JPH0417667B2 - - Google Patents

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JPH0417667B2
JPH0417667B2 JP63507140A JP50714088A JPH0417667B2 JP H0417667 B2 JPH0417667 B2 JP H0417667B2 JP 63507140 A JP63507140 A JP 63507140A JP 50714088 A JP50714088 A JP 50714088A JP H0417667 B2 JPH0417667 B2 JP H0417667B2
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JP
Japan
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catheter
balloon
distal end
lumen
guide wire
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JP63507140A
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JPH03502051A (ja
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Eritsuku Teii Engeruson
Jon Aaru Danieruzu
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TAAGETSUTO SERAPYUTEIKUSU
Original Assignee
TAAGETSUTO SERAPYUTEIKUSU
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Publication date
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Application filed by TAAGETSUTO SERAPYUTEIKUSU filed Critical TAAGETSUTO SERAPYUTEIKUSU
Publication of JPH03502051A publication Critical patent/JPH03502051A/ja
Publication of JPH0417667B2 publication Critical patent/JPH0417667B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0067Catheters; Hollow probes characterised by the distal end, e.g. tips
    • A61M25/0074Dynamic characteristics of the catheter tip, e.g. openable, closable, expandable or deformable
    • A61M25/0075Valve means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0125Catheters carried by the bloodstream, e.g. with parachutes; Balloon catheters specially designed for this purpose

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

請求の範囲 1 身体の外側の入口部位からの脈管経路に沿つ
て体内組織部位に接近するためのカテーテル装置
であつて、 近位端と遠位端との間に延びている内腔と、そ
の遠位端に近接して配置された膨張式バルーン
と、カテーテル内腔とバルーンを連通する手段
と、内腔を通して供給される流体を、閉塞される
ことによりバルーン内へ強制的に供給する通孔を
前記連通手段の遠位側にて形成する手段と、を備
えたカテーテルと、 近位端と遠位端を備え、前記カテーテル内に保
持されて、その中で軸方向に摺動する案内ワイヤ
と、 案内ワイヤの1またはそれ以上の選択された位
置にて前記通孔を部分的におよび/または完全に
閉塞するように前記通孔と案内ワイヤとで形成さ
れており、部分的に閉塞され通孔を通つての流体
の漏洩よりも大きな割合でカテーテルの内腔を通
して流体を供給することによりカテーテルバルー
ンが膨張される、バルブ構造と、 を有するカテーテル装置。
2 前記カテーテル通孔が、カテーテルの遠位端
に取付けれらた環状リングで形成されており、し
かも、該通孔が、案内ワイヤをそのリングを通し
て前進させるときに、部分的に該通孔を閉塞する
有効な間隙を持つて、案内ワイヤの遠位端部分が
