JPH04121601U - 照示灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型、コンパクト化した照示灯を得ることを
目的とする。従来の照示灯は、電池の収納された電源部
分と、発光体とが別個の部分に構成されていた。 【構成】 内部収納体に電池を収納し、その外側の側面
に発光体を配置したものである。係る構成により電池の
外周部分から光が放射されて、小型コンパクト化した照
示灯が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は照示灯に関する。特に夜間等の暗闇の中で、ランプにより位置等を 照示するのに好適な照示灯に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来夜間等の暗闇の中で、ランプにより位置等を照示するのに用いられる照示 灯としては、懐中電灯があった。懐中電灯は、よく知られているように、円筒状 の把手部分とその先端部に設けられたランプからなっている。円筒状の把手部分 の中に電池が内蔵されており、ランプとは別個に構成されていた。また交通整理 用あるいは交通標識用として用いられている照示灯がある。これは細長い円筒状 をなしており、把手部分に電池が内蔵されている。円筒状の大半は発光ダイオー ドまたは豆電球などの発光体が収納された筒部分となっていて、電池の部分と発 光体の部分とは別個に構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は係る従来の照示灯を改良することにより、小型でコンパクト化した 照示灯を実現しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、電池を収納する内部収納体と、該内部収納体の外側の側面に配置 され、前記電池により点灯する発光体とから構成された照示灯である。

【０００５】

【作用】

電池は内部収納体、即ち内部の円筒に収納される。そしてその内部の円筒の外 周に配置された発光体を点灯させる。したがって、円筒状の内部収納体の内側に 電池があり、その外周に配置された発光体が点灯する。したがって、小型、コン パクト化された照示灯が実現される。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例の照示灯の構成を示す斜視図である。１は外筒であり 、収納体を構成する。この収納体は円筒状をなしており、透明プラスチックのパ イプで作られており、本実施例においては、外径２０mmφ、内径１６mmφ、長さ １２５mmである。３は内筒であり内部収納体を構成し、これも透明プラスチック のパイプであり、この内部に電池５が収納される。電池５はこの実施例において は、単４型乾電池２個が用いられている。７は点灯回路板であり、この板上には 半導体集積回路、トランジタスー等の回路素子が搭載されており、電池から与え られる直流電圧をパルス電圧に変換して発光素子１１、１２を点灯制御するもの である。９は配線板であり、銅の薄板である。配線板９は点灯回路板で形成され たパルス電圧を発光素子１２に電圧を供給する接続のためのものである。

【０００７】 発光素子１１，１２は配線板９の電源側とグランド側の間にまたがって設けら れている。本実施例においては発光素子は３個取り付けられており、内筒３、即 ち内部収納体の外側の側面に配置されている。１３は電池支持端子であり電池５ のマイナス側の接地を取ると共に、電池５を内筒３の内部において固定する。電 池支持端子１９も同様に電池５のプラス側の電気的な接続をとると共に、電池５ を内筒３内部に固定する役割を果たしている。

【０００８】 スペーサ１３は内筒と外筒の間に配置され内筒を外筒に対して固定するための ものである。１５は蓋であり、外筒１の上端を機密封じする。この蓋１５はプラ スチック製であり外筒１に対して水中での使用を可能になるように防水構造が取 られている。蓋１７も同様に外筒の下端を密閉するものであり防水構造が同様に 取られている。

【０００９】 次にこの照示灯の動作を説明する。電池５は乾電池２個が直列に接続されてお り、３Ｖの電圧を点灯回路板７に供給する。点灯回路板ではこれをパルスに変換 して１分間７０回のパルス電圧を発光素子１１，１２に与える。発光素子は１. ７ボルト２０mmＡの平均電流であり、単４型乾電池２個で約４８時間連続使用可 能である。この発光素子１１，１２は高輝度タイプのＬＥＤが用いられており、 約１００ｍ先から暗闇の中で目視が可能である。

【００１０】 図２は本考案の一実施例の照示灯の点灯状態を示す斜視図である。外筒１の外 側には再帰性反射シートが貼られており、発光素子よりの光は散乱されて外部に 出るようになっている。従って、外側からは発光素子の光が散乱されて照示灯全 体が光っているように遠くからは見える。この再帰性反射シートを施すことによ り、特に夜間ライト等の光を受けることによって視認性が大幅に向上する。従っ て、以上の構成により非常に小型コンパクト化された安全標識灯、あるいは水中 における夜間のブイの標識等の用途に好適な照示灯が得られる。

【００１１】 また、本実施例においては内筒３と外筒１を別個に、円筒状のプラスチックパ イプで作ってあるが、内筒３はプラスチックモールドで外筒１の中に形成しても よい。プラスチックモールドで構成することにより、組立工程がより簡略化され る。また、外筒１は本実施例では円筒であるがこれを五角形、三角形、菱形等用 途に合わせて形状を変更することが勿論可能である。これにより取付場所等、用 途目的に応じた各種形状の照示灯が得られる。例えば、外筒を三角形として、一 面を赤色、一面を緑色、一面を橙色の発光ダイオードを用いることにより、三面 での発光色の異なる照示灯が得られる。これは、交通整理用、装飾用などの用途 に好適である。また、外筒の表面に細かな凹凸をつけることにより、発光ダイオ ードの光が散乱される。外からは、クリスタルのようにキラキラと光って見え、 特に装飾用などの用途に好適である。

【００１２】 図３は本考案の他の実施例の面状発光体による点灯状態を示す外観図である。 この第２の実施例においては、発光素子に換えてＥＬなどのシート状発光体が用 いられている。面状発光体は内筒３と外筒１の間に埋め込まれ又は、挿入されて いる。そして、電池支持端子１３と電池支持端子１９の間に正と負の電圧が印加 され、シート状発光体が発光する。従って、この実施例においては外側からは外 筒１の全体が発光して見える。即ち内部に電池が収納されて、その外周全体が発 光する構成となっている。

【００１３】 なお、電池５を充電可能なバッテリーとし外部の電源への接続線を設けること によって、外側から電池を充電しながら同じ場所で長時間の使用が可能となる。 これは保安用安全標識灯、装飾用照示灯の一定の場所で長時間連続使用する用途 に特に便利である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は電池を収納する内部収納体と、該内部収納体の外周に配置された発光 体とから構成されている照示灯である。従って、電池の周辺部分外周から光が放 射されて、小型、コンパクト化された照示灯が実現された。この照示灯は水中に おけるブイの標識の照示、道路交通の整理などに用いられる安全標識灯あるいは 危険物の位置を示す為の照示灯として有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の照示灯内部の構成を示す斜
視図である。

【図２】本考案の一実施例の照示灯の点灯状態を示す斜
視図である。

【図３】本考案の他の実施例の面状発光体による点灯状
態を示す照示灯の斜視図である。

【符号の説明】

１ 外筒 ３ 内筒 ５ 電池 ７ 点灯回路板 １１，１２ 発光素子 １３，１９ 電池支持端子 １５，１７ 蓋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池を収納する内部収納体と、該内部収
   納体の外側の側面に配置され、前記電池により点灯する
   発光体とからなることを特徴とする照示灯。
2. 【請求項２】 前記発光体は、点状発光源である発光ダ
   イオードからなることを特徴とする請求項１記載の照示
   灯。
3. 【請求項３】 前記発光体は、面状発光源であるシート
   状発光体からなることを特徴とする請求項１記載の照示
   灯。