JPH04116460A - アルブミンの分析方法 - Google Patents

アルブミンの分析方法

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JPH04116460A
JPH04116460A JP23773390A JP23773390A JPH04116460A JP H04116460 A JPH04116460 A JP H04116460A JP 23773390 A JP23773390 A JP 23773390A JP 23773390 A JP23773390 A JP 23773390A JP H04116460 A JPH04116460 A JP H04116460A
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JP
Japan
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column
albumin
flow path
eluent
sample
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JP23773390A
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Toshiki Kawabe
俊樹 川辺
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルブミンを分析するための方法に関し、よ
り特定的には、血清中または血漿中の糖化アルブミンを
、液体クロマトグラフィを用いて分析する方法に関する
〔従来の技術〕
糖尿病の指標の一つとして、血液中の糖化ヘモグロビン
、特にヘモグロビンAlcが知られており、その測定が
行われている。また、ヘモグロビンと同様に生体中の他
の蛋白質も糖化を受けることがわかっている。これらの
蛋白質の中でも、アルブミンの半減期は2週間とヘモグ
ロビンよりも短いため、糖化アルブミンがヘモグロビン
Alcよりも短期の血糖状態を反映する指標になると言
われている。
糖化アルブミン値(アルブミンの糖化度)は、試料中の
アルブミン量に対する糖化されたアルブミン量の相対的
な割合として、次の式(1)のように定義されている。
糖化アルブミンを分析する方法及び分析装置は、特開昭
62−226999号、特開昭64−78154号、特
開平1−257257号、特開平1262469号、特
開平2−45759号等に開示されている。
上記のような先行技術の糖化アルブミンの分析方法は液
体クロマトグラフィを用いるものである。
すなわち、試料を移動相と共に蛋白質分離用のカラムに
導き、アルブミンを他の蛋白質から分離し、次に、分離
されたアルブミンをアフィニティヵラムに導き、糖化ア
ルブミンと非糖化アルブミンとに分離することにより、
試料中の糖化アルブミン値を測定するものである。
そして、上記蛋白質分離カラムの好ましい例として、ア
ルブミンとの親和性の高い色素シバクロンブルーF 3
 (、−A等を結合させたゲルを充填したカラム、血清
中の大量成分であるIgGとアルブミンとを分離し得る
ゲル濾適用分離カラム、アミノ基を有するイオン交換ゲ
ル充填カラム等が挙げられている。これらのゲルのうち
、親水性架橋共重合体にアミノ基を導入したゲルが特に
好ましい旨も記載されている。
他方、アフィニティ力ラムの好ましい例とじては、’i
L* lE=’[換チル吐E tジヒドロキシボロニル
基を有するゲルを充填したカラム等が挙げられている。
特に、親水性架橋共重合体にジヒドロキシボロニル基を
導入したゲルが好ましい旨記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した各先行技術に記載の分析方法で
は、以下のような問題があった。
すなわち、蛋白質分離カラムにおける試料中からの蛋白
質の分離に際しては、グロブリン、アルブミンの順でカ
ラムから溶出される。従って、糖化アルブミンを測定す
る場合、アルブミンをアフィニティカラムに導入する前
に、グロブリンの溶出を待たねばならず、その分だけ測
定時間が余分にかかっていた。
よって、本発明は、上述した従来のアルブミン分析方法
