JPH0379030B2 - - Google Patents
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- JPH0379030B2 JPH0379030B2 JP3665583A JP3665583A JPH0379030B2 JP H0379030 B2 JPH0379030 B2 JP H0379030B2 JP 3665583 A JP3665583 A JP 3665583A JP 3665583 A JP3665583 A JP 3665583A JP H0379030 B2 JPH0379030 B2 JP H0379030B2
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Landscapes
- Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
Description
本発明は、ポリエチレンイミンとフツ素系アニ
オン性界面活性剤との反応生成物を含んだ消火剤
組成物に関する。 ガソリン、軽油、重油又はシクロヘキサン等の
可燃性油の消火剤としては、プロテイン泡消火
剤、水成膜形成型消火剤あるいは界面泡消火剤等
が知られている。これら油火災用の消火剤は、ア
ルコールやアセトン等の極性溶剤に対して不安定
であるため、極性溶剤用消火剤としては、油火災
用消火剤に対して、金属セツケンや水溶性高分子
を配合したものが使われている。ところが、これ
らの極性溶剤用消火剤は、その消火性能が充分で
なかつたり、又、消火剤原液の粘度が高いため、
自治省令第26号に定められた規格を満足せず、逆
に油火災用として使えなくなつてしまう。 本発明者等は、従来油用又は、極性溶剤用のみ
に使われていた消火剤を両者共通に使用できれば
使い分ける手間もなる迅速な消火活動に役立ち、
又、経費の節減になると考え、鋭意研究を積み重
ねた結果、ある種のフツ素化合物を前記油用消火
剤に含有せしめることにより、両者共通に使用で
きることを見い出した。すなわち、本発明はポリ
エチレンイミンとポリフルオロアルキル基含有ア
ニオン性界面活性剤との反応生成物を含むことを
特徴とする消火剤組成物に関するものである。 本発明に用いられる、ポリフルオロアルキル基
含有アニオン性界面活性剤としては、炭素数４〜
20個のポリフルオロアルキル基、好ましくは炭素
数６〜18個のパーフルオロアルキル基を１個以上
含有するものであれば、特に限定されることなく
広範囲にわたり種々のものが例示可能である。例
えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、
硫酸塩等である。好適な具体例としては、
RfCOONH4、
オン性界面活性剤との反応生成物を含んだ消火剤
組成物に関する。 ガソリン、軽油、重油又はシクロヘキサン等の
可燃性油の消火剤としては、プロテイン泡消火
剤、水成膜形成型消火剤あるいは界面泡消火剤等
が知られている。これら油火災用の消火剤は、ア
ルコールやアセトン等の極性溶剤に対して不安定
であるため、極性溶剤用消火剤としては、油火災
用消火剤に対して、金属セツケンや水溶性高分子
を配合したものが使われている。ところが、これ
らの極性溶剤用消火剤は、その消火性能が充分で
なかつたり、又、消火剤原液の粘度が高いため、
自治省令第26号に定められた規格を満足せず、逆
に油火災用として使えなくなつてしまう。 本発明者等は、従来油用又は、極性溶剤用のみ
に使われていた消火剤を両者共通に使用できれば
使い分ける手間もなる迅速な消火活動に役立ち、
又、経費の節減になると考え、鋭意研究を積み重
ねた結果、ある種のフツ素化合物を前記油用消火
剤に含有せしめることにより、両者共通に使用で
きることを見い出した。すなわち、本発明はポリ
エチレンイミンとポリフルオロアルキル基含有ア
ニオン性界面活性剤との反応生成物を含むことを
特徴とする消火剤組成物に関するものである。 本発明に用いられる、ポリフルオロアルキル基
含有アニオン性界面活性剤としては、炭素数４〜
20個のポリフルオロアルキル基、好ましくは炭素
数６〜18個のパーフルオロアルキル基を１個以上
含有するものであれば、特に限定されることなく
広範囲にわたり種々のものが例示可能である。例
えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、リン酸塩、
硫酸塩等である。好適な具体例としては、
RfCOONH4、
【式】
RfCONH（CH2）5COONH4、
【式】RfCONH（CH2）3N
（CH3）・CH2COONa、RfSO3NH4、Rf
（CH2）2OP（Ｏ）（ONH4）2、
（CH2）2OP（Ｏ）（ONH4）2、
【式】
【式】等である。
