JPH04142500A - 放射性物質の分離方法 - Google Patents

放射性物質の分離方法

Info

Publication number
JPH04142500A
JPH04142500A JP2265096A JP26509690A JPH04142500A JP H04142500 A JPH04142500 A JP H04142500A JP 2265096 A JP2265096 A JP 2265096A JP 26509690 A JP26509690 A JP 26509690A JP H04142500 A JPH04142500 A JP H04142500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
acid
group
adsorption
class
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2265096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Takashima
洋一 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2265096A priority Critical patent/JPH04142500A/ja
Publication of JPH04142500A publication Critical patent/JPH04142500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

Landscapes

  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
区産業上の利用分野】 本発明は、放射性物質を分離する新しい方法に関する。
【従来の技術】
使用済核燃料は放射能が非常に強いが、その中に核燃料
として使用が可能なウラン及びプルトニウム等の有用な
元素を含有しており、この使用済核燃料を処理し、有用
な元素の使用又は放射性元素の廃棄を目的として分離す
ることは、経済性及び放射線管理上から重要である。 使用済核燃料は、例えば、発電用に使用されている沸楡
木型原子炉では、その中にウラン以外にネプツニウム、
プルトニウム、アメリンラム、キュリウム等の超ウラン
元素;またゲルマニウム、ヒ素、セレン、クリプトン、
ルビジウム、ストロンチウム、イツトリウム、ジルコニ
ウム、ニオブ、モリブデン、テクネチウム、ルテニウム
、ロジウム、パラジウム、銀、カドニウム、インジウム
、スズ、アンチモン、テルル、ヨウ素、キセノン、セシ
ウム、バリウム等及びランタン、セリウム等のランタノ
イド元素が主として含まれている。これらの物質を含む
使用済核燃料は酸等に溶解した後、その有用成分である
ウラン及びプルトニウムを回収し、又、その他の高放射
性物質は安全に廃棄若しくは利用することを目的に分離
する(この操作を一般に核燃料の再処理操作と呼ぶ)。 この再処理操作は多成分元素の相互分離操作の一例であ
り、沈澱法等の化学的操作及び溶媒抽出法、吸着体を用
いたクロマトグラフィー法等の通用が考えられる。これ
らのうち、従来がら、ビューレックス法と呼ばれるTB
P ()リブチルリン酸)を抽出剤に用いる溶媒抽出法
が知られている。 この方法は、使用済核燃料を硝酸に溶解した後、TBP
を含有する有機溶媒相との間で、抽出及び逆抽出を繰り
返す方法であり、元素の酸化数及び硝酸濃度等の抽出条
件を変化させてこの溶媒抽出操作を繰り返すことで必要
な分離を達成している。 しかし、この方法では使用済核燃料が強い放射能を持つ
ことから、抽出剤及び使用する溶媒自身が放射線を受け
て分解、劣化するために廃棄物が発生すること、及び溶
媒抽出用パルスカラムの仮想段高さが数1以上と大きい
ために装置全体が大型かつ複雑になるという欠点がある
。 一方、イオン交換体やキレート樹脂等の吸着体を用いた
金属元素或いは金属元素同位体の分離方法は、例えば、
陽イオン樹脂を用いた希土類の分離(特公昭59−62
51号公報)やキレート樹脂を用いた各種金属元素の分
離が知られている。 これらの吸着体は、充填塔内において、通過する溶液に
よって生しる圧力損失による応力を受ける。この充填層
を液の流れ方向に押しつける応力によって有機物のみか
らなる吸着体は変形し、充填率は大きくなる。その結果
、充填塔の圧力損失が増大し、さらに染着体の変形が大
きくなる。順次、充填塔の圧力損失が大きく上昇し、充
填塔の許容圧力、送液用ポンプの吐出圧力を超え、分離
