JPH04103039A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
対物レンズ駆動装置Info
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- JPH04103039A JPH04103039A JP2404808A JP40480890A JPH04103039A JP H04103039 A JPH04103039 A JP H04103039A JP 2404808 A JP2404808 A JP 2404808A JP 40480890 A JP40480890 A JP 40480890A JP H04103039 A JPH04103039 A JP H04103039A
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Links
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Landscapes
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- Lens Barrels (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[0001]
[発明の目的]
[0002]
本発明は、ディジタル・オーディオ・ディスク(DAD
)やビデオ・ディスク(VD)等の光学的情報記録媒体
より情報を光学的に読取ったり、あるいは光学的情報記
録媒体へ情報を光学的に記録したりする光学的情報処理
装置に組込まれる対物レンズ駆動装置に関する。 [0003]
)やビデオ・ディスク(VD)等の光学的情報記録媒体
より情報を光学的に読取ったり、あるいは光学的情報記
録媒体へ情報を光学的に記録したりする光学的情報処理
装置に組込まれる対物レンズ駆動装置に関する。 [0003]
一般に、回転駆動される光学的情報記録媒体、たとえば
、表面にディジタル化(PCM)データに対応したピッ
ト列(反射率の異なる凹凸列)が1.6μmのトラック
ピッチで形成された金属薄膜を透明樹脂円盤に被着して
なる直径12cm、厚さ1.2mmの光ディスク(CD
=コンパクト・ディスク)から情報を取出して再生する
場合には、光学的情報処理装置、たとえば光学式ピック
アップが使用されている。 [0004] この光学式ピックアップは、通常、図4に示すように構
成されている。すなわ゛ち、半導体レーザ等の光源1よ
り発散した光束を回折格子2により0次、±1次の3本
の光束にし、これを偏向ビームスプリッタ3で直線偏向
波にしてコリメーションレンズ4に入射させる。コリメ
ーションレンズ4から出た平行光束をプリズムミラー5
で曲げ、続いて1/4波長板6を通過させて対物レンズ
(集光レンズ)7に入射させ、この対物レンズ7で収束
させて光学的情報記録媒体である光ディスク8の情報記
録面に直径が約1.6μmの微小スポットの光ビームを
照射させる。 [0005] そして、光ディスク8からの反射回折光を対物レンズ7
.174波長板6、プリズムミラー5、コリメーション
レンズ4の逆経路で導き、続いて偏向ビームスフリツタ
3で反射させる。この反射された光を非点収差レンズ系
9を介して多分割光検出器10に入射させる。多分割光
検出器10で光電変換された電気信号11を信号処理回
路12で演算増幅し、この増幅された信号を後述する対
物レンズ駆動装置の駆動回路13で電力増幅し、この増
幅信号を対物レンズ駆動装置の電磁力発生用コイル等に
制御信号として印加している。 [0,006] 対物レンズ駆動装置は、制御信号に応じて対物レンズ7
を光軸方向(フォー7シング方向)と光ディスク8に平
行な半径方向(トラッキング方向)との2軸方向に駆動
する。この駆動によって、光ディスク8における情報記
録面の情報記録ピット列が正確にトレースされ、情報信
号14が正しく読取られる。 [0007] ところで、対物レンズ駆動装置は、光ディスク8が上下
に変動した場合でも対物レンズ7によって収束された微
小スポットを光ディスク8の情報記録面に正確に照射す
るためのフォーカス方向の駆動と、光ディスク8のトラ
ック(ピット列)に対して上記微小スポットを正確にト
レースさせるためのトラック方向の駆動とが可能でなけ
ればならない。 [0008] このような要望を満たすために、従来の対物レンズ駆動
装置は、通常、図5の(a)、 (b)に示すように
構成されている。 [0009] すなわち、ヨークベース20を備えており、このヨーク
ベース20の中心には主軸24が突設されている。ヨー
クベース20上には、主軸24と同心的に一対の円弧状
内側ヨーク28a、28bが突設され、さらにヨークベ
ース20上には一対の円弧状磁石29a、29bが内側
ヨーク28a、28bとの間に所定間隔を設けて同心的
に突設されている。そして、磁石29a、29b上には
円弧状外側ヨーク30a、30bが設けられている。す
なわち、これら内外ヨーク28a28b、30a、30
bおよび磁石29a、29bで磁気回路が構成され、内
側ヨーク28a、28bの外面と外側ヨーク30a、3
0bの内面との間隙(作用領域と呼ぶ)に磁束を通過さ
せるようにしている。 [00101 主軸24には対物レンズ支持部材22に形成された軸受
