JPH04144618A - 農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、長期間使用しても蛍光能が保持される農業用
塩化ビニル系樹脂蛍光フィルムに関する。

〔従来の技術〕

近年、偏光線下（秋〜冬）ノ１ウス又番よトンネｌし内
で有用植物を促成栽培する、（１わゆる施設園芸が極め
て広く行なわれ、生鮮野菜、果物、花弁等の安定供給に
活用されてきた。このような施設園芸を行なうハウス又
はトンネルを被覆する資材として耐候性、透明性、保温
性及び強度等力（優れているとの理由で塩化ビニル系樹
脂フイルムカく多用されているが、偏光線下の施設園芸
で番よ、植物生育に要する温度及び光線が不足する場合
力（多く、より促成栽培効果をあげるには、この温度及
び光線の補給が要求される。

ハウス又はトンネル内の温度補給もよ、暖房機の投入、
被覆材の多層張り等を用し）たシステムカベ確立されて
いる。一方、光線の補給につし）ては電灯による方法で
は費用がかかり過ぎるので、紫外線を有用な光線スペク
トルに変換して補給する方法が検討されてきた。

すなわち、太陽光線で植物生育に利用されなむ１３８０
ｎ−以下の紫外線を光質変換してを用な光線とするため
、紫外線で励起し、長波長側の光線に変換する蛍光剤が
用いられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、これらの蛍光剤は、一般に紫外線に対する抵抗
力が弱いため、屋外では短期間で蛍光能が減少する。ま
た、蛍光剤と紫外線吸収剤とを併用すると、蛍光剤を励
起するのに必要な紫外線の多くが、紫外線吸収剤に吸収
されてしまうため、併用した場合は、蛍光能は大幅に低
下するか、蛍光能を全く示さなくなる０以上のように、
紫外線を、光質変換する方法は、有用光線の補給に充分
役立つ方法となっていない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、かかる状況にあって、紫外線を有用光線
に光質変換し、長期間にわたって有用光線の補給に役立
つ農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルムについて鋭意検
討した結果、本発明を完成するに到った。

すなわち、本発明の目的は、屋外で使用しても、紫外線
を光質変換して植物生育に有用な光線とする蛍光能が長
期間保持され、かつ、蛍光剤の励起に紫外線を充分に有
効活用でき、有用光線が充分補給できる農業用塩化ビニ
ル系樹脂蛍光フィルムを供給するにある。

しかして、本発明の要旨とするところは、塩化ビニル系
樹脂に、紫外線で励起する蛍光剤、及びＮ、　Ｎ’−ジ
オレイルアジビン酸アミド及びエチレンビスラウリン酸
アミドから選ばれる少くとも１種のアミド化合物、又は
、キシリレンビスステアリル尿素及びトルイレンビスス
テアリル尿素から選ばれる少くとも１種の尿素化合物を
配合しフィルム化してなる農業用塩化ビニル系樹脂蛍光
フィルムにある。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
、塩化ビニルを主体とした他のコモノマーとの共重合体
、これらの混合物またはこれらと他の重合体あるいは共
重合体との混合物をいう。

本発明の農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルムには、柔
軟性を付与するために塩化ビニル系樹脂１００重量部に
対して、２０〜６０重量部の通常使用される可塑剤が配
合される。

本発明において用いられる紫外線で励起される蛍光剤と
しては、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体のよう
なスチルベン型蛍光剤；ベンジジン系誘導体、ベンジジ
ンスルホン酸１１体、ジアミノフルオレン系誘導体のよ
うなジアミノジフェニル型蛍光剤；イミダゾール型蛍光
剤；イミダシロン型蛍光剤；トリアゾール型蛍光剤；チ
アゾール型蛍光剤；オキサゾール型蛍光剤；クマリン型
蛍光剤；カルボスチリル型蛍光剤；ナフタールイミド型
蛍光剤：ピラゾリン型蛍光剤及びジヒドロピリジン型蛍
光荊のように、現在市販されている有機蛍光剤のほか、
バナジン酸イツトリウムのユーロピウム付活体（ＹＶＯ
，：Ｅｕ）；リン酸ストロンチウム・マグネシウムの錫
付活体（（ＳｒＭｇ）ｓ　　（ＰＯ４）ｔ　：　Ｓｎ）
、フッ化ゲルマニウム酸マグネシウムのマンガン付活体
（３，５Ｍｇ。

・０．５Ｍｇ　Ｆ、＋　ＣｕｅＯｔ　：Ｍｎ）等の無機
蛍光剤があげられ、特にオキサゾール型蛍光剤が好まし
い。

が良く 式（１ 中でも特に、ベンゾオキサゾール型蛍光荊、具体的には
例えば、下記一般式（１）〜で表わされる化合物が挙げ
られ、特に一般）で表わされる化合物が好ましい。

