JPH04174163A - 置敷きタイル状繊維床材 - Google Patents

置敷きタイル状繊維床材

Info

Publication number
JPH04174163A
JPH04174163A JP27270689A JP27270689A JPH04174163A JP H04174163 A JPH04174163 A JP H04174163A JP 27270689 A JP27270689 A JP 27270689A JP 27270689 A JP27270689 A JP 27270689A JP H04174163 A JPH04174163 A JP H04174163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microporous membrane
laid
flooring material
micro
tile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27270689A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Takase
高瀬 秀男
Yukie Nakajima
中島 幸惠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Toray Amtecs Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Towa Orimono Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc, Towa Orimono Co Ltd filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP27270689A priority Critical patent/JPH04174163A/ja
Publication of JPH04174163A publication Critical patent/JPH04174163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、木質床材上、プラスチックタイル上に並べで
敷設する置敷きタイル状床材に関するものである。
[従来の技術] あらかじめ、種々の形状で一定の大きさに切断加工され
、床面に並べて敷設する敷物として、夕イル状繊維床材
がよく知られている。すなわち、正方形、長方形、菱形
などのタイル状繊維床材か使用されるようになってきた
。このようなタイル状繊維床材は、運搬、搬入、施工が
容易であり、局部的交換が可能で、しかも各種色彩のタ
イル状繊維床材を組−合せて所望の模様を形成すること
ができるなどの特徴を有している。
しかし、床面に並べて敷設する時の床面との止着法が問
題となる。すなわち、このようなタイル状繊維床材には
、従来より接着剤か熱融着を利用した接着タイプのもの
と、単なる置敷きタイプのものの2種類が知られている
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらのタイル状繊維床材は、床面に敷
設する場合に問題があった。すなわち、接着剤や熱融着
を利用する接着タイプでは、ずれの問題は生じないが、
接着作業に手間を要するし、敷設の際にタイル状繊維床
材が汚れる難点がある。
更に、損傷が生じた場合の部分的な取替えが容易に行な
えないという問題点があった。
一方、後者の置敷きタイプの場合、その上を人が歩くと
か、荷物を移動させることによって、あるいは、電気掃
除機の吸引などによって簡単にずれて重なり合ったり、
大きく偏ってしまうといったずれ易い問題点があった。
そこで、裏面にゴム、樹脂などを一体化して重くするこ
とで、ずれ防止を計っているが、効果的な解決手段とは
なっていない。したがって、この加工を施した上に更に
簡易接着をしているのが通例である。
本発明の目的は、上記の従来の欠点を解消せんとするも
のであり、接着剤を用いることなく床面に敷設すること
ができ、かつ簡単にずれが生ぜず、床面に繰返し止着す
るこ七のできる置敷きタイル状繊維床材を提供せんとす
るものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成する本発明の置敷きタイル状繊維床材
は、次の構成からなるものである。
すなわち、基布と立毛部とからなる繊維床材において、
該床材の裏面に粘弾性を有する微多孔質膜が積層されて
いることを特徴とする置敷きタイル状繊維床材である。
上記の微多孔質膜は、動的損失E′のピーク温度が一5
0℃〜−10℃、損失圧切(tanδ)のピーク高さが
0.8以下、ゴム領域での動的弾性率(lo glOE
