JPH041762A - 光重合性樹脂組成物および記録媒体 - Google Patents

光重合性樹脂組成物および記録媒体

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JPH041762A
JPH041762A JP10160590A JP10160590A JPH041762A JP H041762 A JPH041762 A JP H041762A JP 10160590 A JP10160590 A JP 10160590A JP 10160590 A JP10160590 A JP 10160590A JP H041762 A JPH041762 A JP H041762A
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JP10160590A
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English (en)
Inventor
Masashi Miyagawa
昌士 宮川
Hisao Yaegashi
八重樫 尚雄
Norio Okuma
典夫 大熊
Masanori Takenouchi
竹之内 雅典
Toru Minami
南 融
Hiroharu Oohayashi
大林 弘晴
Mariko Noda
真理子 野田
Tatsuro Yanagi
柳 達朗
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Canon Inc
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Canon Inc
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、UVインク、平版印刷、UV塗料等々に好適
な感光性組成物、およびプリンター、複写機、ファクシ
ミリ等の記録装置に用いられる転写記録媒体に関する。
〔従来の技術] 感光性組成物を記録装置に応用する方法は多数開示され
ている。例えば、米国特許箱4.399.209号明細
書は、感光性組成物と発色剤とを含有したマイクロカプ
セルを基材上に配列した記録媒体を用い、記録画像に対
応した紫外光によりマイクロカプセル中の感光性組成物
を硬化させて潜像を形成し、更にこの記録媒体を顕色剤
を有する記録紙と対向させて加圧ローラーを通過させて
未硬化のマイクロカプセルを破壊することにより画像を
顕色化する画像形成方法を開示している。画像は、発色
剤を記録紙に造像的に転写することにより、発色剤と顕
色剤が反応して多色画像が形成される。
また、米国特許4.416.966号明細書は、顕色剤
が感光マイクロカプセルと同一の支持体表面上に担持さ
れたセルフコンテインド画像形成方法を開示している。
記録画像に応じて変換された、主に紫外光により露光し
た後、画像形成シートを圧力ロールに通過させるときに
、未硬化のマイクロカプセルは破壊され、内相を造像的
に放出する。その際、発色剤は、通常別個の層内に担持
される顕色剤と反応して多色画像を形成する。
上記2方式のような記録方式は、いずれもマイクロカプ
セル内に光重合開始剤と付加重合可能な不飽和二重結合
を有する反応性モノマーを含有し、光重合開始剤の感光
波長域を異ならせしめ、それぞれの感光波長域に対応す
るように変換された主に紫外光により、マイクロカプセ
ル内の反応性モノマーを硬化させるものである。
しかしながら、これらの方式の共通の問題点は、像形成
に用いる手段が、いずれも主に紫外光すなわち光エネル
ギーのみをマイクロカプセルを配列した基材上に照射す
ることで、記録媒体上に転写潜像を形成するために、鮮
明な記録画像を高速で得るには、光に対して高感度の感
光材料を用いるか、または高いエネルギーの光を照射す
る必要があった。
しかしながら、光反応のみを利用した高感度の記録媒体
の場合、室温付近での保存安定性が悪いという致命的な
欠点があった。また、高エネルギー光を得るため、また
多色記録を得るための装置が大型化し、装置コストも大
となり、実用上望ましくない。
また上記方式は、光エネルギーのみを用いて像形成する
ため、プリンターなどのように外部からのデジタル信号
に応じて画像を出力する場合においては、デジタル変調
が可能な光源が必要となるが、現在コンパクトでかつ光
重合を励起せしめられる高いエネルギー(短波長の光)
をデジタル変調できる光源は得られていない。
さらに顕色方法として、ロイコ染料の発色を利用してい
るために、本質的に記録画像の安定性が劣るという欠点
も有している。
