JPH04126199U - 放射性物質貯蔵用容器 - Google Patents

放射性物質貯蔵用容器

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JPH04126199U
JPH04126199U JP4016591U JP4016591U JPH04126199U JP H04126199 U JPH04126199 U JP H04126199U JP 4016591 U JP4016591 U JP 4016591U JP 4016591 U JP4016591 U JP 4016591U JP H04126199 U JPH04126199 U JP H04126199U
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JP
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container
radioactive material
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lid member
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Application number
JP4016591U
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Inventor
秀彰 寺沢
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 有底円筒形状の胴体部10の上部の内周面1
0aに、放射性物質11投入後に蓋部材23を周溶接す
るための内フランジ部13が設けられていて、この内フ
ランジ部13より上方位置における胴体部10の上端部
内周面10aに、吊具20により内側から係止される係
止部15が半径方向内方に突出して設けられている。 【効果】 容器9の吊り上げ移動時等に放射性物質11
の収納部分内部を密閉する溶接部分にクラック等生じる
ことがなく、また優れた徐熱性能を得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は放射性物質貯蔵装置に用いられる容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原子炉で使用された使用済核燃料集合体等は、解体処理するとともに 、プルトニウム等の有用物質を取り出す再処理を行なうようになっている。しか し、軽水型原子炉において使用されるウラン燃料が供給過剰で価格が低下してい る場合や高速増殖炉の実用化が遅れる場合等であると、経済性の点で使用済核燃 料を直ちに再処理することが不利になることも考えられるため、このような状況 の際等には使用済核燃料集合体を必要に応じて適宜貯蔵することが必要であると 考えられている。また、安全上有用物質を取り出した後の放射性廃棄物もガラス 固化体として貯蔵する等の必要があると考えられている。
【0003】 上記のような放射性物質を貯蔵する装置に用いられる貯蔵用容器としては、有 底円筒形状をなす胴体部を有するもので、胴体部の内部に放射性物質を入れた後 、上端部にディスク状の蓋部材を搭載し、該蓋部材の外周と胴体部の上端部とを 周溶接して放射性物質の収納部分内部を密閉し、該蓋部材の上部に設けられた吊 持部を吊具で引っ掛け上方に吊り上げて移動等を行なう構造のものが考えられて いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の放射性物質貯蔵用容器においては、蓋部材に吊持部 を設けているため、吊り上げ移動時等に、放射性物質の収納部分内部を密閉する ための溶接部分に負荷がかかってこの部分にクラックを生じてしまうという問題 が危惧されており、また、該内部を密閉するための溶接部分が容器外周方向に突 出していると、この容器を収納管内に収納して貯蔵する場合に、該収納管と容器 との間に不要な隙間が生じ、除熱性能が低下することが予想されている。
【0005】 したがって、本考案の目的は、容器の吊り上げ移動時等に、放射性物質の収納 部分内部を密閉するための溶接部分に負荷がかかることなく、且つ徐熱性能に優 れた放射性物質貯蔵用容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の放射性物質貯蔵用容器は、有底円筒形状 の胴体部の上部内周面に、放射性物質投入後に蓋部材を周溶接するための内フラ ンジ部が設けられ、該内フランジ部より上方位置における胴体部の上端部内周面 に、吊具により内側から係止される係止部が半径方向内方に突出し設けられてい ることを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案の放射性物質貯蔵用容器によれば、有底円筒形状の胴体部に放射性物質 を投入した後に、該胴体部の上部内周面に設けられた内フランジ部に蓋部材を全 周にわたって溶接する。そして、この状態で、内フランジ部より上方位置の係止 部に内側から吊具を係止して吊り上げ、移動等を行なうことになる。したがって 、容器は放射性物質の収納部分内部を密閉するために溶接した蓋部材とは別の部 分により吊り上げ移動等されるため、該内部を密閉するための溶接部分に負荷が かかることがない。さらに、吊具は胴体部から内方に突出した係止部を内側から 係止し、また蓋部材の溶接は胴体部内部で行なわれるため、胴体部外周に突出す る部分がない。