け33が回動自在カリ軸方向に摺動自在に嵌合されてい
る。なお、対物レンズ支持部材22は小判形に形成され
ている。対物レンズ支持部材22の裏面には、コイルボ
ビン34が内側ヨーク28a、28bと外側ヨーク30
a、30bとの間に位置するように一体に形成されてい
る。このコイルボビン34の外周には、駆動コイルが装
着されている。この駆動コイルは、フォーカス方向の駆
動力を与えるフォーカスコイル31と、このフォーカス
コイル31の上に装着されてトラック方向の駆動力を与
えるトラッキングコイル25a、25b、25c、25
dとからなっている。なおトラッキングコイル25a〜
25dは、フォーカスコイル31の内側に位置してもよ
い。
、表面にディジタル化(PCM)データに対応したピッ
ト列(反射率の異なる凹凸列)が1.6μmのトラック
ピッチで形成された金属薄膜を透明樹脂円盤に被着して
なる直径12cm、厚さ1.2mmの光ディスク(CD
=コンパクト・ディスク)から情報を取出して再生する
場合には、光学的情報処理装置、たとえば光学式ピック
アップが使用されている。 [0004] この光学式ピックアップは、通常、図4に示すように構
成されている。すなわ゛ち、半導体レーザ等の光源1よ
り発散した光束を回折格子2により0次、±1次の3本
の光束にし、これを偏向ビームスプリッタ3で直線偏向
波にしてコリメーションレンズ4に入射させる。コリメ
ーションレンズ4から出た平行光束をプリズムミラー5
で曲げ、続いて1/4波長板6を通過させて対物レンズ
(集光レンズ)7に入射させ、この対物レンズ7で収束
させて光学的情報記録媒体である光ディスク8の情報記
録面に直径が約1.6μmの微小スポットの光ビームを
照射させる。 [0005] そして、光ディスク8からの反射回折光を対物レンズ7
.174波長板6、プリズムミラー5、コリメーション
レンズ4の逆経路で導き、続いて偏向ビームスフリツタ
3で反射させる。この反射された光を非点収差レンズ系
9を介して多分割光検出器10に入射させる。多分割光
検出器10で光電変換された電気信号11を信号処理回
路12で演算増幅し、この増幅された信号を後述する対
物レンズ駆動装置の駆動回路13で電力増幅し、この増
幅信号を対物レンズ駆動装置の電磁力発生用コイル等に
制御信号として印加している。 [0,006] 対物レンズ駆動装置は、制御信号に応じて対物レンズ7
を光軸方向(フォー7シング方向)と光ディスク8に平
行な半径方向(トラッキング方向)との2軸方向に駆動
する。この駆動によって、光ディスク8における情報記
録面の情報記録ピット列が正確にトレースされ、情報信
号14が正しく読取られる。 [0007] ところで、対物レンズ駆動装置は、光ディスク8が上下
に変動した場合でも対物レンズ7によって収束された微
小スポットを光ディスク8の情報記録面に正確に照射す
るためのフォーカス方向の駆動と、光ディスク8のトラ
ック(ピット列)に対して上記微小スポットを正確にト
レースさせるためのトラック方向の駆動とが可能でなけ
ればならない。 [0008] このような要望を満たすために、従来の対物レンズ駆動
装置は、通常、図5の(a)、 (b)に示すように
構成されている。 [0009] すなわち、ヨークベース20を備えており、このヨーク
ベース20の中心には主軸24が突設されている。ヨー
クベース20上には、主軸24と同心的に一対の円弧状
内側ヨーク28a、28bが突設され、さらにヨークベ
ース20上には一対の円弧状磁石29a、29bが内側
ヨーク28a、28bとの間に所定間隔を設けて同心的
に突設されている。そして、磁石29a、29b上には
円弧状外側ヨーク30a、30bが設けられている。す
なわち、これら内外ヨーク28a28b、30a、30
bおよび磁石29a、29bで磁気回路が構成され、内
側ヨーク28a、28bの外面と外側ヨーク30a、3
0bの内面との間隙(作用領域と呼ぶ)に磁束を通過さ
せるようにしている。 [00101 主軸24には対物レンズ支持部材22に形成された軸受
け33が回動自在カリ軸方向に摺動自在に嵌合されてい
る。なお、対物レンズ支持部材22は小判形に形成され
ている。対物レンズ支持部材22の裏面には、コイルボ
ビン34が内側ヨーク28a、28bと外側ヨーク30
a、30bとの間に位置するように一体に形成されてい
る。このコイルボビン34の外周には、駆動コイルが装
着されている。この駆動コイルは、フォーカス方向の駆
動力を与えるフォーカスコイル31と、このフォーカス
コイル31の上に装着されてトラック方向の駆動力を与
えるトラッキングコイル25a、25b、25c、25
dとからなっている。なおトラッキングコイル25a〜
25dは、フォーカスコイル31の内側に位置してもよ
い。
【001月
対物レンズ支持部材22の一端部近くには、対物レンズ
(集光レンズ)21が取付けられている。この対物レン
ズ21、対物レンズ支持部材22、コイルボビン34、
駆動コイルがいわゆる可動部を構成し、内外ヨーク28
a、28b、30a、30b、磁石29a、29bがい
わゆる固定部を構成している。そして、所定量だけ回動
する可動部に対して復元力を与える環状のゴムダンパか
らなるサスペンション27a、27bによって上記可動
