JPH04135504A

JPH04135504A - 射出成形靴

Info

Publication number: JPH04135504A
Application number: JP2257064A
Authority: JP
Inventors: Tatsunari Fusauchi; 房内　龍成; Kunihiko Harada; 邦彦原田
Original assignee: Achilles Corp
Current assignee: Achilles Corp
Priority date: 1990-09-28
Filing date: 1990-09-28
Publication date: 1992-05-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（従来の技術〕本発明は、射出成形により得られる例えば紳士靴、婦人
靴、カジュアル靴、スポーツ靴、ブーツ、長靴などの靴
に関する。

〔従来の技術〕

従来の射出成形靴として、ポリ塩化ビニル系樹脂を主成
分とする靴成形材料中に金属粉末を含有させることで、
靴の表面にメタリック調を現出させて靴のデザイン性お
よび紫外線などの光の反射を良好にして靴の耐候性を向
上させたり、あるいは導電性を付与させたものがある。

なお、この金属粉末には、極小の球状または粒状のもの
が使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、従来の射出成形靴は、このように極小の球状
または粒状の金属粉末が使用されているため、靴の表面
にメタリック調を現出させるにはポリ塩化ビニル系樹脂
に対して、多量の金属粉末を靴成形材料中に添加させる
必要があり゛、このため金属粉末の材料コストが高（な
り、また靴自体の重量も重くなっていた。

本発明は、このような従来技術を背景になされたもので
、より少量の金属添加で靴のメタリック調の現出ができ
、これによりデザイン性および耐候性の良好な靴を低コ
ストで生産できる射出成形靴を提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、平均重合度１，０００〜２，５００のポリ塩
化ビニル系樹脂１００重量部に対し、可塑剤６０〜１３
０重量部、安定剤０．５〜５．０重量部、金属薄片０．
５〜５．０重量部または金属薄片０．　５〜３．　　ｏ
ｔｒ量部間部び雲母０．５〜３．０重量部を含有するポ
リ塩化ビニル系樹脂組成物からなる靴成形材料を靴金型
の靴成形空隙内へ射出することで得られる射出成形靴を
提供するものである。

〔作用〕

本発明の射出成形靴は、金属薄片または金属薄片および
雲母が添加された靴成形材料を靴金型の靴成形空隙内に
射出すると、この金属薄片が平坦な薄片であるため前記
材料の流圧に押されて靴成形材料中の各金属薄片の長さ
方向が靴成形材料の流れ方向に沿って配向して靴成形空
隙内を流れる。

このため、従来のように球状または粒状の金属粉末の場
合のように比較的多量の金属を靴成形材料中に添加する
必要がなく、より少量の金属添加で靴裏面下の金属被覆
がなされて靴のメタリック調の現出ができ、これにより
デザイン性および耐候性の良好な靴を低コストで生産す
ることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。なお、実施例を述べるにあたって射出成形されるジュ
ニアスポーツ靴を例にとる。

本発明の実施例の射出成形靴は、第１図に示すように平
均重合度ｉ、ｏｏｏ〜２，５００のポリ塩化ビニル系樹
脂１００重量部に対し、可塑剤６０〜１３０重量部、安
定剤０．５〜５．０重量部、金属薄片０．５〜５．０重
量部または金属薄片０．５〜３．０重量部および雲母０
．５〜３．０重量部を含有するポリ塩化ビニル系樹脂組
成物からなる靴成形材料を靴金型の靴成形空隙内へ射出
したものである。

前記平均重合度１，０００〜２，５００のポリ塩化ビニ
ル系樹脂としては、従来から射出成形靴用に使用されて
いるポリ塩化ビニル系樹脂、特に懸濁重合によるポリ塩
化ビニル系樹脂が好ましい。

前記ポリ塩化ビニル系樹脂に配合される可塑剤としては
、従来から配合されている、例えばジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、フタル酸ジー２−エチルヘキ
シルエステル、フタル酸ジイソノニルエステル、フタル
酸ブチルベンジルエステル、フタル酸ジイソデシルエス
テル、フタル酸ジウンデシルエステルなどのフタル酸エ
ステル系可塑剤と、アジピン酸ジオクチルエステル、大
日本インキ■製、ポリサイザーＷ−４０００、同Ｗ−２
６００、同Ｗ−２３００、同Ｗ−１２００、同Ｗ−３０
５ＥＬＳ、同Ｗ−３６０ＥＬＳ、同Ｗ−３４０、大日本
精化■製、ファインサイザーＮ５−１０１４、同Ｎ５−
２０２０、同ＮＳ−２０２３、同Ｎ５−２５２８、同Ｎ
Ｓ−２９００゜三菱化成ビニール■製、ダイヤサイザー
Ｄ−６４５、同Ｄ−６２５、アデカ・アーガス化学■製
、ＰＮ−１５０、同ＰＮ−２２０、同ＰＮ−２５０、同
ＰＮ−２８０、同ＰＮ−３１０などのアジピン酸ポリエ
ステル系可塑剤とが使用される。

