JPH0399992A

JPH0399992A - 自動２輪車のラジエタ装置

Info

Publication number: JPH0399992A
Application number: JP1234626A
Authority: JP
Inventors: Yukio Kanehara; 金原　行雄
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 1989-09-12
Filing date: 1989-09-12
Publication date: 1991-04-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）この発明は、水冷エンジンを搭載した自動２輪車のラジ
エタ装置に関する。

（従来の技術）自動２輪車のラジエタ装置は、フロントフォーク後方の
フレーム前面部に、進行方向にほぼ直面させて設置する
のが一般的である。ダウンチューブに交差するように設
定されたものでは、左右のラジエタ組立体に分けてダウ
ンチューブを挟んで取着けるようにする。

第５図は水冷エンジンＣを持つオフロード用の自動２輪
車で、前輪ａ、後輪す共に緩衝ストロークが大きく、フ
ロントフェンダｄは、下のフロントフォークブラケット
ｇの直ぐ下でフロントフォークｆに挟まれて配置され、
ヘッドパイプｅから延びるダウンチューブｈと近接する
。

このため、ラジエタ装置は、第６図、第７図にも示すよ
うに、フロントフェンダｄとの干渉を避け、かつ走行風
の陰になる部分がなるべく少なくなるように、左右に分
離したラジエタ組立体ｉをダウンチューブｈとタンクレ
ールｊの両側に配置するように１フイアウトされる。そ
して、ラジエタ組立体ｉの外側縁に接して前外方へ張出
したラジエタカバーｋにより、走行風を大量に導入でき
るようになっている。

しかし、このような構成では、走行風が内側へ偏向され
てラジエタ組立体ｉに対して斜行し、円滑な透過が阻害
されて、冷却性能が低下する傾向が現われる。従ってラ
ジエタ組立体ｉの前面部にガイド用ルーバー・板Ｉの設
置が必要になり、またはラジエタ組立体ｉの大型化が要
求され・る、という問題が生じる。

（発明が解決しようとする課題）この発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、
ラジエタカバーにより導入される走行風がスムーズに流
れるようにして、ルーバの設置や放熱面積の拡大を図る
ことなく、冷却性能を向上させた自動２輪車のラジエタ
装置を得ることを目的とするものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）上記の目的をもって、この発明の自動２輪車のラジエタ
装置は、進行方向に直面する左右のラジエタ組立体をダ
ウンチューブの両側に配し、その外側縁に前外側方へ張
出したラジエタカバーを接続した自動２輪車において、
上記ラジエタ組立体は、その上下部に備えられた上部タ
ンクと下部タンクに連通ずる縦方向の冷却管が多数並列
され、各冷却管の間に冷却フィンが配置されたものであ
って、その冷却管の平断面形状を、前後方向に細長く、
かつ後方に向かって車両のセンターライン方向へ傾斜す
るように設定した構成になる。

（作用）このようにしたので、ラジエタカバーにより掬われて、
内側へ偏向して流れる走行風は、そのままの方向で抵抗
なくラジエタ組立体を通過することができる。

従ってラジエタ組立体の単位面積当りの通過走行風量が
多量になり、所要の冷却性能に対して放熱面積を小さく
設定できる。すなわちラジエタ装置を小型化し、かつガ
イド用ルーバー板の設置を必要としないので、構造の簡
素化、コストダウンができる。

（実施例）第１図はこの発明の実施例を示すラジエタ装置の平断面
図、第２図はその側面図、第３図は正面図である。

ヘッドパイプ１にタンクレール２とダウンチューブ３が
接続されてフレーム前部が形成され、ヘッドパイプ１に
は上下のフロントフォークブラケット４ａ、４ｂを介し
てフロントフォーク５が軸支される。フロントフェンダ
６は下のフロントフォークブラケット４ｂの直ぐ下に、
左右のフロントフォーク５に挟まれて取着けられる。

