JPH04137269U - 内燃機関燃焼状態検出装置 - Google Patents

内燃機関燃焼状態検出装置

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JPH04137269U
JPH04137269U JP3520091U JP3520091U JPH04137269U JP H04137269 U JPH04137269 U JP H04137269U JP 3520091 U JP3520091 U JP 3520091U JP 3520091 U JP3520091 U JP 3520091U JP H04137269 U JPH04137269 U JP H04137269U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点火コイルを用いて点火される内燃機関の燃
焼状態検出装置において、点火プラグギャップが放電し
ているか、また実際に燃料に着火しているかということ
を、前記ギャップに流れるイオン電流を積分的にとらえ
ることにより検出する。 【構成】 電源装置2と1次コイル12、点火信号入力端
子6、駆動素子4からなる1次側と、2次コイル34と点火
プラグギャップ20と22、前記2次コイル34の中点36に接
続される電流制限用ダイオード38、これに接続される燃
焼状態検出端子50、これに接続されるイオン電流積分回
路100があり、これは直接イオン電流積分出力端子80
へ、また直列接続の基準電圧入力端子42と電源電圧安定
回路40を通って電源装置2へ、リセット信号出力端子60
と1次フライバック電圧比較回路200を介して駆動素子4
のコレクタへ、さらに1次フライバック電圧入力端子70
を介して前記コレクタへ、それぞれ接続されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、点火コイルを用いて点火される内燃機関の燃焼状態を検出する装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、内燃機関の点火に使用される点火制御回路を示す図5において、1次 コイル12と2次コイル14で構成される点火コイル10がある。
【0003】 そこで、点火コイル10の1次側では、電源装置2が1次コイル12の一端に接続 され、またトランジスタ等で構成される駆動素子4のコレクタが1次コイル12の 他端へ接続されて1次回路が構成され、エミッタがアースへ、ベースが点火信号 入力端子6へ接続されている。
【0004】 上記点火コイル10の2次側では、2次コイル14の両端に点火プラグギャップ( 以下「ギャップ」と呼ぶ)20と22が接続され、さらにこれらがアースへ接続され る。
【0005】 前記点火コイル10の1次側駆動素子4のコレクタとエミッタ間は、前記点火信 号入力端子6に点火信号のない間は開放状態で、逆に前記点火信号が入力されて いる間導通し、前記1次コイル12に電流が流れる(以下この電流を「1次電流」 と呼ぶ)。
【0006】 周知の如く、前記1次電流が流れることにより、2次コイル14には高電圧が発 生し、これがギャップ20と22の絶縁破壊電圧を超えると、このギャップ20と22に おいて、飛火が始まる。この飛火によって点火に必要かつ充分なエネルギーが供 給されれば、所望の点火が完了する。同様に1次電流遮断時に、2次側に高電圧 エネルギーを供給する方式では、1次電流が流れ、必要な電流に達し、その電流 が遮断された時飛火、点火が行なわれる。(図6の(a)と(b)は1次電流の 遮断と2次電圧による飛火が示されている。)
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述したような内燃機関の点火制御回路では、点火信号入力端子6に点火信号 が入力された時、ギャップ20と22で放電が起こったかどうか、すなわちギャップ 20と22の絶縁破壊電圧を超えることのできるような2次電圧(以下、1次電流が ある電流値で遮断された時、2次コイルに発生する高電圧のことを、「2次電圧 」と呼ぶ)が2次コイル14に発生しているのか、またギャップ20と22において放 電が起こったとしても、実際に燃料に着火しているのかどうか分からない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案では2次コイルの中点に接続される電 流制限用のダイオードと燃焼状態検出端子を通じてイオン電流積分回路が設けら れる。さらに、1次コイルのフライバック電圧(1次電流の遮断時に1次コイル に発生する電圧をいう)を監視する1次フライバック電圧比較回路と、ギャップ に放電が起こっている間リセット信号を出力するリセット信号出力端子が設けら れる。
【0009】 また、イオン電流積分回路への基準電圧入力手段と、この電圧の電源電圧安定 回路が設けられる。
【0010】 上述の構成により、イオン電流(2次電圧によりギャップが放電し燃料に着火 した後、燃焼室内の燃料がイオン化され、この時ギャップに電圧を加えると流れ る電流)を瞬時値ではなく、流れた電流を積分的にとらえることにより、点火信 号入力端子に点火信号が入力された時、ギャップに放電が起こったかどうか、す なわちギャップの絶縁破壊電圧を超えることのできるような2次電圧が2次コイ ルに発生しているのか、またギャップにおいて放電が起こったとしても、実際に 燃料に着火しているかどうかを検出することを可能にする。
【0011】
【実施例】
本考案の実施例を示す図1において、「従来の技術」で述べたものと同一、ま たは相当部分については同一符号で示してあり、説明は省略する。