操作が出来なくなるという不利がある。 そのために、有機物のみからなる吸着体を用いた充填塔
では、吸着体の変形の生じない低流速での操作が必須条
件であるが、低流速での操作では分離に要する時間が長
くなり、放射性物質を分離する場合には、吸着体の受け
る放射線量が増大し、放射線の作用による吸着体性能の
低下が起きるという致命的欠点がある。
【発明が解決しようとする諜11!] 本発明は、溶媒抽出法を用いた従来の再処理技術におけ
る溶媒自身が、放射線損傷を受けて劣化するために廃棄
物が発生すること、及び装置全体が大型かつ複雑になる
という欠点を克服し、小型かつ単純な装置で廃棄物発生
量の小さな放射性物質を分離する方法を提供するために
なされたものである。 【課題を解決するための手段】 本発明者は、種々の物理構造及び化学構造を有する吸着
体に関して鋭意研究を重ねた結果、有機物からなる吸着
機能体を金属又は無機物からなる多孔性粒子に含有した
吸着体を用いることで、効率良く放射性物質が分離でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。 本発明は、吸着体を用いて放射性物質を分離する方法に
おいて、用いる吸着体が、金属又は無機物からなる多孔
性粒子に有機物からなる吸着機能体が本質的に含有され
ていることを特徴とする、効率が良く、廃棄物の少ない
放射性物質の分離方法を提供するものである。 以下、本発明の詳細な説明する。 本発明の放射性物質の分#i操作は、該吸着体を充填塔
に充填した後、被分離物質を含有する溶液を充填塔上部
より供給し、適切な溶媒による溶離操作を行いつつ、充
填塔出口より溶出する成分を分画・回収することにより
行う。 本発明に用いる吸着体は、有機物からなる吸着機能体が
金属又は無機物からなる多孔性粒子に含有されている。 本発明に用いる充填塔の大きさ、形状には特に制限はな
い、また、操作温度に特に制限はないが、高温の方が分
離が迅速に進み好ましいが、溶媒蒸気圧が上昇し、装置
製作上不利となるため、10〜200℃が好ましい。さ
らに好ましくは30〜170℃である。 また、用いる溶媒に特に制限はなく、粘度、腐食性、耐
久性及び被分離物質の溶解性等から選択される。その例
としては、ホウ酸、臭化水素酸、炭酸、塩酸、次亜塩素
酸、過塩素酸、シアン化水素酸、チオシアン酸、フッ酸
、ヨウ化水素酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、硫化水素酸、
硫酸、亜硫酸、ギ酸、酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸
、トリクロロ酢酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、ト
リフルオロ酢酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、及
びその他の無機酸及び有機酸のうち1種又は2種以上混
合物である。好ましくは、耐久性の点からフン酸、塩酸
、硝酸、硫酸、過塩素酸及びその他の無機酸類である。 さらに、種々の目的で各種の塩類等の各種の有機物、無
機物を添加しても良い。 本発明で用いる吸着体は、金属及び無機物の多孔性粒子
に有機物からなる吸着機能体を孔内に導入せしめた複合
型吸着体であって、含有された吸着機能体は有空間性吸
着体であることが好ましい。 本発明に用いる無機多孔体粒子は、アルミナ、シリカ、
シャモットなどの焼結物、あるいは珪そう土などの陶磁
原料などの混合焼成から得られた多孔質陶磁器、多孔質
ガラスなどの多孔性をもつ無機材料、又は鉄、チタン、
ジルコニウム、タンタル、ニオブ等の金属の多孔性材料
である。 また、これらの多孔性粒子の孔径は: ■ 少なくとも多孔性粒子の最小粒径よりも小さくなけ
ればならない。 ■ 水銀圧入法を用いて孔径の測定が可能である370
n−以上の孔径を有するものである。 しかし、その孔径は制限を受けるものではない。 また、多孔性粒子の孔容積は、無機多孔性粒子全容積に
占める孔容積を空隙率αとした時、0.O1≦α≦0.
99であるものを使用するのが好ましい。 一般に、空隙率αは、気体あるいは液体の買換法を利用
してピクノメーターを用い、かさ比重、真比重より容易
に求め得る。 α<0.01では、多孔性粒子の孔内への9着機能体の
包含量が少なく、包含された吸着機能体の吸着性能、分
離性能などの性能を複合吸着体としては発揮することが
小さく、複合吸着体の性能を著しく低下させる。またα
>0.99では、多孔性粒子の強度が低下し、その取扱
い上困難である欠点が生しる。さらに好ましくは0.2
≦α≦0.9であり、最も好ましくは0.4≦α≦0.
