JPH04131635U - 埃取りテープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣服やカーペットのシワや窪み等に付着した
埃やごみ、あるいは糸屑を確実に除去する。 【構成】 柔軟性を有する支持体１の片面に接着部２と
非接着部３とを設けて粘着シートＡを形成する。その粘
着シートＡの接着部２を離型紙Ｂで覆う。その粘着シー
トＡを接着部２が表側にくるようにリング状に成形す
る。そのリング状粘着シートＡの内側に指を差し入れ、
クリーニングしようとする所を軽くたたくようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、衣服やカーペット等に付着した埃やごみを除去する場合に用いる 埃取りテープに関する。

【０００２】

【従来の技術】

衣服に付着した埃やごみを除去するブラシとして、除去した埃やごみを保持で きるようにしたものが知られている。 また、カーペットの表面に付着した埃や糸屑を取り除くクリーナとして、ロー ラーの表面に粘着剤を塗布したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記ブラシにおいては、使用状態において方向性を有するため、その方向性を 間違って使用すると、埃が衣服表面に再度付着してしまう問題がある。 また、ブラシ自体に柔軟性がないため、衣服のシワなどに付着した埃の除去は 困難であり、シワを伸ばして除去する必要があるため、使い勝手が悪い問題があ る。

【０００４】 一方、ローラ式クリーナにおいては、ホルダーの先端部にローラーを回転自在 に設け、そのローラーをカーペットの表面上に転がして用いているため、カーペ ットの窪みにはいり込んだ埃や糸屑を除去することができない。また、ローラー を支持するホルダーが必要となるため高価であるという問題がある。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、衣服やカーペットのシワや窪み等に付着した埃や ごみを容易に、かつ確実に除去することができる安価な埃取りテープを提供する ことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するために、第１の考案においては、柔軟性を有する支持体 の片面に、粘着剤を塗布した接着部と、その接着部の一側に非接着部とを設けて 粘着シートを形成し、その粘着シートの接着部を離型紙で覆った構成を採用した のである。

【０００７】 上記粘着シートは、そのままの形で使用し、あるいはリング状に成形して使用 する。その粘着シートをリング状に成形し易くするため、第２の考案においては 、粘着シートの接着部の他側にも非接着部を形成した構成としたのである。

【０００８】 また、第３の考案においては、リング状に成形する手間を省くため、予め、粘 着シートをリング状とし、その表面の接着部を離型紙で覆った構成を採用したの である。さらに、埃取りテープのコストを下げるため、第４の考案においては、 柔軟性を有する支持体の表面に、離型剤を塗布した離型処理面と、その処理面の 一側に非処理面とを設け、裏面には、上記離型処理面の背面側に接着剤を塗布し た接着部と、非処理面の背面側にその非処理面の幅寸法以上の幅から成る非接着 部とを設けて粘着シートを形成し、その粘着シートの複数を表面が離型処理され た台紙上に積層した構成を採用したのである。

【０００９】

【作用】

第１の考案、第２の考案および第４の考案における埃取りテープの使用に際し ては、粘着シートをはがし、接着部が表側になるように、その粘着シートをリン グ状に成形し、そのリング状粘着シートの内側に、指を差し入れて粘着シートを 支持し、埃やごみの付着した所を軽くたたくようにする。 また、第３の考案における埃取りテープの使用に際しては、予めリング状に成 形された粘着シートの内側に指を差し込んで粘着シートを支持する。

【００１０】 使用後の粘着シートの廃棄処理に際しては、粘着シートがごみ箱の内側に接着 するのを防止するためにリング状の粘着シートを切り離し、接着部を内側にして 二つ折りにした状態で捨てるようにする。この場合、非接着部に幅方向の切り離 し用のミシン目を入れておくと容易に切り離すことができる。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 図１および図２は、この考案に係る埃取りテープの第１の実施例を示す。この 実施例における埃取りテープは、粘着シートＡと離型紙Ｂとから成る。粘着シー トＡは、紙や布あるいはビニールシートを素材とする柔軟性を有する支持体１の 片面に、粘着剤を塗布した接着部２と、その接着部２の一側に非接着部３とが形 成された構成から成っており、その接着部２の表面が上記離型紙Ｂで覆われてい る。ここで離型紙Ｂは、実施例の場合、支持体１と同じ大きさのものを示したが 、接着部２の表面のみを覆う大きさでもよい。

【００１２】 上記の構成からなる埃取りテープを用いて、例えば衣服の埃を除去するに際し ては、粘着シートＡの非接着部３を指で持ち、粘着シートＡから離型紙Ｂを取り 除いた後、接着部２が表側になるように粘着シートＡをリング状に形成し、図２ に示すように、接着部２の端部を非接着部３に接続し、粘着シートＡをリング状 に成形する。そのリング状の粘着シートＡの内側に指を差し入れて粘着シートＡ を支持し、衣服表面の埃の付着した所を軽くたたくのである。このとき、支持体 １は柔軟性を有するため、粘着シートＡは衣服の表面形状に沿って変形し、シワ や窪みに付着する埃でも確実に除去することができる。

【００１３】 使用後、粘着シートＡを捨てる場合においては、丸めて捨ててもよく、あるい は、リング状の粘着シートＡを切り離し、接着部２を内側に二つ折りして捨てる ようにしてもよい。この場合、図１に示すように、粘着シートＡの非接着部３に 支持体１の一側から他側に至る切り離し用のミシン目４を設けておくと、切り離 し時において、非接着部３を指で持って切り離すことができるため、指に埃が付 着することがないので衛生的である。

