JPH04109805U - 転削工具用スローアウエイチツプ - Google Patents

転削工具用スローアウエイチツプ

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JPH04109805U
JPH04109805U JP171591U JP171591U JPH04109805U JP H04109805 U JPH04109805 U JP H04109805U JP 171591 U JP171591 U JP 171591U JP 171591 U JP171591 U JP 171591U JP H04109805 U JPH04109805 U JP H04109805U
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JP
Japan
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tip
chip
cutting edge
chips
chip breaker
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Application number
JP171591U
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English (en)
Inventor
辰夫 新井
弘章 林崎
Original Assignee
三菱マテリアル株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切屑のカール・分断に加えて切屑の排出をも
確実に行なうことのできるチップを提供する。 【構成】 多角形の板状をなし、すくい面30とされる
上面の稜線部に切刃50が形成されたスローアウエイチ
ップ10において、前記すくい面に、前記切刃方向に沿
って、該切刃と交差する方向における幅が切刃先端から
後端に向って漸次広がり、かつ、深さが切刃先端から後
端に向って漸次深くなるチップブレーカを形成した転削
工具用スローアウエイチップである。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、エンドミルや正面フライスなどの転削工具に用いるスローアウエイ チップに関するものである。
【従来の技術】
従来の転削工具用スローアウエイチップ(以下「チップ」と略称する。)とし ては、例えば、実公昭62−31215号公報に示された正面フライス用チップ がある。このチップの構成を、図1および図2に基づいて説明する。 このチップ1は、平面視略正方形状の板状に形成されており、下面が着座面2 とされるとともに、上面がすくい面3とされ、前記上面に形成された稜線部には 、切刃5が形成され、前記すくい面3に、前記切刃5方向に沿ってチップブレー カ6が形成されたいわゆるネガチップとなっている。このチップは、転削工具本 体に形成したチップ取付座に着脱自在に固定されて、切削に使用されるものであ る。 このようなチップブレーカ6が形成されたチップ1によれば、切刃5によって 被削材から切り取られた切屑が、チップブレーカ6の起立壁面6aに当接するた め、チップブレーカ6によって切屑をカール・分断することができるという利点 がある。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記のようにチップブレーカ6を形成したチップ1においても、被 削材の性質や切削条件等によっては、切屑をカール・分断することはできるもの のその排出性が悪く、この結果、転削工具本体に形成されたチップポケット内に 切屑が滞留してしまうという欠点があった。このため、切刃と被削材との間に切 屑を巻き込んでしまい、被削材表面を傷付けて仕上状態が悪化したり、切削抵抗 が増大してチップ1の寿命が短くなるといった不都合を生じることがあった。 本考案は、切屑のカール・分断に加えて切屑の排出をも確実に行なうことので きるチップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本考案に係るチップは、チップブレーカの、切刃と交差する方向における幅を 、切刃先端から後端に向って漸次広がる形状とし、チップブレーカの深さを、切 刃先端から後端に向って漸次深くなる形状としたものである。 このチップにおいては、前記チップブレーカの端部と切刃との間に、ランド部 を形成してもよい。
【作用】
本考案のチップによれば、チップブレーカの、切刃と交差する方向における幅 を、切刃先端から後端に向って漸次広がる形状とし、チップブレーカの深さを、 切刃先端から後端に向って漸次深くなる形状としているので、チップブレーカの 内壁面が、後端に向けて次第に深くなる傾斜面となり、切削によって生成された 切屑は、チップブレーカの傾斜面に沿って、切刃後端に向けて送り出されること になる。これにより、切屑をチップポケット外部方向に向けて円滑に送り出すこ とができるため、切屑の排出性に優れ、切刃と被削材との間に切屑を巻き込むこ とを防止することができる。 また、前記チップブレーカの端部と切刃との間にランド部を形成した場合には 、切刃の刃物角を大きくすることができ、刃先強度を向上させることができる。