その通孔から自由に受け入れられる寸法を有して
いる請求項1に記載の装置。
3 前記のカテーテル通孔が、カテーテルの遠位
端に取付けられた環状リングによつて形成されて
おり、案内ワイヤは、カテーテル内の案内ワイヤ
の選択された位置にて前記通孔を完全に閉塞する
ことに有効なラジアル拡大部を有している請求項
1に記載の装置。
4 カテーテルが、中間位置に前記バルーンを形
成する膨張可能な部分を備えたチユーブで形成さ
れており、前記リングが、前記の膨張可能な部分
の遠位側のチユーブ内に位置している請求項2に
記載の装置。
5 案内ワイヤが、前記通孔を完全に閉塞するこ
とに有効なラジアル拡大部を、カテーテル内の案
内ワイヤの選択された位置に有している請求項4
に記載の装置。
6 カテーテルが、前記バルーンを形成する膨張
可能な遠位端部分を有するチユーブで形成されて
おり、前記リングが膨張可能な端部内に位置して
いる請求項2に記載の装置。
7 膨張式バルーンがカテーテルチユーブの遠位
端領域に沿つて配置されており、そのバルーン
が、カテーテルチユーブの遠位端に近接している
がその近位端側に位置するチユーブの開口を通し
てカテーテル内腔と連通しており、さらに、バル
ブ構造が、カテーテル内腔を部分的に閉塞するの
に有効な間隙をあけて、カテーテル内腔を通して
自由に移動する寸法を有する案内ワイヤに保持さ
れた環状拡大部を備えている請求項1に記載の装
置。
8 案内ワイヤの近位端に取付けられており、ワ
イヤの遠位端を選択された方向に向けるために、
ワイヤの軸に沿つて該ワイヤをねじるための手段
をさらに備えた請求項1に記載の装置。
1 発明の分野 この発明は、カテーテル装置および小脈管経路
を通して体内標的部位に接近する方法に関する。
2 発明の背景 カテーテルは、体内標的部位に診断剤もしくは
治療剤を送る手段として使用が増大しており、循
環系を通して接近することができる脈管系におい
て機械的な作用がなされる。例えば、血管造影法
で、カテーテルは、X線不透過剤を血管内の標的
部位に送り、放出部位の近傍の血管と血流の特性
をX線投影させるように設計されている。充実性
腫瘍のような局限性疾患の治療には、カテーテル
は、非標的部位への薬剤の送りを少なくして、治
療薬剤を比較的高濃度で標的部位に送ることがで
きる。接近したい標的部位は、脳、肝臓もしくは
腎臓のような組織内にある場合が多く、カテーテ
ルは、動脈もしくは胆汁脈管のような小さな脈管
を通して、曲折した経路に沿つて配置する必要が
ある。一般に脈管経路には、脈管の分岐点があ
り、そこで、経路は、直径が比較的大きくて高流
量の分岐脈管、または直径が比較的小さくて低流
量の分岐脈管に続く。
従来、体内の標的部位に接近することを目的と
して、3種の一般的な形態のカテーテルが開発さ
れている。一つのタイプは、比較的固い管構造で
あつて大口径の内腔を有するねじれ可能なカテー
テルである。このカテーテルチユーブは、特に、
高トルク性を有する編組繊維もしくはワイヤ積層
体により形成されている。カテーテルの遠位部分
は、カテーテルのその部分から、積層体を巻いた
部分もしくは編組部分を除くことによつて、より
細くかつフレキシブルにすることができるが、こ
れではトルク伝達が損われる。このタイプのねじ
れ可能なカテーテルは、一般に口径が大きくしか
も固すぎるために、細くて曲折した脈管あるいは
管状経路を安全に前進できない。
別の種類の案内式カテーテルは、カテーテル内
を軸方向に移動できるフレキシブルでねじれ可能
な案内ワイヤが接続されて使用される単一内腔カ
テーテルを有する案内ワイヤカテーテルである。
一般的なカテーテル配置操作では、ワイヤをねじ
ることによつて、選択された経路、すなわち選択
された分岐脈管内、および/または鋭い曲りの領
域に沿うようにワイヤの曲つた先端を方向付け
て、ワイヤは脈管経路に沿つて前進される。次い
で、カテーテルが、適切に保持されたワイヤによ
り、そのワイヤに沿つて前進される。ワイヤとカ
テーテルは、このように交互に前進されて標的部
位に到達する。その後、流体がカテーテルを通じ
て標的部に送られるようにワイヤが取り出され
る。ワイヤは、ねじることができて全くフレキシ
ブルでとされ、しかも、カテーテルは壁厚がうす
いフレキシブルな管とされるので、小直径の曲折
した経路を通つて標的部位に接近するのに好適で
ある。
もう一つの一般的な種類の案内式カテーテル
は、カテーテルを、最も血液流量が多い方向へ運
搬するために、ある程度膨張される遠位端バルー
ンを有しており、したがつて、最大血液流量の脈
管経路に沿つてカテーテルを運搬できる。バルー
ンは、血流を閉塞したりあるいは選択された部位
にカテーテルの末端を固定するために、選択され
た標的部位にて、さらに膨張される。また、血管
壁に接触させるバルーンを膨張は、痙攀性の脈管
筋を弛緩させて脈管の狭窄を小さくすることに有
用である。このように、バルーンカテーテルは、
脈管経路に沿つての前進のため血流を利用するこ
とができ、しかも脈管壁にバルーンを接触させる