【0012】 図1のプラグギャップ点火制御装置1は、点火コイル30内の2次コイル34の両 端にギャップ20と22が設けられ、その中点36に電流制限用ダイオード38のカソー ドが接続されており、そのアノードは燃焼状態検出端子50へ接続されている。
【0013】 なお上記では、ギャップが2つある場合を述べたが、図2に示すようにこれを 1つにすることもできる。この場合には、2次コイル34の両端のうち、ギャップ 22に接続されてない側の端に電流制限用ダイオード38のカソードが接続され、そ のアノードは燃焼状態検出端子50へ、電流漏洩防止ダイオード39のカソードが2 次コイルの一方へ、そのアノードは1次コイル12の一方へそれぞれ接続される。
【0014】 また、ここでは電流制限用としてダイオード38を使用しているが、これは抵抗 に変えてもよい。
【0015】 さらに図1に示す内燃機関燃焼状態検出装置は、前記燃焼状態検出端子50に接 続されるイオン電流積分回路100があり、これは直接イオン電流積分出力端子80 へ、また直列接続の基準電圧入力端子42と電源電圧安定回路40を通って電源装置 2へ、直列接続のリセット信号出力端子60と1次フライバック電圧比較回路200を 介して駆動素子4のコレクタへ、さらに1次フライバック電圧入力端子70を介し て前記コレクタへ、それぞれ接続されている。
【0016】 図3に示す前記イオン電流積分回路100において、燃焼状態検出端子50とアー スとの間に直列接続のコンデンサ124とダイオード126、ツェナーダイオード128 が設けられ、ダイオード126のカソードはツェナーダイオード128のカソードへ、 ダイオード126のアノードはコンデンサ124へ、ツェナーダイオード128のアノー ドはアースへそれぞれ接続される。
【0017】 1次フライバック電圧入力端子70は、ダイオード130のアノードへ接続され、 そのカソードが前記燃焼状態検出端子50とコンデンサ124の接続点を介して、直 列接続の抵抗116とツェナーダイオード118、抵抗120、ダイオード122を通ってア ースに接続される。ここでツェナーダイオード118のカソードは抵抗116へ、その アノードは抵抗120へ、ダイオード122のカソードは抵抗120へ、そのアノードは アースへそれぞれ接続される。
【0018】 前記コンデンサ124とダイオード126の接続点は、前記ツェナーダイオード118 と抵抗120の接続点に接続され、さらにダイオード114のカソードへ接続され、こ のダイオード114のアノードはオペアンプ112の非反転入力部(+)へ接続される 。また、このオペアンプ112の出力部は、前記イオン電流積分出力端子80へ接続 されている。なおオペアンプ112の反転入力部(−)については後述する。
【0019】 基準電圧入力端子42とアースの間には、抵抗104と106、コンデンサ108が直列 接続されており、抵抗104と106の接続点はツェナーダイオード110のカソードへ 、そのアノードは前記オペアンプ112の出力部とイオン電流積分出力端子80の接 続点を通ってオペアンプ112の反転入力部(−)へ接続される。前記オペアンプ1 12の非反転入力部(+)は、前記抵抗106とコンデンサ108にも接続され、この接 続点がトランジスタ102のコレクタへ接続され、このトランジスタ102のエミッタ はアースへ、ベースはリセット信号出力端子60へそれぞれ接続されている。
【0020】 図4に示す前記1次フライバック電圧比較回路200において、基準電圧入力端 子42とアースの間に直列接続の抵抗210と212が設けられる。前記抵抗210と212と の接続点は、抵抗214を介してオペアンプ216の反転入力部(−)へ、また抵抗22 0を介して前記オペアンプ216の出力部へそれぞれ接続されている。前記オペアン プ216の出力部は、抵抗218を通ってリセット信号出力端子60へ接続される。さら に、1次コイル12と駆動素子4との接続点が、直列接続の抵抗202と208を通って 前記オペアンプ216の非反転入力部(+)へ接続され、前記抵抗202と208の接続 点が並列接続の抵抗204とコンデンサ206を通って接地されている。
【0021】
【作用】
次に上述した構成の作用について述べる。なお、「従来の技術」で述べたもの と同一または相当の作用については、説明を省略する。
【0022】 図1のプラグギャップ点火制御装置1において、1次コイル12へ電源装置2によ り電圧を加えると、それに応じた電圧が2次コイル34へ供給され、ギャップ20と 22において、2次コイル34に発生した高電圧による放電が終わった(すなわち、 ギャップ20と22に与えられる高電圧の放電により、ギャップ20と22の絶縁破壊状 態が終わった)直後から、燃焼状態検出端子50に、ある電圧(+)を加えること で、電流制限用ダイオード38を通り、さらに2次コイル34の一部を通って、ギャ ップ20と22のコイル側電極にそれぞれ(+)電圧が現われる。
【0023】 上記において、ギャップ20と22が設置された内燃機関のいずれかの気筒内が燃 焼状態である場合を考える。周知の如く、燃料が燃焼すると燃焼室内の燃料がイ オン化される。そこで、このギャップ20と22に電圧を加えておくとイオン電流が 流れる。したがって、このイオン電流を監視することにより燃焼状態を推測する 方法がある。つまり、燃焼状態検出端子50に加えられた電圧により、前記燃焼状 態に応じた電流が、燃焼状態検出端子50から電流制限用ダイオード38、2次コイ ル34、ギャップ20と22の一方の電極、イオン化された燃料、ギャップ20と22の他 方の電極を経てアースへ流れる。この時の様子を示すのが図6の(a)から(d )である。