さらに、露光後の加圧による現像を容易にせしめるため
に、マイクロカプセルの内部相は常温で液体状であるた
め、得られた画像に液体状の未反応物が存在し、特に反
応性モノマーの臭気が残るという問題も有している。
[発明が解決しようとする課題] 上記問題を解決するために、本出願人は先に、光および
熱エネルギーが付与されることによって転写特性を支配
する物性が変化する転写記録層を有する転写記録媒体に
、光および熱エネルギーのうち少くとも一種を画像記録
情報に対応させて付与する条件で、もう一方のエネルギ
ーを付与させて転写像を形成した後、被転写媒体に転写
する画像形成方法(特開昭62−174195号)を出
願した。
本発明の目的は、上記画像形成方法に好適に用いられる
記録媒体を提供することにあり、特に画像形成速度の高
速化と、記録媒体の安定性の向上を図るものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、少なくとも光重合開始剤および付加重合可
能なエチレン性不飽和二重結合を有する化合物とを有し
、該エチレン性不飽和二重結合を有する化合物C以下、
反応性千ツマ−という)が下記構造式(I) で示される化学構造を少なくとも1個以上有することを
特徴とする感光性組成物を用いることにより達成するこ
とが可能である。
高感度な反応性モノマーの一つとしては、イソシアナー
ト化合物とヒドロキシ基を有するアクリレートとから合
成されるウレタンアクリレートが知られているが、最も
高い反応性を有するモノマーの一つとされるウレタンア
クリレートにおいても、前記感光性組成物を利用した記
録方式などには未だ不十分の感度である。
本発明者らは、更に高感度の反応性モノマーを開発する
べく鋭意検討した結果、本発明における反応性モノマー
が従来のウレタンアクリレートに比べても極めて高感度
であることを見出し本発明に至ったものである。
本発明における反応性モノマーは、分子構造中にヒドロ
キシ基を有する化合物と、下記構造式%式%) で示される2−インシアナートエチルメタクリレートと
の反応によって合成可能であり、ヒドロキシ基を有する
化合物を変えることにより、様々な特性の反応性モノマ
ーを得ることが可能である。
これらの反応性モノマーは、非常に高感度であルトトモ
に、−船釣に融点の高いプレポリマーとすることが可能
である。特に前記構造式(1)の化学構造と芳香環を有
すると(すなわち、2−イソシアナートエチルメタクリ
レートとヒドロキシ基を有する芳香環化合物との反応生
成物)高融点となり、反応性が高いにもかかわらず極め
て高い経時安定性を実現できる。すなわち、常温にて固
体状のプレポリマーとすることにより、固体状の感光性
組成物を調製すれば、室温下においては二重結合同志の
反応がほとんど起こらず、経時安定性が飛躍的に向上す
る。この感光性組成物を反応せしめる場合においては、
熱エネルギーを付与して感光性組成物を溶解せしめた後
に光照射を行なえば、感光性組成物は極めて高感度にな
る。これらの特性は、特に後述の特開昭62−1741
95号記載の記録媒体に最適である。
このような反応性モノマーの具体例としては、基本的に
はヒドロキシ基を有する化合物と2−インシアナートエ
チルメタクリレートとを反応させれば良く、極めて多数
存在し、その全てを記述することは困難である。従って
ここでは一部具体例を挙げるがこれらに限定されるもの
ではない。
例えば、エタノール、ブタノール、プロパツール、エチ
レングリコール、プロピレングリコールなどのアルキル
アルコールと2−インシアナートエチルメタクリレート
との反応より合成される反応性モノマー: C5Ht−OCONH−Cal<−0CO−C=CHa
Hs C4H*−DCONH−Cal4−QCO−C”CHz
フェノール、クレゾール、またメチルフェノール、エチ
ルフェノール、プロピルフェノールなどのアルキルフェ
ノール、ヒドロキノン、レゾルシン、ヒドロキシナフタ
レン、ヒドロキシアントラセンなどの芳香環を有する化
合物と前記構造式(IT)で示される2−インシアナー
トエチルメタクリレートとの反応生成物、 などが挙げられる。
本発明の感光性組成物は、前記反応性モノマーに加えて
光重合開始剤が添加され、更に高感度化を図るためにア
ミン化合物、また用途に応じて着色剤等を添加すること
も可能である。
本発明に用いられる光重合開始剤としてはカルボニル化
合物、ハロゲン化合物、アゾ化合物、有機イオウ化合物
などで、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ク
マリン、キサントン、チオキサントン、カルコン、スチ
