JPH04111045A - 文字処理装置 - Google Patents

文字処理装置

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JPH04111045A
JPH04111045A JP2229673A JP22967390A JPH04111045A JP H04111045 A JPH04111045 A JP H04111045A JP 2229673 A JP2229673 A JP 2229673A JP 22967390 A JP22967390 A JP 22967390A JP H04111045 A JPH04111045 A JP H04111045A
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Daiki Suzuki
大記 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、仮名漢字変換により漢字仮名混り文を入力す
る文字処理装置に関する。
[従来の技術] 現在、日本ワードプロセッサなどの文字処理装置は漢字
仮名混り文の入力を仮名漢字変換を使って行なうことが
一般的である。
仮名漢字変換は辞書を参照することにより、入力された
読み列を漢字に変換するものである。辞書においては各
単語に対して名詞、す変名側、副詞、形容詞、形容動詞
等の品詞情報が記述されており、仮名漢字変換は読み列
を解析して可能な文節候補を作成し、それらを組み合わ
せて変換候補を決定し、尤もらしい順に提示する。そし
て、提示された変換候補の中からオペレータが望む候補
を選択する。
例えば、読み列「しようがわるい」に対しては「使用が
」 「仕様が」 「使用」 「仕様」 「死」 「悪い
」 「和」 「類」 「側」 「画」 「用が」 「用
」などの文節候補が作成され、これらを組み合わせた「
使用が悪い」 「仕様が悪い」 「使用側類」 「使用
が相順」などが変換候補として出力表示される。オペレ
ータはこのように提示された変換候補の中から自分の望
む「仕様が悪い」を選択確定することになるわけである
ところで、「しようがわるい」と入力する度に毎回「仕
様が悪い」を選択させるのでは操作が煩雑に過ぎるので
、−度選択操作を行なうと次回からはその通りに変換さ
れる学習機能というものが提供されるのが一般的である
この学習機能の最も単純なものは各単語に学習フラグを
1ビツト用意し、単語が選択されたときに学習フラグを
ONL、仮名漢字変換時には学習フラグがONになって
いる単語を優先的に変換するという仕掛により実現でき
る。ただし、これだけでは、変換候補の中の2つの単語
を交互に使用した場合、両方の単語の学習フラグがON
になってしまう。その結果、片方の単語だけが常に第1
位に変換され、他方の単語については学習効果が得られ
な(なるので、ある単語の学習フラグをONすると同時
に対立候補(選択単語よりも高い優先度で変換された候
補)の学習フラグをOFFするという処理も一般に行な
われている。
[発明が解決しようとしている課題] ところが、選択単語と対立候補の特性が異なる場合、対
立候補の学習OFFが不必要な場合もある。従来は一律
に対立候補の学習をOFFするので、もし学習OFFが
不必要な状況においては、その対立候補の学習を不必要
に消してしまったことになる。
例えば、「そうさしよう」と入力した場合を考える。「
操作しよう」 「操作仕様」などの変換候補があり、「
操作しよう」は自立語+付属語のパターンとして変換さ
れ、「操作仕様」は自立語十自立語のパターン(すなわ
ち、複合語)として変換されている。一般に付属語は自
立語よりも優先的に変換されるので、学習が何もされて
いない状態では「操作しよう」が第1候補として変換さ
れる。しかし、何らかの事情で(恐ら(、「仕様」につ
いて述べた文章を入力して)、「仕様」の学習フラグが
ONであれば「操作仕様」が優先的に変換される。この
とき「仕様」を「しよう」に変更すると、「しよう」の
学習フラグがONになると同時に「仕様」の学習フラグ
がOFFとなってしまう。これにより、次回から「そう
さしよう」と入力した場合は期待通りに「操作しよう」
と変換できるが、単に「しよう」と入力した場合には、
学習フラグがOFFされているため、[仕様」が第1候
補では変換されなくなってしまう。通常はより標準頻度
の高い「使用」が変換される。
なお、付属語の「しよう」は単独文節としては変換され
ない。
[課題を解決するための手段(及び作用)コ本発明は、
対立候補の学習フラグをOFFする前に、その学習OF
F処理が必要であるかどうか判定し、必要でないときは
学習OFF処理を行なわない様に制御することにより、
不必要に学習が消えることがない仮名漢字変換学習機構
を実現するものである。
[実施例] 以下図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明に係る文字処理装置の全体構成の一例で
ある。
図示の構成において、CPUは、マイクロプロセッサで
あり、文字処理のための演算、論理判断等を行ない、ア
ドレスバスAB、コントロールバスCB、データバスD
Bを介して、それらのバスに接続された各構成要素を制
御する。
アドレスバスABはマイクロプロセッサCPUの制御の
対象とする構成要素を指示するアドレス信号を転送する
。コントロールバスCBはマイクロプロセッサCPUの
制御の対象とする各構成要素のコントロール信号を転送
して印加する。データバスDBは各構成機器相互間のデ
ータの転送を行なう。
つぎにROMは、読出し専用の固定メモリであり、第2
0図〜第27図につき後述するマイクロプロセッサCP
Uによる制御の手順を記憶させておく。
また、RAMは、1ワード16ビツトの構成の書込み可
能のランダムアクセスメモリであって、各構成要素から
の各種データの一時記憶に用いる。IBUFはキー人力
されたキーデータを記憶する入力バッファであり、0B
UFは仮名漢字変換された結果を一時的に記憶する出力
バッファである。DICは仮名漢字変換を行なうための
辞書である。YDICは単語間の共起関係を記述した用
例辞書である。BCTBLは変換途中の文節候補を記憶
する文節候補テーブルである。CTBLlは文節とそれ
に後続する付属語間の接続規則を記憶した文節接続マト
リックスである。CTBL2は文節とそれに後続する接
