JPH04131842U

JPH04131842U - リレー回路

Info

Publication number: JPH04131842U
Application number: JP3949591U
Authority: JP
Inventors: 紳吾片桐
Original assignee: 多摩川精機株式会社
Priority date: 1991-05-29
Filing date: 1991-05-29
Publication date: 1992-12-04

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、リレー回路に関し、特に、マトリク
ス形のスイッチングにより、複数の入力信号のうちの１
個の入力信号のみを出力用リレー部から出力することを
特徴とする。【構成】本考案によるリレー回路は、入力用リレー部
(2)に設けられ、複数の入力信号（１３〜１６）を入力
するための複数の入力接点(2a、2b、2d、2e)と、前記各入
力接点(2a、2b、2d、2e)のうち一対の入力接点(2a、2bと2d、
2e)毎に切換可能な複数の第１切換接片(6、7)と、前記各
第１切換接片(6、7)に接続された切換接点(2c、2f)と、前
記各切換接点(2c、2f)に切換接続される第２切換接片(2
1)を有する出力用リレー部(20)とを備え、前記各第１切
換接片(6、7)及び前記第２切換接片(21)を切換えた場
合、前記各入力信号（１３〜１６）のうち一個の入力信
号のみが前記第２切換接片(21)を介して出力されるよう
にした構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リレー回路に関し、特に、マトリクス形のスイッチングにより、複数の入力信号のうちの１個の入力信号のみを出力用リレー部から出力するための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、用いられていたこの種のリレー回路としては種々あるが、その中で代表的なものについて述べると、一般に用いられていた図２に示す構成を開示することができる。すなわち、図２において符号１で示されるものは、第１リレー部２、第２リレー部３、第３リレー部４及び第４リレー部５よりなるリレー体であり、各リレー部２、３、４、５は、一対の入力端子２ａと２ｂ、３ａと３ｂ、４ａと４ｂ及び５ａと５ｂと、各入力端子２ａ〜５ｂに切換接続する切換接片６、７、８、９及び各切換接片６〜９に各々接続された切換接点２ｃ、３ｃ、４ｃ、５ｃとから構成されている。前記各切換接点２ｃ、３ｃ、４ｃ、５ｃは、共通接続線１０を介して共通接続され、計測装置１１に接続されている。前記各入力接点２ｂ、３ｂ、４ｂ、５ｂには、被計測体１２からの第１入力信号１３、第２入力信号１４、第３入力信号１５及び第４入力信号１６が各々入力されている。従って、各リレー部２〜５の何れかの切換接片６〜９を切換えることにより、何れか１個の入力信号１３〜１６が計測装置１１に入力される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のリレー回路は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、各リレー部の切換接片を切換ることにより、何れか１個の入力信号を計測装置１１に送る場合、１対のリレー部が同時に誤動作すると、２個の入力信号が短絡することになって計測不能になると共に、被計測体に２個の入力信号が流れることになり、リレー及び被計測体が破壊されることになっていた。

【０００４】本考案は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、マトリクス形のスイッチングにより、複数の入力信号のうちの１個の入力信号のみを出力用リレー部から出力するようにしたリレー回路を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によるリレー回路は、入力用リレー部に設けられ、複数の入力信号を入力するための複数の入力接点と、前記各入力接点のうち一対の入力接点毎に切換可能な複数の第１切換接片と、前記各第１切換接片に接続された切換接点と、前記各切換接点に切換接続される第２切換接片を有する出力用リレー部とを備え、前記各第１切換接片及び前記第２切換接片を切換えた場合、前記各入力信号のうち一個の入力信号のみが前記第２切換接片を介して出力されるようにした構成である。

【０００６】さらに詳細には、２個の制御信号により前記各切換接片を切換作動するようにした構成である。

【０００７】さらに詳細には、ｎ個の制御信号によりｎ個のリレー部を制御し、２ⁿ個の入力信号を制御するようにした構成である。

【０００８】

【作用】

本考案によるリレー回路においては、一対の入力信号ごとに入力用リレー部で何れか１個の入力信号に切換えられ、切換えられた複数の入力信号がさらに出力用リレー部で何れか１個に切換えられるため、入力用リレー部が誤動作を起こした場合でも、各入力信号同志が短絡することはなく、常に何れか１個のみの入力信号を出力することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面と共に本考案によるリレー回路の好適な実施例について詳細に説明する。尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。図１は本考案によるリレー回路を示す回路図である。