リルスチリルケトンなどの芳香族ケトン類およびその誘
導体、ベンジル、アセナフテンキノン、カンファーキノ
ンなどのジケトン類およびその誘導体、アントラキノン
スルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロライド
、2.4.6− トリス(トリクロロメチルisトリア
ジンなどのハロゲン化合物などが挙げられる。
上記光重合開始剤は、反応性モノマーに対し、約1.5
〜1 : 100までの範囲で用いることが可能であり
、好ましくは約1:10〜1:100までである。また
重合反応の促進剤として光重合開始剤とアミン類を併用
することが望ましい。
併用するアミンとして、芳香族アミンとしては、エチル
−p−ジメチルアミノベンゾエート、メチル−p−ジメ
チルアミノベンゾエート、イソアミル−p−ジメチルア
ミノベンゾエート、フェニル−p−ジメチルアミノベン
ゾエート、エチル−p−ジエチルアミノベンゾエート、
フェニル−p−ジエチルアミノベンゾエート、N、N−
ジメチルベンジルアミン、N−ベンジル−N−メチルア
ニリン、N、N−ジベンジルアニリン、トリフェニルア
ミン、N−フェニルグリシンなどが挙げられる。
脂肪族アミンとしては、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、ジメチルシクロヘキシル
アミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
ポリアミンとしては、メチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、1.4−シクロヘキサンジアミン、フェニ
レンジアミンなどが挙げられる。
上記アミン類は1種類でも、また2種類以上を混合して
用いても良い。アミン類は光重合開始剤に対し、約1:
10〜10:1.好ましくは約1=5〜5:1の範囲で
用いられる。
また着色剤は、光学的に認識できる画像を形成するため
に含有させる成分であり、各種顔料、染料が適宜用いら
れる。このような顔料、染料の例としては、カーボンブ
ラックや黄鉛、モリブデン赤、ベンガラ等の無機顔料、
バンザイエロー、ベンジジンイエロー、ブリリアントカ
ーミン6B。
レークレッドC、パーマネントレッドF5R、フタロシ
アニンブルー、ビクトリアブルーレーク、ファストスカ
イブルー等の有機顔料、ロイコ染料、フタロシアニン染
料等の着色剤などが挙げられる。
更に本発明の記録媒体には公知のバインダーUV吸収剤
、可塑剤、熱重合防止剤などの添加剤を必要に応じて含
有させることができる。
バインダーとしては、有機高分子重合体であればどのよ
うなものを使用しても構わない。このような有機高分子
重合体として、ポリメチルアクリレート、ポリエチルア
クリレート等のポリアクリル酸アルキルエステル類、ポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート等
のポリメタクリル酸アルキルエステル類、またはメタク
リル酸共重合体、アクリル酸共重合体、マレイン酸共重
合体、または塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン等の塩素化ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアクリロニトリルまたはこれらの共
重合体、更にポリビニルアルキルエーテル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレンポリアミド、ポリウ
レタン、塩素化ゴム、セルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
これらのポリマーは単一で用いても、適当な比で2種以
上混合して用いても良い。またバインダーとして相溶、
非相溶に限らずワックス類を用いても構わない。これら
のポリマーは全組成中に任意な量を混和させることがで
きる。
UV吸収剤としては、ベンゾフェノン系、サリシレート
系、ベンゾトリアゾール系、蓚酸アニリド系の化合物な
どが挙げられる。
可塑剤としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレ
ート等のフタル酸エステル類、ジメチルグリコールフタ
レート、メチルフタルエチルグリコレート等のグリコー
ルエステル類、トリフェニルホスフェート等の燐酸エス
テル類、ジオクチルアジペート、ジオクチルアゼレート
、ジブチルマレート等の脂肪族二塩基酸エステル類など
が挙げられる。
熱重合防止剤としては、p−メトキシフェノール、ヒド