9である。 また、多孔性粒子の形状及び粒径に特に制限はない。好
ましくは1μm〜5−である。 本発明の複合体の多孔性粒子に包含する吸着機能体量は
、多孔性粒子の重量をdとし、包含された吸着機能体量
をeとする時、eを(d+e)で除した値として包含率
βを定義し、その債が、0.05≦β であることが好ましい。 β<0.05である複合吸着体は、包含される吸着機能
体量が低く、複合吸着体の吸着性能が著しく低下する。 より好ましくは、包含率βが、 0.20≦β である複合吸着体が推奨される。 包含率βの測定は、多孔性粒子の真比重をa、包含する
吸着機能体の真比重をb、複合吸着体の真比重をCとす
る時、a、b、cを測定した後、下記の式により容易に
求め得る。 複合咬着体1g中の吸着機能体重量(g/g)(aX(
b−c)] 本発明でいう有機物からなる吸着機能体とは、吸着機能
を有する有機物を言い、種々の構造のイオン交換体、キ
レート樹脂、ゲル濾適用樹脂、アファニティークロマト
グラフィー用吸着体を含む。 すなわち、これらの吸着機能体は公知であり、通常、有
用に使用されている高分子化合物を、樹脂として包含さ
せることがなし得ていれば、すべて可能である。 また、本発明において、有機物からなる吸着機能体を包
含する方法に特に制限はな(、高分子化合物と低分子化
合物からなる混合物を多孔性粒子に含有させた後、低分
子化合物を抽出する方法;または多孔性粒子の孔内で反
応により低分子化合物を高分子化させて、多孔性粒子内
に高分子化合物を含有させる方法が推奨される。例えば
、重合性単量体と非重合性化合物からなる混合物を多孔
性粒子の孔内に含有させ、その後反応によって重合性単
量体を高分子化させ、非重合性化合物を除去し、空間を
有する咬着機能体を多孔性粒子の孔内に得て、複合体と
する方法である。また、上記の重合性単量体において、
架橋性重合性単量体を用い、三次元網目構造を無機多孔
体の孔内に包含させる場合も好ましい適用例である。 本発明で用い得る共重合性単量体には特に制限はない。 また、共重合性単量体のうち非架橋重合性単量体として
は特に制限はないが、スチレン、メチルスチレン、ホル
ミルスチレン、クロルメチルスチレン等のスチレン誘導
体;メチルビニルスルフィド、フェニルビニルスルフィ
ド等のビニルスルフィド誘導体;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、α−アセトキシアクリロニトリル等
のアクリロニトリル誘導体;アクリル酸、アクリル酸メ
チル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル等の
メタクリル酸エステル;マレイン酸ジエチル、フマル酸
ジエチル;種々のビニルケトン、塩化ビニリデン、臭化
ビニリデン、シアン化ビニリデン等のビニリデン化合物
;アクリルアミド等のアクリルアミド誘導体;酢酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル等の脂肪酸ビニル誘導体;チオメ
タクリル酸フェニル、チオアクリル酸メチル、チオ酢酸
ビニル等のチオ脂肪fII誘導体;さらに2−ビニルピ
ロール、N−ビニルピロール、N−ビニルピロリドン、
N−ビニルスケシンイミド、N−ビニルフタルイミド、
N−ビニルカルバゾール、Nビニルインドール、2−ビ
ニルインドール、2ビニルイミダゾール、5−ビニルイ
ミダゾール、1−ビニル−2−メチルイミダゾール、1
−ビニル−2−ヒドロキシメチルイミダゾール、l−ビ
ニル−2−ヒドロキシエチルイミダゾール、5−ビニル
ピラゾール、3−メチル−5−ビニルピラゾール、3−
ビニルピラゾリン、ビニルベンゾオキサゾール、3−フ
ェニル−5−ビニル−2−イソオキサゾリン、N−ビニ
ルオキサゾリドン、2−ビニルチアゾール、2−ビニル
−4−メチル−チアゾール、2−ビニル−4−フェニル
チアゾール、2−ビニル−4,5−ジメチルチアゾール
、2−ビニルベンゾチアゾール、l−ビニルテトラプー
ル、2−ビニルテトラゾール、2−ビニルピリジン、4
−ビニルピリジン、2−NN−ジメチルアミン−4−ビ
ニルピリジン、2−ビニル−46−シメチルトリアジン
、2−ビニル−46−ジフェニルトリアジン、イソプロ
ペニルトリアジン、ビニルキノリン等の含窒素複素環式
化合物;ビニルフラン、2−ビニルベンゾフラン、ビニ
ルチオフェン等の異節環状ビニル化合物などがある。 また、重合性単量体に官能基を有するものを用いて複合
吸着体を製造することにより、官能基を有する複合吸着
体を得ることも出来る。 一方、イオン交換樹脂も、スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体を母体とした各種反応、例えばスルホン化、ク
ロルメチル化、アミノ化等によって、スチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体を包含した複合体への官能基の導入
等によるイオン交換樹脂を始めとして、官能基を単量体
自体に有しているビニルピリジン等の使用により重合の