’ )が9. 0dyne/cm2以下を有する樹脂か
らなるものであることが好ましい。
また、上記の微多孔質膜は、最大直径3〜250ミクロ
ンの気孔を含有し1、厚さが0.1〜4゜5mm、密度
が0.01〜0.6g/adであり、かつ、該微多孔質
膜の表層における微多孔は開孔され、その開孔された部
分が該微多孔質膜の表面に占める面積の割合が20%以
上であることが好ましい。
さらに、微多孔質膜には粘着剤が付着および/または含
浸されていることが好ましい。
本発明において、基布と立毛部とからなる繊維床材は、
立毛部を基布にニードルパンチやタフティング、電気植
毛などの手段によりカット、ループ、高/低などに立毛
されたものである。本発明においては、タイル状繊維床
材の基布ならびに立毛部の素材及び形状は特に限定され
ず、従来用いられているあらゆる各種繊維や糸が適用で
きる。
熱論、フィラメント糸(加工糸を含む)、スリット状ヤ
ーン、スパン糸のいずれでもよい。すなわち、基布なら
びに立毛部を形成する繊維床材は天然または合成繊維を
用いることができる。合成繊維としては、ポリアミド、
ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ塩化ビニルおよびポリアクリロニトリル系重合体、
もしくは、それらの共重合体などの任意の繊維を用いる
こきができる。
一方、基布の形状としては、編織布、不織布、さらにこ
れらの基材を起毛したものなどが適用される。
次に、タイル状繊維床材のパイルを固着するために付与
されるバッキング材としては、ポリウレタン、天然ゴム
、5BR1ポリオレフイン、クロロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル重合体、アミノ酸樹脂
など、立毛部を固定し得る高分子物質を適宜使用するこ
とが可能である。なお、これらを主成分とする組成物を
単独あるいは2種以上組合せて使用することもできる。
また、これらバッキング材の付与形態としては、溶液、
エマルジョンなどいずれでもよく、またこれらを組合せ
て用いてもよい。
本発明品は−1上記バツキング層に微多孔質膜を積層貼
着せしめるものである。
第1図は、本発明に係る置敷きタイルカーペットの構造
を例示した断面図である。
第1図において、1はパイル、2は基布、3はプレバッ
キング、4は微多孔質膜を示す。
本発明は、上記の如く、微多孔質膜4を積層せしめるこ
とにより、積層微多孔質膜の粘弾性と該微多孔質膜を構
成している開孔微多孔による吸盤作用との相乗効果によ
り、敷物圧着時に粘着効果を発揮し、置敷きタイルカー
ペットのずれを防止しようとするものである。
上記微多孔質膜を得るには各種方法があり、任意に適用
される。
(1)分解力発泡剤を用いる方法(熱分解、放射線照射
分解、光分解、結晶水放出、分解型発泡による)。
(2)揮発、あるいは昇華型発泡剤を用いる方法(水分
、揮発性溶剤、揮発性・昇華性物質を用いる)。
(3)反応によりガスを発生する方法(ウレタン反応、
他)。
(4)ガス吹き込み、機械的泡立てによる方法。
(5)溶出、抜き出し、絞り出しによる方法。
(6)溶媒置換による方法。
■ 粉末焼結による方法。
(8)充填剤、繊維、多孔質物質などを結合剤で多孔状
態に結合させる方法。
(9)エマルジョン、ラテックス、溶液の凝結による方
法。
(ト)凍結乾燥による方法。
(11)スプレーなどによる微細線状物の集積、あるい
は結合による方法。
などがある。
このなかで特に有用な微多孔質膜としては、ポリウレタ
ンエラストマーを主体としてなる極性有機溶剤溶液を塗
布液として基布に塗布し、次いで該基布を凝固浴中に導
いてポリウレタンエラストマーを凝固させて微多孔質膜
を形成する湿式凝固法が一般的である。かかる方法の詳
細は、特公昭38−9587号公報、同40−1351
4号公報、同40−18236号公報、同40−275
38号公報、同40−6996号公報、同41−24号
公報、同45−36435号公報などに記載されている
。これらの方法には、重合体溶液そのまま、あるいは2
種以上の重合体の貧溶剤中における凝固速度の相異を利
用するなどの製膜方法などがあげられている。
他の湿式凝固法としては、ポリアミドエラストマーを主
体としてなる塩化カルシウム−メタノール溶液を塗布液
として基布に塗布してポリアミドエラストマーを凝固さ
せて微多孔構造をつくる方法や、更にポリウレタン、シ
リコン、塩化ビニル等のエラストマー中に空気および/
または発泡剤を含ませ、機械的泡立て、塗布後の熱処理
により発泡剤を分解させ、炭酸ガス等の気体をエラスト
マー中に放出して気孔を形成させる乾式発泡法や、直接
基布にポリアミド酸を塗布して熱処理する乾式法も、本
発明の微多孔質膜の製膜法として適用することができる
