JPH04140136A - 意匠性にすぐれた金属薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成形品、およびその製造方法 - Google Patents

意匠性にすぐれた金属薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成形品、およびその製造方法

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JPH04140136A
JPH04140136A JP26041690A JP26041690A JPH04140136A JP H04140136 A JPH04140136 A JP H04140136A JP 26041690 A JP26041690 A JP 26041690A JP 26041690 A JP26041690 A JP 26041690A JP H04140136 A JPH04140136 A JP H04140136A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明は意匠性に優れた金属薄膜積層ビニル樹脂成形品
、及びその製造方法に関するものであり、特に耐久住、
防汚性に優れ、化粧板、壁紙、ブラインド、ラベルステ
ッカ−等の屋内用途に加えて、風雨にさらされる日除は
テント、トラック幌、広告看板等の屋外用途にも利用可
能な意匠性に優れた金属薄膜積層ビニル樹脂成形品、及
びその製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
現在、衣料、包装材料、装飾品の分野において、高級感
や奇抜風を付与する為に、真空蒸着技術を使用した金属
薄膜積層物がしばしば用いられている。
これろの金属薄膜積層物としては加工性の便宜上、真空
槽内で揮発成分の少なし)材料、たとえばポリエステル
やポリエチレン等の樹脂に金属薄膜を積層した物が多く
用いちれている。
しかし、これらの樹脂材料に微細な凹凸模様を付与する
事は困難であって、この様な用途には、容易に凹凸模様
を付与し得る熱可塑性のポリ塩化ビニル樹脂を用いる事
が一般的である。
ポリ塩化ビニル樹脂を基材として、これに凹凸模様を有
する金属薄膜積層物を製造する際には、凹凸模様を、基
材に、もしくは最終製品に施す工程が必要となる。
凹凸模様を付与する方法のひとつとして、紫外線硬化樹
脂を、基材もしくは最終製品にプリントする方法がある
が、コストが高いので得策とは言い難い。一般的には、
ポリ塩化ビニル樹脂を基材として用い、これに彫刻ロー
ルを用いるエンボス加工を施す方法が簡便な方法として
行なわれている。
凹凸模様のある金属薄膜積層物を得る為に、エンボス工
程を金属薄膜形成工程の前、又は後に行う必要がある。
例えば金属薄膜の形成後にエンボス処理を行う場合、ポ
リ塩化ビニル樹脂からなる基体にアンダーコート処理を
施し、これに真空蒸着によって金属薄膜を形成した後に
トップコート層を設け、このようにして得られた積層体
にエンボス処理を行う方法が考えられる。しかし最外層
に凹凸模様を形成した場合、この凹凸部に汚れが付着し
やすく、金属光沢を良好な状態に維持する事は難しい。
また最終エンボス工程時の熱と圧力によって、金属薄膜
層にクラック等が生じ、金属光沢が失われ満足な製品が
得られないことがしばしばある。
また一方、特開昭53−36559号に開示されている
ように、金属薄膜の形成前にエンボス処理を行う方法、
即ちポリ塩化ビニル樹脂基体にアンダーコート処理を施
した後、この積層体にエンボス処理を行い、次に、順次
、金属薄膜層形成、およびトップコート層の形成を行う
方法がある。この方法では、トップコート層の焼付は時
に与える相当量の熱の影響が、基材とアンダーコート層
まで及ぶ事は避けろれない。その熱の影響であらかじ約
施した基材のシボが戻り、目的にかなう製品が得られな
いことがある。特に高温焼付けを必要とする樹脂材料に
よってトップコート層を形成する場合、所定の温度で焼
付けすると、基材のシボ戻りが大きく、二のだ於金属光
沢凹凸模様が消失してしまう。また低温で焼付けすると
、その樹脂本来の特住が損われ、目的とするトップコー
ト層性能、例えば、耐摩耗性・耐候性・接着外が著しく
低下してしまう。
また、熱処理を必要としないトップコート層を設ける手
