JPH0372693A - 配線部材及びその形成方法 - Google Patents

配線部材及びその形成方法

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JPH0372693A
JPH0372693A JP20857489A JP20857489A JPH0372693A JP H0372693 A JPH0372693 A JP H0372693A JP 20857489 A JP20857489 A JP 20857489A JP 20857489 A JP20857489 A JP 20857489A JP H0372693 A JPH0372693 A JP H0372693A
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JP
Japan
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insulating film
wiring
etching
film
coated
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JP20857489A
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Kaoru Oogoya
薫 大鋸谷
Hiroki Nezu
広樹 根津
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、配線技術に関し、特に、下層配線と上層配線
との間の層間絶縁膜に塗布型の絶縁膜を使用する多層配
線技術に適用して有効な技術に関するものである。
〔従来の技術〕
半導体集積回路装置は配線引き回しによる集積度の低下
を防止する目的で半導体基板上に複数層の配線を積層し
た所謂多層配線構造で構成される。
複数層の夫々の配線は通常アルミニウム合金配線で形成
され、これらの配線は主に半導体基板の主面に形成され
た半導体素子間を電気的に接続する。
複数層のうち下層配線と上層配線との接続は両者間の層
間絶縁膜に形成された接続孔を通して行われる。
− 4− 前記層間絶縁膜は、例えば特開昭61−196555号
公報に記載されるように、上層配線のステップカバレッ
ジを向上する目的で表面が平坦化される。この層間絶縁
膜は3層構造の酸化珪素膜で形成される。層間絶縁膜の
下層の酸化珪素膜はプラズマCVD法で堆積される。中
間層の酸化珪素膜は5OG(Spin On Glas
s)法で塗布される。
このSOG法で塗布された酸化珪素膜は塗布後にベータ
処理を施して無機化される。SOG法で塗布された酸化
珪素膜は、流動性を有するので、下層配線上の凸部分に
比べて下層配線間の目部分に厚い膜厚で塗布され、下地
の段差形状を緩和する。
このSOG法で塗布された酸化珪素膜は全面エツチング
処理により下層配線上の凸部分が除去される。この除去
は下層配線、上層配線の夫々を接続する接続孔内にSO
G法で塗布された酸化珪素膜を露出させない目的で行わ
れる。前記層間絶縁膜の上層の酸化珪素膜はプラズマC
VD法で堆積される。
このように構成される3層構造の層間絶縁膜は、中間層
のSOG法で塗布された酸化珪素膜により表面を平坦化
することができるので、上層配線のステップカバレッジ
を向上することができる。また、眉間絶縁膜は、下層配
線、上層配線の夫々を接続する接続孔を形成する際にS
OG法で塗布された酸化珪素膜が存在しない(接続孔内
に露出しない)ので、接続孔内にサイドエツチング部が
生じない。つまり、接続孔内のサイドエツチング部に基
づく段差形状を緩和し、上層配線のステップカバレッジ
を向上することができる。
前記層間絶縁膜の中間層であるSOG法で塗布された酸
化珪素膜の全面エツチングは、例えば特開昭61−28
5737号公報に記載されるように、反応性イオンエツ
チング(RIE)で行われる。
反応性イオンエツチングはハロゲン化メタンを主成分と
するエツチングガス、例えばCHF3及びCF4の混合
エツチングガスを使用する。また、全面エツチングは、
例えば特公昭58−6306号公報に記載されるように
、スパッタエツチングで行われる。スパッタエツチング
はアルゴン(Ar)ガス及び酸素(02)ガス雰囲気中
において行われる。
〔発明が解決しようとする裸題〕
(1)前述の半導体集積回路装置の多層配線構造で使用
される層間絶縁膜の中間層としてはSOG法で塗布され
た酸化珪素膜が使用される。この酸化珪素膜は塗布後の
ベーク処理で無機化(ガラス化)されしかも内部応力が
大きいので割れ易い(クラックを生じ易い)。このため
、SOG法で塗布された酸化珪素膜の膜厚を厚くするこ
とができず、下層配線間の凹部分の段差形状を緩和し平
坦化を充分に図ることができないので、上層配線のステ
ップカバレッジが低下するという問題点を生じる。
また、前記下層配線間の凹部分の段差形状を充分に緩和
するには、SOG法で酸化珪素膜を複数回塗布すると共
に塗布毎にベーク処理を施し、合計の膜厚を厚く形成し
なくてはならない、このため、層間絶縁膜の形成工程数
が増加し、結果的に半導体集積回路装置の製造プロセス
が長くなるという問題点を生じる。
(2)前記層間絶縁膜の中間層であるSOG法で塗布さ
れた酸化珪素膜の膜厚は下地段差形状例えば下層配線の
配線幅に依存する。つまり、酸化珪素膜は配線幅が小さ
い領域での下層配線上の平坦部において薄い膜厚で塗布
される。また、酸化珪素膜は配線幅が大きい領域での下
層配線上の平坦部において厚い膜厚で塗布される。この
SOG法で塗布された酸化珪素膜は、全面エツチング処
理が施されるが、この処理の際に膜厚の厚い領域ではエ
ツチング残りを生じる。また、酸化珪素膜は、膜厚の薄
い領域ではオーバーエツチングにより下層配線間の凹部
分に埋込まれた酸化珪素膜を多量に除去してしまうので
、平坦性が劣化される。このように、SOG法で塗布さ
れた酸化珪素膜の膜厚にばらつきを生じるので、層間絶
縁膜に形成される接続孔の加工にばらつきを生じて導通
不良が発生したり、下地の層間絶縁膜の平担性の劣化に
基づき上層配線のステップカバレッジが低下するという
問題点を生じる。
(3)前記層間絶縁膜の中間層であるSOG法で8 塗布された酸化珪素膜の全面エツチングは反応性イオン
エツチングで行っている。反応性イオンエツチングは、
ハロゲン化メタンを主成分とするエツチングガスを使用
するので、SOG法で堆積された酸化珪素膜の表面に炭
素系汚染物質が付着する。この炭素系汚染物質はSOG
法で塗布された酸化珪素膜の膜質を劣化するという問題
点を生じる。
また、この炭素系汚染物質はSOG法で塗布された酸化
珪素膜とプラズマCVD法で堆積した酸化珪素膜との間
で剥がれ易いという問題点を生じる。
また、前記炭素系汚染物質は除去する必要があるので、
この炭素系汚染物質を除去する工程に相当する分、半導
体集積回路装置の製造プロセスが長くなるという問題点
を生じる。
また、炭素系汚染物質を除去する目的で02プラズマに
さらすと、SOG法で塗布した酸化珪素膜として、例え
ば特開昭63−164342号公報に記載されるように
、メチル基が混入された有機物を使用した場合には、こ
の有機酸化珪素膜が無機化する。この2つの現象が同時
に生じるため、各々独立に制御することができないとい
う問題点を生じる。
(4)前記層間絶縁膜の中間層であるSOG法で塗布さ
れた酸化珪素膜の全面エツチングに際し、下層のプラズ
マCVD法で堆積した酸化珪素膜のエツチング条件の配
慮がなされていない。このため、層間絶縁膜の下層配線
上の膜厚にばらつきを生じ、SOG法で塗布された酸化
珪素膜のエツチング速度が下層の酸化珪素膜に比べて遅
い場合には接続孔が導通しない等の問題点が生じる。
また、SOG膜で塗布された酸化珪素膜のエツチング速
度が下層の酸化珪素膜に比べて速い場合には下層配線間
の凹部分の膜厚が薄くなり層間絶縁膜の表面の平坦性が
劣化する。この平坦性の劣化は上層配線のステップカバ
レッジを低下するという問題点を生じる。
(5)層間絶縁膜の中間層であるSOG法で塗布した酸
化珪素膜として、例えば特開昭63−164342号公
報に記載されるように、メチル基が混入された有機物を
使用することが知られている。
つまり、この酸化珪素膜は、ガラス化されないので割れ
にくく、厚い膜厚で形成し、平坦化を図ることができる
。この有機酸化珪素膜は、塗布、ベーク処理の夫々が終
了した後、酸素ガスプラズマ処理により無機化される。
このため、前記SOG法で塗布された有機酸化珪素膜の
採用は、無機化処理に相当する分、半導体集積回路装置
