JPH04102207U - ブロツコリー収容箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロッコリーを転倒することなく、確実に立
起させた状態で収容させることで、ブロッコリーの傷み
を防止して商品価値を高め、更には長時間の鮮度保持を
図ることを目的とする。 【構成】 上面開口した箱本体の側板内面側に立起させ
たブロッコリーの花蕾部下部をその上面で載支支持する
載支支持部を設けた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ブロッコリーを転倒させることなく、確実に立起させた状態で収容 できる収容箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ブロッコリーは、その花蕾部の傷み防止、又長時間の鮮度保持の観点から立起 させた状態で箱の中に入れられて運搬、保管が行われている。そして、こうした ことを可能とするブロッコリー収容箱として、例えば実開昭６３−１５８８７８ 号公報で示される箱がある。この収容箱は、その底板内面側にブロッコリーの茎 部を位置づけして収容するための複数の位置決め用凹部が設けられたものである 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ブロッコリーは下端の茎部の上にそれより広がった枝部があり、その 上にそれらよりかなり大きく、しかも重量のある花蕾部があって、こうしたブロ ッコリーを前記した収容箱に立起させてその花蕾部を圧縮させた状態で収容した としても、側板に沿っていないブロッコリーは周囲のブロッコリーに支えられて いるだけで、仮に立起させた状態が強く支持されている側板に沿ったブロッコリ ーが一つでも転倒したときには、周囲のブロッコリーに転倒が波及して、最後に は収容箱内全てのブロッコリーが転倒するおそれがある。

【０００４】 こうした問題点に鑑みて考案されたのが本考案に係るブロッコリー収容箱で、 側板に沿って立起させて入れたブロッコリーが転倒するおそれを少なくし、もっ て転倒が箱全体に波及することがないようにするのを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するため、本考案の請求項１では、上面開口した箱本体 の側板内面側にその上面で立起させたブロッコリーの花蕾部下部を載支支持する 載支支持部を設けたブロッコリー収容箱を構成した。又、請求項２では、箱本体 が平面視長方形状でこの長辺側の側板内面側に相対向させて載支支持部を設ける ことを、請求項３では、載支支持部に支持板の両側下部に設けた脚部を嵌合させ る嵌合孔を相対向させて開設することを例示した。そして、請求項４では、その 全体が発泡合成樹脂体からなるものを例示した。

【０００６】

【作用】

而して、こうしたブロッコリー収容箱では、側板の載支支持部を設けた側から ブロッコリーを立起させてその花蕾部側面を側板内面側に沿わせて、その下部を 載支支持部上面に載支支持させて花蕾部を圧縮させた状態で入れ、載支支持部を 設けない側板がある場合には、この載支支持部を設けた側板に続いて、この載支 支持部を設けない側板に沿わせてブロッコリーを入れ、最後に箱中央に入れるブ ロッコリーがある場合には、それをその周囲のブロッコリーの花蕾部間にこれの 花蕾部を圧縮させた状態にして入れるものである。

【０００７】

【実施例】

本考案に係るブロッコリー収容箱の実施態様の詳細を更に添付の図面に基づき 説明する。

【０００８】 図中１は平面視長方形状の上面開口した発泡合成樹脂製のブロッコリー収容箱 、２はこの収容箱１を気密状態で閉止する同じく発泡合成樹脂製の蓋体である。 この収容箱１は、箱本体３の長辺側並びに短辺側の両側を除いた側板４内面側に それぞれ相対向させて立起させてそれに入れたブロッコリー５の花蕾部６下部を その上面で載支支持する載支支持部７を設けている。そして、この長辺側の側板 ４内面側の載支支持部７は相対向させて間歇的に切欠させ、その中央側の切欠部 には図２に示すように間に前面が傾斜面になった仕切壁８をはさんで一対の上方 に開放した嵌合孔９が開設されるとともに、その側部側の切欠部にはそれぞれ一 つづつ嵌合孔９が開設されている。又、短辺側の側板４に設けた載支支持部７に も間歇的に切欠部が形成されている。そして、長辺側並びに短辺側の側板４に設 けた載支支持部７の基部と箱本体３の底板10の間には前面が傾斜面になった連接 部11が設けられている。前記した嵌合孔９部分にはこの連接部11からこの嵌合孔 ９を形成する立壁12が側板４を背後にして嵌合孔９の前面を囲むように設けられ ている。こうした嵌合孔９は長辺側の側板４の載支支持部７にだけ設けられてい る。尚、図中13は箱本体３の上端を凹設して形成した予冷操作の際の箱内外の通 気部となる凹設部である。

