JPH04162603A

JPH04162603A - ガス絶縁変圧器

Info

Publication number: JPH04162603A
Application number: JP28722490A
Authority: JP
Inventors: Akira Tanaka; 明田中; Hideo Hirose; 広瀬　英夫
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-10-26
Filing date: 1990-10-26
Publication date: 1992-06-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的コ（産業上の利用分野）本発明は、ＳＦ６ガスなどの絶縁ガスを充填したタンク
内に、鉄心及びコイルより成る変圧器本体を収納したガ
ス絶縁変圧器に関するものである。

（従来の技術）箔状巻線を備えた箔巻変圧器は巻線の占積率が良く、小
形・軽量化を実現できる特性を有するため、数ＫＶ、数
１００ＫＶＡ程度の比較的電圧の低い小容量の変圧器に
おいては、すでに実用化され広く普及されている。また
、この様な箔巻変圧器における巻線の冷却方法としては
、巻線内に冷却ダクトを内蔵させ、絶縁特性の優れた冷
媒を送り込んで、巻線損失から発生する熱を直接的に冷
却するヒートパイプ方式のものが考えられている。

従来から用いられているヒートパイプ方式のガス絶縁変
圧器の一例を第５図に示した。即ち、タンク１には絶縁
媒体としてＳ　Ｆ　ｂガスなどの絶縁ガスが高圧で封入
され、また、タンク１の内部には鉄心２が設けられてい
る。この鉄心２の主脚２ａの外側には絶縁筒３を介して
低圧巻線４が巻装され、この低圧巻線４の外側には、絶
縁バリア６を介して高圧巻線５が巻装されている。なお
、これら低圧巻線４及び高圧巻線５は、アルミニウム箔
等から成る金属シート７と樹脂フィルム等から成る絶縁
シート８を重ねて巻回して成る箔状巻線によって構成さ
れている。また、低圧巻線４及び高圧巻線５には、その
軸方向に延びる冷却ダクト９が巻き込まれ内蔵されてい
る。この冷却ダクト９は、その内部にフロン１１３やフ
ロリナートＦＣ７５などの冷媒が通るように中空に構成
されており、また、前記冷媒はタンク１の外部に設けら
れた冷却器１０により冷却・凝縮され、ポンプ１１によ
り導液管１２と絶縁パイプ１３を介して循環されるよう
に構成されている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、上述した様な従来のガス絶縁変圧器において
は、タンク内部に封入する絶縁ガスの絶縁耐力は、ガス
圧力を上げることによって高くなることから、タンク構
造としては圧力容器としての機能を有する必要がある。

そのため、第６図及び第７図に示した様に、タンク本体
を楕円形状の鏡板１ａと曲面板１ｂとから構成し、その
周囲に補強ビームを溶接により取付けている。この補強
ビームとしては、鏡板１ａの上面に取付けられる上部補
強ビーム１４、曲面板１ｂの側面の縦方向に所定の間隔
をおいて取付けられる側面縦補強ビーム１８、曲面板１
ｂの下部に取付けられる下部縦補強ビーム１９、さらに
、曲面板１ｂの側面の横方向に取付けられる上部横補強
ビーム１６及び下部横補強ビーム１７等が用いられてい
る。

しかしながら、変圧器容量が増加するに伴って、内部に
収納される変圧器本体部分が大形化するため、タンク形
状も大きくなり、第６図に示した様に、上部横補強ビー
ム１６及び下部横補強ビーム１７の幅Ｌ１が、貨車輸送
における幅方向の許容値ｇより大きくなるため、貨車輸
送の制限寸法Ａ内に収めることが困難となっていた。

′本発明は、上記の様な従来技術の欠点を解消するため
に提案されたものであり、その目的は、貨車輸送が可能
な、大容量のガス絶縁変圧器を提供することにある。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段）本発明は、内部に絶縁ガスを充填し、鉄心及び巻線より
成る変圧器本体を収納するタンクが、少なくとも２つの
部分から構成され、前記タンクの外側に縦方向に取付け
られる縦補強ビームと、横方向に取付けられる横補強ビ
ームとを備えたガス絶縁変圧器において、前記補強ビー
ムの内、少なくとも横補強ビームを着脱可能な構成とし
たことを特徴とするものである。

（作用）以上の構成を有する本発明のガス絶縁変圧器によれば、
絶縁を確保する必要のない輸送時には、輸送時の寸法制
限に太き（影響する横補強ビームを取り外し、現地据付
は時に取付けることができるので、内圧強度を損ねるこ
となく、大容量のガス絶縁変圧器の輸送が可能となる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図及び第２図に基づいて
具体的に説明する。なお、第５図乃至第７図に示した従
来型と同一の部材には同一の符号を付して、説明は省略
する。

本実施例においては、第１図及び第２図に示した様に、
曲面板１ｂの側面の横方向に取付けられる上部横補強ビ
ーム２０及び下部横補強ビーム２１が着脱可能に構成さ
れ、また、曲面板１ｂの側面には、前記横補強ビーム２
０．２１をボルト等によって締付は固定する固定用ベー
ス２２．　２３が取付けられている。そして、輸送時に
は、前記横補強ビーム２０．２１は取り外され、現地据
付は時に、固定用ベース２２．２３に取付けられるよう
に構成されている。