の製造プロセスが長くなるという問題点を生じる。
本発明の目的は、多層配線構造を有する配線部材におい
て、上層配線の電気的信頼性を向上することが可能な技
術を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記層間絶縁膜の表面の平坦化を
図ると共に、前記層間絶縁膜に形成された接続孔内での
上層配線のステップカバレッジを向上することが可能な
技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記層間絶縁膜の製造工程数を低
減し、配線部材の製造プロセスを短縮することが可能な
技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記層間絶縁膜のSOG法で塗布
された酸化珪素膜の膜厚の下地段差形状の依存性を低減
し、下層配線と上層配線との導通不良を防止して電気的
信頼性を向上すると共に、眉間絶縁膜の表面の平担性を
向上することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、多層配線構造を有する配線部材に
おいて、眉間絶縁膜のSOG法で塗布した酸化珪素膜の
全面エツチングの際に、表面に付着する炭素系汚染物質
を低減し、前記酸化珪素膜の膜質を向上すると共に、層
間絶縁膜の剥がれを防止することが可能な技術を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、前記多層配線構造を有する配線部
材において、前記SOG法で塗布した酸化珪素膜の膜質
を向上するための製造工程数を低減し、製造プロセスを
短縮することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、多層配線構造を有する配線部材に
おいて、層間絶縁膜のSOG法で塗布した酸化珪素膜の
全面エツチング、の際の膜厚のばら11 2 つきを低減し、下層配線と上層配線との導通不良を防止
して電気的信頼性を向上すると共に、眉間絶縁膜の表面
の平担性を向上することが可能な技術を提供することに
ある。
本発明の他の目的は、多層配線構造を有する配線部材に
おいて、層間絶縁膜のSOG法で塗布される有機酸化珪
素膜の無機化処理に相当する製造工程数を低減し、配線
部材の製造プロセスを短縮することが可能な技術を提供
することにある。
本発明の他の目的は、多層配線構造を有する配線部材に
おいて、下層配線、上層配線の夫々を接続する接続孔の
加工マージンを向上することが可能な技術を提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、多層配線構造を有する配線部材に
おいて、製造上の歩留りを向上することが可能な技術を
提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)下層配線、上層配線の夫々が、堆積型の第1絶縁
膜、塗布型の第2絶縁膜、堆積型の第3絶縁膜の夫々を
順次積層した層間絶縁膜に形成される接続孔を通して電
気的に接続される配線部材において、前記塗布型の第2
絶縁膜を有機物で形成し、この塗布型の第2絶縁膜を前
記堆積型の第1絶縁膜上の前記下層配線で形成された白
部分を除くそれ以外の凹部分のみに形成する。前記堆積
型の第1絶縁膜、堆積型の第3絶縁膜の夫々はプラズマ
CVD法で堆積した酸化珪素膜、前記塗布型の第2絶縁
膜はSOG法で塗布した酸化珪素膜である。
(2)前記(1)の接続孔を通して上層配線と接続され
る下層配線の配線幅をこの下層配線の膜厚の10倍以下
で形成する。
(3)前記(1)又は(2)の層間絶縁膜の塗布型の第
2絶縁膜は5〜20[重量%]の炭素含有量で形成され
る。
(4)前記(1)乃至(3)の接続孔を通して上層配線
が接続される下層配線のうち、他の下層配線に比べて低
い位置に形成された下層配線下にはダミーペデスタルを
形成する。
(5)前記(1)乃至(4)の層間絶縁膜の塗布型の第
2絶縁膜の下層配線上の除去はスパッタエツチングで行
い、このスパッタエツチングの塗布型の第2絶縁膜:堆
積型の第1絶縁膜のエツチング選択比を1.4〜2.0
で行う。
(6)前記(1)乃至(5)の層間絶縁膜の塗布型の第
2絶縁膜の下層配線上の除去はハロゲン化メタンを主成
分とするエツチングガスを使用する反応性イオンエツチ
ング、スパッタエツチングの夫々を順次節して行う。
(7)前記(5)又は(6)のスパッタエツチングは酸
素ガス:アルゴンガスの混合比を0〜1にする。
(8)前記(5)乃至(7)の層間絶縁膜の塗布型の第
2絶縁膜は、前記スパッタエツチングを施した後に、酸
素プラズマ処理を施す。
(9)前記(5)乃至(8)の層間絶縁膜の塗布型の第
2絶縁膜はスパッタエツチング前に真空ベク処理が施さ
れる。
(10)前記(1)乃至(9)の層間絶縁膜の塗布型の
第2絶縁膜のスパッタエツチング後、それと同一真空系
内において前記塗布型の第2絶縁膜の表面に堆積型の第
3絶縁膜を堆積する。
〔作  用〕
上述した手段(1)によれば、前記層間絶縁膜の塗布型
の第2絶縁膜はガラス化されず、内部応力を低減するこ
とができ、この塗布型の第2絶縁膜の膜厚をクラックを
生じさせないで厚く形成できるので、層間絶縁膜の表面
の平坦化を図り、上層配線の断線の発生やマイグレーシ
ョンを低減することができると共に、前記層間絶縁膜に
形成された接続孔内に塗布型の第2絶縁膜が露出しない
ので、塗布型の第2絶縁膜からの脱ガスの発生や塗布型
の第2絶縁膜のサイドエツチングの発生を防止し、前記
接続孔内での上層配線のステップカニ5 16 バレツジを向上することができる。この結果、配線部材
の上層配線の電気的信頼性を向上することができる。
上述した手段(2)によれば、前記層間絶縁膜の塗布型
の第2絶縁膜の膜厚の下層配線パターンの依存性を低減
することができるので、前記塗布型の第2絶縁膜の前記
下層配線上の膜厚を均一化することができる。この結果
、塗布型の第2絶縁膜の下層配線上での除去を確実に行
い、塗布型の第2絶縁膜の残存を低減しくエツチング残
りがなくなる)、前記層間絶縁膜に形成された接続孔内
に塗布型の第2絶縁膜が露出しないので、塗布型の第2
絶縁膜からの脱ガスの発生や塗布型の第2絶縁膜のサイ
ドエツチングの発生を防止し、前記接続孔内での上層配
線のステップカバレッジをより一層向上することができ
る。
上述した手段(3)によれば、前記層間絶縁膜の塗布型
の第2絶縁膜に発生するクラックを低減することができ
ると共に、前記塗布型の第2絶縁膜のエツチング速度の
制御性を向上することができる。
上述した手段(4)によれば、前記層間絶縁膜の塗布型
の第2絶縁膜の下層配線上の膜厚をそれ以外の平坦部分
の膜厚に比べて薄くし、かつどの下層配線上においても
均一化することができる。
この結果、塗布型の第2絶縁膜の下層配線上での除去が
確実に行え、塗布型の第2絶縁膜の残存を低減でき、前
記層間絶縁膜に形成された接続孔内に塗布型の第2絶縁
膜が露出しないので、塗布型の第2絶縁膜からの脱ガス
の発生や塗布型の第2絶縁膜のサイドエツチングの発生
を防止し、前記接続孔内での上層配線のステップカバレ
ッジをより一層向上することができる。
上述した手段(5)によれば、前記堆積型の第1絶縁膜
及び塗布型の第2絶縁膜の合計の膜厚の制御性を向上す
る(ばらつきを低減する)ことができるので、前記層間
絶縁膜に形成される接続孔の加工を確実に行うことがで
き、接続孔内での導通不良を低減し、電気的信頼性を向
上することができると共に、前記塗布型の第2絶縁膜の
下層配線間の凹部分のエツチング量を低減し、層間絶縁
膜の表面の平坦化を図ることができるので、上層配線の
断線の発生やマイグレーションを低減することができる
上述した手段(6)によれば、前記反応性イオンエツチ
ングで前記塗布型の第2絶縁膜の表面に付着した炭素系
汚染物質をスパッタエツチングにより除去することがで
きるので、この塗布型の第2絶縁膜の膜質を向上するこ
とができる。
上述した手段(7)によれば、前記塗布型の第2絶縁膜
のスパッタエツチングを行いながら、この塗布型の第2
絶縁膜の無機化処理を行うことができる。この結果、前
記層間絶縁膜に形成された接続孔内に前記塗布型の第2
絶縁膜が残存し露出したとしても、水分の発生や脱ガス
の発生がないので、上層配線の腐食を防止することがで
き或は上層配線の接続孔内でのステップカバレッジを向
上することができる。
また、前記スパッタエツチングで無機化処理を行うので
、無機化処理に相当する分、配線部材の製造プロセスを
短縮することができる。
上述した手段(8)によれば、前記塗布型の第2II!