（但し、Rfは炭素数６〜18個のパーフルオロア
ルキル基である。）又、PHがその等電点以上の場
合には、両性界面活性剤はアニオン性として作用
するため、ポリエチレンイミンとの反応系のPHが
かかる条件を満足する場合には、アニオン性界面
活性剤のかわりに両性界面活性剤を使用し得る。
その好適例は RfCONH(CH2)3 Ｎ(CH3)2・CH2COO 、 RfCONH（CH2）3 Ｎ（CH3）2 ・CH2CH2COO 、 RfCONH(CH2)3 Ｎ（CH2CH2CH）2 ・CH2CH2COO 、 RfCON（C2H5）（CH2） Ｎ（CH3）2・CH2COO 、 Rf（CH2）2S（CH2）3 Ｎ（CH3）2・CH2COO 、 RfCON（CH3）（CH2）3 Ｎ（CH3）2・（CH2）3SO3 RfCONH（CH2）3 Ｎ（CH3）2・（CH2）2SO3 等である。 これらアニオン性界面活性剤と一般式 や、−〔CH2CH2NH−〕o（ｎは1000〜100000）で
表わされるポリエチレンイミンとの反応は、反応
生成物中のフツ素含有率が１〜８の範囲となるよ
うな組成化を選ぶことが好ましい。フツ素含有率
が多いと水への溶解性が減少し沈澱生成の原因と
なり好ましくない。ポリエチレンイミンとフツ素
系アニオン性界面活性剤の反応物の合成方法は、
両者が均一に反応するようにポリエチレンイミン
の１〜５重量％の水溶液を三口フラスコに入れ撹
拌しながら室温でフツ素系アニオン性界面活性剤
の１〜５重量％水溶液を少量づつ滴下した後、約
30分間撹拌を行なう。 また、フツ素系界面活性剤が両性の場合
NaOHやNH4OH等のアルカリ水溶液によりPHを
等電点以上に調整した１〜５重量％水溶液をアニ
オン性界面活性剤と同様に滴下し反応物を合成す
る方法等を採用し得る。 この方法で合成した反応生成物は、ポリエチレ
ンイミンのカチオン基とフツ素系界面活性剤のア
ニオン基がイオン反応によつてコンプレツクスを
形成したものであり、例えば、ポリエチレンイミ
ンとC8F17COONH4を混合した場合、 が生成する。 本発明の消火剤は、前述の油火災用消火剤原液
に対して、前記反応生成物を0.1〜10重量％、好
ましくは１〜５重量％添加したものであり、使用
時には、必要により水等で10〜40倍程度に希釈さ
れる。前記反応生成物は、従来の水溶性高分子に
比べ低粘度であるため、これを含む消火剤は自治
省令第26号に定められた規格を満足し、油火災用
としても使用可能である。又、極性溶剤に対して
は安定な泡沫を形成できるため極性溶剤用として
も使用可能である。 本発明の消火剤には、その目的を阻害しないか
ぎり、各種の添加剤を併用しても良い。例えば、
界面張力低下能の優れた炭化水素系ノニオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレングリコール、アル
キレングリコールのアルキルエーテル等の泡安定
剤、あるいはグリセリン、エチレングリコール、
フロピレングリコール等の凍結防止剤等である。 次に、本発明の実施例について、さらに具体的
に説明するが、かかる説明により本発明が何ら限
定されないことは勿論である。 ＜消火剤調製例＞ (1) ポリエチレンイミン２重量％の水溶液100ｇ
を撹拌しながらC8F17COONH4の２重量％水溶
液を少量ずつ10ｇ添加し、ポリエチレンイミ
ン／C8F17COONH4の反応生成物を合成した。
この反応生成物を、市販３％型ライトウオータ
ー（3M社製商品名、以下市販品Ａと略記する）
に等量加え消火剤原液を調製した。 (2) ポリエチレンイミン２重量％水溶液100ｇを
撹拌しながら、
ルキル基である。）又、PHがその等電点以上の場
合には、両性界面活性剤はアニオン性として作用
するため、ポリエチレンイミンとの反応系のPHが
かかる条件を満足する場合には、アニオン性界面
活性剤のかわりに両性界面活性剤を使用し得る。
その好適例は RfCONH(CH2)3 Ｎ(CH3)2・CH2COO 、 RfCONH（CH2）3 Ｎ（CH3）2 ・CH2CH2COO 、 RfCONH(CH2)3 Ｎ（CH2CH2CH）2 ・CH2CH2COO 、 RfCON（C2H5）（CH2） Ｎ（CH3）2・CH2COO 、 Rf（CH2）2S（CH2）3 Ｎ（CH3）2・CH2COO 、 RfCON（CH3）（CH2）3 Ｎ（CH3）2・（CH2）3SO3 RfCONH（CH2）3 Ｎ（CH3）2・（CH2）2SO3 等である。 これらアニオン性界面活性剤と一般式 や、−〔CH2CH2NH−〕o（ｎは1000〜100000）で
表わされるポリエチレンイミンとの反応は、反応
生成物中のフツ素含有率が１〜８の範囲となるよ
うな組成化を選ぶことが好ましい。フツ素含有率
が多いと水への溶解性が減少し沈澱生成の原因と