【0024】 また、図6の(a)と(b)は電流遮断方式の場合を示す。すなわち、1次コ イル12に1次電流が流れ、ある電流値になったところで遮断されると、2次コイ ル34に2次電圧が発生する。この2次電圧がギャップ20と22の絶縁破壊電圧に至 ったとき、ギャップ20と22とにおいて放電が始まり、この放電の持続に必要なエ ネルギーの供給が行なわれなくなったところで放電は終わる。この放電が終了し た時点で、燃焼状態検出端子50に電圧が印加されていれば、前述のように燃料の イオン化に応じてイオン電流が流れる。
【0025】 しかし前記イオン電流は、図6(c)に示されるように変動し、一定しない。 したがって、イオン電流を計測し、判断基準としてあらかじめ記憶装置などに記 憶されているイオン電流の上限値、下限値、もしくは両方と比較する場合には、 正確な燃焼状態の判断が困難である。
【0026】 次に、図1の1次フライバック電圧比較回路200とイオン電流積分回路100の作 用について述べる。
【0027】 図4に示す1次フライバック電圧比較回路200は、1次コイル12において、1 次電流遮断時に発生するフライバック電圧を分圧する。その分電圧はオペアンプ 216とその周辺回路からなるヒステリシスコンパレータに入力され、しきい値電 圧と比較され、分電圧がしきい値よりも大きいとき、リセット信号出力端子60を 経由しイオン電流積分回路100にリセット信号を送り、イオン電流積分回路100の 積分値を初期化する。
【0028】 イオン電流積分回路100を示す図3において、コンデンサ108は、基準電圧入力 端子42から抵抗104、106を経て充電され、その電圧はオペアンプ112の非反転入 力部(+)へ入力されており、オペアンプ112が反転入力部(−)のその出力部 へ接続されたボルテージフォロワとなっているため、結果としてコンデンサ108 の充電電圧とオペアンプ112の出力電圧が等しくなる。
【0029】 ここで、抵抗104と106の接続点とオペアンプ112の出力部との間に、ツェナー ダイオード110が挿入されており、抵抗106を挟む両端の電圧は一定に保たれる。 したがって、抵抗106を流れる電流、すなわちコンデンサ108の充電電流は一定と なり、オペアンプ112の入力電源とトランジスタ102の漏れ電流、ダイオード114 へ流れ込む電流がない場合には、コンデンサ108の充電電圧をほぼ直線的に増加 させることが可能となる。すなわち、コンデンサ108の充電電圧、オペアンプ112 の出力は、図6(e)と(f)に示すようなランプ(ramp)波形となる。
【0030】 ここでイオン電流を考えると、1次フライバック電圧入力端子70より電圧が印 加されてコンデンサ124が充電されるとき、電流は1次フライバック電圧入力端 子70とダイオード130、コンデンサ124、ダイオード126、ツェナーダイオード128 を経てアースへ流れる。ツェナーダイオード128のツェナー電圧は、基準電圧入 力端子42の基準電圧よりわずかに高く設定されてあり、コンデンサ108に充電さ れた電荷が、ダイオード114と126を経てアースへ流れるのを防止する。また前記 ツェナー電圧は、1次フライバック電圧入力端子70に印加される充電電圧よりは 低く、コンデンサ124の充電を大きく妨げることの無いように設定されている。
【0031】 燃焼状態検出端子50からイオン電流が流れ出す時に、コンデンサ124とダイオ ード126との接続側の電流はイオン電流と等しく、アースとダイオード122、抵抗 120を経てコンデンサ124へ流れる電流と、アースとコンデンサ108、ダイオード1 14を経てコンデンサ124へ流れる電流との和になる。この2つの電流の後者は、 抵抗106を経てコンデンサ108に充電される電荷を減少させることとなり、コンデ ンサ108の充電電圧を下げようとする方向へ働く。
【0032】 ここで抵抗120の抵抗値を適当に選ぶことによって、上述の二つの電流の比率 を変えることが可能である。これにより、イオン電流がコンデンサ108の充電電 圧を下げようとする割合が調節可能となる。したがってイオン電流の大きさによ って、コンデンサ108の充電電圧が変化し、イオン電流が小さい時は、オペアン プ112の出力は単位時間に高い電圧まで上昇し、イオン電流が大きいときは、単 位時間に低い電圧までしか上がらないので、オペアンプ112の出力部からの出力 をイオン電流積分出力端子80へ出力し、その値をあらかじめ設定された上限値、 もしくはその両方と比較することで、燃焼の状態を判断することが可能である。
【0033】
【考案の効果】
「実施例」の図1で説明した装置を用いることにより、点火信号入力端子に点 火信号が入力されたとき、ギャップで放電が起こったかどうか、またギャップに 放電が起こったとしても、実際に燃料に着火しているかどうかを、イオン電流を 測定し、この電流を瞬時値ではなく、流れた電流を積分的にとらえることにより 確実に検出できる効果がある。
【提出日】平成4年7月7日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正方法】変更
【補正内容】 【書類名】 【考案の詳細な説明】
【0003】 そこで、点火コイル10の1次側では、電源装置2が1次コイル12の1端に接続 され、またトランジスタ等で構成される駆動素子4のコレクタが1次コイル12の 他端へ接続されて1次回路が構成され、エミッタがアースへ、ベースが点火信号 入力6へ接続されている。
【0004】 上記点火コイル10の2次側では、2次コイル14の両端に点火プラグギャップ( 以下「ギャップ」と呼ぶ)20と22が接続され、さらにこれらがアースへ接続され る。