ロキノン、t−ブチルカテコール塩化第一銅、2.6−
ジーt−ブチル−p−クレゾール、有機酸銅などがある
本発明の感光性組成物は、従来感光性組成物が利用され
る何れの用途においても高感度であることを特徴として
使用できる。また、着色剤を添加することにより、米国
特許節4.399.209号明細書に記載されている画
像形成方法および、本件出願人らによる光と熱エネルギ
ーを使用する画像形成方法(特開昭62−174195
号)等に使用することができる。
前記画像形成方法において、光エネルギーと熱エネルギ
ーを用い、熱エネルギーを記録情報に対応させて、光重
合開始剤、反応性モノマーおよび着色剤を必須成分とし
て成る常温で固相の転写記録層に付与する方法について
説明する。
該転写記録層は、軟化温度Tsを有し、Ts以上の温度
においてはその粘度が急激に減少するものである。ここ
に該転写記録層に含有する光重合開始剤の吸収波長に対
応した光を一様に照射し、同時にサーマルヘッド等の加
熱手段を用いて転写記録層をTs以上の温度に記録情報
に応じて部分的に加熱すると、Ts以上に加熱された部
分は、粘度が急激に低下し、転写記録層中の光重合開始
剤および反応性子ツマ−の拡散速度が増加し、重合反応
が急激に進む。一方、非加熱部においては、転写記録層
の粘度が低下しないため、光重合開始剤および反応性モ
ノマーの拡散が充分ではなく、重合反応は部分的に生ず
るのみとなる。こうして転写像を形成した記録媒体を被
転写媒体と圧接し、転写に必要な所定の温度、例えば、
Ts以上の温度で加熱すれば、サーマルヘッドの非加熱
部、即ち重合反応が部分的にしか生じていない部分は、
被転写媒体に転写され、サーマルヘッドの加熱部は重合
が充分に進んでいるため被転写媒体との接着性が小さく
、転写されない。このように光エネルギーと熱エネルギ
ーにより画像が形成される。
また、転写記録層の転写特性および重合反応量を支配す
る物性値として、転写記録層の軟化温度Tsで説明した
が、この他にも転写記録層のガラス転移点、溶融温度等
を利用しても構わない。
本発明において、転写記録層は支持体上に塗布された連
続層であってもよいし、また粒子状の素体を塗布したも
のでもよい、更に、光と熱エネルギーが付与されて転写
特性の変化する組成物をコアとしたマイクロカプセルで
構成されていてもよい。
また、本発明において多色画像形成を行なうには、異な
る数種の色調を呈する着色剤を含有する粒子状素体また
はマイクロカプセルで転写記録層を形成し、これらに含
有される光重合開始剤の感光波長域を変えることにより
行なうことが可能である。つまり、記録信号に従って変
調された熱エネルギーを、転写特性を支配する物性を変
化させたい画像形成素体の色調により選択された波長の
光エネルギーと共に付与するものである。
「変調」とは画信号に応じてエネルギーの付与する位置
を変更することをいい、「共に」とは光エネルギーと熱
エネルギーを同時に付与する場合でもよいし、光エネル
ギーと熱エネルギーを別々に付与する場合でもよい。
次に、本発明の効果を最も発現できる多色画像形成法に
ついて説明する。第1図−a ’−cは本発明の転写記
録媒体とサーマルヘッドとの関係を示した部分図である 本発明の転写記録媒体1は、支持体lb上に転写記録層
1aを設けて構成されている。転写記録層1aは、微小
な画像形成素体3の分布層となっていて、各画像形成素
体3は異なる色調を呈する着色剤を含んでいる。例えば
、第1図に示した例では、各画像形成素体3にはシアン
(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のいずれ
かの着色剤が含有されている。しかし、各画像形成素体
3に含有される着色剤は、シアン、マゼンタ、イエロー
に限るものではなく、用途に応じてどのような色の着色
剤を用いてもかまわない。各画像形成素体3には、着色
剤の他に光および熱のエネルギーが付与されたときに、
転写特性を支配する物性が急激に変化する感応成分を含
有する。画像形成素体3は、支持体lb上にバインダー
により設けてもよいし、また、加熱により溶融しても構
わない。
各画像形成素体3の感応成分は、含有する着色剤によっ
て波長依存性を有する。すなわち、イエローの着色剤を
含有した画像形成素体3は、熱と波長λ(Y)の光が加
えられたとき、架橋が急激に進み硬化する。同様に、マ
ゼンタの着色剤を含有する画像形成素体3は、熱と波長
λ(M+の光、シアンの着色剤を含有する画像形成素体
3は熱と波長λ(C)の光がそれぞれ加えられたとき、
架橋が進み硬化する。硬化した画像形成素体3は、次の
転写工程で加熱されても粘度が低下しないか、粘着性を