尾語間の接続規則を記憶した文節接続マトリックスであ
る。CTBL3は接頭語とそれに後続する文節間の接続
規則を記憶した文節接続マトリックスである。TBUF
はテキストバッファであり、入力編集中のテキストデー
タが記憶される。DOBUFは同音語バッファであり、
テキストバッファTBUFに記憶される文字に同音語候
補が存在するときはその候補が記憶される。
KBはキーボードであって、アルファベットキ、ひらか
なキー、カタカナキー等の文字記号入カキ−1及び、変
換キー、次候補キー、選択キー等の本文字処理装置に対
する各種機能を指示するための各種のファンクションキ
ーを備えている。
DISKは文書データを記憶するための外部記憶部であ
り、テキストバッファTBUF上に作成された文書の保
管を行ない、保管された文書はキーボードの指示により
、必要な時呼び出される。
CRはカーソルレジスタである。CPUにより、カーソ
ルレジスタの内容を読み書きできる。
後述するCRTコントローラCRTCは、ここに蓄えら
れたアドレスに対応する表示装置CRT上の位置にカー
ソルを表示する。
DELIFは表示用バッファメモリで、表示すべきデー
タのパターンを蓄える。テキストの内容を表示するとき
はテキストバッファTBUFの内容に応じて表示パター
ンがDBUFに作成されることにより、表示されること
になる。
CRTCはカーソルレジスタCR及びバッファDBUF
に蓄えられた内容を表示器CRTに表示する役割を担う
またCRTは陰極線管等を用いた表示装置であり、その
表示装置CRTにおけるドツト構成の表示パターンおよ
びカーソルの表示をCRTコントローラで制御する。
さらに、CGはキャラクタジェネレータであって、表示
装置CRTに表示する文字、記号のパターンを記憶する
ものである。
かかる各構成要素からなる本発明に係る文字処理装置に
おいては、キーボードKBからの各種の入力に応じて作
動するものであって、キーボードKBからの入力が供紹
されると、まず、インタラブド信号がマイクロプロセッ
サCPUに送られ、そのマイクロプロセッサCPUがR
OM内に記憶しである各種の制御信号を読出し、それら
の制御信号に従って各種の制御が行なわれる。
第2図は従来の文字処理装置による変換選択操作の例を
示した図である。2−1はまず初期画面を示したもので
ある。画面上部はテキスト及び入力中の読みが表示され
る画面であり、下部は候補−覧が表示される画面である
。カーソルはアングラインで示される。2−2は読み列
「しようがわるい」を入力した時の画面を示している。
入力読み列はアングラインが付いて表示され、カーソル
は入力読み列の次に表示されている。ここで変換キーを
打鍵すると2−3の画面になり、読み列「しょうがわる
い」が「使用が悪い」と変換されている。「しよう」に
は「使用」 「仕様」などの候補があるが、一般に「使
用」の方が頻度が高いので第1候補に変換される。オペ
レータは「仕様が悪い」という変換を望んだとして、次
候補キーを打鍵すると2−4の画面になる。ここで「し
よう」の変換候補が表示される。第1候補は「使用」で
あり、第2候補は「仕様」である。現在の候補は第2候
補の「仕様」であり、2が反転表示している。ここで選
択キーを打鍵すると、2−5の画面になる。第2候補の
「仕様」が確定してテキストデータの中に格納され、同
時に「仕様」の学習フラグがONとなり、優先度が向上
する。次に「そうさしよう」と入力すると2−6の画面
になり、更に変換キーを打鍵すると2−7の画面になる
。「仕様」が学習されているので、「操作仕様」が第1
候補として表示されている。ここで次候補キーを打鍵す
ると2−8の画面になり、「しよう」の第2候補として
付属語「しよう」が表示される。ここで選択キーを打鍵
すると2−9の画面となり、「しよう」が確定してテキ
ストデータに格納される。同時に付属語「しよう」の学
習フラグがONとなり、自立語「仕様」の学習フラグは
OFFとなる。次にもう一度「しようがわるい」と入力
すると2−10の画面になり、更に変換キーを打鍵する
と2−11の画面の様に変換結果が表示される。「仕様
」の学習フラグがOFFとなっているので、この変換結
果は2−3の画面と全く同じである。「仕様が悪い」を
入力するには更に次候補キーを打鍵して2−12の画面
の様に変換候補を表示する必要がある。以上の様に「仕
様が悪い」と「操作しよう」を交互に入力しているかぎ
り、必ず候補−覧から目的の候補を選択する作業が必要
である。
第3図は従来の文字処理装置による変換選択操作の別の
例を示した図である。3−1は初期画面である。3−2
は読み列「ごはたのしい」を人力した時の画面を示して
いる。ここで変換キーを打鍵すると3−3の画面になり
、読み列「ごはたのしい」が「五は楽しい」と変換され
ている。「ご」には「五」 「基」なとの候補があるが
、一般に「五」の方が頻度が高いので第1候補に変換さ
れる。オペレータば「基は楽しい」という変換を望んだ
として、次候補キーを打鍵すると3−4の画面になる。
ここで「ご」の変換候補が表示される。第1候補は「五
」であり、第2候補は「基」である。ここで選択キーを
打鍵すると、3−5の画面になる。第2候補の「基」が
確定してテキストデータの中に格納され、同時に「基」
の学習フラグがONとなり、優先度が向上する。次に「
スペインごては」と入力すると3−6の画面になり、更
に変換キーを打鍵すると3−7の画面になる。「基」が
学習されているので、「(スペイン語では)基では」が
第1候補として表示されている。ここで次候補キーを打
鍵すると3−8の画面になり、「ごでは」の第2候補と
して接尾語「語では」が表示される。ここで選択キーを
打鍵すると3−9の画面となり、「語では」が確定して
テキストデータに格納される。同時に接尾語「語では」
の学習フラグがONとなり、名詞「基」の学習フラグは
OFFとなる。次にもう一度「ごは」と入力すると3−
10の画面になり、更に変換キーを打鍵すると3−11
の画面の様に変換結果が表示される。「基」の学習フラ
グがOFFとなっているので、この変換結果は3−3の
画面と全く同じである。「基は楽しい」を入力するには
更に次候補キーを打鍵して3−12の画面の様に変換候
補を表示する必要がある。以上の様に「基は楽しい」と
「スペイン語では」を交互に入力しているかぎり、必ず
候補−覧から目的の候補を選択する作業が必要である。
第4図は従来の文字処理装置による変換選択操作の3番
目の例を示した図である。4−1は初期画面である。4
