JPH0368604A - 新規なポリビニルアルコール系重合体およびその製造方法 - Google Patents

新規なポリビニルアルコール系重合体およびその製造方法

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JPH0368604A
JPH0368604A JP20550989A JP20550989A JPH0368604A JP H0368604 A JPH0368604 A JP H0368604A JP 20550989 A JP20550989 A JP 20550989A JP 20550989 A JP20550989 A JP 20550989A JP H0368604 A JPH0368604 A JP H0368604A
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JP
Japan
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polymer
polyvinyl alcohol
mol
vinyl
syndiotacticity
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JP20550989A
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English (en)
Inventor
Kanji Kamaike
蒲池 幹治
Tohei Yamamoto
山本 統平
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
Yoshiharu Fukunishi
義晴 福西
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は新規なポリビニルアルコール系重合体−ル結合
量が多い新規なポリビニルアルコール系重合体に関する
ものであり、本発明のポリビニルアルコール系重合体は
通常のポリビニルアルコールに比べて、耐熱性、耐水性
および強度などが優れており、さらに溶解性および加工
性も良好なことから各種の幅広い分野に利用可能である
B、従来の技術 ポリビニルアルコール系重合体は、数少ない結晶性の水
溶性高分子として優れた界面特性、強度特性を有するこ
とから、紙加工、繊維加工、エマルジョン用の安定剤等
に利用されているのを初めとして、ビニロンフィルムや
ビニロン繊維の[料として重要な地位を占めているのは
周知の通りであるが、最近はゲルの素材として注目され
るなど、新分野への展開も積極的に図られている。
ところで、従来市販されているポリビニルアルコール系
重合体の立体層間性はアククチイック(ダイアツド表示
でシンジオタクテイシテイ含量約53モル%)である。
立体規則性に優れたポリビニルアルコール系重合体は、
水素結合の影響でアククチイックなポリビニルアルコー
ル系重合体とは顕著に異なった物性を示すことが知られ
ており、特にシンジオタクテイシテイが55モル%以上
のポリビニルアルコール系重合体は結晶し易くなるなど
、従来のポリビニルアルコール系重合体の可能性を拡げ
るものとして期待できる。
シンジオタクテイシテイの高いポリビニルアルコール系
重合体を得る方法としていくつかの方法が提案されてい
る。その1つは、トリクロロ酢酸ビニルやトリフロロ酢
酸ビニルの重合体をけん化する方法である( S、 N
ozakura et、 at、J。
Polymer Sci、、 Po1ya+、 Che
m、 Ed、、 voi、 11,279(1973)
参照)。
C1発明が解決しようとする課題 シンジオタクテイシテイの高いポリビニルアルコール系
重合体は、耐水性、耐熱性や強度をはじめとしたさまざ
まな物性が、通常のポリビニルアルコールに比べて優位
にあるものの、強力な分子間水素結合のために、溶解性
や加工性に劣ることから、ごく限られた分野で応用展開
が図られているにすぎない。
かかる状況下、本発明は、溶解性や加工性が改善された
シンジオタクテイシテイに富む新規なポリビニルアルコ
ール系重合体を提供するとともに、その製造方法を提供
せんとするものである。
09課題を解決するための手段 本発明者らは高シンジオタクテイツクなポリビニルアル
コール系重合体を得る方法として、ピバリン酸ビニルの
重合体をけん化する方法を見だしているが(特願平1−
55799号)、該重合体の用途によっては溶解性およ
び加工性が不足しており、上記課題解決に向けて鋭意検
討した結果、高シンジオタテイックなポリビニルアルコ
ール系重合体の主鎖中に、1,2−グリコール結合をあ
る量以上存在させることにより、高シンジオタテイック
なポリビニルビニルアルコール系重合体の特徴である耐
水性、耐熱性、高強度等の物性を有しながら、溶解性や
加工性にも優れる新規なポリビニルアルコール系重合体
およびその製造方法を見い出し、本発明を完成したもの
である。
以下本発明の詳細な説明する。
まず新規なポリビニルアルコール系重合体について述べ
る。本発明によればシンジオタクテイシテイがダイアツ
ド表示で55モル%以上あり、かつ1.2−グリコール
結合量が1.8モル%以上であるポリビニルアルコール
系重合体は、高シンジオタクテイツクなポリビニルビニ
ルアルコール系重合体の特徴である耐水性、耐熱性、高
強度等の物性を有しながら、溶解性や加工性にも優れる
といったこれまでのポリビニルアルコールとは全く異な
った、新規なポリビニルアルコール系重合体である。
ここで、タフティシティおよび1.2−グリコール結合
量はポリビニルアルコール系重合体のd6− DMSO
溶液のNMR測定により求めた値である。
本発明の効果は、シンジオタクテイシテイと1.2−グ
リコール結合量の両者が同時に高い値を持つことで初め
てもたされたものであり、シンジオタクテイシテイは5
5モル%以上、好ましくは58モル%以上であり、1.