有さないため、被転写媒体に転写しない。
熱と光は記録情報に応じて付与する。
次に本発明の記録媒体を用いた画像形成方法の具体例を
示す。
まず、転写記録媒体1をサーマルヘッド2に重ね、サー
マルヘッド2の発熱部全域をカバーするように光を照射
する。照射する光は画像形成素体3が反応する波長のも
のを順次照射する。例えば、画像形成素体3がシアン、
マゼンタ、イエローのいずれかに着色されている場合、
波長λ(C)、λ(M)およびλ(Y)の光を順次照射
する。
つまり、まず転写記録媒体1の転写記録層1a側から波
長λ(Y)の光を照射するとともに、例えばサーマルヘ
ッド2の発熱抵抗体2b、2d、2eおよび2fを発熱
させる。すると、イエローの着色剤を含有する画像形成
素体3のうち、熱と波長λ(Y)の光の両方が加えられ
た画像形成素体(第1図−aでハツチングの施された部
分。以下硬化した画像形成素体をハツチングで示す。)
が硬化する。
次に、第1図−すに示すように転写記録層1aに波長λ
(M)の光を照射するとともに、発熱抵抗体2a、2e
および2fを発熱させると、マゼンタの着色剤を含有す
る画像形成素体3のうち、熱と波長λ(M)の光が加え
られた画像形成素体が硬化する。更に、第1図−〇に示
すように、波長λ(C)の光を照射するとともに、所望
の発熱抵抗体を加熱させると、光と熱の加えられた画像
−形成素体が硬化し、最終的に硬化しなかった画像形成
素体により転写記録層1aに転写像が形成される。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
含成ヨ 本発明において使用する反応性子ツマ−は、例えば、下
記に示す方法により合成した。
酢酸エチル(活性水素を有しない溶媒であればいずれの
溶媒も使用できる。)50gに、プロピレングリコール
50gを添加し、触媒としてジブチルチンラウレートを
2滴滴下した後、2−イソシアナートエチルメタクリレ
ート(昭和電工製、MOI)100gを攪拌しながら滴
下した0滴下終了後、反応液を70℃に昇温してそのま
ま10時間攪拌を行なった0反応液を5倍量のヘキサン
に排出して、モノマーを回収し、その後減圧乾燥するこ
とにより目的の反応性モノマーを得た。
K立見ユ 第1表に示す成分をガラス板上に、アプリケーターにて
塗布し、窒素中にて100℃に加熱して光量20mW/
cm”の蛍光灯からの光照射を行ない、粘着性が無くな
る照射時間を測定したところ、41m5ecで感光性組
成物は硬化した。
次に第1表に示す成分を内容物とするマイクロカプセル
を製造した。
マイクロカプセルの+1 100gの水およびイソブチレン−無水マレイン酸共重
合体(20,6%、クレハ化学社製)26gを混合し、
ここにペクチン3.1gを添加して20分間攪拌した0
次いで20%硫酸溶液でp)Iを4.0に調整して、0
.2gのクオドロール(BASF社製)を添加した。こ
れをホモミキサーで3000rpmで攪拌しながら、第
1表に示す成分100gを投入し、そのまま10分間乳
化を行なった。
乳化液を500mβのビー力に移し、シェル材として、
20gの尿素、15gのレゾルシンを添加した後、pH
を9に設定して室温にて1時間攪拌した。
更に、1%硫酸にてp)Iを4に設定し、 100gの
ホルマリン(30%)を添加した後、8時間攪拌を続け
た。次いで、p)Iを2として50℃で2時間攪拌した
。その後、3NのNaOH水溶液にて中性に戻した。
このカプセル溶液を水にて3倍に希釈して厚さ6μのポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルムにアプリ
ケーターにて塗布し、そのままドライヤーにて乾燥し、
転写記録媒体を作製した。
この転写記録媒体を上記と同様に100℃に加熱し光照
射を行なった後、顕色紙として感圧紙のボトム紙を用い
、サンプルと顕色紙を対向させて圧力25kg/cm2
のローラーに通過させて発色させた。
この時、発色しなくなる露光時間は5 m5ecであっ
た。
2、3、4、     1、2 実施例1における反応性モノマーを第2表に示す各種反
応性モノマーに代えた以外は同様の組成物をガラス板上
に塗布し、同様にしてその硬化時間を測定した。結果を
第2表に示す。また、反応性モノマーを第2表に示す化
合物に代えて実施例1と同様にして作製したマイクロカ
プセルを用いた転写記録媒体の場合、各試料の発色しな
くなる露光時間について併せて第2表に示す。
第2表より本発明による感光性組成物が極めて高感度で
あることがわかる。
第 表 X立■玉 次に本発明の記録媒体を用いた画像形成について実施例
を挙げて説明する。
まず、第3表に示す成分をジクロロメタンに溶解し、厚