みで得られるイオン交換樹脂も包含できる。 本発明におけるイオン交換基とは、カチオン、及びアニ
オンの交換基を言う。これらのものの化学構造に特に制
限はなく、カチオン及び/又はアニオンを交換する性質
を有するものであれば何でもよい。 吸着機能体にカチオン交換基を導入したものとして好ま
しい例を挙げれば、スルホン基またはカルボキシル基を
有する重合物がある。さらに具体的例を挙げれば、重合
単位の中にポリビニルベンゼンスルホン酸、ポリビニル
安息香酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸などを含
有する三次元ポリマーがある。 吸着機能体としてアニオン交換基を導入したものでは、
1級ないし3級のアミノ基を有するもの、或いは4級ア
ンモニウム基を有するものが好ましい例として挙げられ
る。さらに具体例を挙げるならば、ポリスチレンやポリ
アクリルアミドの側鎖に、−CI(z−NR+lh (
R+ 、Rtは水素、炭化水素、アルカノール基、アミ
ノアルキル基等を表す)で表される官能基を含有するも
の、または −Cht−NR+RzRsX−(R3はR1、Rよと同
し、X−は対アニオンを表す)で表される4級アンモニ
ウム基を含有するもの、重合単位としてビニルピリジン
、ビニルイミダゾールに代表されるような塩基性の窒素
を含む複素環を官能基として有する化合物などが挙げら
れる。複素環はピリジン、イミダゾールに限らず、ピラ
ゾール、チアゾール、トリアゾール、カルバゾール、ベ
ンズイミダゾール、インドールなどもその例として挙げ
られる。 本発明はこれらの無機有機複合体を用いて、使用済核燃
料の再処理操作を行うことにより、従来の有機イオン交
換樹脂を用いて多成分元素を分離する場合に比べ、展開
流速を大幅に増大させても吸着体が変形して充填空隙率
が低下することもなく、かつ展開塔内の圧力損失が経時
的に上昇することも起こらない。展開流速を増大させる
ことによって、分離、精製に要する所用時間が短縮され
ることになり、イオン交換樹脂の放射線損傷は、該放射
線物質との接触期間と被爆量をもってイオン交換樹脂の
性能の低下が認められており、有機吸着体のように著し
く剛性或いは物理的強度の劣るものを用いる場合には、
極めて展開流速の低い領域で展開せざるを得す、放射線
損傷の効果が顕著で性能低下は著しいものとなり、工業
的に使用済核燃料の再処理操作に利用することは不適当
であった。 本発明のような無機有機複合体を用いれば、安定した高
流速領域の展開が可能となり、放射線損傷による性能低
下が大幅に緩和されて、本発明の効果が特に顕著である
。 以下に実施例を挙げるが、これらは本発明の範囲を制限
するものではない。
【実施例】
実施例1 内径20腫、長さ1,000■のパイレックスガラス製
ジャケット付カラムを用意し、これにアニオン交換樹脂
を有する無機有機複合体を850閣の高さまで充填した
。パイレックスカラムには、カラムの上部の液供給側と
カラム下部の液流出側にそれぞれカラム内の圧力損失測
定用の差圧計を取り付けた。 本実施例で用いた無機有機複合体は次のようにして合成
された。 平均孔径43um、止孔容積1.05cj/g、150
〜200メツシユの範囲の粒径を持つ球形の多孔性石英
粒子1kgを、30d、m”の磁気攪拌機付きフラスコ
に入れて真空ポンプて減圧にした。 次に、このフラスコに、単量体としてクロロメチルスチ
レン9.Okg、ジビニルベンゼン1.5−1有機液体
として安息香酸1101C、ノルマルへブタン20kg
を溶解した均一混合液体を導入し、減圧下、10℃で3
0分攪拌させた0次に、これをグラスフィルター上で濾
過し、これを水10dm”中とリン酸カルシウム500
gの混合液中に分散させ、3.50Orpmで2分間強
制攪拌した後、窒素雰囲気中で85℃にて20時間重合
した。 反応生成物は、分散液体を濾過後、水で充分洗浄を行い
、引き続きメタノールで充分洗浄を行い、加えた有機液
体を除去した。充分乾燥した複合体500gを10dm
”の反応フラスコに入れ、次に、ジクロルエタン3dm
3を加えて40℃で2時間攪拌した後、20%トリメチ
ルアミンのエタノール溶液を滴下し、40°Cで5時間
アミン化を行って無機有機複合体を得た。 得られた反応物を充分乾燥させ、ポロシメータによる有
孔性評価を行ったところ、平均孔径5゜5μm、孔量g
、64af/gであった。また、交換容量は1.05m
eq/gであった。 このようにして得られたアニオン交換樹脂が含有された
無機有機複合体(アニオン交換容量は1゜05meq/
g)を充填材とした。 パイレックスカラムのジャケット温度を60″Cになる
ように設定した後、使用済核燃料に含まれる成分元素の
うちの被分離成分としてウラン、セシウム、バリウム及
びセリウムの各成分を各濃度がそれぞれ100m−o1
/dm”、7 、 0 mmol/d@”、4゜0 +
u+ol/da”、6 、 0 wool/da’で塩
酸4 、 0 +sol/dm3を含む溶液を約700
cj供給した。溶液を供給する時の流量は脈流を防止す
る装置の付いたプランジャーポンプを使用した。この時
の流速は10d/分にIITした。 各成分を含む溶液の供給を終了した後、吸着性成分を脱