についての問題点を解消するものであり、その目的とす
るところは、試料中の糖化アルブミンをその他の蛋白質
成分に影響されることなく迅速に分析することが可能な
分析方法を提供することにある。
〔課題を解決するだめの手段及び作用〕上述した各先行
技術では、分析に際しての流路等の構成を改良すること
により分析時間の短縮が図られていたのに対し、本願発
明者は、上記の問題点に鑑み、蛋白質分離カラムの充填
剤を工夫すれば分析時間を短縮し得るのではないかと考
え、蛋白質分離カラムに用いられる充填剤を鋭意検討し
た結果、蛋白質分離カラムとしてヒドロキシアパタイト
充填カラムを用いれば分析時間を短縮し得ることを見出
し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のアルブミン分析方法は、試料中のア
ルブミンを他の蛋白質成分から分離するために、移動相
と共に試料を蛋白質分離カラムに導(工程と、上記蛋白
質分離カラムで分離されたアル)゛ミンをアフィニティ
カラムに導き、8亥アフイニテイカラムにて非糖化アル
ブミンと糖化アルブミンとを分離する工程とを備えるア
ルブミンの分析方法において、蛋白質分離カラムとして
、ヒドロキシアパタイト充填カラムを用いることを特徴
とするものである。
本発明の分析方法において、蛋白質分離カラムに試料を
導く工程、並びにアフィニティ力ラムにおいて非糖化ア
ルブミンと糖化アルブミンとに分離する工程の手順自体
は、上述したような従来から公知のアルブミン分析方法
を適宜用いることができる。
本発明の特徴は、上記したとおり、蛋白質分離カラムと
して、ヒドロキシアバタイ]・充填カラムを用いたこと
にある。ヒドロキシアパタイトを充填剤として用いた蛋
白質分離カラムでは、試料中の蛋白質は、トランスフェ
リン、アルブミン、グロブリンの順に溶出される。従っ
て、比較的時間のかかるグロブリンの溶出時間を待つま
でもなく、アルブミンを分離することができる。すなわ
ち、本発明では、ヒドロキシアパタイト充填カラムを蛋
白質分離カラムとして用いることにより、グロブリンの
溶出時間を待つ必要がないため、糖化アルブミンをより
短時間で測定することが可能となる 本発明において使用されるヒドロキシアパタイトは、液
体クロマトグラフィーに使用できるだけの機械的強度を
有していれば良く、その形状、Ca/P比等の特性を特
には問わず、いずれも使用可能である。このようなヒド
ロキシアパタイトが充填されたカラムとしては、三井東
圧化学■製;HCA−Co Iumn■、東亜燃料工業
■製;セラミックアパタイトカラム等が市販されている
なお、本発明において、糖化アルブミンと非糖化アルブ
ミンとに分離するためのアフィニティカラムとしては、
蛋白質の非特異的吸着が少ないものであれば任意の充填
剤を充填したカラムを用い得る。特に、官能基としてジ
ヒドロキシボロニル基が導入された充填剤が好適に用い
られる。
〔実施例の説明〕
以下、非限定的な実施例を説明することにより本発明を
明らかにする。
まず、第1図のフロー図を参照して、本実施例の分析方
法を説明する。
第1図のアルブミン分析装置では、第1の流路1に、第
1.第2の溶離液A、Bの何れかが選択的に供給される
ように構成されている。この第1第2の溶離液A、Bの
選択的供給を可能とするために、例えば流路切り換え手
段2が第1の流路1の最上流部に接続される。
また、第1の流路1では試料注入部3と、ヒドロキシア
パタイトが充填された第1のカラム4とが直列に連結さ
れている。特に図示はないが、第1の流路1の途中の位
置に溶離液A、Bを送液するためのポンプが配置される
。従って、第1の流路1では、溶離液Aまたは溶離液B
が該送液ポンプにより流され、試料注入部3により注入
された試料が該溶離液と共に第1のカラム4に導かれる
ように構成されている。
他方、第2の流路5では、アルブミンを、非糖化アルブ
ミンと糖化アルブミンとに分離するための第2のカラム
6と、糖化アルブミン及び非糖化アルブミンを検出する
ための検出器7とが直列に連結されている。
また、第1の流路1の下流端は第1の流路切り換え手段
8の入口側の−のボートに接続されている。同様に、第
1の流路切り換え手段8の他の入口側ポートに、溶離液
