JPH04132117A - Nb↓3X多芯超電導線の製造方法 - Google Patents
Nb↓3X多芯超電導線の製造方法Info
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- JPH04132117A JPH04132117A JP2252325A JP25232590A JPH04132117A JP H04132117 A JPH04132117 A JP H04132117A JP 2252325 A JP2252325 A JP 2252325A JP 25232590 A JP25232590 A JP 25232590A JP H04132117 A JPH04132117 A JP H04132117A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Wire Processing (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、たとえば核融合炉およびSME S用など
の超電導線材として用いることのできるNb3X多芯超
電導線の製造方法に関するものである。
の超電導線材として用いることのできるNb3X多芯超
電導線の製造方法に関するものである。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]Nb
3At超電導材料は、30Tを越えると言われている高
い臨界磁界を有しており、歪特性もNb3Snより良好
なことから、NbTiおよびNb3 Snに続く第3の
実用的な超電導材料として期待されており、特に核融合
炉の超電導用マグネット用線材として期待されている。
3At超電導材料は、30Tを越えると言われている高
い臨界磁界を有しており、歪特性もNb3Snより良好
なことから、NbTiおよびNb3 Snに続く第3の
実用的な超電導材料として期待されており、特に核融合
炉の超電導用マグネット用線材として期待されている。
また近年、Nb3At超電導線において、NbおよびA
tの厚みを0.1μm程度にまで薄くすると、臨界電流
密度が上昇し、Nb3 Snの臨界電流密度と同等か、
あるいはこれを越える高い値が得られると報告されてい
る。
tの厚みを0.1μm程度にまで薄くすると、臨界電流
密度が上昇し、Nb3 Snの臨界電流密度と同等か、
あるいはこれを越える高い値が得られると報告されてい
る。
しかしながら、工業的にはNbとAtの加工性が良くな
いため、長尺化が困難であり、長尺の超電導線として得
ることができないという問題があった。ジェリーロール
法およびNbパイプ法等により、Nb、AIの長尺線材
化が試みられているが、未だ十分な成果は得られていな
い。また、Cu−10%Niをシースとした線材化も一
部試みられている。
いため、長尺化が困難であり、長尺の超電導線として得
ることができないという問題があった。ジェリーロール
法およびNbパイプ法等により、Nb、AIの長尺線材
化が試みられているが、未だ十分な成果は得られていな
い。また、Cu−10%Niをシースとした線材化も一
部試みられている。
一方、核融合炉の大型超電導マグネットに用いるNb、
AI超電導線としては、以下に示す特徴が必要とされて
いる。
AI超電導線としては、以下に示す特徴が必要とされて
いる。
(1) 安定化材として電気抵抗の低い材料、たとえば
CuまたはCu合金を用いていること。
CuまたはCu合金を用いていること。
(2) 少なくとも1000m以上の長尺であること。
(3) 非端部の臨界電流密度がNb3 Sn程度の4
0OA/mm2 (12T)以上であること。
0OA/mm2 (12T)以上であること。
(4) 数十μmの径のフィラメントが分散した多芯構
造であること。
造であること。
このような特徴を備えた線材を製造するため、従来、バ
イブ伸線法等が試みられてきた。しかし、従来の方法で
は伸線時に、フィラメントを形成するためのセグメント
相互の密着性が不足し、線材加工中に断線がしばしば発
生するという問題があった。
イブ伸線法等が試みられてきた。しかし、従来の方法で
は伸線時に、フィラメントを形成するためのセグメント
相互の密着性が不足し、線材加工中に断線がしばしば発
生するという問題があった。
この発明の目的は、かかる従来の問題点を解消し、高い
臨界電流密度を備えながら、より長尺の線材を作成する
ことができるNb3At等のNb3X多芯超電導線の製
造方法を提供することにある。
