JPH04128370U - 紙幣入出金装置の一括収納庫 - Google Patents

紙幣入出金装置の一括収納庫

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JPH04128370U
JPH04128370U JP1111691U JP1111691U JPH04128370U JP H04128370 U JPH04128370 U JP H04128370U JP 1111691 U JP1111691 U JP 1111691U JP 1111691 U JP1111691 U JP 1111691U JP H04128370 U JPH04128370 U JP H04128370U
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stage
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banknote
closing arm
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JP1111691U
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Inventor
智則 高井
信広 本井
秀人 根井
Original Assignee
株式会社沖情報システムズ
沖電気工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 回収紙幣集積手段64を成す上下の送りベ
ルト3,4により紙幣63が搬送されないとき、前記送
りベルト3,4の接触面を横切ると共に、先部がこの送
りベルト3,4の先端に形成される凹部7を閉じ、前記
送りベルト3,4により紙幣63が搬送されるとき、そ
の紙幣63により押されて上方に回動して退避する可動
ガイド5を前記送りベルト3,4の側方に配置した。 【効果】 第2のステージ61上に集積された紙幣63
を開閉アーム62により持ち上げる際、可動ガイド5の
先部が凹部7を閉じるため、紙幣63は凹部7に引っ掛
かることなく開閉アーム62と共に上昇することがで
き、これによりジャムの発生を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金融機関に設置される自動取引装置に組み込まれる紙幣入出金装置 に用いられ、金種別に収納する複数の金種別収納庫に対して紙幣の供給と回収を 行うための一括収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の一括収納庫を備えた紙幣入出金装置を示す紙幣供給時の概略側面 図、図5は同じく従来の一括収納庫を備えた紙幣入出金装置を示す紙幣回収時の 概略側面図である。 図において2は装置の筐体で、その内部に以下に述べる構成要素が設けられて いる。 8は前記筐体2の前面側上部に設けた回転可能な接客部で、顧客が紙幣を投入 したり、顧客に対する紙幣の返却、及び出金を行うためのものである。 前記接客部8の左下側には紙幣の真偽,金種,正損,及び表裏の鑑別と2重走 行や斜行等の異常走行の有無の検知を行うために設けられた鑑別部13が配置さ れている。 また、前記接客部8左側には表裏取り揃え機構12が設けられ、前記鑑別部1 3で裏面と鑑別された紙幣はこの表裏取り揃え機構12で表裏反転して表面に揃 えられるようにしている。
【0003】 15は従来の一括収納庫(以下「一括カセット」と記す)で、この一括カセッ ト15は筐体2に対して抜き取る方向の前面(筐体の後面)側に配置され、図示 しない監査キーによって開くことができる紙幣入出用扉15aを有している。 この一括カセット15の内部構造については後で詳細に説明する。 16はリジェクトカセットで、一括カセット15の直下に位置している。 このリジェクトカセット16は、顧客の取り忘れ紙幣を収納する取り忘れ紙幣 収納部27と、入金処理時に鑑別部13により入金可能な真券であるが出金用と して再利用するには不適な損券と鑑別された損券紙幣及び出金処理時に鑑別部1 3で金種不明と鑑別されたり異常走行が検知された出金リジェクト紙幣を収納す るリジェクト紙幣収納部28を有し、併せて前記取り忘れ紙幣収納部27へ取り 忘れ紙幣を取り込んで集積させるフィードローラとプレッシャローラ等から成る 取り忘れ紙幣集積手段29と、前記リジェクト紙幣収納部28へ損券及びリジェ クト紙幣を取り込んで集積させるフィードローラとプレッシャローラ等から成る リジェクト紙幣集積手段30を備えている。
【0004】 31は取り忘れ紙幣収納部27内の紙幣のフルを検出するためのフル検知器、 32はリジェクト紙幣収納部28の内の紙幣のフルを検出するためのフル検知器 であり、それぞれ発光,受光素子により構成されている。 33,34,35は顧客との取引に用いる出金用紙幣を集積収納する金種別収 納庫(以下「金種別カセット」と記す)で、この金種別カセット33〜35は筐 体2の底部側に配置されており、本実施例では33を千円券カセット、34及び 35を万円券カセットとしている。 尚、34及び35の2個を万円券カセットとしているのは、通常顧客との取引 において万円券の取引量が千円券よりも多いためである。
【0005】 36,37,38は前記金種別カセット33,34,35内に設けられた紙幣 集積用のステージで、各ステージ36,37,38を図示しない移動手段によっ て上昇,下降移動することにより、それぞれのステージ36,37,38上の最 上部の紙幣の位置が制御される。 53は前記金種別カセット33,34,35の上方に配置した入出金ユニット で、この入出金ユニット53は、前記金種別カセット33,34,35の直上に 配置された金種別紙幣一時保留板42,43,44と、前記鑑別部13を経て送 られてくる紙幣を取り込んで各金種別紙幣一時保留板42,43,44上に集積 させる金種別紙幣集積機構39,40,41と、前記ステージ36,37,38 もしくは金種別紙幣一時保留板42,43,44上の紙幣を最上部より1枚づつ 分離して取り出す金種別紙幣分離機構45,46,47を有しており、ここで前 記金種別紙幣一時保留板42,43,44は図示しないモータにより矢印J方向 に退避可能となっている。