【0005】 前記点火コイル10の1次側駆動素子4のコレクタとエミッタ間は、前記点火信 号入力6に点火信号のない間は開放状態で、逆に前記点火信号が入力されてい る間導通し、前記1次コイル12に電流が流れる(以下この電流を「1次電流」と 呼ぶ)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述したような内燃機関の点火制御回路では、点火信号入力6に点火信号が 入力された時、ギャップ20と22で放電が起こったかどうか、すなわちギャップ20 と22の絶縁破壊電圧を超えることのできるような2次電圧(以下、1次電流があ る電流値で遮断された時、2次コイルに発生する高電圧のことを、「2次電圧」 と呼ぶ)が2次コイル14に発生しているのか、またギャップ20と22において放電 が起こったとしても、実際に燃料に着火しているのかどうか分からない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案では2次コイルの中点に接続される電 流制限用のダイオードと燃焼状態検出を通じてイオン電流演算回路が設けられ る。さらに、1次コイルのフライバック電圧(1次電流の遮断時に1次コイルに 発生する電圧をいう)を監視する1次フライバック電圧比較回路と、ギャップに 放電が起こっている間リセット信号を出力するリセット信号出力が設けられる 。
【0009】 また、イオン電流演算回路への基準電圧入力手段と、この電圧の電源電圧安定 回路が設けられる。
【0010】 上述の構成により、イオン電流(2次電圧によりギャップが放電し燃料に着火 した後、燃焼室内の燃料がイオン化され、この時ギャップに電圧を加えると流れ る電流)を瞬時値ではなく、流れた電流の演算結果(例えば積分的)をとらえる ことにより、点火信号入力に点火信号が入力された時、ギャップに放電が起こ ったかどうか、すなわちギャップの絶縁破壊電圧を超えることのできるような2 次電圧が2次コイルに発生しているのか、またギャップにおいて放電が起こった としても、実際に燃料に着火しているかどうかを検出することを可能にする。
【0012】 図1のプラグギャップ点火制御装置1は、点火コイル30内の2次コイル34の両 端にギャップ20と22が設けられ、その中点36に電流制限用ダイオード38のカソー ドが接続されており、そのアノードは燃焼状態検出50へ接続されている。
【0013】 なお上記では、ギャップが2つある場合を述べたが、図2に示すようにこれを 1つにすることもできる。この場合には、2次コイル34の両端のうち、ギャップ 22に接続されてない側の端に電流制限用ダイオード38のカソードが接続され、そ のアノードは燃焼状態検出50へ、電流漏洩防止ダイオード39のカソードが2次 コイルの一方へ、そのアノードは1次コイル12の一方へそれぞれ接続される。
【0015】 さらに図1に示す内燃機関燃焼状態検出装置は、前記燃焼状態検出50に接続 されるイオン電流積分回路100があり、これは直接イオン電流演算出力80へ、 また直列接続の基準電圧入力42と電源電圧安定回路40を通って電源装置2へ、 直列接続のリセット信号出力60と1次フライバック電圧比較回路200を介して 駆動素子4のコレクタへ、さらに1次フライバック電圧入力70を介して前記コ レクタへ、それぞれ接続されている。
【0016】 図3に示す前記イオン電流積分回路100において、燃焼状態検出50とアース との間に直列接続のコンデンサ124とダイオード126、ツェナーダイオード128が 設けられ、ダイオード126のカソードはツェナーダイオード128のカソードへ、ダ イオード126のアノードはコンデンサ124へ、ツェナーダイオード128のアノード はアースへそれぞれ接続される。
【0017】 1次フライバック電圧入力70は、ダイオード130のアノードへ接続され、そ のカソードが前記燃焼状態検出50とコンデンサ124の接続点を介して、直列接 続の抵抗116とツェナーダイオード118、抵抗120、ダイオード122を通ってアース に接続される。ここでツェナーダイオード118のカソードは抵抗116へ、そのアノ ードは抵抗120へ、ダイオード122のカソードは抵抗120へ、そのアノードはアー スへそれぞれ接続される。
【0018】 前記コンデンサ124とダイオード126の接続点は、前記ツェナーダイオード118 と抵抗120の接続点に接続され、さらにダイオード114のカソードへ接続され、こ のダイオード114のアノードはオペアンプ112の非反転入力部(+)へ接続される 。また、このオペアンプ112の出力部は、前記イオン電流演算出力80へ接続さ れている。なおオペアンプ112の反転入力部(−)については後述する。
【0019】 基準電圧入力42とアースの間には、抵抗104と106、コンデンサ108が直列接 続されており、抵抗104と106の接続点はツェナーダイオード110のカソードへ、 そのアノードは前記オペアンプ112の出力部とイオン電流積分出力80の接続点 を通ってオペアンプ112の反転入力部(−)へ接続される。前記オペアンプ112の 非反転入力部(+)は、前記抵抗106とコンデンサ108にも接続され、この接続点 がトランジスタ102のコレクタへ接続され、このトランジスタ102のエミッタはア ースへ、ベースはリセット信号出力60へそれぞれ接続されている。
【0020】 図4に示す前記1次フライバック電圧比較回路200において、基準電圧入力4 2とアースの間に直列接続の抵抗210と212が設けられる。前記抵抗210と212との 接続点は、抵抗214を介してオペアンプ216の非反転入力部(−)へ、また抵抗22 0を介して前記オペアンプ216の出力部へそれぞれ接続されている。前記オペアン プ216の出力部は、抵抗218を通ってリセット信号出力60へ接続される。さらに 、1次コイル12と駆動素子4との接続点が、直列接続の抵抗202と208を通って前 記オペアンプ216の非反転入力部(+)へ接続され、前記抵抗202と208の接続点 が並列接続の抵抗204とコンデンサ206を通って接地されている。