2−グリコール結合量は1.8モル%以上、好ましくは
、1.9モル%以上である。
本発明の重合体の重合度に関して特に制限はないが、高
シンジオタテイックなポリビニルアルコール系重合体の
特徴を生かすために、該重合体のビニルアルコール部分
を酢化して得られるポリ酢酸ビニル系重合体についてベ
ンゼン中、30℃で測定した極限粘度(以下、[η〕と
略記する。)で0.05〜10dl!/ Hの重合体が
好ましい。また本発明の製造方法によると[ηコ2〜1
0d12/ g程度のものも製造可能である。
本発明の重合体のけん化度に関しても特に制限はないが
、55〜99.99モル%の範囲が好ましい。
また、ポリビニルアルコール系重合体がピバリン酸ビニ
ル単位を0.01〜45モル%含有する場合、特に1〜
45モル%含有する場合には該重合体の耐アルカリ性が
向上する。重合体の重合度およびけん化度は、該重合体
の用途により適宜選択される。
本発明のポリビニルアルコール系重合体は、単独重合体
のシンジオタクテイシテイが55モル%以上であるビニ
ルエステルをベースにして、1.2−グリコール結合量
が1.8モル%以上生成するような条件下で重合して得
られた該ビニルエステルの単独重合体または共重合体を
けん化することにより得られる。
この様な条件を満足するビニルエステルとしては、ピバ
リン酸ビニル、トリフロロ酢酸ビニル、トリクロロ酢酸
ビニル、蟻酸ビニル等が挙げられる。
これらのビニルエステルの中で、シンジオタクテイシテ
イと1.2−グリコール結合量に及ぼす重合温度の影響
を考慮すると、同一温度で比較してシンジオタクテイシ
テイが高く、かつ1.2−グリコール結合量の多いポリ
ビニルアルコール系重合体が得られるピバリン酸ビニル
が、沸点が高いことや容易に高重合度のポリビニルアル
コール系重合体が得られることから最も好ましい。
ビニルエステルの重合温度については特に制限はないが
、−80〜300℃の範囲から適宜選択される。ピバリ
ン酸ビニルの場合は重合温度が70〜200℃の場合に
は、得られたポリビニルアルコール系重合体は1.2−
グリコール結合量が1.8モル%以上で、かつシンジオ
タクテイシテイが55モル%以上となる。重合温度が7
0°C未満の場合には1.2−グリコール結合量が1.
8モル%未満となり、重合温度が300℃を超えるとシ
ンジオタクテイシテイが55モル%未満となる。
これらのビニルエステルの重合において、得られる重合
体のソンジオタクテイシティーと1.2=グリコ一ル結
合量は逆の温度依存性を示すために、重合温度の選択が
重要であり、実際には、シンジオタクテイシテイが55
モル%以上となる温度範囲で重合が行なわれる。そして
1.2−グリコール結合量が1.8モル%を下回る場合
には、ビニレンカーボネートを共重合することにより、
目的とする重合体を得ることができる。
共重合体の場合のコモノマーとしては、上記ビニルエス
テルと共重合し得るモノマーであり、本発明の趣旨を損
なわない範囲での共重合であれば特に制限はなく、上記
ビニルエステルとの共重合またはビニルエステル、ビニ
レンカーボネートとの共重合が行なわれる。コモノマー
として具体例をあげると、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、バレリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン
酸ビニル等のビニルエステル類をはじめとして、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、l−オクテン、1−ド
デセン、l−オクタデセン等のオレフィン類、アクリル
類、メタクリル類、クロトン類、無水マレイン酸、イタ
コン酸等の不飽和酸類、あるいはその塩、またはノアル
キルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸
、メタリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸類、あ
るいはその塩類、アルキルビニルエーテル類、ポリオキ
シアルキルアリルエーテル類、アルキルアリルエーテル
類、飽和カルボン酸アリルエステル類、ビニルケトン、
N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
