JPH0375468A - 蓄冷型保冷庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、蓄冷剤の蓄冷運転中にこれと平行して保冷庫
内の保冷運転も行い、生鮮食品や医薬品などの冷蔵ある
いは冷凍を要する商品の輸送に使用するとともに、基地
などにおいても冷凍冷蔵保冷庫として使用できる蓄冷型
保冷庫に間するものである。

従来の技術 近年、生鮮食品の流通段階において従来の冷凍冷蔵車に
加えて、蓄冷剤を用いた小型の蓄冷型保冷庫が使用され
てきている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の蓄冷型保冷庫
の一例に付いて説明する。例えば、実公昭６３−１４２
６６４号公報等において知られているような冷却コンテ
ナがある。その構成としては、蓄冷部材を格納する格納
箱と、被冷却物品の収納空間を規定すると共に前記格納
箱を収容する箱体と、前記格納箱に設けられた第１及び
第２の開口部と、該第１及び第２の開口部の少なくとも
一方を開閉自在に蓋するダンパ部と、該ダンパ部の開閉
を制御する制御部とを有し、前記第１の開口部は前記第
２の開口部よりも高い位置に配されているものである。

収納空間の冷却は、冷却された蓄冷部材と収納空間の空
気の熱交換によって行われており、ダンパ部を開閉する
ことにより蓄冷部材との熱交換量を制御している。ダン
パが開となると蓄冷部材によって冷却された空気が収納
空間にはいり、収納空間内の暖かい空気は第１の開口部
より格納箱内にはいるという自然対流によって空気が箱
体内を楯環し収納空間を冷却するものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では、格納箱内と箱体内と
の間の仕切り部材が断熱材ｔ−備えたものではないため
、蓄冷部材を冷却し凍結させる過程で、仕切り部材を介
して箱体内も同時に冷却される。従って、箱体内は温度
調節機能がないため、冷蔵保冷の場合にはダンパ部が閉
じた状態であっても、格納箱内と箱体内の間で熱交換が
なされ保冷庫内が０℃以下にもなる。このようなことが
原因となって冷蔵保冷の輸送品物が凍結し、生鮮輸送品
物に低温障害が起き、商品価値がなくなったり、蓄冷部
材の冷却中には、箱体内に輸送品物を保管することがで
きないため、生鮮輸送品物が常温下にさらされ、腐敗を
招くという場合もあった。

また、以上のようなことに加えて、保冷庫を使用する時
間は、蓄冷部材冷却運転中以外に限られ、使用時間が短
く、経済性も悪いという欠点があった。

本発明は、上記課題を解決するもので、格納箱内と箱体
内の間の仕切り部材が断熱材を備えたものであるため、
蓄冷部材の冷却運転中に、格納箱内と箱体内との間での
熱交換が少なく、保冷室内の温度降下が抑制されるため
、保冷室内が０℃以下となり冷蔵保冷品物が凍結したり
することがなく、また、保冷運転中のみならず、基地な
どにおける蓄冷部材の冷却運転中においても保冷室への
冷風量を制御して保冷室内を設定温度に維持できる事に
より、冷蔵保冷並びに冷凍保冷の保管ができ、輸送機器
だけでなく、基地などに備えっけの保冷保管庫としても
使用できる。従って、以上のようなことから経済性が高
く、使用範囲の広い蓄冷型保冷庫を提供できるものであ
る。

課題を解決するための手段 上記８題を解決するため本発明の蓄冷型保冷庫は、複数
の開口部を上部に設けた第１の断熱箱体と、前記第１の
断熱箱体内に構成される蓄冷室と、前記蓄冷室内に設置
された蓄冷剤と、冷却器と、冷却ファンと、保冷ファン
と、前記第１の断熱箱体を内部に格納する第２の断熱箱
体と、前記第２の断熱箱体内に第１の断熱箱体によって
規定される保冷室と、前記蓄冷剤の温度を検出する蓄冷
剤温度検知器と、前記保冷室内の温度を検出する保冷室
温度検知器と、前記第２の断熱箱体の外側面に取り付け
られている冷凍機ユニットとを備えてなるものである。

作用 本発明は上述したような構成によって、蓄冷室が蓄冷運
転中であっても蓄冷剤の凍結運転と同時に、保冷室内も
設定温度に維持できるので従来の基地などに別途保冷保
管庫を保有しているのに比べて、保冷保管庫の購入維持
管理を不要にさせ、基地内の設置滞留スペースの有効活
用が図れ、輸送〜基地（保冷保管）における輸送品物の
搬出入＼ 作業の削減、及びこれに伴う輸送品物の品温維持による
品質の確保を実現することができる。

