JPH0377197B2 - - Google Patents

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JPH0377197B2
JPH0377197B2 JP58076327A JP7632783A JPH0377197B2 JP H0377197 B2 JPH0377197 B2 JP H0377197B2 JP 58076327 A JP58076327 A JP 58076327A JP 7632783 A JP7632783 A JP 7632783A JP H0377197 B2 JPH0377197 B2 JP H0377197B2
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phosphane
phosphorus trichloride
chloro
mol
reaction
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JPS58203997A (ja
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Kuraineru Hansuuieruku
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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Publication date
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Publication of JPH0377197B2 publication Critical patent/JPH0377197B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/50Organo-phosphines
    • C07F9/52Halophosphines

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 クロル−フエニル−ホスフアンとは、本明細書
においては、一般式 (C6H5oPCl3-o (上式中、nは1または2である) で表わされる2種の化合物、ジクロル−フエニル
−ホスフアン C6H5PCl2 およびクロル−ジフエニル−ホスフアン (C6H52PCl を意味するものとする。
以下、本明細書中においては、三価のリンの化
合物をホスフアンと総称する。
それらは、主として、例えば植物保護および重
合体分野のような各種の分野の貴重な中間体であ
る。
例えば、ジクロル−フエニル−ホスフアンから
出発してフエニルチオホスホン酸ジクロライド
C6H5P(S)Cl2を経て、植物保護剤が得られる。
更に、出発物質としてジクロルフエニル−ホスフ
アンを使用して、公知の方法で例えばベンゼン亜
ホスホン酸C6H5P(O)(OH)Hが得られ、この
ものは、そのままでまたはその塩の形で、ポリア
ミド用の安定剤として経済的に非常に重要性があ
る。クロル−ジフエニル−ホスフアンから出発し
て、対応するジフエニルホスフイン酸エステル
(C6H52POR(ここにRは有機の基)を経て、例
えばアシルホスフアンオキシド化合物を製造する
ことができ、このものは光重合しうる物質のため
の光重合開始剤として好適である(欧州特許第
7508号参照)。
ジクロル−フエニル−ホスフアンおよびクロル
−ジフエニル−ホスフアンを製造するための各種
の方法が知られている。そのような方法の一つの
例は、ソマー(K.Sommer)によつて、ツアイト
シユフト・フユール・アンオルガニツシエ・ウン
ト・アルゲマイネ・ヘミー第376巻(1970年)
(Zeitschrift fu¨r Anorganische und
Allgemeine Chemie、376(1970)の第39頁に記
載されており、その方法は、トリフエニルホスフ
アン(C6H53Pおよび三塩化リンPCl3を約280℃
において加圧下に反応させることにあるが、そこ
には圧力および例えば反応時間についても更に詳
細な記載はなされていない。出発物質を1:1の
割合で−おそらくモル比で−使用した場合には、
次の反応式 (C6H53P+PCl3 →C6H5PCl2+(C6H52PCl に従つてジクロル−フエニル−ホスフアンおよび
