JPH04113981A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、径の異なる複数のスプロケットを並設してあ
る自転車用多段スプロケット装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、上記の如き自転車用多段スプロケット装置におい
ては、例えば実開昭６０−６１９９３号公報に見られる
ように、前記複数のスプロケットのうち最小径の小径ス
プロケット側面に、この小径スプロケットに隣接する大
径スプロケットとは反対側に向かって円弧状の部材を突
出させて、小径スプロケットに周設した歯から脱落した
チエンが、スプロケット装置とボトムブラケットとの間
に入り込むことを阻止するように構成したものか知られ
ている。

〔発明か解決しようとする課題〕

しかし、上述の従来構成においては、前記周設した歯か
ら脱落したチエンを再びスブロケット装置の歯に噛合さ
せるには、−旦自転車を停止させてから手でチエンを掛
は直す必要があり、チエンを触ることによって手が汚れ
るばかりでなく、スピードを競うサイクリストにとって
はその掛は直しに要する時間が大きな負担となっていた
。

本発明の目的は、小径スプロケットに周設した歯から脱
落したチエンを、小径スプロケットを駆動回転させるだ
けで再び前記周設した歯に噛合させることの可能な自転
車用多段スプロケット装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本発明にかかる自転車用多段
スプロケット装置の特徴構成は、並設された複数のスプ
ロケットのうち最小径の小径スプロケットに周設した歯
から前記小径スプロケットに隣接する大径スプロケット
とは反対側に脱落したチエンを拾う拾い歯を、前記周設
した歯に対して前記大径スプロケットとは反対側で、且
つ、前記拾い歯に拾われたチエンか前記小径スプロケッ
トの駆動回転に伴って前記周設した歯に干渉して噛合す
る位置に配置して、前記小径スプロケットと一体回転可
能に設け、前記拾い歯の歯先を、前記チエンの駆動回転
時において、前記周設した歯に噛合するチエンに干渉し
ない位置に配設したことにある。

〔作　用〕

上記本発明の特徴構成によれば、前記周設した歯から脱
落したチエンを拾う拾い歯を、前記周設した歯に対して
小径スプロケットに隣接する大径スプロケットとは反対
側の位置に設けであるので、前記脱落したチエンは拾い
歯に確実に噛合することになって、スプロケット装置と
ボトムブラケットとの間に入り込むことがない。

そして、この拾い歯を、これに拾われたチエンが小径ス
プロケットの駆動回転に伴って前記周設した歯に干渉し
て噛合する位置に配置して、小径スプロケットと一体回
転可能に設けであるので、小径スプロケットを駆動回転
させるだけで、前記周設した歯に再びチエンを掛けるこ
とができる。又、前記拾い歯の歯先を、チエンの駆動回
転時において、前記周設した歯に噛合するチエンに干渉
しない位置に配設してあるので、拾い歯を設けたことに
よっても、小径スプロケットの駆動回転に支障をきたす
おそれはない。

〔発明の効果〕

このように、上記本発明の特徴構成によれば、小径スプ
ロケットに周設した歯がら脱落したチエンを、小径スプ
ロケットを駆動回転させるだけで再び前記周設した歯に
噛合させることの可能な自転車用多段スプロケット装置
を提供し得るに至った。したがって、チエンの脱落時に
おいて、チエンを触る必要がないので手が汚れることも
なく、しかも降車によるタイムロスもないので、サイク
リストの負担を軽減することができるようになった。

尚、本溌明は、フロントスプロケット装置の他、リアス
プロケット装置にも実施できる。

〔実施例〕

次に、図面を参照しながら本発明の実施例を示す。

第６図は、変速機付き自転車の変速機構を示す図である
。ペダル（１）の踏力によりペダル（１）側の多段スプ
ロケット装置（２）に与えられた走行駆動力を、チエン
（３）を介して、後輪側の多段スプロケット装置（４）
へ伝達する構成としてある。そして、フロントデイレー
ラ−（５）及びリアーデイレーラ（６）をもってチエン
（３）を横方向（Ｈ）に移動させることにより、変速を
行う構成としてある。尚、図中、（Ｒ）は、前記ペダル
（１）側の多段スプロケット装置（２）における走行時
の駆動回転方向である。