【0006】 48a,49a,50aは前記金種別カセット33,34,35内の紙幣のエ ンドを検知するためのエンド検知器、48b,49b,50bは同じく紙幣のニ アエンドを検知するためのニアエンド検知器、48c,49c,50cは紙幣の フルを検知するためのフル検知器であり、これらはそれぞれ発光,受光素子によ り構成されている。 51は前記接客部8,表裏取り揃え機構12,鑑別部13,一括カセット15 ,リジェクトカセット16及び入出金ユニット53間を結んで紙幣を搬送する搬 送路、14a〜14jはこの搬送路51により搬送される紙幣の搬送方向を切り 替える切り替えブレードであり、各切り替えブレード14a〜14jは前記鑑別 部13による鑑別結果等に基づいて図示しないマグネットにより動作するように なっている。
【0007】 52は筐体2の開放された後面の一部を閉塞するように設けられた扉で、この 扉52を開くことにより筐体2から一括カセット15を抜き取れるようになって いるが、この扉52は一括カセット15の紙幣入出用扉15aの開閉を妨げない ように配置されている。 また、この一括カセット15を抜き取ることにより、前記リジェクトカセット 16及び各金種別カセット33,34,35を抜き取れるようになっている。 そして、一括カセット15、リジェクトカセット16、及び各金種別カセット 33,34,35には共通の錠が付いており、監査キーを使用することによりカ セットの蓋を開いて紙幣の収納及び抜き取り操作を行えるものとなっている。 尚、筐体2内には前記接客部8を回転させるモータの他にも紙幣を分離,集積 ,搬送するための動力源として、それぞれ独立した図示しない複数のモータが実 装され、その回転動力を各部に伝達する動力伝達機構が配置されている。 60はこれらの機構を含めて装置全体の制御を行う制御部である。
【0008】 ここで、一括カセット15の内部構造とその動作について説明する。 図6は従来の一括カセット15の内部の構成を示す概略側面図で、(a)は紙 幣繰り出し時、(b)は第1のステージの動作を示す概略側面図である。 17は紙幣の供給時及び回収時に各金種の紙幣を一括して収納する第1の収納 部としての一括紙幣収納部であり、18はこの一括紙幣収納部17に設けられた 紙幣集積用の第1のステージである。 前記第1のステージ18は図示しないモータ等により回動及び上下動して、図 6(b)に示すE,F,G,H,Iの五つのポジションに位置変化するようにな っており、その動作は各ポジションに設けられた図示しない発光,受光素子から 成る検出器の検出信号に基づいて制御される。 尚、前記Iのポジションは第1のステージ18のホームポジションである。
【0009】 22は前記一括収納部17の上部に設置されたピックアップローラ,フィード ローラ,及びこのフィードローラと対向するリバースローラ等から成る紙幣繰り 出し手段で、後述する金種別カセットへの紙幣供給時に前記第1のステージ18 上の紙幣を上側から1枚づつ分離して後述する搬送路に繰り出すためのものであ る。 23は前記紙幣繰り出し手段22により繰り出された紙幣のうち鑑別部13に より異常走行が検知された紙幣を供給リジェクト紙幣として収納する第2の収納 部としての供給リジェクト紙幣収納部で、この供給リジェクト紙幣収納部23は 前記一括収納部17の下方に位置し、後述する第2のステージにより一括収納部 17と分離されている。
【0010】 24は前記供給リジェクト紙幣収納部23へ紙幣を取り込んで集積させるフィ ードローラとプレッシャローラ等から成る供給リジェクト紙幣集積手段である。 25aは一括収納部17内の紙幣のエンドを検知するためのエンド検知器、2 5bはニアエンド検知器、25cは同じく一括収納部17内の紙幣のフルを検知 するためのフル検知器、26は供給リジェクト紙幣収納部23の紙幣のフルを検 知するためのフル検知器であり、これら各検知器は各々発光,受光素子により構 成されている。 61は前記一括収納部17の底部に設けられた回収紙幣一時集積用の第2のス テージ、62は水平方向に開閉する左右一対の開閉アームで、この開閉アーム6 2は以下に述べるように上下動させる機構と、開閉動作させる機構により駆動さ れるものとなっている。
【0011】 図7,図9,及び図11は一括カセット15の要部平面図であり、ここで図7 は開閉アーム62がその上下動範囲の最上位つまりホームポジションにある状態 、図9は開閉アーム62が第2のステージ61上に集積された紙幣63の近傍に 下降した状態、図11は開閉アーム62が第2のステージ61の下側まで下降し た状態を示し、また図8,図10,及び図12はそれぞれ前記図7,図9,及び 図11に対応する側面図、更に図13は開閉アーム62が第2のステージ61上 に集積された紙幣63を持ち上げてホームポジションに戻った状態を示す側面図 である。 これらの図に見られるように第2のステージ61は回収紙幣集積手段64側の 端部に設けられた支点65を中心として回転できるように支持されており、スプ リング66により自由端側が浮き上がるように付勢されている。
【0012】 この第2のステージ61の両側には、第2のステージ61上の紙幣63をガイ ドするボトムプレート67が設けられており、このボトムプレート67は開閉ア ーム62が閉じて第2のステージ61上の紙幣63を持ち上げる際、その動作を 妨げない形状あるいは構造に形成されている。 また、第2のステージ61とボトムプレート67との間の位置にはそれぞれス トッパ68が配置されていて、このストッパ68が回収紙幣集積手段64により 第2のステージ61上に集積される紙幣63の先端位置を規制するようになって いる。 尚、前記回収紙幣集積手段64は、それぞれ2本の平行な軸に取り付けられた プーリに巻き掛けられた送りベルト3と4を上下に対向配置することにより形成 されている。
【0013】 一方、本従来例の一対の開閉アーム62は、各々の基部が前記回収紙幣集積手 段64の両側に配置されたホルダ69に軸70を介して取り付けられていて、回 収紙幣集積手段64により送られる紙幣の送り方向と直交する水平な方向に軸7 0を中心として回転して開閉できるようになっており、かつトーションスプリン グ71により矢印Mで示した閉じる方向に付勢されている。 このホルダ69にはそれぞれ相対向するローラ72,73が回転可能に軸支さ れていて、このローラ72,73を上下方向に延在するガイドレール74,75 に嵌合させることにより、ホルダ69と一体に開閉アーム62が上下動するとき のガイドを行うようになっている。