【0022】 図1のプラグギャップ点火制御装置1において、1次コイル12へ電源装置2によ り電圧を加えると、それに応じた電圧が2次コイル34へ供給され、ギャップ20と 22において、2次コイル34に発生した高電圧による放電が終わった(すなわち、 ギャップ20と22に与えられる高電圧の放電により、ギャップ20と22の絶縁破壊状 態が終わった)直後から、燃焼状態検出50にある電圧(+)を加えることで、 電流制限用ダイオード38を通り、さらに2次コイル34の一部を通って、ギャップ 20と22のコイル側電極にそれぞれ(+)電圧が現われる。
【0023】 上記において、ギャップ20と22が設置された内燃機関のいずれかの気筒内が燃 焼状態である場合を考える。周知の如く、燃料が燃焼すると燃焼室内の燃料がイ オン化される。そこで、このギャップ20と22に電圧を加えておくとイオン電流が 流れる。したがって、このイオン電流を監視することにより燃焼状態を推測する 方法がある。つまり、燃焼状態検出50に加えられた電圧により、前記燃焼状態 に応じた電流が、燃焼状態検出50から電流制限用ダイオード38、2次コイル34 、ギャップ20と22の一方の電極、イオン化された燃料、ギャップ20と22の他方の 電極を経てアースへ流れる。この時の様子を示すのが図6の(a)から(d)で ある。
【0024】 また、図6の(a)と(b)は電流遮断方式の場合を示す。すなわち、1次コ イル12に1次電流が流れ、ある電流値になったところで遮断されると、2次コイ ル34に2次電圧が発生する。この2次電圧がギャップ20と22の絶縁破壊電圧に至 ったとき、ギャップ20と22とにおいて放電が始まり、この放電の持続に必要なエ ネルギーの供給が行なわれなくなったところで放電は終わる。この放電が終了し た時点で、燃焼状態検出50に電圧が印加されていれば、前述のように燃料のイ オン化に応じてイオン電流が流れる。
【0026】 次に、図1の1次フライバック電圧比較回路200とイオン電流演算回路100の作 用について述べる。
【0027】 図4に示す1次フライバック電圧比較回路200は、1次コイル12において、1 次電流遮断時に発生するフライバック電圧を分圧する。その分電圧はオペアンプ 216とその周辺回路からなるヒステリシスコンパレータに入力され、しきい値電 圧と比較され、分電圧がしきい値よりも大きいとき、リセット信号出力60を経 由しイオン電流演算回路100にリセット信号を送り、イオン電流演算回路100の積 分値を初期化する。
【0028】 イオン電流演算回路100を示す図3において、コンデンサ108は、基準電圧入力 42から抵抗104、106を経て充電され、その電圧はオペアンプ112の非反転入力 部(+)へ入力されており、オペアンプ112が反転入力部(−)のその出力部へ 接続されたボルテージフォロワとなっているため、結果としてコンデンサ108の 充電電圧とオペアンプ112の出力電圧が等しくなる。
【0030】 ここでイオン電流を考えると、1次フライバック電圧入力70より電圧が印加 されてコンデンサ124が充電されるとき、電流は1次フライバック電圧入力70 とダイオード130、コンデンサ124、ダイオード126、ツェナーダイオード128を経 てアースへ流れる。ツェナーダイオード128のツェナー電圧は、基準電圧入力4 2の基準電圧よりわずかに高く設定されてあり、コンデンサ108に充電された電荷 が、ダイオード114と126を経てアースへ流れるのを防止する。また前記ツェナー 電圧は、1次フライバック電圧入力70に印加される充電電圧よりは低く、コン デンサ124の充電を大きく妨げることの無いように設定されている。
【0031】 燃焼状態検出50からイオン電流が流れ出す時に、コンデンサ124とダイオー ド126との接続側の電流はイオン電流と等しく、アースとダイオード122、抵抗12 0を経てコンデンサ124へ流れる電流と、アースとコンデンサ108、ダイオード114 を経てコンデンサ124へ流れる電流との和になる。この2つの電流の後者は、抵 抗106を経てコンデンサ108に充電される電荷を減少させることとなり、コンデン サ108の充電電圧を下げようとする方向へ働く。
【0032】 ここで抵抗120の抵抗値を適当に選ぶことによって、上述の二つの電流の比率 を変えることが可能である。これにより、イオン電流がコンデンサ108の充電電 圧を下げようとする割合が調節可能となる。したがってイオン電流の大きさによ って、コンデンサ108の充電電圧が変化し、イオン電流が小さい時は、オペアン プ112の出力は単位時間に高い電圧まで上昇し、イオン電流が大きいときは、単 位時間に低い電圧までしか上がらないので、オペアンプ112の出力部からの出力 をイオン電流演算出力80へ出力し、その値をあらかじめ設定された上限値、も しくはその両方と比較することで、燃焼の状態を判断することが可能である。
【0033】
【考案の効果】
「実施例」の図1で説明した装置を用いることにより、点火信号入力に点火 信号が入力されたとき、ギャップで放電が起こったかどうか、またギャップに放 電が起こったとしても、実際に燃料に着火しているかどうかを、イオン電流を測 定し、この電流を瞬時値ではなく、流れた電流の演算結果(例えば積分的)をと らえることにより確実に検出できる効果がある。
