JPH04111914U - 連接棒 - Google Patents

連接棒

Info

Publication number
JPH04111914U
JPH04111914U JP2284591U JP2284591U JPH04111914U JP H04111914 U JPH04111914 U JP H04111914U JP 2284591 U JP2284591 U JP 2284591U JP 2284591 U JP2284591 U JP 2284591U JP H04111914 U JPH04111914 U JP H04111914U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
connecting rod
heat
small end
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2284591U
Other languages
English (en)
Inventor
勇士 中山
Original Assignee
トキコ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トキコ株式会社 filed Critical トキコ株式会社
Priority to JP2284591U priority Critical patent/JPH04111914U/ja
Publication of JPH04111914U publication Critical patent/JPH04111914U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、連接棒の小端部側の熱を流体中に
放熱し、該小端部側がシリンダ内の熱によって高温にな
るのを防止する。 【構成】 ロッド部22の各側板部22Aには平板状フ
ィン25Aを設け、平板部22Bには湾曲状フィン25
Bを設けた。そして、クランク軸の回転によって連接棒
21が揺動すると、湾曲状フィン25Bによって、クラ
ンクケース内の空気等の流体は掻き回されて流動し、ピ
ストンに連結された小端部24からロッド部22に伝導
した熱は各平板状フィン25A,湾曲状フィン25Bを
介して流体中に放熱される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば往復動型圧縮機等の往復動機械のピストンとクランク軸との 間の動力伝達に用いて好適な連接棒に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に従来技術による連接棒として往復動型圧縮機に用いた場合を例に挙げて 示す。
【0003】 図において、1は金属等の硬質材料から箱形状に形成されたクランクケース、 2は該クランクケース1内に軸受3,4を介して回転自在に配設されたクランク 軸を示し、該クランク軸2の一端側はクランクケース1の外部に突出して突出軸 部2Aとなり、該突出軸部2Aの先端側には後述のプーリ12が挿嵌して固着さ れている。
【0004】 5はクランクケース1上に設けられた筒状のシリンダを示し、該シリンダ5の 外周側には複数の冷却フィン5A,5A,…が一体的に形成されている。6は該 シリンダ5上に搭載されたシリンダヘッドを示し、該シリンダヘッド6内には吸 入弁6A、吐出弁6Bが設けられている。7はシリンダ5内に摺動可能に挿嵌さ れた有蓋筒状のピストンを示し、該ピストン7には後述の連接棒8が連結される ピストンピン7Aが径方向に架設されている。
【0005】 8は前記クランク軸2とピストン7とを連結して配設された連接棒を示し、該 連接棒8は、図4および図5に示す如く、クランクケース1とシリンダ5との間 に亘って設けられたロッド部8Aと、該ロッド部8Aの下端側に位置し、軸受9 を介してクランク軸2に回転自在に連結された大端部8Bと、ロッド部8Aの上 端側に位置し、前記ピストン7にピストンピン7A、軸受10を介して回転自在 に連結された小端部8Cとから大略構成され、前記大端部8Bの下端側には油掻 き8Dが一体的に形成されている。また、前記ロッド部8Aは一対の側板部8A 1 ,8A1 と、該各側板部8A1 の間に設けられた平板部8A2 とから構成され ている。そして、該連接棒8はクランク軸2の回転により上下動してピストン7 をシリンダ5内で往復動させると共に、油掻き8Dによってクランクケース1内 に封入された潤滑油11を掻き上げることにより、シリンダ5とピストン7との 間の摺動部や各軸受3,4等の回転部に給油するようになっている。
【0006】 12はクランク軸2の突出軸部2A先端側に固着されたプーリを示し、該プー リ12は外部駆動源となるモータ等にベルト(いずれも図示せず)を介して連結 され、このモータの回転によってクランク軸2を回転駆動させるものである。ま た、該プーリ12には冷却ファン12Aが一体的に設けられ、プーリ12の回転 時にクランクケース1側に向けて冷却風を発生させる。
【0007】 従来技術による往復動型圧縮機は上述の如き構成を有するもので、モータ等の 外部駆動源によってプーリ12と一体的にクランク軸2を回転駆動し、連接棒8 を介してピストン7をシリンダ5内で往復動させる。そして、シリンダヘッド6 の吸入弁6Aを介してシリンダ5内に吸込んだ空気をピストン7により圧縮し、 吐出弁6Bを介して圧縮空気を吐出させる。