【0014】 また、それぞれの開閉アーム62の下面には第1のスクープブロック76と第 2のスクープブロック77が軸78,79を中心として回転するように取り付け られており、第1のスクープブロック76は板バネ80によって矢印Nで示した 方向に付勢され、第2のスクープブロック77はトーションスプリング81によ り矢印O方向に付勢されており、そしてこの第2のスクープブロック77に対応 するストッパプレート82が前記ボトムプレート67の外側に位置するように設 けられている。
【0015】 次に、前記ホルダ69と一体に開閉アーム62を上下動させる上下移動機構、 及び開閉アーム62を開閉動作させるアーム開閉機構について説明するが、この 上下移動機構及びアーム開閉機構は左右対称に配置されているので、ここでは前 記図8,図10,及び図12に示した片側のものについてのみ説明する。 すなわち、前記上下移動機構は、図示しないモータを駆動源として回転するプ ーリ83と、このプーリ83の下方に配置されたプーリ84と、両プーリ83, 84に巻き掛けられたベルト85から成り、このベルト85の一部はホルダ69 と、該ホルダ69にネジにより取り付けられたベルトクランプ86とで挟み付け て固定されている。 従って、プーリ83を時計方向または反時計方向に回転させてベルト85を駆 動することにより、ホルダ69と一体に開閉アーム62は上下動する。
【0016】 また、アーム開閉機構は図14,図15,及び図16(a)の斜視図に詳細に 示したように構成されており、ここで図14は開閉アーム62を開く前の状態、 図15は開閉アーム62を開いたときの状態、図16(a)は開閉アーム62が 上昇するときの状態を説明する斜視図である。 これらの図に見られるようにアーム開閉機構は、ホルダ69に取り付けられた 軸87を中心として回転するカムレバー88と、このカムレバー88の一端に軸 支されたローラ89と、該ローラ89を介してカムレバー88を回転させるオー プンカム90とで構成され、前記カムレバー88は図示しないトーションスプリ ング等により矢印P方向に付勢されており、またオープンカム90は図10に示 したように長さlを有し、上下方向に延在するように配置されている。
【0017】 この構成において、ホルダ69が開閉アーム62と一体に下降すると所定の位 置でローラ89がオープンカム90と係合することによりカムレバー88が押さ れて図14に示す矢印P方向に回転し、他端で開閉アーム62の他端を押圧する ので、それに伴って開閉アーム62はトーションスプリング71に抗して矢印M と逆の方向に回転して開いて行く。この開閉アーム62の開動作は、第2のステ ージ61上に集積される許容枚数の最上位の紙幣63に対してやや上方(5mm 程度)の位置で開始し、長さlを有するオープンカム90にローラ89が係合し ている間開閉アーム62の開状態が保持されるが、この開閉アーム62の開動作 の様子を図17により説明する。
【0018】 図17は開閉アーム62が開く時の工程を示す平面図で、開閉アーム62は位 置62aから位置62bに開き、更に位置62cに開いて回収紙幣集積手段64 による紙幣63の送り方向と平行の向きとなる。 このとき、第1のスクープブロック76は開閉アーム62が位置62aのとき 回収紙幣集積手段64による紙幣63の送り方向と直交する向きとなっており、 開閉アーム62が位置62bに開くと外側の端部がホルダ69に当たり、更に開 閉アーム62が位置62cまで開いて行くに従ってホルダ69に押圧され、板バ ネ80に抗して回転して開閉アーム62の内側に入り込む。 また、第2のスクープブロック77は開閉アーム62が位置62aから位置6 2bに開いたとき、その先端がストッパプレート82に当たって回収紙幣集積手 段64による紙幣63の送り方向と平行の向きとなり、更に開閉アーム62が位 置62cまで開いて行くに従ってトーションスプリング81に抗して回転してス トッパプレート82に沿うように変化する。
【0019】 開閉アーム62と一体にホルダ69が下降してローラ89がオープンカム90 から外れると、開閉アーム62はトーションスプリング71の付勢力により再び 矢印M方向に回転して閉じ、それに伴って第1のスクープブロック76と第2の スクープブロック77もそれぞれ板バネ80とトーションスプリング81の付勢 力により元の位置に戻る。 この開閉アーム62の閉じる位置は、第2のステージ61の下方であり、この ように開閉アーム62が開閉動作するようにオープンカム90の長さlが設定さ れている。 一方、ホルダ69が開閉アーム62と一体に上昇するとローラ89がオープン カム90と係合するが、このときのカムレバー88の回転方向は図16(b)に 示したように前記矢印Pと逆の矢印Q方向であるため、開閉アーム62は図16 (a)に示すように閉じた状態を保持して上昇することになる。 このように開閉アーム62は動作し、その位置変化は図7及び図8に示す発光 素子と受光素子から成るセンサ91,92,及び93により検出される。すなわ ち、センサ91と92は開閉アーム62の閉状態を検知し、またセンサ93は開 閉アーム62がホームポジションに復帰したことをホルダ69を介して検知する ものとなっている。
【0020】 次に、上述した構成の作用について説明する。 まず、紙幣の供給について説明するが、一括カセット15から金種別カセット 33,34,35への紙幣の供給は、図示しない自動取引装置の運用開始時に金 種別カセット33,34,35へ紙幣を装填する場合と、運用途中で金種別カセ ット33,34,35内の紙幣が不足したときにその不足紙幣を補充する場合が あるのでそれぞれについて説明する。 自動取引装置の運用開始時等紙幣を装填する場合、係員は一括カセット15と リジェクトカセット16を元方から自動取引装置まで運搬する。 このときリジェクトカセット16は空の状態であるが、一括カセット15の一 括収納部17内には予め元方で取引に必要な各金種の紙幣が収納されている。 係員は自動取引装置の背面扉を開き、更に扉52を開いて前記一括カセット1 5とリジェクトカセット16をセットした後、この扉52を閉めて、図示しない 内部操作部の操作キーにより紙幣の装填指示を入力すると、これに基づいて紙幣 入出金装置の紙幣装填動作が開始される。