クロル−ジフエニル−ホスフアンのほぼ等量−お
そらく等モル量−が生成するはずである。反応生
成物は、それらの沸点が非常に異なつているゆえ
に蒸留によつて互いに分離されうる。約26.6Paの
圧力下ではジクロル−フエニル−ホスフアンの沸
点は、56ないし58℃であり、一方クロル−ジフエ
ニル−ホスフアンのそれは115ないし120℃であ
る。少量の塩化アルミニウムAlCl3を加えること
によつて、ソマー(K.Sommer)によつて記載さ
れたこの反応は、主としてジクロル−フエニル−
ホスフアンを、そして僅かに少量の(10%以下)
クロル−ジフエニル−ホスフアンを生成するはず
である。反応(すなわちAlCl3の存在下の反応)
を、1:3のモル比の出発物質、すなわちトリフ
エルホスフアンおよび三塩化リンを用いて行なう
ならば、もつぱらジクロル−フエニル−ホスフア
ンが(消費されなかつたPCl3と共に)得られる
はずである。
しかしながら、上記の方法にAlCl3を使用する
ことは若干の欠点を伴なう。
しかし、AlCl3を添加しない場合には、本発明
者らの行なつた実験(自然発生圧力の下に約280
℃において約6時間の反応時間で)が示したよう
に、三塩化リンのかなり過剰量の存在においてさ
え、実際上反応は起らない。出発物質、トリフエ
ニルホスフアンおよび三塩化リンのモル比が約
1:4である場合には、少量得られる反応生成物
は、約等モル量のジクロル−フエニル−ホスフア
ンおよびクロル−ジフエニル−ホスフアンからな
る。すなわち、反応成分の一方(PCl3)のかな
りの過剰量も、この場合、上記の両方の目的化合
物の割合に実際上影響を及ぼさない。
本発明者らの実験において観察されたような、
約280℃/自発的圧力/約6時間の反応時間とい
う条件下ではトリフエニルホスフアンと三塩化リ
ンとの間に顕著な反応が起らないということは、
すでに知られていた文献〔リービツヒス・アンナ
ーレン・デア・ヘミー(Liebigs Annalen der
Chemie)229(1885)の第295頁以下のミカエリス
(Michaelis)およびソーデン(Soden)による論
文の第303頁参照〕にたまたま一致し、それによ
れば、トリフエニルホスフアンを三塩化リンと共
に密閉管内で290ないし310℃に加熱することによ
つてはクロル−フエニル−ホスフアンは得られて
いない。従つて、トリフエニルホスフアンと三塩
化リンとを−触媒または類似物の不存在で−反応
せしめてできるだけ高い収量でクロル−フエニル
−ホスフアンを得ることができる条件を見出すと
いう課題があつた。
上記の課題は、本発明によればソマー(K.
Sommer)によつて示された温度よりも高くそし
てミカエリス(Michaelis)およびソーデン
(Soden)によつて示された温度よりも高い温度、
すなわち約320ないし700℃の温度を選択すうこと
によつて解決できた。
従つて、本発明の対象は、高められた温度にお
いてトリフエニルホスフアン(C6H53Pを三塩化
リンPCl3と反応させることにより式 (C6H5oPCl3-o (上式中、nは1または2である) で表わされるクロル−フエニル−ホスフアンを製
造する方法において、反応を約320ないし700℃の
温度において行なうことを特徴とする上記クロル
−フエニル−ホスフアンの製造方法である。より
低い方の温度範囲、すなわち約320ないし500℃に
おいては、反応は好ましくは高められた圧力にお
いて、特に自然発生的圧力下に行なわれ、一方よ
り高い方の温度範囲においては、すなわち約500
ないし700℃においては、大気圧が好ましく用い
られる。プロセスを実施するこの方法は、理論量
の約60ないし90%の収量が常に達成され、一方変
換率は、約70ないし95%である。更に、出発物質
のうちの一つ〔(C6H53P〕または他方(PCl3
の過剰量によつて、この方法は可能な目的生成物
のうちの一方(クロル−ジフエニル−ホスフア
ン)または他方(ジクロル−フエニル−ホスフア
ン)を優先的に得ることを可能にする。
これらの発見は、非常に驚くべきことであつ
た。何となれば、ソマー(K.Sommer)による文
献の前記引用文に準拠した本発明者らの実験に基
づいて、またはミカエリス(Michaelis)および
ソーデン(Soden)によるそれ以前の文献の前記
引用文に基づいて、触媒または類似物の不存在で
約280ないし310℃の温度においてはほとんど進行
しないこの反応が今度はほんの僅かに高い温度ま