【0008】
【実施例】
本考案の一実施例による放射性物質貯蔵用容器について図面を参照して以下に 説明する。なお、本実施例においては、放射性物質として使用済核燃料集合体を 貯蔵するものを例にとり説明するが、ガラス固化体等他の放射性物質貯蔵用とし ても適用可能であることは勿論である。
【0009】 まず、本実施例の放射性物質貯蔵用容器(以下単に容器と称す)を貯蔵する放 射性物質貯蔵装置1について図5を参照して説明する。図5に示すように、該装 置1は中央に位置する貯蔵ピット2に容器収納用の収納管3が複数配設されてお り、これら収納管3の上方には必要に応じて該収納管3内に容器を挿入したりあ るいは収納管3内の容器を吊り上げて移動したりするためのクレーン4が設けら れている。貯蔵ピット2の下部には、外部からの冷却空気が導入される冷却空気 入口シャフト5と連通する入口側通路6が設けられており、また貯蔵ピット2の 上部には、容器から放出される崩壊熱を奪うことにより暖められ上昇する冷却空 気を外部に放出するための冷却空気出口シャフト7に連通する出口側通路8が設 けられている。
【0010】 次に、本実施例の容器について説明する。図中の符号9は本実施例の容器、符 号10は該容器9の一部を構成する有底円筒形状の胴体部、符号11は該容器9 内に収納される使用済核燃料集合体をそれぞれ示している。
【0011】 胴体部10の使用済核燃料集合体11が収納される収納部12の上部位置の内 周面10aには内フランジ部13が該内周面10aに図2にAで示すように上下 面の外周をそれぞれ周溶接することにより固定されており、該内フランジ部13 はその内周面が使用済核燃料集合体投入用の穴部14を形成している。なお、こ の穴部14は収納されるものの大きさおよび形状に応じて形成されるものである が、本実施例においては、使用済核燃料集合体11の断面が略四角形状であるた め、穴部14も略四角形状をなしている。またこの内フランジ部13は胴体部1 0と一体的に作製することも可能である。
【0012】 また、胴体部10の内フランジ部13より上方位置である上端部の内周面10 aには、該内周面10aから内方に突出するように係止部15が4ケ所設けられ ている。この係止部15は円弧状の外周部16と直線状の先端部17とにより外 郭をなすもので、該外周部16において胴体部10の内周面10aに溶接されて 固定されている。そしてこの固定時に、各先端部17はそれぞれ上記内フランジ 部13の四角状穴部14の対応する各辺部18と略平行をなし且つ相対する先端 部17間の距離が穴部14の相対する辺部18間の距離より所定量長くなるよう に設けられている。
【0013】 この係止部15の先端部17と胴体部10の内周面10aとの連続部分で形成 される挿入穴19には、例えば図3に示すような形状の吊具20が上方から挿入 される。この吊具20は、上述した図5に示すクレーン4の先端に設けられるも ので、十字形状をなす吊部21と該吊部21に垂直に設けられクレーン4の先端 に取り付けられる取付部22とからなっており、吊部21の各先端部21aは、 干渉することなく前記挿入穴19に挿入され且つ挿入状態で約45゜回転させて 吊り上げることにより係止部15を下面で係止するようになっている。なお、吊 部21の先端部21aは、同じ対角線上のもの同士の距離が、挿入穴19の最大 となる対角線の長さより若干小さく且つ最小となる対角線の長さより大きくなる ように形成すること等で上記のように作用させることができる。
【0014】 また、内フランジ部13の上面には使用済核燃料集合体11挿入後に穴部14 を封止する蓋部材23が設けられることになる。この蓋部材23はディスク状を なし、その外径は係止部15に引っ掛かることなく内フランジ部13上面に搭載 され且つ穴部14を完全に覆うことができるように適宜設定されるものである。 すなわち、例えば蓋部材23の外径を係止部15の内接円の径より小さく且つ穴 部14の最大対角線長さより大きく形成する等である。そして蓋部材23は、図 2に示すように穴部14を完全に覆った状態での位置ずれ防止のために前記穴部 14に嵌合する凸部24が下面に形成されており、該凸部24を穴部14に嵌合 した状態で内フランジ部13上面に全周にわたって隙間なく溶接されることにな る(図2においては該溶接部分をBで示している)。なお、収納部12内に使用 済核燃料集合体11を挿入した後、蓋部材23を溶接する際に収納部12内にヘ リウム、アルゴン等の不活性ガスを封入するのが好ましい(特にヘリウムが好ま しい)。これは、使用済核燃料集合体11が発する崩壊熱を外部に良好に伝導す るため、および使用済核燃料集合体11の酸化防止のためである。