【0021】 以下、この装填動作を図4を用いて説明すると、まず、紙幣繰り出し手段22 が作動して、第1のステージ18に集積されている紙幣を上から順に1枚づつ分 離して繰り出し、搬送路51により矢印で示したルートを搬送して鑑別部13に 送り込む。 鑑別部13では送り込まれてきた紙幣を順次真偽,金種,鑑別,正損の鑑別を 行うと共に、異常走行の有無を検知して後方へ送り出す。 送り出された紙幣のうち、千円券の正券で出金用として装填できる紙幣は、切 り替えブレード14hを作動して金種別紙幣集積機構39に送り込み、金種別カ セット33のステージ36に直接集積する。 万円券の正券で出金用として装填できる紙幣は、切り替えブレード14iまた は14jを作動して金種別紙幣集積機構40または41に送り込み金種別カセッ ト34または35のステージ37または38に直接集積する。
【0022】 この動作は第1のステージ18にセットされている紙幣がなくなってエンド検 知器25aの検知があるまで繰り返されるが、途中ステージ36,37,38の いずれか一つの集積枚数が保留許容値(例えば100枚)に達した場合は、紙幣 繰り出し手段22の動作を中断し、保留許容値に達したカセットのステージを図 示していないモータにより保留許容値に相当する分下げ、ステージが下がった時 点で前記紙幣繰り出し手段22を再び作動させて紙幣の装填動作を繰り返す。 一括カセット15の第1のステージ18上の紙幣がなくなってエンド検知器2 5aがエンド検知すると、紙幣繰り出し手段22は停止され、最後の紙幣が金種 別カセット33〜35のステージ36〜38のいずれかに到着すると搬送路51 による搬送動作も停止する。 最後に、金種別カセット33〜35のステージ36〜38が一斉に下がり、ス テージ36〜38上に集積された紙幣は金種別カセット33〜35に収納されて 紙幣装填動作は終了する。
【0023】 尚、前記鑑別部13により金種不明と鑑別された紙幣あるいは異常走行が検知 された紙幣は、切り替えブレード14e,14fを作動させ、供給リジェクト紙 幣集積手段24へ送り込んで供給リジェクト紙幣収納部23に集積する。 また、紙幣装填動作中に金種別カセット34,35のフル検知器49c,50 cもしくは金種別カセット33のフル検知器48cがフルを検知した場合は、切 り替えブレード14eを作動させて回収紙幣集積部64の送りベルト3,4間に 送り込み、第2のステージ61上に集積させた後、開閉アーム62により第1の ステージ18上に紙幣を移すが、この動作については後で詳しく説明する。 このようにして、一括カセット15から金種別カセット33,34,35へ紙 幣を送って装填が行われた後、自動取引装置により顧客との取引が行われ、その 取引に伴って紙幣入出金装置により紙幣の入出金処理が行われるが、その処理動 作については、特に重要ではないので説明を省略する。
【0024】 入出金取引が繰り返し行われることにより金種別カセット33,34,35の 紙幣が減少し、エンド検知器48a,49a,50aのいずれかがエンドが検知 されるか、あるいはニアエンド検知器48b,49b,50bによりニアエンド が検知されると、係員に対して自動取引装置から紙幣補充を促す通報が行われ、 同時に補充すべき不足紙幣の金種データも通知される。 これにより係員は紙幣を以下のような手順で補充する。 まず、係員は前記金種データの紙幣を元方から自動取引装置に運び、自動取引 装置の背面扉を開く。 このとき、一括カセット15内の一括収納部17は空の状態かもしくは補充す べき金種と異なる金種の紙幣が第1のステージ18上に集積された状態にあるの で、第1のステージ18は図6(b)に示すEのポジションまたはこのEのポジ ションとホームポジションであるIのポジションとの間に位置していることにな る。
【0025】 そこで、前記の如く係員が自動取引装置の背面扉を開くと、その開状態が図示 しない検知器からの信号により制御部60で検知され、この制御部の指示に基づ いて図示しないモータにより第1のステージ18がIのポジションに移動する。 その後、係員は監査キーにより一括カセット15を紙幣入出用扉15aを図示 したように開き、元方から運んできた紙幣を第1のステージ18上に載置する。 そして、前記紙幣入出用扉15aを閉めた後、図示しない内部操作部の操作キ ーにより紙幣の補充指示を入力する。 この紙幣補充の処理動作は、上述した紙幣の装填動作と同様に行われるので、 ここでは補充の処理動作そのものの説明は省略するが、次にこの紙幣補充の補充 により金種別カセット33,34,または35がフルとなった場合の動作につい て、図18を参照して説明する。
【0026】 図18は開閉アーム62による紙幣の積み替え動作を示す動作工程図である。 まず、金種別カセット33,34,35のフル検知器48c,49c,50c がフルを検知した場合、紙幣繰り出し手段22により1枚づつ分離して繰り出さ れ、鑑別部13を経た紙幣を切り替えブレード14eを作動して回収紙幣集積手 段64への送りベルト3,4間に案内する。 送りベルト3,4は切り替えブレード14eにより案内されてきた紙幣63を 順次第2のステージ61上に送って集積し、その集積枚数が多くなるに従って第 2のステージ61はスプリング66とバランスしながら軸65を中心に下方に回 転して行き、これにより第2のステージ61上の最上位の紙幣の位置は一定に保 たれる。 このとき、開閉アーム62は図7及び図8に示すホームポジションに位置して おり、この開閉アーム62の端部は回収紙幣集積手段64により集積される紙幣 63の送り方向と対向していないので、紙幣63にカールや折れ癖等があっても 開閉アーム62に突き当たることはなく、従って紙幣63は折れ等が生じること なく整列して第2のステージ61上に集積される。
【0027】 そして、図18(a)に示したように第2のステージ61上に紙幣63が予め 定められた枚数(例えば100枚)だけ集積されると、紙幣繰り出し手段22に よる第1のステージ18上からの紙幣の繰り出し、または金種別紙幣分離機構4 5〜47による金種別カセット33〜35からの紙幣の繰り出しが停止され、停 止後、上下移動機構のプーリ83が回転してベルト85が駆動されることにより 、開閉アーム62はホルダ69と一体に下降して行き、この下降に伴ってアーム 開閉機構のローラ89がオープンカム90と係合することにより、前記図15, 及び図16で説明したように開閉アーム62が第2のステージ61上の最上位の 紙幣63の近傍で図9及び図10に示したように開き、この第2のステージ61 上に集積された紙幣63の両脇を通過する。