たはより高い温度(約320℃以上)において極め
て満足的に進行して所望の生成物が実質的な収量
で得られるであろうということが予想され得なか
つたからである。更に、ソマー(K.Sommer)の
前記の文献および本発明者らの関連する実験に基
づいて、目的生成物たるジクロル−フエニル−ホ
スフアンおよびクロル−ジフエニル−ホスフアン
の割合を変えるためには、例えばAlCl3のような
ある種の触媒的に活性な物質を添加することを必
要とするであろうということを予想しなければな
らなかつた。最後に、本発明によつて使用された
比較的高い温度、特に約500℃以上の温度におい
ては、少くとも出発物質トリフエニルホスフアン
が三塩化リンと反応するよりも分解するであろう
ということが一層ありそうなこととして考えられ
たはずである。何故ならば、リービツヒス・アン
ナーレン・デア・ヘミー(Liebigs Annalen der
chemie)229(1885)に記載されたミカエリス
(Michaelis)およびソーデン(Soden)による前
記の論文の第302頁によれば、トリフエニルホス
フアンは、360℃という低い温度で分解し始める
からである。
約320から500℃までに及ぶ本発明による方法の
温度範囲のうちのより低温部においては、約340
ないし400℃の温度範囲が好ましく、約350ないし
370℃の範囲が特に好ましい。
本方法のこの実施態様においては、好ましくは
大気圧以上の圧力の下に、特に密閉された反応器
中で生ずる圧力(すなわち自然発生的圧力)(一
般に約5ないし50バール)の下で行なわれる。こ
の場合、反応時間は、一般に約10分ないし12時間
であり、より高い温度においては短かい反応時間
が用いられ、一方より低い温度においてはより長
い反応時間が適用される。
約500℃から700℃にわたる本発明による方法の
温度範囲のうちのより高温部においては、好まし
い温度範囲は、約520ないし650℃であり、特に約
550ないし620℃である。
この実施態様においては、好ましくは大気圧の
下で実施される。
この場合には、反応時間は、実際上秒の単位に
すぎず、ここでも反応時間は、より低い温度範囲
ではより高い温度範囲の場合より長くなる。
本発明による反応は、通常触媒として作用する
化合物(例えば、AlCl3)の存在下に実施するこ
ともできる。
出発物質トリフエニルホスフアンおよび三塩化
リンのモル比は、比較的広い範囲内で変動しう
る。好ましいモル比は、1対少くとも約2そして
少くとも約2対1である。何故ならばこれらの場
合にはジクロル−フエニル−ホスフアンまたはク
ロル−ジフエニル−ホスフアンのいずれかが主と
して生ずるからである。
これらの反応の基礎になつている反応式は下記
のとおりである: (C6H53P対PCl3のモル比=1:少くとも2 (C6H53P+2PCl3→3C6H5PCl2 (C6H53P対PCl3のモル比=少くとも2:1 2(C6H53P+PCl3→3(C6H52PCl. 両反応体の約3〜4:1ないし1:約3〜4と
いうモル比が一般に最も好ましく、約5〜7以
上:1または1:約5〜7以上のモル比ではそれ
以上の利益をもたらさない。
特に、約500ないし700℃/大気圧において行な
われる本発明の実施態様においては、反応体の一
方の過剰量は、約320ないし500℃/大気圧以上の
圧力において行なわれる実施態様の場合に比較し
て、目的生成物の組成にはるかに少ない効果しか
及ぼさない。このことはおそらく約500ないし700
℃で行なわれる実施態様における短かい反応時間
によるのであろう。
もちろん、ほぼ等モル比の出発物質を用いて本
発明による方法を実施することも可能である。し
かしながら、この場合には、2種の最終生成物の
うちジクロル−フエニル−ホスフアンおよびクロ
ル−ジフエニル−ホスフアンのうちのいずれも優
先的に得られずに、これらの化合物のほぼ等モル
量が生成するという結果になる。約320ないし500
℃において行なうという実施態様は、一般に適当
なモル比でトリフエニルホスフアンとできる限り
最近に蒸留された三塩化リンとを混合し、そして
この混合物を適当なオートクレーブまたは圧力管
内に、設定した温度に応じて、約10分間ないし12
時間保つことによつて行なわれる。反応が終了し
た後に、混合物は蒸留によつて精製される。この
方法は、回分的のみならずまた連続的にでも実施
することが可能である。
