JPH0413915A - X線透視検査装置及びx線透視検査方法 - Google Patents

X線透視検査装置及びx線透視検査方法

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JPH0413915A
JPH0413915A JP2118067A JP11806790A JPH0413915A JP H0413915 A JPH0413915 A JP H0413915A JP 2118067 A JP2118067 A JP 2118067A JP 11806790 A JP11806790 A JP 11806790A JP H0413915 A JPH0413915 A JP H0413915A
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ray
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fluorescence
optical fiber
rays
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JP2118067A
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Satoshi Iwata
敏 岩田
Shinji Suzuki
伸二 鈴木
Moritoshi Ando
護俊 安藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第15図) 発明が解決しようとする課題(第16図)課題を解決す
るための手段(第1図、第2図)作用 実施例 (i)第1の実施例の説明(第3回〜第8回)(ii)
第2の実施例の説明(第9図、第10図)(iii )
第3の実施例の説明(第11図)(iv)第4の実施例
の説明(第12図〜第14図)発明の効果 〔概 要〕 X線透視検査装置、特に絶縁基板に形成された電気導通
孔(以下バイアホールという)等の内部状態を光ファイ
バプレートからの蛍光に基づいて生成した厚み画像によ
り検査する装置に関し、該光ファイバプレートに封入し
た一種類の蛍光材料の発光スペクトルによるX線検出範
囲に依存することなく、多種類の蛍光材料の発光スペク
トルにより該X線検出範囲の向上を図り、高解像度の厚
み画像を取得することを目的とし、その第1の装置は、
被検査対象にX線を照射するX線照射手段と、前記被検
査対象を移動する第1の移動手段と、前記被検査対象を
透過したX線を検出するX線検出手段と、前記X線検出
手段を移動する第2の移動手段と、前記X線検出手段か
らの検出信号に基づいて被検査対象の透視画像を作成す
るX線透視画像生成手段とを具備し、前記X線検出手段
が、X線吸収特性の異なる二以上の蛍光材料を封入した
光ファイバプレートと、前記光ファイバプレートの蛍光
発生部に設けられた光学フィルタと、前記光学フィルタ
を通過した光を検出する光検出手段から成ることを含み
構成し、その第2の装置は、前記第1の装置であって、
前記X線検出手段が、X線吸収特性の異なる二以上の蛍
光材料を封入した光ファイバプレートと、前記光ファイ
バプレートの蛍光発生部の一方に設けられた第1の光学
フィルタと、前記光ファイバプレートの蛍光発生部の他
方に設けられた第2の光学フィルタと、前記第1.第2
の光学フィルタを通過した光を検出する第1.第2の光
検出手段から成ることを含み構成し、 その第3の装置は、第1.第2の装置であって、前記X
線吸収特性の異なる二以上の蛍光材料を封入した光ファ
イバプレートが二以上積層されて成ることを含み構成し
、 その第4の装置は、二以上のX線を被検査対象に照射す
る複数のX線照射手段と、前記被検査対象を移動する第
1の移動手段と、前記被検査対象を透過した二以上のX
線を検出するX線検出手段と、前記X線検出手段を移動
する第2の移動手段と、前記X線検出手段からの二以上
の検出信号に基づいて被検査対象の透視画像を作成する
X線透視画像生成手段とを具備し、前記X線照射手段と
被検査対象との間に複数のX線用フィルタが設けられ、
前記X線検出手段がX線吸収特性の異なる二以上の蛍光
材料を封入した光ファイバプレートと、前記光ファイバ
プレートの蛍光発生部に設けられた複数の光学フィルタ
と、前記光学フィルタを通過した光を検出する複数の光
検出手段から成り、前記光ファイバプレートが二以上積
層されて成ることを含み構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、X線透視検査装置及びX線透視検査方法に関
するもの、であり、更に詳しく言えば、絶縁基板に形成
されたバイアホール等の内部状態を光ファイバプレート
からの蛍光に基づいて生成した厚み画像により検査する
装置に関するものである。
近年、電子計算機等の高機能、高性能化の要求に伴って
、電子部品価々の信頼度の向上が要求されている。
これによれば、各種電子部品が実装された多層配線基板
等のバイアホールの厚み画像を広範囲に、かつ、効率良
く検査をすることができる装置と方法が望まれている。
〔従来の技術〕
第15.16図は、従来例に係る説明図である。
第15図は、従来例に係るX線透視検査装置の構成図で
あり、本発明者らが先に出願(特願平1−335703
)l、たX線透視検査装置を示している。
図において、該検査装置は、X線照射装置1゜マニュピ
レータ2.X線検出器3.センサ駆動装置4及びX線透
視画像作成装置5から成る。
また、X線検出器3はクラッド部3Dに囲まれたコア部
3Eに、一種類の蛍光材料3Bを封入した光ファイバプ
レート3Aから成り、被検査対象6を透過したX線りを
検出するものである。
該検査装置の機能は、まず、被検査対象6となるプリン
ト基板7にX線りを照射する。次に、マニュピレータ2
とX線検出器3とを一定速度で移動する。次いで、X線
検出器3からの検出信号Sを画像処理することによりプ
リント基板7の厚み画像等が作成される。
これにより、第16図に示すような中間層配線7bが形
成されたプリント基板7の目視点検をすることができな
いバイアホール7aのボイド7dやそのパターン短絡部
分7cの検査をすることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、本発明者らが先に出願(特願平1−3357