【0028】 その後、開閉アーム62が第2のステージ61の下方の位置に達して前記ロー ラ89がオープンカム90から外れると、開閉アーム62が図11,及び図12 に示したように閉じ、これをセンサ91,92が検知するとそれに基づいてプー リ83の回転が停止される。 そして更に、プーリ83が前記と逆の方向に回転してベルト85が駆動される ことにより、ホルダ69と一体に開閉アーム62は図18(b)に示したように 上昇して行く。 この上昇時、開閉アーム62は前記図16で説明したように閉状態が保持され るため、この開閉アーム62は第2のステージ61上の紙幣63を持ち上げ、図 13に示したようにホームポジションまで上昇する。 ホームポジションまで開閉アーム62が上昇すると、ホルダ69がセンサ93 により検知され、それに基づいてプーリ83の回転が停止されて開閉アーム62 は紙幣63を持ち上げた状態で待機する。
【0029】 これにより第2のステージ61上に再び紙幣の集積が可能となるので、第1の ステージ18上からの紙幣63の繰り出し、または金種別カセット33〜35か らの紙幣63の繰り出しが再開され、鑑別部13を経て回収紙幣集積手段64に 紙幣63が送られてくると、回収紙幣集積手段64はその紙幣63を第2のステ ージ61上に順次集積させる。 その結果、図18(c)に示したように再び紙幣63が予め定められた枚数だ け集積されると、第1のステージ16上からの紙幣63の繰り出し、または金種 別カセット33〜35からの紙幣63の繰り出しが停止され、停止後、前記と同 様に開閉アーム62が下降して開き、それまで持ち上げていた紙幣63を第2の ステージ61に集積された紙幣63上に落下させて積み重ねる。 このとき、開閉アーム62が開く位置は前記のように第2のステージ61上の 最上位の紙幣63の近傍である。
【0030】 そして、開閉アーム62は更に下降して紙幣63の両脇を通過し、開閉アーム 62が第2のステージ61の下方の位置に達して前記ローラ89がオープンカム 90から外れると、開閉アーム62が図18(d)に示したように前記と同様に 閉じ、これをセンサ91,92が検知するとそれに基づいてプーリ83の回転が 停止される。 その後、プーリ83が前記と逆の方向に回転してベルト85が駆動されること により、ホルダ69と一体に開閉アーム62は上昇して行き、この上昇時、開閉 アーム62は前記と同様に閉状態が保持されるため、上昇に伴って開閉アーム6 2は第2のステージ61上の紙幣63を持ち上げ、そしてホームポジションまで 上昇するとホルダ69がセンサ93により検知され、それに基づいてプーリ83 の回転が停止されて開閉アーム62は紙幣63を持ち上げた状態で待機する。 この状態で、第1のステージ18上の紙幣63の繰り出し、または金種別カセ ット33〜35からの紙幣63の繰り出しが再開される。 以上の動作が第1のステージ18上または金種別カセット33〜35内の紙幣 63がなくなるまで繰り返される。
【0031】 第1のステージ18上または金種別カセット33〜35内の紙幣63がなくな ると、紙幣繰り出し手段22または金種別紙幣分離機構45〜47の動作が停止 され、第1のステージ18が図6(b)に示したようにポジションEからポジシ ョンFに回転して垂直状態に変化し、ポジションGに下降して待機する。 そして、鑑別部13を経た計数済の紙幣63がすべて第2のステージ61上に 集積されると、開閉アーム62は前記と同様に下降して開き、この開閉アーム6 2に持ち上げられていた紙幣63が第2のステージ61上の紙幣63の上に積み 重ねられた後、開閉アーム62は第2のステージ61の下方の位置に下降して閉 じ、更に開閉アーム62は上昇し、この上昇に伴って前記と同様に第2のステー ジ61上の紙幣63は開閉アーム62により持ち上げられる。 ここで、第1のステージ18が前記ポジションGから回転して、図18(e) に示したように第2のステージ61と開閉アーム62との間でポジションHの如 く水平の状態になると、開閉アーム62が下降して開き、該開閉アーム62に持 ち上げられていた紙幣63が第1のステージ18上に移される。 以上の動作により一括収納部17内から繰り出された紙幣は、鑑別部13を経 て再び一括収納部17内に収納され、この収納紙幣は必要に応じて後で金種別カ セット33,34,35に補充される。
【0032】 次に、精査時等に行われる紙幣の回収について図5を用いて説明する。 精査時等に係員が図示しない自動取引装置の背面扉を開き、内部操作部の操作 キーにより回収指示を入力すると、これに基づいて紙幣入出金装置の回収動作が 開始される。 まず、金種別紙幣分離機構47を作動して、金種別カセット35に収納されて いる紙幣を上側から順に1枚づつ分離して繰り出し、矢印で示すルートで搬送路 51により鑑別部13へ搬送する。 鑑別部13では搬送されてきた紙幣の金種の鑑別を行うと共に、異常走行の有 無を検知して後方へ送り出す。 そして、前記鑑別部13で異常走行が検知された紙幣は、切り替えブレード1 4gを作動させてリジェクト紙幣集積手段30に送り込み、リジェクト紙幣収納 部28に集積する。 鑑別の結果、正常な紙幣は切り替えブレード14eを作動させて回収紙幣集積 手段64の送りベルト3,4間に案内し、この送りベルト3,4により第2のス テージ61の上に順次集積させる。
【0033】 この動作は金種別カセット35の紙幣がなくなるまで繰り返されるが、途中で 第2のステージ61上の集積枚数が集積許容値に達した場合には、金種別紙幣分 離機構47の動作を中断し、補充動作時に説明した図18の動作を行う。 金種別カセット35のエンド検知器50aがエンドを検知すると、次は金種別 カセット34から収納紙幣を繰り出し、前記と同様にリジェクト紙幣収納部28 あるいは第2のステージ61上に順次集積させる。 同様に金種別カセット34のエンド検知器49aがエンドを検知すると、続い て金種別カセット33から収納紙幣を繰り出し、リジェクト紙幣収納部28ある いは第2のステージ61上に順次集積させる。 無論、これらの紙幣の集積において途中で第2のステージ61上の集積枚数が 集積許容値に達した場合には、金種別紙幣分離機構47の動作を中断し、補充動 作時に説明した図18の動作を行う。