約500ないし700℃においてこの方法を実施する
場合には、配置装置を用いてトリフエニルホスフ
アンと三塩化リンの適当な混合物を加熱された反
応帯域内に供給することが有利である。反応帯域
としては、例えば電気的に加熱された管が適当で
ある。反応帯域から出る反応混合物は、受器体に
集められる。その際、冷却することが有利であ
る。
この実施態様においては、反応帯域にガス流を
通すことが有利であることがあり、その場合適当
なガスは、例えば窒素またはアルゴンのような不
活性ガスであるが、例えば塩化水素を使用するこ
ともできる。500ないし700℃において行なわれる
この実施態様は、連続的操作に特に適している。
本発明による方法(両方の実施態様を含む)
は、常に高い変換率をジクロル−フエニル−ホス
フアンおよび/またはクロル−ジフエニル−ホス
フアンの高いないしは極めて高い収量(より少量
を使用された出発化合物に関して)に結び付け
る。高い変換率と結び付けられたこれらの高い、
ないしは極めて高い収量によつて、また触媒また
は類似物の不存在においてトリフエニルホスフア
ンを三塩化リンと反応せしめて一方(ジクロル−
フエニル−ホスフアン)または他方の目的生成物
(クロル−ジフエニル−ホスフアン)を主として
得ることができるという事実によつて、本発明は
この技術分野においてかなりの進歩をもたらすも
のである。
本発明を以下の例において更に詳細に説明す
る。本発明による例に続いて、ツアイトシユリフ
ト・フユール・アンオルガニツシエ・ウント・ア
ルゲマイネ・ヘミー(Zeitschrift fu¨r
Anorganisthe und Allgemeine Chemie)第376
巻(1970年)第39頁に記載されたソマー(K.
Sommer)による従来技術に関する比較例を示
す。この比較例は、触媒の不存在で約280℃にお
いて自然発生的圧力の下に約6時間の経過中に、
トリフエニルホスフアンと三塩化リンとの極めて
僅かな反応しか起らないことおよび反応体の一方
(PCl3)のかなりの過剰量においてさえ目的生成
物の組成に実際上影響を及ぼさないことを示して
いる。
(A) 約320ないし500℃において行なわれる本発明
の方法 例 1 トリフエニルホスフアン90g(=0.3435モル)
および新たに蒸留した三塩化リン180g(=1.309
モル)(→モル比1:3.81)を500mlのタンタル製
のオートクレーブ中に350℃に3.5時間保つ。この
時間内に圧力は、40バールから23バールに低下す
る。次いで混合物を蒸留する。ジクロル−フエニ
ル−ホスフアン(沸点:56〜58℃/26.6pa)137
g(=0.765モル)およびクロル−ジフエニル−
ホスフアン(沸点:115〜120℃/26.6pa)25g
(=0.133モル)を得る。収量は、出発トリフエニ
ルホスフアンに関してジクロル−フエニル−ホス
フアンについて理論量の75%であり、そしてクロ
ル−ジフエニル−ホスフアンについて理論量の22
%である。過剰の三塩化リンは、オイルポンプの
上流にあるコールドトラツプに集められる。
例 2 トリフエニルホスフアン20g(=0.076モル)
および新たに蒸留した三塩化リン30g(=0.218
モル)(→モル比1:2.87)を90mlの圧力管内に
340〜350℃に5時間保つ。この混合物を次に蒸留
する。ジクロル−フエニル−ホスフアン30g(=
0.17モル)およびクロル−ジフエニル−ホスフア
ン5g(=0.0227モル)(モル比7.5:1)を得
る。収量は、出発トリフエニルホスフアンに関し
てジクロル−フエニル−ホスフアンについて理論
量73%であり、そしてクロル−ジフエニル−ホス
フアンについて理論量の20%である。過剰の三塩
化リンは、オイルポンプの上流にあるコールドト
ラツプに集められる。
例 3 トリフエニルホスフアン20g(=0.076モル)
および新たに蒸留した三塩化リン21g(=0.1527
モル)(→モル比1:2.0)を90mlの圧力管内に
340〜350℃に5時間保つ。この混合物を蒸留す
る。ジクロル−フエニル−ホスフアン23g(=
0.13モル)およびクロル−ジフエニル−ホスフア
ン8g(=0.0363モル)(モル比3.6:1)を得
る。収量は、出発トリフエニルホスフアンに関し
てジクロル−フエニル−ホスフアンについて理論
量の56%であり、そしてクロル−ジフエニル−ホ
スフアンについて理論量の32%である。過剰の三
塩化リンは、オイルポンプの上流にあるコールド