供給流路9が接続されている。溶離液供給流路9は、第
3.第4の溶離液C1Dの何れかを選択的に供給し得る
ように構成されており、かつ溶離液供給流路9には、溶
離液の選択的な供給を可能とするための溶離液切り換え
手段10が接続されている。
第1の流路切り換え手段8の出口側ポートには、分取用
流路11及び第3の流路12が接続されている。この分
取用流路11には、第1のカラム4で分離されたアルブ
ミンを留め置くための部分として分取部13が設けられ
ている。また、分取用流路11及び第3の流路12は、
それぞれ、第2の流路切り換え手段14の入口側のボー
トに接続されている。すなわち、第3の流路12に対し
て並列に分取用流路11が接続されている。
そして、第2の流路切り換え手段14の出口側ポートに
、前述した第2の流路5及びドレイン流路15が接続さ
れている。
次に、第1図に示した分析装置を用いた本発明の分析方
法を説明する。
試料の注入 まず、第1の溶離液Aが第1の流路1に流されている状
態において、試料注入部3から試料が注入される。それ
によって第1のカラム4に第1の溶離液Aと共に試料が
導かれる。
ヱヱズlヱ■分皇 第1のカラム4において試料中からアルブミンが分離さ
れる。この蛋白質の分離は、後述するように第1のカラ
ムに用いる充填剤が、ヒドロキシアパタイトであるため
、トランスフェリン、アルブミン、グロブリンの順とな
る。従って、グロブリンの溶出時間を待つまでもなく、
アルブミンを分離することができる。
第1のカラム4からアルブミンが溶出された際に、該ア
ルブミンを分取用流路11の分取部13に留め置く。そ
の状態で、第1の流路切り換え手段8及び第2の流路切
り換え手段14を切り換える。すなわち、第1の流路切
り換え手段8を切り換えることにより、第1の流路1と
第3の流路12とが連結し、溶離液供給流路9と分取用
流路11とを連結して第3の溶離液Cを分取用流路11
に導く。同時に、第2の流路切り換え手段14の切り換
えにより、分取用流路11と第2の流路5とを接続し、
分取用流路に満たされていたアルブミンを第2の流路5
の第2のカラム6に導く。
第2のカラム6において、アルブミンは糖化アルブミン
と非糖化アルブミンに分離され、非糖化アルブミンのみ
が第2のカラムから溶出される。
この非糖化アルブミンを検出器7で検出する。
次に、溶離液供給流路9から供給される溶離液を第4の
溶離液りに切り換える。そして、溶離液りを第2のカラ
ム6に導くことにより、第2のカラムに保持されている
アルブミンを溶出させ、該糖化アルブミンを検出器7で
検出する。
明化渡911 検出器7で検出された非糖化アルブミン量及び糖化アル
ブミン量をもとに、前%eしだ式(1)から、糖化アル
ブミン値(アルブミンの糖化度)を計算する。
第1のカラムの再生 なお、上述した第1の流路切り換え手段8及び第2の流
路切り換え手段14により、第1〜第3の流路1.5,
12、溶離液供給流路9、分取用流路11及びドレイン
流路15を接続しているものであるため、この分析装置
では、非糖化アルフミン及び糖化アルブミンの検出工程
を実施している間に第1のカラム4の再生を行うことが
できる。
すなわち、非糖化アルブミン及び糖化アルブミンを検出
する工程においては、溶離液供給流路9分取用流路11
−第2の流路5を第3.第4の溶離液CまたはDが流れ
るように第1.第2の流路切り換え手段8,14が切り
換えられている。この場合、第1の流路1は第3の流路
12に接続され、かつ第30流路12は第2の流路切り
換え手段14の出口側のドレイン流路15に接続される
従って、上記非糖化アルブミン及び糖化アルブミンの検
出工程に際し、第1の流路1に第2の溶離液Bを流した
後、溶離液△を流すことにより、第ている。
部」ゴへ友う」JN1往− 糖化アルブミンを検出器7で検出した後に、溶離液供給
流路9から供給される溶離液を第3の溶離液Cとするこ
とにより、第2のカラム6を再生することができる。し
かも、この第2のカラム6の再生に際し、第1の流路切
り換え手段8及び第2の流路切り換え手段14を、前述
した蛋白質分取の際の状態、すなわち第1の流路1−分
取用流路11−ドレイン流路15が接続され、他方、溶
離液供給流路9−第3の流路12−第2の流路5が接続