前記チエン（３）は、第１図乃至第４図に示すように、
２種類のリンクブレー）　（３ａ）、　（３ｂ）を交互
に枢支連結し、その連結部にローラー（３ｃ）を設けて
なるローラーチェン（３）を用いである。

尚、第１図及び第３図に示すチエン（３）は、手前側の
リンクプレートを省略したものである。

第６図に示すように、ダウンチューブ（７）のペダル付
近におけるボトムブラケットには、りランク軸を回動自
在に支持してあり、このクランク軸の両端に、はぼ１８
０度位相を異ならせて、ペダル（１）を支持するための
右、左足用クランクアーム（１０）、　（１１）を固定
してある。そして、前記右足用クランクアーム（１０）
のボス部から放射状に突出する腕に、径の異なる３枚の
スプロケット（１２）、　（１３）、　（１４）を所定
間隔をおいて併設した状態で固定し、前記ペダル側多段
スプロケット装置（２）を構成してある。

第１図及び第５図に示すように、前記３枚のスプロケッ
トにおける最も小径の小径スプロケット（１２）に周設
した歯（１５）のうち、前記クランクアーム（１０）、
　（１１）の延出する２箇所の位置の夫々において、１
枚の歯をボトムブラケット側に変位させるように折り曲
げて、前記周設した歯（１５）から脱落したチエン（３
）を拾う拾い歯（１６）を形成してある。すなわち、拾
い歯（１６）を形成した部分では、前記周設した歯（１
５）が欠如することになる。又、この拾い歯（１６）は
、これに拾われたチエン（３）かスプロケット装置（２
）の駆動回転に伴って前記周設した歯（１５）に干渉し
て噛合する位置に配置してある。このようにチエン（３
）と周設した歯（１５）とを干渉させるには、拾い歯（
１６）を周設した歯（１５）に近づければよいが、フロ
ントデイレーラ−や、後輪側多段スプロケット装置（４
）との配置関係を適切に調整するようにしてもよい。尚
、前記拾い歯（１６）を変位させて形成するに、図示し
たように切込み（１７）を利用して曲げにより形成して
もよいか、かかる切込み（１７）を設けずに、プレス成
形時に拾い歯（１６）を周設した歯（１５）に対して変
位させるようにしてもよい。

第１図に示すように、前記拾い歯（１６）における駆動
回転方向前方側部分（１６ａ）の圧力角は、−旦拾い歯
（１６）に噛合したチエン（３）をこの拾い歯（１６）
から脱落させることなく確実に拾い上げることができる
ように、前記周設した歯（１５）における正常な歯の圧
力角よりも小さくしてある。又、第３図に示すように、
前記拾い歯（１６）の歯先円の径（Ｌｌ）を、前記周設
した歯（１５）にチエン（３）か噛合した状態における
そのリンクプレート（３ａ）と前記クランク軸の軸芯と
の距離（Ｌ２）よりも小さくしてあるので、チエン（３
）の駆動回転時におけるチエン（３）と拾い歯（１６）
との干渉を防ぐことができて、小径スプロケット（１２
）を正常に機能させることができる。しかも、前記拾い
歯（１６）の歯先円の径（Ｌｌ）が、前記周設した歯（
１５）の歯先円の径（Ｌ３）よりも小さくなることによ
って、前記脱落したチエン（３）を拾い歯（１６）に噛
合させ易くなる利点がある。ところで、チエン（３）の
駆動回転中において、特に、後輪側の多段スプロケット
装置（４）の最小径外側ギアにチエン（３）が噛合して
いるときは、チエン（３）か小径スプロケット（１２）
に対して大きく傾斜することになるため、小径スプロケ
ット（１２）からチエン（３）が「自動離脱」しやすく
なる。本発明でいう「干渉しない」とは、かかる「自動
離脱」を防止できる程度の意であって、拾い歯（１６）
の歯先は、リンクプレート（３ａ）、　（３ｂ）又はロ
ーラー（３Ｃ）に多少接触していてもよい。