ことに関連する種々の利点を達成できるという点
で、案内ワイヤ式カテーテルよりもすぐれた長所
を有する。
第1のタイプのバルーン式カテーテルは、二重
内腔構造であり、流体をバルーンへ移送するため
に、あるいはバルーンから移送するために、一方
の内腔は遠位端のバルーンと連通している。第2
の内腔は、X線不透過性のトレーサ材あるいは治
療剤のような標的部位内に注入される物質の分配
が可能である。二重内腔カテーテルの一つの利点
は、バルーンを比較的高圧で膨張させる性能であ
り、この性能は、脈管のプラークを除くためのカ
テーテル治療において、血管壁を引き伸すために
バルーンを用いる場合に特に有用である。また、
このカテーテルは、バルーンを大きく膨張させた
状態では、カテーテルを標的部位にしつかりと固
定させることができる。しかし、二重内腔バルー
ンカテーテルは、小直径の曲折した経路に沿つて
の案内には、あまり適していない。その理由は、
このカテーテルは、一般に軸の外径が比較的大き
くて、その軸が一般に比較的剛直だからである。
選択的には、この2つのカテーテル内腔を比較的
小さくすることができるが、そうすると、内腔を
通じての流体の通過が遅くなり、流体としては低
粘度物質に限定される。また、このカテーテルは
血流で案内されるので、この装置は、血流量が最
大となる脈管路での使用に限定される。
第2のバルーン式カテーテル構造物では、カテ
ーテルは、遠位の管端に設けられた緩収縮バルー
ン(slow leak baloon)と連通した一本の内腔
管を有している。作動時には、脈管径路を通つて
の流体方向への移動を促進されるバルーンを膨張
状態に保持するために、流体が低く制御された流
速でその管を通して供給される。単一の内腔管
は、小直径で曲折した脈管経路に沿つて移動され
るように、小直径でかつ非常にフレキシブルな構
造を有している必要がある。しかし、カテーテル
を案内する性能は、上述のように、大流量の脈管
あるいは管状の分岐管に制限され、したがつて、
このカテーテルは、流れの方向に逆らつて、ある
いは比較的低流速の分岐管を有する経路に沿つ
て、1つの部位に接近するためには、一般的には
有効に使用されない。この単一の内腔カテーテル
に対する制限は、バルーン膨張の緩収縮(スロー
リーク)の原理は、流体材料の高速送液、あるい
は、流体懸濁液の標的部位への送液ができないこ
とである。
第3のバルーンカテーテル構造物は、密閉バル
ーンと連通する単一内腔カテーテルを有してい
る。このカテーテルは、小さな脈管の曲折した経
路に接近することが可能であり、しかも、比較的
高圧でバルーンを膨張させることができる。しか
し、このカテーテルは、最大の血液流量の脈管経
路に制限され、勿論、標的部位に流体を分配する
ためには使用することはできない。
3 発明の概略 この発明の一般目的は、小さな脈管の曲折した
経路を通じて標的部位に接近する改良カテーテル
装置を提供するにある。
この発明の関連する目的は、従来技術の案内式
カテーテルに伴う上述した問題点や制限を克服も
しくは軽減するカテーテル装置を提供することで
ある。
この発明のさらに特別な目的は、バルーンカテ
ーテルと案内ワイヤカテーテルの利点を組合わせ
て1つの装置にすることである。
この発明のカテーテル装置には、(a)カテーテル
における近位端と遠位端の間に延びている内腔
と、(b)カテーテルの遠位端に配置されており内腔
と連通した膨張式バルーンと、(c)内腔とバルーン
との連通部分の遠位側に配置された通孔とを具備
するカテーテルを有している。そのバルーンは、
カテーテルの遠位端にて、あるいはカテーテルチ
ユーブの遠位端部分に沿つて支持されるか、また
はカテーテルチユーブの中間位置にある膨張可能
な部分として形成されている。この発明の装置
は、さらに、カテーテルの内腔内にて軸方向に摺
動するように設計された案内ワイヤを有してい
る。この案内ワイヤとカテーテル通孔は、通孔を
ワイヤの1つ以上の選択された位置で閉塞し、ま
た、カテーテルの内腔を通して流体を供給するこ
とによりカテーテルのバルーンを膨張させること
に有効なバルブ構造を規定する。このバルブ構造
は、バルブ構造を、部分的に、および/または、
完全に、閉塞するように設計されている。
一般的な1つの実施態様では、カテーテルの通
孔が、カテーテルの遠位端に取付けられた環状リ
ングで規定される。このリング通孔は、限定され
たワイヤ間隙を持つて、案内ワイヤの遠位端部分
が自由に通過するように受け入れられる寸法を有
している。カテーテルが膨張式の遠位端バルーン
を具備するチユーブで形成されている場合には、
前記リングはバルーンの遠位端に位置している。
バルーンがカテーテルチユーブの遠位端部分に沿
つて配設されている場合には、リングは、バルー
ンの端部の遠位側、またはカテーテルチユーブと
バルーンとを連通する開口の遠位側に配設され
る。案内ワイヤは、さらに、環状リングに対向し
て位置している場合に、リング通孔を完全に閉塞
する働きをするラジアル拡大部を備えている。
第2の一般的な態様では、カテーテルバルーン
