JPH0382711A - マルテンサイト系ステンレス鋼管の冷却法 - Google Patents
マルテンサイト系ステンレス鋼管の冷却法Info
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- JPH0382711A JPH0382711A JP21744789A JP21744789A JPH0382711A JP H0382711 A JPH0382711 A JP H0382711A JP 21744789 A JP21744789 A JP 21744789A JP 21744789 A JP21744789 A JP 21744789A JP H0382711 A JPH0382711 A JP H0382711A
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- cooling
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「発明の目的」
(産業上の利用分野)
本発明はマルテンサイト系ステンレス鋼管の冷却法に係
り、マルテンサイト系ステンレス鋼管を能率的に冷却せ
しめ、しかも良質の製品を得るための方法に関するもの
である。
り、マルテンサイト系ステンレス鋼管を能率的に冷却せ
しめ、しかも良質の製品を得るための方法に関するもの
である。
(従来の技術)
9Crや13Crなとのマルテンサイト系ステンレス鋼
管を油井管などに用いる場合には熱処理焼入法を採用す
ることが必要である。然してこのような焼入法としては
水焼入(冷却速度40℃以上)を用いると焼割れ、焼曲
りを発生することから冷却速度を1℃/see未満とし
た空冷またはこれに準じた冷却法によるべきものとされ
ている。
管を油井管などに用いる場合には熱処理焼入法を採用す
ることが必要である。然してこのような焼入法としては
水焼入(冷却速度40℃以上)を用いると焼割れ、焼曲
りを発生することから冷却速度を1℃/see未満とし
た空冷またはこれに準じた冷却法によるべきものとされ
ている。
(発明が解決しようとする課題)
しかし上記のような従来法によるときは800℃前後ま
たはそれ以上のような管部を冷却するために必要な冷却
時間は1〜3時間にも達するもので非能率的である。又
冷却スペースを大きく必要とし、冷却スペースの限定さ
れた条件下では冷却処理能率が非常に低いこととならざ
るを得ないし、管の肉厚が大きいものでは適切な焼入が
得られない。
たはそれ以上のような管部を冷却するために必要な冷却
時間は1〜3時間にも達するもので非能率的である。又
冷却スペースを大きく必要とし、冷却スペースの限定さ
れた条件下では冷却処理能率が非常に低いこととならざ
るを得ないし、管の肉厚が大きいものでは適切な焼入が
得られない。
このような不利を避けるべく上記したような水焼入れす
ることも考えられるが、従来の水焼入手法で冷却しても
100%焼割れが発生してしまい目的の製品を得ること
ができない。
ることも考えられるが、従来の水焼入手法で冷却しても
100%焼割れが発生してしまい目的の製品を得ること
ができない。
「発明の構成」
(課題を解決するための手段)
本発明は上記したような従来のものの不利、欠点を改善
すべく検討して創案されたものであって、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼管を1〜20℃/secの冷却速度で
加速冷却することを特徴とするマルテンサイト系ステン
レス鋼管の冷却法である。
すべく検討して創案されたものであって、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼管を1〜20℃/secの冷却速度で
加速冷却することを特徴とするマルテンサイト系ステン
レス鋼管の冷却法である。
(作用)
冷却速度が1〜b
ことにより冷却時間の大幅な短縮を図る。即ち空冷によ
る1℃/sec未満の従来法によるものの管部と冷却開
始からの経過時間は第1図に示す如くであって、少くと
も1時間以上、場合によっては3時間にも達するのに対
し、上記のような加速冷却を採用することによって該第
1図の曲線a −−−−−−−aの如くなり、一般的に
1〜数分程度と大幅短縮される。
る1℃/sec未満の従来法によるものの管部と冷却開
始からの経過時間は第1図に示す如くであって、少くと
も1時間以上、場合によっては3時間にも達するのに対
し、上記のような加速冷却を採用することによって該第
1図の曲線a −−−−−−−aの如くなり、一般的に
1〜数分程度と大幅短縮される。
従って従来法において標準的な冷却時間2時間の場合に
おいて冷却スペースが狭いと第2図に示す実線のように
低能率となるが、前記のような加速冷却では同図破線で
示すように大幅に能率アップとなる。
おいて冷却スペースが狭いと第2図に示す実線のように
低能率となるが、前記のような加速冷却では同図破線で
示すように大幅に能率アップとなる。
更に従来の空冷法によるものは第3図に示すように肉厚
が大で冷却速度が低下した場合には焼入れが適切に得ら
れない場合が発生するが、本発明の1〜b より何れにしても適切な焼入れを得しめる。
が大で冷却速度が低下した場合には焼入れが適切に得ら
れない場合が発生するが、本発明の1〜b より何れにしても適切な焼入れを得しめる。
即ち、冷却速度が1℃/sec未満では上記したような
能率アップを的確に得ることができず、−方り0℃/s