【提出日】平成4年9月3日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 そこで、点火コイル10の1次側では、電源装置2が1次コイル12の1端に接続 され、またトランジスタ等で構成される駆動素子4のコレクタが1次コイル12の 他端へ接続されて1次回路が構成され、エミッタがアースへ、ベースが点火信号 入力6へ接続されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 上記点火コイル10の2次側では、2次コイル14の両端に点火プラグギャップ( 以下「ギャップ」と呼ぶ)20と22が接続され、さらにこれらがアースへ接続され る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 前記点火コイル10の1次側駆動素子4のコレクタとエミッタ間は、前記点火信 号入力6に点火信号のない間は開放状態で、逆に前記点火信号が入力されてい る間導通し、前記1次コイル12に電流が流れる(以下この電流を「1次電流」と 呼ぶ)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上述したような内燃機関の点火制御回路では、点火信号入力6に点火信号が 入力された時、ギャップ20と22で放電が起こったかどうか、すなわちギャップ20 と22の絶縁破壊電圧を超えることのできるような2次電圧(以下、1次電流があ る電流値で遮断された時、2次コイルに発生する高電圧のことを、「2次電圧」 と呼ぶ)が2次コイル14に発生しているのか、またギャップ20と22において放電 が起こったとしても、実際に燃料に着火しているのかどうか分からない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案では2次コイルの中点に接続される電 流制限用のダイオードと燃焼状態検出を通じてイオン電流演算回路が設けられ る。さらに、1次コイルのフライバック電圧(1次電流の遮断時に1次コイルに 発生する電圧をいう)を監視する1次フライバック電圧比較回路と、ギャップに 放電が起こっている間リセット信号を出力するリセット信号出力が設けられる 。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 また、イオン電流演算回路への基準電圧入力手段と、この電圧の電源電圧安定 回路が設けられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 上述の構成により、イオン電流(2次電圧によりギャップが放電し燃料に着火 した後、燃焼室内の燃料がイオン化され、この時ギャップに電圧を加えると流れ る電流)を瞬時値ではなく、流れた電流の演算結果(例えば積分的)をとらえる ことにより、点火信号入力に点火信号が入力された時、ギャップに放電が起こ ったかどうか、すなわちギャップの絶縁破壊電圧を超えることのできるような2 次電圧が2次コイルに発生しているのか、またギャップにおいて放電が起こった としても、実際に燃料に着火しているかどうかを検出することを可能にする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 図1のプラグギャップ点火制御装置1は、点火コイル30内の2次コイル34の両 端にギャップ20と22が設けられ、その中点36に電流制限用ダイオード38のカソー ドが接続されており、そのアノードは燃焼状態検出50へ接続されている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 なお上記では、ギャップが2つある場合を述べたが、図2に示すようにこれを 1つにすることもできる。この場合には、2次コイル34の両端のうち、ギャップ 22に接続されてない側の端に電流制限用ダイオード38のカソードが接続され、そ のアノードは燃焼状態検出50へ、電流漏洩防止ダイオード39のカソードが2次 コイルの一方へ、そのアノードは1次コイル12の一方へそれぞれ接続される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 さらに図1に示す内燃機関燃焼状態検出装置は、前記燃焼状態検出50に接続 されるイオン電流積分回路100があり、これは直接イオン電流演算出力80へ、 また直列接続の基準電圧入力42と電源電圧安定回路40を通って電源装置2へ、 直列接続のリセット信号出力60と1次フライバック電圧比較回路200を介して 駆動素子4のコレクタへ、さらに1次フライバック電圧入力70を介して前記コ レクタへ、それぞれ接続されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 図3に示す前記イオン電流積分回路100において、燃焼状態検出50とアース との間に直列接続のコンデンサ124とダイオード126、ツェナーダイオード128が 設けられ、ダイオード126のカソードはツェナーダイオード128のカソードへ、ダ イオード126のアノードはコンデンサ124へ、ツェナーダイオード128のアノード はアースへそれぞれ接続される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 1次フライバック電圧入力70は、ダイオード130のアノードへ接続され、そ のカソードが前記燃焼状態検出50とコンデンサ124の接続点を介して、直列接 続の抵抗116とツェナーダイオード118、抵抗120、ダイオード122を通ってアース に接続される。ここでツェナーダイオード118のカソードは抵抗116へ、そのアノ ードは抵抗120へ、ダイオード122のカソードは抵抗120へ、そのアノードはアー スへそれぞれ接続される。