また一方、延伸連続気孔性四弗化エチレン樹脂(特公昭
51.−18号公報、同51−919号公報)、延伸連
続気孔ポリオレフィン樹脂、あるいは必要に応じて微細
充填材を含有させたり、または比較的大きな粒子の活性
剤等の他の物質を含有させて、結果としてフィブリル間
にその他の物質を担持させるようにしたもの、ポリビニ
リデンクロライド等のフィブリル化したものなどの微多
孔質膜も適用可能である。
更に、ポリオレフィン樹脂に種々の非相溶性物質を充填
した樹脂組成物を製膜した後、延伸して作る微多孔質膜
、例えば、ポリプロピレンにポリエチレンを混合した混
合物を加熱溶融し、少くとも一方向に延伸して形成した
フィルムや、または応力を作用させると破損する、例え
ばガラス、ゼオライド、ポリスチレン、シリカ、炭酸カ
ルシウム、テフロン、硫酸バリウムなどの剛性物質をポ
リオレフィン樹脂に混入して作った微多孔性フィルム、
さらにポリオレフィン樹脂に、無機や有機の充填材と、
液状ポリブタジェンや液状ポリブテンなどの液状ゴムま
たはポリヒドロキシ飽和炭化水素を混合したものを溶融
、成形後延伸して作った微多孔性フィルムなどの微多孔
質膜も適用し得る。
これらの微多孔性フィルムの中でも、線形低密度ポリエ
チレン樹脂に充填材、特に硫酸バリウムを添加し、溶融
製膜後生なくとも一軸方向に延伸することによって得ら
れる微多孔質シートが最適である。
更に、樹脂液に、微小中空体または熱膨張等により空隙
を形成し得る例えば流体膨張剤を内包した熱可塑性重合
体粒子を混在させたものや、あるいは発泡剤を混和した
ものをも挙げ得る。
すなわち、使用可能な微小中空体としては、−般にマイ
クロバルーンと呼ばれるもので、シラスバルーン、中空
ガラスピーズ、発泡バーミキュライト、フライマツシュ
等の無機系物質、あるいは発泡プラスチックビーズなど
の有機系物質が適用可能である。これらは、かさ比重が
0.01〜0゜42程度のものが好ましいものである。
一方、微小空隙を形成せしめるには、熱膨張によって該
空隙を生じせしめるのが実際的である。該熱膨張によっ
て空隙を形成し得る膨張剤内包熱可塑性樹脂としては、
例えば特公昭42−26524号公報に示されているよ
うな熱膨張性粒子であり、使用される樹脂液は、該粒子
の熱可塑性重合体殻を実質的に破壊することなく、かつ
膨張を阻害しない柔らかさを有する樹脂の溶剤系あるい
は水系の溶液または分散液である。該粒子について更に
詳細には、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、
ヘキサン等の揮発性流体膨張剤を、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル−ジビニルベンゼンコポリマー、メチル
メタアクリレート−アクリ0ニトリル−ジビニルベンゼ
ンコポリマー等の熱可塑性重合体の殻中に内包している
粒子である。
なお、微多孔質膜の素材としては、乾式膜状態の動的性
質はゴム領域での動的弾性率(II Og 1゜E’ 
)が9. 0d7ne/cnf以下であることが重要で
ある。これ以上の特性を有する樹脂では、ヤング率、モ
ジュラスが大きく、硬くなる。
また、損失圧切(tanδ)のピーク高さが0゜8以下
であることが重要である。この値が0. 8を越えると
これを使って作った微多孔質膜は圧縮などに対して孔構
造がくずれ易い欠点がある。
一方、動的損失E#のピーク温度とは、一般にはガラス
転移点と言われるもので、低温特性の観点より、−50
℃〜−10℃が好ましい。E“のピーク温度は低いほど
良いが、耐熱性との関係があり、あまり低くすると必然
的に耐熱性が低下し、実用時に問題が発生する。一方、
−10℃以上になると、低温硬化性が大きくなり好まし
くない。
また、本発明における微多孔質膜は、最大直径3〜25
0ミクロン、好ましくは20〜1.00ミクロンの微小
孔径からなるもので、微多孔質膜表面から裏面に貫通す
る多数の微細な小孔を有するものであることが好ましい
本発明においては、かかる微多孔質膜の内部に上記小孔
と連通した比較的大きな空洞部が存在しているもの、さ
らに隣接する空洞部相互を仕切る壁面の少なくとも一部
に連通孔を有するという構造特性を有しているものが好
ましい。
ここで、小孔は通常250ミクロン以下、例えば100
ミクロン以下の平均直径を有し、内部空洞は小孔直径の
3.8倍以下の径を有するのが好ましい。また、孔の形
状は円形、楕円形、方形等の形状の微細孔が全微細孔数
の50%以上を占めるものが好ましい。
かかる微多孔質膜の厚さは薄ければ薄いほど床材の柔軟
性が増大して望ましい。しかし好ましくは0.1mm以
上の厚さのものが床材との密着性の点から選択される。
しかし、厚さが4.5mmを越えると繊維床材の柔軟性
ならびに密着性が阻害される。好ましくは0.3〜3.