【0008】 一方、圧縮作動時にはプーリ12が回転して冷却ファン12Aによる冷却風が 発生し、この冷却風によりクランクケース1を冷却して連接棒8の大端部8B等 が高温状態となるのを防止する。また、シリンダ5の各冷却フィン5Aは圧縮熱 によって高温状態となるシリンダ5、シリンダヘッド6等の熱を外部に放熱し、 これらを冷却する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるものでは、シリンダ5の外周側に各冷却フ ィン5Aを設け、プーリ12には冷却ファン12Aを設けているから、これら各 冷却フィン5A、冷却ファン12Aによってシリンダ5、クランクケース1等を 冷却することができる。しかし、軸受10や連接棒8の小端部8Cはピストン7 内に設けられているから、各冷却フィン5Aによる冷却効果が及ばず、これら軸 受10、小端部8Cがシリンダ5内から伝導した圧縮熱や軸受10の摩擦熱等に よって高温になる。このため、軸受10、小端部8Cが熱膨張して、該軸受10 の回転性能が低下するばかりか、高温状態で運転を続けると軸受10内部のグリ スが放散し、該軸受10が破損したりして、信頼性や寿命が大幅に低下するとい う問題がある。
【0010】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、連接棒の小端部側の 熱を放熱することができ、該連接棒の小端部側が高温になるのを防止できるよう にした連接棒を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の考案が採用する構成の特徴は、ロッド 部に外向きに突出する一つまたは複数の放熱フィンを設けたことにある。
【0012】 また、第2の考案が採用する構成の特徴は、ロッド部に一つまたは複数の放熱 穴を穿設したことにある。
【0013】
【作用】
第1の考案の構成により、小端部側の熱はロッド部に伝導し、これらの熱はロ ッド部から放熱フィンを介して放熱される。
【0014】 また、第2の考案の構成により、小端部側の熱はロッド部に伝導し、これらの 熱はロッド部から放熱穴を介して放熱される。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図3に基づき、往復動型圧縮機に用いた場 合を例に挙げて説明する。なお、実施例では前述した図4および図5に示す従来 技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0016】 まず、図1および図2は本考案の第1の実施例を示している。
【0017】 図において、21は本実施例による連接棒を示し、該連接棒21は従来技術で 述べた連接棒8とほぼ同様に、クランクケース1とシリンダ5との間に亘って設 けられ、一対の側板部22A,22Aと平板部22Bとからなるロッド部22と 、該ロッド部22の下端側に位置し、軸受9を介してクランク軸2に回転自在に 連結された大端部23と、ロッド部22の上端側に位置し、ピストン7にピスト ンピン7A、軸受10を介して回転自在に連結された小端部24とから大略構成 され、前記大端部23の下端側には油掻き23Aが一体的に設けられているもの の、前記ロッド部22には後述の放熱フィン25が設けられている。
【0018】 即ち、25はロッド部22に外向きに突出して一体的に設けられた放熱フィン を示し、該放熱フィン25は、図2に示す如く、ロッド部22の各側板部22A から外向きに突出する平板状に形成された複数の平板状フィン25A,25A, …と、平板部22Bの表面側、裏面側から外向きに突出し、下向きに湾曲して形 成された複数の湾曲状フィン25B,25B,…とから構成されている。そして 、該放熱フィン25は各フィン25A,25Bによってロッド部22に伝導した 大端部23、小端部24からの熱を空気中に放熱すると共に、連接棒21の揺動 時には湾曲状フィン25Bによりクランクケース1内の空気を掻き回して流動さ せ、放熱効果を高めるようになっている。
【0019】 本実施例による連接棒は上述の如き構成を有するもので、その基本的動作につ いては従来技術によるものと格別差異はない。
【0020】 然るに本実施例では、連接棒21のロッド部22に各平板状フィン25A,湾 曲状フィン25Bとからなる放熱フィン25を設ける構成としたから、シリンダ 5内の圧縮熱等が軸受10、小端部24に伝導して加熱されても、この熱を軸受 10、小端部24からロッド部22に伝導させ、該ロッド部22から放熱フィン 25を介してクランクケース1内の空気中に効果的に放熱できる。この結果、軸 受10、小端部24等を効果的に冷却することができるから、これらが熱膨張し て変形するのを防止でき、軸受10に回転不良が生じるのを防止して、信頼性や 寿命を大幅に向上できる。
【0021】 次に、図3は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は連接棒に放熱穴 を穿設したことにある。
【0022】 図中、31は本実施例による連接棒を示し、該連接棒31は従来技術で述べた 連接棒8とほぼ同様に、一対の側板部32A,32Aと平板部32Bとからなる ロッド部32と、該ロッド部32の下端側に位置し、軸受9を介してクランク軸 2に回転自在に連結された大端部33と、ロッド部32の上端側に位置し、ピス トン7にピストンピン7A、軸受10を介して回転自在に連結された小端部34 と、前記大端部33の下端側に一体的に設けられた油掻き33Aとから構成され ているものの、前記ロッド部32には後述の放熱穴35が穿設されている。
