JPH04134606U - バルブステムのシール装置 - Google Patents

バルブステムのシール装置

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Publication number
JPH04134606U
JPH04134606U JP4878191U JP4878191U JPH04134606U JP H04134606 U JPH04134606 U JP H04134606U JP 4878191 U JP4878191 U JP 4878191U JP 4878191 U JP4878191 U JP 4878191U JP H04134606 U JPH04134606 U JP H04134606U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
stem
cylinder
valve stem
seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4878191U
Other languages
English (en)
Inventor
博志 松本
Original Assignee
スズキ株式会社
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Publication date
Application filed by スズキ株式会社 filed Critical スズキ株式会社
Priority to JP4878191U priority Critical patent/JPH04134606U/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ内にバルブの摺動孔から潤滑油が混
入するのを防ぐ。 【構成】 シリンダ10の上部にバルブステムガイド12を
介して摺動自在に取付けたバルブ13のバルブステム14
に、バルブ13の着座時にバルブステムガイド12の下端に
係合するようにステムシール18を取付ける。吸気行程の
バルブ13の開口直後にはステムシール18がバルブステム
ガイド12に係合しているので、潤滑油がシリンダ内に混
入することが防げ、ステムシール18の摩耗も防げる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等に搭載されるエンジンに適用する、バルブステムのシール装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車には4サイクルエンジンが主に搭載されており、このエンジンの シリンダ内上部には吸排気のためのポートが形成されている。ポートにはインテ ークバルブとエキゾーストバルブが配設され、吸排気行程の、クランクシャフト の回転をベルトを介してカムシャフトに伝達しこのカムと連係してバルブが作動 する。
【0003】 図5に示すように、インテークバルブ1はバルブステム2とバルブヘッド3と からなり、シリンダ4に形成したポート5にバルブヘッド3が着座されている。 バルブステム2はステムガイド6を挿通してタペット7と連結しバルブスプリン グ8を介在させている。ステムシール9はステムガイド6の上端部に固着されバ ルブステム2外周と密着されている。これによって、インテークバルブ1が作動 したときに潤滑油が適量供給される。このような構造のものは実開昭58-122713 号公報にも開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ステムシール9は常時バルブステム2に押し付けられているため、 摩擦損失が大きく気密性が悪くなることがある。また、自然吸気エンジンの場合 、ポート5にはインテークバルブ1のオープン時の初動のときに大きな負圧が発 生する。このため、インテークバルブ1の面圧が一定なのでバルブオープン直後 にはポート負圧によって余分な潤滑油がバルブステム2とステムガイド6間を通 り供給されるため燃焼室へのオイル下がりの原因となる。
【0005】 本考案は、シリンダ内へのオイル混入を防ぐことのできるバルブステムのシー ル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、シリンダ上部に形成したポートに、バル ブヘッドとバルブステムとからなるバルブをバブルヘッドを下方にしてバルブス テムガイドに挿通し、バルブスプリングを介在させて着座したバルブ取付構造に おいて、バルブステムにステムシールを、バルブの着座時にバルブステムガイド の下端部に係合する位置に係着したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案は上記の構成とするもので、エンジンのカム機構によってバルブを作動 させることができ、このとき、ステムシールはバルブステムと一体に移動する。 したがって、ステムシールはバルブステムガイドに係合するか離脱するだけであ る。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1,2に示すように 、エンジンのシリンダ10上部はインテークポート11およびエキゾーストポート( 図示略)が形成されている。インテークポート11に対向してステムガイド12がシ リンダ10に形成した孔10a に嵌着されている。また、バルブ13はバルブステム14 とバルブヘッド15とからなり、ステムガイド12にバルブステム14を挿通しインテ ークポート11にバルブヘッド15を着座させている。また、バルブ13の端部にタペ ット16が取付けられバルブスプリング17がシリンダ10との間に装着されている。 ステムガイド12の下端部は図3に示すように、先端が細くテーパ状(テーパ面12 a )にされ、その下方には、バルブステム14に環状の溝14a が穿設されている。 そして、この溝14a に係合する凸部18a を有し、テーパ面12a に係合する筒状の ステムシール18がバルブステム14に係着されている。なお、ステムシール18外周 にはリング19が装着されている。
【0009】 シリンダ10内のバルブ13の作動と圧力は図4に示すように、バルブ13の開放直 後が一番負圧が大きくなる。そして、バルブ13が下方に移動するときにバルブス テム14に係着されているステムシール18は、負圧の大きい間ステムガイド12のテ ーパ面12a を係合状態のまま移動する。負圧が減少する頃にはステムシール18は ステムガイド12下端から離れ、ステムヘッド15と共に下方に位置する。バルブ13 が着座するときには、先ず、ステムシール18がステムガイド12に係合し、次にイ ンテークポート11にバルブヘッド15が着座する。
【0010】 このように、負圧の大きい時にはシール性を高く保ち、負圧が小さくなったと きにはステムシール18を開放することができ、潤滑油の油量コントロールが容易 になる。また、バルブ13の着座前にステムシール18がステムガイド12に係合する ため緩衝材として働き、バルブ13の着座音を小さくすることができる。また、バ ルブ13の開放に伴い、ステムシール18がステムガイド12より離れるため、図3に 示すb点より下方の領域ではステムシール18摺動による摩擦損失は0となる。し たがって、ステムシール18のシール性が良くなり潤滑油の混入が減少される。な お、ステムシール18を係着する溝14a の位置を変更することで、係合する位置a ,b点が上あるいは下にずれステムシール18の係合・離脱のタイミングを任意に 合わせることができる。また、エキゾーストバルブ側の構造を同様にすればステ ムシール18摺動による摩擦損失は0になる。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、以上のように構成したものであるから、シリンダ内の負圧が高いと きに必要なときだけシールできるので、摩擦を生じる期間が短くなり摩擦損失が 低減され潤滑油の混入が減少する。また、ステムシールが緩衝材として働くため バルブの閉じる速度を大きくでき、カムプロフィールの自由度を増すことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による実施例のシリンダ上部のバルブ周
辺の断面図である。
【図2】実施例のシリンダ上部のバルブ周辺のバルブ開
放時の断面図である。
【図3】実施例のバルブのバルブステムの要部拡大図で
ある。
【図4】実施例のバルブ移動とシリンダ内圧力との関係
を示すグラフである。
【図5】従来のシリンダ上部のバルブ周辺の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シリンダ 11 ポート 12 バルブステムガイド 13 バルブ 14 バルブステム 15 バルブヘッド 17 バルブスプリング 18 ステムシール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ上部に形成したポートに、バル
    ブヘッドとバルブステムとからなるバルブをバブルヘッ
    ドを下方にしてバルブステムガイドに挿通し、バルブス
    プリングを介在させて着座したバルブ取付構造におい
    て、バルブステムにステムシールを、バルブの着座時に
    バルブステムガイドの下端部に係合する位置に係着した
    ことを特徴とするバルブステムのシール装置。
JP4878191U 1991-05-31 1991-05-31 バルブステムのシール装置 Pending JPH04134606U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4878191U JPH04134606U (ja) 1991-05-31 1991-05-31 バルブステムのシール装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4878191U JPH04134606U (ja) 1991-05-31 1991-05-31 バルブステムのシール装置

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Publication Number Publication Date
JPH04134606U true JPH04134606U (ja) 1992-12-15

Family

ID=31927067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4878191U Pending JPH04134606U (ja) 1991-05-31 1991-05-31 バルブステムのシール装置

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