部が固定部に接続されている。なお、図中25はトラッ
キングコイル25a〜25dのリード線を、26a、2
6bはサスペンション27a、27bの固定部位を、3
2はフォーカスコイル31のリード線を示している。 [0012] 動作時には、内側ヨーク28a、28bと、外側ヨーク
30a、30b、磁石29a、29bとの間の静磁界中
で、トラッキングコイル25a〜25dとフォーカスコ
イル31にそれぞれ通電され、この通電によって各コイ
ルに電磁力が作用し、この電磁力で対物レンズ支持部材
22とともに対物レンズ21が駆動される。したがって
、フォーカス方向には主軸24に沿って軸方向に滑りな
がら可動し、トラッキング方向には主軸24を中心にし
て回転しながら可動することになる。 [0013] このような滑り回動軸受方式の対物レンズ駆動装置は、
外力に対して比較的堅固な構造である。なお、他の構造
のもの、たとえば平行板バネもしくはダイヤフラム状の
バネ等をサスペンションとした構造の光学式ピックアッ
プも開発されているが、これらはバネが薄いため(通常
30〜130μmのベリリウム銅板)機械的外力により
バネが変形し易い。このような変形は、対物レンズ駆動
装置の最も重要な性能として挙げられるフォーカス方向
およびトラッキング方向にそれぞれ独自に発生する機械
的共振およびこれらが共合して起る共振現象による振動
特性の劣化に繋がる。CDプレイヤーの安定性は、所定
の周波数帯(実験結果より10〜13kHz)まで共振
が起こらないようにしなければ得られないと言っても過
言ではない。このような観点から、軸滑り回動軸受方式
の対物レンズ駆動装置は安定性が高いと言える。 [0014] 一方、光学式ピックアップでは、光ディスク8に微小ス
ポットを形成できる光学的性能を備えていることが必要
である。この性能は対物レンズの性能で決定されること
が多い。すなわち、対物レンズ21を含めた光学系は回
折限界系であるため、プレイヤーに長期動作を行わせた
場合、レンズの表面にゴミや水分の付着によるシミある
いはカビなどによる汚れが発生すると、微小スポットの
径が増大し、これが原因して安定な追従性能が得られな
くなり、プレイヤーとしては致命傷となる。したがって
、このような場合、対物レンズ21のクリーニングが必
要となる。しかし、対物レンズ21のクリーニングはか
なりの熟練を要する作業で一般のユーザが清浄なレンズ
面にすることは困難である。ま−た、レンズ面をクリー
ニングペーパ等で掃くとキズが発生し、このキズによっ
てレンズの収差が増大し、収束性能が劣化する要因とな
る。特に、CDプレイヤーの分野では小形、軽量化、低
価格化を目脂して、ガラスレンズに代えて非球面プラス
チックレンズの使用が考えられているカミプラスチック
レンズの場合には素材が柔らかいため上記の点が顕著な
問題となってくる。 [0015] これに対する改善策として、実開昭61−114523
号公報では、対物レンズそのものを着脱自在に設け、対
物レンズを容易に交換できるようにした対物レンズ駆動
装置を提案している。この提案された装置は図6の(a
)、 (b)、 (C)に示すように構成されされ
ている。 [0016] すなわち、アルミニウム板などで略小判形に形成された
対物レンズ支持部材40の一端部近くにレンズ挿入孔4
2を穿設し、このレンズ挿入孔42に鍔部41aを有し
た対物レンズ41の下部を嵌合させている。この場合、
レンズ挿入孔42の径は、嵌合される対物レンズ41の
下部の径より10〜30μm大きく設定されている。そ
して、中央部に対物レンズ用透孔47が穿設され、断面
U字状に形成されたレンズ押え具46を鍔部41aの上
面にクツションゴムのような環状弾性体45を介して当
てがい、このレンズ押え具46の両端にそれぞれ内方に
向けて形成された係止片46a、46bを対物レンズ支
持部材40の両側面にそれぞれ形成された溝44および
段部43に係止させ、この係止に伴う環状弾性体45の
圧縮歪力によって対物レンズ41を対物レンズ支持部材
40にガタなく固定する方式を採用している。 [0017] 【発明が解決しようとする課題】 上記のように構成された対物レンズ駆動装置は、接着剤
を用いないため、着脱が容易で補修が誰にでも簡単にで
きるという利点がある。しかし、一方では対物レンズ支
持部材40の両側面に形成される段部43と溝44の寸
法および位置、レンズ押え具46の係止片46a、46
bと環状弾性体45の寸法(厚み、位置)に高い精度が
要求され、部品管理と成形条件等の許容範囲が狭くなり
、部材コストの上昇を招く問題があった。 [0018] また、上記構成であると、対物レンズ支持部材40の対
物レンズ取付部が薄くなる傾向にあるため、機械的共振
現象に対して、2次の共振点が低下し、所定の周波数帯
(実験結果より10kHz程度)より下がる虞が部品の
バラツキの範囲で生ずる問題もあった。 [0019] そこで本発明は、上述した従来の問題点を解消すると同
時に、不良発生要因の高い対物レンズを容易に交換、補
修できる対物レンズ駆動装置を提供することを目的とし
ている。 [00201 [発明の構成] [0021]
(集光レンズ)21が取付けられている。この対物レン
ズ21、対物レンズ支持部材22、コイルボビン34、
駆動コイルがいわゆる可動部を構成し、内外ヨーク28
a、28b、30a、30b、磁石29a、29bがい