【0023】 即ち、35,35,…はロッド部32の平板部32Bに軸方向に離間して穿設 された複数の放熱穴を示し、該各放熱穴35は、図3に示す如く円形状に形成さ れている。そして、クランクケース1内の空気が該各放熱穴35内を流通するこ とによって、大端部33,小端部34からロッド部32に伝導された熱を放熱さ せるようになっている。
【0024】 かくして、このように構成される本実施例でも、前記第1の実施例とほぼ同様 の作用効果を得ることができるが、特に、本実施例では、ロッド部32に各放出 穴35を穿設して設けているから、容易に加工することができ、コストを増大さ せずに放熱効果を得ることができる。
【0025】 なお、前記第1の実施例ではロッド部22に複数のフィン25A,25Bを設 け、第2の実施例ではロッド部32に複数の放熱穴35を設けるものとして述べ たが、本考案はこれに限らず、例えばロッド部22、32に単一のフィン25A ,25B、放熱穴35を設けてもよい。
【0026】 また、前記第1の実施例では、放熱フィン25はロッド部22に一体的に設け るものとして述べたが、これに替えて、放熱フィン25を別部材として形成し、 接着、溶接等の固着手段を用いてロッド部22に固着してもよい。
【0027】 また、前記第1の実施例では、放熱フィン25はロッド部22の各側板部22 Aに設けられた平板状フィン25Aと、平板部22Bに設けられた湾曲状フィン 25Bとから構成するものとして述べたが、本考案はこれに限らず、例えば放熱 フィン25を、全て平板状フィンまたは湾曲状フィンから構成してもよく、また 、放熱フィン25の形状を棒状、上向き円弧状等の他の形状にしてもよく、ある いは、連接棒の表面を全周に亘って凹凸形状に形成して放熱フィン25としても よい。
【0028】 さらに、前記第2の実施例では、放熱穴35を円形状に形成するものとして述 べたが、これに替えて、例えば放熱穴を楕円、四角等の他の形状に形成してもよ い。
【0029】 さらにまた、前記各実施例では、連接棒を往復動型圧縮機に用いた場合を例に 挙げて説明したが、本考案はこれに限らず、例えば往復動型の真空ポンプやエン ジン等にも広く用いることができる。
【0030】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、ロッド部に外向きに突出する一つまたは 複数の放熱フィンを設けたから、連接棒の揺動時に放熱フィンによって空気等の 流体を掻き回して流動させることができ、小端部の熱をロッド部を介して放熱フ ィンから流体中に放熱できる。この結果、該小端部を効果的に冷却して、小端部 や該小端部とピストンとの間の軸受が高温になるのを防止して、軸受潤滑用グリ スの放散を効果的に防止でき、小端部とピストンとの間の摺動性を高めて、信頼 性や寿命を向上することができる。
【0031】 また、ロッド部に一つまたは複数の放熱穴を穿設したから、該放熱穴内を流通 する空気等の流体によってロッド部に伝導した熱を該流体中に放熱することがで きる。また、放熱穴は容易に形成することができるから、加工作業を簡略化して 加工コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による連接棒を用いた往
復動型圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の連接棒を拡大して示す外観斜視図であ
る。
【図3】本考案の第2の実施例による連接棒を拡大して
示す一部破断の外観斜視図である。
【図4】従来技術による連接棒を用いた往復動型圧縮機
を示す縦断面図である。
【図5】図4中の連接棒を拡大して示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 クランク軸 7 ピストン 21,31 連接棒 22,32 ロッド部 23,33 大端部 24,34 小端部 25 放熱フィン 35 放熱穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッド部と、該ロッド部の一端側に設け
    られ、クランク軸に連結される大端部と、前記ロッド部
    の他端側に設けられ、ピストンに連結される小端部とか
    らなる連接棒において、前記ロッド部には外向きに突出
    する一つまたは複数の放熱フィンを設けたことを特徴と
    する連接棒。
  2. 【請求項2】 ロッド部と、該ロッド部の一端側に設け
    られ、クランク軸に連結される大端部と、前記ロッド部
    の他端側に設けられ、ピストンに連結される小端部とか
    らなる連接棒において、前記ロッド部には一つまたは複
    数の放熱穴を穿設したことを特徴とする連接棒。
JP2284591U 1991-03-15 1991-03-15 連接棒 Pending JPH04111914U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2284591U JPH04111914U (ja) 1991-03-15 1991-03-15 連接棒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2284591U JPH04111914U (ja) 1991-03-15 1991-03-15 連接棒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04111914U true JPH04111914U (ja) 1992-09-29

