JPH04124263A - 絶縁物蒸着中における電極維持方法 - Google Patents

絶縁物蒸着中における電極維持方法

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JPH04124263A
JPH04124263A JP24482290A JP24482290A JPH04124263A JP H04124263 A JPH04124263 A JP H04124263A JP 24482290 A JP24482290 A JP 24482290A JP 24482290 A JP24482290 A JP 24482290A JP H04124263 A JPH04124263 A JP H04124263A
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JP
Japan
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electrode
evaporated
insulator
vapor
crucible
Prior art date
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Pending
Application number
JP24482290A
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English (en)
Inventor
Yasushi Fukui
康 福居
Atsushi Mizuno
淳 水野
Kazunari Nakamoto
一成 中本
Tsuguyasu Yoshii
吉井 紹泰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、真空アーク放電によりAl2x Ox 。
5ins等の絶縁物を蒸着する際、電極の導電性が低下
することがないように電極を維持する方法に関する。
[従来の技術] 基板、成形体等の表面に絶縁皮膜を形成する方法として
、真空蒸着が知られている。
この方法においては、たとえば第4図に示した装置を使
用して蒸着を行うことが、金属表面技術Vo1.35 
f1984]第10頁に記載されている。
この真空蒸着装置においては、真空槽1の内部にルツボ
2を配置し、ルツボ2に被蒸着材料3を収容する。被蒸
着材料3には電子ビームガン4がら電子ビーム5が照射
され、熱電子が発生する。
また、熱電子の発生を促進させるため、被蒸着材料3の
近傍に熱電子放射フィラメント6を配置する場合もある
被蒸着材料3の上方には、正の電圧が印加された電極7
が配置されている。電極7と被蒸着材料3との間でアー
ク放電を発生させ、ルツボ2に収容されている被蒸発材
料3から蒸発した蒸気の一部又は全部をイオン化する。
イオン化された蒸気は、真空槽1に導入された反応ガス
lOと反応し、絶縁物として基板11に蒸着される。こ
のとき、基板11を一定温度に維持して蒸着条件を安定
化するため、ヒータ12で基板11を加熱する場合もあ
る。
反応によって生成した絶縁物は、基板10に蒸着される
ばかりでなく、電極7の表面にも蒸着される。絶縁物の
蒸着によって電極7の導電性が低下し、被蒸着材料3と
電極7との間のアーク放電が不安定になる。その結果、
蒸着が一定速度で行われず、均質な絶縁皮膜を基板11
上に形成することができなくなる。場合によっては、ア
ーク放電が停止し、蒸着の継続が不可能になる。
そのため、たとえば特開平1−96373号公報では、
電極7を高温に加熱し、電極7の表面に絶縁物が蒸着す
ることを防止している。
[発明が解決しようとする課題] しかし、電極7を高温に加熱するとき、電極7からの輻
射熱が多くなる。この輻射熱とアーク放電で発生した熱
が基板11に加えられ、基板11が必要以上に加熱され
る。その結果、強度低下。
耐食性劣化等、被蒸着基板の性質が悪化する。
本発明は、このような問題を解消するために案出された
ものであり、電極に不活性ガスを吹付けることにより、
電極を側段加熱する必要なく、反応生成物が電極表面に
付着することを抑制し、アーク放電を一定した条件下で
継続させることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の電極維持方法は、その目的を達成するために、
真空槽内に配置されたルツボに被蒸発材料を収容し、前
記ルツボに対して相対的に正の電圧を印加した電極を前
記ルツボの上方に設け、前記ルツボと前記電極との間で
アーク放電を発生させ、前記ルツボから蒸発した蒸気の
一部又は全部をイオン化し、該蒸気と前記真空槽内に導
入した反応ガスとの反応によって生成した絶縁物を被蒸
着基板に蒸着するとき、前記電極に不活性ガスを吹き付
け、前記電極に対する前記絶縁物の付着を防止すること
を特徴とする。
ここで、電極の内部にガス流路を穿設し、該ガス流路か
ら電極表面に不活性ガスを吹き出すこともできる。
[作用] 電極の表面に不活性ガスを吹き付けるとき、ルツボから
電極に飛来する蒸発粒子の蒸着は阻止される。また、吹
き出された不活性ガスの流れによって、反応ガスの流動
方向が変わり、電極近傍に流れてこなくなる。そのため
、電極近傍で蒸発粒子と不活性ガスとが反応して、電極
表面に絶縁物が蒸着されることがなくなる。その結果、
電極の導電性が維持され、長時間にわたりアーク放電が
継続され、被蒸着基体に一定した品質の絶縁物を蒸着さ
せることができる。
また、電極内部にガス流路を設け、その流路から不活性
ガスを吹き出させるとき、ガス流路の内側表面に絶縁物
が蒸着されることが防がれ、電極の導電性が維持される
。このとき、飛来する蒸発粒子及び反応ガスの流入阻止
が一層確実になる。
そのため、蒸着をより長時間継続させることができる。
[実施例] 以下、AA*Osをステンレス鋼5US304製の基板
に蒸着させることに本発明を適用した実施例を説明する 実施例1: 本実施例においては、第1図に示した設備構成をもつ真
空蒸着装置を使用した。
真空槽1には適宜の真空ポンプ(図示せず)が接続され
ており、内部が真空排気される。真空槽1の内部には大
地電位のルツボ2が配置されており、ルツボ2に被蒸発
材料3としてAβを収容している。
被蒸発材料3は、電子ビームガン4から照射した電子ビ