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 前記コンデンサ124とダイオード126の接続点は、前記ツェナーダイオード118 と抵抗120の接続点に接続され、さらにダイオード114のカソードへ接続され、こ のダイオード114のアノードはオペアンプ112の非反転入力部(+)へ接続される 。また、このオペアンプ112の出力部は、前記イオン電流演算出力80へ接続さ れている。なおオペアンプ112の反転入力部(−)については後述する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 基準電圧入力42とアースの間には、抵抗104と106、コンデンサ108が直列接 続されており、抵抗104と106の接続点はツェナーダイオード110のカソードへ、 そのアノードは前記オペアンプ112の出力部とイオン電流積分出力80の接続点 を通ってオペアンプ112の反転入力部(−)へ接続される。前記オペアンプ112の 非反転入力部(+)は、前記抵抗106とコンデンサ108にも接続され、この接続点 がトランジスタ102のコレクタへ接続され、このトランジスタ102のエミッタはア ースへ、ベースはリセット信号出力60へそれぞれ接続されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 図4に示す前記1次フライバック電圧比較回路200において、基準電圧入力4 2とアースの間に直列接続の抵抗210と212が設けられる。前記抵抗210と212との 接続点は、抵抗214を介してオペアンプ216の非反転入力部(−)へ、また抵抗22 0を介して前記オペアンプ216の出力部へそれぞれ接続されている。前記オペアン プ216の出力部は、抵抗218を通ってリセット信号出力60へ接続される。さらに 、1次コイル12と駆動素子4との接続点が、直列接続の抵抗202と208を通って前 記オペアンプ216の非反転入力部(+)へ接続され、前記抵抗202と208の接続点 が並列接続の抵抗204とコンデンサ206を通って接地されている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 図1のプラグギャップ点火制御装置1において、1次コイル12へ電源装置2によ り電圧を加えると、それに応じた電圧が2次コイル34へ供給され、ギャップ20と 22において、2次コイル34に発生した高電圧による放電が終わった(すなわち、 ギャップ20と22に与えられる高電圧の放電により、ギャップ20と22の絶縁破壊状 態が終わった)直後から、燃焼状態検出50にある電圧(+)を加えることで、 電流制限用ダイオード38を通り、さらに2次コイル34の一部を通って、ギャップ 20と22のコイル側電極にそれぞれ(+)電圧が現われる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 上記において、ギャップ20と22が設置された内燃機関のいずれかの気筒内が燃 焼状態である場合を考える。周知の如く、燃料が燃焼すると燃焼室内の燃料がイ オン化される。そこで、このギャップ20と22に電圧を加えておくとイオン電流が 流れる。したがって、このイオン電流を監視することにより燃焼状態を推測する 方法がある。つまり、燃焼状態検出50に加えられた電圧により、前記燃焼状態 に応じた電流が、燃焼状態検出50から電流制限用ダイオード38、2次コイル34 、ギャップ20と22の一方の電極、イオン化された燃料、ギャップ20と22の他方の 電極を経てアースへ流れる。この時の様子を示すのが図6の(a)から(d)で ある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 また、図6の(a)と(b)は電流遮断方式の場合を示す。すなわち、1次コ イル12に1次電流が流れ、ある電流値になったところで遮断されると、2次コイ ル34に2次電圧が発生する。この2次電圧がギャップ20と22の絶縁破壊電圧に至 ったとき、ギャップ20と22とにおいて放電が始まり、この放電の持続に必要なエ ネルギーの供給が行なわれなくなったところで放電は終わる。この放電が終了し た時点で、燃焼状態検出50に電圧が印加されていれば、前述のように燃料のイ オン化に応じてイオン電流が流れる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 次に、図1の1次フライバック電圧比較回路200とイオン電流演算回路100の作 用について述べる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 図4に示す1次フライバック電圧比較回路200は、1次コイル12において、1 次電流遮断時に発生するフライバック電圧を分圧する。その分電圧はオペアンプ 216とその周辺回路からなるヒステリシスコンパレータに入力され、しきい値電 圧と比較され、分電圧がしきい値よりも大きいとき、リセット信号出力60を経 由しイオン電流演算回路100にリセット信号を送り、イオン電流演算回路100の積 分値を初期化する。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 イオン電流演算回路100を示す図3において、コンデンサ108は、基準電圧入力 42から抵抗104、106を経て充電され、その電圧はオペアンプ112の非反転入力 部(+)へ入力されており、オペアンプ112が反転入力部(−)のその出力部へ 接続されたボルテージフォロワとなっているため、結果としてコンデンサ108の 充電電圧とオペアンプ112の出力電圧が等しくなる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 ここでイオン電流を考えると、1次フライバック電圧入力70より電圧が印加 されてコンデンサ124が充電されるとき、電流は1次フライバック電圧入力70 とダイオード130、コンデンサ124、ダイオード126、ツェナーダイオード128を経 てアースへ流れる。