トラツプに集められる。
例 4 トリフエニルホスフアン213g(=0.814モル)
および新たに蒸留した三塩化リン57g(=0.414
モル)(→モル比1.97:1)を500mlのタンタル製
オートクレーブ中に350℃において6.5時間保つ。
圧力は7〜10バールである。この混合物を次に蒸
留する。実質的にジクロル−フエニル−ホスフア
ンからなる前留出物40g、クロル−ジフエニル−
ホスフアン175gおよびトリフエニルホスフアン
34gを得る。クロル−ジフエニル−ホスフアンの
収量は、84%の変換率において理論量の78%であ
る。
例 5 トリフエニルホスフアン30g(=0.1145モル)
および新たに蒸留した三塩化リン16g(=0.116
モル)(→モル比約1:1)を容積約90mlの圧力
管内に350℃において6時間保つ。この混合物を
次に蒸留する。ジクロル−フエニル−ホスフアン
19g(0.1065モル)およびクロル−ジフエニル−
ホスフアン20g(0.091モル)を得る。収量はジ
クロル−フエニル−ホスフアンについて理論量の
46.5%であり、そしてクロル−ジフエニル−ホス
フアンについて理論量の40%である。
(B) 約500〜700℃において行なわれる本発明の方
法 例 6 直径6mmの石英のラシツヒリングを充填し、僅
かに傾斜せしめた、窒素でフラツシングし、内部
に580℃に加熱した電熱炉を配置せしめた長さ60
cmの石英管に、新たに蒸留した三塩化リン46g
(=0.3345モル)およびトリフエニルホスフアン
31g(=0.1182モル)(→モル比2.83:1)の混
合物を30分間に亘つて滴加する。受器に集められ
た反応混合物を蒸留する。ジクロル−フエニル−
ホスフアン27g(=0.151モル)およびクロル−
ジフエニル−ホスフアン13.5g(=0.0612モル)
(→モル比2.5:1)、未反応の三塩化リンおよび
未反応のトリフエニルホスフアンを得る。出発ト
リフエニルホスフアンに関する収量は、85%の変
換率においてジクロル−フエニル−ホスフアンに
ついて理論量の50%であり、そしてクロル−ジフ
エニル−ホスフアンについて理論量の41%であ
る。
例 7 例6において記載されそして620℃に加熱され
た装置に、新たに蒸留された三塩化リン60g(=
0.4364モル)およびトリフエニルホスフアン40g
(=0.1527モル)(→モル比2.86:1)の混合物を
30分間に亘つて滴加する。次いで蒸留によりジク
ロル−フエニル−ホスフアン38g(=0.1212モ
ル)およびクロル−ジフエニル−ホスフアン16.5
g(0.075モル)(→モル比2.83:1)、未反応の
三塩化リンおよび未反応のトリフエニルホスフア
ンが得られる。出発トリフエニルホスフアンに対
する収量は、87%の変換率において、ジクロル−
フエニル−ホスフアンについて理論量の52%であ
り、そしてクロル−ジフエニル−ホスフアンにつ
いて理論量の38%である。
例 8 例6において記載され、そして620℃に加熱さ
れた装置に、新たに蒸留された三塩化リン78g
(=0.567モル)およびトリフエニルホスフアン32
g(=0.122モル)(→モル比4.65:1)の混合物
を30分間に亘つて滴加する。次いで蒸留によりジ
クロル−フエニル−ホスフアン33g(=0.184モ
ル)およびクロル−ジフエニル−ホスフアン12g
(=0.0544モル)(→モル比3.39:1)、未反応の
三塩化リンおよび未反応のトリフエニルホスフア
ンが得られる。出発トリフエニルホスフアンに関
して、収量は、92%の変換率においてジクロル−
フエニル−ホスフアンについて理論量の55%であ
り、そしてクロル−ジフエニル−ホスフアンにつ
いて理論量の33%である。
例 9 例6において記載されそして620℃に加熱され
た装置に、新たに蒸留された三塩化リン120g
(=0.873モル)およびトリフエニルホスフアン80
g(0.3053モル)(→モル比2.86:1)の混合物
を30分間に亘つて滴加する。次いで蒸留によりジ
クロル−フエニルホスフアン56g(0.313モル)
およびクロル−ジフエニル−ホスフアン33g(=
0.15モル)(→モル比2.08:1)、未反応の三塩化
リンおよび未反応のトリフエニルホスフアンが得
られる。収量は、使用されたトリフエニルホスフ
アンに関して、71%の変換率においてジクロル−
フエニル−ホスフアンについて理論量の48%であ