【0015】 一方、胴体部10の底部25には、図4に示すように、積み重ね時において下 方に位置する容器9上に、これと同軸に搭載されるように上端部の挿入穴19と 嵌合する突出部26が溶接等により固定されている。すなわち、この突出部26 は外周の一部あるいは全部が挿入穴19と接触することにより上下容器9が同軸 上から位置ずれしないように両容器9の位置を決めるものである。例えば、その 形状としては、挿入穴19と同形状あるいは挿入穴19の各辺部18に内接する 円形状等を適用することができる。
【0016】 以上のような構造の本実施例の容器9に使用済核燃料集合体11を挿入した後 、蓋部材23を内フランジ部13に周溶接する。この状態で、上述したようにク レーン4を移動して上方から吊具20を挿入穴19に挿入し約45゜回転させて 上方に移動すると係止部15の下面に吊具20が係止してこれを吊り上げて移動 し収納管3の中に適宜挿入、あるいは収納管3の中にある容器9を適宜取り出し 移動することになる。よって、容器9は内部を密閉するために溶接した蓋部材2 3とは別の部分により吊り上げ移動等されるため、蓋部材23と内フランジ部1 3との溶接部分Bに負荷がかかることはない。勿論、内フランジ部13と胴体部 10との溶接部分Aにも負荷はかからない。さらに、吊具20は胴体部10から 内方に突出した係止部15を内側から係止し、また蓋部材23の溶接は胴体部1 0内部で行なわれるため、胴体部10外周に突出する部分がなく図4に示すよう に胴体部10の外周と収納管3の内周面との隙間27を最小限にすることができ る。
【0017】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の放射性物質貯蔵用容器によれば、吊り上げ移動 等の際に放射性物質の収納部分内部を密閉するための溶接部分に負荷がかからず 、この部分にクラック等生じることがないため、安全性が著しく向上することに なる。また、胴体部から外周に突出する溶接部分等がないので、収納管と容器と の間の隙間を最小限にでき、徐熱性能を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による放射性物質貯蔵用容器
を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例による放射性物質貯蔵用容器
の内フランジ部付近を示す断面図である。
【図3】本考案の一実施例による放射性物質貯蔵用容器
の上端部と吊具を示す斜視図である。
【図4】本考案の一実施例による放射性物質貯蔵用容器
を収納管内に複数積み重ねた状態を示す断面図である。
【図5】本考案の一実施例による放射性物質貯蔵用容器
を貯蔵する放射性物質貯蔵装置を示す断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
9 容器(放射性物質貯蔵用容器) 10 胴体部 10a 内周面 11 使用済核燃料集合体(放射性物質) 13 内フランジ部 15 係止部 20 吊具 23 蓋部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒形状の胴体部の上部内周面に、
    放射性物質投入後に蓋部材を周溶接するための内フラン
    ジ部が設けられ、該内フランジ部より上方位置における
    胴体部の上端部内周面に、吊具により内側から係止され
    る係止部が半径方向内方に突出し設けられていることを
    特徴とする放射性物質貯蔵用容器。
JP4016591U 1991-05-01 1991-05-01 放射性物質貯蔵用容器 Withdrawn JPH04126199U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4016591U JPH04126199U (ja) 1991-05-01 1991-05-01 放射性物質貯蔵用容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP4016591U JPH04126199U (ja) 1991-05-01 1991-05-01 放射性物質貯蔵用容器

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JPH04126199U true JPH04126199U (ja) 1992-11-17

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JP4016591U Withdrawn JPH04126199U (ja) 1991-05-01 1991-05-01 放射性物質貯蔵用容器

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