フロントフォーク５の後方、フレーム前部に配置される
ラジエタ装置は、左右のラジエタ組立体７ａ、７ｂに分
割されて、タンクレール２およびダウンチュ−ブ３の両
側に、進行方向に直面するように取着けられる。取着け
は、内側縁に形成されたブラケット片８ａ、８ｂ、８ｃ
により、補強板９．補強ブリッジ１０およびダウンチュ
ーブ３にボルト締めされる。

ラジエタ組立体７ａ、７ｂは、上記の構成上縦長で、上
下に配した上部タンク１１ａ、下部タンクｌｌｂを連通
する冷却管１２が多数並列され、各冷却管１２の間に冷
却フィンが添えられたものである。

この冷却管１２は、前後方向に細長い断面形状の偏平な
管が用いられ、後方へ向かって車両のセンターラインＸ
−ｘ方向へ傾斜するように組付けられている。

そして、ラジエタ組立体７ａ、７ｂの外側縁には、前外
側方へ張り出したラジェタカバ−１３が接続される。ラ
ジエタカバ−１３はさらに後方へ延びて燃料タンク１４
の両側面に接続される。

こうして、自動２輪車が走行すると、ラジェタカバ−１
３の前端でキャッチした走行風はカバー内を内側へ偏向
して流れ、ラジエタ組立体７ａ。

７ｂの冷却管１２の間を抜けて後方へ導かれる。

この場合、冷却管１２の並列姿勢が走行風の流れ方向と
ほぼ一致するので、走行風は効率よく冷却フィンの中を
通過でき、ラジエタ装置としての冷却性能が向上するも
のとなる。

冷却効率の向上により所要の性能に対して放熱面積を縮
小できるので、ラジエタ組立の小型化が可能で、従来に
用いられたガイド用ルーバーを省略できることと相俟っ
て、軽量化、コストダウンが得られる。

第４図はこの発明の他の実施例を示す。

冷却管１２の傾斜が、センターラインＸ−Ｘ上の一点に
収束するように設定したもので、ラジエタカバー１３に
導入された走行風の偏向角度が外側はど大きくなってい
るのに対応し、冷却用エアのラジエタ組立体への透過率
がさらに円滑になって、冷却性能の向上が期待できる。

〔発明の効果〕

以上の通り、この発明に係わる自動２輪車のラジエタ装
置は、進行方向に直面する左右のラジ工タ組立体をダウ
ンチューブの両側に配し、その外側縁に前外側方へ張出
したラジエタカバーを接続したものにおいて、ラジエタ
組立体の上部タンクと下部タンクとを連通ずる多数の縦
方向冷却管の平断面形状を、前後方向に細長く、かつ後
方に向かって車両のセンターライン方向へ傾斜するよう
に設定したもので、ラジエタカバーにより導入される走
行風が効率よくラジエタ組立体を通過し、ルーバの設置
や放熱面積の拡大を図ることなく、冷却性能が向上する
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例になるラジエタ装置の横断平
面図、第２図は第１図のラジエタ装置の側面図、第３図
は同じく正面図、第４図はこの発明の他の実施例を示す
横断平面図、第５図は水冷エンジンを搭載した自動２輪
車の一例を示す側面図、第６図は従来のラジエタ装置の
横断平面図、第７図はその正面図である。１・・・ヘッドパイプ、２・・・タンクレール、３・・
・ダウンチューブ、４ａ、４ｂ・・・フロントフォーク
ブラケット、５・・・フロントフォーク、７ａ、７ｂ・
・・ラジエタ組立体、１１ａ・・・上部タンク、１１ｂ
・・・下部タンク、１２・・・冷却管、１３・・・ラジ
エタカノく−

Claims

【特許請求の範囲】

　進行方向に直面する左右のラジエタ組立体をダウンチ
ューブの両側に配し、その外側縁に前外側方へ張出した
ラジエタカバーを接続した自動２輪車において、上記ラ
ジエタ組立体は、その上下部に備えられた上部タンクと
下部タンクに連通する縦方向の冷却管が多数並列され、
各冷却管の間に冷却フィンが配置されたものであって、
その冷却管の平断面形状を、前後方向に細長く、かつ後
方に向かって車両のセンターライン方向へ傾斜するよう
に設定したことを特徴とする自動２輪車のラジエタ装置
。