4縁膜のスパッタエツチング後に、この塗布型の第2絶
縁膜を酸素プラズマ処理で無機化することができる。こ
の結果、前記層間絶縁膜に形成された接続孔内に前記塗
布型の第2絶縁膜が残存し露出したとしても、水分の発
生や脱ガスの発生がないので、上層配線の腐食を防止す
ることができ、或は上層配線のステップカバレッジを向
上することができる。
上述した手段(9)によれば、前記塗布型の第2絶縁膜
をスパッタエツチング前に予じめ真空べ一り処理で水分
を除去し、スパッタエツチングのエツチング量の制御を
向上することができる。この結果、前記層間M縁膜の塗
布型の第2絶縁膜の下層配線上を確実に除去することが
できる。
上述した手段(10)によれば、前記塗布型の第2絶縁
膜のスパッタエツチングで新たに露出された表面に水分
やガスが吸着する前に堆積型の第3絶縁膜を堆積するこ
とができるので、前記塗布9 0− 型の第2絶縁膜の膜質の劣化を防止することができる。
以下、本発明の構成について、本願出願人により先に出
願された特願平1−63037号に記載される半導体集
積回路装置(ゲートアレイ)の多層配線構造に本発明を
適用した一実施例とともに説明する。
なお、実施例を説明するための全回において、同一機能
を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は
省略する。
〔発明の実施例〕
(実施例I) 本発明の実施例Iである半導体集積回路装置の多層配線
構造の製造方法について、第1図乃至第8図(各製造工
程毎に示す要部断面図)を用いて説明する。
半導体集積回路装置の多層配線構造は以下のように形成
される。
まず、半導体基板1の主面上に下地絶縁膜2を形成し、
第1図に示すように、この下地絶縁膜2上に第1層目配
線(下層配線)3を形成する。
本実施例の半導体集積回路装置は、これに限定されない
が、ゲートアレイ方式を採用する論理LSIで構成され
る。この半導体集積回路装置の論理回路を形成する基本
セルはバイポーラトランジスタを主体に構成される。こ
の半導体集積回路装置は、前記基本セル内の半導体素子
間を接続する結線パターン及び基本セル間(論理回路間
)を接続する結線パターンを変更することにより種々の
論理機能を得ることができる。本実施例で使用する半導
体集積回路装置の具体的な構成は、前述したように、特
願平1−63037号に記載されるので、ここでの説明
は省略する。
前記半導体基板1は単結晶珪素で形成され、この半導体
基板1の活性領域の主面には前記基本セルを構成するバ
イポーラトランジスタ等の半導体素子が形成される。前
記下地絶縁膜2は、前記半導体素子と第1層目配線3と
を電気的に分離し、例えば酸化珪素膜を主体に形成され
る。
第1層目配線3は主に基本セル内の半導体装置間を接続
する結線及び基本セル間を接続する結線として使用され
る。第1層目配線3は例えばスパッタ法で堆積されたア
ルミニウム又はアルミニウム合金で形成される。アルミ
ニウム合金はアルミニウムにCu、又はCu及びSiを
添加して形成される。Cuは耐マイグレーシヨン強度を
高める作用がある。Siは耐アロイスパイク強度を高め
る作用がある。この第1層目配線3は、信号配線、電源
配線の夫々でサイズが異なるが、例えば基本セル間を接
続する信号配線の場合、0.8〜1.2[μm]の膜厚
及び2.0〜4.0[μm]の配線幅で形成される。
次に、第2図に示すように、第1層目配線3上を含む基
板全面に層間絶縁膜(4)のうちの下層の絶縁膜4Aを
形成する。この絶縁膜4Aは、プラズマCVD法で堆積
した酸化珪素膜で形成され、例えば600[nm]程度
の膜厚で形成される。
次に、第3図に示すように、前記絶縁膜4A上の基板全
面に眉間絶縁膜(4)のうちの中間層の絶縁膜4Bを形
成する。この絶縁膜4Bは、SOG法で塗布された酸化
珪素膜で形成される。この酸化珪素膜はメチル基が混入
された有機物である。
SOG法で塗布されるこの酸化珪素膜は、例えば第1層
目配線3上の凸部分(平担部分)において約100[n
m]程度の薄い膜厚で形成されると共に、第1層目配線
3間の凹部分(平担部分)において約300[nm]程
度の厚い膜厚で形成される。この絶縁膜4Bの膜厚は酸
化珪素膜の塗布時の回転数及び塗布薬液を調整し制御す
る。
次に、第4図に示すように、基板全面にエツチング処理
(エッチバック処理)を施し、第1層目配線3上の凸部
分において絶縁膜4Bを除去する。
絶縁膜4Bの除去は例えば枚葉式のマグネトロンエツチ
ング装置を使用したスパッタエツチングで行う。このス
パッタエツチングは、例えばArガス: 70 [sc
cmコ、圧力H3Q [mtorr]、磁界:80[G
s]、  RFパワー :350[Wコ (13,56
[MHz])の条件下で行う。この条件下で行われるス
パッタエツチングは、絶縁膜4Bのエツチング速度を8
5[nm/m/分給縁膜4Aのエツチング処理 4− グ速度を50[nm/m/分給々に設定することができ
る。つまり、前記スパッタエツチングは、絶縁膜4B:
絶縁膜4Aのエツチング選択比を約1゜7に制御するこ
とができる。このスパッタエツチングは、オーバーエツ
チングが施されるので、絶縁膜4Bの除去と共に、その
下層の絶縁膜4Aも若干エツチング除去される。同第4
図に示すように、前記スパッタエツチングによる全面エ
ツチングは、第1層目配線3上の凸部分において絶縁膜
4Bを除去すると共に、第1層目配線3間の凹部分にお
いて絶縁膜4Bを残存させその表面の平担化を図ること
ができる。
次に、第5図に示すように、絶縁膜4B上及びそれから
露出する絶縁膜4A上を含む基板全面に層間絶縁膜(4
)の上層である絶縁膜4cを形成する。絶縁膜4Cは、
前記下層の絶縁膜4Aと同様にプラズマCVD法で堆積
した酸化珪素膜で形成され、例えば600[nm]程度
の膜厚で形成される。この絶縁膜4Cを形成する工程に
より、絶縁膜4A、4B、4Cの夫々を順次積層した3
層構造の眉間絶縁膜4が完成する。この層間絶縁膜4の