離して単独分離するために、0 、 1 mol/da
”塩酸溶液を供給して吸着性成分を溶離した。 この時の流速も10cT1/分に調節した。この場合、
溶液を供給開始と同時にカラム底部より流出する流出液
をフラクションに分けて分取した。 溶出されたフラクションの溶液中の各成分の元素濃度を
分析した。この分離展開中のカラム内圧力損失及び充填
塔内の吸着体の高さを同時に測定した。 次に、展開流量を8倍の流量に増加して同様な操作を行
った。この時に溶出されたフラクション中の元素濃度、
カラム内圧力損失及び充填塔内の吸着体の高さを同時に
測定した。 第1表に分取された元素濃度、第2表に展開中の圧力損
失及び充填塔内の吸着体の高さを示す。 次に、上記の吸着、溶離操作をそれぞれの流量730回
繰り返し行い、展開に伴う圧力損失及び充填塔内の吸着
体の高さを経時的に測定したところ、第3表に示すよう
に圧力損失の経時変化は極めて小さく、さらに吸着体高
さの経時変化も殆どなく、高流速でも安定した展開を行
うことが出来た。 第1表 第2表 第3表 比較例1 比較のために、市販品の陰イオン交換樹脂であるDoi
+exl−X4の150〜200メツシユの樹脂を用い
て、実施例1で使用した装置及び操作で実験を行い、溶
出液の元素濃度、展開に伴う圧力損失、充填塔内の吸着
体の高さを測定した。 第4表に溶出後の元素濃度、第5表に圧力損失及び吸着
体の高さの結果を示す。 次に、同様の操作を繰り返し行った。それぞれの経時的
な結果を第6表に示す。 Dowexl−X4の樹脂は、イオン交換の吸脱着速度
が非常に遅いため、成分元素のうちの吸着元素の吸着能
力が低下することから、展開流速が早(なると完全には
吸着しきれずに流出することが生じる。また、吸着され
た吸着種を溶離する場合でも、溶離フラクシヨンの幅が
広くなり、元素濃度が濃縮されず単分離の困難性が生じ
ることになる。さらに、展開液の種類による樹脂の膨潤
、収縮が大きく、また高流速で展開することは樹脂の変
形による圧力損失の増大となり、流速が101/分でも
繰り返し回数と共に圧力損失が大きくなり、流速が低下
してきて、30回では殆ど流速が出なくなった。流速が
80cd/分では、1回のi8M操作で展開が不可能で
あった。 第4表 第5表 第6表 実施例2 実施例1及び比較例1の結果から、放射性物質の分離、
精製の能力を比較したところ、成分元素の分離性能を吸
着されたウランの流出濃度の比較で比べると、実施例1
の9着体は、比較例1の吸着体に対して1.9倍の効果
が認められる。 次に、使用済核燃料の再処理の処理能力として、展開流
速の比較で比べてみると、実施例1の吸着体は80d/
分の展開流速で圧力損失と吸着体高さの変化が見られず
に安定した運転をすることが出来るのに対して、比較例
1の吸着体は10cj/分の展開流速でも圧力損失が経
時的に大きくなり、安定した運転ができない、この違い
を最も小さく見積もって実施例1の吸着体は、比較例1
の吸着体に対して流速比で8倍の効果である。 分離性能及び分離能力の効果から、有機吸着体に対して
複合化有空間吸着体は、16倍以上の性能を有すること
になった。このことは、単位体積当たりの処理能力が1
6倍以上であることを意味している。 実施例1に用いた吸着体と比較例1で用いた吸着体の流
速比効果は、放射線損傷の効果と認められることから、
それぞれの吸着体の放射線損傷と性能効果の実験を行っ
た。 実施例1の吸着体と比較例1の吸着体を乾燥した後、放
射線吸収を行った。放射線吸収量は流速の効果と同じ吸
収比率として実施例1の吸着体には0. 80MGy 
、比較例1の吸着体には6゜72MGyの吸収線量で行
った。放射線が吸収された吸着体の官能基量を測定した
。その結果を第7表に示す。 官能基減少量は、吸収線量比とほぼ比例の関係にあり、
実施例1の吸着体は比較例1の吸着体の8分の1の放射
線損傷効果であった。 さらに、放射線が吸収されたそれぞれの咬着体について
、実施例1で使用した装置及び操作と同じ方法で吸着体
性能及び吸着体能力についての実験を行った。実施例1
の吸着体は80d/分の流速で行い、比較例1の吸着体
は10d/分の流速とした。その結果を第9表に示す。 実施例1で用いた複合化吸着体については、元素濃度や
圧力損失及び吸着体高さのいずれも放射線を吸収させる
前の実施例1と同様な結果が得られた。比較例1で用い
たDo@exl−X4の吸着体については、放射線損傷
によって官能基量が40%以上減少したことにより、被
分離成分の供給操作の時に吸着種の溶出が認められ、吸
着能力の低下していることが認められた。さらに、溶離
溶出の濃度も低下しており、吸着体の性能が明らかに劣
化していることが判る。 第7表 第8表 第9表
【発明の効果】
本発明の方法を適用した放射性物質を分離する方法は、
イオン交換樹脂の放射線損傷によって生じる分離性能の
低下を防ぎ、処理量を増大せしめることの出来る工業的
に有用な方法を与えるものである。 (ほか1名)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属又は無機物からなる多孔性粒子に有機物から