ツェナーダイオード128のツェナー電圧は、基準電圧入力4 2の基準電圧よりわずかに高く設定されてあり、コンデンサ108に充電された電荷 が、ダイオード114と126を経てアースへ流れるのを防止する。また前記ツェナー 電圧は、1次フライバック電圧入力70に印加される充電電圧よりは低く、コン デンサ124の充電を大きく妨げることの無いように設定されている。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】 燃焼状態検出50からイオン電流が流れ出す時に、コンデンサ124とダイオー ド126との接続側の電流はイオン電流と等しく、アースとダイオード122、抵抗12 0を経てコンデンサ124へ流れる電流と、アースとコンデンサ108、ダイオード114 を経てコンデンサ124へ流れる電流との和になる。この2つの電流の後者は、抵 抗106を経てコンデンサ108に充電される電荷を減少させることとなり、コンデン サ108の充電電圧を下げようとする方向へ働く。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 ここで抵抗120の抵抗値を適当に選ぶことによって、上述の二つの電流の比率 を変えることが可能である。これにより、イオン電流がコンデンサ108の充電電 圧を下げようとする割合が調節可能となる。したがってイオン電流の大きさによ って、コンデンサ108の充電電圧が変化し、イオン電流が小さい時は、オペアン プ112の出力は単位時間に高い電圧まで上昇し、イオン電流が大きいときは、単 位時間に低い電圧までしか上がらないので、オペアンプ112の出力部からの出力 をイオン電流演算出力80へ出力し、その値をあらかじめ設定された上限値、も しくはその両方と比較することで、燃焼の状態を判断することが可能である。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【考案の効果】
「実施例」の図1で説明した装置を用いることにより、点火信号入力に点火 信号が入力されたとき、ギャップで放電が起こったかどうか、またギャップに放 電が起こったとしても、実際に燃料に着火しているかどうかを、イオン電流を測 定し、この電流を瞬時値ではなく、流れた電流の演算結果(例えば積分的)をと らえることにより確実に検出できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例とする内燃機関燃焼状態検出
装置を、1部はブロックにより示す図である。。
【図2】 点火プラグギャップが1つの場合の点火コイ
ルの回路図である。
【図3】 イオン電流積分回路の1例を示す回路図であ
る。
【図4】 1次フライバック電圧比較回路の1例を示す
回路図である。
【図5】 従来の内燃機関点火制御装置の回路図であ
る。
【図6】 点火コイルにおける1次電流と2次電圧、イ
オン電流の関係を示す図である。
【符号の説明】
図において同一符号は同一、または相当部分を示す。 2 電源装置 4 駆動素子 6 点火信号入力端子 12 1次コイル 20、22 点火プラグギャップ 30 点火コイル 34 2次コイル 36 2次コイル中点 38 電流制限用ダイオード 40 電源電圧安定回路 42 基準電圧入力端子 50 燃焼状態検出端子 60 リセット信号出力端子 70 1次フライバック電圧入力端子 80 イオン電流積分出力端子 100 イオン電流積分回路 200 1次フライバック電圧比較回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図3】 イオン電流演算回路の1例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】 6 点火信号入力 42 基準電圧入力 50 燃焼状態検出 60 リセット信号出力 70 1次フライバック電圧入力 80 イオン電流演算出力 100 イオン電流演算回路
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】イオン電流演算回路の1例を示す回路図であ
る。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 6 点火信号入力 42 基準電圧入力 50 燃焼状態検出 60 リセット信号出力 70 1次フライバック電圧入力 80 イオン電流演算出力 100 イオン電流演算回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルの1次側に直流電源装置と、
    1次電流の制御を行なう駆動素子、前記駆動素子に点火
    信号を入力する点火信号入力端子を備え、前記点火コイ
    ルの2次側には、2次コイルの一端、あるいは両端に点
    火プラグギャップが接続され、前記2次コイルの他端
    に、あるいは両端に点火プラグギャップの接続されるも
    のにあってはそのコイルの中点に、電流制限用素子を介
    して接続されるイオン電流積分回路を備え、前記イオン
    電流積分回路に接続される基準電圧入力端子、前記イオ
    ン電流積分回路における積分値を出力する端子、さらに
    前記1次コイルと前記駆動素子の接続点と、前記イオン
    電流積分回路との間に1次フライバック電圧比較回路を
    有する、内燃機関燃焼状態検出装置。
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