表面は中間層としてSOG法で塗布されかつスパッタエ
ツチングで全面エツチング処理が施された絶縁膜4Bが
形成されるので平担化される。
次に、第6図に示すように、層間絶縁膜4の表面上に、
第1層目配線3上が開口されたエツチングマスク5を形
成する。このエツチングマスク5は例えばフォトリング
ラフィ技術で形成したフォトレジスト膜で形成する。
次に、前記エツチングマスク5を使用し、このエツチン
グマスク5の開口から露出する層間絶縁膜4を除去し、
第7図に示すように、この眉間絶縁膜4に接続孔6を形
成する。接続孔6は、例えば、まず、層間絶縁膜4の主
に上層の絶縁膜4Cに沸酸を使用したウェットエツチン
グを施し、−部を形成する。このウェットエツチングは
接続孔6の段差緩和を目的とする。この後、前記層間絶
縁膜4の主に下層の絶縁膜4AにCHF3+02又はC
F4+CHF3のフレオン系ガスを使用した反応性イオ
ンエツチング(RIE)を施し、接続孔6の残部を除去
する。この反応性イオンエツチングは接続孔6の開口面
積の縮小化を目的とする。
この接続孔6の形成領域は下層の絶縁膜4A及び上層の
絶縁膜4Cで層間絶縁膜4が形成され、接続孔6の内壁
には層間#!!縁膜4の中間層である絶縁膜4Bが露出
しない。つまり、層間絶縁膜4の中間層である絶縁膜4
Bからの脱ガスの発生や接続孔6の形成時の絶縁膜4B
のサイドエツチングの発生を防止することができる。こ
の結果、接続孔6の形成時のエツチング条件の選択範囲
が拡大するので、接続孔6の加工が安易になる。また、
前記接続孔6の形成時のエツチング条件の選択範囲を拡
大し、オーバーエツチングで第1層目配線3の表面をス
パッタエツチングした時に接続孔6の内壁に付着される
堆積物をエツチングマスク5の除去時に除去することが
できる。また、前記接続孔6の内壁に絶縁膜4Bが露出
しないので、前記絶縁膜4Bのエツチングマスク5の除
去(剥離)時の変質及び膜質の劣化を防止できる。
次に、前記エツチングマスク5を除去する。そして、前
記接続孔6を通して第1層目配線3と接続するように、
層間絶縁膜4上に第2層目配線7を形成する。第2層目
配線7は前記第1層目配線3と同様に例えばアルミニウ
ム又はアルミニウム合金で形成する。第1層目配線3は
、前記基本セル(論理回路)間を接続する信号配線、電
源幹線等として形成される。
この第2層目配線7は層間絶縁膜4の表面が平担化され
ているのでステップカバレッジを向上することができる
。また、第2層目配線7は、接続孔6の内壁に層間絶縁
膜4の中間層である絶縁膜4Bが露出せず、絶縁膜4B
からの水分や脱ガスがなく或は絶縁膜4Bのサイドエツ
チングがないので、ステップカバレッジを向上すること
ができる。
このように、(1)第1層目配線3、第2層目配線7の
夫々が、堆積型の絶縁膜4A、塗布型の絶縁膜4B、堆
積型の絶縁膜4Cの夫々を順次積層した層間絶縁膜4に
形成される接続孔6を通して電気的に接続される半導体
集積回路装置におい7 8− て、前記塗布型の絶縁膜4Bを有機物で形成し、この塗
布型の絶縁膜4Bを前記堆積型の絶縁膜4A上の前記第
1層目配線3で形成された凸部分を除くそれ以外の凹部
分のみに形成する。この構成により、前記層間絶縁膜4
の塗布型の絶縁膜4Bはガラス化されず、内部応力を低
減することができ、この塗布型の絶縁膜4Bの膜厚をク
ラックを生じさせないで厚く形成できるので、眉間絶縁
膜4の表面の平坦化を図り、第2層目配線7のステップ
カバレッジを向上し、第2層目配線7の断線の発生やマ
イグレーションを低減することができると共に、前記層
間絶縁膜4に形成された接続孔6の内壁に塗布型の絶縁
膜4Bが露出しないので。
塗布型の絶縁膜4Bからの脱ガスの発生や塗布型の絶縁
膜4Bのサイドエツチングの発生を防止し、前記接続孔
6の内壁での第2層目配線7のステップカバレッジを向
上することができる。この結果、半導体集積回路装置の
第2層目配線7の電気的信頼性を向上することができる
(実施例■) 本実施例■は、前記実施例Iの半導体集積回路装置の多
層配線構造において、層間絶縁膜の中間層である絶縁膜
4Bの膜厚の制御性を向上した、本発明の第2実施例で
ある。
前記実施例■の第3図に示す工程において、層間絶縁膜
4の中間層である絶縁膜4Bは第1層目配線3の配線幅
に依存して膜厚が変化することが、本発明者の検討の結
果、明らかになった。第9図に第1層目配線3の配線幅
を変えた試験用半導体集積回路装置の多層配線構造の断
面を示す。また、第10図に第1層目配線3の配線幅と
絶縁膜4Bの膜厚との相関関係を示す。
第9図に示すように、SOG法で絶縁膜4Bの表面を滑
らかになるように塗布した場合、配線幅が小さい第1層
目配線3Aから配線幅が大きい第1層目配線3Fに向っ
て、順次第1層目配線3上の絶縁膜4Bは厚く塗布され
る。絶縁膜4Bの各第1層目配線3A〜3F上の夫々の
凸部分での膜厚は、絶縁膜4Bの第1層目配線3間の凹
部分での膜厚で正規化すると、第10図に示すように、
下地段差形状(第1層目配線3の膜厚)との間に相関関
係が生じる。第10図において、t1〜t3の夫々は第
1層目配線3の膜厚を表し、tlは0.5[p m ]
、 t 2は1.0[μm1.taは2.0[μm]で
ある。
前記実施例Iの第4図に示す工程、つまり絶縁膜4Bの
全面エツチング処理を行う場合、接続孔6の形成領域お
いて第1層目配線3上の凸部分に絶縁膜4Bを残さない
ためには、絶縁膜4Bの第1層目配線3間の凹部分に塗
布された膜厚に相当する分全面エツチングを行うか、或
は絶縁膜4Bの膜厚を制御することが有効である。前者
の場合、絶縁膜4Bの全面エツチング量が大きく、第1
層目配線3の段差形状が大きくなる。このため、後者の
絶縁膜4Bの膜厚の制御を行う手法が有効であり、前記
第10図に示すように、第1層目配線3の配線幅で絶縁
膜4Bの膜厚を簡単に制御することができる。例えば第
1層目配線3の膜厚がl。
O[μm]の場合、第1層目配線3の配線幅を約10倍