臨界電流密度を備えながら、より長尺の線材を作成する
ことができるNb3At等のNb3X多芯超電導線の製
造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
この発明に従うNb3X多芯超電導線の製造方法は、N
b金属またはNb合金からなるNb含有基材と、Nbと
反応して超電導性を示す化合物を作る元素Xまたは元素
Xを含む合金からなるX含有基材を接触させてなる第1
の線材を、CuまたはCu合金からなる安定化材で覆う
ことにより第2の線材を形成する工程と、第2の線材を
CuまたはCu合金の筒材内に複数本束ねて充填した後
、筒材を縮径加工して第3の線材を形成する工程と、第
3の線材を、断面減少率を段階的に減少させながら縮径
加工して第4の線材を形成する工程と、第4の線材を加
熱処理してNb3Xを形成する工程とを備えている。
b金属またはNb合金からなるNb含有基材と、Nbと
反応して超電導性を示す化合物を作る元素Xまたは元素
Xを含む合金からなるX含有基材を接触させてなる第1
の線材を、CuまたはCu合金からなる安定化材で覆う
ことにより第2の線材を形成する工程と、第2の線材を
CuまたはCu合金の筒材内に複数本束ねて充填した後
、筒材を縮径加工して第3の線材を形成する工程と、第
3の線材を、断面減少率を段階的に減少させながら縮径
加工して第4の線材を形成する工程と、第4の線材を加
熱処理してNb3Xを形成する工程とを備えている。
Nbと反応して超電導性を示す化合物を作る元素Xとし
ては、たとえばAL、SnまたはGeなどがある。
ては、たとえばAL、SnまたはGeなどがある。
Nb合金および/または元素Xを含む合金中の含有合金
元素としては、Tt、si、Hfs Ta、iZr、M
gまたはBeなどが挙げられる。
元素としては、Tt、si、Hfs Ta、iZr、M
gまたはBeなどが挙げられる。
この発明に従うNb、X多芯超電導線の製造方法におい
て、第2の線材を第3の線材に縮径加工する方法として
、たとえば押出し加工等が望ましい。
て、第2の線材を第3の線材に縮径加工する方法として
、たとえば押出し加工等が望ましい。
また、この発明に従う第3の線材を、断面減少率を段階
的に減少させながら縮径加工していく方法として、たと
えば、断面減少率を20±5%、15±5%および10
±5%の順で段階的に減少させていく方法がより好まし
い。
的に減少させながら縮径加工していく方法として、たと
えば、断面減少率を20±5%、15±5%および10
±5%の順で段階的に減少させていく方法がより好まし
い。
さらに、この発明に従う第3の線材の縮径加工には、様
々なダイスを用いることができるが、特に、ダイヤモン
ドダイス、高圧ダイスまたはローラーダイスを用いると
、この発明の目的をより効果的に達成することができる
。
々なダイスを用いることができるが、特に、ダイヤモン
ドダイス、高圧ダイスまたはローラーダイスを用いると
、この発明の目的をより効果的に達成することができる
。
[作用]
この発明に従って得られるNb3X多芯超電導線では、
第1の線材を覆う安定化材および筒材がマトリックスと
なり、その中に加熱処理により第1の線材から形成され
るNb3Xフイラメントが埋込まれている。安定化材お
よび筒材を形成するCuまたはCu合金は、電気抵抗が
低くマトリックスとして最適である。また、第1の線材
を覆うCuまたはCu合金は、多芯線加工を行なう上で
互いの密着性が良く、加工性の点からも優れている。
第1の線材を覆う安定化材および筒材がマトリックスと
なり、その中に加熱処理により第1の線材から形成され
るNb3Xフイラメントが埋込まれている。安定化材お
よび筒材を形成するCuまたはCu合金は、電気抵抗が
低くマトリックスとして最適である。また、第1の線材
を覆うCuまたはCu合金は、多芯線加工を行なう上で
互いの密着性が良く、加工性の点からも優れている。
また、この発明において、第2の線材を複数本束ねて筒
材内に充填した後、この筒材の縮径加工に押出し加工等
の強加工を施せば、多芯構造を形成する金属組織の密着
性が向上する。したがって、押出し加工等で強加工を施
された線材は、その後の縮径加工に適切なものとなる。
材内に充填した後、この筒材の縮径加工に押出し加工等
の強加工を施せば、多芯構造を形成する金属組織の密着
性が向上する。したがって、押出し加工等で強加工を施
された線材は、その後の縮径加工に適切なものとなる。
この発明では、以上のようにして得られた多芯線を最終
的に望みの線径とするため、縮径加工を行なう。この縮