は、カテーテルチユーブの遠位端部分に支持され
た膨張式スリーブであり、カテーテル内腔は、カ
テーテルチユーブの開口を通して膨張式スリーブ
と連通している。この態様の案内ワイヤは、カテ
ーテル内腔の内壁を部分的に閉塞するように、規
定された間隙をもつてカテーテルに沿つて自由に
移動できる寸法を有した拡大部を備えている。バ
ルーンは、案内ワイヤの拡大部を、カテーテルチ
ユーブ内における内腔とバルーンを連通する開口
のすぐ下流の位置に移動させることにより、そし
て、流体をチユーブを通して供給することによ
り、膨張される。
また、この発明には、細い脈管の曲折した経路
にそつて体内部位に接近する方法が含まれ、その
経路のいくつかの分岐点では、経路が2つの分岐
脈管のうち直径の大きい方に続き、またいくつか
の分岐点では、経路が2つの分岐脈管のうち直径
の小さい方に続く。この方法では、流体を供給し
てバルーンを膨張させるために、単一内腔のバル
ーンカテーテルとその中を移動できる案内ワイヤ
とによつて、カテーテルの遠位端を部分的にまた
は完全に閉塞するよう操作されるバルブ構造が形
成されている上述のカテーテル装置が用いられ
る。
この接近方法において、案内ワイヤとカテーテ
ルは、標的部位に向つて脈管経路に沿つて前進す
る。脈管経路が、2つの分岐脈管のうちの直径の
大きい方に続く分岐点に到達した場合には、案内
ワイヤは、バルーンバルブを部分的に(あるいは
完全に)閉塞する位置に配置され、そしてバルー
ンが膨張されると、カテーテルの遠位端が、流体
の流れによつて、直径の大きい方の脈管に送られ
る。脈管経路が、2つの分岐脈管のうちの直径の
小さい方に続く分岐点に到達した場合は、案内ワ
イヤをねじつて案内ワイヤの先端を小直径の脈管
の方向に向け、次いで、好ましくはカテーテルバ
ルーンを収縮させた状態で、カテーテルを小直径
の方の脈管に前進させる。
また、カテーテルは、脈管の狭窄部になつてい
る脈管経路に沿つた位置で、バルーンを膨張させ
る操作が行われ、あるいは、カテーテルを標的部
位で固定される。
この発明のこれらおよびその他の目的と特徴
は、この発明の下記の詳細な説明を、添付図面と
ともに読めば、より十分に明らかになるであろ
う。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のひとつの態様によつて製
作されたカテーテル装置を示す。第2図は、第1
図の2−2の線における拡大断面図である。第3
A図は、膨張状態のバルーンを備えた第2図のカ
テーテルの遠位端の拡大断面図を示す。第3B図
は、改変されたバルブ構造の部分拡大図である。
第4〜6図は、この発明の各種の実施例によつて
製作されたカテーテル装置の遠位端部分の拡大断
面図である。第7図は、標的組織内の、小さな脈
管の曲折した経路の一部分を示す。第8図は、第
7図における分岐結合領域を示し、カテーテルの
経路が2つの分岐脈管のうち直径の大きい方に続
いている。第9図は、第7図における分岐路結合
領域を示し、カテーテルの経路が2つの分岐脈管
のうち直径の小さい方に続いている。
カテーテル装置の構造 第1〜3図は、この発明の実施例によつて製作
されたカテーテル装置10を示す。装置10は、
カテーテルの近位と遠位それぞれの末端領域16
と18の間に延びる内腔15を有する、フレキシ
ブルで壁厚がうすいチユーブ14で構成されたカ
テーテル12を備えている。カテーテルの近位端
には、ポート22を通じてカテーテル内腔に流体
を供給し得るシリンジはめこみ部20を備えてい
る。このはめこみ部は、やはりカテーテルの内腔
に連通した、軸方向に延出するポート24を備え
ている。チユーブ14としては、内径が約15〜60
ミル、壁厚が約3〜15ミルのものが好ましい。こ
のチユーブの全長は約50〜300cmが好ましい。
第2図と第3図によれば、カテーテル遠位端
は、チユーブ14の遠位端の中間部分を構成する
膨張式バルーン26を備えている。このバルーン
としては、好ましくは、長さが約0.5〜2cmであ
り、チユーブの遠位端が、下記のように部分的に
閉塞された際に、カテーテル内腔を通じて流体を
供給することにより膨張させることができる壁部
分を備えている。バルーンの壁部分は、チユーブ
と一体に形成されたものが好ましく、よりフレキ
シブルな遠位端壁部分を備えた薄壁押出チユーブ
を製造する公知の押出法によつて製造される。特
に、バルーンは、バルーン部分を加熱状態で膨張
させ、次いでバルーンが冷却した時に収縮させる
ことによつて製造することができる。あるいは、
バルーンは、シリコーンゴムのような弾性材料の
1つのスリーブで製造し、そのスリーブの両端を
比較的硬質のチユーブ部分に結合させて製造する
ことができる。バルーンの長さに沿つた領域は、
ここでは、カテーテル内腔をバルーンと連通する
手段と呼ぶ。バルーンに隣接するカテーテルチユ
ーブは、使用中にX線像を得るためにX線不透過
性バンドを具備するものが好ましい。
カテーテルチユーブの遠位端内には、環状のブ
ラグすなわちリング28が配置されており、該リ