03)したX線透視検査装置によれば、X線検出器の簡
略化による低廉価を図ること、及び物体の内部状態を非
接触、非破壊、かつ、高信頼度により検査することがで
きる。
しかし、一種類の蛍光材料3Bが封入された光ファイバ
プレート3Aから成るX線検出器3では、第16図に示
すような問題を生ずることがある。
すなわち、同図(a)の発光スペクトルにおいて、例え
ば、LazOz S : Tb3+等の蛍光材料3Bは
、K吸収端が38.92 [Kevl 、発光スヘクト
ルの主波長のピークが545[nml  となる。
一般に、物質のX線吸収率がX線の波長により非線形に
変化をする。例えば、波長の短いX線は、エネルギーが
大きいことから、これを物質に照射すると、X線吸収率
の大きい部分を透過したX線の場合には、それを蛍光に
変換処理して光検出/画像処理することにより、高解像
度の厚み画像を取得することができる。
しかし、X線吸収率の小さい部分を透過したX線の場合
には、それを光検出/画像処理をしても、高解像度の厚
み画像を取得する・ことができない。
また、波長の長いX線は、先の場合と逆である。
すなわち、波長の長いX線は、エネルギーが小さいこと
から、X線吸収率の大きい部分を透過したX線の場合に
は、それを光検出/画像処理をしても、高解像度の厚み
画像を取得することができななお、X線吸収率の小さい
部分を透過したX線の場合には、それを蛍光に変換処理
して光検出/画像処理することにより、高解像度の厚み
画像を取得することができる。
このことで、同図(〕)のように、プリント基板7等を
構成する物質のX線吸収率の相違により、例えば、パタ
ーン短絡部分7Cとボイド7dの厚み画像にコントラス
ト差を生ずることがある。
これは、一種類の蛍光材料3Bが封入された光ファイバ
プレート3Aから成るX線検出器3のX線検出範囲が狭
いためである。
本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたもの
であり、光ファイバプレートに封入した一種類の蛍光材
料の発光スペクトルによるX線検出範囲に依存すること
なく、多種類の蛍光材料の発光スペクトルにより該X線
検出範囲の向上を図り、高解像度の厚み画像を取得する
ことを可能とするX線透視検査装置及びX線透視検査方
法の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図(a)〜(d)は、本発明に係るX線透視検査装
置の原理図であり、第2図(a)、(〕)は、本発明に
係るX線透視検査方法の原理フローチャートをそれぞれ
示している。
その第1の装置は、第1図(a)に示すように、被検査
対象16にX線L1を照射するX線照射手段11と、前
記被検査対象16を移動する第1の移動手段12と、前
記被検査対象16を透過したX線L1を検出するX線検
出手段13と、前記X線検出手段13を移動する第2の
移動手段14と、−前記X線検出手段13からの検出信
号Siに基づいて被検査対象16の透視画像を作成する
X線透視画像生成手段15とを具備し、前記X線検出手
段13が、X線吸収特性の異なる二以上の蛍光材料13
B (Bl、B2・・・Bi)を封入した光ファイバプ
レート13Aと、前記光ファイバプレート13Aの蛍光
発生部に設けられた光学フィルタ13Cと、前記光学フ
ィルタ13Cを通過した光L2を検出する光検出手段1
3Dから成ることを特徴とし、その第1の方法は、第2
図(a)に示すように、まず、ステップP1で被検査対
象16にX線L1の照射処理をし、次にステップP2で
前記被検査対象16を透過したX線L1を二以上の波長
λ1゜λ2・・・λnの蛍光L21.  L22・・・
L2nに変換処理し、次いで、ステップP3で前記変換
処理された蛍光L21.  L22・・・L2nの選択
検出処理をし、その後、ステップP4で前記選択検出処
理された特定の蛍光L2iに基づいて前記被検査対象1
6の内部検査処理をすることを特徴とし、 その第2の装置は第1の装置であって、第1図(〕)に
示すように、前記X線検出手段13が、X線吸収特性の
異なる二以上の蛍光材料13B(BI  B2・・・B
i)を封入した光ファイバプレート13Aと、前記光フ
ァイバプレート13Aの蛍光発生部の一方に設けられた
第1の光学フィルタCIと、前記光ファイバプレート1
3Aの蛍光発生部の他方に設けられた第2の光学フィル
タC2と、前記第1、第2の光学フィルタC1,C2を
通過した光L21.  L22を検出する第1.第2の
光検出手段D1、D2から成ることを特徴とし、 その第3の装置は、第1又は第2の装置であって、第1
図(C)に示すように、前記X線吸収特性の異なる二辺
上の蛍光材料13B CB1.B2・・・Bi)を封入
した光ファイバプレート13Aが二以上積層されて成る
ことを特徴とし、 その第4の装置は、第1図(d)に示すように、二辺上
のX線L31.  L32・・・L3nを被検査対象1
6に照射する複数のX線照射手段A1,A2・・・An
と、前記被検査対象16を移動する%1の移動手段12
と、前記被検査対象16を透過した二辺上のX線L31
,  L32・・・L3nを検出するX線検出手段17
と、前記X線検出手段17を移動する第2の移動手段1
4と、前記X線検出手段17からの二辺上の検出信号S
1,S2・・・Snに基づいて被検査対象16の透視画
像を作成するX線透視画像生成手段18とを具備し、前
記X線照射手段AlA2・・・Anと被検査対象16と
の間に複数のX線用フィルタF1,F2・・・Fnが設
けられ、前記X線検出手段■7がX線吸収特性の異なる
二辺上の蛍光材料13B (Bl、B2・・・Bi)を
封入した光ファイバプレート13Aと、前記光ファイバ
プレート13Aの蛍光発生部に設けられた複数の光学フ
ィルタC1,C2・・・Cnと、前記光学フィルタCl
C2・・・Cnを通過した光L41.  L42・・・
L4nを検出する複数の光検出手段D1,D2・・・D
nから成り、前記光ファイバプレー目3Aが二以上積層
されて成ることを特徴とし、 その第2の方法は、第2図(〕)に示すように、ます、
ステップP1で波長の異なるX線L31.  L32・
・・L3nを多方向から被検査対象16に照射処理をし
、次いで、ステップP2で前記被検査対象1Gを透過し
たX線L31.  L32・・・L3nを複数の波長λ
1.λ2・・・Anの蛍光L41.  L42・・・L