5mmである。また、微多孔質膜全面に占める開孔面積
は20%以上が好ましい。
微多孔質膜を構成する孔が、長径■、と短径lの比率が
1.0〜3.8、好ましくは1.0〜3゜0の範囲にあ
る円形であって、かつ該長径りが180ミクロン以下、
好ましくは10〜100ミクロンの範囲にある実質的に
球状孔が最適である。
一般に、従−来の微多孔質膜はその構成多孔構造が三角
形状あるいは円筒孔状であり、孔がシート面に対し実質
上垂直に配向している、いわゆる蜂窩状の多孔構造を有
している。
次にL/lが3.8を越えると孔がシート面に対し実質
上垂直に配向している(これは前述のいわゆる蜂窩状多
孔構造に相当する)ときは実用時の局部的伸張により多
孔構造か損傷され易い。また、L / lが3.8を越
え、孔がシート面に対し実質上垂直に配向していないと
き、すなわち、極端な例としてシート面に対し実質上平
行に孔が配向しているときは、上記多孔構造によりさら
に実用時に局部的伸張を受は易く損傷が大となる。付は
加えていうと、■7およびlの定義(L≧/l)からL
 /からL −/が1.0以下の構造は理論的に存在せ
ず、L/l=1.0は孔が球形であることを意味する。
これに対し、L/lが1.0〜3゜8なる多孔は最密充
填構造をとり易い。
第2図(A)〜(L)は本発明に係る置敷きタイルカー
ペットの裏面における微多孔質膜の配列形状を例示した
平面図である。第2図においては微多孔質膜4は適宜の
幅をもってパターン模様状に配列したり、あるいは部分
的に配列した例を示しているが、当然のことながら裏面
全面に積層せしめてもよい。
本発明において、床面への密着性を高め、ズリ応力に対
して強い密着力を付与するために、微多孔質膜に粘着剤
を付与することは好ましい。
本発明に用いる粘着剤としては、ウレタン系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤、アクリル系粘着剤およびゴム−アクリル系
併用粘着剤が好適である。
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、またはスチレン/ブ
タジェン共重合体、クロロピレン重合体、イソブチレン
−イソプロピレン共重合体、ハロゲン化イソブチレン−
イソプロピレン共重合体、アクリルニトリル/ブタジェ
ン共重合体などの合成ゴムをベースポリマーとしてロジ
ン、テルペン樹脂などの天然系樹脂あるいは石油樹脂、
クマロンインデン、油溶性フェノール樹脂、キシレン樹
脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの粘着イマ1与
樹脂、あるいはフタル酸エステル、リン酸エステル、塩
化パラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレンなどの可
塑剤、あるいはさらに動物油脂、植物性油脂、鉱物油な
どの油脂類、さらに各種充填剤、架橋剤、促進剤、老化
防止剤などを混合して調整使用される。
アクリル系接着剤としては、(1)炭素数が4〜10個
のアルキル基のアクリル酸アルキルエステル、(2)低
級アルキル基のアクリル酸アクリルエステルまたはメタ
クリル酸アルキルエステル、酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン、スチレンまたはアクリルニトリルなどの共重合可能
なモノマーと、(3)アクリル酸、メタクリル酸などの
カルボン酸基含有モノマーあるいは水酸基含有モノマー
、または酸アミドなどの3成分の共重合体が好ましく用
いられる。
さらに、ゴム系粘着剤とアクリル系粘着剤の中間的粘着
組成物であるゴム/アクリル粘着剤としては、天然ゴム
または合成ゴムなどをベースポリマーとし、その中に低
級アクリル酸アルキルエステルまたはメタクリル酸アル
キルエステルとアクリル酸、メタクリル酸、メタクリル
酸の共重合可能なモノマーと、さらにその中に粘着付与
樹脂、可塑剤、動物油、植物油、鉱物油、および充填剤
、架橋剤、促進剤、老化防止剤などを混合して調整使用
される。
また、本発明において、床面によく密着し、ズリ応力に
は強い密着力を示し、一方、剥離応力には弱い密着力を
示して簡単に剥離できる再剥離機能を付与するために、
微多孔質膜に粘着剤と離型剤を間隙を置いて全面に付与
することは好ましい。
本発明で用いる離型剤としては、シリコーン系化合物、
フッ素化合物、ポリエチレンワックス系離型剤から選ば
