JPH04134436U - ロータリ粉砕ミル - Google Patents

ロータリ粉砕ミル

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Publication number
JPH04134436U
JPH04134436U JP5022191U JP5022191U JPH04134436U JP H04134436 U JPH04134436 U JP H04134436U JP 5022191 U JP5022191 U JP 5022191U JP 5022191 U JP5022191 U JP 5022191U JP H04134436 U JPH04134436 U JP H04134436U
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JP
Japan
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ring
rotating shaft
hole
vibrating body
grinding
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Application number
JP5022191U
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English (en)
Inventor
誠治 吉田
Original Assignee
株式会社吉田製作所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕ポットとして凹凸内周面を有する無孔の
粉砕リングの両側面を円板できつく挾持した作り易いも
のを用い、その上部から被粉砕物を投入すると共に、粉
砕リングの下部における円板の孔を塞ぐ蓋体を開けるこ
とで破砕済試料を排出することを目的とする。 【構成】 基体1 に枢支横設した回転軸3 にキャンセル
バランサ4 を偏心固定するとともに、前記回転軸3 の先
端部 3aに固定した偏心回転体6 の外周面に軸受リング
7 や弾性部材9 を介して振動体8 を自転不可能に取付
け、その側面には凹凸内周面10aを有しかつロータRを
遊装した粉砕リング10を一対の円板11,11 で挾持した状
態で取付け、また前記粉砕リング10の上部には伸縮管P
を介してシュータ12を設けるとともに、粉砕リング10の
下部における円板11に設けた孔11aを塞ぐ蓋体13を開閉
可能に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は試料の搬入と取出しが容易で、しかも試料ペレットが目詰まり残留 しないロータリ粉砕ミルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば分析用のサンプル等を作成するための小型のロータリーミルは、 粉砕比が小さく、粉砕比に対する動力も大きく、しかも粉砕に要する時間が長い 等の問題点があった。
【0003】 このような問題点を除去するため、本出願人は先に実公昭57−60840号 公報において、ロータを移動自在に収容した粉砕ポットを円運動させることによ り、上記ロータに遠心力を与えてこれを粉砕ポット内で公転させ、ロータの自重 と遠心加速された圧力により、粉砕ポット内の被粉砕物を粉砕するように構成し た粉砕装置を開発した。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記した従来の技術は、粉砕ポットに被粉砕物を入れるには、係止金具により 粉砕ポットにしっかりと取り付けた蓋を開閉する必要があるだけでなく、多種類 のサンプルを作成する場合には、粉砕ポット内壁やロータに付着した前のサンプ ル粉末を完全に除去するために入念な洗浄作業を行なう必要があり、効率的な処 理を行なうためにはいまだ問題が残っている。
【0005】 これらの問題点を軽減したものに特開昭64−47460公報に記載のものが 有るが、このものは連続破砕は可能ではあっても細かいメッシュのスクリーンを 経て破砕試料を取出すために、スクリーンの目詰まりが多発するとともに破断事 故も多く、粉砕ポット自体の周囲が分断されているので機械強度が弱く、破損し 易いし作り辛いという大きな問題点があった。
【0006】 この考案は前記した各問題点を除去するために、粉砕ポットとして凹凸内周面 を有する無孔の粉砕リングの両側面を円板できつく挾持した作り易いものを用い 、その上部から被粉砕物を投入すると共に、粉砕リングの下部における円板の孔 を塞ぐ蓋体を開けることで破砕済試料を排出することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記したこの考案の目的は、基体に対設した2個の軸受に回転軸を支承横設し 、前記各軸受間における回転軸にキャンセルバランサを偏心固定するとともに、 前記回転軸にベルトやギャなどの伝動部材を介してモータの出力軸を連結し、前 記回転軸の先端部に固定した偏心回転体の外周面に軸受リングを介して振動体を 取付け、この振動体と前記基体との間には回転阻止用の弾性部材を介在させると ともに、前記振動体の側面には凹凸内周面を有しかつロータを遊装した粉砕リン グを一対の円板で挾持して取付け、また前記粉砕リングの上部には伸縮管を介し てシュータを設けるとともに、粉砕リングの下部における円板に設けた孔を塞ぐ 蓋体の駆動部材を中空ケースにより前記円板の外面に定着し、かつ前記中空ケー スの下部に試料排出孔を透設することで達成できる。