さ6−のPETフィルム上に厚さ2μmにて塗布し、さ
らに保護膜としてポリビニルアルコール(PVA)を膜
厚2uで塗工し転写記録媒体を得た。
次に上記手法により作製した記録媒体をロール状に巻回
して、第2図に示す装置に組み込んだ。
サーマルヘッド2としては、8ドツト/mmのA4サイ
ズのライン・タイプで発熱抵抗体列がエツジ部に配列さ
れているものを用い、記録媒体1の支持体lb側が発熱
抵抗体に接するように配置し、記録媒体1のテンション
により発熱抵抗体に押圧されるようにした。そして対向
した部所にランプ4を配置した。ランプ4には光重合開
始剤の感光波長域に合せてピーク波長390nmのラン
プを用いた。
次に画信号に応じてサーマルヘッド2の発熱な制御する
。本実施例においては光と熱が与えられて軟化温度が上
昇すると共に転写開始温度が上昇する転写記録層を扱う
ため、ネガ記録となる。すなわち、サーマルヘッド2の
制御はマーク信号(マゼンタ)の場合は通電せず、マー
ク信号でない(白)の時に通電して発熱させる。
この発熱時の通電エネルギーは0.8W/dotX X
m5ecとし、ランプ4でサーマルヘッド2の信号と同
期してX m5ec光照射を一様にしながら上記したよ
うな要領で画信号に応じてサーマルヘッド2を制御、駆
−動じ、2 X m5ec/1ineの繰り返し周期で
同期して記録媒体をステッピングモータとドライブゴム
ロールとで搬送した 次いで水洗によりPVA膜を除去し、第3図に示すよう
に表面平滑度10〜30秒の範囲にある普通紙lOを転
写記録層に重ねて、ヒートロール8とピンチロール9と
で挟んで搬送した。ヒートロール8は、300wのヒー
ター7を内部に持ち、表面を2mm厚のシリコンゴムで
被覆したアルミロールで表面を50〜150℃の範囲の
任意の温度に保つようヒーター7を制御した。ピンチロ
ール9はJISゴム硬度計の硬度50度のシリコンゴム
ロールで押圧を1〜1.5kg/cm2とした。
ヒートロール8を110℃〜130℃の範囲で制御し、
普通紙を転写記録層に重ねて搬送した後、支持体1bを
剥離し画像が得られる最少時間X m5ecを求め感度
とした。即ちXの値が小さいほど感度が高いことになる
。また得られた画像は定着性のよい、高品位な画像であ
った。結果を第4表に示す。
6.7、  3 実施例5における反応性モノマーを第4表の化合物に代
えて同様にして感度を測定した。結果を第4表に示す。
第4表 以上第4表に示すように、本発明の記録媒体は極めて高
感度であることがわかる。
100gの水およびイソブチレン−無ホマレイン酸共重
合体(20,6%、クレハ化学社製)26gを混合し、
ここにペクチン3.1gを添加して20分間攪拌した0
次いで20%硫酸溶液でpHを4.0に調整して、0.
2gのクオドロール(BASF社製)を添加した。これ
をホモミキサーで3000rpmで攪拌しながら、第5
表に示す成分100gを投入し、そのまま10分間乳化
を行なった。
乳化液を500mIlのビー力に移し、シェル材として
、20gの尿素、15gのレゾルシンを添加した後、p
Hを9に設定して室温にて1時間攪拌した。
更に、1%硫酸にてp+を4に設定し、 100gのホ
ルマリン(30%)を添加した後、8時間攪拌を続けた
。次いで、pHを2として50℃で2時間攪拌した。そ
の後、3NのNa叶氷水溶液て中性に戻した。
このカプセル溶液を水にて洗浄、濾過した後、順風乾燥
機にて乾燥を行ない、マイクロカプセル状の画像形成素
体を得た。
同様にして、第6表に示す成分についてもマイクロカプ
セル状の画像形成素体を形成した。
これらの画像形成素体は、第4図に示すように、各々コ
アlc、lc’がシェルldで被覆されたマイクロカプ
セルで粒径7〜15牌、平均粒径が10μsのものであ
った。
次に支持体であるPETフィルムlb上に接着層1eと
してポリニスチル系接着剤(LP−011、日本合成化
学工業■製)を約1uIの厚さで塗布した。この接着層
の上に前記マイクロカプセルを過剰量振り掛け、接着剤
に付着していない余分な画像形成素体を払い落とした。
次にこの転写記録媒体を互いに1 kgf/cm”で圧
接し、それぞれが直径40闘のアルミローラの上に硬度
70度のシリコンゴムを1mm厚に被覆したローラ間に
300mm/min、の速度になるように通した。また
この時ローラの表面温度はそれぞれ80℃になるよう保
持しておいた。ローラ間を通過した後、接着層上の画像
形成素体はPETフィルムに強固に固定される。
ここで第5表および第6表の4.4°−ジメトキシベン
ジル、3,3゛−カルボニルビス(7−ジニチルアミノ
クマリン)はそれぞれ第5図および第6図に示す吸光特