4nに変換処理し、さらに、ステップP3で前記変換処
理された蛍光L41,  L42・・・L4nの選択検
出処理をし、その後、ステップP4で前記選択検出処理
された複数の特定波長の蛍光L4iに基づいて前記被検
査対象16の内部検査処理をすることを特徴とし、上記
目的を達成する。
〔作 用〕
本発明の第1の装置によれば、X線吸収特性の異なる二
辺上の蛍光材料13B (Bl、B2・・・Bi)を封
入した光ファイバプレート13Aと、該光ファイバプレ
ー目3Aの蛍光発生部に設けられた光学フィルタ13C
と、該光学フィルタ13Cを通過した光L2を検出する
光検出手段13Dから成るX線検出手段13が設けられ
ている。
例えば、エネルギーの大きい短い波長のX線が被検査対
象16に照射されたとすると、X線吸収率の大きい部分
を透過したX線L1が、蛍光材料B1の発光スペクトル
に基づく蛍光L2に変換され、その蛍光L2が光学フィ
ルタ13Cを介して検出され、その後、光検出手段13
Dから検出信号Siに基づいて画像処理がされることに
よって、被検査対象1Gの高解像度の厚み画像を取得す
ることができる。
また、X線吸収率の小さい部分を透過したX線L1が、
蛍光材料B2の発光スペクトルに基づく蛍光L2に変換
され、その蛍光L2が光学フィルり13Cを介して検出
され、その後、光検出手段13Dから検出信号Stに基
づいて画像処理がされることによって、先の場合と同様
に、被検査対象16の高解像度の厚み画像を取得するこ
とができる。
さらに、エネルギーの小さい長い波長のX線が被検査対
象16に照射されたとすると、X線吸収率の大きい部分
を透過したX線L1が、蛍光材料B3の発光スペクトル
に基づいて蛍光L2に変換され、その蛍光L2が光学フ
ィルタ13Cを介して検出され、その後、光検出手段1
3Dから検出信号Siに基づいて画像処理がされること
によって、先の場合と同様に、被検査対象16の高解像
度の厚み画像を取得することができる。
また、X線吸収率の小さい部分を透過したX線L1も、
蛍光材料B4の発光スペクトルに基づく蛍光L2に変換
され、その蛍光L2が光学フィルタ13Cを介して検出
され、その後、光検出手段I3Dから検出信号Siに基
づいて画像処理がされることによって、先の場合と同様
に、被検査対象16の高解像度の厚み画像を取得するこ
とができる。
このため、Xis検出手段13のX線検出範囲の拡大を
図ることができることから、波長の異なる複数のX線透
視画像を広範囲に観測することが可能となる。
これにより、物質のX線吸収率がX線の波長により非線
形に変化をする場合、例えば、第16図に示した従来例
のようにプリント基板7等を構成する物質のX線吸収率
の相違する場合であっても、パターン短絡部分7Cとボ
イド7d等の厚み画像のコントラスト差の発生を極力抑
制することが可能となる。
また、本発明の第1の方法によれば、ステップP2で被
検査対象16を透過したX線L1を二辺上の波長λ1.
λ2・・・Anの蛍光L21. L22・・・L2nに
変換処理し、ステップP4で、選択検出処理された特定
の蛍光L2iに基づいて被検査対象16の内部検査処理
がされる。
このため、被検査対象16の多種類の厚み画像が得られ
ることから、その中から観測者が要求するところの高解
像度の厚み画像を選択する選択抽出処理をすることがで
きる。
これにより、本発明者らが先に出願(特願平1−335
703)したX線透視検査装置と同様に、物体の内部状
態を非接触、非破壊、かつ、高信転度により検査するこ
とができる。
また、本発明の第2の装置によれば、第1の装置の光フ
ァイバプレート13Aと、該光ファイバプレート13A
の蛍光発生部の一方に設けられた第1の光学フィルタC
Iと、該光ファイバプレート13Aの蛍光発生部の他方
に設けられた第2の光学フィルタC2と、第1.第2の
光学フィルタCI。
C2を通過した光L21.  L22を検出する第1.
第2の光検出手段D1,D2から成るX線検出手段13
が設けられている。
例えば、X線Llが被検査対象16に照射されたとする
と、X線吸収率の大きい部分を透過したX線L1が、蛍
光材料B”1の発光スペクトルに基づく蛍光L2に変換
され、その蛍光L2が第1の光学フィルタCIを介して
検出され、その後、第1の光検出手段DIからの検出信
号Siに基づいて画像処理がされることによって、被検
査対象工6の高解像度の厚み画像を取得することができ
る。
また、同時にX線吸収率の小さい部分を透過したX線L
lが、蛍光材料B2の発光スペクトルに基づく蛍光L2
に変換され、その蛍光L2が第2の光学フィルタC2を
介して検出され、その後、第2の光検出手段D2からの
検出信号Siに基づいて画像処理がされることによって
、先の場合と同様に、被検査対象16の高解像度の厚み
画像を取得することができる。
このため、第1の装置に比べてX線検出手段工3のX線
検出機能の拡大を図ることができる。
これにより、波長の異なる複数のX線透視画像を同時に
検出することが可能となる。
さらに、本発明の第3の装置によれば、X線吸収特性の
異なる二辺上の蛍光材料13B (B 1. B2・・
・Bi)を封入した光ファイバプレート13Aが以上積
層されて構成されている。
このため、被検査対象16の多雨面分の厚み画像を同時
に取得することができる。また、蛍光材料13B CB
1.B2・・・Bi)の発光色を赤、青。
緑となるように選択することにより、模擬的にカラー画
像処理をすることもできる。
これにより、第1.第2の装置に比べてX線検出手段1
3のX線検出機能を、より一層拡大を図ることができる
。このことで、波長の異なる複数のX線透視画像を同時
に観測することが可能となる。
また、本発明の第4の装置によれば、複数のX線照射手
段A1,A2・・・Anと、複数のX線用フィルタF1
,F2・・・Fnと、複数の光学フィルタC1,C2・
・・Cnと、複数の光検出手段D1,D2・・・Dnが
設けられている。
例えば、複数のX線照射手段A1,A2・・・Anから
出射された二辺上のX線L31.  L32・・・L3
nが複数のX線用フィルタF1,F2・・・Fnを介し
て被検査対象16に照射されると、該被検査対象16を
透過した二辺上のX線L31.  L32・・・L3n
が移動走査されるX線検出手段17により検出される。
この際に、X線検出手段17では、X線L31.  L
32・・・L3nがX線吸収特性の異なる二辺上の蛍光
材料13B 〔B1,B2・・・Bi〕により、蛍光処