ec超えとなると焼割れの発生する可能性が急激に高ま
るもので、20℃/secを上限とすることにより斯う
した傾向を有効に回避せしめる。
能率アップを的確に得ることができず、−方り0℃/s
ec超えとなると焼割れの発生する可能性が急激に高ま
るもので、20℃/secを上限とすることにより斯う
した傾向を有効に回避せしめる。
なお上記したような冷却速度は管部800℃から50℃
までの範囲において適用されるものとする。
までの範囲において適用されるものとする。
(実施例)
上記した本発明について更に説明すると、本発明者等は
9Crや13Crなどのマルテンサイト系ステンレス管
について高能率性を確保すると共に充分な焼入性を得し
め、しかも焼割れの発生しない水冷方式による冷却を図
ることについて検討を重ねた結果、従来の水焼入手法に
比較し冷却速度を低くして均等な冷却を図るべく、パイ
プ上面からノズルによる冷却水を吹きつけ、冷却むらの
生じないようにパイプ全面に均等な冷却水を添加して冷
却することを検討し、800℃前後ないしそれ以下より
、そうした冷却を図ることにより上記目的を適切に達威
し得ることを確認した。
9Crや13Crなどのマルテンサイト系ステンレス管
について高能率性を確保すると共に充分な焼入性を得し
め、しかも焼割れの発生しない水冷方式による冷却を図
ることについて検討を重ねた結果、従来の水焼入手法に
比較し冷却速度を低くして均等な冷却を図るべく、パイ
プ上面からノズルによる冷却水を吹きつけ、冷却むらの
生じないようにパイプ全面に均等な冷却水を添加して冷
却することを検討し、800℃前後ないしそれ以下より
、そうした冷却を図ることにより上記目的を適切に達威
し得ることを確認した。
冷却開始温度については焼割れ防止上では低い程望まし
いが能率を上げるためには高い程好ましく、一般的には
800℃以下である。その下限は50℃から100℃程
度の範囲において夫々の場合の操業条件において適宜に
選ぶ。
いが能率を上げるためには高い程好ましく、一般的には
800℃以下である。その下限は50℃から100℃程
度の範囲において夫々の場合の操業条件において適宜に
選ぶ。
即ち、ノズルによって冷却水を吹きつけることにより水
量のコントロールが容易で、この水量コントロールによ
り冷却速度のコントロールをなすことができる。第4図
には、13Cr材についてその肉厚が10〜30■のス
テンレス管を冷却した場合の冷却速度(’C/5ec)
と冷却水量密度(l/win−nf)の関係を示すが、
冷却水量によって冷却速度を略的確に制御し得ることは
明かである。
量のコントロールが容易で、この水量コントロールによ
り冷却速度のコントロールをなすことができる。第4図
には、13Cr材についてその肉厚が10〜30■のス
テンレス管を冷却した場合の冷却速度(’C/5ec)
と冷却水量密度(l/win−nf)の関係を示すが、
冷却水量によって冷却速度を略的確に制御し得ることは
明かである。
なお前記ノズルによる冷却水吹きつけに当ってはノズル
を軸方向振幅させることが好ましく、この関係は別に第
5図に示す如くで、同図(a)の振幅なしの場合には若
干の管法バラツキが認められるのに対し、同図(b)の
振幅を採った場合には殆んどバラツキのないものとなる
。管体全面に対する均等な冷却水添加をなすにはターニ
ングローラ上で管体を回転しながらノズルによる添加を
なすことが好ましい。
を軸方向振幅させることが好ましく、この関係は別に第
5図に示す如くで、同図(a)の振幅なしの場合には若
干の管法バラツキが認められるのに対し、同図(b)の
振幅を採った場合には殆んどバラツキのないものとなる
。管体全面に対する均等な冷却水添加をなすにはターニ
ングローラ上で管体を回転しながらノズルによる添加を
なすことが好ましい。
具体的に13Crのステンレス鋼管について冷却速度を
種々に変え、各プロットのn=20による焼割発生率と
冷却速度の関係を検討した結果を示しているのが第6図
であって、冷却速度20℃/secまでは焼割発生率が
零状態と言えるのに対し、この20℃/secを超える
ことにより焼割れが発生し、25℃以上でその発生率が
急激に増加し、30℃/secでは50%前後の焼割れ
発生率となる。又均一冷却の冷却速度差としては±30
%程度とする。
種々に変え、各プロットのn=20による焼割発生率と
冷却速度の関係を検討した結果を示しているのが第6図
であって、冷却速度20℃/secまでは焼割発生率が
零状態と言えるのに対し、この20℃/secを超える
ことにより焼割れが発生し、25℃以上でその発生率が
急激に増加し、30℃/secでは50%前後の焼割れ
発生率となる。又均一冷却の冷却速度差としては±30
%程度とする。
「発明の効果」
以上説明したような本発明によるときは焼入時の冷却に
必要な冷却時間を著しく短縮せしめ能率的に処理するこ
とができ、又それによって安定した焼入効果を得しめ、
しかも焼割れの如きを適切に防止して高品質のマルテン
サイト系ステンレス鋼管を提供することができるもので
あって、工業的にその効果の大きい発明である。
必要な冷却時間を著しく短縮せしめ能率的に処理するこ
とができ、又それによって安定した焼入効果を得しめ、
しかも焼割れの如きを適切に防止して高品質のマルテン
サイト系ステンレス鋼管を提供することができるもので
あって、工業的にその効果の大きい発明である。
図面は本発明の技術的内容を示すものであって、第1図
は従来法と本発明法についての管法と冷却開始からの経
過時間との関係を示した図表、第2図は同じ〈従来法と