わゆる固定部を構成している。そして、所定量だけ回動
する可動部に対して復元力を与える環状のゴムダンパか
らなるサスペンション27a、27bによって上記可動
部が固定部に接続されている。なお、図中25はトラッ
キングコイル25a〜25dのリード線を、26a、2
6bはサスペンション27a、27bの固定部位を、3
2はフォーカスコイル31のリード線を示している。 [0012] 動作時には、内側ヨーク28a、28bと、外側ヨーク
30a、30b、磁石29a、29bとの間の静磁界中
で、トラッキングコイル25a〜25dとフォーカスコ
イル31にそれぞれ通電され、この通電によって各コイ
ルに電磁力が作用し、この電磁力で対物レンズ支持部材
22とともに対物レンズ21が駆動される。したがって
、フォーカス方向には主軸24に沿って軸方向に滑りな
がら可動し、トラッキング方向には主軸24を中心にし
て回転しながら可動することになる。 [0013] このような滑り回動軸受方式の対物レンズ駆動装置は、
外力に対して比較的堅固な構造である。なお、他の構造
のもの、たとえば平行板バネもしくはダイヤフラム状の
バネ等をサスペンションとした構造の光学式ピックアッ
プも開発されているが、これらはバネが薄いため(通常
30〜130μmのベリリウム銅板)機械的外力により
バネが変形し易い。このような変形は、対物レンズ駆動
装置の最も重要な性能として挙げられるフォーカス方向
およびトラッキング方向にそれぞれ独自に発生する機械
的共振およびこれらが共合して起る共振現象による振動
特性の劣化に繋がる。CDプレイヤーの安定性は、所定
の周波数帯(実験結果より10〜13kHz)まで共振
が起こらないようにしなければ得られないと言っても過
言ではない。このような観点から、軸滑り回動軸受方式
の対物レンズ駆動装置は安定性が高いと言える。 [0014] 一方、光学式ピックアップでは、光ディスク8に微小ス
ポットを形成できる光学的性能を備えていることが必要
である。この性能は対物レンズの性能で決定されること
が多い。すなわち、対物レンズ21を含めた光学系は回
折限界系であるため、プレイヤーに長期動作を行わせた
場合、レンズの表面にゴミや水分の付着によるシミある
いはカビなどによる汚れが発生すると、微小スポットの
径が増大し、これが原因して安定な追従性能が得られな
くなり、プレイヤーとしては致命傷となる。したがって
、このような場合、対物レンズ21のクリーニングが必
要となる。しかし、対物レンズ21のクリーニングはか
なりの熟練を要する作業で一般のユーザが清浄なレンズ
面にすることは困難である。ま−た、レンズ面をクリー
ニングペーパ等で掃くとキズが発生し、このキズによっ
てレンズの収差が増大し、収束性能が劣化する要因とな
る。特に、CDプレイヤーの分野では小形、軽量化、低
価格化を目脂して、ガラスレンズに代えて非球面プラス
チックレンズの使用が考えられているカミプラスチック
レンズの場合には素材が柔らかいため上記の点が顕著な
問題となってくる。 [0015] これに対する改善策として、実開昭61−114523
号公報では、対物レンズそのものを着脱自在に設け、対
物レンズを容易に交換できるようにした対物レンズ駆動
装置を提案している。この提案された装置は図6の(a
)、 (b)、 (C)に示すように構成されされ
ている。 [0016] すなわち、アルミニウム板などで略小判形に形成された
対物レンズ支持部材40の一端部近くにレンズ挿入孔4
2を穿設し、このレンズ挿入孔42に鍔部41aを有し
た対物レンズ41の下部を嵌合させている。この場合、
レンズ挿入孔42の径は、嵌合される対物レンズ41の
下部の径より10〜30μm大きく設定されている。そ
して、中央部に対物レンズ用透孔47が穿設され、断面
U字状に形成されたレンズ押え具46を鍔部41aの上
面にクツションゴムのような環状弾性体45を介して当
てがい、このレンズ押え具46の両端にそれぞれ内方に
向けて形成された係止片46a、46bを対物レンズ支
持部材40の両側面にそれぞれ形成された溝44および
段部43に係止させ、この係止に伴う環状弾性体45の
圧縮歪力によって対物レンズ41を対物レンズ支持部材
40にガタなく固定する方式を採用している。 [0017] 【発明が解決しようとする課題】 上記のように構成された対物レンズ駆動装置は、接着剤
を用いないため、着脱が容易で補修が誰にでも簡単にで
きるという利点がある。しかし、一方では対物レンズ支
持部材40の両側面に形成される段部43と溝44の寸
法および位置、レンズ押え具46の係止片46a、46
bと環状弾性体45の寸法(厚み、位置)に高い精度が
要求され、部品管理と成形条件等の許容範囲が狭くなり
、部材コストの上昇を招く問題があった。 [0018] また、上記構成であると、対物レンズ支持部材40の対
物レンズ取付部が薄くなる傾向にあるため、機械的共振
現象に対して、2次の共振点が低下し、所定の周波数帯
(実験結果より10kHz程度)より下がる虞が部品の
バラツキの範囲で生ずる問題もあった。 [0019] そこで本発明は、上述した従来の問題点を解消すると同
時に、不良発生要因の高い対物レンズを容易に交換、補
修できる対物レンズ駆動装置を提供することを目的とし
ている。 [00201 [発明の構成] [0021]