−2は読み列「はかる」を入力した時の画面を示してい
る。ここで変換キーを打鍵すると4−3の画面になり、
読み列「はかる」が「計る」と変換されている。「はか
る」には「計る」 「測る」 「謀る」などの候補があ
るが、一般に「計る」の方が頻度が高いので第1候補に
変換される。オペレータは「謀る」という変換を望んだ
として、次候補キーを2回打鍵すると4−4の画面にな
る。ここで「はかる」の変換候補が表示される。第1候
補は「計る」、第2候補は「測る」、第3候補は「謀る
」である。ここで選択キーを打鍵すると、4−5の画面
になる。第3候補の「謀る」が確定してテキストデータ
の中に格納され、同時に「謀る」の学習フラグがONと
なり、優先度が向上する。次に「しんちようをはかる」
と入力すると4−6の画面になり、更に変換キーを打鍵
すると4−7の画面になる。「身長を計る」 「身長を
測る」という用例が用例辞書中に存在するので、「謀る
」が学習されているにもかかわらず、「身長を計る」が
第1候補として表示されている。なお、「計る」が「測
る」よりも優先して変換されるのは「計る」の頻度の方
が一般に高いからである。ここで次候補キーを打鍵する
と4−8の画面になり、「はかる」の第2候補として同
じ(用例の存在する「測る」が表示される。ここで選択
キーを打鍵すると4−9の画面となり、「測る」が確定
してテキストデータに格納される。同時に「測る」の学
習フラグがONとなり、「謀る」の学習フラグはOFF
となる。次にもう一度「はかる」と入力すると4−10
の画面になり、更に変換キーを打鍵すると4−11の画
面の様に変換結果が表示される。「謀る」の学習フラグ
かOFFとなっているので、「謀る」は第1候補として
は変換されず、先程学習された「測る」が第1候補とし
て変換されている。「謀る」を入力するには更に次候補
キーを2回打鍵して4−12の画面の様に変換候補を表
示する必要がある。
もしここで「謀る」を選択すると、「測る」の学習フラ
グも同時のOFFとなり、「しんちようをはかる」は「
身長を計る」と変換される様になる。以上の様に「謀る
」と「身長を測る」を交互に入力しているかぎり、必ず
候補−覧から目的の候補を選択する作業が必要である。
第5図は本発明に係る文字処理装置による変換選択操作
の例を示した図である。5−1は初期画面である。5−
2は読み列「しようがわるい」を入力した時の画面を示
している。ここで変換キーを打鍵すると5−3の画面に
なり、読み列「しょうがわるい」が「使用が悪い」と変
換されている。「しよう」には「使用」 「仕様」など
の候補があるが、一般に「使用」の方が頻度が高いので
第1候補に変換される。オペレータは「仕様が悪い」と
いう変換を望んだとして、次候補キーを打鍵すると5−
4の画面になる。ここで「しよう」の変換候補が表示さ
れる。第1候補は「使用」であり、第2候補は「仕様」
である。現在の候補は第2候補の「仕様」である。ここ
で選択キーを打鍵すると、5−5の画面になる。第2候
補の「仕様」が確定してテキストデータの中に格納され
、同時に「仕様」の学習フラグがONとなり、優先度が
向上する。次に「そうさしよう」と入力すると5−6の
画面になり、更に変換キーを打鍵すると5−7の画面に
なる。「仕様」が学習されているので、「操作仕様」が
第1候補として表示されている。ここで次候補キーを打
鍵すると5−8の画面になり、「しよう」の第2候補と
して付属語「しよう」が表示される。ここで選択キーを
打鍵すると5−9の画面となり、「しよう」が確定して
テキストデータに格納される。同時に付属語「しよう」
の学習フラグがONとなるが、第2図と異なり、自立語
「仕様」の学習フラグはO,FFとはならず、ONのま
まである。次にもう一度「しようがわるい」と入力する
と5−10の画面になり、更に変換キーを打鍵すると5
−11の画面の様に変換結果が表示される。「仕様」の
学習フラグがONのままなので、この変換結果は以前の
オペレータの選択操作通りである。更に読み列「そうさ
しよう」を入力すると、5−12の画面になり、変換キ
ーを打鍵すると5−13の画面の様に、以前の選択通り
に「操作しよう」が第1候補で変換される。これ以降は
「仕様が悪い」と「操作しよう」を繰り返して入力して
ももはや選択操作を行なう必要はなくなる。
第6図は本発明に係る文字処理装置による変換選択操作
の別の例を示した図である。6−1は初期画面である。
6−2は読み列「ごはたのしい」を入力した時の画面を
示している。ここで変換キ−を打鍵すると6−3の画面
になり、読み列「ごはたのしい」が「五は楽しい」と変
換されている。「ご」には「五」 「基」などの候補が
あるが、一般に「五」の方が頻度が高いので第1候補に
変換される。オペレータは「基は楽しい」という変換を
望んだとして、次候補キーを打鍵すると6−4の画面に
なる。ここで「ご」の変換候補が表示される。第1候補
は「五」であり、第2候補は「基」である。ここで選択
キーを打鍵すると、6−5の画面になる。第2候補の「
基」が確定してテキストデータの中に格納され、同時に
「基」の学習フラグがONとなり、優先度が向上する。
次に「スペインごては」と入力すると6−6の画面にな
り、更に変換キーを打鍵すると6−7の画面になる。「
基」が学習されているので、「(スペイン語では)基で
は」が第1候補として表示されている。ここで次候補キ
ーを打鍵すると6−8の画面になり、「ごては」の第2
候補として接尾語「語では」が表示される。ここで選択
キーを打鍵すると6−9の画面となり、「語では」が確
定してテキストデータに格納される。同時に接尾語「語
では」の学習フラグがONとなるが、第3図と異なり、
名詞「五」の学習フラグはONのままである。次にもう
一度「ごは」と入力すると6−10の画面になり、更に
変換キーを打鍵すると6−11の画面の様に変換結果が
表示される。「基」の学習フラグがONのままなので、
この変換結果は以前のオペレータの選択操作通りである
。更に読み列「スペインごては」を入力すると、6−1
2の画面になり、変換キーを打鍵すると6−13の画面
の様に、以前の選択通りに「スペイン語では」が第1候
補で変換される。これ以降は「基は楽しい」と「スペイ
ン語ではjを繰り返して入力してももはや選択操作を行
なう必要はな(なる。
第7図は本発明に係る文字処理装置による変換選択操作
の3番目の例を示した図である。7−1は初期画面であ