径加工では、線材の伸びに応じて加工時の断面減少率を
減少させていく。NbおよびXで構成されているフィラ
メントは、縮径加工を受けるにしたがって伸びにくくな
るので、高い断面減少率のまま縮径加工を続けていくと
、断線が発生し易くなる。そこで、段階的に断面減少率
を減少させて縮径加工することにより、断線の発生を押
さえている。
的に望みの線径とするため、縮径加工を行なう。この縮
径加工では、線材の伸びに応じて加工時の断面減少率を
減少させていく。NbおよびXで構成されているフィラ
メントは、縮径加工を受けるにしたがって伸びにくくな
るので、高い断面減少率のまま縮径加工を続けていくと
、断線が発生し易くなる。そこで、段階的に断面減少率
を減少させて縮径加工することにより、断線の発生を押
さえている。
また、本発明者らは、上記縮径加工にダイヤモンドダイ
ス、高圧ダイスおよびローラーダイスを用いると、極め
て効果的であることを見出した。
ス、高圧ダイスおよびローラーダイスを用いると、極め
て効果的であることを見出した。
ダイヤモンドダイスでは、材料加工時にダイスと材料の
間に発生する摩擦が小さく、そのため線材の断線を防止
することができる。また、第4図に示す高圧ダイスでは
、ダイス中の長手方向の伸線に対してダイス面からの材
料への圧力が、第5図に示す従来のアロイダイスまたは
ダイヤモンドダイスに比べて大きい。したがって、加工
性が向上し、断線を抑制することができる。さらに、第
6図に示すローラーダイスでは、加工時の引抜き力が小
さくてすむ。したがって、材料の伸びが小さくなってき
ても、引抜き力が弱いため、断線の発生を抑えることが
できる。これら3種のダイスをそれぞれ用いて縮径加工
をすれば、以上の理由で、加工時の断線を防ぐことがで
き、より長尺の超電導線を得ることができる。
間に発生する摩擦が小さく、そのため線材の断線を防止
することができる。また、第4図に示す高圧ダイスでは
、ダイス中の長手方向の伸線に対してダイス面からの材
料への圧力が、第5図に示す従来のアロイダイスまたは
ダイヤモンドダイスに比べて大きい。したがって、加工
性が向上し、断線を抑制することができる。さらに、第
6図に示すローラーダイスでは、加工時の引抜き力が小
さくてすむ。したがって、材料の伸びが小さくなってき
ても、引抜き力が弱いため、断線の発生を抑えることが
できる。これら3種のダイスをそれぞれ用いて縮径加工
をすれば、以上の理由で、加工時の断線を防ぐことがで
き、より長尺の超電導線を得ることができる。
[実施例]
(実施例1)
まず、第1図に示すように、ジェリーロール法に従って
Nb箔1とAI箔2をCu棒材3の周囲に互いに一層ず
つ重ねて巻き、巻き上がったものをCuパイプ4中に挿
入し、伸線加工した。その結果、第2図に示すような断
面を有するセグメント線材5を得た。図に示すように、
セグメント線材5は、中心と外周にCuからなるマトリ
ックス6を備え、このマトリックス6間にNb箔1とA
棗箔2が一層ずつ渦巻状に重なっている。
Nb箔1とAI箔2をCu棒材3の周囲に互いに一層ず
つ重ねて巻き、巻き上がったものをCuパイプ4中に挿
入し、伸線加工した。その結果、第2図に示すような断
面を有するセグメント線材5を得た。図に示すように、
セグメント線材5は、中心と外周にCuからなるマトリ
ックス6を備え、このマトリックス6間にNb箔1とA
棗箔2が一層ずつ渦巻状に重なっている。
このようにして得られた3mmφのセグメント線材36
0本を120mmφX100mmφの大型Cuビレット
内に挿入し、ビレット内部を真空引きした後、電子ビー
ム溶接で開口部を塞いだ。
0本を120mmφX100mmφの大型Cuビレット
内に挿入し、ビレット内部を真空引きした後、電子ビー
ム溶接で開口部を塞いだ。
次に、シールされたビレットについて静水圧押出しを行
ない、60mmφの線材を得た。その後、得られた線材
について20%の断面減少率で3mmφまで縮径加工し
、次に、15%の断面減少率で1.5mmφまで、最後
に、7%の断面減少率で0.8mmφまで、縮径加工し
た。縮径加工にはアロイダイスを用いた。第3図はこの
ようにして得られた線材の断面図である。図に示すよう
に、線材9は、Cuからなるマトリックス7中にNb。
ない、60mmφの線材を得た。その後、得られた線材
について20%の断面減少率で3mmφまで縮径加工し
、次に、15%の断面減少率で1.5mmφまで、最後
に、7%の断面減少率で0.8mmφまで、縮径加工し
た。縮径加工にはアロイダイスを用いた。第3図はこの