ングの軸方向に沿つて通孔30が形成されてい
る。このリングを、ここでは、通孔30を形成す
る手段と呼ぶが、これはカテーテル内腔を膨張式
バルーンと連通する手段(の遠位側)の下流側、
すなわちバルーンに対して遠位側に位置してい
る。このリングは、内方に向かつてテーパーをつ
けた円錐台形壁部分を有しており、これはリング
の中央の通孔を通じて案内ワイヤを案内する作用
をする。この通孔の直径は、一般に、内腔の直径
の約40〜80%である。このリングは、適当な金属
材料もしくは非金属材料で製造され、熱収縮法、
溶媒接着法などでカテーテルチユーブに結合する
ことができる。
また、カテーテル装置は、カテーテル内を軸方
向に摺動するように、カテーテルに沿つて延びる
ように構成された、長いねじることが可能な案内
ワイヤ36を有している。この案内ワイヤの長さ
は、一般に、カテーテルより少なくとも10〜50cm
長く、そのため、案内ワイヤの遠位端は、第2図
および第3図に見られるように、カテーテルの遠
位端を超えており、他方、カテーテルの近位端に
近接したワイヤの近位端は、ねじり等の操作がさ
れる。ワイヤの近位端には、カテーテルの作動中
にワイヤにトルクを与える、ピンバイスのような
ハンドル39が設けられている。
案内ワイヤは、長手方向に沿つて直径が連続的
に変化するかまたは段階的に変化しており、通常
は、大直径で硬質の1つの近位領域と、小直径で
フレキシブルな1つ以上の遠位領域とを備えてい
て、場合に、ワイヤのより近位側の領域に良好な
ねじり性を与え、しかも、小直径の曲折した経路
を前進する最も遠位側の領域に沿つて一層良好な
フレキシビリテイおよび操作性を与える。代表的
なワイヤの寸法は、直径が約20〜50ミルの内腔を
有するカテーテルについては、遠位端の20〜50cm
以外のすべてのワイヤーに沿つている近位側セグ
メントは、直径が約18〜40ミルの間にあり、一段
階あるいはそれ以上に直径が減少している長手方
向の20〜50cmのセグメントは、直径が約8〜18ミ
ルである。
その上、ワイヤの遠位端部分には、遠位端を一
層フレキシブルにするために、最終のワイヤの太
さが約1〜5ミルにまで小さくなる実質的に一定
のテーパーが設けられている。このテーパー領域
は、第2図および第3図に示すコイル40のよう
な一定直径の白金コイル内に入れることが好まし
い。案内ワイヤは、ねじることによつて方向付け
することができる曲がつた先端42で終つてい
る。
案内ワイヤは、ウイテツク(Wytech)あるい
はナシヨナル・スタンダード(National
Standard)が販売しているステンレス鋼製が好
ましい。そのテーパー付き先端は、研削のような
適切な方法で作製することができる。ここに示す
実施例では、案内ワイヤ36は、近位端では8〜
20ミルであり、約10〜20cmの長さ以上に、2ミル
の遠位先端までテーパーが設けられている。コイ
ルは、例えば、カリフオルニア・フアイン・ワイ
ヤ・カンパニー(California Fine Wire
Company)あるいは、シグマンド・コーン
(Sigmund Cohn)が販売している、3ミルの白
金もしくはタングステンの線などの適切なX線不
透過性巻線にて、通常、製造される。このコイル
としては、内径が7ミルで、長さが約2〜20cmの
ものが好ましい。このコイルは、はんだ付けもし
くはろう付けのような適当な方法で案内ワイヤ1
2に取付けられている。
ワイヤコイル40を含む案内ワイヤの遠位端部
分の直径は、通孔30の直径より0.5〜2ミル小
さいことが好ましく、その結果、案内ワイヤの遠
位端部分は通孔を通つて(間隙によつて)自由に
移動される。同時に、案内ワイヤと通孔との間隙
を規定することによつて、通孔を部分的に閉塞す
るのに有効なバルブ構造が形成され、その結果、
カテーテルを通して供給される流体によりカテー
テルのバルーンが膨張される。案内ワイヤとの間
の規定された間隙は、バルーンを、より大きなバ
ルーン圧力(より小さな間隙)あるいはより小さ
い圧力(大きな間隙)で膨張されるように、およ
び/または、膨張状態のバルーンからの所望の漏
洩速度となるように、選択される。
案内ワイヤには、第2図に点線で48として示
したような軸の拡大部を任意に設けてもよく、こ
の拡大部は、案内ワイヤを拡大部が通孔リングに
向かつて移動させた場合に、カテーテルの通孔を
完全に閉塞することに有効である。この改良は、
カテーテル装置がプラークの圧縮を目的として脈
管を引き伸ばすために使用される場合のように、
バルーンを比較的高圧で膨張させるような場合に
有用である。
第3B図は、第3A図のバルブ構造の改良した
ものを示す。この改良カテーテル装置は、第3A
図に示す装置10と同様に、カテーテルチユーブ
12、バルーン26および案内ワイヤ36を備え
ている。カテーテルチユーブの軸端に配設された
環状のプラグすなわちリング29には、装置10
における通孔30の直径より大きい直径の通孔3
1が形成されている。通孔と案内ワイヤとの間の