本発明は、対物レンズ支持部材に対物レンズを固定して
なる対物レンズ駆動装置において、上記対物レンズ支持
部材にレンズ挿入孔を設けるとともに複数のレンズ係止
部を設け、上記レンズ挿入孔に上記対物レンズの一部を
嵌合させた状態で上記レンズ係止部で上記対物レンズを
上記対物レンズ支持部材に押え付けて固定してなること
を特徴としている。 [0022]
なる対物レンズ駆動装置において、上記対物レンズ支持
部材にレンズ挿入孔を設けるとともに複数のレンズ係止
部を設け、上記レンズ挿入孔に上記対物レンズの一部を
嵌合させた状態で上記レンズ係止部で上記対物レンズを
上記対物レンズ支持部材に押え付けて固定してなること
を特徴としている。 [0022]
各レンズ係止部の先端部を湾曲させるだけで、対物レン
ズを簡単に着脱できる。この場合、各レンズ係止部は、
対物レンズを対物レンズ支持部材に対して押え付ける機
能だけ備えていればよいので、高い寸法精度が要求され
なl、)。この結果製作が容易で、歩留りの向上、低価
格化に寄与する。 [0023]
ズを簡単に着脱できる。この場合、各レンズ係止部は、
対物レンズを対物レンズ支持部材に対して押え付ける機
能だけ備えていればよいので、高い寸法精度が要求され
なl、)。この結果製作が容易で、歩留りの向上、低価
格化に寄与する。 [0023]
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。
[0024]
図1には本発明の一実施例に係る対物レンズ駆動装置の
要部平面図が示されており、図2には図1におけるA−
A’線に沿って切断し、矢印方向に見た断面図が示され
ている。これらの図では、本発明装置の特徴としている
部分のみを示し、他の部分は従来例と同様の構成である
ため省略しである。 [0025] すなわち、図中50はPPS樹脂等で略小判形に形成さ
れた対物レンズ支持部材を示している。この対物レンズ
支持部材50の一端部近くには、レンズ挿入孔50aが
穿設されている。このレンズ挿入孔50aには外周面に
鍔部51aを有した対物レンズ51の下部が嵌合されて
いる。この場合、対物レンズとして非球面プラスチック
レンズを用いるときは、レンズ挿入孔50aの径を、嵌
合される対物レンズ51の下部の径より40〜60/i
m大きく設定して水分による膨潤効果によってレンズ性
能が劣化するのを防止するとよい。 [0026] 対物レンズ支持部材50の上面で、レンズ挿入孔50a
の回りには、複数のレンズ係止部50c、50d、50
eが一体に形成されている。これらレンズ係止部50c
、50d、50eは、対物レンズ51の光軸と平行に延
びた後、レンズ側回りに釣針状に折れ曲がった形状に形
成されている。そして、対物レンズ51は、その鍔部5
1aの上面がレンズ係止部50c、50d、50eの先
端で対物レンズ支持部材50側へ弾性的に押付けられ、
この押付けによって対物レンズ支持部材50にガタなく
固定されている。 [0027] また、対物レンズ支持部材50には、レンズ係止部50
c、50d、50eを成形加工で製作するための成形ピ
ン孔50f 、50f 、50f3が設けられでい
る。さらに、対物レンズ支持部材50には、対物レンズ
51に入射する光束を所定のレンズ開口数にするための
光束制限開口50bが設けである。 [0028] このような構成であると、レンズ係止部50c、50d
、50eの先端側を対物レンズ51の光軸から遠ざける
方向に湾曲させれば対物レンズ51を対物レンズ支持部
材50から取外すことができ、また逆の操作を行えば対
物レンズ51を固定することができ、いずれの操作も極
めて簡単である。そして、この場合、レンズ係止部50
c、50d、50eは、その先端部で対物レンズ51の
鍔部51aを押え付ける機能だけ発揮すればよいので、
寸法的な制限はほとんどなく、したがってレンズ係止部
50c、50d、50eの製作が容易で、レンズ係止部
50c、50d、50eを設けたことによってコストが
上昇するようなこともない。また、対物レンズ支持部材
50の対物レンズ51を取付ける部分を、格別薄くする
必要もないので、2次の共振点が10kHz以下になる
ようなこともなく、結局、機械的な振動特性を低下させ
ることなく、製作の容易化を実現できる。 [0029] 図3には本発明の別の実施例に係る対物レンズ駆動装置
における要部だけ示されている。 [0030] この実施例では対物レンズ支持部材60を成形加工で形
成するときに、たとえば金属等の別部材で形成されて、
図1および図2に示したレンズ係止部と同様に対物レン
ズ61の鍔部61aを上方より複数箇所で押し付ける機
能を発揮するしンズ係止部62を埋設したものとなって
いる。 [0031] 対物レンズ支持部材60は、硬質塩化ビニール、ポリス
チレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネイトポリエス
テル、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリフェニレン
スルファイド等のように剛性(ヤング率が犬)が大きく
、熱変形温度が85℃以上の材料で形成されている。 [0032] また、レンズ係止部62は、バネ性を有することが必要
で、燐青銅、ベリリウム銅、ステンレス等の板(略0.