【００１０】図において符号１で示されるものは、入力用リレー部２及び出力用リレー部２０よりなるリレー体であり、前記入力用リレー部２には、被計測体１２からの各入力信号１３、１４、１５、１６に対応して接続された複数の入力接点２ａ、２ｂ、２ｄ、２ｅが設けられている。

【００１１】これらの各入力接点２ａ〜２ｄは、一対の入力接点２ａと２ｂ、２ｄと２ｅ毎に、一個ずつの第１切換接片６、７が複数個切換接続できるように構成されており、各切換接片６、７は、切換接点２ｃ、２ｆに設けられている。

【００１２】前記各切換接点２ｃ、、２ｆは、前記出力用リレー部分２０の一対の切換接点２０ａ、２０ｂに接続されており、これらの各切換接点２０ａ、２０ｂには、出力接点２０ｃに設けられた第２切換接片２１が切換接続されていると共に、この出力接点２０ｃには計測装置１１が接続されている。

【００１３】従って、入力リレー部２の各第１切換接片６、７を、図１に示すように、入力接点２ａ、２ｄ側に切換えると、第１入力信号１３及び第３入力信号１５が、出力用リレー部２０の各切換接点２０ａ、２０ｂに入力され、第２切換接片２１を切換接点２０ａに切換接続することによって、第１入力信号１３が計測装置１１に入力される。

【００１４】従って、各リレー部２、２０は、マトリクス形に信号の伝達路を形成しているため、リレー部２、２０に故障があった場合でも、各入力信号１３〜１６同志が短絡することはない。

【００１５】また、前述の実施例では、２個の制御信号３０、３１を各リレー部分２、２０に印加して切換制御を行う場合について説明したが、入力信号の数をさらに多数とし、リレー部の数も多くした場合ｎ本の制御信号にて選択できる入力信号の数は、２ⁿ本となる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によるリレー回路は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、各リレー部をマトリクス形に接続しているため、複数の入力信号に対する出力信号の数は１個のみとなると共に、リレーの誤動作時にも各入力信号同志が短絡することはなく、被計測体の破壊を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるリレー回路を示す回路図である。

【図２】従来のリレー回路を示す回路図である。

【符号の説明】

２入力用リレー部２ａ入力接点２ｂ入力接点２ｄ入力接点２ｅ入力接点２ｃ切換接点２ｆ切換接点６第１切換接片７第１切換接片１３入力信号１４入力信号１５入力信号１６入力信号２０出力用リレー部２１第２切換接片３０制御信号３１制御信号

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】入力用リレー部(2)に設けられ、複数の
入力信号（１３〜１６）を入力するための複数の入力接
点(2a、2b、2d、2e)と、前記各入力接点(2a、2b、2d、2e)のう
ち一対の入力接点(2a、2bと2d、2e)毎に切換可能な複数の
第１切換接片(6、7)と、前記各第１切換接片(6、7)に接続
された切換接点(2c、2f)と、前記各切換接点(2c、2f)に切
換接続される第２切換接片(21)を有する出力用リレー部
(20)とを備え、前記各第１切換接片(6、7)及び前記第２
切換接片(21)を切換えた場合、前記各入力信号（１３〜
１６）のうち一個の入力信号のみが前記第２切換接片(2
1)を介して出力されるように構成したことを特徴とする
リレー回路。
【請求項２】２個の制御信号(30、31)により前記各切
換接片(6、7、21)を切換作動するように構成したことを特
徴とする請求項１記載のリレー回路。
【請求項３】ｎ個の制御信号(30、31)によりｎ個のリ
レー部(2、20)を制御し、２ⁿ個の入力信号（１３〜１
６）を制御することを特徴とする請求項１記載のリレー
回路。