JPH04122238U - トラクターのヘツドライト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造簡単かつ安価な構成の側照灯を提供す
る。 【構成】 ボンネット前部に配設するヘッドライトにお
いて、ヘッドライトを配置するボンネット内に取付フレ
ームを設け、該取付フレーム前面に集光器を固定し、該
集光器の中央部に前照灯を配置し、両端に側照灯を配置
し、該前照灯及び側照灯を覆う如く透光レンズをボンネ
ットの形状に合わせて前面から側方へ湾曲成形したもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はトラクターのヘッドライトに前照灯だけでなく側照灯も一体的に設け るための構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のトラクターのボンネット前面に設けるヘッドライトは前照灯のみが配設 され側照灯はなく、その他フェンダー上にウインカーが設けられていたのである 。ヘッドライトの従来構成として例えば、実開昭６２−４３０３８号公報の技術 がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のように前照灯のみであると前照灯の光を透光レンズにより屈折させて或 る程度広角に光を照射することは可能であり、路上走行する場合には不都合があ まりないが、作業が長引き夕方に作業を行う場合には、ボンネットの前方のみが 照らされているので、前輪近傍から側方が照らされないのである。よって、前の 作業工程と現在の作業工程の境界がはっきり見えなかったり、回行時に曲がる方 向がはっきり見えなかったりしていたのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような問題点を解消するために、トラクター前端に設けるヘッド ライトにおいて、取付フレーム前面に前照灯用の集光器を固定し、該集光器の両 外側方位置の取付フレームに側照灯を装着し、該前照灯前面からボンネット側方 の側照灯を覆うように透光レンズを湾曲形成したものである。

【０００５】

【実施例】

本考案の解決しようとする課題及び解決するための手段は以上の如くであり、 添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図１はトラクター全体斜視図、図 ２は本考案のヘッドライト平面断面図、図３はヘッドライト部側面図、図４は同 じく正面図一部断面図、図５は同じく斜視図、図６は電気回路図、図７は集光器 の他の実施例を示す平面図である。図１おいて機体フレーム８の前端上にエンジ ンが載置され、該エンジンを覆うようにボンネット１が配設され、該ボンネット １後部に操作パネルとハンドル２が配設され、ボンネット１の前端面に本考案の ヘッドライト３が配設されている。

【０００６】 該ヘッドライト３の構成は図２〜図５に示すように、ボンネット１前面の傾斜 部１ａに左右の前照灯及び側照灯を一体的に覆う透光レンズ４がその傾斜に合わ せて配設され、該透光レンズ４はアクリル等の透明の合成樹脂にて構成され前照 灯及び側照灯の光を屈折させて広く照射するようにし、該透光レンズ４の形状は 中央が平面で両側方が湾曲してボンネット１の側面の形状に合うように形成され ている。そして、該透光レンズ４内側には突起４ａ・４ａが突設され、集光器５ の両側から突出した嵌合突起５ａ・５ａ先端に嵌合されている。該嵌合突起５ａ ・５ａは前照灯６の光を前方へ、及び側照灯７の光を側方へ反射させるだけでな く前照灯６と側照灯７を隔てて支持する役目も果たしており、左右の前照灯６・ ６の間にも両者を隔てるための突起５ｂ・５ｂが突出され、嵌合突起５ａと突起 ５ｂの間の中央に前照灯６の取付部５ｃが設けられ、集光器５表面はメッキが施 されて光を反射するように構成している。

【０００７】 前記集光器５の後面は取付フレーム９に固定されており、中央がナット１３に て固定され、両側が支持ステー１０・１０と共にナット１４にて固定され、該支 持ステー１０は下方へ延設して下端を機体フレーム８に固定されている。そして 、前記取付フレーム９の側方両端には側照灯７・７の取付部９ａ・９ａが設けら れ、該取付部９ａ・９ａの前面側の内側には集光器１１が側照灯７を一部覆う如 く取付フレーム９に固定され、側照灯７から発せられた光が集光器１１で側方へ のみ反射するように構成している。但し集光器１１は図７に示すように、集光器 ５に側照灯７用の集光器５ｄを一体的に成形して側方も反射するように構成する ことも可能である。

【０００８】 そして前記前照灯６及び側照灯７を点灯する回路構成は図６に示すように、バ ッテリー１５からの電力は操作スイッチ１６を介して前照灯６及び側照灯７に供 給されており、前照灯６は上向きに照らすＨＩビーム６ａと下向きに照らすＬＯ Ｗビーム６ｂを有しており、該ＬＯＷビーム６ｂと側照灯７が並列に接続されて いる。よって、操作スイッチ１６を一段切り換えてＯＮしてライトを点灯させる と、一段目のＬＯＷビーム６ｂと側照灯７が点灯され、二段目に切り換えてＯＮ するとＨＩビーム６ａが点灯され、上向きに照らすときには前方遠くを照らすと きであるので、トラクターの前部近傍は必要なくＬＯＷビーム６ｂと側照灯７は 消灯されるのである。

【０００９】

【考案の効果】

以上のような構成により本考案は次のような効果が得られるのである。即ち、 透光レンズ、集光器と取付フレームにより、左右の前照灯と側照灯を一体的に構 成することが可能であり、簡単で安価なヘッドライトを構成することが可能とな り、また、側照灯が前照灯用の集光器を固定する為の取付フレームに装着されて いるからボンネット前面への組み付けが非常に簡単となったのである。そして、 側照灯を備えているので前輪近傍まで照らすことができ夕暮れの作業も安全に行 えるようになったのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】トラクター全体斜視図である。

【図２】本考案のヘッドライト平面断面図である。

【図３】ヘッドライト部側面図である。

【図４】同じく正面図一部断面図である。

【図５】同じく斜視図である。

【図６】電気回路図である。

【図７】集光器の他の実施例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ ボンネット ３ ヘッドライト ４ 透光レンズ ５ 集光器 ６ 前照灯 ７ 側照灯 ９ 取付フレーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トラクター前端に設けるヘッドライトに
   おいて、取付フレーム前面に前照灯用の集光器を固定
   し、該集光器の両外側方位置の取付フレームに側照灯を
   装着し、該前照灯前面からボンネット側方の側照灯を覆
   うように透光レンズを湾曲形成したことを特徴とするト
   ラクターのヘッドライト。