【0034】 このようにして、各金種別カセット35,34,33の万円券紙幣,千円券紙 幣を順に一括収納部17の第1のステージ18上に集積するが、この回収動作中 鑑別部13で一括収納部17への送り込み紙幣の枚数を計数し、収納許容量に達 すると、回収動作を中断して内部操作部の表示部に「一括カセットフル」を表示 して、係員に一括カセット15からの紙幣の回収を指示する。 尚、この一括収納部17の回収紙幣の収納許容量は、回収開始時における第1 のステージ18上の集積紙幣の量によって異なるので、紙幣回収処理に先立って 図示しない検出器により第1のステージ18の高さを検出し、これにより第1の ステージ18上の集積紙幣の量を求め、更に一括収納部17の収納量よりこれを 差し引いて回収紙幣の収納許容量を求めておく。 前記「一括カセットフル」が表示されると、係員は紙幣入出用扉15aを開い て一括収納部17内の紙幣を全て取り出し、その後紙幣入出用扉15aを閉じて 回収動作を再開させる。 以上のようにして金種別カセット35,34,33の全てがエンド検知をする まで回収動作を行い、最後の紙幣が一括収納部17に到着すると搬送路51によ る搬送動作を停止して回収動作が終了し、係員は扉52を開き、一括カセット1 5とリジェクトカセット16を抜き取って、精査を行う元方へ運搬する。
【0035】 しかしながら、上述した従来の紙幣入出金装置では、以下の問題がある。 図19(a),(b)は従来の一括カセットの問題点を示す要部側面図で、こ の図に見られるように、回収紙幣集積手段63を成す送りベルト3,4の先端に 形成される凹部7が開閉アーム62により持ち上げられる紙幣63の上昇経路に 近接して位置している。 そのため紙幣63の補給時あるいは回収時において、第2のステージ61上に 集積された紙幣63を開閉アーム62により持ち上げる際、一括カセット15等 に外部衝撃等が加わると図19(a)に示すように開閉アーム62の上昇途中で 紙幣63の端部が前記凹部7に引っ掛かることがあり、その結果、開閉アーム6 2がホームポジションに戻るために更に上昇すると、前記凹部に引っ掛かった紙 幣63が図19(b)に示すように立ってしまい、後に送りベルト3,4により 送り込まれてくる紙幣63がつかえてジャムを生じるという問題があった。
【0036】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、第2のステージ61上に集積された紙幣6 3を開閉アーム62により持ち上げる際、紙幣63の端部が回収紙幣集積手段6 4を成す送りベルト3,4により形成される凹部に引っ掛かり、これによりジャ ムが発生することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】
紙幣入出金装置内に設けられた金種別収納庫に対する紙幣の供給及び回収を行 うために、前記紙幣入出金装置に着脱自在に設けられ、上下動可能でかつ一端を 中心にしてほぼ水平及び垂直な状態になるように回転する紙幣集積用の第1のス テージと、この第1のステージ上の紙幣を紙幣入出金装置内に繰り出す紙幣繰り 出し手段と、前記第1のステージの動作範囲の下方に配置された紙幣一時集積用 の第2のステージと、紙幣入出金装置内に設けられた鑑別部を経て送られてくる 紙幣を挟持搬送して前記第2のステージ上に集積させる上下に対向した送りベル トから成る回収紙幣集積手段と、前記第2のステージ上に一定枚数の紙幣が集積 されると、その紙幣を持ち上げる一対の開閉アームと、この開閉アームを前記第 2のステージ上に集積される予め定められた枚数の紙幣の高さより上方の位置と 第2のステージの下方の位置との間で上下動させる上下移動機構と、前記開閉ア ームの下降時に第2のステージ上に集積された最上部の紙幣近傍でこの開閉アー ムを開きかつ第2のステージの下方の位置で開閉アームを閉じると共に、この開 閉アームの上昇時には閉じた状態を保持するアーム開閉機構とを備え、かつ前記 回収紙幣集積手段を成す上下の送りベルトの先端に形成される凹部が、前記開閉 アームにより持ち上げられる紙幣の上昇経路に近接して位置する紙幣入出金装置 の一括収納庫において、前記上下の送りベルトの接触面より上方に回動支点を持 ち、送りベルトにより紙幣が搬送されないとき、該上下の送りベルトの接触面を 横切ると共に、先部がこの上下の送りベルトの先端に形成される凹部を閉じ、前 記送りベルトにより紙幣が搬送されるときその紙幣により押されて上方に回動し て退避する可動ガイドを前記送りベルトの側方に配置したことを特徴とする。
【0038】 この構成によれば、第2のステージ上に集積された紙幣を開閉アームにより持 ち上げる際、可動ガイドの先部が回収紙幣集積手段を成す上下の送りベルトの先 端に形成される凹部を閉じるように位置しているため、紙幣は凹部に引っ掛かる ことなく開閉アームと共に上昇することができ、これによりジャムの発生を防止 できるという目的が達成される。
【0039】
【実 施 例】
以下図面を参照して実施例を説明する。 図1は本考案の一実施例による紙幣入出金装置の一括カセットを示す要部側面 図、図2はその平面図、図3は図1及び図2の実施例における可動ガイドの動作 を示す部分拡大図である。 これらの図に示したように本考案の一括カセットは、側面形状が略Jの字を横 に寝かせた形状の可動ガイド5を支点6を中心に回動するように回収紙幣集積手 段64の側方に設けたもので、ここで支点6は回収紙幣集積手段64を成す上方 の送りベルト3側に配置され、紙幣が送られてこないとき可動ガイド5は送りベ ルト3と4の接触部を斜めに横切り、その先部つまり支点6に支持された基部と 反対側の部分が図1及び図3(a)に示したように送りベルト3,4の接触部先 端に形成される凹部7を閉じるように位置している。 尚、本実施例において前記支点6を有する可動ガイド5以外の構成は図4〜図 19に示す従来のものと同様であるので、同様の構成要素は同一の符号を付して その説明を省略する。 また本実施例の一括カセットが適用される紙幣入出金装置は図4及び図5に示 したものと同じである。
【0040】 次に上述した構成の作用について説明する。 尚、紙幣供給時に第1のステージ18から紙幣繰り出し手段22により繰り出 された紙幣63が金種別カセット33〜35に収納されると共に、金種別カセッ ト33〜35のフルが検知されて過剰な紙幣63が回収紙幣集積手段64に送ら れてくるまでの動作、及び紙幣回収時に金種別カセット33〜35から繰り出さ れた紙幣が一括カセット15の回収紙幣集積手段64に送られてくるまでの動作 は従来と同じであるので、ここでは前記可動ガイド5の作用について重点的に説 明する。