段として、紫外線硬化樹脂の塗工が考えられるが、これ
らの樹脂の使用はコスト高となり、さらに硬化時の収縮
によって金属薄膜層の剥離などを生ずるので得策とは言
い難い。
口発明が解決しようとする課題〕 本発明は、 (イ)トップコート層の焼付は処理において基材のシボ
戻りがないこと、および (ロ)金属光沢を有し、凹凸模様が胡瞭で、耐久性、防
汚性に優れていること、を満足し得る、意匠性にすぐれ
た金属薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成形品、およびその
製造方法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明に係る意匠性に優れた金属薄膜積層ビニル樹脂成
形品は、ポリ塩化ビニル樹脂材料からなる成形品基体と
、前記基体の少なくとも1面上に積層結着されており、
かつ合成樹脂材料からなるアンダーコート層と、 前記アンダーコート層上に形成積層された金属薄膜層と
、前記金属薄膜層上に積層結着され、かつ透明な合成樹
脂材料からなるトップコート層とによって構成され、 前記基体およびアンダーコート層の積層体に、その少な
くとも1面から施された印刻によって、両者に共通の凹
凸模様が形成されており、前記金属薄膜層が、前記アン
ダーコート層の凹凸模様表面を被覆し、それに対応する
凹凸模様を有している ことを特徴とするものである。
また、上記意匠性にすぐれた金属薄膜積層ポリ塩化ビニ
ル樹脂成形品を製造する本発明方法は、ポリ塩化ビニル
樹脂材料からなる成形品基体の少なくとも1面上に、合
成樹脂材料からなるアンダーコート剤を塗布し、これを
焼付けてアンダーコート層を形成し、 前記基体−アンダーコート層積層体に、その少なくとも
1面から印刻処理を施して、両者に共通の凹凸模様を形
成し、 前記基体−アンダーコート層積層体の凹凸模様を有する
面上に、これを被覆し、それに対応する凹凸模様を有す
る金属薄膜層を形成し、前記金属薄膜層上に透明な合成
樹脂材料を含む塗布液を塗布し、これに遠赤外線加熱に
よる焼付けを施してトップコート層を形成する ことを特徴とするものである。
以下に本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の金属薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成
形品の一例の一部断面説明図である。
この成形品は、ポリ塩化ビニル樹脂材料からなる成形品
基体lと、その上に形成されたアンダーコート層2と、
その上に形成された金属薄膜層3と、その上に形成され
たトップコート層4から構成されている。
アンダーコート層2は合成樹脂材料からなるものであっ
て、成形品基体1とアンダーコート層2との積層体には
、その少なくとも1面から、(第1図の場合、アンダー
コート層2面上から)印刻による凹凸模様が形成されて
いて、この凹凸模様は基体1およびアンダーコート層の
両者に共通のものである。アンダーコート層2の凹凸表
面上にそれを被覆する金属薄膜層3が形成されている。
この金属薄膜層3は、当然のことながら、アンダーコー
ト層2の凹凸模様に対応する凹凸模様を有するものであ
る。金属薄膜層3の上に形成されているトップコート層
4は、透明な合成樹脂材料からなるもので、その表面は
、平滑であることが好ましい。
成形品基体を形成するポリ塩化ビニル樹脂材料は、軟質
ポリ塩化ビニル樹脂;硬質ポリ塩化ビニル樹脂;塩化ビ
ニルとオレフィン類、例えば、エチレン、プロピレン、
またはインブチレンとの共重合体樹脂、塩化ビニルとス
チレンとの共重合体樹脂;塩化ビニルとジエン類、例え
ば、ブタジェン、またはイソプレンとの共重合体樹脂;
塩化ビニルとアクリル酸、ハロゲン化オレフィン、また
は酢酸ビニルとの共重合体樹脂;および、上記の樹脂と
、改質用樹脂、例えば、ABS、 5BR1またはNB
Rなどのゴム類との混合樹脂などから選ぶことができる
ポリ塩化ビニル樹脂に添加される可塑剤の種類や添加量
などについて格別の制限はなく、一般に使用可能な可塑
剤のいずれを含んでいてもよい。
本発明に用いられているポリ塩化ビニル樹脂材料には、
目的に応じて、適宜の量の安定剤、充填剤、防炎剤、難
燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防黴剤、滑剤、顔料