る。7−2は読み列「はかる」を入力した時の画面を示
している。ここで変換キーを打鍵すると7−3の画面に
なり、読み列「はかる」が「計る」と変換されている。
「はかる」には「計る」 「測る」 「謀るコなどの候
補があるが、一般に「計る」の方が頻度が高いので第1
候補に変換される。オペレータは「謀る」という変換を
望んだとして、次候補キーを2回打鍵すると7−4の画
面になる。ここで「はかる」の変換候補が表示される。
第1候補は「計る」、第2候補は「測る」、第3候補は
「謀る」である。ここで選択キーを打鍵すると、7−5
の画面になる。第3候補の「謀る」が確定してテキスト
データの中に格納され、同時に「謀る」の学習フラグが
ONどなり、優先度が向上する。次に「しんちょうをは
かる」と人力すると7−6の画面になり、更に変換キー
を打鍵すると7−7の画面になる。「身長を計る」 「
身長を測る」という用例が用例辞書中に存在するので、
「謀る」が学習されているにもかかわらず、「身長を計
る」が第1候補として表示されている。ここで次候補キ
ーを打鍵すると7−8の画面になり、「はかる」の第2
候補として同じ(用例の存在する「測る」が表示される
ここで選択キーを打鍵すると7−9の画面となり、「測
る」が確定してテキストデータに格納される。同時に「
測る」の学習フラグがONとなるが、第4図と異なり、
「謀る」の学習フラグはONのままである。同時に用例
「身長を計る」が抑制され、これ以降は「身長を計る」
という用例は使用されなくなる。次にもう一度「はかる
」と人力すると7−10の画面になり、更に変換キーを
打鍵すると7−11の画面の様に変換結果が表示される
。「謀る」の学習フラグがONのままなので、この変換
結果は以前のオペレータの選択操作通りである。更に読
み列「しんちようをはかる」を入力すると、7−12の
画面になり、変換キーを打鍵すると7−13の画面の様
に、以前の選択通りに「身長を測る」が第1候補で変換
される。
これ以降は「謀る」と「身長を測る」を繰り返して入力
してももはや選択操作を行なう必要はなくなる。
第8図は入力バッファIBUF、出力バッファ0EUF
の構成を示した図である。
IBUF、0BUFともに同じ構成である。最初の2バ
イトは各バッファのサイズ情報であり、バッファに格納
されている文字数から1を減じたものを2倍した数値が
入る。入力バッファの末尾にある「 」はそこで変換キ
ーが打鍵されたことを意味する。各文字は1文字2バイ
トで構成され、JIS X 0208コード等で格納さ
れる。
第9図は辞@D I Cの構成を示した図である。
「読み」 「表記」 「品詞」 「標準頻度」 「品詞
細分類」 「学習」のフィールドから構成される。
「読み」には単語の読み、「表記」には単語の表記、「
品詞」には単語の品詞が格納される。
「標準頻度」は頻度情報等のその単語自体の尤もらしさ
を示す情報が1〜5の値で格納される。
尤度値5は最も尤もらしいという意味であり、値が小さ
(なるにつれ疑わしいと解釈される。尤度値Oは全く考
えられないということを意味するので単語尤度の値とし
ては存在しない。
「品詞細分類」にはその単語の品詞を更に細分類した情
報が格納される。例えば、接頭語は更に何種類かに細分
類され、品詞フィールドに接頭語と記入した場合には接
頭語の細分類情報を品詞細分類に記述する。接頭語「逆
」に対しては「接頭語23」という細分類コードを割り
振っている。
名詞の場合には「抽象概念」 「物品」 「行動」など
の細分類情報が格納される。特に細分類情報が存在しな
い品詞の場合(例えば、う行5段)には値は入らない。
「学習」は学習フラグであり、その単語が学習されてい
るかどうかを1ビツトで示す。学習フラグがONになっ
ている単語は優先的に変換されることになる。ある単語
の状態は学習されているか、あるいは学習されていない
かの2状態しか存在しないので、これはすなわち、短期
学習方式である。
第10図は用例辞書YD−ICの構成を示した図である
。「第1単語」 「第2単語」 「助詞」 「用例抑制
」のフィールドから構成される。
「第1単語」 「第2単語」には共起する単語のベアを
記述する。
「助詞」には単語のペアを結び付ける助詞を記述する。
「用例抑制」にはその用例を使用して良いかどうかを示
す情報が1ビツトで格納される。0は抑制されないこと
を意味し、1は抑制されることを意味する。初期状態は
0であり、その用例を使用しても構わないことを意味す
る。
図中に示される用例は「身長を/計る」 「水深を/計
る」 「身長を/測る」 「委員会に/諮る」「推進を
7図る」となり、このパターンと一致した読み列が入力
されたときは、この用例辞書に示される表記が優先的に
変換される。
第11図は文節候補テーブルBCTBLの概念を示した
図である。文節候補テーブルは入力読みの解析の結果、
考えられる文節候補をバイナリ−トリーで表現したもの
である。図中、横線は子ポインタを意味し、縦線は第ポ
インタを意味する。
第ポインタはある読み位置から始まる他の文節候補(通
常はより短い候補)をリンクし、子ポインタはその文節
に引き続く文節候補をリンクする。
入力読み列「しようがわるい」の先頭部分は「使用が」
 「仕様が」 「使用」 「仕様」 「死」などの解釈
が存在し、これらは順に第ポインタ(縦線)でリンクさ
れている。
「使用が」に引き続く文節は「悪い」が考えられ、子ポ
インタでリンクされている。
この様な文節候補テーブルができ上がると、「使用が悪
い」 「仕様が悪い」 「使用側類」 「使用が相順」
などと文節候補列を作成することは容易である。
第12図は文節候補テーブルBCTBLの具体的構成を
示した図である。
「自立語」は文節候補の自立語が存在する辞書上の先頭
位置へポインタを格納する。
「付属語列」は2バイトで構成され、文節候補の自立語
に引き続く付属語列を特定する領域である。先頭1バイ
トが大力バッファ上の付属語列先頭文字をインデックス
し、次の1バイトが大力バッファ上の付属語列の末尾文
字をインデックスする。例えば、第8図に示す入力バッ
ファのとき、「が」を表現するには第1バイトに6、第
2バイトに6を設定する。付属語列が存在しないときは
図中で「ψ」で示している。
「第リンク」はその文節候補と同じ読み位置から始まる
別の文節候補をリンクする。
「子リンク」はその文節候補に引き続く文節候補をリン
クする。
なお、リンクは値Oのときに終端することを意味する。
例えば、文節候補O(使用が)の第リンクは1であり、