間隙は、特に、ワイヤが図に示す位置にある場合
には、流体はカテーテルを通して比較的自由に流
れることができる。通孔を形成するリング部分
は、図に示すように、内方に向いた側にテーパー
が設けられている。
第3B図のバルブ構造は、さらに、案内ワイヤ
に取り付けられたラジアル拡大部43を備えてい
る。その拡大部は、チユーブ12を通して自由に
移動でき、しかも、拡大部がリングに対向させる
ようにワイヤを前進させると、リング29にて密
閉されたバルブ閉鎖部を形成するような寸法を有
している。拡大部の外側端縁部には、図に示すよ
うに、拡大部が密閉のためにリング中央に位置さ
れるように、内側に向かつてテーパーが付けられ
ている。選択的には、バルブ構造の直径を小さく
した通孔が、バルーンの遠位側のより小さな直径
のカテーテルチユーブ部分にて形成される。
上記のパルブ構造は、完全なバルブ閉鎖の効力
により、カテーテルバルーンをより大きな圧力で
膨張させることができる。また、この装置は、図
に示すように、ワイヤ拡大部がカテーテルバルー
ン内に存在するように位置された案内ワイヤによ
り、カテーテルを通して比較的多量の液体を分配
される。
作動中において、装置10すなわち第3B図に
示す実施例の案内ワイヤは、はめこみ部20のポ
ート24を通してカテーテル内に入れられ、また
このワイヤは、ワイヤの遠位端が第1図に示すよ
うにカテーテルの遠位端から延出するまで、カテ
ーテルを通つて縫うように前進される。下記の第
章で述べるように、カテーテルの配置操作を行
つている場合は、カテーテルを、操作のいくつか
の段階では未膨張の状態で操作し、その他の場合
には膨張状態で操作することが好ましい。バルー
ンを膨張させるためには、第3A図の装置におい
て、案内ワイヤが、通孔30内および通孔30を
通して軸方向に移動されて、バルブ通孔を部分的
に閉塞し、次いで、バルーンを満たして膨張させ
るために、はめこみ部20のポート22を通過す
る内腔を通して流体が供給される。バルーンが膨
張されると、部分的に閉塞されたバルブを通つて
の液体の漏洩を相殺するために、物質がわずかな
圧力下でカテーテルを通して供給される。第3B
図の実施例において、バルーンを膨張させるに
は、案内ワイヤは、まず、完全にバルブを閉鎖す
る位置とされる。
バルーンを収縮させるには、案内ワイヤを後退
させて、通孔を開口し、連続的なバルーンの収縮
によりバルーン内の流体をカテーテルの遠位端か
ら漏出させる。これに替えて、バルーンは、ポー
ト22を通してカテーテルから流体を取出すこと
によつて収縮させることができる。
第4図は、52で示されるカテーテルが、膨張
性バルーン54を有するカテーテル装置50を示
しており、このバルーンは、両端において薄壁の
フレキシブルなカテーテルチユーブ58に固定さ
れている膨張性スリーブ56で形成されている。
このバルーンのスリーブは、薄い高分子材料、好
ましくはシリコーンゴムもしくはラテツクスゴム
のような弾性を有する伸縮性材料、あるいはこれ
に替えてポリエチレンのような非伸縮性のフイル
ム材料で形成される。スリーブ両端のカテーテル
チユーブへの取付部は、接着、ヒートシール、そ
の他により、また公知の方法によるチユーブであ
る。弾性スリーブの利点は、膨張していない状態
では、カテーテルチユーブと同一平面を保持しよ
うとし、またバルーンの膨張に対して抵抗すると
いう点である。それ故に、カテーテルチユーブ内
の液圧が開放されると、バルーン自体が収縮しよ
うとする。
カテーテルに形成された開口60は、バルーン
とカテーテル内腔とを連通する手段を提供してい
る。この開口に対して遠位側にリング62があ
り、このリングが、カテーテルチユーブ内に通孔
61を形成している。この装置の案内ワイヤ66
は、その外径が、上記のように、ワイヤがリング
を通つて移動する際に通孔を部分的に閉塞するよ
うな寸法を有している。このように、このワイヤ
は、開口60の下流に、カテーテル内腔を部分的
に閉塞するリングのバルブ構造を有して形成され
ている。この案内ワイヤは、装置10の案内ワイ
ヤ36と実質的に同じ構造を有する。バルーンの
膨張および収縮作用における装置50の操作は、
装置10と実質的に同一である。
装置50の案内ワイヤは、さらに、第4図に点
線で示すラジアル拡大部67を備えている。この
拡大部は、案内ワイヤをカテーテルチユーブを通
して自由に移動させることができ、かつ、リング
に対向させるようにワイヤを前進させた際に、リ
ング62によつて密閉バルブ閉鎖を行なう寸法を
有している。第3B図に示す装置のように、案内
ワイヤが完全なバルブ閉鎖を行うラジアル拡大部
を有している場合には、図に示すように位置され
た案内ワイヤにより、装置50のリングは、案内
ワイヤとによる間隙がより大きくなり、カテーテ
ルを通しての流体の流れが容易になる。すなわ
ち、この装置は、部分的なおよび/または完全な
バルブ閉鎖用に設計されている。
第5図は、74で示されるカテーテルチユーブ
の遠位端に取付けられてそこから延出している遠
位端バルーン72を有する、類似タイプの装置7