【0008】
【作用】
回転軸を回転させると、弾性部材により変位可能で回転不能に支持した振動体 および粉砕リングは、軸受リングを介して回転軸を中心にその周囲を自転しない で円運動することになる。
【0009】 そのため、上記振動体に取り付けてある粉砕リングも円板と共に振動体と同様 に自転しないで偏心円運動を行ない、これに収容されているロータは遠心力によ って粉砕リングの凹凸内周面に圧接しながら自転しつつ公転し、この自転・公転 による圧接動作により、粉砕リング内に有る被粉砕物を細かく粉砕することがで きる。
【0010】 所定時間後、破砕済の被粉砕物試料の取出すには、蓋体を駆動部材で円板の孔 の外面から引離して開蓋すれば、未だ運動状態にある粉砕リング内の破砕済試料 は円板の孔を経て中空ケースの試料排出孔から柔軟パイプなどを経て試料受けに 収納することで、所望の粉砕済試料を得ることができる。
【0011】 なお別種の材料を処理する場合には、前の材料の処理が済んでから開蓋状態の まま暫くの間スイッチを切らずに粉砕リングを高速運動させておくことにより、 ロータの運動によってリング内の粉末は円板の下部の孔を経てほぼ完全に排出さ れ、別種の材料を処理する都度粉砕リングや中空ケース等の洗浄を行なう必要が ない。
【0012】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 先ずこの考案の基本構成は図1に示すように、基体1 の上部に対設した2個の 軸受2,2 に回転軸3 を支承横設する。
【0013】 そして前記各軸受2,2 間における回転軸3 にキャンセルバランサ4 を図1のよ うに偏心固定する。
【0014】 また前記回転軸3 にベルトやギャなどの伝動部材5 をプーリなどを介してモー タMの出力軸mを図1のように連結する。
【0015】 さらに前記回転軸3 の先端部 3aに図2に示す状態を経て図3に示すように固 定した偏心回転体6 の外周面に図2のように軸受リング7 を介して図3に示すよ うに振動体8 を取付る。
【0016】 そしてさらにこの振動体8 と前記基体1 との間に図1および図4に示すように 回転阻止用の2個のスプリングなどの弾性部材9,9 を介在させる。
【0017】 また前記振動体8 の側面には図2、図5に示すように凹凸内周面10aを有しか つロータRを図3のように遊装した粉砕リング10を図2に示す一対の円板11,11 で挾持して図3のように取付ける。
【0018】 また前記粉砕リング10の上部に開口突設した筒体10bには図2および図5に示 すようにゴム製などの伸縮管Pを介して図1および図4のようにシュータ12を固 定して設ける。
【0019】 さらにまた前記粉砕リング10の下部における円板11に設けた孔11aを図3に示 すように塞ぐ蓋体13の駆動部材14(エアーシリンダとか電磁プランジャなどが有 る)を中空ケース15の外面に螺着して前記中空ケース15を前記円板11の外面に図 1、図3および図4に示すように定着する。
【0020】 そして前記中空ケース15の下部の試料排出孔15aに連通した筒体15bに排出パ イプPoを連結することで図4のようなこの考案によるロータリ粉砕ミルを構成す る。
【0021】 なお、前記実施例において符号Oで示すものはオーリング、nは取付けネジを 示し、また符号16は機体ケース、Poは試料排出用柔軟パイプ図2、図3、図9中 Wはスプリングワッシャ、 7aは軸受リング7 のボールをそれぞれ示すものであ る。
【0022】 さらにベルトや弾性部材9 、伸縮管Pなどを除く他の部材は金属などの強靭材 で製作し、また振動体8 に一方の円板11を一体形成してもよい。
【0023】 この考案によるロータリ粉砕ミルは以上のような構造のもので、以下にその動 作を詳述する。 先ず蓋体13を駆動部材14で円板11の孔11aの外面に押し付けた図3に示す閉蓋 状態にあるとき、シュータ12(またはホッパー)から伸縮管Pを経て粉砕リング 10内に被粉砕物を投入する。
【0024】 次いでモータMをスタートさせるとその出力軸mの回転力で図1のように伝動 部材5 を経て回転軸3 がキャンセルバランサ4 と共に400〜700rpm 程度で 回転する。
【0025】 回転軸3 が回転すると、図1、図4および図6に示すように、弾性部材9,9 に より変位可能で回転不能に支持した振動体8 および粉砕リング10は、軸受リング 7 を介して回転軸3 を中心に図7に示すようにその周囲を自転しないで円運動す ることになる。
【0026】 そのため、上記振動体8 に取り付けてある粉砕リング10も円板11,11 と共に振 動体8 と同様に自転しないで偏心円運動を行ない、これに収容されているロータ Rは遠心力によって粉砕リング10の凹凸内周面10aに図8のように圧接しながら 自転しつつ公転する。
【0027】 この自転・公転による圧接動作により、粉砕リング10内に有る被粉砕物を細か く粉砕することができる。
【0028】 さらに詳しくは振動体8 が偏心円運動すると弾性部材9,9 で回転阻止状態にあ る振動体8 、粉砕リング10および円板11,11 は自転することなく回転軸3 を中心 にその周囲で例えば上・下・左・右の4個所を例に採って図示した図7のように 偏心状態で円運動する。
【0029】 そうすると粉砕リング10が例えば図8中の矢符aに示す時計針方向に沿って円 運動を行なうと、その内部のロータRは同図矢示bで示すように粉砕リング10の 凹凸内周面10aに沿って遠心加速運動を行ない、これにより粉砕リング10内の被 粉砕物はロータRで破砕できる。