文節候補1(仕様が)をリンクする。文節候補○(新聞
屋に)の子リンクは100であり、文節候補100(悪
い)をリンクする。文節候補100の子リンクはOであ
り、そこで人力読みが終端していることが分かる。
「自立部タイプ」はその文節の自立部のタイプを記述す
る。これは隣接文節間の接続可能性を判定するときに使
用される。例えば、0:抽象概念を示す名詞、1:人間
を示す名詞、2:す変名上、3:地名語幹、4:形容詞
、などと記述される。
「文節タイプ」はその文節のタイプを記述する。これは
隣接文節間の接続可能性を判定するときに使用される。
例えば、0.抽象概念を示す名詞で終了する文節、l二
人間を示す名詞で終了する文節、2:す変語幹で終了す
る文節、3:地名語幹で終了する文節、4:形容詞終止
形で終了する文節、5:格助詞「に」で終了する文節、
6格助詞「が」で終了する文節、などと記述される。
第13図は文節間の接続可能性を判定する文節接続マト
リックスの構成を示した図である。
第13図の(1)は文節とそれに後続する付属語の接続
可能性を判定するCTRLIである。1は接続可を意味
し、0は接続不可を意味する。例えば、文節タイプ=2
の文節の後に付属語125の文節は後続し得るが、文節
タイプ=3の文節の後に付属語125の文節は後続し得
ないことがこれで分かる。
(2)は文節とそれに後続する接尾語の接続可能性を判
定するCTBL2である。1は接続可を意味し、Oは接
続不可を意味する。例えば、文節タイプ=3の文節の後
に接尾語15の文節は後続し得るが、文節タイプ=2の
文節の後に接尾語15の文節は後続し得ないことがこれ
で分かる。
(3)は接頭語とそれに後続する文節の接続可能性を判
定するCTBL3である。1は接続可を意味し、0は接
続不可を意味する。例えば、接頭語23の文節の後に自
立部タイプ=2の文節は後続し得るが、接頭語23の文
節の文節の後に自立部タイプ=3の文節は後続し得ない
ことがこれで分かる。
第14図はテキストバッファTBUFの構成を示した図
である。
テキストバッファは文字の羅列から構成され、各文字は
2バイトで構成される。各文字のMSBは同音語フラグ
であり、Oは通常文字、1が同音語を意味する。残りの
15ビツトは通常文字のときは文字コードを表現し、同
音語のときは同音語番号を表現する。文字コードは例え
ば、JIS X 0208コードを使用する。同音語番
号は第15図に示す同音語バッファDOBUF上のどの
同音語であるかを示す番号である。
第15図は同音語バッファDOBUFの構成を示した図
である。各同音語には同音語番号が付いており、それに
よって識別される。
各同音語は「読み」 「候補総数」 「現候補番号」 
「第1候補情報」からなる。
「読み」はその同音語の読みを格納する。
「候補総数」はその同音に含まれる候補の総数を格納す
る。
「現候補番号」はその同音語の現在表示されている候補
番号が格納される。変換直後初値に第1候補が表示され
るから「1」が格納される。
「第1候補情報」は各候補の「表記」「単語アドレス」
 「適用意味分類」が格納される。
「表記」にはその候補の表記が格納される。
「単語アドレス」にはその単語候補が辞書DIC上に存
在するアドレスを格納する。
「適用可能用例番号」には、その候補に適用され得る用
例の用例番号を格納する。ここには、抑制されている用
例の番号も同様に記述する。一般には、その候補に適用
され得る用例は複数個存在するので、「適用可能用例番
号」ば1候補につき複数個存在することもある。また、
全く存在しないときもある。
第16図は文尤度の計算例を示した図である。
文尤度は文節候補列である文の尤もらしさを表現するも
のであり、値が大きいほど尤もらしいことを意味する。
文尤度は、文節尤度の和、文節間尤度の和、用例尤度の
和を全て加算することにより計算される。
文節尤度は各文節候補の尤もらしさを表現するものであ
り、値が大きいほど尤もらしいことを意味する。文節尤
度はその文節の自立語の辞書DICに記載されている標
準頻度が使用される。もし、学習フラグがONのときは
更に26が加算される。
文節間尤度は隣接する文節候補間の接続の尤もらしさを
表現するものであり、本実施例では後続文節が付属語の
とき0、先行文節が接頭語のとき10、後続文節が接尾
語のとき−10、その他のとき−20とする。このよう
に定めることにより、付属語は自立語より優先的に変換
され、接頭語、接尾語は名詞より優先的に変換されるこ
とになる。例えば、その文かn文節で構成されていたと
し、その全てが上記のその他の場合であれば、文節間は
(n−1)あるので、文節間尤度の和は20(n−1)
となる。
用例尤度は各文節間に適用されている、用例の一つ一つ
について文尤度に加算される。30からその用例を適用
する際に飛び越す文節の数の10倍を減じたものが用例
尤度となる。
第17図は、第16図の文尤度の計算例を読み列「そう
さしよう」について状況別に説明した図である。
第17図の(1)は特に学習がされていない場合の「操
作/しよう」の計算例であり、文尤度は8である。
(2)は特に学習がされていない場合の「操作/仕様」
の計算例であり、文尤度は−12である。
(3)は付属語「しよう」だけが学習がされている場合
の「操作/しよう」の計算例であり1文先度は34であ
る。
(4)は自立語「仕様」だけが学習がされている場合の
「操作/仕様」の計算例であり、文尤度は14である。
すなわち、学習が何もない状態では「操作しょう」と変
換され、「仕様」のみが学習されている状態では「操作
仕様」と変換され、「しよう」のみが学習されている状
態では「操作しよう」と変換され、「しよう」と「仕様
」が両方学習されている状態では「操作しよう」と変換
されることが分かる。
第18図は、第16図の文尤度の計算例を読み列「スペ
インご」について状況別に説明した図である。
第18図の(1)は特に学習がされていない場合の「ス
ペイン/語」の計算例であり、文尤度は2である。
(2)は特に学習がされていない場合の「スペイン/基
」の計算例であり、文尤度は−14である。
(3)は接尾語「語」だけが学習がされている場合の「
スペイン/語」の計算例であり、文尤度は24である。
(4)は自立語「基」だけが学習がされている場合の「
スペイン/基」の計算例であり、文先度は15である。
すなわち、学習が何もない状態では「スペイン語」と変
換され、「基」のみが学習されている状態では「スペイ