等を含んでいてもよい。
本発明に用いられる成形品基体は、ポリ塩化ビニル樹脂
材料を、押出し成形法、射出成形法、カレンダー成形法
、インフレーション成形法、圧縮成形法、或はコーティ
ング法、またはディッピング法などのいずれか適宜の成
形方法により所望の形状寸法に成形して得られる。また
、成形品基体は物理的強度を向上させる目的で合体され
た合成繊維、半合成繊維、天然繊維などから作られた適
宜な繊維材料を含んでいてもよい。
アンダーコート層を形成する合成樹脂材料は、例えばエ
ポキン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アルキ
ッド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アク
リル樹脂などから選ぶことができる。アンダーコート層
形成方法には格別の制限はなく、−船釣なコーティング
方法、例えばグラビアロールコーティング、リバースロ
ールコーティング、エアーナイフコーティング、ロッド
コーティング、又はスプレーコーティング等の方法を用
いることができる。
アンダーコート層の厚さにも格別の制限はないが、一般
には5〜50anであることが好ましい。この厚さが5
−未満のときは、基体を形成しているポリ塩化ビニル樹
脂材料から移行してくる可塑剤等添加物の影響によって
、金属薄膜の光沢が損われることがあり、また、その厚
さが5C)tmをこえると、柔軟性等ポリ塩化ビニル樹
脂材料からなる基体の特性が十分に利用さないことにな
る。成形品基体とアンダーコート層との積層体に対し、
その少なくとも1面から、一般にはアンダーコート層面
から、印刻による凹凸模様が付与される。凹凸模様を刻
成する方法としては、彫刻ロールを用いてエンボス処理
を施す方法、或いは、硬質フィルム上に硬質樹脂を用い
て立体模様をプリントしたンート、例えば100庫厚の
ポリエステルフィルム上に紫外線硬化型ポリエステル樹
脂を立体模様にプリントし、硬化処理したシートを、成
形品基体アンダーコート層積層体に熱ラミネーションを
施した後、これを冷却し、立体模様シートを剥離して成
形品基体−アンダーコート積層体に凹凸模様を形成する
方法などを用いることができる。
金属薄膜層の形成方法としては、真空蒸着法、およびス
パンタリング法の公知の方法を用いることができる。本
発明に用いられる金属材料とじては、ポリ塩化ビニル樹
脂基体への赤外線による誘導加熱を防止し、且つトップ
コート樹脂の加熱効果を高給る点から、赤外線反射能を
有する金属を選択することが好ましい。このような金属
材料としては^R,b、  Ni、  Cr、  口u
 、  A g 、  A u 、  F e 、  
!、l n 。
2n、 Snなどのような金属類があり、また2nO。
)n2D3.5n02 、などのような金属酸化物も包
含される。金属薄膜層形成材料は、それぞれ成形品の用
途や要求される機能に応じて選択される。これらの金属
薄膜層は、1層、もしくは複数層の積層体からなるもの
であってもよく、或いは、これらの金属材料からなる層
と、赤外線反射能を有しない他の金属層との積層、例え
ば、Aβ−MgFe−Aβのような千渉膜、2nS−A
g−2nSのようなりrudemirrorタイプ積層
体を用いることができる。
金属薄膜層の厚さは、100〜3500人の範囲内にあ
ることが好ましし)。膜厚が100人未満の場合、赤外
線の反射効率が低下し、ポリ塩化ビニル樹脂材料基体の
ンボ戻り現象を誘起し、またそれが3500人をこえる
場合、金属薄膜層にクラックを生じ、著しく美観が損わ
れる。
トップコート層は金属薄膜層の保護、製品の防汚を目的
とするものであって、一般に有機溶剤型あるいはエマル
ジョン型などの樹脂塗料により形成される。本発明にお
いては、成形品基体がポリ塩化ビニル樹脂材料のような
耐熱性の低い材料により形成されているので、一般には
常温乾燥型樹脂、或いは乾燥温度が100℃以下の低温
乾煙型樹脂が用いられる。しかし、これらの樹脂は本質
的に耐摩耗性・耐候性等におし)で不充分なことがあり
、このため、屋外等苛酷な条件下において使用される場
合、トップコート層に透胡焼付は型の樹脂塗料を用いる
ことが好ましい。すなわち、10戸〜100−の遠赤外
線の波長域でこれを良く吸収し、硬化する樹脂が型染し