ようにして得られた線材の断面図である。図に示すよう
に、線材9は、Cuからなるマトリックス7中にNb。
AtおよびCuで構成されるフィラメント8が360本
埋込まれた構造である。
埋込まれた構造である。
一方、比較例として、同様にアロイダイスを用い、60
mmφの線材を20%の断面減少率で0゜8mmφまで
縮径加工した。
mmφの線材を20%の断面減少率で0゜8mmφまで
縮径加工した。
表1に実施例および比較例について、それぞれの加工段
階における線径と断線回数を示す。表に示すように、実
施例では60mmφから0.8mmφまでの加工の間に
、合計2回の断線が発生した。一方、比較例では60m
mφから0. 8mmφまでの加工の間に、合計12回
の断線が発生した。また、実施例では0.8mmφの線
材として900mの単長を得ることができたが、比較例
では100〜200mの単長しか得ることができなかっ
た。以上の結果より、この発明によれば、より長尺の線
材を容易に製造できることが明らかになった。
階における線径と断線回数を示す。表に示すように、実
施例では60mmφから0.8mmφまでの加工の間に
、合計2回の断線が発生した。一方、比較例では60m
mφから0. 8mmφまでの加工の間に、合計12回
の断線が発生した。また、実施例では0.8mmφの線
材として900mの単長を得ることができたが、比較例
では100〜200mの単長しか得ることができなかっ
た。以上の結果より、この発明によれば、より長尺の線
材を容易に製造できることが明らかになった。
表1
(実施例2)
各種ダイスによる長尺化について検討した。ダイスとし
て、アロイダイス、ダイヤモンドダイス、高圧ダイスお
よびローラーダイスの4種を用い、それぞれについて伸
線加工性を調査した。加工に用いた線材は、ジェリーロ
ール法に従い、Cuの周囲にNb箔とAt箔を一層ずつ
重ねて巻き、CUパイプ内に挿入し伸線加工した1mm
φのセグメント線材を169本、25.5mmφX23
゜QmmφのCuパイプ中に挿入して、冷間で3mmφ
までアロイダイスで縮径加工したものである。
て、アロイダイス、ダイヤモンドダイス、高圧ダイスお
よびローラーダイスの4種を用い、それぞれについて伸
線加工性を調査した。加工に用いた線材は、ジェリーロ
ール法に従い、Cuの周囲にNb箔とAt箔を一層ずつ
重ねて巻き、CUパイプ内に挿入し伸線加工した1mm
φのセグメント線材を169本、25.5mmφX23
゜QmmφのCuパイプ中に挿入して、冷間で3mmφ
までアロイダイスで縮径加工したものである。
このようにして得られた3mmφの線材を、断面減少率
20%でQ1gmmφまでそれぞれのダイスを用いて伸
線加工した。伸線加工の結果、それぞれのダイスで断線
した回数と得られた平均単長について表2に示す。表に
示すように、ダイヤモンドダイス、高圧ダイスおよびロ
ーラーダイスは、いずれもアロイダイスより断線回数が
少なく、平均単長も長くなっている。したがって、ダイ
ヤモンドダイス、高圧ダイスおよびローラーダイスはア
ロイダイスよりも長尺の線材を形成し易いことが明らか
となった。
20%でQ1gmmφまでそれぞれのダイスを用いて伸
線加工した。伸線加工の結果、それぞれのダイスで断線
した回数と得られた平均単長について表2に示す。表に
示すように、ダイヤモンドダイス、高圧ダイスおよびロ
ーラーダイスは、いずれもアロイダイスより断線回数が
少なく、平均単長も長くなっている。したがって、ダイ
ヤモンドダイス、高圧ダイスおよびローラーダイスはア
ロイダイスよりも長尺の線材を形成し易いことが明らか
となった。
表2
ぞれのダイスで断線した回数と得られた平均単長につい
て表3に示す。アロイダイスでは、実験の結果、200
mの平均単長しか得られなかったが、ダイヤモンドダイ
ス、高圧ダイスおよびローラーダイスでは、いずれも7
00m以上の単長が得られた。700m以上の線材は実
用線材として十分使用できる長尺線材であった。
て表3に示す。アロイダイスでは、実験の結果、200
mの平均単長しか得られなかったが、ダイヤモンドダイ
ス、高圧ダイスおよびローラーダイスでは、いずれも7
00m以上の単長が得られた。700m以上の線材は実
用線材として十分使用できる長尺線材であった。
表3
(実施例3)
実施例1で静水圧押出しを行なって得られた60mmφ
の線材を、アロイダイス、ダイヤモンドダイス、高圧ダ
イスおよびローラーダイスをそれぞれ用いて縮径加工し
た。縮径加工は、断面減少率25%で60mmφから2
mmφまで、次に断面減少率17%で2mmφから1.
