JPH04105750U - ホテル用電話回線管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ホテル等において客室からの外線電
話管理や課金処理に適用される電話回線管理の自動的制
御を行い、宿泊客の滞在中のみその室の電話の外線使用
を可能にする装置を得ることを目的とする。 【構成】宿泊客のチェックイン、チェックアウト時にフ
ロントの端末１からの入力に基づいてその客室の電話回
線のオープン、クローズを指令し、客の外線通話に対す
るデータを管理するホテルコンピュータ２と、通話デー
タに基づいて課金データの計算を自動的に行う課金装置
９と、ホテルコンピュータ２からの電話回線のオープ
ン、クローズ指令を受けて回線の制御を行い、外線通話
に関するデータを作成して課金装置９に送出す機能を付
加されている自動電話交換機１３とにより構成されるこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ホテルや客船等における客室からの外線電話管理や課金処理に適用 される電話回線の管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電話回線の制御や外線電話の使用可能な電話番号の登録、削除はメイン テナンスコンソールから手動で行なわれていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

１．宿泊客がチェックインする前またはチェックアウトした後は、宿泊客が居な いにも拘らずその客室の電話機は使用可能であり、悪用される可能性もある。 ２．空室（使用されない室）の電話機は有料の外線電話がかけられないようにす る。 ３．宿泊客のデータを管理しているホテルコンピュータで外線通話料金の自動課 金を行ない、フロント業務の省力化を計る必要がある。

【０００４】 ４．宿泊客のチェックインまたはチェックアウトと同時に該当する客室電話機の 外線使用を可能または不可能にすることでホテルサービスの自動化、迅速化を計 る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案においては、

【０００６】 １．宿泊客のチェックインとともに電話回線のオープン指令を自動電話交換機に 送出することによって、自動交換機側で該当する宿泊客室の電話機を外線でも使 用できるように処理を行なう。

【０００７】 ２．宿泊客のチェックアウトとともに電話回線のクローズ指令を自動電話交換機 に送出することによって自動交換機側で該当する宿泊客室の電話機を外線で使用 できないように処理を行なう。 ３．外線の通話があった場合には自動交換機で通話データを作成し、課金装置経 由で電話料金が計算されてホテルコンピュータに送られる。

【０００８】

【作用】

１．宿泊客のチェックインまたはチェックアウト時にホテルマンがホテルコンピ ュータに宿泊客のチェックインまたはチェックアウトを入力することにより自動 的に電話回線制御指令がホテルコンピュータ、課金装置、自動電話交換機に決め られたフォーマットで通信される。 ２．外線電話終了時には、該当する課金データが自動電話交換機から課金装置、 ホテルコンピュータに自動的に決められたフォーマットで通信される。

【０００９】

【実施例】

宿泊客のチェックイン時、ホテルマンはフロントにあるホテルコンピュータ端 末１から該当客のチェックインをホテルコンピュータ２に入力る。ホテルコンピ ュータではチェックイン／アウト登録部３で宿泊客データベース５にチェックイ ンの登録を行なうとともに電話回線オープン／クローズ指令部４より該当する宿 泊客の電話機で外線が使用できるように課金装置９に電話回線オープン指令を送 出する。電話回線オープン指令のデータフォーマットの一例を図２に示す。

【００１０】 課金装置では電話回線オープン／クローズコマンド編集部１０で電話回線オー プン指令を受け、コマンドに編集し自動電話交換機１３に送出する。自動電話交 換機の電話回線制御部１５において受信した電話回線オープンコマンドを基に該 当電話回線のオープンや宿泊客氏名の登録が行なわれる。本処理が完了したらそ の成功、失敗が確認データとして課金装置の電話回線オープン／クローズ確認デ ータ編集部１１に送出され、更にホテルコンピュータの電話回線オープン／クロ ーズ確認部７に送られる。ここで電話回線オープンが成功すると処理が完了する が、失敗の場合にはその情報がホテルコンピュータ端末１に表示され再実行の要 求となる。ホテルコンピュータに送られる電話回線オープン／クローズ確認デー タフォーマットの一例を図３に示す。

【００１１】 宿泊客が客室の電話機を使って外線電話をかける場合には、通話開始時には自 動電話交換機１３の通話データ編集部１４に識別符号、客室電話番号等を課金装 置９の課金データ演算部１２に伝送する。通話終了時には、上記通話データ編集 部１４から上記課金データ演算部１２に通話に関するデータが伝送される。この 通話データには客室電話番号、日付、発信時刻、相手先電話番号などが含まれる 。課金装置９では、課金データ演算部１２で受信された通話データを基に課金計 算を行なう。計算された通話料金は課金データ演算部１２からホテルコンピュー タ２の課金データ登録部８に送られ、宿泊客毎に宿泊客データベース５に貯えら れる。課金データフォーマットの一例を図４に示す。これらの宿泊客に対する課 金データは宿泊客データ参照部６を通してホテルコンピュータ端末１において確 認可能である。 宿泊客のチェックアウト時にはチェックインと同様の処理が行なわれ、該当す る電話回線がクローズする。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、ホテルマンがチェックインまたはチェックアウトをホテルコ ンピュータへ入力するだけで、該当の電話回線のオープン／クローズ制御が自動 的に実行され、回線の保全、管理の省人化に有効である。また、有料の外線電話 に対して課金が自動的に行なわれるため、フロント業務の合理化、迅速化に有効 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る電話回線管理装置のシ
ステム図。

【図２】電話回線オープン／クローズ指令のデータフォ
ーマット図。

【図３】電話回線オープン／クローズ指令の確認データ
フォーマット図。

【図４】課金データのデータフォーマット図。

【符号の説明】

１…ホテルコンピュータ端末、２…ホテルコンピュー
タ、３…チェックイン／アウト登録部、４…電話回線オ
ープン／クローズ指令部、５…宿泊客データベース、６
…宿泊客データ参照部、７…電話回線オープン／クロー
ズ確認部、８…課金データ登録部、９…課金装置、１０
…電話回線オープン／クローズコマンド編集部、１１…
電話回線オープン／クローズ確認データ編集部、１２…
課金データ演算部、１３…ホテル内自動電話交換機、１
４…通話データ編集部、１５…電話回線制御部、１６…
客室電話機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 宿泊客のチェックイン／チェックアウト
   時に該当する宿泊客の電話回線のオープン／クローズ指
   令を送出するとともに、宿泊客の外線通話に対する課金
   データを管理するホテルコンピュータと、通話データを
   基に課金データを自動的に計算する課金装置と、ホテル
   コンピュータからの電話回線オープン／クローズ指令を
   受けて回線の制御を行なうとともに外線の通話に関する
   データを作成し、課金装置に送出する機能を有する自動
   電話交換機および客室電話機とから構成されるホテル用
   電話回線管理装置。