1〜2.0mm厚)を、プレス加工で所定形状に打抜い
たもので形成されている。 [00331 さらに、図1および図2に示した実施例においては、光
束制限開口50bを対物レンズ支持部材50に設けてい
るが、この実施例ではレンズ係止部62の一部に光束制
限開口62aを設け、この光束制限開口62aを基準に
して一体成形をすることで、位置出しおよび精度を向上
させている。それと同時に、入射光束が対物レンズ61
に対して斜めに入ってくるとき、光束制限開口の内側面
からの反射光による対物レンズ61の収束性能劣化を防
ぐようにしている。 [0034] なお、各実施例において、レンズ係止部50c、50d
、50e、62と対物レンズ51.61の鍔部51a、
61aの一部、もしくは対物レンズ支持部材50.60
の一部と鍔部51a、61aの一部を接着材で部分固着
しても何ら当初の効果が損なわれるものではない。 [0035]
要部平面図が示されており、図2には図1におけるA−
A’線に沿って切断し、矢印方向に見た断面図が示され
ている。これらの図では、本発明装置の特徴としている
部分のみを示し、他の部分は従来例と同様の構成である
ため省略しである。 [0025] すなわち、図中50はPPS樹脂等で略小判形に形成さ
れた対物レンズ支持部材を示している。この対物レンズ
支持部材50の一端部近くには、レンズ挿入孔50aが
穿設されている。このレンズ挿入孔50aには外周面に
鍔部51aを有した対物レンズ51の下部が嵌合されて
いる。この場合、対物レンズとして非球面プラスチック
レンズを用いるときは、レンズ挿入孔50aの径を、嵌
合される対物レンズ51の下部の径より40〜60/i
m大きく設定して水分による膨潤効果によってレンズ性
能が劣化するのを防止するとよい。 [0026] 対物レンズ支持部材50の上面で、レンズ挿入孔50a
の回りには、複数のレンズ係止部50c、50d、50
eが一体に形成されている。これらレンズ係止部50c
、50d、50eは、対物レンズ51の光軸と平行に延
びた後、レンズ側回りに釣針状に折れ曲がった形状に形
成されている。そして、対物レンズ51は、その鍔部5
1aの上面がレンズ係止部50c、50d、50eの先
端で対物レンズ支持部材50側へ弾性的に押付けられ、
この押付けによって対物レンズ支持部材50にガタなく
固定されている。 [0027] また、対物レンズ支持部材50には、レンズ係止部50
c、50d、50eを成形加工で製作するための成形ピ
ン孔50f 、50f 、50f3が設けられでい
る。さらに、対物レンズ支持部材50には、対物レンズ
51に入射する光束を所定のレンズ開口数にするための
光束制限開口50bが設けである。 [0028] このような構成であると、レンズ係止部50c、50d
、50eの先端側を対物レンズ51の光軸から遠ざける
方向に湾曲させれば対物レンズ51を対物レンズ支持部
材50から取外すことができ、また逆の操作を行えば対
物レンズ51を固定することができ、いずれの操作も極
めて簡単である。そして、この場合、レンズ係止部50
c、50d、50eは、その先端部で対物レンズ51の
鍔部51aを押え付ける機能だけ発揮すればよいので、
寸法的な制限はほとんどなく、したがってレンズ係止部
50c、50d、50eの製作が容易で、レンズ係止部
50c、50d、50eを設けたことによってコストが
上昇するようなこともない。また、対物レンズ支持部材
50の対物レンズ51を取付ける部分を、格別薄くする
必要もないので、2次の共振点が10kHz以下になる
ようなこともなく、結局、機械的な振動特性を低下させ
ることなく、製作の容易化を実現できる。 [0029] 図3には本発明の別の実施例に係る対物レンズ駆動装置
における要部だけ示されている。 [0030] この実施例では対物レンズ支持部材60を成形加工で形
成するときに、たとえば金属等の別部材で形成されて、
図1および図2に示したレンズ係止部と同様に対物レン
ズ61の鍔部61aを上方より複数箇所で押し付ける機
能を発揮するしンズ係止部62を埋設したものとなって
いる。 [0031] 対物レンズ支持部材60は、硬質塩化ビニール、ポリス
チレン、AS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネイトポリエス
テル、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリフェニレン
スルファイド等のように剛性(ヤング率が犬)が大きく
、熱変形温度が85℃以上の材料で形成されている。 [0032] また、レンズ係止部62は、バネ性を有することが必要
で、燐青銅、ベリリウム銅、ステンレス等の板(略0.