実施例 以下本発明の一実施例について第１図、第２図を参照し
ながら説明する。

第１図において、１は第２の断熱箱体で断熱材を内蔵し
たキャビネット２と、ドア３と、キャビネット２とドア
３をシールするガスケット４とにより構成されている。

５は断熱材を内蔵した第１の断熱箱体で、その上部に吐
出口６と吸入口７が設けられ、第２の断熱箱体１内の上
部に取り付けられている。前記第１の断熱箱体５の内部
に構成される蓄冷室８には、冷却ファン９と、蓄冷剤１
０ｔ！：冷却凝固させる冷却器１１と、保冷ファン１２
が第１図に示されるごとく一列に配設されており、前記
蓄冷剤１０の蓄冷検知と凍結温度の制御を行う蓄冷剤温
度検知器１３も取り付けられ、検知部１４を前記蓄冷剤
１０の表面に取り付けている。前記第２の断熱箱体１内
に前記第１の断熱箱体５によって規定された保冷室１５
が前記第１の断熱箱体５の下部に構成されており、１６
は前記保冷室１５内の上部、すなわち前記第１の断熱箱
体５の外側面下部に取り付けられ、前記保冷室１５内の
保冷温度を検出し、前記保冷ファン１２を制御する保冷
室温度検知器である。１７はコンプレッサ、１８はコン
デンサでキャピラリチューブ（図示せず）と共に前記第
２の断熱箱体１の外側面下部に取り付けられ冷凍機ユニ
ット１９を構成しており、前記冷却器１１と直列に接続
し冷凍サイクルを形成している。２０は電源コードで商
用電源、２１に接続され、２２はバッテリで前記保冷フ
ァン１２の電源である。

電気配線図は第２図に示すように、前記保冷ファン１２
と前記保冷室温度検知器１６は直列に接続し前記バッテ
リ２２に接続している。また、前記コンプレッサ１７と
前記冷却ファン９は共に前記蓄冷剤温度検知器１３を介
して、並列に前記商用電源２１に接続している。

以上のように構成された蓄冷型保冷庫について以下第１
図、第２図を用いてその動作を説明する。

まず、基地やベースなどにおいて電源コード２０を電源
２１に差し込みコンプレッサ１７、冷却ファン９を運転
し蓄冷剤１０の蓄冷運転を行う。

冷却された冷却器１１により蓄冷剤１０を冷却し、蓄冷
剤１０が完全に冷却凝固されて検知部１４の温度が蓄冷
剤１０の凍結温度より低い所定の温度（例えば約−３０
℃）になると蓄冷剤温度検知器１３が作動し、コンプレ
ッサ１７、冷却ファン９の運転を停止する。以降コンプ
レッサ１７の停止、運転を繰り返し、蓄冷剤１０の温度
が上昇・低下しないように蓄冷剤１０の凍結温度を一定
の温度範囲内（例えば約−３０℃）に制御する。蓄冷運
転によって蓄冷室８内は保冷室１５内より低い温度（例
えば約−４０℃）に保たれているが、蓄冷室８を形成す
る第１の断熱箱体５は断熱材を内蔵しているため、蓄冷
室８と保冷室１５との熱交換は微少に制限されている。

また、第１の断熱箱体５の開口部となっている吐出口６
と吸入口７は上部に設けられているため蓄冷室８内の冷
却された空気は自然対流によって保冷室１５内に流れ込
むことはない。

一方、蓄冷剤１０の蓄冷運転を開始すると同時に、バッ
テリ２２の充電及び、保冷室１５の保冷も開始する。ま
た、保冷室１５内の保冷運転も行う。まず、保冷室１５
内の上部に取り付けられている保冷室温度検知器１６が
動作し、保冷ファン１２が運転される０次に、これによ
って蓄冷室８内の冷却された空気が吐出口６を通り保冷
室１５内に導かれ、保冷室１５内の空気は吸入口７を通
り蓄冷室８内に導入される０以上の動作を保冷室１５が
設定温度（例えば５℃）となるまで行い、設定温度に達
すると保冷室温度検知器により保冷ファン１２を制御し
、保冷室１５内への冷風量を調整することで保冷室１５
内の温度を維持し、輸送品物２３の保冷を行うものであ
る。