ン基」と変換され、「語」のみが学習されている状態で
は「スペイン語」と変換され、「基」と1語」が両方学
習されている状態では「スペイン語」と変換されること
が分かる。
第19図は、第16図の文尤度の計算例を読み列[しん
ちようをはかる」について状況別に説明した図である。
なお、用例として「身長を測る」が登録されているもの
とする。
第19図の(1)は特に学習がされていない場合の「身
長を/測る」の計算例であり、文尤度は18である。
(2)は特に学習がされていない場合の「身長を/謀る
」の計算例であり、文尤度は−15である。
(3)は「測る」だけが学習がされている場合の「身長
を/測る」の計算例であり、文尤度は44である。
(4)は「謀る」だけが学習がされている場合の「身長
を/謀る」の計算例であり、文尤度は11である。
すなわち、学習が何もない状態では「身長を/測るjと
変換され、「謀る」のみが学習されている状態では「身
長を/測る」と変換され、「測る」のみが学習されてい
る状態では「身長を/測る」と変換され、「謀るjと「
測るJが両方学習されている状態では「身長を/測る」
と変換されることが分かる。
上述の実施例の動作を第20図〜第27図に示すフロー
チャートに従って説明する。
第20図はキー人力を取り込み、処理を行なう部分のフ
ローチャートである。
ステップ20−1はキーボードからのデータを取り込む
処理である。ステップ20−2で取り込まれたキーの種
別を判定し、各キーの処理ルーチンに分岐する。
変換キーであったときはステップ20−3に分岐し、ス
テップ20−3において第21図に詳述するように仮名
漢字変換の変換処理が行なわれる。次候補キーであった
ときはステップ20−4において、第26図に詳述する
次候補処理を行なう。選択キーであったときはステップ
20−5において第27図に詳述する選択処理を行なう
。その他のキーのときはステップ20−6に分岐し、挿
入、削除等の通常の文字処理装置において行なわれるそ
の他の処理が行なわれる。その後ステップ20−1にル
ープする。
第21図はステップ20−3の「変換処理」を詳細化し
たフローチャートである。
ステップ2】−1において、第22図に詳述する文節候
補作成処理を行ない、文節候補テーブルBCTBLを作
成する。
ステップ21−2において、第23図に詳述する第1候
補決定処理を行なう。
ステップ21−3において、決定された第1候補に基づ
いて同音語バッファ及び変換結果を作成し、出力する。
第22図はステップ21−1の「文節候補作成処理」を
詳細化したフローチャートである。
ステップ22−1において、大力バッファインデックス
i、文節候補テーブルインデックスjを0に初期設定す
る。
ステップ22−2においてiの示す入力バッファ中の読
みに基づき、辞書をサーチし、単語候補を求める。
ステップ22−3において、見つかった単語候補に対し
て接続する付属語列を解析する形態素解析処理を行なう
。この結果、文節候補が得られる。
ステップ22−4において、形態素解析の結果に基づき
、その文節の自立部タイプ、文節タイプを決定する。
ステップ22−5において、文節接続マトリックスを参
照し、隣接文節の接続可能性を調べる。
隣接文節と接続し得る文節のみを残す。また、文節候補
テーブル上での子リンク、第リンクを決定する。
ステップ22−6において得られた文節候補を文節候補
テーブルに格納する。格納する時はj+1番目のエント
リーに格納する。また、必要な情報を設定する。例えば
、この文節候補を子、あるいは第とする文節候補につい
ては、子リンク、第リンクを設定する。格納後jの値を
カウントアツプする。
ステップ22−7において文節候補テーブルからターミ
ネートしていない文節候補、すなわち、子リンクがまだ
決まっていない文節候補を見つけその次の読み位置を1
に代入する。
ステップ22−8において、全ての文節候補の子リンク
が決定しているかどうか判定し、決定していないものが
あればステップ22−2に分岐する。そうでなければリ
ターンする。
第23図はステップ21−2の「第1候補決定処理」を
詳細化したフローチャートである。
ステップ23−1において、最尤文尤度を処理上杵され
る最小値、例えば、−32767に初期設定する。
ステップ23−2において文節候補テーブルより文節候
補列を1つ取り出す。
ステップ23−3において、第24図に詳述するように
その取り出された文節候補列に適用可能な用例を検索し
、用例尤度の和である「用例尤度和」を算出する。
ステップ23−4において、文節候補列の文尤度を第1
6図に示す様に算出する。
ステップ23−5において、算出された文尤度が最尤文
尤度より尤もらしいか、具体的には大きいかを判定し、
大きいときはステップ23−6において最尤文尤度を算
出された文尤度に更新する。また、ステップ23−7に
おいて現在の文節候補列を最尤文尤度に対応した文節候
補列として記憶する。
ステップ23−8において文節候補テーブルから別の文
節候補列が取り出せるかどうかを判定し、取り出せると
きはステップ23−2に分岐する。そうでないときはリ
ターンする。
これにより、最尤文尤度を算出するもとになった文節候
補列が第1候補として決定される。
第24図はステップ23−3の「用例尤度和の算出」を
詳細化したフローチャートである。
ステップ24−1において、用例尤度和をまずOに初期
設定する。
ステップ24−2において、文節候補列から1文節を基
準文節として取り出す。以下の処理ではこの基準文節に
関係する用例の尤度を求めることになる。
ステップ24−3において基準文節を取り出せたかどう
か判定し、取り出せなかったときはりターンする。
ステップ24−4において最尤用例尤度を0に初期設定
する。
ステップ24−5において、基準文節とペアになる文節
を文節候補列から取り出す。
ステップ24−6において、基準文節のペア文節を取り
出すことができなかったときは、それ以上の基準文節の
処理を諦め、ステップ24−9に分岐する。
ステップ24−7において、第25図に詳述するように
、基準文節とベア文節の間の用例が適用されているかど
うかを調べ、その適用状況に応じて用例尤度を設定する
ステップ24−8において、求まった用例尤度が最尤用
例尤度より尤もらしい(すなわち大きいか)かどうかを
調べ、尤もらしければ(すなわち大きければ)、用例尤
度の値を最尤用例尤度に代入する。その後ステップ24
−5に分岐し、別のペアについて用例尤度を求める。