1〜2.0mm厚)を、プレス加工で所定形状に打抜い
たもので形成されている。 [00331 さらに、図1および図2に示した実施例においては、光
束制限開口50bを対物レンズ支持部材50に設けてい
るが、この実施例ではレンズ係止部62の一部に光束制
限開口62aを設け、この光束制限開口62aを基準に
して一体成形をすることで、位置出しおよび精度を向上
させている。それと同時に、入射光束が対物レンズ61
に対して斜めに入ってくるとき、光束制限開口の内側面
からの反射光による対物レンズ61の収束性能劣化を防
ぐようにしている。 [0034] なお、各実施例において、レンズ係止部50c、50d
、50e、62と対物レンズ51.61の鍔部51a、
61aの一部、もしくは対物レンズ支持部材50.60
の一部と鍔部51a、61aの一部を接着材で部分固着
しても何ら当初の効果が損なわれるものではない。 [0035]
本発明によれば、対物レンズを極めて容易に対物レンズ
支持部材に着脱することができる。この結果、次のよう
な優れた数多くの効果が得られる。 [0036] (a)プレイヤーに光学式ピックアップが組み込まれた
後でも、対物レンズのみの交換が簡単に行える。したが
って、長期間プレイヤーを使用し、空気中のゴミタバコ
のヤニ、あるいは水分の付着による汚れ、もしくは対物
レンズの表面に発生するカビによるシミ等が強固に付着
し、クリーニングが充分できなくなった場合、もしくは
クリーニング時にスクラッチ等の微細なキズがつき、表
面精度が劣化したことにより光学式ピックアップの性能
劣化が生じた場合等に、熟練者でなくても、従来の針穴
のピックアップヘッドを交換するときと同じように対物
レンズを取換え、補修することが可能となる。このこと
はプレイヤーの寿命を延ばすことにもなり、使用者にと
ってメリットは犬である。 [0037] (b)光学式ピックアップの製作上でも大きな効果が期
待できる。この種の対物レンズは回折限界系を構成して
いるので、その波面収差の許容限界は対物レンズ単体で
約0.04λRMS (λは約780nm、光学系全体
の総合波面収差量は約0.05λが必要)であり、この
値を全数受入時に正確に検査することは、時間および測
定装置等の設備面で容易ではなく、価格上昇につながる
。すなわち、数少ない不良品を光学式ピックアップの製
品に紛れ込ませないために、製造工程の中で厳重な検査
を行なっており、対物レンズに起因する場合、従来は対
物レンズ支持部材ごと交換せざるを得なく、損失は犬で
あった。しかし、本発明によれば部品交換が対物レンズ
だけになり、損失を最小限にとどめることが可能となっ
て、製品の低価格化に寄与できる。 [0038] (c)接着材を使用しないので、接着材塗布工程を省略
でき、組立作業時間の短縮化を図れ、低価格を図れる。 さらに特性上、対物レンズがプラスチックレンズ等の場
合、接着材の硬化収縮反応によって、レンズの波面収差
が増大することがあるカミこの危惧もなくすことができ
る。なお、レンズメーカー等において、本発明を用いる
ことにより、−25℃〜+80℃の温度環境における対
物レンズの性能チエツクに有用であることは言う迄もな
い。因に、0℃以下または60℃以上において、対物レ
ンズ等の波面収差性能を定量的に評価できる装置、方法
は実用レベルではない。 [0039] (d)従来では、対物レンズの鍔部下面と対物レンズ支
持部材の基準面との間に接着材層が形成されると、対物
レンズ装着時の押圧力により、接着材層の厚みが変動し
、光軸に対して対物レンズの光軸が傾き易い。その値が
20′以上になると、光デイスク面上の収束ビームの直
径が増大もしくは歪むことにより、符号量干渉あるいは
位相歪等を発生し、誤り率を増大させ、プレイヤーの安
定性を欠くことになる。しかし、本発明では、接着材を
使用する必要がないので、上記欠点を低減すことができ
る。 [0040] (e)図6に示す従来例では、レンズ押え具46が別部
品として用意されねばならなかったが、本発明では対物
レンズ支持部材50の一部をレンズ係止部50cとして
用いるため、部品点数を削減でき、製品の低価格化を図
れる。また、レンズ係止部を含めて一体成形のため、部
品の寸法精度を高くでき、対物レンズの対物レンズ支持
部材への装着時のガタの発生を抑えることができ、歩留
りの向上を図ることができる。
支持部材に着脱することができる。この結果、次のよう
な優れた数多くの効果が得られる。 [0036] (a)プレイヤーに光学式ピックアップが組み込まれた
後でも、対物レンズのみの交換が簡単に行える。したが
って、長期間プレイヤーを使用し、空気中のゴミタバコ
のヤニ、あるいは水分の付着による汚れ、もしくは対物
レンズの表面に発生するカビによるシミ等が強固に付着
し、クリーニングが充分できなくなった場合、もしくは
クリーニング時にスクラッチ等の微細なキズがつき、表
面精度が劣化したことにより光学式ピックアップの性能
劣化が生じた場合等に、熟練者でなくても、従来の針穴
のピックアップヘッドを交換するときと同じように対物
レンズを取換え、補修することが可能となる。このこと
はプレイヤーの寿命を延ばすことにもなり、使用者にと
ってメリットは犬である。 [0037] (b)光学式ピックアップの製作上でも大きな効果が期
待できる。この種の対物レンズは回折限界系を構成して
いるので、その波面収差の許容限界は対物レンズ単体で
約0.04λRMS (λは約780nm、光学系全体
の総合波面収差量は約0.05λが必要)であり、この
値を全数受入時に正確に検査することは、時間および測
定装置等の設備面で容易ではなく、価格上昇につながる
。すなわち、数少ない不良品を光学式ピックアップの製
品に紛れ込ませないために、製造工程の中で厳重な検査
を行なっており、対物レンズに起因する場合、従来は対
物レンズ支持部材ごと交換せざるを得なく、損失は犬で
あった。しかし、本発明によれば部品交換が対物レンズ
だけになり、損失を最小限にとどめることが可能となっ
て、製品の低価格化に寄与できる。 [0038] (c)接着材を使用しないので、接着材塗布工程を省略
でき、組立作業時間の短縮化を図れ、低価格を図れる。 さらに特性上、対物レンズがプラスチックレンズ等の場
合、接着材の硬化収縮反応によって、レンズの波面収差
が増大することがあるカミこの危惧もなくすことができ
る。なお、レンズメーカー等において、本発明を用いる
ことにより、−25℃〜+80℃の温度環境における対
物レンズの性能チエツクに有用であることは言う迄もな
い。因に、0℃以下または60℃以上において、対物レ
ンズ等の波面収差性能を定量的に評価できる装置、方法
は実用レベルではない。 [0039] (d)従来では、対物レンズの鍔部下面と対物レンズ支
持部材の基準面との間に接着材層が形成されると、対物
レンズ装着時の押圧力により、接着材層の厚みが変動し