次に保冷輸送に使用する場合について説明する。

蓄冷剤１０の蓄冷とバッテリ２２の充電が終了した上で
、電源コード２０を商用電源２１より抜き取り、コンプ
レッサ１７及び冷却ファン９の運転を停止する。そして
輸送用トラックや船舶、航空機などに乗せて目的地まで
輸送する。この時、保冷室１５内の保冷は以下のように
して行う、まず、保冷室１５内の温度が上昇すると、保
冷室１５の上部に取り付けられている保冷室温度検知器
１６が動作することにより保冷ファン１２を運転し、蓄
冷剤１０の融解潜熱により得られる冷風を吐出口６より
保冷室１５内に送り込み、保冷室１５内の空気を吸入口
７より蓄冷室８内へ導入し冷却する０以上のように保冷
室温度検知器１６により保冷ファン１２を制御すること
で、保冷室１５内の温度を維持し、輸送品物２３の保冷
を行うものである。

以上のように本実施例によれば、輸送中においても、ま
た、ベースや基地における蓄冷剤１０の蓄冷運転中にお
いても保冷室温度検知器１６の制御により保冷ファン１
２を運転し、蓄冷室８内の冷気を保冷室１５内に導入し
、保冷室１５内の温度を維持することにより輸送品物２
３を保冷することができる。すなわち、蓄冷剤１０の蓄
冷中には蓄冷室８内が保冷室１５内より低い温度（例え
ば約−４０℃）に保たれているが、第１の断熱箱体５は
断熱材な内蔵しているため、蓄冷室８と保冷室１５との
熱交換は微少に制限されており、第１の断熱箱体５の開
口部となっている吐出口６と吸入口７は上部に設けられ
ているため蓄冷室８内の冷却された空気が自然対流によ
って保冷室１５内に流れ込むことはなく、よって、保冷
室１５内が設定温度を維持し、冷蔵保冷品物が凍結する
ようなことがないため、蓄冷運転中の保冷が可能となっ
た０以上のように、蓄冷運転中においても保冷庫として
使用できるので、別途保冷保管庫を保有する必要がなく
、保冷保管庫の購入・維持管理を不要にさせ、基地及び
ベース内の設置滞留スペースを大幅に削減してスペース
の有効活用が図れる。

また、輸送〜基地（保冷保管）における輸送品物２３の
振出人作業の削減とこれにともなう品温維持による品質
の確保を実現することができる。

また、保冷室１５内の保冷室温度検知器１６の設定値を
変えれば１台で冷蔵だけでなく冷凍の温度帯にも対応で
き、温度帯に応じた専用の保冷庫を所有する必要がなく
、保冷庫の購入費用を削減することができる。

発明の効果 本発明は上記実施例から明らかなように、複数の開口部
を上部に設けた第１の断熱箱体と、前記第１の断熱箱体
内に構成される蓄冷室と、前記蓄冷室に設置された蓄冷
剤と、冷却器と、冷却ファンと、保冷ファンと、前記第
１の断熱箱体を内部に格納する第２の断熱箱体と、前記
第２の断熱箱体内に第１の断熱箱体によって規定される
保冷室と、前記蓄冷剤の温度を検出する蓄冷剤温度検知
器と、前記保冷室内の温度を検出する保冷室温度検知器
と、前記第２の断熱箱体の外側面に取り付けられている
冷凍機ユニットとを備えた構成としているため、輸送中
だけでなく、基地などにおける蓄冷運転中においても、
保冷室内への冷風量を制御して冷蔵保冷並びに冷凍保冷
を可能とすることができる。従って、輸送機器としてだ
けでなく、基地などに備えっけの保冷保管庫としても使
用できる使用範囲の広い蓄冷型保冷庫を提供できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の蓄冷型保冷庫の縦断面図、
第２図は同電気配線図である。 １・　・第２の断熱箱体、５・　・第１の断熱箱体、８
・　・蓄冷室、９・・・冷却ファン、１０・・・蓄冷剤
、１１・　・冷却器、１２・保冷ファン、１３・　・蓄
冷剤温度検知器、１５・・・保冷室、１６・・・保冷室
温度検知器。 １９・・・冷凍機ユニット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数の開口部を上部に設けた第１の断熱箱体と、前記第
   １の断熱箱体内に構成される蓄冷室と、前記蓄冷室に設
   置された蓄冷剤と、冷却器と、冷却ファンと、保冷ファ
   ンと、前記第１の断熱箱体を内部に格納する第２の断熱
   箱体と、前記第２の断熱箱体内に第１の断熱箱体によっ
   て規定される保冷室と、前記蓄冷剤の温度を検出する蓄
   冷剤温度検知器と、前記保冷室内の温度を検出する保冷
   室温度検知器と、前記第２の断熱箱体の外側面に取り付
   けられている冷凍機ユニットとを備えたことを特徴とす
   る蓄冷型保冷庫。