理される。また、二以上積層されて成る光ファイバプレ
ート13Aの蛍光発生部に設けられた光学フィルタC1
,C2・ Cnを介して、光L41.  L42・・・
L4nが複数の光検出手段D1,D2・・・Dnにより
検出される。これにより、該X線検出手段17からの二
辺上の検出信号SL、S2・・・Snに基づいてX線透
視画像生成手段18により被検査対象16の透視画像が
作成処理される。
このため、被検査対象16の多方向同時透視検査をする
ことができる。
これにより、本発明者らが先に出[(特願平1−335
703)したX線透視検査装置の機能向上を図ることが
可能となる。
また、本発明の第2の方法によれば、波長の異なるX線
L31,  L32・・・L3nを多方向から被検査対
象16に照射処理をし、ステップP2で被検査対象16
からのX線L31. L32・・・L3nを複数の波長
λ1.λ2・・・λnの蛍光L41.  L42・・・
L4nに変換処理し、ステップP4で選択検出処理され
た複数の特定波長の蛍光L4iに基づいて被検査対象1
6の内部検査処理がされている。
このため、多方向から被検査対象16に照射処理をした
複数の特定波長の蛍光L4iに基づいて、該被検査対象
16の奥行き画像を再構成することできる。
これにより、第1の装置のX線透視検査装置の機能に比
べて、より一層の機能向上を図ることが可能となる。
〔実施例〕
次に図を参照しながら本発明の実施例について説明をす
る。
第3〜第14図は、本発明の実施例に係るX線透視検査
装置及びX線透視検査方法を説明する図である。
(i)第1の実施例の説明 第3図は、本発明の第1の実施例に係るX線通視検査装
置の構成図を示している。
図において、21はX線照射手段11の一実施例となる
X線源であり、マニュピレータ22に保持された被検査
対象26にX線L1を照射するものである。
22は第1の移動手段12の一実施例となるマニュピレ
ータ22であり、被検査対象26をXYZ方向に移動走
査するものである。これは、本発明者らが先に出願(特
願平1−335703)したX線透視検査装置と同様で
ある。
23はX線検出手段13の一実施例となるX線検出器で
あり、被検査対象26からのX線L1を蛍光L2に変換
処理して、それをCCD (光電撮像素子)23Dによ
り検出するものである。なお、X線検出器23について
は、第4〜第6図において詳述する。
24は第2の移動手段14の一実施例となるステージ回
転装置であり、X線検出器23を保持してXYz方向に
移動走査するものである。
25はX線透視画像生成手段15の一実施例となるX線
透視画像生成装置であり、X線検出器23からの検出信
号Sに基づいて、被検査対象26の厚み画像を作成処理
をするものである。X線透視画像生成装置25は、I1
0回路25A、濃淡画像入力回路25B1画像メモリ2
5C2画像転送回路25D1表示回路25E及びCPU
 (中央演算処理装置)25Fから成る。
26は被検査対象であり、第16図に示したような内部
検査を必要とするプリント基板等である。
30はデイスプレィであり、プリント基板等の厚み画像
を表示するものである。
第4図(a)、(〕)は、本発明の第1の実施例に係る
X線検出器の構成図であり、同図(a)は、その斜視図
を示している。
同図(a)において、X線検出器23はX線遮蔽板23
E上に配設された複数の光ファイバから成る光ファイバ
プレート23Aと、不図示の光学フィルタ13を介して
接続されたCCD23D等から構成されている。
同図(〕)は、X線検出器23の断面図であり、23C
は光学フィルタ13の一実施例となる薄膜フィルタを示
している。
薄膜フィルタ23Cは、光ファイバプレート23Aの発
光部の一端に設けられ、特定の波長)4の光を通過させ
、それをCCD23Dに導くものである。
第5図(a)、(〕)は、本発明の各実施例に係るX線
検出器の機能を説明する図であり、同図(a)は、光フ
ァイバプレートの部分斜視図を示している。
同図(a)において、光ファイバプレート23Aはクラ
ッド部23Gに囲まれたコア部23Fがら成り、斜線に
示した部分の断面図において、X線吸収特性の異なる蛍
光材料23Bが二以上コア部23Fに封入されている。
蛍光材料23Bには、例えば、Gdz02S: Tb”
 十、LazOzS: Tb3+、Y202s:Tb3
+及びLa OBr : Tb3+等を用いる(第6図
発光スペクトル特性図参照)。
同図(〕)は、光ファイバプレート23Aのコア部23
Fの斜視図であり、81〜B3は蛍光材料を示している
蛍光材料B1は、例えば、X線吸収係数がAIであり、
被検査対象26からのX線L1に対して主波長λ1の発
光スペクトルを示す蛍光L2を発光するものである。
また、蛍光材料B2は、例えば、X線吸収係数がΔ2で
あり、被検査対象26からのX線L1に対して主波長λ
2の発光スペクトルを示す蛍光L2を発光するものであ
る。
同様に、蛍光材料B3は、例えば、X線吸収係数がΔ3
であり、被検査対象26からのX線L1に対して主波長
λ3の発光スペクトルを示す蛍光L2を発光するもので
ある。
これにより、被検査対象26からのX線L1の波長に基
づいて、二辺上の発光スペクトルを示す蛍光L2を薄膜
フィルタ23Cに導くことができる。
第6図は、本発明の各実施例に係る希土類X線用蛍光体
の発光スペクトル特性図である。
図において、縦軸は各蛍光体の相対強度C%〕であり、
横軸は波長(nm)をそれぞれ示している。
Sl’lは蛍光体G d z O7S:Tb’十の発光
スペクトル特性であり、主波長が550 [nm]とな
る。SF3は蛍光体L a 20□S:Tb3+の発光
スペクトル特性であり、主波長が400 [nmlとな
る。SF3は蛍光体Y20□S:Tb3+の発光スペク
トル特性であり、主波長が550 Enml、!!l−
なる。SF3は蛍光体La0Br: Tb’十の発光ス
ペクトル特性であり、主波長が430 [nm]となる
第7図は、本発明の各実施例に係るCT処理を説明する
図であり、当該装置のX線透視画像装置25の画像生成
機能の補足説明図を示している。
図において、CT (Computed Tomogr
aphty)処理は、本発明者らが先に出IJ (特願
平1−335703)したX線透視検査装置OCT処理
と同様である。ここで、該処理を簡単に説明する。
例えば、被検査対象Cf (x、y〕)26に、X線L