れた少なくとも1種の離型剤、つまり、撥水性を有する
離型剤であり、バッキング材中に分散もしくは溶解する
ものが良い。使用形態は固形でも液体でも良いが、均一
性の点からは液状が望ましく、液状でバッキング剤との
相溶性の良いものか特に好ましい。しかし必ずしも相溶
する必要はなく、使用直前などの攪拌により十分不均一
化の問題は回避し得る。
まず、シリコーン系化合物としては、各種重合度のジメ
チルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、ハイドロ
ジエンポリシロキサン、メチルノ1イドロジエンシロキ
サン、あるいは側鎖にフェニル基、アルコキシル基を持
つもの、またはこれらの共縮合物など一般にオルガノポ
リシロキサンと言われるものを挙げることができる。
また、ジメチルシリコーンにアミノアルキル基が導入さ
れたエポキシ変成シリコーンあるいはアルキレンオキサ
イド基が導入されたアルキレンオキサイド変成シリコー
ンなどの変成シリコーンが特に好ましい。なお、必要に
応じて併用する触媒としては、例えばテトラブチルチタ
ネート、テトラプロピルチタネート、ジブチルチンジア
セテート、ジブチルチンラウレート、ジブチルチンマレ
エート、オクチル酸スズ、ステアリン酸亜鉛、ジルコニ
ウムオフテート、ジルコニウムステアレート等の有機金
属化合物を挙げることができる。かかる触媒はシリコー
ン剤に対して0.3〜10重量%使用する。
この中で好ましいものは硬化可能なものである。
それらのものの中には硬化剤により硬化するもの、室温
または加熱によって自己硬化するものもある。
これらの中でも特に末端アミノ基をもつオルガノポリシ
ロキサン系か特に好ましい。
もちろん、オルガノポリシロキサンの種類によりその効
果、耐久性に差のあることは事実であるが、トリアジン
系またはメラミン系ポリマーを併用することで耐久性を
更に改善することは特に好ましい。
次に、フッ素系としては下記化合物を主成分とするもの
を挙げ得る。すなわち、ポリテトラフルオロエチレン(
PTFE) 、ポリクロロトリフルオロエチレン(PC
TFE) 、ポリビニリデンフルライド(PVdF)、
ポリビニルフルオライド(PVF) 、フッ素化ターポ
リマー、さらに詳しくは、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロペン共重合体(FTFE)、テトラフ
ルオロエチレンルバーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体)PFA)、クロロトリフルオロエチレン−エ
チレン共重合体(ETFE) 、ポリビニフルオライド
(PVF)などである。
更に好ましいものとしては、パーフルオロアルキル基を
側鎖に有する含フツ素重合体である。例えば次のような
単量体の重合体が一般的である。
最後に、ポリエチレン系ワックス系としては分子量15
00〜8000のワックス状を呈しているものが好まし
い。分子量1500以下では軟化点が低すぎかつ平滑性
が劣り付与効果を著しく阻害するし、また分子量800
0以上では樹脂が硬くなってかつ平滑性も劣る。本発明
で特に好ましい離型剤はシリコーン系及びフッ素系であ
る。わずかの量で効果か大きく、かつ付与効果のバラツ
キが少ない。
離型剤の溶液またはエマルジョンのバッキング剤への添
加方法は、被添加溶液と同じ溶剤で稀釈して、溶解ない
しは分散してから添加してもよく、また直接に添加して
もよい。また、添加時被添加溶液と異なる他の溶剤ある
いは非溶剤を少量併用して分散状態を向上させることも
可能である。その他の分散状態向上法としてはいわゆる
ボールミル、コロイドミルなどで強い剪断力を与えるこ
と、あるいは超音波を当てることなどが有力である。
また、これらの離型剤の溶液またはエマルジョンをタイ
ル敷物の裏面に付与し、付着させることも好ましい。こ
の場合、付着層としては一層でもあるいは二層でもよい
。次に、かかる離型剤をタイル敷物の裏面に付与する方
法には、浸漬、コーティング、スプレ一方式など通常の
装置、技術が適宜選択し得る。
これらの処理を施した後乾燥して仕上げるが、場合によ
っては熱処理することが好都合である。
さらに裏面平滑化手段として、加熱した剥離性の優れた
表面をもったものに接触・冷却固化せしめる一般に言わ
れている鏡面エンボスなどを併用することは特に好まし
い。
次に、粘着剤、離型剤の裏面付着面積比率は、付与粘着