い。このような樹脂としては、エポキン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、或いはシリコン変性つl/
タン樹脂、ンリコン変性アクリル樹脂、およびフッ素変
性アクリル樹脂などから選ぶことができる。
トップコート層の形成には、リバースロールコーティン
グ、エアーナイフコーティング、ロッドコーティング、
スプレーコーティングなどから適宜に選ばれた塗工方法
を用いることができる。トップコート層の厚さは1〜1
00mの範囲内にあることが好ましい。
トップコート層の厚さが107−未満では耐久性・耐摩
耗性に劣るものとなり、これが100−を越えるとクラ
ックが発生しやすくなる。トップコート層を遠赤外線加
熱による焼付けによって形成することが本発明方法の特
徴の一つである。
本発明方法に用いる遠赤外線ヒーターは、電気式遠赤外
線ヒーター、例えば形状的にはパイプ式、プレート式と
あり、構造は発熱体であるニクロム線および電気絶縁材
からなるシーズヒーターの外表面をセラミックスで被覆
したもの、ガス式遠赤外線ヒーター、例えば高温燃焼ガ
スで遠赤外線放射セラミックスを加熱するもの、スチー
ム式遠赤外線ヒーター、例えばスチームの凝縮熱を熱発
生源としたものなどから選ぶことができる。ここで用い
る遠赤外放射セラミックスに特に制限はなく、Mn[l
、  Fe2O3,口oO,Cub、  CrO2,Z
rO2,5i02.Ti口Aβ203等の混合物からな
る。遠赤外線ヒーターによる加熱条件は、トップコート
樹脂材料の特性、および塗布膜厚から適宜決定されるが
、50〜10000Kcaβ/ mr・hrの加熱条件
で実施することが好ましい。本発明方法においては、金
属薄膜層による赤外線反射の効果により、基体への熱影
響が防止され、しかもトップコート層の加熱効果が促進
される。
〔実施例〕
本発明を下記実施例により更に説閂する。
実施例1 ポリ塩化ビニル樹脂(商標;デンカSS−1,0300
0重量部、DOP (ジオクチルフタレート)45重量
部、EPS (エポキシ化大豆油)3重量部、Ba−Z
n系安定剤2重量部を配合した組成物を、加熱ロールに
より、厚さ0.2 mmのフィルムに形成した。経糸及
び緯糸としてポリエステルマルチフィラメント1000
デニール糸を、各々11本/25.4m+nの密度で使
用した織物の両面上に、前記フィルムを加熱貼着し、ポ
リ塩化ビニル樹脂シートを作成しこれを成形品基体とし
た。
次にアンダーコート剤として、ウレタン系樹脂(商標:
口−MX−1、セイコー化成社製)を100メツシユの
グラビアロールを用いて前記成形品基体の一面上に塗工
し、120℃の温度で2分間熱風乾燥して、20Ja膜
厚のアンダーコート層を形成した。基体−アンダーコー
ト層積層体のアンダーコート面を160℃に加熱し、こ
れに版深150−の彫刻ロールを用いてエンボス処理を
施し、基体およびアンダーコート層に共通の凹凸模様を
刻成した。
このようにして、凹凸模様を形成した基体−アンダーコ
ート層積層体のアンダーコート層面に、金属A[の真空
蒸着を施した。真空蒸着は凹凸模様面に、抵抗加熱蒸着
法により施され厚さ400人の金属Aβ薄膜層が形成さ
れた。
次に金属薄膜層面上にトップコート剤として、アクリル
−シリコン系樹脂(商標:UA−90、三洋化成工業社
製)100重量部、触媒(商標: Cat65MC1三
洋化成工業社製)7.5重量部、メチルエチルケトン2
0重量部からなる組成物を20−のクリアランスバーコ
ーターを用いて塗工し、これを遠赤外線加熱により焼付
けを行い、厚さ20IMのトップコート層を形成した。
遠赤外線ヒーターによる焼付けは、放射密度0.83W
/crlのセラコンポヒーター403SS(日本軽金属
社製)を用い、ヒーターと成形品の距離を30cm、ヒ
ーターの表面温度を300℃に設定し、到達基体表面温
度120℃で2分間処理の条件で行った。この製品に対
し、接着性、耐摩耗性、耐汚れ性、耐候性テストを行っ
た。
テスト結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同様の操作を行った。但し、トップコート層
の焼付けを、熱風加熱によって施した。
この熱風乾燥は、熱風恒温乾燥器DZ〜50(旭科学器
械社製)を用いて、雰囲気温度120℃で2分間の焼付
けを行った。得られた製品は塗膜の乾燥が不十分でタッ