1が照射された場合、ある点に)laLlを吸収する箇
所が存在していた場合、X線検出器23を角度θ1に移
動して、角度θ1方向から検出された蛍光L2の光強度
(線積分値に対応する量)と、X線検出器23を角度θ
2に移動して、角度θ2方向から検出された蛍光L2の
光強度との一つのデータからある点(f (xo 、 
yo) )が特定されて、この位置に係る濃淡画像を生
成処理することにより、被検査対象26の厚み画像等を
得ることができる。
このようにして、本発明の第1の実施例の装置によれば
、X線吸収特性の異なる二辺上の蛍光材料23B (B
l、B2・・・Bi〕を封入した光ファイバプレート2
3Aと、該光ファイバプレート23Aの蛍光発生部に設
けられた光学フィルタ23Cと、該光学フィルタ23C
を通過した光L2を検出するCCD23Dから成るX&
’i!検出器23が設けられている。
例えば、エネルギーの大きい短い波長のX線L1が被検
査対象26に照射されたとすると、X線吸収率の大きい
部分を透過したX線L1が、蛍光材料Blの発光スペク
トルに基づく蛍光L2に変換され、その蛍光L2が光学
フィルタ23Cを介して検出され、その後、CCD23
Dから検出信号Sに基づいて画像処理がされることによ
って、被検査対象26の高解像度の厚み画像を取得する
ことができる。
また、X線吸収率の小さい部分を透過したX線L1が、
蛍光材料B2の発光スペクトルに基づく蛍光L2に変換
され、その蛍光L2が光学フィルタ23Cを介して検出
され、その後、CCD23Dから検出信号Sに基づいて
画像処理がされることによって、先の場合と同様に、被
検査対象26の高解像度の厚み画像を取得することがで
きる。
さらに、エネルギーの小さい長い波長のX線が被検査対
象26に照射されたとすると、X線吸収率の大きい部分
を透過したX線L1が、蛍光材料B3の発光スペクトル
に基づく蛍光L2に変換され、その蛍光L2が光学フィ
ルタ23Cを介して検出され、その後、CCD23Dか
ら検出信号Sに基づいて画像処理がされることによって
、先の場合と同様に、被検査対象26の高解像度の厚み
画像を取得することができる。
また、X線吸収率の小さい部分を透過したX線Llも、
蛍光材料B4の発光スペクトルに基づく蛍光L2に変換
され、その蛍光L2が光学フィルタ23Cを介して検出
され、その後、CCD23Dから検出信号Sに基づいて
画像処理がされることによって、先の場合と同様に、被
検査対象26の高解像度の厚み画像を取得することがで
きる。
このため、X線検出器23のX線検出範囲を本発明者ら
が先に出願(特願平1−335703)したX線透視検
査装置のX線検出器に比べて、その検出範囲の拡大を図
ることができる。このことから、波長の異なる複数のX
線透視画像を広範囲に観測することが可能となる。
これにより、物質のX線吸収率がX線の波長により非線
型に変化をする場合、例えば、従来例のようにプリント
基板7等を構成する物質のX線吸収率の相違する場合で
あっても、パターン短絡部分7Cやボイド7d等の厚み
画像のコントラスト差の発生を極力抑制することが可能
となる。
次に、本発明の第1の実施例に係るX線透視検査方法を
当該装置の動作を補足しながら説明をす3す る。
第8図は、本発明の第1の実施例に係るX線透視検査方
法のフローチャートを示している。
図において、例えば、第16図に示すようなプリント基
板等の内部検査をする場合、まず、ステップP1でプリ
ント基板等にX線L1の照射処理をする。この際に、プ
リント基板等をマニュピュレ・−夕22にセットし、X
線源21からX線L1を発生する。
次に、ステップP2でプリント基板等を透過したX線L
1を三つの主波長λ1.λ2.・λ3の蛍光L21. 
 L22.  L23に変換処理をする。ここで、例え
ば、光ファイバプレート23Aのコア部23Fに封入さ
れた3種類の蛍光材料B1〜B3等にX線L1が作用す
ることにより、三つの主波長λ1゜λ2.λ3の蛍光L
21.  L22.  L23が全反射をして、その発
光部の薄膜フィルタ23Cに至る。
次いで、ステップP3で変換処理された蛍光L21、 
 L22.  L23の選択検出処理をする。この際に
、薄膜フィルタ23Cのフィルタ特性を変えることで、
最も光強度の大きい光L2を選択して検出することがで
きる。
その後、ステップP4で選択検出処理された特定の蛍光
L21に基づいてプリント基板等の内部検査処理をする
。例えば、蛍光L21が薄膜フィルタ23Cを通過して
CCD23Dに検出されたものとすれば、CCD23D
からの検出信号Sに基づいてX線透視画像生成装置25
がCT処理をすることにより、プリント基板等に係る濃
淡画像の生成処理をする。
これにより、プリント基板等の厚み画像を取得すること
ができる。
このようにして、本発明の実施例に係る検査方法によれ
ば、ステップP2でプリント基板を透過したX線L1を
三つの主波長λ1.λ2.λ3の蛍光L21.  L2
2.  L23に変換処理し、ステップP4で、選択検
出処理された特定の蛍光L21に基づいて該基板の内部
検査処理がされる。
このため、プリント基板の多種類の厚み画像が得られる
ことから、その中から観測者が要求するところの高解像
度の厚み画像を選択する選択抽出処理をすることができ
る。
これにより、本発明者らが先に出願(特願平l−335
703)L、たX線透視検査装置と同様に、物体の内部
状態を非接触、非破壊、かつ、高信顛度により検査する
ことができる。
(11)第2の実施例の説明 第9図は、本発明の第2の実施例に係るX線透視検査装
置の構成図を示している。
図において、第1の実施例と異なるのは、第2の実施例
ではX線検出器33から同時に二種類の検出信号S1,
S2が出力されるものである。
なお、第1の実施例の名称と同じものは、同じ機能を有
しているため説明を省略する。
また、X線検出器33については、第10図において説
明をする。ここで、X線透視画像生成装置35内の濃淡
画像入力回路35Bは、X線検出器33から二種類の検
出信号31.S2を同時に入力する。これにより、二種
類の検出信号S1,S2に基づいてCPU35Fや画像
転送回135Dを介して被検査対象26の厚み画像が生
成処理される。
第10図(a)、  (〕)は、本発明の第2の実施例
に係るX線検出器の構成図であり、同図(a)は、その
斜視図を示している。
同図(a)において、X線検出器33はX線遮蔽板33