0を示す。上記のように、このカテーテルの遠位
端が、バルーンをカテーテル内腔と連通する手段
を提供している。そのバルーンは、膜状もしくは
弾性の袋部で形成されており、そのバルーンは、
遠位側開口76を有しており、該遠位側開口は、
案内ワイヤ78の遠位端が、規定された間隙を有
して自由に通つて保持される寸法を有する。その
開口は、プラグ80で補強されているが、プラグ
の内側の孔の直径は開口76の直径と同じであ
る。このプラグは、フレキシブルで弾性の材料製
のものが好ましく、バルーンと一体に形成される
か、または接着などによつてバルーンに取り付け
られる。この開口とプラグによつて、カテーテル
の中央の通孔81を構成するリングが形成され
る。
この装置の案内ワイヤ78は、通孔81を通つ
て受入れられる寸法の外径を有し、ワイヤがチユ
ーブを通つて移動する時、カテーテルチユーブの
内腔を部分的に閉塞する。ワイヤとバルーンの遠
位端に形成された通孔とは、上記のようにバルー
ンを膨張させる際に使用するバルブ構造を共同し
て形成する。この案内ワイヤは、完全なバルブ閉
鎖が求められる場合には、上述のように拡大部を
備えていてもよい。完全なバルブ閉鎖を起こすこ
とが求められる場合には、案内ワイヤは上述のよ
うにラジアル拡大部が設けられる。あるいは、バ
ルーンの遠位端の開口が、案内ワイヤにより弾性
シールを形成する寸法であつてもよい。
第6図では、カテーテル装置90は、そのチユ
ーブと遠位バルーン構造が第4図のカテーテル5
2の構造と実質的に同じカテーテル92を備えて
おり、バルーンは、カテーテルチユーブの開口9
4を通してカテーテルチユーブの内腔と連通して
いる。しかし、この場合、通孔は、開口94と、
カテーテルチユーブの遠位端との間の領域内の内
腔自体によつて形成されている。この領域すなわ
ち通孔は、第6図に96で示ししてある。
この装置の案内ワイヤ98は、図に示すよう
に、両側にテーパーが付けられた拡大部100を
有しており、その拡大部の最外側のリム102
は、内腔を部分的に閉塞するのに有効な間隙をあ
けて、内腔内を自由に摺動できる寸法を有してい
る。カテーテルの通孔内、すなわち開口94とカ
テーテルチユーブの遠位端との間(図中に実線で
示す)に位置された拡大部によつて、拡大部およ
び通孔は、通孔を部分的に閉塞するバルブ構造を
形成する。この位置では、内腔を通じて流体を供
給することによつてバルーンが膨張される。案内
ワイヤを近位方向すなわち上流の方向にわずかに
移動させて、拡大部を104で示す位置に配置す
ると、内腔は部分的にシールされたままである
が、流体はバルーンから漏出してバルーンを収縮
させることができる。
カテーテルの接近方法 この発明の方法による、小さな曲折した脈管す
なわち管路に沿つて体内部位に接近する方法を、
第7〜9図を参照して説明する。第7図は、接近
すべき標的部位132を有する脳または肝臓の組
織のような軟組織の領域130を示す。この組織
領域内にある、標的部位に至る小脈管経路は、第
7図中に矢印で示してあり、その経路には3つの
分岐点134,136および138があり、すべ
てが主幹脈管140に沿つている。各分岐点は、
脈管140からは分岐脈管142および144が
分岐し、しかも、脈管142からは分岐脈管14
6および148が分岐するように、2つの分岐脈
管に分岐している。脈管経路の分岐点では、しば
しば、2つの分枝脈管のうちの一方、例えば、脈
管142および146が、他方の分枝脈管144
および148よりも、それぞれ直径が大きく血液
の流量が大きくなつている。
この方法では、上述したタイプの案内ワイヤカ
テーテル装置、すなわち、内腔バルーンカテーテ
ルとその中を移動できる案内ワイヤとが、バルー
ンに流体を供給してこれを膨張させるためにカテ
ーテルの遠位端を閉塞する操作を行うバルブ構造
を形成する案内ワイヤカテーテル装置が用いられ
る。脈管系を通つて標的部位に接近することを含
む一般的な操作において、カテーテル装置は、1
ユニツトとして、外側の入口部位から脈管構造を
通つて、標的組織の曲折した経路領域内にではな
くて、標的組織に隣接する領域に、縫うようにし
て送られる。この操作は、カテーテルが心臓大動
脈を通過しなければならない通常の場合に、ま
ず、比較的大直径の案内カテーテル(例えば約40
ミルの内径)を入口部位から大動脈を通して標的
部位に向かつて配置されることにより実施され
る。次いで、本発明の案内ワイヤとカテーテル
が、上記案内ワイヤを通して大動脈を通つて縫う
にして送られるが、この大動脈は、直径が大きく
かつ血液流量が大きいので案内カテーテルの移動
と位置の制御は困難もしくは不可能である。上記
案内カテーテルを通過すると、この発明の案内ワ
イヤとカテーテルは、独立に制御されて標的部位
に接近することができる。一般に、入口部位から
組織に隣接する領域への経路は、鋭い曲がり部、
小さな内腔の脈管、および/または軟組織構造に
は遭遇しないので、容易に接近することがきる。
次いで、この発明の装置の遠位端は、選択され