される状態としておけば、前述したアルブミンの分取工
程と同時に、第2のカラムの再生を行うことができる。
従って、本実施例の分析方法では、第1.第2の流路切
り換え手段により第1〜第3の流路、溶離液供給流路、
分取用流路及びドレイン流路が上述した複数の接続状態
に切り換えられるように構成されているため、第1のカ
ラムにおLjる蛋白質の分離と第2のカラムの再生、並
びに第1のカラムの再生及び第2のカラムにおける糖化
・非糖化よって、糖化@(9)質1の分析を極めて効率
よく行うことができる。
なお、上述した各溶離液A−Dとしては、以下のような
組成のものが用いられる。
第1の溶離液A 第1の溶離液Aとしては、試料中のアルブミンを他の蛋
白質成分から分離することができる溶離液であれば、ど
のような組成でもよい。例えばpHが5.8〜9.0、
濃度が1〜100mMのリン酸緩衝液が用いられる。
第2の溶離液B 第1のカラムに保持されているグロブリン等の試料中の
アルブミン以外の成分を溶出させることができる液であ
れば、どのような組成であってもよい。例えば、p H
が5.8〜9.0、濃度が200〜100.0mMのリ
ン酸緩衝液が用いられる。
裏側41すl順見 第3の溶離液Cは、アルブミンの非糖化成分を溶出させ
るために用いられるものであり、1,2シス−ジオール
基を存する物質を含有しておらず、かつ第2のカラムに
糖化成分のみを保持させ、非糖化成分を溶出させること
ができる液であれば、どのような組成であってもよい。
アフィニティーカラムの充填剤の官能基として好適であ
るジヒドロキシボロニル基と糖化アルブミンの糖鎖とは
、弱アルカリ性条件下で結合するため、pHが80〜1
0.0の緩衝液を用いることが好ましい。
例えば、塩化マグネシウム等の二価金属イオン塩を0〜
50mMの割合で含有するように調製された10〜50
0mMの濃度の緩衝液が好適に用いられる。緩衝液用基
剤としては、酢酸アンモニウム、HEPES [N−2
ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンスルホ
ン酸j等が用いられる。
また、エタノール、メタノールまたはアセトニトリル等
の有機溶媒を20%の割合で含有させる方が好ましいこ
ともある。
第4の溶離液り 第4の溶離液りは、第2のカラムに吸着されている糖化
アルブミンを溶出させることができる液であれば、どの
ような組成であってもよい。例えば、1,2−シス−ジ
オール基を有する物質を1〜500mM含有するか、ま
たは、第3の溶離液Cが二価金属イオンの塩を含むとき
はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)等の金属キレー
ト剤を0〜100mM含有したpH=7.0〜10.0
の緩衝液が好ましい。
緩衝液用基剤としては、例えばTris[ト’Jス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン]、B15tris [
ビス−トリス(2−ヒドロキシエチル)イミノ−トリス
(ヒドロキシメチル)メタン」、またはHEPES等が
用いられる。
1.2−シス−ジオール基を有する物質としては、例え
ば、ソルビトール、マンニトール等が用いられる。一般
に、一つのシス−ジオール基を有する化合物よりも、多
数のシス−ジオール基を有する化合物の方が溶出力に優
れている。
第1回に示した分析装置を用いた具体的な実験例につき
説明する。分析装置としては、第2図に示す分析装置を
用いた。第2図の分析装置は、第1図に示した分析装置
をより具体化したものであり、ここでは、第1の流路切
り換え手段及び第2の流路切り換え手段がボー1− a
 −fを有する六方バルブ21で構成されている。
第1の流路22の上流端には流路切り換え装置23が接
続されている。この流路切り換え装置23は、第1の溶
離液A及び第2の溶離液Bが貯留された溶離液槽24,
25に接続されており、第1の溶離液A及び第2の溶離
液Bの何れかを選択的に第1の流路22に供給し得るよ
うに構成されている。
26は送液ポンプを示し、上記溶離液AまたはBを送液
するために設けられている。送液ポンプ26の下流側に
は、試料注入部としてのオートサンプラー27が設けら
れている。また、オートサンプラー27の下流側には第