ステップ24−9において、基準文節の処理が終ったの
で、次の基準文節の処理に移るが、未処理の文節が残っ
ているかどうか判定する。残っていないときはそのまま
リターンするが、残っているときはステップ24−10
に分岐し、前回求まった最尤用例尤度を用例尤度和に加
算する。その後、ステップ24−2にループし、次の基
準文節を取り出す。
第25図はステップ24−7の「用例尤度の値設定」を
詳細化したフローチャートである。
ステップ25−1において、基準文節とベア文節の2文
節間に適用される用例があるかどうか、を判断する。こ
のときは、抑制されている用例は適用しないよう処理す
る。
適用用例がないときはステップ25−2に分岐し、用例
尤度にOを代入し、リターンする。
適用用例があるときはステップ25−3に分岐し、用例
尤度として30を代入する。
ステップ25−4において2文節間の距離、すなわち、
飛び越す文節の数を求め、その値に10を乗じて用例尤
度から減算する。もし、隣接する2文節であれば、飛び
越す文節はOであるので、用例尤度から0を減じること
になる。
ステラ’7’25−5において上記計算された用例先度
の値が負になっていないかどうか判定し、負のときはス
テップ25−6において0になるように補正し、リター
ンする。負でないときは値をいじらずにそのままリター
ンする。
第26図はステップ20−4の「次候補処理」を詳細化
したフローチャートである。
ステップ26−1において、次候補を見るべき同音語の
同音語番号をテキストバッファTBUFより求める。
ステップ26−2において、同音語番号から同音語バッ
ファの位置を求めて、現候補番号をカウントアツプする
ステップ26−3において、候補−覧を表示する。
第27図はステップ20−5の[選択処理jを詳細化し
たフローチャートである。
ステップ27−1において、選択すべき同音語の同音語
番号をテキストバッファTBUFより求める。
ステップ27−2において、同音語番号から同音語バッ
ファの位置を求めて、現候補番号の示す候補情報から表
記を取り出し、テキストバッファTBUFに確定文字と
して設定する。
ステップ27−3において、同様に、現候補番号の示す
候補情報から単語アドレスを求め、その示された単語の
学習フラグをONする。
ステップ27−4において、同様に、現候補番号の示す
候補情報から適用可能用例番号を求め、その示された用
例の用例抑制フラグをOFFにする。
ステップ27−5において、選択された候補と対立する
候補、すなわち、候補−買上で選択候補よりも上位に表
示される候補を1つずつ取り出す。
ステップ27−6において、全ての対立候補について処
理が終り、これ以上取り出せなくなれば、リターンする
ステップ27−7において、選択候補及び対立候補の属
するカテゴリーすなわち品詞を調べ、対立候補のカテゴ
リーが選択候補のカテゴリーよりも優先度の低いカテゴ
リーであれば、対立候補の学習フラグを操作せずにその
ままステップ27−5にループする。例えば、選択候補
が接頭語で対立候補が名詞のときはステップ27−5に
ループする。また、選択候補が付属語で対立候補が名詞
、動詞などの自立語であればステップ27−5にループ
する。
ステップ27−8において、選択候補に用例が適用され
ているかどうかを判定し、用例が適用されていないとき
はステップ27−10に分岐する。
選択候補に用例が適用されているとき、ステップ27−
9において、対立候補に用例が適用されているかどうか
を判定し、用例が適用されているときはステップ27−
10に分岐する。選択候補に用例が適用されているが、
対立候補には用例が適用されていないとき、対立候補の
学習フラグを操作せずにそのままステップ27−5にル
ープする。
選択候補に用例が適用されないとき、或いは、選択候補
、対立候補の両方に用例が適用されているとき、ステッ
プ27−10において、まず、対立候補に適用される用
例の用例抑制フラグをON氏、その用例が今後使用され
ない様にする。
次にステップ27−11において、対立候補の学習フラ
グをOFFする。その後、ステップ27−5にループす
る。
[他の実施例] 合、用例の適用されている候補と用例の適用されていな
い候補が対立する場合、の3つの場合について、対立候
補の短期学習OFF処理を説明した。
本発明の本質は、選択単語の学習の際に補正される情報
(学習情報)の範囲を最小限にとどめようというもので
ある。従って、本発明は短期学習に限定されず、他の学
習に対しても容易に適用でき、顕著な効果を期待できる
例えば、学習方式が頻度学習方式の場合にも、本発明は
適用可能である。このときは、選択単語の頻度がカウン
トアツプされ、その頻度値が最大値に達したとき、対立
する単語の頻度をカウントダウンすることになるが、カ
ウントダウンするまでもなく選択単語が第1候補で変換
できるかどうか判定(具体的には、両者の頻度値を比較
)し、変換できるときは対立単語の頻度カウントダウン
処理を行なわないよう構成すれば良い。
例えば、学習方式が、学習された単語を辞書の形式で登
録していく方式(学習辞書方式)のときも、本発明は適
用可能である。このときは、選択単語を学習辞書に登録
し、同時に対立する単語を学習辞書から追い出すことに
なるが、追い出す必要性があるかどうかを判定してから
、対立単語の追い出し処理を行なうよう構成すれば良い
また、学習した単語の辞書上でのアドレスを記憶する方
式(学習単語アドレス記憶方式)も考えられる。このと
きは、選択単語のアドレスを学習データとして記憶し、
対立する単語のアドレスを削除することになるが、削除
する必要性があるかどうかを判定してから、対立単語ア
ドレスの削除処理を行なうよう構成すれば良い。
[発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、仮名
漢字変換の候補の選択の際、選択単語と対立する単語の
学習フラグをOFFする際、その学習OFF処理が本当
に必要であるかどうかを判定し、必要でないときは、学
習OFF処理を行なわない様に制御しているので、−度
設定された学習情報が対立候補の選択だけで不必要に消
えてしまうことがな(なる。
これにより変換率の高い、快適な文字処理装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る文字処理装置の全体構成のブロッ
ク図、 第2図〜第4図は従来装置における変換・学習の操作例
