JPH04117929A - 双輪キヤスター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、緩衝機能を持ったキャスターに関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来知られているこの種のキャスターは、実公昭５６−
２８００５号に記載のように、床面に接地する方向、す
なわち底面から見た場合に、バネ部材やバネ保持部など
の緩衝機構の要素が露出しており、たとえば本キャスタ
ーを電気掃除機などに用いた場合に、電源コードが一対
の車輪間に入ったときに、この緩衝機構の要素、すなわ
ちバネ保持部の端面と電源コートが接触し、電源コード
が傷付くなどの問題があった。また、敷居などを乗越え
る際に、一対の車輪間に入る幅の敷居の場合には、敷居
がレールの役目として、敷居目方向にキャスターが移動
してしまい、敷居を乗り越えることが非常に困難であっ
た。

また、実開昭６２−１００１４８号に記載のものではキ
ャスター本体の大きさに比べ、車輪が小さく、実公昭５
６−２８００５号に記載のものと、同じ程度の旋回径と
するためには、車輪が小さくなりすぎてしまい、走行寿
命の点で問題があり、従って旋回径がどうしても大きく
なってしまい、電気掃除機などに使用する場合、前輪の
キャスターとしての用途以外には使用困難なものであっ
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、以上従来技術の欠点を除去した、旋回
性、走行性を向」ニした、緩衝機能を備えたキャスター
を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、取付軸に回転自在となるよ
う軸受をもったキャスター本体を取付け、キャスター本
体に取付軸の軸線方向に略直角となるる方向に軸線をも
つ回動支持部を設け、回動支持部の両側に一対の車輪を
設け、一対の車輪を径方向内側のコア部と、外側のタイ
ヤ部とで形成し、コア部に設けた複数の貫通穴にタイヤ
部が充填されるように一体成形、あるいはインサート成
形で製作し、またこの一対の車輪を揺動自在に支持する
バネ保持部を設け、キャスター本体とこのバネ保持部と
の間にバネ部材を配置し、バネ保持部やバネ部材などの
緩衝機構の要素が底面から見ても露出しないように、こ
れら要素の外側にキャスター本体と一体に形成したリン
グ部を配設したちのである。また、取付軸とキャスター
本体の回動支持部は、取付軸に切欠軸を設け、キャスタ
ー本体の軸受内周にこの切欠溝に嵌合する突部を設けて
なっている。一方、一対の車輪の揺動量が最大になった
ときにもリング部が車輪外周よりも出ることはないがほ
ぼ近接した位置となるように構成し、揺動しない状態で
は、適当な空間をもたせているものである。

〔作用〕

本発明のキャスターは、一対の車輪が独立して回動する
タイプの双輪キャスターで、車輪間にバネ部材による緩
衝機構を備えており、さらに車輪外周には軟質材で形成
したタイヤ部があるので、実公昭５６−２８００５号と
同様に旋回性に優れ、また衝撃吸収に対してはタイヤ部
を有する分、さらに向上したものである。また、バネ部
材やバネ保持部などの緩衝機構の要素をキャスター本体
に一体に形成したリング部により覆っているので、走行
時に電源コードが車輪間に入り込んでも、これを傷付け
ることなく、また敷居が同様に車輪間に入り込んでも、
リング部外周によって敷居を乗越え易くなるため、走行
性に優れるものである。さらに、緩衝機構の要素は、ど
の方向から見ても露出しないので、電気掃除機に用いた
場合などにキャスター取付面を側面にして、掃除機本体
を収納しておく場合には、露出せず、外観上、極めて良
好なるものである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を用いるところにより説
明する。

第１図は本発明の双輪キャスターの正面図、第２図は同
側面図、第３図は同平面図、第４図は取付軸とキャスタ
ー本体の取付を示す一部断面図、第５図は本発明の双輪
キャスターを電気掃除機に取付けた場合の状態図である
。

金属製の取付軸１に掃除機本体２にねじ止めするための
金属製取付座３を固定しており、取付軸１には、切欠溝
４があり、これに嵌合する突部５を有した軸受６をもつ
キャスター本体７が回動自在に取付いている。キャスタ
ー本体７には、軸受６の軸線方向と略直角となる軸線を
もつ回動支持部８があり、これに回動支持される金属製
のバネ保持部９がある。バネ保持部９には、車輪１０が
貫通しており、この車輪１．０に一対の車輪１工をそれ
ぞれ独立して回動自在に保持している。一対の車輪１１
はそれぞれ径方向内側にコア部１２゜外側に柔軟性を有
する材料からなるタイヤ部１３を有しており、コア部１
２には複数の貫通穴１４があり、この部分にもタイヤ部
１３が充填されることにより、コア部とタイヤ部を確実
に固定している。コア部１２の側面には側板１５をスナ
ツプフィツトにより嵌合させて車輪１０が露出しないよ
うに構成している。キャスター本体７とバネ保持部９と
の間に、一対の車輪１Ｊ間に位置する圧縮コイルバネか
らなるバネ部材１６があり、このバネ部材１６及びバネ
保持部９などの緩衝機構の要素の回りを囲う形で、キャ
スター本体７に一体に形成したリング部１７がある。