2mmφまで、最後に断面減少率10%で1.2mmφ
から0゜8mmφまでと段階的に行なった。加工時にそ
れ(以下余白) 実施例3において、伸線加工の各段階で得られた線材に
ついて、800℃×10時間の加熱処理を行ない、得ら
れた線材の非銅部の12T、4゜2にでの臨界電流密度
を測定した。その結果を第7図に示す。図に示すように
、すべてのダイスにおいて、加工によって線径か細くな
るにつれ、臨界電流密度が高くなっている。また、ダイ
ヤモンドダイス、高圧ダイスおよびローラーダイスを用
いれば、1mmφ以下で300A/mm2以上の高い臨
界電流密度が得られることが明らかとなった。一方、ア
ロイダイスではそれほど高い臨界電流密度が得られず、
フィラメントの断線等が発生している可能性が考えられ
た。
の線材を、アロイダイス、ダイヤモンドダイス、高圧ダ
イスおよびローラーダイスをそれぞれ用いて縮径加工し
た。縮径加工は、断面減少率25%で60mmφから2
mmφまで、次に断面減少率17%で2mmφから1.
2mmφまで、最後に断面減少率10%で1.2mmφ
から0゜8mmφまでと段階的に行なった。加工時にそ
れ(以下余白) 実施例3において、伸線加工の各段階で得られた線材に
ついて、800℃×10時間の加熱処理を行ない、得ら
れた線材の非銅部の12T、4゜2にでの臨界電流密度
を測定した。その結果を第7図に示す。図に示すように
、すべてのダイスにおいて、加工によって線径か細くな
るにつれ、臨界電流密度が高くなっている。また、ダイ
ヤモンドダイス、高圧ダイスおよびローラーダイスを用
いれば、1mmφ以下で300A/mm2以上の高い臨
界電流密度が得られることが明らかとなった。一方、ア
ロイダイスではそれほど高い臨界電流密度が得られず、
フィラメントの断線等が発生している可能性が考えられ
た。
なお、以上の実施例においては、この発明に従う第1の
線材をジェリーロール法に従ってNb箔とAt箔を巻上
げたものとしたが、これに限定されるものではなく、た
とえば、複数のNb細線とAt細線を撚線としたものや
、束ね合せたものでもよい。また、上記実施例に示した
セグメント線材は、中心のCu棒材料がないものでもよ
く、たとえば、Nb箔とAt箔が巻かれたものにCu製
のパイプが被せられた構造のものでもよい。
線材をジェリーロール法に従ってNb箔とAt箔を巻上
げたものとしたが、これに限定されるものではなく、た
とえば、複数のNb細線とAt細線を撚線としたものや
、束ね合せたものでもよい。また、上記実施例に示した
セグメント線材は、中心のCu棒材料がないものでもよ
く、たとえば、Nb箔とAt箔が巻かれたものにCu製
のパイプが被せられた構造のものでもよい。
[発明の効果コ
以上説明したように、この発明に従えば、電気抵抗の低
いCuまたはCu合金からなるマトリックス中に、数十
μm径のフィラメントが分散した多芯構造のNb3X超
電導線を製造することができる。しかも、線材を縮径加
工するに当り、断面減少率を段階的に減少させながら加
工していくので、無理な引張力がかからず、断線が防止
され、より長尺の超電導線を製造することができる。ま
た、この縮径加工において、ダイヤモンドダイス、高圧
ダイスまたはローラーダイスを用いることで、さらに加
工時の断線を防ぐことができ、加工線の長尺化を一層図
ることができる。そして、所望の線径まで縮径加工の後
、適当な条件で加熱処理された線材は、上述したように
高い臨界電流密度を有している。
いCuまたはCu合金からなるマトリックス中に、数十
μm径のフィラメントが分散した多芯構造のNb3X超
電導線を製造することができる。しかも、線材を縮径加
工するに当り、断面減少率を段階的に減少させながら加
工していくので、無理な引張力がかからず、断線が防止
され、より長尺の超電導線を製造することができる。ま
た、この縮径加工において、ダイヤモンドダイス、高圧
ダイスまたはローラーダイスを用いることで、さらに加
工時の断線を防ぐことができ、加工線の長尺化を一層図
ることができる。そして、所望の線径まで縮径加工の後
、適当な条件で加熱処理された線材は、上述したように
高い臨界電流密度を有している。
第1図は、この発明に従う実施例において、ジェリーロ
ール法に従いセグメント線材を形成する工程を模式的に
示す斜視図である。 第2図は、第1図に示す工程により得られたセグメント
線材の断面図である。 第3図は、この発明に従う実施例において、多芯線の縮