【0041】 鑑別部13を経た紙幣を切り替えブレード14eを作動して回収紙幣集積手段 64への送りベルト3,4間に案内すると、送りベルト3,4はその紙幣63を 挟持して第2のステージ61上に集積すべく搬送する。 このとき、可動ガイド5は図3(a)に示したように、送りベルト3と4の接 触部を斜めに横切る形で停止しているが、送りベルト3と4により搬送される紙 幣63が当たると、この紙幣63により押し上げられ、これにより可動ガイド5 は図3(b)に示したように、支点6を中心として上方に退避するように回動す る。 紙幣63が通過し、第2のステージ61上に集積されると可動ガイド5は支点 6を中心として下方に回動し、元の状態に戻る。 この可動ガイド5の動作は紙幣63が送りベルト3,4により搬送される毎に 繰り返される。
【0042】 このようにして、順次紙幣63が第2のステージ61上に集積され、この第2 のステージ61上に紙幣63が予め定められた枚数(例えば100枚)だけ集積 されると、図18で説明したように開閉アーム62が下降しつつ開き、そして開 閉アーム62は第2のステージ61の下方の位置で閉じた後、上昇することで第 2のステージ61上に集積された紙幣63を持ち上げる。 この開閉アーム62の上昇はホームポジションまで行われ、その途中で紙幣6 3は送りベルト3,4の接触部先端に形成される凹部7の位置を通過するが、こ のとき図3(a)に示したように、可動ガイド5の先部が凹部7を閉じるように 位置しているため、外部衝撃等が一括カセット等に加えられても開閉アーム62 と共に上昇する前記紙幣63は凹部7に引っ掛かることがなく、スムーズに上昇 する。 以後、同様の動作が繰り返され、このときの回収紙幣63が第1のステージ1 8から繰り出された紙幣であれば、第1のステージ18上に積み替えられ、金種 別カセット33〜35(図4,図5参照)から繰り出された紙幣であれば回収終 了後、係員により一括カセットが装置から抜き取られることになる。
【0043】 尚、上述した実施例では可動ガイド5を支点6を中心に回動するように設けた が、図3(c)に示したように可動ガイド5を板バネ等で形成して前記支点6に 相当する部分を固定し、図3(d)に示したように送りベルト3,4で搬送され る紙幣63により可動ガイド5が弾性変形する構成としてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、第1のステージ及び第2のステージと、紙幣入 出金装置内に設けられた鑑別部を経て送られてくる紙幣を挟持搬送して前記第2 のステージ上に集積させる上下に対向した送りベルトから成る回収紙幣集積手段 と、前記第2のステージ上に一定枚数の紙幣が集積されると、その紙幣を持ち上 げる一対の開閉アームとを備え、かつ前記回収紙幣集積手段を成す上下の送りベ ルトの先端に形成される凹部が、前記開閉アームにより持ち上げられる紙幣の上 昇経路に近接して位置する紙幣入出金装置の一括収納庫において、前記上下の送 りベルトの接触面より上方に回動支点を持ち、送りベルトにより紙幣が搬送され ないとき、該上下の送りベルトの接触面を横切ると共に、先部がこの上下の送り ベルトの先端に形成される凹部を閉じ、前記送りベルトにより紙幣が搬送される ときその紙幣により押されて上方に回動して退避する可動ガイドを前記送りベル トの側方に配置した構成として、第2のステージ上に集積された紙幣を開閉アー ムにより持ち上げる際、可動ガイドの先部が回収紙幣集積手段を成す上下の送り ベルトの先端に形成される凹部を閉じるようにしているため、紙幣は凹部に引っ 掛かることなく開閉アームと共に上昇することができ、これによりジャムの発生 を防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例による紙幣入出金装置
の一括カセットを示す要部側面図である。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】図3は実施例における可動ガイドの動作を示す
部分拡大図である。
【図4】図4は従来の一括収納庫を備えた紙幣入出金装
置を示す紙幣供給時の概略側面図である。
【図5】図5は同じく従来の一括収納庫を備えた紙幣入
出金装置を示す紙幣回収時の概略側面図である。
【図6】図6は従来の一括カセットの内部の構成を示す
概略側面図である。
【図7】図7は従来の一括カセットにおける開閉アーム
がホームポジションにある状態を示す平面図である。
【図8】図8は図7に対応する側面図である。
【図9】図9は従来の一括カセットにおける開閉アーム
が第2のステージ上に集積された紙幣の近傍に下降した
状態を示す平面図である。
【図10】図10は図9に対応する側面図である。
【図11】図11は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが第2のステージの下側まで下降した状態を示す平
面図である。
【図12】図12は図11に対応する側面図である。
【図13】図13は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが第2のステージ上に集積された紙幣を持ち上げて
ホームポジションに戻った状態を示す側面図である。
【図14】図14は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームを開く前の状態を示す斜視図である。
【図15】図15は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームを開いたときの状態を示す斜視図である。
【図16】図16は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが上昇するときの状態を説明する図である。
【図17】図17は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが開く時の工程を示す平面図である。
【図18】図18は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームによる紙幣の積み替え動作を示す動作工程図であ
る。
【図19】図19は従来の一括カセットの問題点を示す
要部側面図である。
【符号の説明】