以下の10[μm]以下に設定する。同様に、第1層目
配線3の膜厚が0.5[μm]の場合、第1層目配線3
の配線幅を10倍以下の5[μm]以下に、第1層目配
線3の膜厚が2.0[μm]の場合、第1層目配線3の
配線幅を10倍以下の20[μm]以下に夫々設定する
。つまり、第1層目配線3の配線幅をその膜厚の10倍
以下に設定することにより、第10図に示すように、絶
縁膜4Bの膜厚がほとんど下地段差に依存しない領域を
使用することができるので、絶縁膜4Bのエツチング量
の制御性を高め、第1層目配線3上の絶縁膜4Bを確実
に除去することができる。
このように、(2)前記接続孔6を通して第2層目配線
7と接続される第1層目配線3の配線幅をこの第1層目
配線3の膜厚の10倍以下で形成する。この構成により
、前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜4Bの膜厚の第1
層目配線3のパタンの依存性を低減することができるの
で、前記塗布型の絶縁膜4Bの前記第1層目配線3上の
膜厚を均一化することができる。この結果、塗布型の絶
縁膜4Bの第1層目配線3上での除去を確実に31− 2 行い、塗布型の絶縁膜4Bの残存を低減しくエツチング
残りがなくなる)、前記層間絶縁膜4に形成された接続
孔6の内壁に塗布型の絶縁膜4Bが露出しなくなるので
、塗布型の絶縁膜4Bからの脱ガスの発生や塗布型の絶
縁膜4Bのサイドエツチングの発生を防止し、前記接続
孔6の内壁での第2層目配線7のステップカバレッジを
より一層向上することができる。
(実施例■) 本実施例■は、前記実施例Iの半導体集積回路装置の多
層配線構造において、層間絶縁膜の中間層である絶縁膜
4Bの全面エツチング処理のエツチング制御性を向上し
た、本発明の第3実施例である。
前記実施例Iの第4図に示す工程において、層間絶縁膜
4の中間層である絶縁膜4Bの全面エツチング処理に際
し、絶縁膜4B、その下層の絶縁膜4Aの夫々のエツチ
ング選択比の変動により、層間絶縁膜4の膜厚のばらつ
きが大きく変化することが、本発明者の検討の結果、明
らかになった。
第11図に半導体集積回路装置の多層配線構造の要部の
拡大断面を示す。また、明細書の末尾に掲載した第1表
にエツチング選択比に基づく層間絶縁膜4の膜厚のばら
つきの度合を示す。
第11図及び第1表に示すように、まず、層間絶縁膜4
の下層の絶縁膜4Aの膜厚を600±60[nm]、中
間層である絶縁膜4Bの第1層目配線3上の凸部分の膜
厚を100±30[nm]に設定する。この場合、層間
絶縁膜4の絶縁膜4A及び4Bの合計の膜厚は700±
67[nm](600+100±v’Tマ+30 )と
なる。前記実施例Iの第4図に示すように絶縁膜4Bに
全面エツチング処理(スパッタエツチング処理)を施し
、第1層目配線3上の凸部分の絶縁膜4Bを確実に除去
するには、100±30[nm]をオーバーエツチング
する必要があるので、150±15[nm]のエツチン
グ量の全面エツチング処理を設定すればよい。つまり、
絶縁膜4Bの膜厚は最大130[n m]であるので、
全面エツチング処理はオーバーエツチング量を見込んで
最小135[nm]の工ッチング量でよい。
この時の全面エツチング処理において、絶縁膜4A、4
Bの夫々のエツチング選択比を適切に設定することによ
り、絶縁膜4Bの全面エツチング後の絶縁膜4Aの膜厚
の制御を行うことができる。
前述の例において、計算の簡略化のために、絶縁膜4A
の膜厚を600[nml、全面エツチング量を150[
nmlに固定する。絶縁膜4A及び4Bの合計の膜厚を
算出すると、第1表に示すようになる。つまり、絶縁膜
4B:絶縁膜4Aのエツチング選択比を 1.0とした
場合、合計の膜厚は550±30[nmコ(膜厚のばら
つき量±5.5[%])となる。エツチング選択比を 
1.4とした場合、合計の膜厚は564.5±21.5
[nmコ(膜厚のばらつき量±3.8[%])となる。
エツチング選択比を1.8とした場合、合計の膜厚は5
72.5±16.5[nml(膜厚のばらつき量±2.
9[%コ)となる。すなわち、エツチング選択比を高め
る(エツチング速度差を大きくする)にしたがって、絶
縁膜4Bの全面エツチング処理時の絶縁膜4Aのエツチ
ング量が低減され、絶縁膜4A及び4Bの合計の膜厚の
ばらつき量が小さくなる。つまり、このばらつき量の低
減は、層間絶縁膜4に接続孔6を形成する際の加工マー
ジンを向上することができる。
一方、前述のエツチング選択比を高めすぎると、絶縁膜
4Bのエツチング量が大きくなるので、第1層目配線3
間の凹部分において、絶縁膜4Bの膜厚が薄くなり、層
間絶縁膜4の表面の平担性が劣化する。特に、第2層目
配線7としてアルミニウム又はアルミニウム合金を使用
し、パターンニングをフォトリソグラフィ技術で行う場
合、層間絶縁膜4の表面の凹部分(第1層目配線3間)
でエツチングマスクが回折現象により細り、第2層目配
線7の配線幅が部分的に細くなる。第2層目配線7の配
線幅が細くなると、エレクトロマイグレーションを生じ
易く、断線を生じる可能性が高くなるので、前述のエツ
チング選択比は適度に高くする。
第12図にエツチング選択比と不良発生率との5 36 関係を示す。第12図に示すように、層間絶縁膜4の絶
縁膜4B:絶縁膜4Aのエツチング選択比が1.4未満
の場合(A領域)、絶縁膜4A及び4Bの合計の膜厚の
ばらつきが大きく、特に第1層目配線3上の凹部分にお
いて、絶縁膜4Bの除去が確実に行えないので、層間絶
縁膜4に形成される接続孔6の貫通不良等、不良発生率
が増大する。
また、眉間絶縁膜4の絶縁膜4B:絶縁膜4Aのエツチ
ング選択比が2.0を越えた場合(B領域)、絶縁膜4
Bのエツチング量が大きくなり、層間絶縁膜4の表面の
平担性が劣化するので、第2層目配線7のエレクトロマ
イグレーションの発生、断線等、不良発生率が増加する
。す′なわち、前記エツチング選択比は1.4以上2.