本発明法についての冷却能率を対比して示した図表、第
3図も従来法と本発明法についての焼入効果を対比して
示した図表、第4図は肉厚如何による冷却水量密度と冷
却速度の関係を示した図表、第5図は冷却水ノズルの軸
方向振幅の有無による管法のバラツキ如何を示した図表
、第6図は冷却速度と焼割れ発生率の関係を整理して示
した図表である。 第 圓 第 圏
は従来法と本発明法についての管法と冷却開始からの経
過時間との関係を示した図表、第2図は同じ〈従来法と
本発明法についての冷却能率を対比して示した図表、第
3図も従来法と本発明法についての焼入効果を対比して
示した図表、第4図は肉厚如何による冷却水量密度と冷
却速度の関係を示した図表、第5図は冷却水ノズルの軸
方向振幅の有無による管法のバラツキ如何を示した図表
、第6図は冷却速度と焼割れ発生率の関係を整理して示
した図表である。 第 圓 第 圏
Claims (1)
- マルテンサイト系ステンレス鋼管を1〜20℃/sec
の冷却速度で加速冷却することを特徴とするマルテンサ
イト系ステンレス鋼管の冷却法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21744789A JPH0382711A (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | マルテンサイト系ステンレス鋼管の冷却法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21744789A JPH0382711A (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | マルテンサイト系ステンレス鋼管の冷却法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0382711A true JPH0382711A (ja) | 1991-04-08 |
Family
ID=16704383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21744789A Pending JPH0382711A (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | マルテンサイト系ステンレス鋼管の冷却法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0382711A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0811698A1 (en) * | 1996-06-05 | 1997-12-10 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method of cooling a steel pipe |
EP0995806A1 (en) * | 1997-04-16 | 2000-04-26 | Sumitomo Metal Industries Limited | Martensitic stainless steel tube and method for manufacturing the same |
JP2008221316A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Jfe Steel Kk | 連続鋳造鋳片の冷却方法 |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP21744789A patent/JPH0382711A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0811698A1 (en) * | 1996-06-05 | 1997-12-10 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method of cooling a steel pipe |
US6090230A (en) * | 1996-06-05 | 2000-07-18 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method of cooling a steel pipe |
EP0995806A1 (en) * | 1997-04-16 | 2000-04-26 | Sumitomo Metal Industries Limited | Martensitic stainless steel tube and method for manufacturing the same |
US6159311A (en) * | 1997-04-16 | 2000-12-12 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Martensitic stainless steel pipe and method for manufacturing the same |
JP2008221316A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Jfe Steel Kk | 連続鋳造鋳片の冷却方法 |
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