ーム5で加熱され、蒸発する。また、正の電圧が印加さ
れた電極7と被蒸発材料3との間でアーク放電を発生さ
せ、被蒸発材料3から蒸発した蒸気をイオン化する。
ここで、被蒸発材料3が加熱によってもほとんど熱電子
を放射しないAβであるため、電子放射フィラメント6
から熱電子を放射させ、アーク放電を発生させる。
電極7の表面には、導入管8から不活性ガス9を吹き付
けられる。これにより、電極7に対する絶縁物の蒸着が
防がれ、電極7の導電性が維持される。
反応ガス10は、真空槽lの外部から導入管13を通っ
て真空槽lに導入される。
基板12は、ルツボの上方に設けられており、ヒータ1
3で加熱される。なお、基板12は、大地電位に維持さ
れている。アーク放電によってイオン化した蒸発材料3
の蒸気と反応ガス10が基板工2上或いは空間中で反応
し、反応生成物である化合物へβ、O,が生成され、基
板12に蒸着される。
実施例2: 本実施例においては、第2図に示すように、内部にガス
流路工4を穿設した電極7を使用する外は、実施例1と
同じ設備構成の真空蒸着装置を使用した。そして、ガス
流路14に不活性ガス9を送り込み、電極7の表面に流
出させている。これにより、ガス流路14内面に絶縁物
が蒸着するのを防止し、電極7の導電性を維持する。
実施例1及び実施例2による蒸着実験:真空槽1を1X
10−’トールまで真空排気した後、反応ガス10とし
て02ガスを導入管13から導入した。また、不活性ガ
スとしてArを、実施例1では電極7の表面に吹き付け
、実施例2ではガス流路14から電極7の表面に吹き出
した。
電子ビームガン4から照射した電子ビーム5によって蒸
発材料3を蒸発させた。そして、40Vの電圧を印加し
た電極7とルツボ2との間で電子放射フィラメント6か
ら放出させた電子を元にしたアーク放電によって、発生
した蒸気をイオン化して、大地電位の基板11にAβt
O3を20人/秒の速度で蒸着した。なお、基板11は
、ヒータ12によって200℃に加熱保持した。
このときの蒸着時間とアーク放電電流の関係を第3図に
示す、アーク放電電流は、電極7に流れる電流によって
測定した。また、第4図に示した従来の装置で蒸着を行
った結果についても、第3図に併せ示した。
第3図から明らかなように、従来の方法では、30秒で
アーク放電が発生しなくなり、蒸着が不可能になった。
これに対して、本発明法においては、長時間にわたって
アーク放電が発生し続け、3000秒以上の蒸着の継続
が可能であった。
[発明の効果〕 以上に説明したように、本発明においては、電極に不活
性ガスを吹き付けることにより、蒸発材料の蒸気と反応
ガスとの間の反応で生成した絶縁物が電極に蒸着するこ
とがなくなる。そのため、電極の導電性低下が抑制され
、長時間にわたって安定した条件下でセラミックス等の
絶縁材料を蒸着することが可能となる。しかも、導電性
の維持が簡単且つ安価に行われるため、基板、成形物等
に対する絶縁皮膜の形成が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1において使用した真空蒸着装
置の概略を示し、第2図は実施例2で使用した真空蒸着
装置の概略を示し、第3図は本発明の効果を従来法と比
較しながら具体的に表したグラフ、第4図は従来の真空
蒸着装置の概略を示す。 1:真空槽     2;ルツボ 3:蒸発材料    4:電子ビームガン5:電子ビー
ム   6:電子放射フィラメント7:電極     
 8:導入管 9:不活性ガス   1o:反応ガス 11:基板     12:ヒータ 13:導入管    14;ガス流路 第 図 第 図 第 図 蒸 看 時 間 (秒) 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)真空槽内に配置されたルツボに被蒸発材料を収容
    し、前記ルツボに対して相対的に正の電圧を印加した電
    極を前記ルツボの上方に設け、前記ルツボと前記電極と
    の間でアーク放電を発生させ、前記ルツボから蒸発した
    蒸気の一部又は全部をイオン化し、該蒸気と前記真空槽
    内に導入した反応ガスとの反応によって生成した絶縁物
    を被蒸着基板に蒸着するとき、前記電極に不活性ガスを
    吹き付け、前記電極に対する前記絶縁物の付着を防止す
    ることを特徴とする電極維持方法。
  2. (2)請求項1記載の電極の内部にガス流路を穿設し、
    該ガス流路から電極表面に不活性ガスを吹き出すことを
    特徴とする電極維持方法。
JP24482290A 1990-09-14 1990-09-14 絶縁物蒸着中における電極維持方法 Pending JPH04124263A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5612090A (en) * 1992-11-20 1997-03-18 Nisshin Steel Co., Ltd. Iron-based material having excellent oxidation resistance at elevated temperatures and process for the production thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5612090A (en) * 1992-11-20 1997-03-18 Nisshin Steel Co., Ltd. Iron-based material having excellent oxidation resistance at elevated temperatures and process for the production thereof
US5631090A (en) * 1992-11-20 1997-05-20 Nisshin Steel Co., Ltd. Iron-based material having excellent oxidation resistance at elevated temperatures and process for the production thereof

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