剤、付与離型剤の種類、床材の形態、構成などによって
大幅に異なるが、それらに関係なく5〜95%の付与面
積比率を一応の目安とする。
粘着剤、離型剤の繊維床材裏面への付着パターンは、該
床材の裏面において間隙を置いて存在させればよく、帯
状でもよい、矩形、円形(点)、ジグザグ状、曲線状、
直線状、格子状でもよい。
例えば、水玉模様に前記離型剤を裏面に付与してもよい
。パターン例は微多孔質膜の場合と同様、第2図(A)
〜(Dに示す如きものが適用できる。もちろん粘着剤、
離型剤を交互に間歇的に存在させることもよい。
なお、本発明において、積層とは、プレバッキング後の
繊維床材に直接、微多孔質膜形成樹脂を塗布し、形成し
てもよい。あるいは、−度微多孔質膜を作った後、それ
を繊維床材の裏面に積層・貼着してもよい。この場合、
繊維床材の全面に付与してもよいが、もちろん部分的に
付着してもかまわない。部分的に、例えばリボン状ある
いは島状に形成樹脂を塗布すればよい。そのためには、
例えば捺染法、スクリーン法、平板法、グラビア法等の
印刷技術、染色技術の応用が必要となる。
また平行縞状に塗布する場合には櫛形ドクターブレード
法などでも採用できて便利である。
好ましくは、繊維床材全面積に対する塗布あるいは貼着
面積比が15〜90%、特に好ましくは25〜70%の
範囲である。もちろん交互に間歇的に存在させることも
よい。
[発明の効果] 本発明の置敷きタイル状繊維床材は、接着剤を用いるこ
となく、床面に敷設することができ、かつ床面から繰り
返し止着することができる再剥離機能を有する置敷きタ
イル状繊維床材を提供することができる。
接着剤を用いないので、床面を汚さない、簡単に剥離で
きる、手を汚さない、繊維床材の密着性はなく、保管・
取扱いが容易である。立毛部の種類を選択することによ
り、用途に応じた繊維床材を得ることができる。
さらに本発明の置敷きタイル状繊維床材は従来の繊維床
材に比べ衝撃吸収性、吸音・遮音性に優れた特性を有す
るものである。
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
なお、実施例中における粘弾性特性、および粘着力は、
下記の方法により測定した。
粘弾性特性 シート状試験片をパイブロン試験機(オリエンチック■
製)(110cps)により−90℃〜200℃の温度
範囲においてゴム領域での動的弾性率(lo glo 
 E’ ) 、損失圧切(tanδ)、動的損失E″の
ピーク温度を測定した。
く粘着力〉 試料2.5cmX16cmを採取し、5cmX12゜5
 cm大の試験板(木質床材、プラスチックタイル、ク
ツションフロア)の中央に試料を10cm重ね合せる。
次に、これに5kgの荷重を15分間加えて圧着し、荷
重を除去後直ちに引張試験機を用い、つかみ間隔1.5
 cm、引張速度20cm/minの速さで引張り、試
料が試験板からはがれた時の応力を求める。粘着力の耐
久性は5kg荷重を5分間加えて圧着し除去後はがす処
理を繰り返し、一定処理回数ごとに、上記条件で引張試
験機を用いて、試料が試験板からはがれた時の応力を求
め、処理回数と応力の低下率で評価した。
[実施例] 1600デニ一ル2本ヨリのナイロン−BCFをパイル
糸に用い、タフト機でパイル高さ8.2mm、パイル目
付1350g/rri+のカットパイル生機を得た。次
に、この生機を酸性染料で茶色に染色し、引続きSDR
を主成分とするラテックスを生機の裏面に塗布し、13
0℃X20分間乾燥処理した(SBRの付与量420g
/rd)。
一方、ポリエステル系ポリウレタン(固形分50%)1
00重量部に起泡剤として脂肪酸塩系活性剤10重量部
、架橋剤として水溶性エポキシ3重量部を混合し、この
混合物を発泡機で機械的に泡立てた。このものを上記S
BRをプレコートしたカーペット裏面に塗布し、次に1
20℃×45分間→162℃×4分間熱処理を行ない、
発泡倍率3.5倍、塗布厚み3.2mmの発泡ポリウレ
タン膜を貼着したンカーペットを得た。このカーペット
は、平滑面によく密着し、ズリ応力には強い密着力、剥
離一応力には弱い密着力を示し、簡単に剥離できる再剥
離機能を有するものであった。
発泡ポリウレタン膜の厚さは2.Qmm、密度0゜31
g/cut、微多孔質膜全面に占める開孔面積は30%
であった。また、微多孔の最大直径は30〜80ミクロ
ンであり、粘着力は1.5kg/cmであった。なお、
該微多孔湿膜の構成素材の動的性質は、ゴム領域での動