径加工が終了して得られた線材の断面図である。 第4図は、高圧ダイスを示す模式図である。 第5図は、アロイダイスを示す模式図である。 第6図は、ローラーダイスを示す模式図である。 第7図は、この発明に従う実施例において、得られた線
材の直径と非銅部当りの127. 4. 2にでの臨界
電流密度の関係を示す図である。 図において、1はNb箔、2はAI箔、3はCU棒材、
4はCuパイプ、5はセグメント線材、6および7はマ
トリックス、8はフィラメント、9は線材を示す。 第1図
ール法に従いセグメント線材を形成する工程を模式的に
示す斜視図である。 第2図は、第1図に示す工程により得られたセグメント
線材の断面図である。 第3図は、この発明に従う実施例において、多芯線の縮
径加工が終了して得られた線材の断面図である。 第4図は、高圧ダイスを示す模式図である。 第5図は、アロイダイスを示す模式図である。 第6図は、ローラーダイスを示す模式図である。 第7図は、この発明に従う実施例において、得られた線
材の直径と非銅部当りの127. 4. 2にでの臨界
電流密度の関係を示す図である。 図において、1はNb箔、2はAI箔、3はCU棒材、
4はCuパイプ、5はセグメント線材、6および7はマ
トリックス、8はフィラメント、9は線材を示す。 第1図
Claims (7)
- (1)Nb金属またはNb合金からなるNb含有基材と
、Nbと反応して超電導性を示す化合物を作る元素Xま
たは元素Xを含む合金からなるX含有基材を接触させて
なる第1の線材を、CuまたはCu合金からなる安定化
材で覆うことにより第2の線材を形成する工程と、 前記第2の線材をCuまたはCu合金の筒材内に複数本
束ねて充填した後、前記筒材を縮径加工して第3の線材
を形成する工程と、 前記第3の線材を、断面減少率を段階的に減少させなが
ら縮径加工して第4の線材を形成する工程と、 前記第4の線材を加熱処理してNb_3Xを形成する工
程とを備えるNb_3X多芯超電導線の製造方法。 - (2)前記第3の線材の縮径加工が、断面減少率20±
5%、15±5%および10±5%の順で段階的に行な
われるNb_3X多芯超電導線の製造方法。 - (3)前記第3の線材の縮径加工がダイヤモンドダイス
を用いて行なわれるNb_3X多芯超電導線の製造方法
。 - (4)前記第3の線材の縮径加工が高圧ダイスを用いて
行なわれるNb_3X多芯超電導線の製造方法。 - (5)前記第3の線材の縮径加工がローラーダイスを用
いて行なわれるNb_3X多芯超電導線の製造方法。 - (6)前記元素Xが、Al、SnおよびGeからなるグ
ループより選ばれる少なくとも1種である、請求項1に
記載のNb_3X多芯超電導線の製造方法。 - (7)前記Nb合金および/または前記元素Xを含む合
金中の含有合金元素が、Ti、Si、Hf、Ta、Zr
、MgおよびBeからなるグループより選ばれる少なく
とも1種である、請求項1に記載のNb_3X多芯超電
導線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2252325A JPH04132117A (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | Nb↓3X多芯超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2252325A JPH04132117A (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | Nb↓3X多芯超電導線の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132117A true JPH04132117A (ja) | 1992-05-06 |
Family
ID=17235695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2252325A Pending JPH04132117A (ja) | 1990-09-21 | 1990-09-21 | Nb↓3X多芯超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04132117A (ja) |
-
1990
- 1990-09-21 JP JP2252325A patent/JPH04132117A/ja active Pending
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