0以下に設定すれば、前述の不良発生はほとんど生じな
い。
このように、(5)前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜
4Bの第1層目配線3上の除去はスパッタエツチングで
行い、このスパッタエツチングの塗布型の絶縁膜4B:
堆積型の絶縁膜4Aのエツチング選択比を1.4以上2
.0以下の範囲で行う。
この構成により、前記堆積型の絶縁膜4A及び塗布型の
絶縁膜4Bの合計の膜厚の制御性を向上する(ばらつき
を低減する)ことができるので、前記層MIIAI膜4
に形成される接続孔6の加工を確実に行うことができ、
接続孔6での導通不良を低減し、電気的信頼性を向上す
ることができると共に、前記塗布型の絶縁膜4Bの第1
層目配線3間の凹部分のエツチング量を低減し、層間絶
縁膜4の表面の平坦化を図ることができるので、第2層
目配線7の断線の発生やマイグレーションを低減するこ
とができる。
(実施例■) 本実施例■は、前記実施例Iの半導体集積回路装置の多
層配線構造において、層間絶縁膜4の中間層である絶縁
膜4Bのエツチング速度の安定化を図った、本発明の第
4実施例である。
前記実施例Iの第4図に示す工程において、層間絶縁膜
4の中間層である絶縁膜4Bの全面エツチング処理に際
し、絶縁膜4Bの表面状態により、エツチング速度が大
きく変化することが、本発明8− 者の検討の結果、明らかになった。
第14図に2種類の処理方法をブロック図で示し、第1
3図に前記処理方法の夫々で得られた絶縁膜4Bのエツ
チング速度を示す。
第14図に示す処理方法Bは、半導体集積回路装置(半
導体ウェーハ)の表面上にSOG法で絶縁膜4Bを塗布
し、ベーク処理を施しく1>た後、前記絶縁膜4Bに全
面エツチング処理を施す〈3〉方法である。前記絶縁膜
4Bは前記実施例Iと同様に有機物である。前記ベーク
処理は例えば450[℃]のN2 アニールにより行わ
れる。ベーク処理〈1〉が施された半導体集積回路装置
は、N2ガス中で冷却され、この後、N2パージを行っ
た保管庫内に放置される。つまり、絶縁膜4Bは可能な
限り水分の吸収を遮断される。
第14図に示す処理方法Aは、前記半導体集積回路装置
の表面上にSOG法で絶縁膜4Bを塗布し、ベーク処理
を施しく1〉、真空ベーク処理を施しく2〉た後、前記
絶縁膜4Bに全面エツチング処理を施す〈3〉方法であ
る。真空ベーク処理〈2〉は例えば400[℃]、10
0 [mtorr]で5分間行う。この時、N2 ガス
をlO[5CCIIlコ程度流すことによって処理を加
速することができ、処理時間を短縮することが可能であ
る。この処理方法Aは、少なくとも真空ベーク処理〈2
〉から全面エツチング処理〈3〉までは真空が破られず
(大気に触れない同一真空系内)において処理される。
前記処理方法Bは、第13図に示すように、絶縁膜4B
の全面エツチング処理において、エツチング速度が初期
と後期とで異なり、しかもエツチング速度の遷移時間に
も差が生じる。
これに対して、処理方法Aは、真空ベーク処理〈2〉を
−施したことにより、第13図に示すように、処理方法
Bで生じるエツチング速度の変化等の現象を低減できる
。つまり、処理方法Aは、処理方法Bに比べて、全面エ
ツチング処理のエツチング量の制御性を高めることがで
きる。
本発明者が行った前記真空ベーク処理〈2〉中の脱ガス
の質量分析の結果によれば大半が水であり、真空ベーク
処理前後の半導体ウェーハの質量9− 0 変化を調べたところ、例えば5 [1nch]径の場合
、約7[mg/ウェーハ]に達することが明らかになっ
た。
すなわち、層間絶縁膜4の中間層である絶縁膜4Bは、
塗布・ベーク処理<1>後、真空ベーク処理〈2〉を行
い、これと同一真空系内において絶縁膜4Bに全面エツ
チング処理〈3〉を施すことにより、全面エツチング処
理〈3〉のエツチング量の制御性を向上することができ
る。
このように、(9)前記全面エツチング(スパッタエツ
チング)処理〈3〉前に前記層間絶縁膜4の塗布型の絶
縁膜4Bに真空ベーク処理〈2〉を施す。この構成によ
り、前記塗布型の絶縁膜4Bをスパッタエツチング前に
予じめ真空ベーク処理く2〉で水分を除去し、スパッタ
エツチングのエツチング量の制御性を向上することがで
きる。
この結果、前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜4Bの第
1層目配線3上を確実に除去することができる。
また、前述の処理方法Aの全面エツチング処理〈3〉に
同一真空系内において絶縁膜4B上に絶縁膜4Cを堆積
させ、層間絶縁膜4を完成させる。
つまり、前記真空ベーク処理〈2〉が施された絶縁膜4
Bは水分が除去された状態であり、この状態の絶縁膜4
Bに全面エツチング処理<1>を施して絶縁膜4Bの新
たな表面が露出しても、水分やガスを吸着させることな
く、この絶縁膜4Bの新たな表面を絶縁膜4Cで被覆で
きる。
このように、(10)前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁
膜4Bの全面エツチング処理く3〉後、それと同一真空
系内において前記塗布型の絶縁膜4Bの表面に堆積型の
絶縁膜4Cを堆積する。この構成により、前記塗布型の
絶縁膜4Bのスパッタエツチングで新たに露出された表
面に水分やガスが吸着する前に堆積型の絶縁膜4Cを堆
積することができるので、前記塗布型の絶縁膜4Bの膜
質の劣化を防止することができる。
(実施例■) 本実施例■は、前記実施例Iの半導体集積回路装置の多
層配線構造において、層間絶縁膜4の中間層である絶縁
膜4Bの全面エツチング処理での歩留りを高めた、本発
明の第5実施例である。
前記実施例■の第4図に示す工程において、眉間絶縁膜
4の中間層である絶縁膜4Bの全面エツチング処理にハ
ロゲン化メタンを主成分とするエツチングガス例えばC
HF、+CF、系ガスの反応性イオンエツチングを使用
する。この反応性イオンエツチングは、絶縁膜4Bの表
面に炭素系ポリマー(炭素系汚染物質)を堆積すること
ができ、絶縁膜4Bのエツチング速度を制御することが
できる。
前記炭素系ポリマーは、絶縁膜4Bの上層に堆積される
絶縁膜4Cにクラックが生じ、層間絶縁膜4のクラック
耐圧を劣化させたり、接続孔6の形成の際に絶縁膜4B
と絶縁膜4Cとの界面ににじみが生じ、この界面にウェ
ットエツチングの際にサイドエツチングが生じる等の不
良を生じる。
通常、炭素系ポリマーは反応性イオンエツチングの終了
後に02プラズマアソシヤ処理により除去されるが、こ
の処理は有機物で形成された絶縁膜4Bを無機化し、こ
の無機化により絶縁膜4Bが体積収縮し、絶縁膜4Bに
クラックが発生する。
また、前記炭素系ポリマーは、フォトレジスト膜の剥離
液等の各種薬液や水洗で除去すると、有機物である絶縁
膜4Bの表面に薬液や水分が吸着され、上層の絶縁膜4
Cの形成時或は形成後に膜輻射曇りやクラック等の不良
を発生する。
本発明者の基礎研究の結果によれば、前記絶縁膜4Bの
表面を薄くスパッタエツチングでクリーニング処理する
ことにより、簡単にしかも前述の不良を生じることなく
、炭素系ポリマーは除去できる。このスパッタエツチン
グの条件は、前述の実施例1の第4図に示す工程で使用
されるスパッタエツチングの条件と実質的に同して良い
このように、(6)前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜
4Bの第1層目配線3上の除去はハロゲン化メタンを主
成分とするエツチングガスを使用する反応性イオンエツ
チング、スパッタエツチングの夫々を順次流して行う。
この構成により、前記反応性イオンエツチングで前記塗
布型の絶縁膜4Bの表面に付着した炭素系ポリマーをス
パソタ43 4 エツチングにより除去することができるので、絶縁膜4
Bの膜質を向上することができる。また、スパッタエツ
チングは反応性イオンエツチングと同一チャンバ内で行
うことができるので、前記炭素系ポリマーを除去する新
たな工程の通過がなく、結果的に製造プロセスを短縮す
ることができる。
(実施例■) 本実施例■は、前記実施例Iの半導体集積回路装置の多
層配線構造において、層間絶縁膜の中間層である絶縁膜
4Bのクラックの発生率を低減すると共に絶縁膜4Bの
平担化を図った、本発明の第6実施例である。
前述の実施例Iの半導体集積回路装置において、層間絶