1のカラム28が設置6 けられている。そして、第1の流路22の下流端は、六
方バルブ21の入口ボー)aに接続されている。
溶離液供給流路29の上流端には流路切り換え装置30
が接続されている。流路切り換え装置30は、第3の溶
離液C及び第4の溶離液りが貯留された溶離液槽313
2から、何れかの溶離液CまたはDを溶離液供給流路2
9に供給するために設けられている。なお、33は送液
ポンプを示し、溶離液CまたはDを送液するために設け
られている。溶離液供給流路29は六方バルブ21の入
口ポートCに接続されている。
34は分取用流路を示し、六方バルブ21の出口ポート
bと入口ポートeとの間に接続されている。分取用流路
34の途中には、分取部として分取用ループ35が設け
られている。この分取用ループ35は流路を螺旋状に巻
回することにより、所望量の溶離液が貯留されるように
構成されている。
六方バルブ21の出口ボー)dには、第2の流路36が
接続されている。第2の流路36には第2のカラム37
及び検出器38が直列に接続されて設けられている。な
お、39はドレインを示す。
また、六方バルブ21の出口ポートfにはドレイン流路
40が接続されている。
次に、上述した第2図の分析装置における分析過程を第
3図のタイミングチャート図を参照して説明する。
六方バルブ21は、当初、第2図の■で示す実線に沿っ
て各ボートが接続された状態にある。すなわち、入口ボ
ートロー出口ポートb、入ロボートc−出口ボートd、
及び入口ボー)e−出口ボートfがそれぞれ接続されて
いる状態にある。この状態で、第1の溶離液Aが第1の
流路22内を送液され、オートサンプラー27により試
料が注入される。そして、第1のカラム28においてア
ルブミンが溶出され、分取用流路34に導かれる。
アルブミンが溶出され、分取用流路34の分取用ループ
35に満たされた状態を見計らって、六方バルブ21を
接続状態Hに切り換える。
接続状態■では、六方バルブの各ボートは破線で示すよ
うに、入口ボートロー出口ボートf、入口ボーh e−
出口ボー1− d、入ロボートC−出ロポー)bが接続
される。従って、第1の流路22から送液される溶離液
はドレイン流路4oがら排出される。
他方、溶離液供給流路29−分取用流路34第2の流路
36が接続されることになる。この状態において、第3
の溶離液Cを溶離液供給流路29から送液し、分取用流
路34に貯留されていたアルブミンを第2の流路36の
第2のカラム37に導く。そして、第2のカラム37に
おいてアルブミン中の非糖化成分を分離し、検出器38
により検出する。
次に、上記接続状態のまま、溶離液供給流路29に供給
される溶離液を第4の溶離液りとし、それによって第2
のカラム37において糖化アルブミンを溶出させ、検出
器38で検出する。
以上のようにして得られた非糖化アルブミン及び糖化ア
ルブミンの検出値に基づいて、式(1)に従って糖化ア
ルブミン値を測定する。
なお、上述した非糖化アルブミン及び糖化アルブミンの
検出工程においては、六方バルブ2]は接続状態■とさ
れている。その場合、前述したとおり、第1の流路22
ばドレイン流路40に接続されている。よって、非糖化
アルブミン及び糖化アルブミン検出工程において、第3
図に示すように第1のカラムに供給される溶離液を第2
の溶離液Bとするように流路切り換え手段23を切り換
えることにより、該検出工程の間に第1のカラム28を
再生ずることができる。
さらに、次回の測定に際し、六方バルブ21を接続状態
■に切り換え、上述したアルブミンの分取工程を実施す
る際には、溶離液供給流路29は第2の流路36に接続
されている。従って、第3図に示すように、六方バルブ
の接続状態が■にされている間に、溶離液供給流路29
に供給される溶離液を再度節3の溶離液Cとしておくこ
とにより、第2のカラム37に第3の溶離液Cを導き、
第2のカラム37を再生ずることができる。
次に、第2図に示した分析装置を用いた具体的な実験結
果につき説明する。なお、使用した各装置及び測定条件
は以下のとおりである。
(使用した装置) オートサンプラ−27・・・■島原製作所製5IL6B
送液ポンプ26,33   ・・■島原製作所製LC−
9A検出器38      ・・・■島原製作所製1?