E上に複数の光ファイバを配設した光ファイバプレート
33Aと、その両端に接続された第1゜第2のCCD3
31,332から成る。
また、同図(〕)は、X線検出器33の断面図であり、
C1,C2は第1.第2の薄膜フィルタをそれぞれ示し
ている。
同図(〕)において、光ファイバプレート33Aは、第
1の実施例のようにX線吸収特性の異なる二辺上の蛍光
材料Bl、B2・・・Biが封入されている。また、C
1は第1の光学フィルタの一実施例となる第1の薄膜フ
ィルタであり、該光ファイバプレート33Aの蛍光発生
部の一方に設けられている。その機能は、特定波長λ1
の光L21を通過させるものである。
C2は第2の光学フィルタの一実施例となる第2の薄膜
フィルタであり、該光ファイバプレート33Aの蛍光発
生部の他方に設けられている。その機能は、特定波長λ
2の光L22を通過させるものである。
331は、第1のCCDであり、第1の薄膜フィルタC
1を通過した光L21を検出して検出信号S1を出力す
るものである。同様に332は、第2のCCDであり、
第2の薄膜フィルタC2を通過した光L22を検出して
検出信号S2を出力するものである。
このようにして、本発明の第2の実施例の装置によれば
、第1の装置のような光ファイバプレート33Aと、該
光ファイバプレート33Aの蛍光発生部の一方に設けら
れた第1の薄膜フィルタCIと、該光ファイバプレート
33Aの蛍光発生部の他方に設けられた第2の薄膜フィ
ルタC2と、第1.第2の薄膜フィルタC1,C2を通
過した光L21゜L膝を検出する第1.第2のCCD3
31,332がら成るX線検出器33が設けられている
例えば、X線L1が被検査対象26に照射されたとする
と、X線吸収率の大きい部分を透過したX線L1が、蛍
光材料Blの発光スペクトルに基づく蛍光L2に変換さ
れ、その蛍光L2が第1の薄膜フィルタCIを介して検
出され、その後、第1のCCD331からの検出信号S
1に基づいて画像処理がされることによって、被検査対
象26の高解像度の厚み画像を取得することができる。
また、同時にX線吸収率の小さい部分を透過したXML
Iが、蛍光材料B2の発光スペクトルに基づく蛍光L2
に変換され、その蛍光L2が第2の薄膜フィルタC2を
介して検出され、その後、第2のCCD332からの検
出信号S2に基づいて画像処理がされることによって、
先の場合と同様に、被検査対象26の高解像度の厚み画
像を取得することができる。
このため、第1の装置に比べてX線検出器33のX線検
出機能の拡大を図ることができる。
これにより、波長の異なる複数のX線透視画像を同時に
検出することが可能となる。
(iii )第3の実施例の説明 第11図(a)、(〕)は、本発明の第3の実施例に係
るX線検出器の構成図であり、同図(a)は、その斜視
図を示している。
同図(a)において、第1.第2の実施例のX線検出器
23.33と異なるのは、第3の実施例のX線検出器4
3では光ファイバプレート23Aが積層されるものであ
る。
これにより、X線検出器43から同時に多種類の検出信
号S1,S2・・・Snを出力することができる。
すなわち、X線検出器43はX線遮蔽板43E上に複数
の光ファイバを配設した光ファイバプレート43Aが三
層に積層され、その一端に第1〜第3のCCD431〜
433が接続されて成るものである。
また、同図(〕)は、X線検出器43の断面図であり、
01〜C3は第1〜第3の薄膜フィルタをそれぞれ示し
ている。
同図(〕)において、光ファイバプレート43Aは、第
1.第2の実施例のようにX線吸収特性の異なる二辺上
の蛍光材料Bl、B2.B3が封入されている。また、
第1の薄膜フィルタC1は該光ファイバプレート43A
の蛍光発生部の一方に設けられている。その機能は、特
定波長λ1の光L21を通過させるものである。
第2の薄膜フィルタC2は、第1の薄膜フィルタC1と
同様に該光ファイバプレート43Aの蛍光発生部の一方
に設けられている。その機能は、特定波長λ2の光L2
2を通過させるものである。
第3の薄膜フィルタC3は、第1、第2の薄膜フィルタ
C1,C2と同様に該光ファイバプレート43Aの蛍光
発生部の一方に設けられている。その機能は、特定波長
λ3の光L23を通過させるものである。
431は、第1のCCDであり、第1の薄膜フィルタC
1を通過した光L21を検出して検出信号S1を出力す
るものである。同様に432 、433は、第2.第3
のCCDであり、第2.第3の薄膜フィルタC2,C3
を通過した光L22.  L23を検出して、検出信号
S2.S3を出力するものである。
二のようにして、本発明の第3の実施例の装置によれば
、X線吸収特性の異なる二辺上の蛍光材料Bl、B2.
B3を封入した光ファイバプレート43Aが三層に積層
して構成されている。
このため、少なくとも、被検査対象26の三画面分の厚
み画像を同時に取得することができる。
このことで、蛍光材料Bl、B2.B3の発光色を赤、
青、緑となるように選択することにより、模擬的にカラ
ー画像処理をすることができる。
これにより、第1.第2の装置に比べてX線検出器43
のX線検出機能を、より一層拡大を図ることができる。
このことで、波長の異なる複数のX線透視画像を同時に
観測することが可能となる。
(iv )第4の実施例の説明 第12図は、本発明の第4の実施例に係るX線透視検査
装置の構成図であり、第I3図は、本発明の第4の実施
例に係るX線検出器の構成図を示している。
第12図において、第1の実施例と異なるのは第4の実
施例では、波長の異なる三つのX、vi!L31〜L3
3を被検査対象26に照射するために、X線照射手段に
三つのX線源511〜513を用い、各X線源511〜
513毎にX線フィルタF1〜F3を用いている。また
、X線検出器53には第3の実施例のようなX線検出器
43を用いている(第13図参照)。
これにより、被検査対象26の奥行き画像を再構成する
ことができる。
すなわち、511〜513は複数のX線照射手段A1、
A2・・・Anの一実施例となる三つのX線源であり、
X線L31〜L33を被検査対象26に照射するもので
ある。
F1〜F3は複数のX線用フィルタF1,F2・・・F
nの一実施例となる三つのX線フィルタであり、X線源
511〜513と被検査対象26との間に設けられてい
る。その機能は、X線L31〜L33の波長を選択する
ものである。
なお、マニュピイレータ52.ステージ駆動装置54.