・・・一般式（１） ・・・一般式（２） （式中、Ｒ９、Ｒ１は水素、炭素数１〜４のアルキル基
又は炭素数１〜４のアルコキシ基を示し、Ｒ，、Ｒ，は
水素、炭素数１〜４のアルキル基を示し、ｘ、Ｙは、炭
素数１〜４のアルキル基、炭素数１〜４のアルコキン基
、炭素数１〜４のアルキル基で置換されたアミノ基、ア
ニリノ基又は、アリール基を示す。） 上記蛍光剤を塩化ビニル系樹脂に配合する割合は、蛍光
剤の種類、発光特性、効率等によって適宜決定されるが
、一般的には配合すべき塩化ビニル系樹脂１００重量部
当たり、０，０１〜５重量部が好ましい。添加量が少な
すぎると蛍光能が弱く本発明の目的は達せられない。ま
た、添加量が多すぎると自己消光作用を起し、蛍光能を
示さなくなるので好ましくない。

本発明においては更に、Ｎ、Ｎ’−ジオレイルアジビン
酸アミド及びエチレンビスラウリン酸アミドから選ばれ
る少くとも１種のアミド化合物、又は、キシリレンビス
ステアリル尿素及びトルイレンビスステアリル尿素から
選ばれる少くとも１種の尿素化合物を配合する。これら
アミド化合物、又は、尿素化合物の配合量は、あまり少
ないと蛍光フィルムの蛍光能の保持が充分に優れたもの
にならないので好ましくなく、一般的に塩化ビニル系樹
脂１００重量部に対して、０．０５重量部以上が良い。

本発明の農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルムには、必
要に応して、成形用の合成樹脂に通常配合される公知の
添加物を配合することができる。

これら添加物の配合量は、塩化ビニル系樹脂１００重量
部に対し、通常１０重量部以下である。

塩化ビニル系樹脂に上記の配合物を配合するには、通常
の配合または混合技術を採用すればよい。

具体的には、例えばリボンブレンダー、バンバリーミキ
サ−、スーパーミキサーまたはその他の配合機もしくは
混合機を使用する方法を採用することができる。

このようにして得られた軟質塩化ビニル系樹脂の組成物
からフィルムを製造するには、通常行われているフィル
ム製造法、例えばカレンダー成形法、押出成形法、イン
フレーレジン成形法などを適宜採用することができる。

本発明に係わるフィルムの厚さは、強度、取り扱い作業
等を考慮し、０．０３−０．５閣好ましくは０．０５〜
０．３■の範囲にするのが良い。

〔発明の効果〕

本発明は次のような効果を奏し、その実用的利用価値は
極めて大である。

■　本発明の農業用塩化ビニル系樹脂蛍光フィルムは、
太陽光線で植物生育に利用されない３８０ｎ−以下の紫
外線を、植物生育に有用な長波長側に変換する蛍光能を
有し、本発明で用いている蛍光剤と、アミド化合物、又
は、尿素化合物との作用により、屋外で使用しても蛍光
能が長期間保持される。

■　蛍光剤の励起に、紫外線を充分に有効活用できるた
め、光質変換量が多く、有用光線が充分補給できる。

以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を趨えない限り、以下の例に限定され
るものではない。

実施例１〜７、比較例１〜９ ポリ塩化ビニル（Ｐ＝１３００）　　　１００重量部ジ
オクチルフタレート４２ エポキシ樹脂（商品名　　　　　　　４　〃エピコート
８２８、ノニル化学製） カルシウム−亜鉛系液状安定剤　　　３　〃カルシウム
−亜鉛系粉末安定剤　　　２ソルビタンモノパルミテー
ト１．５１ を基本組成とし、これに第１表に示すような種類及び量
の各種添加剤をそれぞれ配合した。

この配合物を、１８０℃に加温されたカレンダーロール
に供給し、混練したのち、常法により厚さ０．１−のフ
ィルムに製膜した。

−Ｚゴ」Ｌム９」［隨 各フィルムを、三重県−志郡の圃場に、設置した屋根型
ハウス（間口３ｍ、奥行き５ｍ、棟高１．５ｍ、屋根勾
配３０度）に、平成１年１０月に被覆した。南側屋根部
分にあったフィルムを展張開始から、１ケ月後、３ケ月
後、５ケ月後にそれぞれ回収し、それぞれのフィルムに
つき蛍光強度及び蛍光能の保持率を測定した。

その結果を第２ 表に示す。

（注） ＊１ 化合物（１） Ｖｉｏｌｅｔ　　５７０ ナフタールイミド誘導体、ＢＡＳＦ社製＊２ チヌビンＰ 紫外線吸収剤にチバガイギー社製

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）塩化ビニル系樹脂に、 ［１］紫外線で励起する蛍光剤、及び ［２］Ｎ、Ｎ’−ジオレイルアジビン酸アミド及びエチ
   レンビスラウリン酸アミドから選ばれる少くとも１種の
   アミド化合物、又は、キシリレンビスステアリル尿素及
   びトルイレンビスステアリル尿素から選ばれる少くとも
   １種の尿素化合物 を配合しフィルム化してなる農業用塩化ビニル系樹脂蛍
   光フィルム。
2. （２）蛍光剤がベンゾオキサゾール誘導体である特許請
   求の範囲第（１）項のフィルム。