的弾性率(j?og  E’)は8 、4 dyne/
cnf、 tanδのピーク高さは0.56、動的損失
E″のピーク温度は一30℃であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る置敷きタイルカーペットの構造
を例示した断面図である。第2図(A)〜(L )は本
発明に係る置敷きタイルカーペットの裏面における微多
孔質膜の配列形状を例示した平面図である。 1:パイル 2:基布 3:プレパッキング 4:微多孔質膜 5:粘着剤あるいは離型剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基布と立毛部とからなる繊維床材において、該床
    材の裏面に粘弾性を有する微多孔質膜が積層されている
    ことを特徴とする置敷きタイル状繊維床材。
  2. (2)微多孔質膜が、動的損失E″のピーク温度が−5
    0℃〜−10℃、損失正切(tanδ)のピーク高さが
    0.8以下、ゴム領域での動的弾性率(log_1_0
    E′)が9.0dyne/cm^2以下を有する樹脂か
    らなることを特徴とする請求項1記載の置敷きタイル状
    繊維床材。
  3. (3)微多孔質膜が、最大直径3〜250ミクロンの気
    孔を含有し、厚さが0.1〜4.5mm、密度が0.0
    1〜0.6g/cm^3であり、かつ、該微多孔質膜の
    表層における微多孔は開孔され、その開孔された部分の
    該微多孔質膜の表面に占める面積の割合が20%以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の置敷きタイル状繊
    維床材。
  4. (4)微多孔質膜に粘着剤が付着および/または含浸さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の置敷きタイル
    状繊維床材。
  5. (5)微多孔質膜に粘着剤と離型剤が間隙を置いて全面
    に存在していることを特徴とする請求項1記載の置敷き
    タイル状繊維床材。
  6. (6)微多孔質膜が全面または部分的に付着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の置敷きタイル状繊維床
    材。
  7. (7)繊維床材が、粘着力1.0kg/cm幅以上を有
    することを特徴とする請求項1記載の置敷きタイル状繊
    維床材。
JP27270689A 1989-10-18 1989-10-18 置敷きタイル状繊維床材 Pending JPH04174163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27270689A JPH04174163A (ja) 1989-10-18 1989-10-18 置敷きタイル状繊維床材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27270689A JPH04174163A (ja) 1989-10-18 1989-10-18 置敷きタイル状繊維床材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04174163A true JPH04174163A (ja) 1992-06-22

Family

ID=17517652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27270689A Pending JPH04174163A (ja) 1989-10-18 1989-10-18 置敷きタイル状繊維床材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04174163A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003321928A (ja) * 2002-02-28 2003-11-14 Toli Corp 床施工用発泡シート、床施工用複合シート及びそれらを用いた床構造の施工方法並びに床構造体
EP2050865A1 (de) * 2007-10-15 2009-04-22 Bayer MaterialScience AG Bodenbedeckung mit viskoelastischen Dämpfungseigenschaften