X線検出手段17の一実施例となるX線検出器53.X
線透視画像生成手段18の一実施例となるX線透視画像
生成装置55については、第1〜第3の実施例の動作機
能を説明しているので説明を省略する(第3図参照)。
このようにして、本発明の第4の実施例の装置によれば
、三つのX線源511〜513と、三つのX線フィルタ
F1,F2.F3と、第13図に示すような三つの薄膜
フィルタC1,C2,C3と、三つのCCD531〜5
33が設けられている。
例えば、X線源511〜513から出射された三つのX
線L31,  L32.  L33が三つのX線フィル
タF1、F2.F3を介して被検査対象26に照射され
ると、該被検査対象26を透過した三つのX線L31.
  L32  L33が移動走査されるX線検出器53
により検出される。この際に、X線検出器53では、X
線L31,  L32.L33がX線吸収特性の異なる
三つの蛍光材料B1.B2.B3により、蛍光処理され
る。また、三層に積層されて成る光ファイバプレート5
3Aの蛍光発生部に設けられた薄膜フィルタC1,C2
,C3を介して、光L41.  L42・・・L43が
三つのCCD53]〜533により検出される。これに
より、該X線検出器53からの三つの検出信号S1,S
2.S3に基づいてX線透視画像生成装置55により被
検査対象26の透視画像が作成処理される。
このため、被検査対象26の多方向同時透視検査をする
ことができる。
これにより、本発明者らが先に出Wi(特願平1−33
5703)したX線透視検査装置の機能向上を図ること
が可能となる。
次に本発明の第2のX線透視検査方法について、第4の
実施例に係る装置の動作を補足しながら説明をする。
第14図は、本発明の第2の実施例に係るX線透視検査
方法のフローチャートを示している。
図において、例えば、第1の実施例のように、第16図
に示すようなプリント基板等の内部検査をする場合、ま
ず、ステップP1で波長の異なるX線L31,  L3
2.  L33を三方向からプリント基板等に照射処理
をする。この際に、プリント基板等をマニュピユレータ
22にセットし、X線源511〜513からX線フィル
タF1〜F3を介してX!aL31、  L32.  
L33をプリント基板等に照射する。
次に、ステップP2でプリント基板等を透過したX線L
31.  L32.  L33を三つの主波長λ1.λ
2、λ3の蛍光L41.  L42.  L43に変換
処理をする。ここで、例えば、光ファイバプレート53
Aのコア部53Fに封入された3種類の蛍光材料B1〜
B3等にX線L31.  L32.  L33が作用す
ることにより、三つの主波長λ1.λ2.λ3の蛍光L
41゜L42.  L43が全反射をして、その発光部
の薄膜フィルタ01〜C3に至る。
次いで、ステップP3で変換処理された蛍光L4’l、
  L42.  L43の選択検出処理をする。この際
に、薄膜フィルタ01〜C3のフィルタ特性を予め整合
させておくことにより、最も光強度の大きい波長の光L
41.  L42.  L43を検出することができる
その後、ステップP4で選択検出処理された特定の蛍光
L41.  L42.  L43に基づいてプリント基
板等の内部検査処理をする。例えば、蛍光L41L42
  L43が薄膜フィルタ01〜C3を通過してCCD
531〜533に検出されたものとすれば、各CCD5
31〜533からの検出信号81〜S3に基づいてX線
透視画像生成装置55がCT処理をすることにより、プ
リント基板等に係る濃淡画像の生成処理をする。
これにより、プリント基板等の奥行き画像を取得するこ
とができる。
このようにして、本発明の第2の実施例に係るX線透視
検査方法によれば、波長の異なるX線L31,  L3
2.  L33を三方向から被検査対象26に照射処理
をし、ステップP2で被検査対象26からのX&?!L
31.  L32.  L33を三つの主波長λ1.λ
2、λ3の蛍光L41,  L42.L43に変換処理
し、ステップP4で選択検出処理された三つの特定波長
の蛍光L41,  L42.L43に基づいて被検査対
象26の内部検査処理がされている。
このため、三方向から被検査対象26に照射処理をした
三つの特定波長の蛍光L41.  L42.  L43
に基づいて、該被検査対象26の奥行き画像を再構成す
ることできる。
これにより、第1の装置のX線透視検査装置の機能に比
べて、より一層の機能向上を図ることが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の各装置によれば、X線吸
収特性の異なる二辺上の蛍光材料を封入した光ファイバ
プレートと、その蛍光発生部の光学フィルタを通過した
光を検出する光検出手段から成るX線検出手段が設けら
れている。
このため、エネルギーの異なる波長のX線が被検査対象
に照射された場合であっても、その蛍光材料の発光スペ
クトルに基づいて該検査対象からの蛍光を検出すること
ができる。このことで、X線検出手段のX線検出範囲の
拡大を図ることができることから、波長の異なる複数の
X線透視画像を広範囲に観測することが可能となる。
また、本発明の各検査方法によれば、被検査対象を透過
したX線を二辺上の波長の蛍光に変換処理し、選択検出
処理された特定の蛍光に基づいて該検査対象の内部検査
処理がされる。
このため、被検査対象の多種類の厚み画像が得られるこ
とから、その中から観測者が要求するところの高解像度
の厚み画像を選択する選択抽出処理をすることができる
これにより、本発明者らが先に出願(特願平1−335
703)したX線透視検査装置と同様に、物体の内部状
態を非接触、非破壊、かつ、高信頼度により検査するこ
とができる。これに加えて、多方向同時検査処理や奥行
き画像等のX線透視検査機能の向上を図ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るX線透視検査装置の原理図、 第2図は、本発明に係るX線透視検査方法の原理フロー
チャート、 第3図は、本発明の第1の実施例に係るX線透視検査装
置の構成図、 第4図は、本発明の第1の実titf1例に係るX線検
出器の構成図、 第5図は、本発明の各実施例に係るX線検出器の機能を
説明する図、 第6図は、本発明の各実施例に係る希土類X線用蛍光体
の発光スペクトル特性図、 第7図は、本発明の各実施例に係るCT処理を説明する
図、 第8図は、本発明の第1の実施例に係るX線透視検査方
法のフローチャート、 第9図は、本発明の第2の実施例に係るX線透視検査装
置の構成図、 第10図は、本発明の第2の実施例に係るX線検出器の
構成図、 第11図は、本発明の第3の実施例に係るX線検出器の
構成図、 第12図は、本発明の第4の実施例に係るX線透視検査