このうち、フタル酸エステル系可塑剤は必須であるが、
アジピン酸ポリエステル系可塑剤は、必ずしも必要では
ない。これら可塑剤の配合割合は、前記のポリ塩化ビニ
ル系樹脂１００重量部に対し、６０〜１３０重量部とし
ているが、フタル酸エステル系可塑剤は、前記ポリ塩化
ビニル系樹脂１００重量部に対し、７０〜１２０重量部
とすることが好ましく、アジピン酸ポリエステル系可塑
剤は、上記のポリ塩化ビニル系樹脂１００重量部に対し
、０〜６０重量部の範囲でフタル酸エステル系可塑剤と
併用するのが好ましい。

また、本発明においては、前記の可塑剤のほかに従来か
ら配合されているジブチルスズマレート系安定剤、ジブ
チルスズマレート系安定剤、ジブチルスズラウレート系
安定剤、ジブチルスズメルカプト系安定剤、ジオクチル
スズマレート系安定剤、ジオクチルスズラウレート系安
定剤、ジオクチルスズカルボキシレート系安定剤、ジオ
クチルスズメルカプト系安定剤などの有機スズ系安定剤
、バリウム・亜鉛系安定剤、バリウム・亜鉛・スズ系安
定剤、カルシウム・亜鉛系安定剤などの有機金属液状安
定剤などの安定剤を、上記のポリ塩化ビニル系樹脂１０
０重量部に対し、０，５〜５．０重量部、好ましくは１
．０〜３．０重量部配合する。なお、これらの安定剤と
ともに、亜鉛・亜リン酸エステル系、カルシウム・亜鉛
・亜リン酸エステル系・トリフェニルホスファイトなど
の安定化助剤を併用することもできる。

また、例えば有機顔料、無機顔料などを、色調に合わせ
て適量使用することにより、所望の色に着色することが
できる。

さらに、透明なポリ塩化ビニル系樹脂組成物をドライア
ップしてトライブレンドするために、例えば炭酸マグネ
シウム、シリカ、炭酸カルシウムなどの充填剤を、ポリ
塩化ビニル系樹脂１００重量部に対して、１〜３重量部
、好ましくは２〜１０重量部配間部ることもできる。た
だし、炭酸カルシウムを使用すると透明性が損なわれる
。

なお、本実施例では、８重量部のシリカを添加すること
で良好な結果が得られた。

これらのポリ塩化ビニル系樹脂、可塑剤、安定剤などか
らなる従来のポリ塩化ビニル系樹脂組成物に、本発明で
は第１図および第２図に示すように金属薄片Ｍまたは金
属薄片Ｍおよび雲母Ｕを配合する。なお、金属薄片Ｍと
しては鱗片が好ましく、この配合量はポリ塩化ビニル系
樹脂１００重量部に対し、金属薄片Ｍ単独の場合には０
．５〜５．０重量部、好ましくは１．０〜３．０重量部
、金属薄片Ｍおよび雲母Ｕを併用する場合には、金属薄
片Ｍ０．５〜３．０重量部、雲母Ｕ０．５〜３．０重量
部、好ましくは金属薄片Ｍ１，０〜２．５重量部、雲母
Ｕ１．０〜２．５重量部程度である間部Ｔｌ１ｌ清片Ｍ
が少なすぎる場合には、メタリック調とならず、一方多
すぎると色調が暗くなったり物性が著しく低下する。な
お、雲母Ｕを併用することによって色調を明るくし、金
属薄片Ｍの使用量を少なくすることができる。

なお、この実施例では、金属薄片Ｍおよび雲母Ｕをそれ
ぞれ０．５〜５重量部づつ配合している。

この金属薄片Ｍの素材としては、例えばアルミニウム、
銅、亜鉛、ニッケルなどおよびそれらの合金などが使用
でき、この実施例ではアルミニウムが採用されている。

この金属薄片Ｍの大きさは、１〜１００μｍであり、特
に１０〜５０ｐｍのものが好ましい。

また、この雲母Ｕとしては、この実施例では白雲母が採
用されているものの、そのほか例えば金雲母なども使用
でき、その粒径は１〜１００μｍ、特に１０〜５０μｍ
のものが好ましい。

本発明に使用される靴金型１０としては、−Ｃ的な射出
成形用の靴金型が使用でき、本実施例では第１図に示す
ようなボトムモールド１１、サイドモールド１２および
胛被１３が吊り込まれた本体ラスト１４からなるものが
採用され、これらの金型構成体を嵌合することで、金型
内部に前記靴底成形空隙２０が形成される。

本発明の実施例の射出成形靴は、第１図に示すようにポ
リ塩化ビニル系樹脂組成物からなる靴底成形材料Ｚを、
靴金型１０の靴底成形空隙２０内に射出することで得ら
れる。