    なる吸着機能体を本質的に包含した吸着体を用いること
    を特徴とする、放射性物質を分離する方法。
JP2265096A 1990-10-04 1990-10-04 放射性物質の分離方法 Pending JPH04142500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2265096A JPH04142500A (ja) 1990-10-04 1990-10-04 放射性物質の分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2265096A JPH04142500A (ja) 1990-10-04 1990-10-04 放射性物質の分離方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04142500A true JPH04142500A (ja) 1992-05-15

Family

ID=17412553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2265096A Pending JPH04142500A (ja) 1990-10-04 1990-10-04 放射性物質の分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04142500A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000258592A (ja) * 1999-03-08 2000-09-22 Japan Atom Energy Res Inst ヨウ素除去フィルタ及びヨウ素除去装置
WO2006006497A1 (ja) * 2004-07-09 2006-01-19 Aquatech Corporation インジウム吸着剤及びインジウムの分別方法
JP2007245066A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd ウラン抽出剤及びその製造方法、該抽出剤を用いてウランをスクラップウランから抽出する方法
CN102800378A (zh) * 2011-05-24 2012-11-28 罗门哈斯电子材料有限公司 α-粒子放射源的去除
JP2013010082A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 National Institute For Materials Science ヨウ素イオン吸着性化合物を担持したメソポーラスシリカおよびそれを用いたヨウ素イオンコレクターおよびヨウ素回収方法
JP2013017919A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 National Institute For Materials Science ストロンチウムイオン吸着性化合物を担持したメソポーラスシリカおよびそれを用いたストロンチウムイオンコレクターおよびストロンチウム回収方法
JP2016093812A (ja) * 2015-12-14 2016-05-26 国立研究開発法人物質・材料研究機構 ヨウ素イオン吸着性化合物を担持したメソポーラスシリカおよびそれを用いたヨウ素イオンコレクターおよびヨウ素回収方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000258592A (ja) * 1999-03-08 2000-09-22 Japan Atom Energy Res Inst ヨウ素除去フィルタ及びヨウ素除去装置
WO2006006497A1 (ja) * 2004-07-09 2006-01-19 Aquatech Corporation インジウム吸着剤及びインジウムの分別方法
US7611631B2 (en) 2004-07-09 2009-11-03 Aquatech Corporation Indium adsorbent and indium fractioning method
JP2007245066A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Nuclear Fuel Co Ltd ウラン抽出剤及びその製造方法、該抽出剤を用いてウランをスクラップウランから抽出する方法
CN102800378A (zh) * 2011-05-24 2012-11-28 罗门哈斯电子材料有限公司 α-粒子放射源的去除
JP2013010082A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 National Institute For Materials Science ヨウ素イオン吸着性化合物を担持したメソポーラスシリカおよびそれを用いたヨウ素イオンコレクターおよびヨウ素回収方法