Family

ID=31908251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2284591U Pending JPH04111914U (ja) 1991-03-15 1991-03-15 連接棒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04111914U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102777482A (zh) * 2012-06-19 2012-11-14 无锡市百顺机械厂 摆臂

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5727523B2 (ja) * 1972-10-24 1982-06-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5727523B2 (ja) * 1972-10-24 1982-06-11

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102777482A (zh) * 2012-06-19 2012-11-14 无锡市百顺机械厂 摆臂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100202786B1 (ko) 클러치레스 압축기의 방열구조체
US20030095878A1 (en) Valve plate in an air compressor
US5454351A (en) Engine piston
JPS61118571A (ja) 圧縮機潤滑油の投射方法及び圧縮機
JP2009520898A (ja) 小型圧縮機
JPH04111914U (ja) 連接棒
KR100996961B1 (ko) 공기압축기용 엔진
FR2711283A1 (fr) Alternateur de véhicule à refroidissement amélioré.
JPH0988827A (ja) 往復動型圧縮機
JP3645339B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2528159Y2 (ja) 往復動型圧縮機
TWI304453B (ja)
CN216199194U (zh) 一种回油轴承及其风机
JP2913210B2 (ja) 空気圧縮機の冷却構造
KR100199966B1 (ko) 방열핀이 형성된 실린더 헤드를 갖는 왕복동식 밀폐형 압축기
CN213899219U (zh) 一种冰箱压缩机用曲轴
KR20090120277A (ko) 공기압축기용 엔진
JP4050369B2 (ja) 往復動圧縮機
JPH0323387A (ja) 無給油式圧縮機
KR100771594B1 (ko) 냉응용기용 압축기의 크랭크샤프트
JP2005163656A (ja) ターボチャージャ
JP2003314443A (ja) 斜板式圧縮機
JP3980476B2 (ja) 小型エンジンおよび刈払機
EP0107728B2 (en) Compressor unit with an oil slinger device
JP2000337251A (ja) 往復動型圧縮機