【００１４】 図３および図４は、この考案に係る埃取りテープの第２の実施例を示す。この 実施例では、切り離し用のミシン目４を粘着シートＡ₁ の接着部２に設けている 。そのミシン目４の切り離しの際に、指先が接着部２との接触によって汚れるの を防止するため、ミシン目４の一端部にＶ字形の非接着部５を設けている。他の 構成および作用は、第１の実施例と同じであるため省略する。

【００１５】 図５は、この考案に係る埃取りテープの第３の実施例を示す。第１の実施例と 同じ部材については、同じ符号を付して説明を省略する。 この実施例では、粘着シートＡ₂ の接着部２の両側に非接着部３、３’を設け てある。上記のように接着部２の両側に非接着部３、３’を設けたことにより、 指が接着部２に接着することなく、粘着シートＡ₂ を容易にリング状に成形する ことができる。 使用状態および使用後の処理は第１の実施例と同様である。

【００１６】 第１の実施例、第２の実施例および第３の実施例において、埃取りテープが単 品から成るものを示したが、数枚重ね合わせて埃取りテープの両端縁のいずれか 一方に背のりを施すか、ホチキス等で綴じて使用することもできる。また、図６ に示すように、ロール状に形成して使用することもできる。この場合、ロール本 体Ｃからテープを切り離すために、粘着シートＡ₃ と離型紙Ｂ₁ に切り離し用の ミシン目６、７を設けておく。

【００１７】 図７は、この考案に係る埃取りテープの第４の実施例を示す。この実施例では 、粘着シートＡ₄ をリング状に成形する手間を省くために、粘着シートＡ₄ を予 めリング状に成形して扁平に折り畳み、その粘着シートＡ₄ の接着部２を離型紙 Ｂ₂ で覆っている。

【００１８】 図８は、この考案に係る埃取りテープの第５の実施例を示す。この実施例にお ける埃取りテープは、粘着シートＡ₅ と台紙Ｄとから成り、粘着シートＡ₅ は、 柔軟性を有する支持体１の表面に、離型剤を塗布した離型処理面８と、その処理 面８の一側に非処理面９とを設け、裏面には、上記離型処理面８の背面側に接着 剤を塗布した接着部２と、非処理面９の背面側にその非処理面９の幅寸法以上の 幅から成る非接着部３とを設けて形成され、その粘着シートＡ₅ が複数枚、表面 が離型処理された上記台紙Ｄ上に積層されている。

【００１９】 上記のように構成すると、第１の実施例に示す離型紙Ｂを不要とすることがで きるため、コストの低減に効果をあげることができる。

【００２０】 なお、実施例の場合、埃取りテープを衣服に対してのみの使用を述べたが、じ ゅうたんや布団、あるいは毛布等に使用することができる。 また、実施例では、粘着シートＡをリング状に成形して使用したが、扁平な状 態で使用してもよい。

【００２１】

【効果】

以上のように、この考案に係る埃取りテープによれば、粘着シートを柔軟性の ある材質で形成しているため、埃の付着した所の表面形状に沿わせることができ 、シワや窪みに付着した埃でも容易に、しかも確実に除去することができる。ま た、埃は、接着部に接着させて除去するようにしたので、一度除去した埃やごみ は他に付着することがない。

【００２２】 さらに、粘着シートをリング状にし、そのリング状粘着シートの内側に指を差 し入れて粘着シートを支持して使用することができるので使い勝手がよく、能率 よく埃を除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る埃取りテープの第１の実施例を
示す斜視図

【図２】同上の使用状態を示す斜視図

【図３】同上埃取りテープの第２の実施例を示す斜視図

【図４】同上の使用状態を示す斜視図

【図５】同上埃取りテープの第３の実施例を示す斜視図

【図６】同上埃取りテープをロール状に形成した状態を
示す斜視図

【図７】同上埃取りテープの第４の実施例を示す斜視図

【図８】同上埃取りテープの第５の実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 支持体 ２ 接着部 ３ 非接着部 Ａ、Ａ₁ 、Ａ₂ 、Ａ₃ 、Ａ₄ 、Ａ₅ 粘着シート Ｂ、Ｂ₁ 、Ｂ₂ 離型紙 Ｄ 台紙

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟性を有する支持体の片面に、粘着剤
   を塗布した接着部と、その接着部の一側に非接着部とを
   設けて粘着シートを形成し、その粘着シートの接着部を
   離型紙で覆った埃取りテープ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の埃取りテープにおいて、
   接着部の他側に非接着部を設けた埃取りテープ。
3. 【請求項３】 柔軟性を有し、扁平に折り畳まれたリン
   グ状支持体の表面に、粘着剤を塗布した接着部を設けて
   粘着シートを形成し、そのシートの接着部を離型紙で覆
   った埃取りテープ。
4. 【請求項４】 柔軟性を有する支持体の表面に、離型剤
   を塗布した離型処理面と、その処理面の一側に非処理面
   とを設け、裏面には、上記離型処理面の背面側に接着剤
   を塗布した接着部と、非処理面の背面側にその非処理面
   の幅寸法以上の幅から成る非接着部とを設けて粘着シー
   トを形成し、その粘着シートの複数を表面が離型処理さ
   れた台紙上に積層した埃取りテープ。
5. 【請求項５】 請求項１、２、３及び４のいずかに記載
   の埃取りテープにおいて、非接着部に切り離し用のミシ
   ン目を設けた埃取りテープ。