JPH04114830U - シートのレグ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】跳ね上げ式シートを跳ね上げた時、シートを支
持するレグが自動的に倒れるようにすることを目的とす
る。 【構成】シート(1) のレグ(4) と該シート(1) が枢着さ
れている基礎(7) とをワイヤ(9) で連結して、該シート
(1) 跳ね上げた時、該ワイヤ(9) よってレグ(4) が倒れ
るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は跳ね上げ式シートにおけるレグの取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来例を図４および図５に示す。図においてシート(1)Aは座部(2)Aと、該座部 (2)Aに後方へ全倒可能に取付けられている背もたれ部(3)Aとからなり、該座部(2 )Aの一側縁はヒンジ(6)Aを介して基礎(7)A側へ枢着されており、該座部(2)A下面 の他側縁部にはレグ(4)Aの根端がブラケット(5)Aを介して枢着されている。

【０００３】 上記構成のシート(1)Aは不使用時には背もたれ部(3)Aを図４点線に示すように 後方に全倒させてフルフラット状態とし、図５に示すようにヒンジ(6)Aを介して 上方へ回動、即ち跳ね上げて該基礎(7)Aの段部(8)A上に収納する。そしてレグ(4 )Aを手で倒して座部(2)A下面に沿わせる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来構成ではシート(1)Aを跳ね上げて収納状態にしてからレグ(4)Aを手で 倒さねばならず、操作が２段階となって面倒であるし、またレグ(4)Aを倒し忘れ ると側面から突出して危険である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の課題を解決するための手段として、シート(1) の座部(2) の枢着縁を基礎(7) に枢着することによって跳ね上げ式としたシート(1) におい て、該シート(1) の座部(2) 下面の枢着縁とは反対側の縁部にレグ(4) 根端を枢 着して該レグ(4) を該座部(2) 下面と略垂直になる使用状態と該座部(2) 下面に 略沿った収納状態との間で回動可能とするとともにスプリング(42)によって該レ グ(4) を使用状態方向へ付勢し、該レグ(4) の枢着点(51)よりも下部において基 礎(7) 側から差出されるワイヤ(9) を接続したシート(1) のレグ(4) 取付構造を 提供するものである。

【０００６】

【作用】

シート(1) を座部(2) の枢着縁を中心として上方へ回動させて跳ね上げ収納状 態とする。この際、レグ(4) は基礎（7)側から差出されているワイヤ(9) に引張 られて自動的に倒れ、シート(1) の座部(2) の下面に沿う状態となる。

【０００７】 このような収納状態からシート(1) を枢着縁を中心として下方へ回動させて引 き出し使用状態とすると、レグ(4) はスプリング（42) の付勢力によって再び座 部(2) の下面と垂直な状態となり、床Ｆに当接してシート(1) を支える。

【０００８】

【実施例】

本考案を、図１〜図３に示す一実施例によって説明すれば、シート(1) は自動 車室内に設置され、座部(2) と、該座部(2) に後方へ全倒可能に取付けられてい る背もたれ部(3) とからなり、該座部(2) のフレーム(21)の内縁即ち枢着縁はヒ ンジ(6) を介して自動車の側壁(7) から突設形成されているホイールカバー(8) 上に枢着されている。

【０００９】 該シート(1) の座部(2) の下面の枢着縁の反対側の縁部即ち外縁部において、 フレーム(21)にはブラケット(5),(5) を介してコの字形のレグ(4) の根端が枢着 されている。そして該レグ(4) の枢着点(51)よりも下方においてピン(41)が差出 され、該ピン(41)にはホイールカバー(8) 側面にピン(81)を介して止着されてい るワイヤ(9) が接続している。該ワイヤ(9) は座部(2) のフレーム(21)から差出 されているガイドブラケット(22),(22) によりガイドされている。更に該レグ(4 ) のピン(41)と該座部(2) のフレーム(21)の外縁とはスプリング(42),(42) で連 絡され、したがって該レグ(4) は該スプリング(42),(42) によって図１矢印イ方 向に付勢されている。

【００１０】 上記構成において、図１に示す使用状態から背もたれ部(3) を後方へ全倒させ てフルフラット状態とし（従来例図４参照）、ヒンジ(6) を介して図１矢印ロに 示すように上方へ回動させて図３に示すようにホイールカバー(8) 上に収納状態 とする。この際、レグ(4) はワイヤ(9) に引張られて自動的に矢印イ逆方向に回 動して倒れ、座部(2) 下面に沿う状態となる（従来例図５参照）。

【００１１】 上記収納状態からヒンジ(6) を介してシート(1) を下方へ回動させて引き出す と、レグ(4) はスプリング(42)の付勢力によって座部(2) 下面と垂直な状態とな り、床Ｆに当接してシート(1) を支える。そして背もたれ部(3) を起こせば図１ に示す使用状態に復帰する。

【００１２】

【考案の効果】

したがって本考案においては、シートを跳ね上げて収納状態とした時、レグも 自動的に倒れるので操作が一段ですみ、またレグの倒し忘れもなくなる。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

図１〜図３は本考案の一実施例に関するものである。

【図１】使用状態前面切欠き正面図

【図２】フレーム構造説明図

【図３】収納状態前面切欠き正面図

【図４】従来例の使用状態斜視図

【図５】従来例の収納状態斜視図

【符号の説明】

(1)・・・・・シート (2)・・・・・座部 (4)・・・・・レグ (42)・・・・スプリング (5)・・・・・ブラケット (6)・・・・・ヒンジ (7)・・・・・側壁（基礎） (8)・・・・・ホイールカバー (9)・・・・・ワイヤ

Claims (1)

【整理番号】 Ｕ０３０２３ 【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シートの座部の枢着縁を基礎に枢着するこ
   とによって跳ね上げ式としたシートにおいて、該シート
   の座部下面の枢着縁とは反対側の縁部にレグ根端を枢着
   して該レグを該座部下面と略垂直になる使用状態と該座
   部下面に略沿った収納状態との間で回動可能とするとと
   もにスプリングによって該レグを使用状態方向へ付勢
   し、該レグの枢着点よりも下部において基礎側から差出
   されるワイヤを接続したことを特徴とするシートのレグ
   取付構造