を示した図、 第5図〜第7図は本発明における変換・学習の操作例を
示した図、 第8図は本発明における大力バッファIBUFと出力バ
ッファ0BUFの構成を示した図、第9図は本発明にお
ける仮名漢字変換用辞書DICの構成を示した図、 第10図は本発明における用例辞書YDICの構成を示
した図、 第11図は本発明における文節候補テーブルBCTBL
の記憶内容を概念的に示した図、第12図は本発明にお
ける文節候補テーブルBCTBLの構成を示した図、 第13図は本発明における文節接続マトリックスCTB
LI、CTBL2、CTBL3の構成を示した図、 第14図は本発明におけるテキストバッファTBUFの
構成を示した図、 第15図は本発明における同音語バッファDOBUFの
構成を示した図、 第16図は本発明における尤度計算の方式を示した図、 第17図〜第19図は本発明における尤度計算の例を示
した図、 第20図〜第27図は本発明文字処理装置の動作を示す
フローチャート。 DISK   ・・・外部記憶部 CPU   ・・・マイクロプロセッサROM    
・・・読出し専用メモリRAM    ・・・ランダム
アクセスメモリI BUF   ・・・入力バッファ 0EUF   ・・・出力バッファ DIC・・・仮名漢字変換用辞書 YDIC・・・用例辞書 BCTBL  ・・・文節候補テーブルCBUFI  
・・・文節接続マトリックス1(文節×付属語用) CBUF2  ・・・テキストバッファ2(文節×接尾
語用) CBUF3  ・・・テキストバッファ3(接頭語×文
節用) TBUF ・・・テキストバッファ 0BUP ・・・同音語バッファ 第2図 従来例I 第3図 従来例2 第5図 本発明の操作例1 第4図 従来例3 第6図 本発明の操作例2 第7図 本発明の操作例3 第9図 第8図 (1)入カバソファの構成 H→ (2)出力バッファの構成 トH 2パイト ドH 2バイト 第10図 第11図 入力 「しようがわるい」 第 13 図 文節接続マトリックスの構成付X語番号 接尾語番号 自立部タイプ 第12図 第14図 2:同音語 第15図 同音語番号 表記      単語アドレス 適用可能用例番号第1
7図 「操作/しよう」の文尤度の計算 「操作」の文節尤度−「操作」の標準頻度−4「しよう
」の文節尤度=「シよう」の標準頻度=4文節間尤度は
後続文節が付属語であるので、0用例尤度−〇 従って 文尤度=4+4−O−0=8 「仕様」の文節尤度=「仕様」の標準頻度=4文節間尤
度=−20 用例尤度−0 従って 文尤度=4+4−2O−0=−12 文節間尤度は後続文節が付属語であるので、0用例尤度
=0 従って 文尤度=4+3O−0−0=34 用例尤度−0 従って 文尤度−4+3O−20−0=14 (文尤度) Σ(文節尤度)+Σ(文節間尤度)十Σ(用例尤度)(
文節尤度) 標準頻度十学習X26 第18図 「スペイン/語」の文尤度の計算 「スペイン」の文節尤度−「スペイン」の標準頻度−4
「語」の文節尤度=「語」の標準頻度−4文節尤度度は
後続文節が接尾語であるので、−10用例尤度−〇 従って 文尤度=4+4−1(10=−2 「スペイン/基」の文尤度の計算 「スペイン」の文節尤度−「スペイン」の標準頻度−4
「基」の文節尤度−「基」の標準頻度−2文節尤度度=
−20 用例尤度=0 従って 文尤度=4+2−2O−0=−14 「語」の文節尤度=「語」の標準頻度+26=4+26
=30文節間尤度は後続文節が接尾語であるので、−1
0用例尤度−0 従って 文尤度−4+3O−10−0=24 文節間尤度=−20 用例尤度−〇 従って 文尤度=4+31−20−0=15 第19図 (+) 「身長を/測る」の文尤度の計算 「身長を」の文節尤度2「身長」の標準頻度[測るJの
文節尤度=「測」の標準頻度=4文節間尤度=−20 用例尤度=30 従って 文尤度=4+4−20+30=18 「身長を/謀る」の文尤度の計算 「身長を」の文節尤度−「身長」の標準頻度「謀る」の
文節尤度=「謀」の標準頻度=1文節間尤度−一20 用例尤度=0 従って 文尤度=4+1−20+0=−15 「身長を」の文節尤度=「身長」の標準頻度−4「測る
」の文節尤度−「測」の標準頻度+26=4+26文節
間尤度−一20 用例尤度==0 従って 文尤度=4+30−20+30=44 「謀る」が学習されている場合の「身長を/謀る」の文
尤度の計算「身長を」の文節尤度=「身長」の標準頻度
=4「謀る」の文節尤度−「謀」の標準頻度+26=1
+26文節間尤度=−20 用例尤度=0 従って 文尤度=4+27−20+O=I + 第21図 ステップ20 3の詳細化 第22図 ステップ21 1の詳細化 第24図 ステップn 3の詳細化 第23図 ステップ21 2の詳細化 第25図 ステップU 7の詳細化 第27図 ステップ20 5の詳細化

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、読み列を入力する入力手段と、 単語の読み、表記を対応づけて記憶する記憶手段と、 複数の単語間の共起関係を記述した用例を記憶する用例
    記憶手段と、 単語の変換順位を補正するデータを含む学習データと前
    記記憶手段に基づき、入力読み列を表記に変換する変換
    手段と、 表示手段と、 前記表示手段に表示された、変換結果の第1候補の単語
    が望む表記でなかったときに次の候補の単語の表示を行
    なう次候補表示手段と、表示された候補の単語が自分の
    望む表記であるとき、当該単語を選択する選択手段と、 選択された単語を次回から優先的に変換される様に、選
    択された単語に関係する優先度情報を変化させる学習手
    段と、 選択された単語以外の対立候補の単語が次回から抑制的
    に変換される様に対立候補の単語に関係する優先度情報
    を変化させる抑制手段とを具備し、 前記選択手段により次候補以下の候補の単語が選択され
    たときに、選択された単語に用例が適用されており対立
    候補の単語には用例が適用されていなかったときは、そ
    の対立候補の単語に対しては前記抑制手段を起動しない
    ことを特徴とする文字処理装置。
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Cited By (1)

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