次に、上述の如きスプロケット装置の動作について説明
する。

フロントデイレーラ−の急激な変速操作等により、チエ
ン（３）か小径スプロケット（１２）の歯からボトムブ
ラケット側に脱落した状態で、ペダルを駆動回転方向に
回転させると、第１図及び第２図に示すように、前記拾
い歯（１６）がそのチエン（３）に係合する。この場合
、拾い歯（１６）は、小径スプロケット（１２）におけ
る１８０度離隔した位置の夫々に設けであるので、脱落
したチエン（３）は、クランク軸に巻き付くことはなく
、ペダルの回転によって確実に拾われる。そして、クラ
ンクアームか上死点又は下死点に達してチエン（３）テ
ンションか最も小さくなったときに、拾い歯（１６）に
拾われたチエン（３）は前記周設した歯（１５）に干渉
して噛合させられる。

さらに、ペダルを回転させると、第３図及び第４図に示
すように、チエン（３）は前記周設した歯（１５）に完
全に噛合して、正常な走行駆動力の伝達か可能となる。

尚、チエン（３）を、小径スブロケット（１２）に周設
した歯（１５）に噛合させて走行する場合、前記周設し
た歯（１５）のうち前記拾い歯（１６）相当位置ては一
枚の歯が欠如するだけであるから、チエン（３）が大き
く傾斜しても、先述の［自動離脱ｊは起こり難い。

Ｃ別実施例〕 次に、本発明の別実施例を列挙する。

（イ）上述の実施例においては、前記拾い歯（１６）を
、小径スプロケット（１２）の歯を欠如した部分に一体
形成したが、小径スプロケット（１２）とは別体で形成
してもよく、しかも、前記周設した歯（１５）を欠如し
ないで前記拾い歯（１６）を形成してもよい。又、前記
小径スブロケッ）　（１２）のボトムブラケット（８）
側に、さらに小径のスプロケットを設けて拾い歯（１６
）を構成してもよい。

（＋］）上述の実施例においては、前記拾い歯（１６）
の歯先円の径（Ｌｌ）を、前記周設した歯（１５）にチ
エン（３）が噛合した状態におけるそのリンクプレート
と前記クランク軸の軸芯との距離（Ｌ２）よりも小さく
することによって、拾い歯（１６）の非使用時における
チエン（３）と拾い歯（１６）との干渉を防止したか、
拾い歯（１６）の歯先を周設した歯（１５）に噛合する
チエン（３）のリンクプレートの側方に変位させたり、
このリンクプレートに対する拾い歯（１６）先端の接触
面積を少なくする等して、該干渉による悪影響を回避で
きる。

（ハ）前記周設した歯（１５）のうち前記拾い歯（１６
）に拾われたチエン（３）か干渉する歯を、ボトムブラ
ケット（８）側に若干傾斜させることによって、その噛
合をより円滑にすることかできる。

（ニ）本発明は、後輪側の多段スプロケット装置（４）
に実施してもよい。

尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照を便利にする
ために符号を記すが、該記入により本発明は、添付図面
の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明にかかる自転車用多段スプロ
ケット装置の実施例を示し、第１図はチエンを拾う状態
を示す小径スプロケットの側面図、第２図はチエンを正
常に噛合させた状態を示す小径スプロケットの要部側面
図、第３図は第１図の平面図、第４図は第２図の平面図
、第５図は小径スプロケットの要部縦断面図、第６図は
自転車の駆動系を示す側面図である。 （１２）、　（１３）、　（１４）・・・・・・複数の
スプロケット、（１２）・・・・・・小径スプロケット
、（１５）・・・・・・周設した歯、（３）・・・・・
・チエン、（１６）・・・・・・拾い歯。 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 径の異なる複数のスプロケット（１２）、（１３）、（
   １４）を並設してある自転車用多段スプロケット装置で
   あって、前記複数のスプロケットのうち最小径の小径ス
   プロケット（１２）に周設した歯（１５）から前記小径
   スプロケット（１２）に隣接する大径スプロケットとは
   反対側に脱落したチエン（３）を拾う拾い歯（１６）を
   、前記周設した歯（１５）に対して前記大径スプロケッ
   トとは反対側で、且つ、前記拾い歯（１６）に拾われた
   チエン（３）が前記小径スプロケット（１２）の駆動回
   転に伴って前記周設した歯（１５）に干渉して噛合する
   位置に配置して、前記小径スプロケット（１２）と一体
   回転可能に設け、前記拾い歯（１６）の歯先を、前記チ
   エン（３）の駆動回転時において、前記周設した歯（１
   ５）に噛合するチエン（３）に干渉しない位置に配設し
   てある自転車用多段スプロケット装置。