なお、前記上部横補強ビーム２０及び下部横補強ビーム
２１は金属製であり、タンクの側面部は一体に構成され
、タンクの両端部の曲面部においては、適宜分割して構
成されている。また、鏡板１ａの上面に取付けられる上
部補強ビーム１４、曲面板１ｂの側面の縦方向に所定の
間隔をおいて取付けられる側面縦補強ビーム１８、曲面
板１ｂの下部に取付けられる下部縦補強ビーム１９は、
貨車輸送の寸法制限に影響しないので、輸送時のタンク
強度を確保するために従来と同様に取付けられている。

この様な構成を有する本実施例のガス絶縁変圧器におい
ては、以下に述べる様にして貨車輸送における寸法制限
を緩和し、大容量のガス絶縁変圧器の輸送を可能として
いる。即ち、輸送時においては通電していないため絶縁
を確保する必要がなく、ガス圧力を最低限０．５ｋｇ／
ｃｍ２未満程度にすれば良いので、運転時の内圧強度を
必要としない。そこで、曲面板１ｂの側面の横方向に取
付けられる上部横補強ビーム２０及び下部横補強ビーム
２１を取り外した状態で輸送することができる。その結
果、第２図に示した様に、輸送時のタンクの幅Ｌ２は、
貨車輸送における幅方向の許容値ｇより小さくなるため
、貨車輸送の制限寸法Ａ内に収めることが容易なものと
なる。そして、現地据付は時に上部横補強ビーム２０及
び下部横補強ビーム２１を取付けることによって、タン
クの内圧強度を損ねることなく、大容量のガス絶縁変圧
器を設置することができる。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、横補強ビームは、横方向及び縦方向を特に強化した
強化繊維による複合材料から構成しても良い。一般に、
タンクの高さ方向におけ不側面部の変形は、第３図に示
した様になり、また、タンクの長手方向における側面部
の変形は、第４図に示した様になる。なお、図中実線２
４はタンクの変形前の形状を示し、点線２５は内圧荷重
付加によってタンクが変形した後の状態を示している。

即ち、第３図に示した様に、タンクの高さ方向における
側面部の変形は、内圧により弓形に変形し、また、第４
図に示した様に、長手方向の側面部も弓形に変形する。

そのため、横補強ビームに加わる応力は、主にタンク長
手方向における引張り応力が主となり、これに加えて縦
方向の引張り応力が生じる。従って、長手方向及び縦方
向、特に主となる長手方向の強度を強化して作った強化
繊維による複合材料を使用した補強ビームを用いれば、
金属製の補強ビームと比較して加工性も良く、タンクの
両端の曲面部においても分割する必要がない、タンク形
状に合致したビーム構造とすることができる。また、こ
の場合も、着脱可能な補強ビームとすることができるの
で、貨車輸送の制限寸法Ａ内に収めることが容易な、大
容量のガス絶縁変圧器が得られる。

また、横補強ビームだけでなく、縦補強ビームも着脱可
能に構成しても良いことはいうまでもない。

［発明の効果］以上説明した様に、本発明によれば、タンクの外側に取
付けられる縦補強ビームと横補強ビームの内、少なくと
も横補強ビームを着脱可能な構成とすることによって、
貨車輸送が可能な、大容量のガス絶縁変圧器を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】第１図は本発明のガス絶縁変圧器の一実施例を示すタン
ク長手方向側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第
３図はタンクの高さ方向における側面部の変形状態を示
す概略図、第４図はタンクの長手方向における側面部の
変形状態を示す概略図、第５図は従来のガス絶縁変圧器
の一例を示す断面図、第６図は従来のガス絶縁変圧器の
正面図、第７図は従来のガス絶縁変圧器の側面図である
。１・・・タンク、１ａ・・・鏡板、１ｂ・・・曲面板、
２・・・鉄心、３・・・絶縁筒、４・・・低圧巻線、５
・・・高圧巻線、６・・・絶縁バリア、７・・・金属シ
ート、８・・・絶縁シート、９・・・冷却ダクト、１０
・・・冷却器、１１・・・ポンプ、１２・・・導液管、
１３・・・絶縁パイプ、１４・・・上部補強ビーム、１
５・・・フランジ、１６・・・上部横補強ビーム、１７
・・・下部横補強ビーム、１８・・・側面縦補強ビーム
、１９・・・下部縦補強ビーム、２０・・・上部横補強
ビーム、２１・・・下部横補強ビーム、２２．２３・・
・固定用ベース。第２図

Claims

【特許請求の範囲】　内部に絶縁ガスを充填し、鉄心及び巻線より成る変圧
器本体を収納するタンクが、少なくとも２つの部分から
構成され、前記タンクの外側に縦方向に取付けられる縦
補強ビームと、横方向に取付けられる横補強ビームとを
備えたガス絶縁変圧器において、前記補強ビームの内、少なくとも横補強ビームを着脱可
能な構成としたことを特徴とするガス絶縁変圧器。