性を有する(クロロホルム中)。
次に実施例4同様に転写記録媒体1を第2図に示す装置
に組込んだ。但し、ランプ4は第5表および第6表の光
重合開始剤の感光波長域に合せてピーク波長335nm
のランプA(東芝製、FIDA70E35/33T15
 )とピーク波長450nmのランプB(東芝製、Fl
ロA70B/33T15 ) 2本を配置した。
転写記録層1aは、所定の波長の光と熱とが付与される
と軟化点温度が上昇し、記録紙に転写されなくなる性質
を有しているために、第7図のタイミングチャートに示
すように、マゼンタ色記録に際してはサーマルヘッドの
発熱抵抗体列のうち画信号のマゼンタに相当する発熱抵
抗体に通電せず、画信号の白(記録媒体は白色とする)
に相当する部分に5 m5ecの通電を行ない、同時に
ランプAを一様に7 m5ec照射する。
次に黄色記録に際しては、前記ランプA照射終了後8 
m5ec経過してから、即ち前記通電開始時間より15
m5ec後に、今度はサーマルヘッドの発熱抵抗体のう
ち画信号の黄色に相当する部分に3 m5ecの通電を
行ない同時にランプBを一様に4 m5ec照射する。
以上の要領でマゼンタ、黄色、白の画信号に応じてサー
マルヘッドを制御し、転写記録層にネガ像を形成し、実
施例1と同様にして普通紙上に転写することにより2色
記録がワンショットで行なうことができた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、感光性組成物中
に含有される反応性モノマーとして構造式(I)で示さ
れる構造を分子中に少なくとも1種有する化合物を使用
するために、従来使用されている感光性組成物に比べて
極めて高感度の感光性組成物を提供することができる。
また、本発明の感光性組成物からなる転写記録媒体は極
めて高速にて記録面を形成可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録媒体を用いた転写記録の原理図、
第2図、第3図は本発明の記録媒体を用いて転写記録を
行なう装置の模式図、第4図は転写記録媒体の構成図、
第5図、第6図は光重合開始剤の吸光特性を示すUVチ
ャート、第7図はタイミングチャートである。 1・・・記録媒体 la”・転写記録層  1b・・・支持体1c、1c’
=コア   1 d−・・シェルle”・接着層 2・・・サーマルヘッド 4・・・ランプ 6・・・供給ロール 8・・・ヒートロール lO・・・記録紙 12・・・記録画像 3・・・画像形成素体 5・・・制御回路 7・・・ヒーター 9・・・ピンチロール 11・・・巻取りロール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも光重合開始剤および付加重合可能なエチ
    レン性不飽和二重結合を有する化合物とを有し、該エチ
    レン性不飽和二重結合を有する化合物が下記構造式(
    I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) で示される化学構造を少なくとも1個以上有することを
    特徴とする感光性組成物。 2、前記エチレン性不飽和二重結合を有する化合物が構
    造式( I )で示される化学構造と芳香環を各々少なく
    とも1個有することを特徴とする請求項1記載の感光性
    組成物 3、光および熱エネルギーのうち少なくとも一種のエネ
    ルギーを画像記録情報に対応させ、両エネルギーを同時
    に付与することにより、その転写特性を支配する物性が
    変化する転写記録層を支持体上に有し、該転写記録層が
    、少なくとも着色材と光エネルギーおよび熱エネルギー
    の付与によって感応する感応成分とを有してなる常温で
    固体の画像形成素体から形成されており、該感応成分が
    請求項1または2に記載の感光性組成物であることを特
    徴とする転写記録媒体。 4、転写記録層が支持体上に担持された画像形成素体で
    あることを特徴とする請求項3記載の転写記録媒体。 5、転写記録層が支持体上に担持された複数種の画像形
    成素体より形成され、該画像形成素体が各々異なる色相
    を呈し、かつ異なる感光波長域を有することを特徴とす
    る請求項4記載の転写記録媒体。 6、画像形成素体がマイクロカプセルであることを特徴
    とする請求項4または5に記載の転写記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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