オキシアルキレン基含有不飽和モノマー アミンまたは
第四4級アンモニウム塩含有不飽和ビニルモノマー等が
あげられる。
本発明で言うところのけん化とは、塩基性触媒によるエ
ステル交換反応ならびに塩基性物質による直接けん化反
応を指すものである。塩基性物質として、たとえばKO
H,NaOH,CH3ONa、 cu3o1[。
C,HsO!la、 Cat(sOK、 t−CaFI
sO)I等が用いられる。これら塩基性物質を用いて、
以下のごとくけん化反応が実施される。即ち、上述した
ビニルエステルの単独重合体もしくは共重合体を溶解も
しくは十分に膨潤させ得る溶媒を選択し、実質的に酸素
のない状態もしくは酸化防止剤を添加した状態で、上記
塩基性物質を用いてけん化する。
けん化に使用される溶媒は、ビニルエステルの単独重合
体もしくは共重合体を溶解もしくは膨潤させ得るもので
あれば使用可能であるが、さらには塩基性物質に対して
大きい溶解度を持つものや生成するポリビニルアルコー
ル系重合体を膨潤もしくは溶解させるものが望ましく、
これらの性質を有する溶媒として、たとえばテトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル;アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン;ジメチルスルホキシ
ドなどのスルホキシド:ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドなどのアミド;トルエン、ベンゼンなど
の芳香族炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、n −プロピルアルコール、n−ブタ
ノール、イソブタノール、5elC−ブタノール、t−
ブタノール、アミルアルコール、ソクロヘキサノールな
どのアルコール類が単独でまたは混合して使用される。
特にテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホ
キシド、アルコールなどが好適に使用される。
なお、これらの溶媒が少量の水を含有していても特に問
題はない。
けん花糸を実質的に酸素のない状態にする方法として、
通常酸素を除去した窒素ガスやアルゴンガスのごとき不
活性ガスを系内に導入しバブリングする方法が採用され
るが、本発明の製造方法において、酸素除去の手段、方
法に特に制限はなく、けん化反応に影響を及ぼさない酸
素吸着剤をけん花糸に添加することによって系内を酸素
の実質的な不存在下にすることも可能である。ポリマー
溶液、溶媒によるポリマー膨潤物、ポリマー分散液など
の条件のけん花糸におけるポリマー含有反応混合物にお
ける溶存酸素濃度は、ウィンクラ−の溶存酸素定量法に
よる定量値で、5X 10−’モル/Q以下であること
が望ましい。酸素の実質的な存在下でけん化反応を行な
う場合には、反応系に酸化防止剤を添加しない限り、ビ
ニルエステルの単独重合体または共重合体の著しい重合
度低下を伴うため、高いけん化度を有する高重合度のポ
リビニルアルコール系重合体を得ることは困難である。
本発明の方法で使用し得る酸化防止剤としては、けん化
反応に悪影響を及ぼさずかつげん花糸において峻化防止
活性を喪失しない酸化防止剤であれチバガイギー社製)
)等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;ヒドロキノ
ン等のフェノール系酸化防止剤:5ANOL  LS−
770(日本チバガイギー社製)等のヒンダードアミン
酸化防止剤等が挙げられる。これらの酸化防止剤は、単
独で使用してもよく、また二種以上を併用してもよい。
酸化防止剤を添加することによって特にけん花糸の酸素
を除去する操作を実施しなくても、けん化工程でのビニ
ルエステルの単独重合または共重合体の重合度低下を抑
制することが可能である。また酸化防止剤を使用する場
合に、けん化系中に存在する酸素の一部を除去すること
により酸化防止剤の使用量をより少なくしても、上記の
重合度低下抑制効果を十分に達成することが可能となる
ビニルエステルの単独重合体または共重合体およびそれ
から生成するポリビニルアルコール系重合体のけん花糸
におけるポリマー含有反応混合物中での濃度は、ビニル