以」二説明したキャスター１８を電気掃除機本体］９に
取付けた状態でホース２０．延長管２１゜吸口２２を接
続したまま収納する形態を第５図に示している。ここで
キャスター１８は、全部で４ヶ取付けており、それぞれ
が独立に旋回、走行するため、車輪１１の数で言うと、
８ケの車輪１１がそれぞれ独立して走行するものである
。一方キヤスター１８に衝撃力が加わり、車輪１１が最
大に変化した場合でも（各図に二点鎖線で最大変位した
状態を示す）リング部１７が車輪１１の外周より内側に
入っており、リング部］７が床面と衝突しない。すなわ
ち、車輪１１が変位しない状態ではリング部と車輪１１
外周との間に適当な空間部２３を設けている。

以上説明してきたように１本実施例によれば、リング部
１７によってバネ部材１６やバネ保持部９などの緩衝機
構の要素部品が露出しないため、走行中に車輪１１の間
に電源コード（図示せず）をはさみ込んだ場合に、電源
コードを緩衝機構の要素部品により傷付けることがなく
、また、リング部１７と電源コードが当接し、キャスタ
ー１８が揺動した場合、すなわち衝撃力が加わった場合
に、極軸１１が床面により浮いて、はさみ込んだ電源コ
ートが自動的に取除かれるもので安全性。

走行性に優れるものである。また敷居などの障害物乗越
えの際には緩衝機構により、衝撃力を効果的に吸収する
と共に、リング部１７があるため。

細いレール状の敷居などで車輪１１の間に入り込む寸法
のものであっても、上述の電源コードの場合と同様な作
用で、入り込みにくく、万−入り込んでも衝撃力により
容易に乗越えてしまうもので、走行性に極めて優れるも
のである。さらに、キャスター１８には軟質材からなる
タイヤ部１３があるため、床上走行時のゴロゴロ音を大
幅に低減するものである。また、キャスター１８は電気
掃除機本体１９に４ヶ取付いているので、どの方向から
も障害物を乗越えられるもので敷居などの障害物に対し
、方向性なく良好な乗越え性を示すと共に、電気掃除機
本体１９の不慮の落下の際にもバネ部材１６により効果
的に衝撃力を吸収するため、電気掃除機本体１９及び、
内部構造部品が衝撃力から守られるものである。特に近
年、電気掃除機本体１９内には、パワーコントロールの
ために電子プリント基板や電子部品等、衝撃力に対して
破損しやすい部品が搭載される割合が高くなっており、
これらの重要部品を保護するためにも、非常に有効なキ
ャスター１８である。

さらに、リング部１７により、バネ部材１６やバネ保持
部９などの緩衝機構の要素部品が露出しないため、第５
図に示すような電気掃除機１９の収納状態でも、キャス
ター１８の内蔵物が見えず、安全で且つ外観上、美観に
優れたキャスターを提供できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、以上説明したように構成しているので
、緩衝機能を備えたキャスターで且つ、安全性、旋回性
、走行性に優れると共に外観」二、美観に優れるものを
提供できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す双輪キャスターの正面
図、第２図は第１図の側面図（Ｐ視図）、第３図は第１
図の平面図（Ｑ親図）、第４図は第１図において取付軸
１とキャスター本体７の嵌合部を示す一部断面図、第５
図は、本発明のキャスターを電気掃除機に取付けた場合
の状態図である。 １・取付軸、４・・切欠溝、５・・突部、６・・・軸受
、７・キャスター本体、８・・回動支持部、９・・・バ
ネ保持部、１１・・車輪、１２・・・コア部、１３・・
タイヤ部、１４・・・貫通穴、１６・・・バネ部材、１
７・・・リング部、１８・・キャスター、１９・・・電
気掃除機、２３・・空間部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、取付軸に回転自在に軸受をもつキャスター本体を取
   付け、キャスター本体に前記取付軸とは略直角となる方
   向に軸線を持つ回動支持部を設け、該回動支持部の両側
   に一対の車輪を設け、該車輪を揺動自在に支持するバネ
   保持部を設け、前記キャスター本体と前記バネ保持部の
   間にバネ部材を配置し、前記バネ保持部及びバネ部材の
   外側に前記キャスター本体に一体に形成したリング部を
   配設したことを特徴とする双輪キャスター。 ２、請求項１項において、取付軸に切欠溝を設け、キャ
   スター本体の軸受内周に該切欠溝に嵌合する突部を設け
   て、あるいは、取付軸に突部をキャスター本体の軸受内
   周に該突部に嵌合する溝部を設けて取付軸にキャスター
   本体を回動自在に支持したことを特徴とする双輪キャス
   ター。 ３、請求項１項において、一対の車輪の揺動量が最大と
   なつたときには、リング部が車輪外周よりも外側に出る
   ことがないが、ほぼ車輪外周に近接するように構成し、
   一対の車輪が揺動しない状態では、床面とリング部との
   間に適当な空間を持たせたことを特徴とする双輪キャス
   ター。 ４、請求項１項において、一対の車輪は、径方向内側の
   コア部と、外側の軟質材で形成したタイヤ部とからなり
   、コア部には複数の貫通穴があり、該貫通穴にタイヤ部
   が充填されるように一体成形、あるいはインサート成形
   により製作されたことを特徴とする双輪キャスター。 ５、請求項１項において、電気掃除機の床面側に４つの
   キャスターをそれぞれ独立させて設けたことを特徴とす
   る双輪キャスター。