た経路に沿つて標的組織内に前進し、第7図に示
すように、小脈管経路を形成する脈管の分岐点に
遭遇する。図示のために、カテーテルが経路に沿
つて移動させて第7図の分岐点134に遭遇した
と仮定する。選択された経路は、直径が大きく流
量が多い方の分枝脈管142に続いているので、
カテーテルは、カテーテルバルーンを膨張させる
ことにより血液流で案内され、第8図に示すよう
に、カテーテルの遠位端が大きな方の脈管に流さ
れる。第8図は、カテーテル装置が脈管142に
次いでこの脈管を通つて案内されていることを示
している。バルーンは、上記の手順で到達する前
に膨張させる。この膨張は次のようにして行う。
すなわち、まず、案内ワイヤを装置内を移動させ
てカテーテルの通孔を閉塞し、次いで、所望の膨
張度に到達するまで流体をカテーテルを通して供
給する。バルブ構造は、前述のように、バルブを
部分的におよび/または完全に閉鎖するように設
計されている。カテーテルの遠位端を、直径が大
きい方の分岐脈管に送つた後、バルブ構造を開く
ようにワイヤがさらに操作され、さらに/あるい
は、流体がカテーテルから取出されて、バルーン
は収縮される。
第9図に示す経路を通つて、次に遭遇するのは
分岐点136であるが、この分岐点では、第9図
に詳細に示すように、脈管経路が小直径の分枝脈
管148に続いている。ここでは、カテーテルの
末端が直径の大きい脈管に送られるという傾向を
減少させるために、バルーンは非膨張状態である
ことが好ましい。この分岐点で、案内ワイヤをね
じつて、ワイヤの曲がつた先端を脈管148の方
向に向け、次いで、ワイヤは、好ましくはカテー
テルからは独立して、小さい方の脈管に前進され
る。次いで、カテーテルは、案内ワイヤに沿つて
縫うように前進され、次いで、この装置は、1ユ
ニツトとして、次の分岐点に到達するまで前進さ
れる。その後のカテーテルの前進は、上述のよう
に、案内ワイヤもしくはバルーン流動の案内で達
成される。選択された経路は、直径が大きい分岐
脈管または小さい分枝脈管のいずれかに続く分岐
点を通つて、カテーテルを前進させるために、案
内ワイヤが使用されることが認識されるだろう。
すなわち、バルーンで補助された流れによる案内
は、直径が小さい方の分枝脈管に接近するために
は使う必要がない。勿論、直径が小さい方の分枝
脈管の場合は、通常は案内ワイヤを使わねばなな
らない。
また、この発明の方法は、狭窄脈管を膨張させ
るバルーンカテーテルの用途、特に、その狭窄部
が脈管の経路に沿つていて、その経路に沿つて前
進させることが困難になつた場合も含まれる。こ
の方法は、バルーンを痙攀性狭窄領域に配置し
て、バルーンを膨張させるように装置を操作する
だけで行われる。
標的部位に到達すると、カテーテルの内腔を開
くために案内ワイヤは移動され、その結果、標的
部位に対する、治療剤、脈管閉塞剤、および/ま
たはX線不透過剤の供給速度が速められる。選択
的には、標的とされる目的物が標的部位における
脈管を膨張させる場合、例えば、細くなつた標的
脈管の内腔を、脈管形成法もしくは痙攀弛緩法に
よつて拡げる場合には、カテーテル装置を操作し
てバルーンを繰返し膨張させたり収縮させたりさ
れる。先に述べたように、選択された案内ワイヤ
の位置にて完全にバルブ閉鎖を行わせるために
は、バルーンの膨張圧を大きくすることが有利で
ある。
前述したことから、この発明の各種の目的と特
徴が、どのようにして合致したかが理解されるだ
ろう。この発明のカテーテル装置は、小直径の曲
折した脈管経路に沿つて移動するために、案内ワ
イヤと、バルーンの流れによる案内との両者を利
用して、より高い効率で、また、ある場合にはよ
り多様な方法で、カテーテル組織部位の標的に到
達させることができる。
この装置のバルーンは、痙攀性脈管壁の弛緩、
およびバルーンの膨張を必要とするプラーク圧縮
法のような脈管壁の治療法に使用できる。この用
途では、カテーテルは、曲折した経路の軟組織標
的部位に接近すことができ、従来技術の緩収縮
(スローリーク)バルーンカテーテルとは異なり、
適度に高圧でバルーンを膨張させる性能を有す
る。この発明のカテーテル装置は、流体の薬剤を
標的部位に送るために用いられる場合には、案内
ワイヤを取出して内腔の断面を積増大させること
ができる。
案内ワイヤは、ラジアル拡大部を有している場
合には、フレキシブルバルーンを非膨張状態でし
かも幾分引伸ばされた状態で保持するようにカテ
ーテル通孔に向かつて前進されることは、第2図
から理解されるだろう。その結果、案内ワイヤと
カテーテルとは1ユニツトとして脈管経路に沿つ
て前進させることができるので、バルーンが本来
もつているフレキシビリテイによつてよじれると
いう問題が克服される。
この発明のカテーテル装置および組織に接近す
る方法の種々の変更と改変は、この発明から逸脱
することなく行うことができることは、上記のこ
とから明らかである。
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