エステルの単独重合体もしくは共重合体の重合度に応じ
て適宜決定されるが、通常2〜70%の間に設定される
6塩基性物質の添加量はビニルエステルの単独重合体も
しくは共重合体中に含まれる全ビニルエステル単位に対
する塩基性物質のモル比で表され、通常、塩基性物質/
全ビニルエステル単位(モル比)、が0.005〜lO
の間に設定される。この上限値および下限値は目標とす
るけん化度、使用する溶媒および塩基性物質の!!類に
よって変化するが、一般に、0.005未満ではけん化
度が十分に上がらず、lOより大ではけん化反応は問題
なく進行するが、酸化による分子量低下を生じやすい。
なおこの塩基性物質の使用量は、ビニルエステルの共重
合体の全ビニルエステル単位以外のモノマー単位におい
て明らかに塩基性物質と反応する基(たとえばカルボキ
シル基)を含む場合および酸化防止剤が塩基性物質と反
応する場合には、これらで消費される量を補償して設定
される。けん化の温度は通常20℃〜120°Cの間に
設定されるが、高温では分子量低下を生じやすい。けん
化に要する時間は、目的とするけん化度、けん化におい
て採用する溶媒、塩基性物質、モル比および温度等によ
って一様でないが、けん化終了後の塩基性物質存在下で
の不必要な加熱は、着色および分子量低下の原因となる
ので避けるべきである。
けん化反応終了後はけん化反応系に残存している塩基性
物質を直ちに酸を用いて中和するのが好ましい。酸とし
ては塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸などの無機酸とか
、ギ酸、酢酸、安息香酸などの有機酸が挙げられるが、
なかでも有機酸が好ましく、有機酸のなかでも酢酸が最
も好ましい。
けん化反応終了後、直ちに、残存している塩基性物質を
中和しない場合には、得られたポリビニルアルコール系
重合体の重合度が低下するので好ましくない。またげん
化反応終了後の不必要な加熱は、着色および分子量低下
の原因となるので避けるべきである。
以上のようにして生成したポリビニルアルコール系重合
体は、通常採用される手法(たとえば塩基性物質の中和
およびそれに続く洗浄操作)により精製される。
E、実施例 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
は実施例によりなんら限定されるものではない。なお実
施例中の「部」は、特にことわりのない限り「重1部」
を表す。
実施例! 撹拌機を備えた耐圧容器に、ピバリン酸ビニルモノマ−
9Q部を仕込み、窒素ガスによる加圧、放出を繰り返し
系を窒素置換した。別途ピバリン酸ビニルモノマー10
部に開始剤として2.2−アゾビス(2,2,4−トリ
メチルペンタン)(VR−口0;和光純薬(昧)製) 
0.000277部を溶解した溶液を調整し、窒素ガス
によるバブリングで窒素置換した。
耐圧容器を昇温し、内温が120℃に達したところで開
始剤を溶解したピバリン酸モノマー溶液を注入し、重合
を開始した。2時間後冷却して重合を停止し、内容物を
大量のメタノール中に投入し、生成ポリマーを回収した
。ポリマーは、アセトン−メタノール系で2回再沈生成
を行ない、減圧下60℃で乾燥した。得られたポリマー
は9.5部であった。
次に、このポリマー1部を窒素置換したテトラヒドロキ
ンフラン49郵に溶解して60℃に保持した後、別途調
整し窒素置換した25%の水酸化カリウムのメタノール
溶液l095部を添加し十分に撹拌した。この時ポリマ
ー溶液および水酸化カリウム溶液における溶存酸素濃度
を、ウィンクラ−の方法で定量した結果、どちらも3X
 10−5モル/Q以下であった。けん花糸は、約5分
でゲル化したが、さらに25分間、60℃に保持した後
、酢酸34部をメタノールl(1,1部とともに添加し
て水酸化カリウムを中和した。続いてゲルを粉砕した後
、メタノールによるソックスレー洗浄を実施し、ポリビ
ニルアルコールを得た。
得られたポリビニルアルコール0.1部に無水酢酸10
部、ピリジン2部を加えて封管した後、120℃で3時
間加熱し、酢化した。ポリ酢酸ビニルは、n−へキサン
に沈澱させアセトン−n−ヘキサン系で2回再沈を繰り
返し精製した。
得られたポリビニルアルコールをd6DMs。
に溶解し、NMRを測定したところけん化度99.6モ
ル%、シンジオタクテイシテイ−60,2モル%、1.