このときの靴底成形材料Ｚの射出成形温度は、１９０〜
２１０°Ｃ１特に１９５〜２０５°Ｃが好ましく、１９
０℃未満では溶融が不充分となり、−方２１０°Ｃを趨
えると樹脂が熱分解し始め茶色に変色する。

また、靴底成形材料Ｚの射出成形圧は、１０〜３０ｋｇ
／ｃｎＧ、特に１５〜２５ｋｇ／ｃｄＧが好ましく、１
０ｋｇ／ｃｊＧ未満では圧力不足のため流れ不足の発生
が多くなり、一方３０ｋｇ／ｄｃを超えるとはみ出しの
発生が多くなるので好ましくない。

このように、金属薄片Ｍまたは金属薄片Ｍおよび雲母Ｕ
が添加された靴底成形材料Ｚを靴金型１０の靴底成形空
隙２０内に射出すると、第２図に示すようにこの金属薄
片Ｍが平坦な薄片であるため靴底成形材料Ｚの流圧に押
されて各金属薄片Ｍの長さ方向が靴底成形材料Ｚの流れ
方向（第２図の矢印方向）へ沿って配向して靴底成形空
隙２０内を流れ、特に靴金型１０の内面に接するところ
では金属薄片Ｍが外内面に順次付着し、このため従来で
は靴底成形材料Ｚ中に比較的多量の球状や粒状の金属粉
末を添加しないと良好なメタリツク調が得られなかった
のに対して、より少量の金属添加で軸方面下の金属被覆
がなされて靴のメタリック調の現出ができ、これにより
デザイン性および耐候性の良好な靴を低コストで生産す
ることができる。

なお、この金属薄片Ｍは、靴底成形材料Ｚの流圧に押さ
れてその長さ方向が靴底成形材料Ｚの流れ方向に沿った
状態となるため、靴底成形後に流れ方向に直交する方向
から靴底を断面視すると、透明性を有するものとなって
いる。

また、靴金型１０の内面を梨地加工すると金属薄片Ｍに
アルミニウムを採用した場合などには方面がイブシ銀調
の靴が製造でき、一方靴金型１０の内面を鏡面加工する
とメタリック調の強い靴が製造できる。

以上、本発明の詳細な説明したが、本発明はこの実施例
に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲での
設計変更などがあっても本発明に含まれる。

例えば、実施例の靴は、単層からなる靴底について述べ
たが、二層以上の多層靴底の少なくとも一部に本発明の
技術思想を適用することができる。

また、実施例では、ボトムモールド、サイドモールドお
よび胛被が吊り込まれた本体ラストを用い、これらの金
型構成体を嵌合することで、金型内部に前記靴底成形空
隙を形成し、これに１底材料を射出成形しているが、こ
れに限定されるものではなく、例えばボトムラストとダ
ミーラストとを嵌合して射出成形靴底をあらかじめ成形
し、そののち該靴底を胛被側に貼着したものも本発明に
含まれる。

さらに、実施例では、射出成形されるジュニアスポーツ
靴を例にとったが、必ずしもこれに限定させる必要はな
く、例え−ば紳士靴、婦人靴、カジュアル靴、アダルト
用スポーツ靴、ブーツ、長靴などのそのほかの射出成形
靴にも採用できる。

〔発明の効果〕

本発明の射出成形靴は、金属薄片または金属薄片および
雲母が添加された靴成形材料を靴金型の靴成形空隙内へ
射出すると、この金属薄片が平坦な薄片であるため前記
材料の流速に押されて靴成形材料中の各金属薄片の長さ
方向が靴成形材料の流れ方向に沿った状態となり、この
ため従来のように比較的多量の金属粉末を靴成形材料中
に添加する必要がなく、より少量の金属添加で靴のメタ
リック調の現出ができ、これによりデザイン性および耐
候性の良好な靴を低コストで生産することができるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の射出成形靴の射出成形工程を
示す断面図、第２図は実施例の射出成形靴の射出成形工
程における靴成形材料の流出状態を示す拡大斜視図であ
る。Ｚ；靴底成形材料Ｍ；金属薄片Ｕ；雲母１０；靴金型２０；靴底成形空隙（靴成形空隙）特許出願人　　アキレス株式会社代理人　弁理士　　自弁　　重陽第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）平均重合度１，０００〜２，５００のポリ塩化ビ
ニル系樹脂１００重量部に対し、可塑剤６０〜１３０重
量部、安定剤０．５〜５．０重量部、金属薄片０．５〜
５．０重量部または金属薄片０．５〜３．０重量部およ
び雲母０．５〜３．０重量部を含有するポリ塩化ビニル
系樹脂組成物からなる靴成形材料を靴金型の靴成形空隙
内へ射出することで得られる射出成形靴。