【０００９】 そして、この嵌合孔９に取付けられる支持板14は弾性を有する厚紙、合成樹脂 体、発泡合成樹脂体等から形成され、その側部近傍下部に立壁12を受け入れるた めの切欠部15を設け、この両側下部に嵌合孔９に挿入される脚部16を設けたもの である。

【００１０】 而して、こうしたブロッコリー収容箱では、側板４内面側に設けた載支支持部 ７に図５に示すように下端の茎部17の上にそれより広がった枝部18があり、その 上にそれらよりかなり大きく、しかも重量のある前記した花蕾部６があるブロッ コリー５を立起させて、まず長辺側の側板４側から短辺側の側板４側にその花蕾 部６側面を図４に示すように側板４内面側に押付け、且つこの下部を載支支持部 ７上面に載支支持させてその花蕾部６を順次圧縮させた状態で入れ、側板４内面 側に沿って一通りブロッコリー５を入れたら、最後に箱中央に入れるブロッコリ ー５をその周囲のブロッコリー５の花蕾部６間にこれの花蕾部６を圧縮させた状 態にして入れるものである。このとき、ブロッコリー５が大きい場合には、側板 ４内面側にだけ沿わせて入れる。

【００１１】 こうした収容状態と比較的大きさにばらつきのないブロッコリー５の茎部17、 枝部18の高さ、更には花蕾部６の外径から、載支支持部７の幅は20〜80mm、又高 さは40〜70mmの範囲内に形成するのが好ましいと言える。又、ブロッコリー５は 上部が大きいから、載支支持部７の基部に連接部11や立壁12があったとしても、 ブロッコリー５の収容に支障を生じることは全くないのである。

【００１２】 次に、嵌合孔９に支持板14の脚部16を嵌合させて、収容箱１に横断的に支持板 14を取付けるときには、その高さを図４、図５に示すようにブロッコリー５の花 蕾部６下端までの高さより小さく形成して、ブロッコリー５の茎部17、枝部18を 支持板14に強制圧接させた状態で入れるのが転倒を防止する上で好ましいものと 言えるのである。

【００１３】 図示した実施例にかかわらず、多くのブロッコリー５が並ばない短辺側の側板 ４内面側の載支支持部７は省略することもできる。又、載支支持部７は間歇的に 形成することなく、側板４の全長に形成することも可能である。

【００１４】

【考案の効果】

こうした本考案に係るブロッコリー収容箱では、側板内面側に沿って立起させ た状態でその中に入れたブロッコリーがこの側板に沿って転倒するおそれがなく 、周囲のブロッコリーに転倒が波及することを防止できる。このため、ブロッコ リーに傷みが生じて商品価値を損なったり、長時間の鮮度保持に支障を生じるお それもないのである。又、こうした載支支持部は箱本体と同時に成形することが でき、簡単に設けることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るブロッコリー収容箱と、これを閉
止する蓋体を示す斜視図

【図２】載支支持部と嵌合孔と支持板との関係を示す斜
視図

【図３】嵌合孔に支持板の脚部を嵌合させた状態を示す
断面図

【図４】この収容箱にブロッコリーを立起させて入れ、
閉蓋した状態を示す断面図

【図５】ブロッコリーを示す説明図

【符号の説明】

１ 収容箱 ２ 蓋体 ３ 箱本体 ４ 側板 ５ ブロッコリー ６ 花蕾部 ７ 載支支持部 ８ 仕切壁 ９ 嵌合孔 10 底板 11 連接部 12 立壁 13 凹設部 14 支持板 15 切欠部 16 脚部 17 茎部 18 枝部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面開口した箱本体の側板内面側に立起
   させたブロッコリーの花蕾部下部をその上面で載支支持
   する載支支持部を設けたブロッコリー収容箱。
2. 【請求項２】 箱本体が平面視長方形状でこの長辺側の
   側板内面側に相対向させて載支支持部を設けた請求項１
   記載のブロッコリー収容箱。
3. 【請求項３】 載支支持部に支持板の両側下部に設けた
   脚部を嵌合させる嵌合孔を相対向させて開設した請求項
   ２記載のブロッコリー収容箱。
4. 【請求項４】 その全体が発泡合成樹脂体からなる請求
   項１〜３記載のブロッコリー収容箱。