なり好ましくない。ポリエチレンイミンとフツ素
系アニオン性界面活性剤の反応物の合成方法は、
両者が均一に反応するようにポリエチレンイミン
の１〜５重量％の水溶液を三口フラスコに入れ撹
拌しながら室温でフツ素系アニオン性界面活性剤
の１〜５重量％水溶液を少量づつ滴下した後、約
30分間撹拌を行なう。 また、フツ素系界面活性剤が両性の場合
NaOHやNH4OH等のアルカリ水溶液によりPHを
等電点以上に調整した１〜５重量％水溶液をアニ
オン性界面活性剤と同様に滴下し反応物を合成す
る方法等を採用し得る。 この方法で合成した反応生成物は、ポリエチレ
ンイミンのカチオン基とフツ素系界面活性剤のア
ニオン基がイオン反応によつてコンプレツクスを
形成したものであり、例えば、ポリエチレンイミ
ンとC8F17COONH4を混合した場合、 が生成する。 本発明の消火剤は、前述の油火災用消火剤原液
に対して、前記反応生成物を0.1〜10重量％、好
ましくは１〜５重量％添加したものであり、使用
時には、必要により水等で10〜40倍程度に希釈さ
れる。前記反応生成物は、従来の水溶性高分子に
比べ低粘度であるため、これを含む消火剤は自治
省令第26号に定められた規格を満足し、油火災用
としても使用可能である。又、極性溶剤に対して
は安定な泡沫を形成できるため極性溶剤用として
も使用可能である。 本発明の消火剤には、その目的を阻害しないか
ぎり、各種の添加剤を併用しても良い。例えば、
界面張力低下能の優れた炭化水素系ノニオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレングリコール、アル
キレングリコールのアルキルエーテル等の泡安定
剤、あるいはグリセリン、エチレングリコール、
フロピレングリコール等の凍結防止剤等である。 次に、本発明の実施例について、さらに具体的
に説明するが、かかる説明により本発明が何ら限
定されないことは勿論である。 ＜消火剤調製例＞ (1) ポリエチレンイミン２重量％の水溶液100ｇ
を撹拌しながらC8F17COONH4の２重量％水溶
液を少量ずつ10ｇ添加し、ポリエチレンイミ
ン／C8F17COONH4の反応生成物を合成した。
この反応生成物を、市販３％型ライトウオータ
ー（3M社製商品名、以下市販品Ａと略記する）
に等量加え消火剤原液を調製した。 (2) ポリエチレンイミン２重量％水溶液100ｇを
撹拌しながら、
【式】１重量％
水溶液を20ｇ加え、両者の反応生成物を合成し
た。この反応生成物を市販品Ａに等量加え、消
火剤原液を調製した。 (3) ポリエチレンイミン２重量％の水溶液100ｇ
を撹拌しながら等モルのNaOHを添加した
た。この反応生成物を市販品Ａに等量加え、消
火剤原液を調製した。 (3) ポリエチレンイミン２重量％の水溶液100ｇ
を撹拌しながら等モルのNaOHを添加した
【式】の１重量
％水溶液を、30ｇ加え両者の反応生成物を合成
した。この反応生成物を市販品Ａに等量加え消
火剤原液を調製した。 (4) 市販品Ａに、ポリエチレンイミン２重量％水
溶液を等量添加した消火剤。 (5) 市販品Ａに、C8F17COONH42重量％水溶液
を等量添加した。 前記のように調製した消火剤(1)〜(5)について以
下の実験方法に従い、その性能を評価した。結果
を第１表に示す。 実験方法 １ 耐アルコール性 消火剤(1)〜(5)それぞれを小型消火器により発
泡させ、得た泡を20c.c.のエタノールを入れた直
径10cmのシヤーレ上に20ｇ注ぐ。15分後にシヤ
ーレの表面を覆つている消火剤の面積率で示
す。 ２ 消火性能 縦12.5cm×横25cm×深さ５cmの水槽に可燃物
として、シクロヘキサン、エタノールをそれぞ
れ100c.c.入れ、１分間の予熱後に２／minの
流量で小型発泡器により消火剤(1)〜(5)それぞれ
を泡立てた消火泡薬剤を注入し完全消火までの
時間を測定した。
した。この反応生成物を市販品Ａに等量加え消
火剤原液を調製した。 (4) 市販品Ａに、ポリエチレンイミン２重量％水
溶液を等量添加した消火剤。 (5) 市販品Ａに、C8F17COONH42重量％水溶液
を等量添加した。 前記のように調製した消火剤(1)〜(5)について以
下の実験方法に従い、その性能を評価した。結果
を第１表に示す。 実験方法 １ 耐アルコール性 消火剤(1)〜(5)それぞれを小型消火器により発
泡させ、得た泡を20c.c.のエタノールを入れた直
径10cmのシヤーレ上に20ｇ注ぐ。15分後にシヤ
ーレの表面を覆つている消火剤の面積率で示
す。 ２ 消火性能 縦12.5cm×横25cm×深さ５cmの水槽に可燃物
として、シクロヘキサン、エタノールをそれぞ
れ100c.c.入れ、１分間の予熱後に２／minの
流量で小型発泡器により消火剤(1)〜(5)それぞれ