2−グリコール結合12.29モル%であった。また該
ポリビニルアルコールを酢化して得たポリ酢酸ビニルに
ついて、ベンゼン中30℃で測定した[η]は3.65
dll/gであった。
実施例2 撹拌機を備えた耐圧容器に、ピバリン酸ビニルモノマー
90部とビニレンカーボネート0.86IKを仕込み、
窒素ガスによる加圧、放出を繰り返し系を窒素置換した
。別途ピバリン酸ビニルモノマー10部に開始剤として
2.2゛−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル0.00827部を溶解した溶液を調整
し、窒素ガスによるバブリングで窒素置換した。
耐圧容器を昇温し、内温が30℃に達したところで開始
剤を溶解したピバリン酸モノマー溶液を注入し、重合を
開始した。3時間後冷却して重合を停止し、内容物を大
量のメタノール中に投入し、生成ポリマーを回収した。
ポリマーは、アセトン−メタノール系で2回再沈生成を
行ない、減圧下60℃で乾燥した。得られたポリマーは
9.5部であった。
次に、このポリマー0部を窒素置換したテトラヒドロキ
シフラン49部に溶解して60℃に保持した後、別途調
整し窒素置換した25%の水酸化カリウムのメタノール
溶?fL10.5部を添加し十分に撹拌した。この時ポ
リマー溶液および水酸化カリウム溶液における溶存酸素
濃度を、ウィンクラ−の方法で定量した結果、どちらも
3X to”’モル/Q以下であった。けん花糸は、約
5分でゲル化したが、さらに25分間、60℃に保持し
た後、酢酸3.4部をメタノール10.1部とともに添
加して水酸化カリウムを中和した。続いてゲルを粉砕し
た後、メタノールによるソックスレー洗浄を実施し、ポ
リビニルアルコールを得た。
得られたポリビニルアルコール0.1部に無水酢酸10
部、ピリジン2部を加えて封管した後、120℃で10
時間加熱し、酢化した。ポリ酢酸ビニルは、n−ヘキサ
ンに沈澱させアセトン−n−ヘキサン系で2回再沈を繰
り返し精製した。
得られたポリビニルアルコールをda−DMSOに溶解
し、NMRを測定したところけん化度99.6モル%、
シンジオタクテイシテイ−602モル%、1.2−グリ
コール結合!2.5モル%であった。また該ポリビニル
アルコールを酢化して得たポリ酢酸ビニルについて、ベ
ンゼン中30℃で測定した[ηコは4.15df2/g
であった。
実施例3 反応管にトリフロロ酢酸ビニルモノマー99部・ビニレ
ンカーボネート1部および開始剤として2.2−アゾビ
ス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)
006部を仕込み、凍結、融解を繰り返し系を脱気した
。反応管を30℃に加熱し重合を開始した。2時間後冷
却して重合を停止し、内容物を大量の石油エーテル中に
投入し、生成ポリマーを回収した。ポリマーは、アセト
ン−石油エーテル系で2回再沈生成を行ない、減圧下6
0℃で乾燥した。得られたポリマーは9.5部であった
次に、このポリマー1部を窒素置換したテトラヒドロキ
シフラン49部に溶解して60℃に保持した後、別途調
整し窒素置換した25%の水酸化カリウムのメタノール
溶液10.5部を添加し十分に撹拌した。この時ポリマ
ー溶液および水酸化カリウム溶液における溶存酸素濃度
を、ウィンクラ−の方法で定量した結果、どちらら3X
 10−’モル/L2以下であった。けん花糸は、約5
分でゲル化したが、さらに60℃に25分間保持した後
、酢酸3.4部をメタノールl011部とともに添加し
て水酸化カリウムを中和した。続いてゲルを粉砕した後
、メタノールによるソックスレー洗浄を実施し、ポリビ
ニルアルコールを得た。
得られたポリビニルアルコール0.1部に無水酢酸10
部、ピリジン2部を加えて封管した後、120”cで1
0時間加熱、酢化した。ポリ酢酸ビニルは、n−ヘキサ
ンに沈澱させアセトン−n−ヘキサン系で2回再沈を繰
り返し精製した。
得られたポリビニルアルコールをd6−DMSOに溶解
し、NMRを測定したところけん化度996モル%、シ
ンジオタクテイシテイ−58,2モル%、1.2−グリ
コール結合i! 1.95モル%であった。また該ポリ
ビルアルコールを酢化して得たポリ酢酸ビニルについて
、ベンゼン中30℃で測定した[η]は1.80di2
/gであった。
比較例1 4mQのピバリン酸ビニル、1m12の酢酸ビニル、1
01aQの蒸留水、0.5m12の乳化剤(レベノール
WZ  花王(株))とテフロン製回転子をPyrex
製ケルダールフラスコ中に仕込み、冷凍融解を繰り返し
て脱気し減圧封管した。これを0℃の恒温槽中に保持し
、撹拌下、150Wの高圧水銀ランプを照射しながら、
10時間重合した。重合終了後、大量のメタノール中に