JP2013017919A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 National Institute For Materials Science ストロンチウムイオン吸着性化合物を担持したメソポーラスシリカおよびそれを用いたストロンチウムイオンコレクターおよびストロンチウム回収方法
JP2016093812A (ja) * 2015-12-14 2016-05-26 国立研究開発法人物質・材料研究機構 ヨウ素イオン吸着性化合物を担持したメソポーラスシリカおよびそれを用いたヨウ素イオンコレクターおよびヨウ素回収方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hu et al. Size-selective separation of rare earth elements using functionalized mesoporous silica materials
US3708508A (en) Method for the purification and recovery of tributyl phosphate used in reprocessing nuclear fuel
CN101139418B (zh) 以酰胺化合物为萃取剂的萃淋树脂及其制备方法
JP5841933B2 (ja) 新規吸着剤、その製造方法およびその使用
Lyu et al. Pyrocatechol-modified resins for boron recovery from water: Synthesis, adsorption and isotopic separation studies
JP2598621B2 (ja) 核***モリブデンを分離する方法
JPS59501681A (ja) 錯化剤によるアニオン性物質の固定
JPH04142500A (ja) 放射性物質の分離方法
Das et al. Adsorptive preconcentration of uranium in hydrogels from seawater and aqueous solutions
Todd et al. A comparison of crystalline silicotitanate and ammonium molybdophosphate-polyacrylonitrile composite sorbent for the separation of cesium from acidic waste
JP6574299B2 (ja) 改良された、アルミニウムでドープされたイミノ酢酸基含有キレート樹脂
JPS60102946A (ja) ホウ素同位体の分離方法
Li et al. Rational design of high-performance cationic organic network adsorbents
JP3183354B2 (ja) タンニン系吸着剤による重金属類の吸着分離方法及び該吸着剤の再生方法
JP6882654B2 (ja) 金属元素の選択的分離方法、及び分離装置
Yang et al. Separation of hafnium from zirconium by extraction chromatography with liquid anionic exchangers
Egorin et al. Dynamics of sorption of cesium radionuclides on selective ferrocyanide sorbents. Distribution of the 137 Cs activity in the stationary phase
Watanabe et al. Influences of pore and particle sizes of CMPO/SiO2-P adsorbent on extraction chromatography process
Shakir et al. Gel-liquid extraction and separation of U (VI), Th (IV), Ce (lll), and Co (ll)
JP2007245066A (ja) ウラン抽出剤及びその製造方法、該抽出剤を用いてウランをスクラップウランから抽出する方法
JPH04143698A (ja) 放射性物質の分離法
Zhang et al. Leakage of octyl (phenyl)-N, N-di-isobutylcarbamoylmethylphosphine oxide from a macroporous silica-based chelating polymeric adsorption material and its recovery by some selected porous adsorbents
JP3068234B2 (ja) 超ウラン元素除去用吸着剤
JPH04145905A (ja) 元素の分離方法
Tong et al. Efficient capture of ReO4−/TcO4− on anion exchange resin from wastewater