縁膜4の中間層である絶縁膜4Bは、炭素含有率により
膜質が変化する。第15図に絶縁膜4B中の炭素含有率
[重量%]と不良発生率との関係を示す。本発明者が行
った不良解析の結果、絶縁膜4B中の炭素含有率が5[
重量%]未満と低い場合(C領域)、下地段差部でクラ
ックが多発する。
絶縁膜4Bにクラックが生じると、絶縁膜4Bの全面エ
ツチング後の平担性が極度に劣化し、特に第2層目配線
7のステップカバレッジの低下や加工精度を低下する。
また、絶縁膜4B中の炭素含有率が20[重量%]を越
えた場合(D領域)、絶縁膜4Bの全面エツチング処理
の際のエツチング選択比の制御が難しくなるので、絶縁
膜4Bの表面の平担化を図ることができない。
つまり、層間絶縁膜4の絶縁膜4B中の炭素含有率は5
〜20[重量%〕の範囲が最適である結果が得られた。
このように、(3)前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜
4Bを5〜20[重量%]の炭素含有量で形成する。こ
の構成により、前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜4B
に発生するクラックを低減することができると共に、前
記塗布型の絶縁膜4Bのエツチング速度の制御性を向上
し、層間絶縁膜4の平担化を図ることができる。
(実施例■) 本実施例■は、前記実施例Iの半導体集積回路装置の多
層配線構造において、層間絶縁膜4の中間層である絶縁
膜4Bの全面エツチング処理の際のエツチング制御性を
向上した、又層間絶縁膜4に形成される接続孔6での第
2層目配線7のステップカバレッジを向上した、本発明
の第7実施例である。
本発明者の基礎研究の結果、層間絶縁膜4の中間層であ
る絶縁膜4Bの全面エツチング処理の際、スパッタエツ
チングにおいて、Arガスをベースに02ガスの添加量
を増加すると、絶縁膜4Bのエツチング速度が速くなる
ので、絶縁膜4B=絶縁膜4Aのエツチング選択比を高
めらる結果を得た。つまり、前記実施例■の全面エツチ
ング処理のエツチング選択比の制御を簡単に行うことが
できる。
また、絶縁膜4Bのスパッタエツチングの際に、02ガ
スの添加量を増加すると、絶縁膜4Bの表面部分を無機
化することができる。つまり、絶縁膜4Bの第1層目配
線3上の凸部分が全面エツチング処理で完全に除去され
ず、層間絶縁膜4に形成された接続孔6の内壁に絶縁膜
4Bが露出した場合でも、絶縁膜4Bが無機化されてい
るので、脱ガスの発生等がなくなる。ただし、スパッタ
エツチングの02ガス:Arガスの混合比が1以上にな
ると、不必要に無機化が進むため、絶縁膜4Bの体積収
縮が大きくなり、絶縁膜4Bにクラックが多発する。こ
のため、前記スパッタエツチングの混合比はO−1以下
に設定する。
また、前記絶縁膜4Bの表面部分を無機化するには、絶
縁膜4Bの全面エツチング制御性、短時間の02 スパ
ッタエツチング処理或は02 プラズマ処理(ノンバイ
アス)を行えば前述と同様の効果を奏することができる
。前記短時間とは、装置及び各種条件により異なるが、
本発明者が使用した枚葉式のマグネトロンスパッタエツ
チング装置においては、例えば02 ガス: 30 [
sccm]、圧カニ30 [mtorr]、磁界:70
[Gsコ、RF小パワー250 [W]の夫々の条件の
場合、10秒〜3分程度である。また、短時間とは、プ
ラズマ処理の場合、プラズマ密度と分布により若干具な
り、1〜10分程度である。
7 48− このように、(7)前記絶縁膜4Bの全面エツチング速
度のスパッタエツチングは02ガス:Arガスの混合比
を0〜工にする。この構成により、前記塗布型の絶縁膜
4Bのスパッタエツチングを行いながら、この塗布型の
絶縁膜4Bの無機化処理を行うことができる。この結果
、前記層間絶縁膜4に形成された接続孔6の内壁に前記
塗布型の絶縁膜4Bが残存し露出したとしても、水分の
発生や脱ガスの発生がないので、第2層目配線7の腐食
を防止することができ、或は第2層目配線7の接続孔6
内でのステップカバレッジを向上することができる。
また、前記全面エツチング処理のスパッタエツチングで
無機化処理を行うことができるので、無機化処理に相当
する分、半導体集積回路装置の製造プロセスを短縮する
ことができる。
また、(8)前記層間絶縁膜4の塗布型の絶縁膜4Bは
、前記スパッタエツチングを施した後に、酸素プラズマ
処理が施される。この構成により、前記塗布型の絶縁膜
4Bのスパッタエツチング後に、この塗布型の絶縁膜4
Bを酸素プラズマ処理で無機化することができる。この
結果、前述と同様の効果を奏することができる。
(実施例■) 本実施例■は、3層配線構造以上の多層配線構造に本発
明を適用した、本発明の第8実施例である。
本発明の実施例■である半導体集積回路装置の多層配線
構造を第16図(要部断面図)で示す。
第16図に示すように、第2層目配線7上には、図示し
ないが、第3層目配線と絶縁分離するための層間絶縁膜
8が設けられる。層間絶縁膜8は前述の実施例I〜■の
夫々で説明した層間絶縁膜4と同様の構造で構成される
。つまり、層間絶縁膜8は、プラズマCVD法で堆積さ
れた絶縁膜8A、SOG法で塗布された絶縁膜8B、図
示しないプラズマCVD法で堆積した絶縁膜の夫々を順
次積層した3層構造で構成される。
同第16図に示す第2層目配線7は第1層目配線3間の
凹部分上に配置されるので、この第2層目配線7の下地
の層間絶縁膜4の表面は凹部分となるが、本実施例では
ダミーペデスタル(DP)3が配置され、第2層目配線
7の下地の層間絶縁膜4の表面は平担化される。ダミー
ペデスタル3は第1層目配線3間の凹部分に第1層目配
線3と同一導電層で形成される。このダミ、−ペデスタ
ル3は、第2層目配線7上の白部分において、層間絶縁
膜4の中間層である絶縁膜8Bの膜厚を薄く形成する目
的で配置される。ダミーペデスタル3が配置されない場
合には、前記絶縁膜8Bが他の領域に比べて厚い膜厚で
塗布され、全面エツチング処理においてエツチング残り
を生じたり、又層間絶縁膜8に形成する接続孔の加工が
難しくなる。
なお、前記ダミーペデスタル3は、第1層目配線3と同
一の導電層だけに限定されず、前述した本願出願人によ
り先に出願された特願平1−63037号に記載される
ように、絶縁膜で形成してもよい。
このように、(4)前記接続孔を通して第3M目配線が
接続される第2層目配線7のうち、他の第2層目配線7
に比べて低い位置に形成された第2層目配線7下にダミ
ーペデスタル3を形成する。
この構成により、前記層間絶縁膜8の塗布型の絶縁膜8
Bの第2層目配線7上の膜厚をそれ以外の平坦部分の膜
厚に比べて薄くし、かつどの第2層目配線7上において
も均一化することができる。
この結果、塗布型の絶縁膜8Bの第2層目配線7上での
除去が確実に行え、塗布型の絶縁膜8Bの残存を低減で
き、前記層間絶縁膜8に形成された接続孔内に塗布型の
絶縁膜8Bが露出しないので、塗布型の絶縁膜8Bから
の脱ガスの発生や塗布型の#!!縁膜8Bのサイドエツ
チングの発生を防止し、前記接続孔内での第3層目配線
のステップカバレッジをより一層向上することができる
(実施例■) 本実施例■は、層間絶縁膜に形成された接続孔内に遷移
金属膜を選択的に埋込む多層配線構造に本発明を適用し
た、本発明の第9実施例である。
本発明の実施例■である半導体集積回路装置の多層配線
構造を第17図(要部断面図)で示す。
1− 52 第エフ図に示すように、眉間絶縁膜4に形成された、第
1層目配線3と第2層目配線7とを接続する接続孔6の
内部には遷移金属膜9が埋込まれる。この遷移金属膜9
は例えばSiH4又はH2ガスとWF6ガスとの混合ガ
スをソースガスとする選択CVD法で堆積されたタング
ステン膜である。
このタングステン膜は、層間絶縁膜4に形成された接続
孔6内部において、第1層目配線3の上部のみに選択的
に堆積される。この遷移金属膜9は、接続孔6の内壁に
絶縁膜4Bが露出しないので、絶縁膜4Bからの脱ガス
に基づく選択性不良を防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に
基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明は、半導体集積回路装置の多層配線構造
に限定されず、プリント配線基板等の配線部材の多層配