を泡立てた消火泡薬剤を注入し完全消火までの
時間を測定した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ ポリエチレンイミンとポリフルオロアルキル
基含有アニオン性界面活性剤との反応生成物を含
むことを特徴とする消火剤組成物。 ２ ポリフルオロアルキル基が炭素数６〜18個の
パーフルオロアルキル基である特許請求の範囲第
１項記載の消火剤組成物。 ３ アニオン性界面活性剤がカルボン酸塩である
特許請求の範囲第１項記載の消火剤組成物。 ４ 反応生成物中のフツ素含有率が１〜８重量％
の範囲から選択される特許請求の範囲第１項記載
の消火剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3665583A JPS59164073A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 消火剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3665583A JPS59164073A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 消火剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59164073A JPS59164073A (ja) | 1984-09-17 |
| JPH0379030B2 true JPH0379030B2 (ja) | 1991-12-17 |
Family
ID=12475868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3665583A Granted JPS59164073A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 消火剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59164073A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108295412A (zh) * | 2018-01-29 | 2018-07-20 | 厦门泰消防科技开发有限公司 | 耐寒型灭火复合物 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2526078Y2 (ja) * | 1990-10-29 | 1997-02-12 | 三菱自動車工業株式会社 | 緩衝包装体 |
| US5750043A (en) * | 1994-08-25 | 1998-05-12 | Dynax Corporation | Fluorochemical foam stabilizers and film formers |
| US6156222A (en) * | 1998-05-08 | 2000-12-05 | Ciba Specialty Chemicals Corporation | Poly-perfluoroalkyl substituted polyamines as grease proofing agents for paper and foam stabilizers in aqueous fire-fighting foams |
| ATE289327T1 (de) * | 1999-01-21 | 2005-03-15 | Ciba Sc Holding Ag | Perfluoralkylsubstituierte aminosäure-oligomere oder -polymere und deren herstellung als schaumstabilisierungsmittel in schaumlöschungsmitteln und als oleophobierungsmittel für papier und textilappreturen |
-
1983
- 1983-03-08 JP JP3665583A patent/JPS59164073A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108295412A (zh) * | 2018-01-29 | 2018-07-20 | 厦门泰消防科技开发有限公司 | 耐寒型灭火复合物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59164073A (ja) | 1984-09-17 |
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