JPH04107666U - 幼児の入浴補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 幼児を安全に、大人が抱いていなくても、入
浴させうる入浴補助具を提供する。 【構成】 幼児の体が入る大きさのフレーム１と該フレ
ームに取付けられる股当てシート１０から本体が構成さ
れており、この本体を浴槽の縁に引掛けるための掛具２
と、幼児の頭を支えるためのヘッドレスト９を備えてい
る。なお本体に適宜の遊具やスタンドを取付けてもよ
い。掛具２を浴槽の縁に引掛け補助具Ａをセットする
と、幼児を洗い場の方に向けたまま湯につけておくこと
ができるので、母親がその間に自分の体や髪を洗うこと
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は幼児の入浴補助具に関する。さらに詳しくは、家庭で母親など大人が 幼児を入浴させるさい大人が体を洗っている間にも幼児を安全に浴槽内に入れて おくことができる入浴補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より幼児を入浴させるときは、大人が抱いて入浴し、大人が髪を洗ったり 体を洗ったりする間にも幼児がころんだり、浴槽内に頭から落ち込まないように 気を付けなければならなかった。また、入浴後はすぐに幼児の体を拭いて服を着 せないと風邪をひくようなことが多かった。

【０００３】 このような問題は大人の手が多い家庭では家族で助け合えば解消できることで あるが、現在のように核家族化すると、なかなか解消しにくい問題である。とく に、核家族家庭の母親にとっては、どうしても幼児中心に行動するようになるの で、思うように体を洗ったり髪を洗ったりすることができないという問題が生じ ていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は叙上の事情に鑑み、幼児と一緒に入浴中に大人が体を洗っている間に 幼児を安全に浴槽内に入れておくことができる入浴補助具を提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の入浴補助具は、（ａ）幼児の体が入る大きさのフレームと、該フレー ムに取付けられる股当てシートとからなる本体と、（ｂ）前記本体を浴槽の縁に 引掛ける掛具と、（ｃ）幼児の頭部を支えるためのヘッドレストとを備えたこと を特徴とする。

【０００６】 本考案の入浴補助具は、上記の本体にさらに遊具やアームレスト、安全パッド 等を適宜取付けてもよいものである。

【０００７】

【作用】

本考案の入浴補助具は掛具を浴槽の縁に引掛けると、湯を満たした浴槽内に本 体を入れた状態で安定して保持される。このように補助具をセットしておいて、 幼児をフレームの中に入れ、股当てシートに座らせると、幼児は浴槽内の湯につ けられる。幼児の頭部はへッドレストで支えられ、上体もフレームでまわりを囲 まれているので、幼児が浴槽内にころげ落ちたり湯を飲むといった危険が生じな い。したがって、幼児を安全に入浴させることができ、この間に大人が自分の体 を洗ったり、髪を洗ったりすることができ、しかも幼児に風邪を引かせることも ない。

【０００８】

【実施例】

つぎに本考案の実施例を説明する。

【０００９】 図１は本考案の一実施例にかかわる入浴補助具Ａを示している。１はフレーム であり、幼児の体が入る大きさの枠体に形成されており、金属あるいは合成樹脂 製のパイプで作られている。フレーム１の前面にはＵ字状に折り曲げられたパイ プである２本の掛具２が取付けられている。掛具２の先端には滑り止め用のゴム キャップ３が嵌められている。また、Ｕ字部分の内側で対抗する位置の２カ所と 下方部分にも滑り止め用のゴムストッパ４が取付けられている。

【００１０】 ２本の掛具２の間には手すり５が取付けられており、その手すり５にはスポン ジなどの緩衝材を入れビニルシートなどで密閉した安全パット６が巻装されてい る。また、フレーム１の両サイドには、アームレスト７が取付けられ、このアー ムレスト７はほぼ中央部で湾曲し、幼児の腕を乗せやすくしている。そして、こ のアームレスト７にも安全パット６が巻装されている。

【００１１】 フレーム１の背面にはヘッドレスト９が形成されており、これにも安全パッド ６が巻装されている。

【００１２】 １０は股当てシートで、その形状は従来より公知のベビーキャリヤあるいは歩 行器等の座面シートに似た袋状のものである。そして、下部両サイドには足を通 すための孔１１があいている。股当てシート１０の上端は四辺のフラップに区切 られており、各フラップ１２には雄ボタン１３が取りつけられている。そしてフ ラップの下側に続く部分には雌ボタン１４が複数個、たとえば３個づつ取付けら れている。このボタンにより股当てシート１０はフレーム１の下面に取付けられ る。そして雌ボタン１４を選択することにより股当シート１０の深さを調節でき 、幼児の年齢体格に合わせて使用できるようになっている。

【００１３】 以上の構成のフレーム１には適宜幼児の好む遊具を取付けてもよく、彩色模様 など任意に付してよいものである。

【００１４】 図２には掛具２の間隔ｄを調節できるようにした構成が示されている。すなわ ち、掛具２のパイプを２分割し、雄ネジ２ａを切っておいて、ナット１５および ロックナット１６で結合する方法である。このようにすると、縁の厚さの違う浴 槽にも取付けることができるようになる。

【００１５】 図３にはフレーム１の背面に２本のスタンド１７を取付けた実施例が示されて いる。スタンド１７の先端には滑り止め用のゴムキャップ１８が取付けられる。

【００１６】 図４には、本実施例の補助具の使用状態が示されている。２０は浴槽を示し湯 Ｗが蓄えられている。浴槽２０の縁に掛具２を引掛けるとちょうどフレーム１と 股当てシート１０が湯の中につかり、スタンド１７を取付けた実施例ではスタン ド１７が浴槽２０の底面に当たる。補助具Ａは掛具２のゴムキャップ３とゴムス トッパ４とで摩擦力によりしっかりと保持されているので不安定に動くことがな い。この補助具Ａの中に幼児Ｂを入れると、幼児Ｂが肩のあたりまで湯につかり 、しかも洗い場にいる母親など大人の方に顔を向けておくことができる。このよ うにして、人手をかけることなく安全に入浴させることができるので、この間に 、一緒に入浴している大人が自分の体や髪を洗うことができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、幼児を安全に浴槽内に入れておくことができるので、核家族 家庭などでの入浴に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかわる入浴補助具Ａの斜
視図である。

【図２】掛具２の他の構成例を示す要部断面図である。

【図３】本考案の他の実施例にかかわる入浴補助具Ａの
斜視図である。

【図４】本考案の入浴補助具Ａの使用状況説明図であ
る。

【符号の説明】

１ フレーム ２ 掛具 ７ アームレスト ９ ヘッドレスト １０ 股当シート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（ａ）幼児の体が入る大きさのフレーム
   と、該フレームに取付けられる股当てシートとからなる
   本体と、 （ｂ）前記本体を浴槽の縁に引掛ける掛具と、 （ｃ）幼児の頭部を支えるためのヘッドレストと を備えてなる幼児の入浴補助具。