WO2020059827A1 (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 大日本印刷株式会社 床用粘着シート
JP2021509630A (ja) * 2018-01-09 2021-04-01 アイ4エフ・ライセンシング・エヌヴィI4F Licensing Nv タイル、特にカーペットタイル、およびそのようなタイルから成るカバーリング

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003321928A (ja) * 2002-02-28 2003-11-14 Toli Corp 床施工用発泡シート、床施工用複合シート及びそれらを用いた床構造の施工方法並びに床構造体
EP2050865A1 (de) * 2007-10-15 2009-04-22 Bayer MaterialScience AG Bodenbedeckung mit viskoelastischen Dämpfungseigenschaften
JP2009215870A (ja) * 2007-10-15 2009-09-24 Bayer Materialscience Ag 粘弾性緩和特性を有する床仕上材
JP2021509630A (ja) * 2018-01-09 2021-04-01 アイ4エフ・ライセンシング・エヌヴィI4F Licensing Nv タイル、特にカーペットタイル、およびそのようなタイルから成るカバーリング
WO2020059827A1 (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 大日本印刷株式会社 床用粘着シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2986219B2 (ja) 織物の孔性と透過性の調節
US20010036529A1 (en) Microstructured polymer substrate
JP3244451B2 (ja) 発泡樹脂体の製造方法
US6342280B1 (en) Products of and methods for improving adhesion between substrate and polymer layers
JPS6059182A (ja) 皮革様シ−ト材料の製造法
JP2000096456A (ja) 基質とポリマ―層の間の接着を向上させた製品および向上させる方法
US3914492A (en) Suede-like material of cellular resin having tensile-ruptured cells
US6071602A (en) Controlling the porosity and permeation of a web
RU2373311C2 (ru) Напольное покрытие с упругим виниловым подкладочным слоем
CN1083915C (zh) 可透气的片状结构材料、仿皮片状结构材料及其制备方法
JPH0344904B2 (ja)
US5906887A (en) Composite elastomeric article for adhesive cushioning and mounting means
JPH04174163A (ja) 置敷きタイル状繊維床材
EP1666522A1 (en) Ultrathin flexible sheet and method for manufacuring same
JP2754859B2 (ja) タイルカーペット及びその施工方法
JP2900534B2 (ja) 止着性の優れた微多孔質膜
JPH0484909A (ja) タイル状繊維床材の施工方法
JP4530389B2 (ja) 便座カバー
JPH03250086A (ja) 止着用シート材
JPS6059183A (ja) クツシヨン性を有する敷設材の製造方法
JPH0581210U (ja) 作業服
JPH0582376U (ja) カーペット
JPH04105613A (ja) 易施工性タイル状繊維床材及びその製造方法
JP2011245067A (ja) カーペット及びその製造方法
JP4153594B2 (ja) 染色された表生地を使用した発泡ゴム引布の製造方法