ク(粘着性)が有り、ブOツキング現象を起こし、実用
に供し難いものであった。
テスト結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1と同様の操作を行った。但し、トップコート層
の焼付けを熱風加熱によって施した。この熱風乾燥は、
熱風恒温乾燥器D2−50(旭科学器械社製)を用いて
、雰囲気温度120℃で15分間の条件下で行われた。
この場合、塗膜の乾燥は良好であったが、先に施したエ
ンボス処理による、基体およびアンダーコート層の凹凸
模様に、シボ戻りが起き、凹凸が不明瞭になり、同時に
金属薄膜の光沢が減りぼやけた感じの成形品となった。
このような製品は、もはや意匠性に優れるとは言い難い
ものであった。
テスト結果を第1表に示す。
比較例3 実施例1と同様の操作を行った。但し、トップコート層
形成材料としてアクリル系樹脂ダイヤナール(商標:L
R−574、三菱レイヨン社製)を用い、これを20廁
のクリアランスバーコーターを用いて金属薄膜層面上に
塗工した。また焼付けを熱風加熱によって施した。この
熱風乾燥は、熱風恒温乾燥器(商標:DZ−50、旭科
学器械社製)を用いて、雰囲気温度100℃で2分間の
条件下で行われた。トップコート層の厚さは20J−で
あった。このものは塗膜の乾燥が良好で金属光沢も優れ
ていたが耐候性が不良であった。
テスト結果を第1表に示す。
比較例4 実施例1と同様の操作を行った。但し、成形品基体−ア
ンダーコート層積層体にエンボス処理を行なわず、直接
真空蒸着に供した。真空蒸着及びトップコート処理は実
施例1と同様な方法で施し、得られた物のトップコート
面にエンボス処理を施した。エンボス条件は、成形品基
体−トップコート層積履体のトップコート層表面を18
0℃に加熱し、版深150屡の彫刻ロールにてエンボス
処理を施して、成形品基体−アンダーコート層積層体の
表面に凹凸模様を刻成した。このものはエンボス処理時
の熱と圧力により金属薄膜層にクラックが発生し金属光
沢が劣るものとなった。
テスト結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様の操作を行った。但し、GYレシート五
洋紙工社製)のプリント面を、アンダーコート面に16
0℃の温度で熱ラミネーションを施し、冷却後にGYレ
シート剥離し基体およびアンダーコート面に凹凸模様を
刻成した。
このように、凹凸模様を付与された基体−アンダーコー
ト積層体を真空蒸着操作に供した。この真空蒸着は、ア
ンダーコート層面上に抵抗加熱蒸着法により厚さ400
人のA1層と、1000人のMgF2層と、150人の
A1層とを順次積層した後、その上に実施例1と同様に
トップコート処理を施した。
このものはファプリーペロー・エタロン(FabryP
erot etalon)の原理を利用した優美な光彩
模様を有し、それが凹凸模様との相乗効果によって意匠
性の高いものとなった。
テスト結果を第1表に示す。
接着性試験 トップコート層にl mm角のゴバン目状切れ目をカッ
ターで100個入れ、これにセロハン粘着テープ(商品
名“セロテープ”ニチバン(株)製)を強くはりつけ、
90度方向に急速にはがし、成形品に残る塗膜のゴバン
目の数でトップコート層の接着性を判断した。
摩耗試験 JIS−L−1096のテーバ形法に準じて行った。摩
耗輪C3−17を用い、荷重10100Oとし、回転数
は100回であった。試料の減量(g)から耐摩耗性を
判断した。
汚れ試験 JIS−L−1021に準じて行い、回転数は100回
、吸収力は1.1cnf/分であり、汚染の度合はJI
S−L−0805汚染用グレースケールを用いて判定し
た。
実施例3 ポリ塩化ビニル樹脂(商標:デンカ5S−103) 1
00重量部、DOP (ジオクチルフタレート)40重
量部、EPS (エポキシ化大豆油)3重量部、Ba−
2n系安定剤2重量部を配合した組成物を、加熱ロール
により厚さ0.3のフィルムを作成し、これを成形品基
体とした。
次に実施例1と同様にアンダーコート処理、およびエン
ボス処理を施した。
次に、アンダーコート層上にスパッタリング法により膜
厚1000人のITD膜(In20,95%、5n02
5%)を積層させた。
次に金属薄膜層面上に、アクリル−シリコン系樹脂(商
標:UA−90、三洋化成工業社製)100重量部、触
媒(商標: Cat65MC,三洋化成工業社製)7.