【実施例】
本考案の第1実施例に係るエンドミル用のチップの構成を図3〜図10に基づ いて説明する。このチップ10は、長短の辺を交互に組み合わせてなる略六角形 の板状をなし、下面が着座面20とされる(図8・図9)とともに、上面がすく い面30とされ、前記上面に形成された稜線部に切刃50が形成されている。こ の切刃50は、長辺部に形成された側刃51と短辺部に形成された底刃52とか らなっている。 また、前記すくい面30には、前記切刃50方向に沿って、平面視において略 四角形状をなす三個のチップブレーカ60が形成されており、各チップブレーカ 60には、被削材から生成される切屑を当接させる起立壁面61が形成されてい る(図5・図6)。 前記各チップブレーカ60は、側刃51と交差する方向における幅が、側刃5 1の先端51a(切刃先端)から後端51bに向って、P゜(図3)の角度で漸 次広がる形状とされ、かつ、その深さが、先端51aから後端51bに向って、 Q゜(図4)の角度で漸次深くなる形状とされており、これによって、その内壁 面が、後端51b側に向けて深くなる傾斜面となっている。 また、前記チップブレーカ60の端部62と切刃50との間には、ランド部7 0が形成されている。 つぎに、以上の構成からなる本実施例のチップ10をエンドミル本体80に取 り付ける手段について説明する。 まず、エンドミル本体80の構成について説明すると、このエンドミル本体8 0は、図7〜図10に示すように、円柱状に形成されたシャンク81と、このシ ャンク81の下端側に連続して形成され、下面および外周面に開口した3つのチ ップポケット82が穿設された円柱状のボデー83とから構成されている。前記 チップポケット82には、チップ10の着座面20を当接させるチップ取付座8 2a(図8)が形成されており、また、チップ取付座82aとの間でチップ10 をクランプするクランプ駒84が、クランプねじ85によって前記ボデー83に 固定されるようになっている。 前記エンドミル本体80にチップ10を取り付けるには、チップ10の底刃5 2を下方に向け、側刃51を側方に向けた状態で、着座面20をエンドミル本体 10のチップ取付座82aに当接させ、クランプ駒84をチップ10のすくい面 30に当接させ、クランプねじ85をボデー83方向に締め付けることにより、 クランプ駒84によりチップ10を固定すればよい。 つぎに、本実施例のチップ10の作用について説明する。 チップ10を取り付けたエンドミル本体80により横送り切削を行なうと、チ ップ10の側刃51が被削材(図示せず)を切削し、生成された切屑がチップブ レーカ60の内壁面に当接する。このチップブレーカ60は、側刃51と交差す る方向における幅が、先端51aから後端51bに向って漸次広がる形状とされ 、かつ、その深さが、先端51aから後端51bに向って漸次深くなる形状とさ れており、このため、その内壁面が、後端51b側に向けて深くなる傾斜面とな っているので、生成された切屑は、チップブレーカ60の傾斜面に沿って、後端 51b側に向けて送り出されることになる。これにより、切屑を順次チップポケ ット82の外部方向(図7中上方)に送り出すことができるため、切屑のつまり が生じることがなく、切刃50と被削材との間に切屑を巻き込むことを防止する ことができる。したがって、被削材の仕上面精度を向上させることができるだけ でなく、チップ10の寿命を延長させることができるという利点がある。 また、前記チップブレーカ60の端部62と切刃50との間にランド部70を 形成しているので、従来のチップに比較して、切刃50の刃物角が大きくなって おり、刃先強度を向上させることができるという利点もある。 なお、前記した第1実施例においては、チップブレーカ60の底部の形状を先 丸状とした(図5・図6)が、図11に示すように、平面状に形成してもよい。 つぎに、本考案の第2実施例を、図12および図13に基づいて説明する。 前記した第1実施例のチップ10においては、チップ10を板状に形成したが 、この第2実施例においては、チップ10の中央部に、平面視三角形状の突出部 11を形成した点で、前記した第1実施例と相違している。第2実施例のチップ 10によれば、切込み量等の条件によって切屑の厚さが厚くなり、切屑がカール されなかった場合においても、生成された切屑が突出部11の側面11aに当接 してチップ10の上方に送り出されるため、チップ10の上面を切屑が擦過して 、摩擦熱によってチップ10が軟化することを防止して、チップ10の耐久性を 一層向上させることができる。他の構成及び作用効果は、前記第1実施例と同様 であるので、同一符号を付して説明を省略する。 つぎに、本考案の第3実施例を、図14に基づいて説明する。第1実施例のチ ップ10においては、その形状を略六角形板状としたが、この第3実施例におい ては、ほぼ正方形板状とし、側刃51方向に沿って四個のチップブレーカ60を 設けた点で、前記第1実施例と相違している。他の基本的な構成及び作用効果は 、前記した第1実施例と同様なので説明を省略する。 なお、上記各実施例においては、クランプ駒84によりチップ10を固定する ようにしたが、図15に示すように、チップ10を、楔90によってチップ取付 座82aとの間で挟持して固定する構成としてもよい。なお、図15において符 号91は、楔90をエンドミル本体80に固定するためのボルトである。