り、そしてクロル−ジフエニル−ホスフアンにつ
いて理論量の46.5%である。
例 10 例6において記載されそして620℃に加熱され
た装置に、新たに蒸留された三塩化リン60g(=
0.4364モル)およびトリフエニルホスフアン40g
(=0.1527モル)(→モル比2.86:1)の混合物を
20分間に亘つて滴加する。次いで蒸留によりジク
ロル−フエニル−ホスフアン24g(=0.134モル)
およびクロル−ジフエニル−ホスフアン17g(=
0.077モル)(→モル比1.74:1)、未反応の三塩
化リンおよび未反応のトリフエニルホスフアンが
得られる。収量は、71%の変換率において、使用
されたトリフエニルホスフアンに関してジクロル
−フエニル−ホスフアンについて理論量の41%で
あり、そしてクロル−ジフエニルホスフアンにつ
いて理論量の47%である。得られたクロルホスフ
アンは、特に純粋である。
例 11 トリフエニルホスフアン20g(=0.076モル)
および新たに蒸留した三塩化リン30g(=0.218
モル)(→モル比1:2.87)を90mlの圧力管中に
320℃に12時間保つ。この混合物を次に蒸留する。
ジクロルフエニル−ホスフアン7.5g(=0.042モ
ル)およびクロル−ジフエニル−ホスフアン5.5
g(=0.025モル)(モル比1.68:1)が得られ
る。
収量は、出発トリフエニルホスフアンに関して
ジクロルフエニルホスフアンについて理論量の
18.4%であり、そしてクロルジフエニルホスフア
ンについて理論量の16%である。未変換のトリフ
エニルホスフアン12gが底部液(蒸留残渣)から
分離され得、従つてトリフエニルホスフアンの変
換率は、理論量の40%である。過剰の三塩化リン
は、オイルポンプの上流にあるコールドトラツプ
に集められる。
(C) 比較例: トリフエニルホスフアン20g(=0.076モル)
および新たに蒸留した三塩化リン40g(=0.291
モル)(→モル比1:3.82)を、容量約90mlの密
封管内に280℃において6時間保つ。次いでこの
混合物をを蒸留する。これにより未反応のトリフ
エニルホスフアンおよび三塩化リンのほかに、ジ
クロル−フエニル−ホスフアン約300mg(=1.68
ミリモル)およびクロル−ジフエニル−ホスフア
ン約350mg(=1.59ミリモル)(→モル比1.06:
1;重量の記載は、粗留出物のガスクロマトグラ
フイーによる分析に基づく)が得られる。ジクロ
ル−フエニル−ホスフアンおよびクロル−ジフエ
ニルホスフアンについての変換率において約2%
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高められた温度においてトリフエニルホスフ
    アン(C6H53Pを三塩化リンPCl3と反応させるこ
    とにより式 (C6H5oPCl3-o (上式中、nは1または2である) で表されるクロル−フエニル−ホスフアンを製造
    する方法において、反応を320ないし700℃の温度
    において行うことを特徴とする上記クロル−フエ
    ニル−ホスフアンの製造方法。 2 反応を高い圧力、特に自然発生的圧力の下に
    320ないし500℃の温度範囲において行う特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 反応を常圧下に500ないし700℃の温度範囲に
    おいて行う特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 出発物質トリフエニルホスフアンおよび三塩
    化リンを1:少なくとも2または少なくとも2:
    1のモル比で使用する特許請求の範囲第1項〜第
    3項のいずれかに記載の方法。 5 反応を触媒の不存在において実施する特許請
    求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の方
    法。
JP58076327A 1982-05-03 1983-05-02 クロル−フエニル−ホスフアンの製造方法 Granted JPS58203997A (ja)

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EP0093420B2 (de) 1989-12-06
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