F−535六方バルブ21    ・・・積木化学工業
■製 MSC−62マタ、第1図には図示されていない
が、コントローラーとして■島原製作断裂S CL−6
B及びデーター処理装置として■島原製作所製(、−R
6Aを用いた。
(測定条件) 試料注入量・・・5μL(血清) 第1のカラム28 ・・・三井東圧化学■製  ヒトUキシアパタイト充填
カラム 、HCA −Column■ (内径4mmX
長さ75mm)第2のカラム37 ・・・東ソー■製アフィニティーカラムTSKgel 
 Boronate−5PW  Glass(内径5胴
×長さ50皿) 溶離液A・・・10mM リン酸カリウム緩衝液(pt
+=7.8)溶離液B・・・300mMリン酸カリウム
緩衝液(pH・7.8)溶離液C・・・250mM酢酸
アンモニウム+水酸化ナトリウム緩衝液(pH・8.5
)+40mM塩化マグネシウム 溶離液D−100mMT r i s−塩酸緩衝液(p
H=8.5)+100mMソルビトール+40mMのE
DTA・2Na 送液ポンプ26及び33の流速・・・1ml/分分取用
ループ35の容量   ・・・3mj2検出器38・・
・蛍光光度計(励起波長285nm、蛍光波長340n
m ) 実省I引1 第3図に示すタイミングチャートに従って装置を駆動し
て測定を行った。第1のカラムとしてヒドロキシアパタ
イト充填カラムを用いてアルブミンを分離したときのク
ロマトグラムを第4図に、第2のカラム、即ちアフィニ
ティカラムでの非糖化アルブミンと糖化アルブミンを分
離したときのクロマトグラムを第5図にそれぞれ示す。
第4図において、Plはトランスフェリン、P2はアル
ブミン、P3はグロブリンのピークである。従って、グ
ロブリンよりも先にアルブミンが溶出されていることが
わかる。
また、第5図において、P4は非糖化アルブミン、P5
は糖化アルブミンのピークである。
式(1)の計算式をもとに、第5図のクロマトグラムの
P4ピーク面積を非糖化アルブミン量とし、P5ピーク
面積を糖化アルブミン量として糖化アルブミン値を計算
したところ、21.9%であった。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、試料から蛋白質成分を
分離するための蛋白質分離カラムとしてヒドロキシアパ
タイト充填カラムを用いるため、試料中に含まれている
グロブリンの溶出時間を待つまでもなく、アルブミンを
溶出することができる。従って、アルブミンを高精度に
かつ速やかに分離することができるため、糖化アルブミ
ン値を迅速に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の分析方法の概略を説明する
ためのフローダイヤグラム、第2図は本発明の一実施例
に用いられる分析装置の概略構成図、第3図は第1図の
装置を用いた分析方法のタイミングチャート図、第4図
は実施例1においてヒドロキシアパタイト充填カラムで
アルブミンを分離したときのクロマトグラム、第5図は
実施例1においてアフィニティ力ラムで非糖化アルブミ
ンと糖化アルブミンを分離したときのクロマトグラムで
ある。 1は第1の流路、3は試料注入部、4は第1のカラム、
5は第2の流路、6は第2のカラム、7は検出器、8は
第1の流路切り換え手段、9は溶離液供給流路、11は
分取用流路、12は第3の流路、13は分取部、14は
第2の流路切り換え手段、15はドレイン流路、21は
第1.第2の流路切り換え手段を構成するための六方バ
ルブ、22は第1の流路、27はオートサンプラー、2
8は第1のカラム、29は溶離液供給流路、34は分取
用流路、35は分取用ループ、36は第2の流路、37
は第2のカラム、38は検出器、40はドレイン流路を
示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料中のアルブミンを他の蛋白質成分から分離す
    るために、移動相と共に試料を蛋白質分離カラムに導く
    工程と、 前記蛋白質分離カラムで分離されたアルブミンをアフィ
    ニティカラムに導き、該アフィニティカラムにおいて非
    糖化アルブミンと糖化アルブミンとに分離する工程とを
    備えるアルブミンの分析方法において、 前記蛋白質分離カラムとして、ヒドロキシアパタイト充
    填カラムを用いることを特徴とする、アルブミンの分析
    方法。
JP23773390A 1990-09-07 1990-09-07 アルブミンの分析方法 Pending JPH04116460A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643146A (ja) * 1992-03-26 1994-02-18 Ajinomoto Co Inc 分析用生体試料中の蛋白質分離除去方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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