、光軸に対して対物レンズの光軸が傾き易い。その値が
20′以上になると、光デイスク面上の収束ビームの直
径が増大もしくは歪むことにより、符号量干渉あるいは
位相歪等を発生し、誤り率を増大させ、プレイヤーの安
定性を欠くことになる。しかし、本発明では、接着材を
使用する必要がないので、上記欠点を低減すことができ
る。 [0040] (e)図6に示す従来例では、レンズ押え具46が別部
品として用意されねばならなかったが、本発明では対物
レンズ支持部材50の一部をレンズ係止部50cとして
用いるため、部品点数を削減でき、製品の低価格化を図
れる。また、レンズ係止部を含めて一体成形のため、部
品の寸法精度を高くでき、対物レンズの対物レンズ支持
部材への装着時のガタの発生を抑えることができ、歩留
りの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る対物レンズ駆動装置
の要部平面図。
の要部平面図。
【図2】 図1におけるA−A’線に沿って切断し矢印
方向に見た断面図。
方向に見た断面図。
【図3】 本発明の別の実施例に係る対物レンズ駆動装
置の要部縦断面図。
置の要部縦断面図。
【図4】 一般的な光学的情報処理装置を示す概略構成
図。
図。
【図5】 従来の対物レンズ駆動装置を示すもので、
(a)は平面図、(b)は断面図。
(a)は平面図、(b)は断面図。
【図6】 他の従来の対物レンズ駆動装置を示し、 (
a)は平面図、 (b)は(a)におけるa−a 線
に沿って切断し矢印方向に見た断面図、(C)は(a)
におけるb−b’線に沿って切断し矢印方向に見た断面
図。
a)は平面図、 (b)は(a)におけるa−a 線
に沿って切断し矢印方向に見た断面図、(C)は(a)
におけるb−b’線に沿って切断し矢印方向に見た断面
図。
50.60・・・対物レンズ支持部材、50a、60a
・・・対物レンズ挿入孔、50c、50d、50e、6
2・−レンズ係止部、51,61.、、対物レンズ、5
1a。 61 a一対物レンズの鍔部、50f1.50f2.5
0f3.、、成形ピン孔、50b。 62a・・・光束制限開口。
・・・対物レンズ挿入孔、50c、50d、50e、6
2・−レンズ係止部、51,61.、、対物レンズ、5
1a。 61 a一対物レンズの鍔部、50f1.50f2.5
0f3.、、成形ピン孔、50b。 62a・・・光束制限開口。
【回目
【図2】
図面
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
(a)
Claims (4)
- 【請求項1】対物レンズ支持部材に対物レンズを固定し
てなる対物レンズ駆動装置において、上記対物レンズ支
持部材にレンズ挿入孔を設けるとともに複数のレンズ係
止部を設け、上記レンズ挿入孔に上記対物レンズの一部
を嵌合させた状態で上記レンズ係止部で上記対物レンズ
を上記対物レンズ支持部材に押え付けて固定してなるこ
とを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 【請求項2】前記レンズ係止部は、硬質塩化ビニール樹
脂、ポリスチレンAS樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ポリアセタール、ポリス
ルホン、ポリフェニレンスルファイドの中から選ばれた
材質で前記対物レンズ支持部材と一体に成形加工で形成
されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レン
ズ駆動装置。 - 【請求項3】前記レンズ係止部は、燐青銅、ベリリウム
銅、ステンレスの中から選ばれた材質で形成され、前記
対物レンズ支持部材の成形時に一部が上記対物レンズ支
持部材中に埋設されたものであることを特徴とする請求
項1に記載の対物レンズ駆動装置。 - 【請求項4】前記対物レンズは、鍔部を有し、この鍔部
が前記レンズ係止部によって押えられて前記対物レンズ
支持部材に対して固定されていることを特徴とする請求
項1に記載の対物レンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404808A JPH04103039A (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404808A JPH04103039A (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04103039A true JPH04103039A (ja) | 1992-04-06 |
Family
ID=18514469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2404808A Pending JPH04103039A (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04103039A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0583715U (ja) * | 1992-04-14 | 1993-11-12 | 株式会社三協精機製作所 | レンズの取付構造 |
US5389905A (en) * | 1992-04-22 | 1995-02-14 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Damper, electromagnet assembly employing the damper, and relay employing the electromagnet assemblies |
WO2001075501A1 (fr) * | 2000-03-31 | 2001-10-11 | Nikon Corporation | Procede et dispositif de soutien d'un element optique, dispositif optique, appareil d'exposition, et procede de fabrication d'un dispositif |
WO2012095898A1 (ja) * | 2011-01-14 | 2012-07-19 | パナソニック株式会社 | 操作機構、操作機構を備える撮像装置 |
JP2014006360A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-01-16 | Canon Inc | 光学部材、光学装置、露光装置、およびデバイスの製造方法 |
Citations (1)
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