投入してポリマーを回収し、メチルエチルケトン−水系
による再沈精製を行い、60℃で減圧乾燥した。重合率
は55.5%であった。
次に、このポリマー1部を窒素置換したテトラヒドロキ
ノフラン49部に溶解して60℃に保持した後、別途調
整し窒素置換した25%の水酸化カリウムのメタノール
溶液1O95部を添加し十分に撹拌した。この時ポリマ
ー溶液および水酸化カリウム溶液における溶存酸素濃度
を、ウィンクラ−の方法で定量した結果、どちらも3X
 10−’モル/Q以下であった。けん花糸は、約5分
でゲル化したが、さらに60℃に25分間保持した後、
酢酸3.4部をメタノール10.1部とともに添加して
水酸化カリウムを中和した。続いてゲルを粉砕した後、
メタノールによるソックスレー洗浄を実施し、ポリビニ
ルアルコールを得た。
得られたポリビニルアルコール0.1部に無水酢酸10
部、ピリジン2部を加えて封管した後、120°Cで1
0時間加熱、酢化した。ポリ酢酸ビニルは、n−へキサ
ンに沈澱させアセトン−n−ヘキサン系で2回再沈を繰
り處し精製した。
得られたポリビニルアルコールをd6−DMSOに溶解
し、NMRを測定したところけん化度998モル%、シ
ンジオタクテイシテイ−593モル%、1.2−グリコ
ール結合量0.95モル%であった。また該ポリビニル
アルコールを酢化して得たポリ酢酸ビニルについて、ベ
ンゼン中30℃で測定した[η]は3.1odc/ g
であった。
以上実施例、比較例で得たポリビニルアルコールについ
て、水、DMSOへの溶解性を検討した。
結果を第1表にまとめて示す。
第     1     表 (記号)○:可溶  △ニ一部可溶  ×:不溶F1発
明の効果 本発明によれば、高シンジオタクテイツクなポリビニル
アルコール系重合体の特徴である耐水性、耐熱性、高強
度等の物性を有しながら、溶解性や加工性にも優れると
いったこれまでのポリビニルアルコールとは違った、新
規なポリビニルアルコール系重合体が提供される。
ψ 本発明のポリビニルアルコール系重合体高ソンジオタク
テイツクなポリビニルアルコール系重合体に1.2−グ
リコール結合の導入によってこれを達成したしのである
。1.2−グリコール結合は従来のポリビニルアルコー
ル系重合体にら異種結合として存在し、むしろ結晶化を
阻害する因子として敬遠されていた。高ノンノオタクテ
イツクボリビニルビニルアルコール系重合体への1.2
− クリコール結合の積極的な導入が、結晶化にはマイ
ナスとなるものの、共重合や部分けん化による方法と異
なり、非晶領域での分子間水素結合にプラスとして作用
するために、本発明が達成されたものと考える。
本発明の新規なポリビニルアルコール系重合体は、上述
のようにシンジオタクテイシテイの高いことに加えて加
工性の良好なことに特徴があり、公知のポリビニルアル
コール系重合体の用途はもちろん、該重合体の特徴を生
かした用途、さらには高シンジオタクテイシテイ−ポリ
ビニルアルコール系重合体を利用したいが、加工性の悪
さのために使用できなかった用途等に好適に用いられる
これらの用途として、高強力繊維、高弾性率繊維、耐水
性繊維、耐熱性繊維、耐水性フィルム、耐熱性フィルム
、高強力ゲル材料、繊維処理剤、紙加工剤等が例示され
、 工業的な価値が極めて高いも のである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シンジオタクテイシテイがダイアツド表示で55
    モル%以上であり、1,2−グリコール結合量が1.8
    モル%以上であり、かつ再酢化して得られるポリ酢酸ビ
    ニル系重合体の ベンゼン中、30℃での極限粘度が0.05〜10dl
    /gであるポリビニルアルコール系重合体。
  2. (2)ポリビニルアルコール系重合体がピバリン酸ビニ
    ル単位を0.01〜45モル%含有する請求項1記載の
    ポリビニルアルコール系重合 体。
  3. (3)ピバリン酸ビニルの単独重合体または共重合体を
    実質的に酸素を除去した状態または 酸化防止剤の存在化にけん化することを特 徴とする請求項1または2記載のポリビニ ルアルコール系重合体の製造方法。
  4. (4)ピバリン酸ビニルの単独重合体または共重合体が
    70℃以上で重合して得られたものである請求項3記載
    のポリビニルアルコール系 重合体の製造方法。
  5. (5)ピバリン酸ビニルの共重合体がビニレンカーボネ
    ート単位を含むものである請求項3 または4記載のポリビニルアルコール系重 合体の製造方法。
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