【考案の効果】
本考案のチップは、チップブレーカの、切刃と交差する方向における幅を、切 刃先端から後端に向って漸次広がる形状とし、チップブレーカの深さを、切刃先 端から後端に向って漸次深くなる形状としたので、生成された切屑は、チップブ レーカの傾斜面に沿って、順次切刃後端に向けて送り出されることになり、これ により、切屑をチップポケット外部方向に円滑に送り出すことができる。この結 果、チップブレーカ内に切屑詰まりを生じることがなく、よって、切刃と被削材 との間に切屑を巻き込むことを防止することができる。したがって、被削材の仕 上面精度を向上させることができるだけでなく、チップの寿命を延長させること ができる。 また、前記チップブレーカの端部と切刃との間にランド部を形成した場合には 、切刃の刃物角を大きくすることができ、刃先強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の転削工具用チップを示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う要部拡大断面図である。
【図3】本考案の第1実施例に係るチップの平面図であ
る。
【図4】図3のX−X線に沿う要部の断面図である。
【図5】図3のY−Y線に沿う要部の断面図である。
【図6】図3のZ−Z線に沿う要部の断面図である。
【図7】第1実施例に係るチップをエンドミル本体に取
り付けた状態を示す正面図である。
【図8】図7の底面図である
【図9】図7の右側面図である。
【図10】図7の平面図である。
【図11】第1実施例の変形例を示す図で、チップのチ
ップブレーカ部分の断面図である。
【図12】本考案の第2実施例に係るチップの平面図で
ある。
【図13】図12のX−X線に沿う断面図である。
【図14】本考案の第3実施例に係るチップをエンドミ
ル本体に取り付けた状態を示すエンドミル本体の要部の
断面図である。
【図15】本考案の第1〜第3実施例の変形例を示す図
で、チップをエンドミル本体に取り付けた状態を示すエ
ンドミル本体の要部の側面図である。
【符号の説明】
10 スローアウエイチップ 20 着座面 30 すくい面 50 切刃 51a 側刃の先端(切刃先端) 51b 側刃の後端(切刃後端) 60 チップブレーカ 62 チップブレーカの端部 70 ランド部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形の板状をなし、すくい面とされる
    上面の稜線部に切刃が形成されたスローアウエイチップ
    において、前記すくい面に、前記切刃方向に沿って、該
    切刃と交差する方向における幅が切刃先端から後端に向
    って漸次広がり、かつ、深さが切刃先端から後端に向っ
    て漸次深くなるチップブレーカを形成したことを特徴と
    する転削工具用スローアウエイチップ。
  2. 【請求項2】 前記チップブレーカは、前記すくい面に
    のみ開口するとともに、前記チップブレーカと切刃との
    間には、ランド部が形成されていることを特徴とする転
    削工具用スローアウエイチップ。
JP171591U 1991-01-23 1991-01-23 転削工具用スローアウエイチツプ Pending JPH04109805U (ja)

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ID=31898587

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JP171591U Pending JPH04109805U (ja) 1991-01-23 1991-01-23 転削工具用スローアウエイチツプ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090372A1 (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 兼房株式会社 回転工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090372A1 (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 兼房株式会社 回転工具

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