5重量部、耐候剤(商標:チヌビンP、チバーガイギー
社製)0.2重量部、メチルエチルケトン20重量部か
らなる組成物を20−のクリアランスバーコーターを用
いて塗工し、これに遠赤外線加熱により焼付けを施し、
膜厚20−のトップコート層を形成した。遠赤外線ヒー
ターによる焼付けは、放射密度0.83W/ciのセラ
コンボヒーター403SS(日本軽金属社製)を用い、
ヒーターと焼付は面との距離を30cm、ヒーターの表
面温度を300℃に設定し、到達基体表面温度120℃
で3分間の条件下で行われた。得られた成形品は凹凸感
を有しており、意匠性に富むだけでなく、光透過率も高
く、なお且つ遠赤外線の反射率も高く透明断熱材として
窓用フィルムとしても応用できる。この製品の1年問屋
外曝露後の防熱率と光透過率の測定結果を第2表に示す
なお、実施例中で、防熱率とあるのは、熱流計(Sho
therm HFM :昭和電工)を用いて熱量計のセ
ンサーと熱源との間に何も置かない場合の吸収熱量を1
00とし、両者の間に供試試料を置いて熱流量が安定し
た後の熱吸収量をaとした時、(100−a / 10
0) X 100 (%ンで表わされるものである。熱
源としては、タングステンランプを用いた。この測定は
、特にことわらない限り、実際の使用条件を想定して、
本発明品のトップコート層の表面を熱源に直接曝露して
行なった。
また、実施例中の光透過率とは、波長550nmの光線
に対する透過率を示す。尚、曝露後の防熱率、光透過率
の測定は、水でぬらしたやわらかい布(木綿)で表面に
付着した汚れを軽くふき取ってから行った。
第2表 〔発明の効果〕 本発明の金属積層ビニル樹脂成形品は、優美な金属光沢
を有し、その凹凸模様が安定であって、また耐候性も優
れており、屋外においても成形品を長期にわたって使用
できる。
上記の本発明の効果により、本発明方法により得られた
意匠性に優れた金属積層ビニル樹脂成形品は、日除はテ
ント、トラック幌、広告看板などに極杓で有用であり、
また屋内用としても壁材、ブラインド、ラベルステンカ
ー、窓用断熱フィルムなどの用途にも広く用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の金属薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成
形品の一例の断面説明図である。 1・・・成形品基体、  2・・・アンダーコート層、
3・・・金属薄膜層、   4・・・トップコート層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリ塩化ビニル樹脂材料からなる成形品基体と、前
    記基体の少なくとも1面上に積層結着されており、かつ
    合成樹脂材料からなるアンダーコート層と、 前記アンダーコート層上に形成積層された金属薄膜層と
    、および前記金属薄膜層上に積層結着され、かつ透明な
    合成樹脂材料からなるトップコート層と を含んで構成され、 前記基体およびアンダーコート層の積層体に、その少な
    くとも1面から施された印刻によって、両者に共通の凹
    凸模様が形成されており、 前記金属薄膜層が、前記アンダーコート層の凹凸模様表
    面を被覆し、それに対応する凹凸模様を有している ことを特徴とする、意匠性にすぐれた金属薄膜積層ポリ
    塩化ビニル樹脂成形品。 2、ポリ塩化ビニル樹脂材料からなる成形品基体の少な
    くとも1面上に、合成樹脂材料からなるアンダーコート
    剤を塗布し、これを焼付けてアンダーコート層を形成し
    、 前記基体−アンダーコート層積層体に、その少なくとも
    1面から印刻処理を施して、両者に共通の凹凸模様を形
    成し、 前記基体−アンダーコート層積層体の凹凸模様を有する
    面上に、これを被覆し、それに対応する凹凸模様を有す
    る金属薄膜層を形成し、 前記金属薄膜層上に透明な合成樹脂材料を含む塗布液を
    塗布し、これに遠赤外線加熱による焼付けを施してトッ
    プコート層を形成する ことを特徴とする請求項1記載の意匠性にすぐれた金属
    薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成形品の製造方法。
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