線構造に適用することができる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
多層配線構造を有する配線部材において、上層配線の電
気的信頼性を向上することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、層間絶縁
膜の表面の平坦化を図ると共に、前記層間絶縁膜に形成
された接続孔内での上層配線のステップカバレッジを向
上することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、層間絶縁
膜の製造工程数を低減し、配線部材の製造プロセスを短
縮することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、層間絶縁
膜のSOG法で塗布された酸化珪素膜の膜厚の下地段差
形状の依存性を低減し、下層配線と上層配線との導通不
良を防止して電気的信頼性を向上すると共に、層間絶縁
膜の表面の平担性を向上することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、層間絶縁
膜のSOG法で塗布した酸化珪素膜の全面エツチング処
理の際に、表面に付着する炭素系ポリマーを低減し、層
間絶縁膜の剥がれを防止し、前記酸化珪素膜の膜質を向
上するこ、とができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、前記SO
G法で塗布した酸化珪素膜の膜質を向上するための製造
工程数を低減し、製造プロセスを短縮することができる
前記多層配線構造を有する配線部材において、層間絶縁
膜のSOG法で塗布した酸化珪素膜の全面エツチング処
理の際の膜厚のばらつきを低減し、下層配線と上層配線
との導通不良を防止して電気的信頼性を向上すると共に
、層間絶縁膜の表面の平担性を向上することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、層間絶縁
膜のSOG法で塗布される有機酸化珪素膜の無機化処理
に相当する製造工程数を低減し、配線部材の製造プロセ
スを短縮することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、下層配線
、上層配線の夫々を接続する接続孔の加工マージンを向
上することができる。
前記多層配線構造を有する配線部材において、製造上の
歩留りを向上することができる。
【第1表1
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は、本発明の実施例Iである半導体集
積回路装置の多層配線構造を各製造工程毎に示す要部断
面図、 第9図は、本発明の実施例■である半導体集積回路装置
の多層配線構造の要部断面図、第10図は、前記多層配
線構造の配線幅と膜厚との相関関係図、 第1王図は、本発明の実施例■である半導体集積回路装
置の多層配線構造の要部拡大断面図、5 6 第12図は、前記多層配線構造の眉間絶縁膜のエツチン
グ選択比と不良発生率との関係図、第13図は、本発明
の実施例■である半導体集積回路装置の多層配線構造の
層間絶縁膜のエツチング速度図、 第14図は、前記多層配線構造のエツチング処理方法を
示すブロック図、 第15図は、本発明の実施例■である半導体集積回路装
置の多層配線構造の層間絶縁膜中の炭素含有率と不良発
生率との関係図、 第16図は、本発明の実施例■である半導体集積回路装
置の多層配線構造の要部断面図、第17図は、本発明の
実施例■である半導体集積回路装置の多層配線構造の要
部断面図である。 図中、1・・半導体基板、3・・・第1層目配線、4゜
8・・・層間絶縁膜、4A、4C,8A・・・堆積型絶
縁膜、4B、8B・・・塗布型絶縁膜、6・・接続孔、
7・第2層目配線である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 下層配線、上層配線の夫々が、堆積型の第1絶縁
    膜、塗布型の第2絶縁膜、堆積型の第3絶縁膜の夫々を
    順次積層した層間絶縁膜に形成される接続孔を通して電
    気的に接続される配線部材において、前記塗布型の第2
    絶縁膜を有機物で形成し、該塗布型の第2絶縁膜を前記
    堆積型の第1絶縁膜上の前記下層配線で形成された凸部
    分を除くそれ以外の凹部分のみに形成したことを特徴と
    する配線部材。
  2. 2. 前記堆積型の第1絶縁膜、堆積型の第3絶縁膜の
    夫々はプラズマCVD法で堆積した酸化珪素膜であり、
    前記塗布型の第2絶縁膜はSOG法で塗布した酸化珪素
    膜であることを特徴とする請求項1に記載の配線部材。
  3. 3. 前記接続孔を通して上層配線と接続される下層配
    線の配線幅は、この下層配線の膜厚の10倍以下で形成
    されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    配線部材。
  4. 4. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜は、5〜2
    0[重量%]の炭素含有量で形成されることを特徴とす
    る請求項2又は請求項3に記載の配線部材。
  5. 5. 前記接続孔を通して上層配線が接続される下層配
    線のうち、他の下層配線に比べて低い位置に形成された
    下層配線下にはダミーペデスタルが形成されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4に記載の夫々の配線部材
  6. 6. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜の下層配線
    上の除去はスパッタエッチングで行い、該スパッタエッ
    チング時の塗布型の第2絶縁膜:堆積型の第1絶縁膜の
    エッチング選択比を1.4〜2.0で行ったことを特徴
    とする請求項2乃至請求項5に記載の夫々の配線部材の
    形成方法。
  7. 7. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜の下層配線
    上の除去はハロゲン化メタンを主成分とするエッチング
    ガスを使用する反応性イオンエッチング、スパッタエッ
    チングの夫々を順次施して行うことを特徴とする請求項
    2乃至請求項6に記載の夫々の配線部材の形成方法。
  8. 8. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜の下層配線
    上の除去を行うスパッタエッチングは酸素ガス:アルゴ
    ンガスの混合比を0〜1として行ったことを特徴とする
    請求項6又は請求項7に記載の配線部材の形成方法。
  9. 9. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜は、前記ス
    パッタエッチングを施した後に、酸素プラズマ処理を施
    したことを特徴とする請求項6乃至請求項8に記載の夫
    々の配線部材の形成方法。
  10. 10. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜は、スパ
    ッタエッチング前にそれと同一真空系内において真空ベ
    ーク処理が施されたことを特徴とする請求項6乃至請求
    項9に記載の配線部材の形成方法。
  11. 11. 前記層間絶縁膜の塗布型の第2絶縁膜のスパッ
    タエッチング後、それと同一真空系内において前記塗布
    型の第2絶縁膜の表面に堆積型の第3絶縁膜を堆積した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10に記載の夫々
    の配線部材の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008021941A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Shinko Electric Ind Co Ltd 多層配線基板及びその製造方法

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