装置の構成図、 第13図は、本発明の第4の実施例に係るX線検出器の
構成図、 第14図は、本発明の第2の実施例に係るX線透視検査
方法のフローチャート、 第15図は、従来例に係るX線透視検査装置の構成図、 第16図は、従来例に係る問題点を説明する図である。 (符号の説明) 1]、AI〜An・・・X線照射手段、12・・・第1
の移動手段、 13.17・・・X線検出手段、 14・・・第2の移動手段、 15.18・・・X線透視画像生成手段、13A・・・
光ファイバプレート、 13B、B i、B I〜Bn−蛍光材料、L I、L
31〜L3n−X線、 L2.L21〜L2n、L41〜L4n−蛍光(光学フ
ィルタを通過した光)、 F1〜Fn・・・X線フィルタ、 13C,C1〜Cn・・・光学フィルタ、13D、Dl
〜Dn・・・光検出手段、Si、Sl−Sn・・・検出
信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被検査対象(16)にX線(L1)を照射するX
    線照射手段(11)と、前記被検査対象(16)を移動
    する第1の移動手段(12)と、前記被検査対象(16
    )を透過したX線(L1)を検出するX線検出手段(1
    3)と、前記X線検出手段(13)を移動する第2の移
    動手段(14)と、前記X線検出手段(13)からの検
    出信号(Si)に基づいて被検査対象(16)の透視画
    像を作成するX線透視画像生成手段(15)とを具備し
    、前記X線検出手段(13)が、X線吸収特性の異なる
    二以上の蛍光材料(13B〔B1,B2・・・Bi〕)
    を封入した光ファイバプレート(13A)と、前記光フ
    ァイバプレート(13A)の蛍光発生部に設けられた光
    学フィルタ(13C)と、前記光学フィルタ(13C)
    を通過した光(L2)を検出する光検出手段(13D)
    から成ることを特徴とするX線透視検査装置。
  2. (2)被検査対象(16)にX線(L1)の照射処理を
    し、前記被検査対象(16)を透過したX線(L1)を
    二以上の波長(λ1,λ2・・・λn)の蛍光(L21
    ,L22・・・L2n)に変換処理し、前記変換処理さ
    れた蛍光(L21,L22・・・L2n)の選択検出処
    理をし、前記選択検出処理された特定の蛍光(L2i)
    に基づいて前記被検査対象(16)の内部検査処理をす
    ることを特徴とするX線透視検査方法。
  3. (3)請求項1記載のX線透視検査装置であって、前記
    X線検出手段(13)が、X線吸収特性の異なる二以上
    の蛍光材料(13B〔B1,B2・・・Bi〕)を封入
    した光ファイバプレート(13A)と、前記光ファイバ
    プレート(13A)の蛍光発生部の一方に設けられた第
    1の光学フィルタ(C1)と、前記光ファイバプレート
    (13A)の蛍光発生部の他方に設けられた第2の光学
    フィルタ(C2)と、前記第1,第2の光学フィルタ(
    C1,C2)を通過した光(L21,L22)を検出す
    る第1,第2の光検出手段(D1,D2)から成ること
    を特徴とするX線透視検査装置。
  4. (4)請求項1又は3記載のX線透視検査装置であって
    、 前記X線吸収特性の異なる二以上の蛍光材料(13B〔
    B1,B2・・・Bi〕)を封入した光ファイバプレー
    ト(13A)が二以上積層されて成ることを特徴とする
    X線透視検査装置。
  5. (5)二以上のX線(L31,L32・・・L3n)を
    被検査対象(16)に照射する複数のX線照射手段(A
    1,A2・・・An)と、前記被検査対象(16)を移
    動する第1の移動手段(12)と、前記被検査対象(1
    6)を透過した二以上のX線(L31,L32・・・L
    3n)を検出するX線検出手段(17)と、前記X線検
    出手段(17)を移動する第2の移動手段(14)と、
    前記X線検出手段(17)からの二以上の検出信号(S
    1,S2・・・Sn)に基づいて被検査対象(16)の
    透視画像を作成するX線透視画像生成手段(18)とを
    具備し、 前記X線照射手段(A1,A2・・・An)と被検査対
    象(16)との間に複数のX線用フィルタ(F1,F2
    ・・・Fn)が設けられ、 前記X線検出手段(17)がX線吸収特性の異なる二以
    上の蛍光材料(13B〔B1,B2・・・Bi〕)を封
    入した光ファイバプレート(13A)と、前記光ファイ
    バプレート(13A)の蛍光発生部に設けられた複数の
    光学フィルタ(C1,C2・・・Cn)と、前記光学フ
    ィルタ(C1,C2・・・Cn)を通過した光(L41
    ,L42・・・L4n)を検出する複数の光検出手段(
    D1,D2・・・Dn)から成り、前記光ファイバプレ
    ート(13A)が二以上積層されて成ることを特徴とす
    るX線透視検査装置。
  6. (6)波長の異なるX線(L31,L32・・・L3n
    )を多方向から被検査対象(16)に照射処理をし、前
    記被検査対象(16)を透過したX線(L31,L32
    ・・・L3n)を複数の波長(λ1,λ2・・・λn)
    の蛍光(L41,L42・・・L4n)に変換処理し、
    前記変換処理された蛍光(L41,L42・・・L4n
    )の選択検出処理をし、前記選択検出処理された複数の
    特定波長の蛍光(L4i)に基づいて前記被検査対象(
    16)の内部検査処理をすることを特徴とするX線透視
    検査方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311777A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Japan Nuclear Cycle Development Inst States Of Projects 薄型放射線表面汚染検出器
JP2008268103A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Toshiba Corp 肉厚測定装置および肉厚測定方法
JP4549513B2 (ja) * 1999-11-01 2010-09-22 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ X線撮影用放射線フィルタを含む撮影システム

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