【0030】 いま仮にロータRの重量を500g、回転軸3 の回転数を500rpm とすれば 、ロータRは粉砕リング10の凹凸内周面10aと4〜5kgの荷重で圧接しつつ図8 のように自転・公転し、粉砕リング10内の被粉砕物を当初はロータRと凹凸内周 面10aとの衝突で祖粉砕でき、粉末が細分化するに従ってロータRの回転数も増 加し微粉砕を行なうことができる。
【0031】 所定時間後、破砕済の被粉砕物試料を取出すには、蓋体13を駆動部材14で図9 のように円板11の孔11aの外面から引離して開蓋すれば、未だ運動状態にある粉 砕リング10内の破砕済試料は円板11の孔11aを経て中空ケース15の試料排出孔15 aから柔軟パイプPoなどを経て試料受け(図示せず)に収納することで、所望の 粉砕済試料を得ることができる。
【0032】 なお別種の材料を処理する場合には、前の材料の処理が済んでから開蓋状態の まま暫くの間スイッチを切らずに粉砕リング10を高速運動させておくことにより 、ロータRの運動によってリング10内の粉末は円板11の下部の孔11aを経てほぼ 完全に排出され、別種の材料を処理する都度粉砕リング10や中空ケース15等の洗 浄を行なう必要がない。
【0033】
【考案の効果】
この考案は以上説明したように構成したので、以下に記載の効果を奏する。 基体1 に枢支横設した回転軸3 にキャンセルバランサ4 を偏心固定するととも に、前記回転軸3 の先端部 3aに固定した偏心回転体6 の外周面に軸受リング7 や弾性部材9 を介して振動体8 を自転不可能に取付け、その側面には凹凸内周面 10aを有しかつロータRを遊装した粉砕リング10を一対の円板11,11 で挾持した 状態で取付け、また前記粉砕リング10の上部には伸縮管Pを介してシュータ12を 設けるとともに、粉砕リング10の下部における円板11に設けた孔11aを塞ぐ蓋体 13を開閉可能に設けたので、スクリーンを全く用いないから、目詰りしたり破断 する筈がなく、試料の完全排出をいとも簡単に実行でき、粉砕試験を迅速、精確 に実行できる第1の効果が有る。
【0034】 また粉砕リング10はその側面を2枚の円板11,11 できつく挾持して粉砕ポット として用いたので、大変作り易く、しかも凹凸内周面10aは無孔であるから機械 強度が大で破損し辛く長寿命化できるといった第2の効果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるロータリ粉砕ミル全体の側面図
【図2】同じくロータリ粉砕ミルの要部を分解した拡大
断面図
【図3】図1に示すものの要部の拡大断面図
【図4】この考案によるロータリ粉砕ミル全体の斜視図
【図5】ロータリ粉砕ミルの要部を分解した斜視図
【図6】図1に示すものの立面図
【図7】粉砕リングの動作を示す略図
【図8】粉砕リングとロータの動作を示す断面図
【図9】図3に示すものの状態を異にした拡大断面図
【符号の説明】
1 基体 1a 軸受 3 回転軸 3a 先端部 4 キャンセルバランサ 5 伝動部材 6 偏心回転体 7 軸受リング 8 振動体 9 弾性部材 10 粉砕リング 10a 凹凸内周面 11 円板 11a 孔 12 シュータ 13 蓋体 14 駆動部材 15 中空ケース 15a 試料排出孔 M モータ m 出力軸 R ロータ P 伸縮管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体1 に対設した2個の軸受2,2 に回転
    軸3 を支承横設し、前記各軸受2,2 間における回転軸3
    にキャンセルバランサ4 を偏心固定するとともに、前記
    回転軸3 にベルトやギャなどの伝動部材5 を介してモー
    タMの出力軸mを連結し、前記回転軸3 の先端部 3aに
    固定した偏心回転体6 の外周面に軸受リング7 を介して
    振動体8 を取付け、この振動体8 と前記基体1との間に
    は回転阻止用の弾性部材9 を介在させるとともに、前記
    振動体8 の側面には凹凸内周面10aを有しかつロータR
    を遊装した粉砕リング10を一対の円板11,11 で挾持して
    取付け、また前記粉砕リング10の上部には伸縮管Pを介
    してシュータ12を設けるとともに、粉砕リング10の下部
    における円板11に設けた孔11aを塞ぐ蓋体13の駆動部材
    14を中空ケース15により前記円板11の外面に定着し、か
    つ前記中空ケース15の下部に試料排出孔15aを透設して
    なるロータリ粉砕ミル。
JP5022191U 1991-06-04 1991-06-04 ロータリ粉砕ミル Pending JPH04134436U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6447460A (en) * 1987-08-13 1989-02-21 Harutoshi Suzuki Continuous crushing apparatus

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6447460A (en) * 1987-08-13 1989-02-21 Harutoshi Suzuki Continuous crushing apparatus

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