3,4 送りベルト 5 可動ガイド 6 支点 13 鑑別部 15 一括カセット 18 第1のステージ 22 紙幣繰り出し手段 33〜35 金種別カセット 51 搬送路 60 制御部 61 第2のステージ 62 開閉アーム 64 回収紙幣集積手段 66 スプリング 67 ボトムプレート 69 ホルダ 70 軸 71 トーションスプリング 76 第1のスクープブロック 77 第2のスクープブロック 80 板バネ 81 トーションスプリング 83,84 プーリ 85 ベルト 88 カムレバー 89 ローラ 90 オープンカム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例による紙幣入出金装置
の一括カセットを示す要部側面図である。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】図3は実施例における可動ガイドの動作を示す
部分拡大図である。
【図4】図4は従来の一括収納庫を備えた紙幣入出金装
置を示す紙幣供給時の概略側面図である。
【図5】図5は同じく従来の一括収納庫を備えた紙幣入
出金装置を示す紙幣回収時の概略側面図である。
【図6】図6は従来の一括カセットの内部の構成を示す
概略側面図である。
【図7】図7は従来の一括カセットにおける開閉アーム
がホームポジションにある状態を示す平面図である。
【図8】図8は図7に対応する側面図である。
【図9】図9は従来の一括カセットにおける開閉アーム
が第2のステージ上に集積された紙幣の近傍に下降した
状態を示す平面図である。
【図10】図10は図9に対応する側面図である。
【図11】図11は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが第2のステージの下側まで下降した状態を示す平
面図である。
【図12】図12は図11に対応する側面図である。
【図13】図13は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが第2のステージ上に集積された紙幣を持ち上げて
ホームポジションに戻った状態を示す側面図である。
【図14】図14は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームを開く前の状態を示す斜視図である。
【図15】図15は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームを開いたときの状態を示す斜視図である。
【図16】図16は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが上昇するときの状態を説明する図である。
【図17】図17は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームが開く時の工程を示す平面図である。
【図18】図18は従来の一括カセットにおける開閉ア
ームによる紙幣の積み替え動作を示す動作工程図であ
る。
【図19】図19は従来の一括カセットの問題点を示す
要部側面図である。
【図20】図20は従来の一括カセットの問題点を示す
要部側面図である。
【符号の説明】 3,4 送りベルト 5 可動ガイド 6 支点 13 鑑別部 15 一括カセット 18 第1のステージ 22 紙幣繰り出し手段 33〜35 金種別カセット 51 搬送路 60 制御部 61 第2のステージ 62 開閉アーム 64 回収紙幣集積手段 66 スプリング 67 ボトムプレート 69 ホルダ 70 軸 71 トーションスプリング 76 第1のスクープブロック 77 第2のスクープブロック 80 板バネ 81 トーションスプリング 83,84 プーリ 85 ベルト 88 カムレバー 89 ローラ 90 オープンカム ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【図15】
【図1】
【図2】
【図4】
【図12】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図13】
【図11】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 根井 秀人 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣入出金装置内に設けられた金種別収
    納庫に対する紙幣の供給及び回収を行うために、前記紙
    幣入出金装置に着脱自在に設けられ、上下動可能でかつ
    一端を中心にしてほぼ水平及び垂直な状態になるように
    回転する紙幣集積用の第1のステージと、この第1のス
    テージ上の紙幣を紙幣入出金装置内に繰り出す紙幣繰り
    出し手段と、前記第1のステージの動作範囲の下方に配
    置された紙幣一時集積用の第2のステージと、紙幣入出
    金装置内に設けられた鑑別部を経て送られてくる紙幣を
    挟持搬送して前記第2のステージ上に集積させる上下に
    対向した送りベルトから成る回収紙幣集積手段と、前記
    第2のステージ上に一定枚数の紙幣が集積されると、そ
    の紙幣を持ち上げる一対の開閉アームと、この開閉アー
    ムを前記第2のステージ上に集積される予め定められた
    枚数の紙幣の高さより上方の位置と第2のステージの下
    方の位置との間で上下動させる上下移動機構と、前記開
    閉アームの下降時に第2のステージ上に集積された最上
    部の紙幣近傍でこの開閉アームを開きかつ第2のステー
    ジの下方の位置で開閉アームを閉じると共に、この開閉
    アームの上昇時には閉じた状態を保持するアーム開閉機
    構とを備え、かつ前記回収紙幣集積手段を成す上下の送
    りベルトの先端に形成される凹部が、前記開閉アームに
    より持ち上げられる紙幣の上昇経路の近傍に位置する紙
    幣入出金装置の一括収納庫において、前記上下の送りベ
    ルトの接触面より上方に回動支点を持ち、送りベルトに
    より紙幣が搬送されないとき、該上下の送りベルトの接
    触面を横切ると共に、先部がこの上下の送りベルトの先
    端に形成される凹部を閉じ、前記送りベルトにより紙幣
    が搬送されるときその紙幣により押されて上方に回動し
    て退避する可動ガイドを前記送りベルトの側方に配置し
    たことを特徴とする紙幣入出金装置の一括収納庫。
JP1111691U 1991-02-08 1991-02-08 紙幣入出金装置の一括収納庫 Pending JPH04128370U (ja)

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