JPH0363209A - シート状ヒアルロン酸またはその塩の製造法およびその利用 - Google Patents

シート状ヒアルロン酸またはその塩の製造法およびその利用

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JPH0363209A
JPH0363209A JP19654989A JP19654989A JPH0363209A JP H0363209 A JPH0363209 A JP H0363209A JP 19654989 A JP19654989 A JP 19654989A JP 19654989 A JP19654989 A JP 19654989A JP H0363209 A JPH0363209 A JP H0363209A
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salt
sheet
skin
water
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Eriko Suzuki
鈴木 恵利子
Jun Hiraki
純 平木
Masahiro Fujii
正弘 藤井
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水に対して溶解性の良いシート状のヒアルロ
ン酸またはその塩(以下、ヒアルロン酸(塩)と略記す
る)を得る方法に関するものである。さらに本発明は、
かかる方法で製造されたシート状ヒアルロン酸(塩)の
化粧料への利用に関するものである。
(従来の技術) 従来、瞼、目尻、額、臼杵、首等の部分に塗布し皮膚に
適度の潤いと「張り」を付与するいわゆるワンポイント
化粧料としては、コラーゲン加水分解物をフィルム状に
底型したものか、或いは不織布にコラーゲン加水分解物
を含浸して乾燥したものが使用されてきた。
(発明が解決しようとする課題) ヒアルロン酸く塩)は保湿剤として優れた性質を持って
いるので、皮膚細胞を賦活化し、老化皮膚のターンオー
バーを速め、荒肌改善効果、角質改善効果に著効を呈す
ると共に、皮膚にしっとり感、なめらか感、張り及び艶
を付与し、皮膚を美しくする効果があるとされている。
かかる効果を持つヒアルロン酸(塩)を瞼、目尻、額、
臼杵、首等の小皺の出やすい部分に塗布し皮膚に適度の
潤いと「張り」を付与するワンポイント化粧料として用
いることが望まれていた。
しかし、ヒアルロン酸(塩)の乾燥物は粉末であり、ヒ
アルロン酸(塩)の水溶液を単に乾燥して得られたシー
ト或いはフィルムは、水或いは化粧水に対して溶解性が
非常に悪く、これをワンポイント化粧料として用いるこ
とが出来なかった。
本発明は、上記の如き優れた効果を持つヒアルロン酸(
塩)を水或いは化粧水に対して溶解性の良いシート状或
いはフィルム状に製造する方法を提供することを目的と
する。
さらに本発明は、荒肌改善効果、角質改善効果、角質層
のターンオーバーを速くする効果、美肌効果等の皮膚老
化防止効果に優れたワンポイント化粧料を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ヒアルロン酸(塩)の水溶液を薄層状に凍ら
せて真空凍結乾燥することを特徴とする、水、特に化粧
水に易溶解性のシート状ヒアルロン酸(塩)の製造法で
ある。また、本発明は、この製造法により製造されたシ
ート状ヒアルロン酸(塩)からなる化粧料、好ましくは
優れた美容効果をもつワンポイント化粧料への応用であ
る。
本発明に用いるヒアルロン酸は、関節、硝子体、請書、
軟骨、皮膚、鳥類のとさか等の結合組織中にその構成成
分として存在し、組織の柔軟性、構造維持、細胞の代謝
調節等に重要な機能を果たしている。またヒアルロン酸
ナトリウムは、高分子物質であり、その溶液は強い粘弾
性を持ち、保水作用を有するところから、化粧品原料と
して広く使用できるほか、眼科治療薬、目薬、関節症治
療薬としての用途がある。
ヒアルロン酸ナトリウムは工業的には、にわとりのとさ
か、牛の目の硝子体、又は調帯等から抽出する抽出法か
、或いはヒアルロン酸を生産する能力を持つ微生物を培
地に培養して製造する方法(!1酵法)が行われている
6本発明に用いられるヒアルロン酸(塩)は抽出法或い
は醗酵法いずれの方法で製造されたものでもよい。
現在、工業的に製造されているヒアルロン酸(塩)の分
子量は5万から300万前後のものまであるが、本発明
に用いるヒアルロン酸(塩)の分子量は、この範囲のも
のであればいずれのものも用いることが出来る。
本発明のヒアルロン酸く塩〉の水溶液を薄層状に真空凍
結乾燥する方法は次のように行う。先ずヒアルロン酸く
塩〉の0.05〜2.0%水溶液を作る。
ヒアルロン酸(塩)は水に溶は難く、いわゆるママコに
なり易いので水を良く撹拌しつつ徐々にヒアルロン酸(
塩)を添加して完全に溶解せしめる。
このようにして得られたヒアルロン酸(塩)水溶液を底
が平らで浅い容器に流し込む、粘稠なヒアルロン酸(塩
)水溶液が水平な表面を形成したところで、冷却し予備
凍結せしめる。これを真空凍結乾燥機の中に入れ、高真
空下で凍結乾燥する。
乾燥物を容器から取り出すと、白色シート状(薄層状)
のヒアルロン酸(塩)が得られる。予備凍結は真空凍結
乾燥機の中で行うことも出来る。この場合、予備凍結か
ら凍結乾燥までを真空凍結乾燥機の中で連続して操作す
ることが出来る。
最近、化粧品は、安全面での配慮から製品の中の雑菌の
数を極力減らす方向にあるが、雑菌数の少ないシート状
ヒアルロン酸(塩)を製造する場合は、ヒアルロン酸(
塩)の水溶液を、0.5Im程度のフィルターを用いて
、除菌濾過する。除菌濾過した濾過液を清潔な真空凍結
乾燥機の中で凍結乾燥すると、雑菌数の少ないシート状
ヒアルロン酸(塩)を得ることが出来る。
ヒアルロン酸(塩)の濃度が薄い水溶液から作成した凍
結乾燥品は、非常に嵩密度の小さなシート状のものとな
るので、物理的強度が非常に弱い。
従って、実用的な物理的強度を持つシート状ヒアルロン
酸(塩)を得るには0.1%程度以上のヒアルロン酸(
塩)の水溶液を凍結乾燥することが望ましい、ヒアルロ
ン酸(塩)の濃度が濃い水溶液を凍結乾燥する時は一4
0℃程度の温度で予備凍結を行った方が好ましい結果が
得られるが、予備凍結は必ずしも必要な操作ではない。
本発明の方法で得られるシート状ヒアルロン酸(塩)の
厚さはヒアルロン酸く塩)水溶液の液層の深さを調節す
ることにより、任意の厚みを持ったものを製造すること
が出来る。実用的には0.5〜2 、51m程度の厚み
を持ったものが、化粧料として使い易い。
ヒアルロン酸(塩)の水溶液を底が平らで浅い容器に流
し込む場合、シリコン樹脂で表面処理した剥離紙を容器
の底に敷くと、シート状に乾燥したヒアルロン酸〈塩〉
を取り出す操作がスムースに行われる。
凍結乾燥は、0.05torr程度の高真空下で行う。
本発明のシート状ヒアルロン酸(塩)を作る際、ヒアル
ロン酸(塩)の水溶液に、界面活性剤・増量剤・顔料・
色素・キレート剤・酸化防止剤・紫外線吸収剤・香料等
を加えることが出来る。
本発明の方法で得られたシート状ヒアルロン酸(塩)は
、水或いは化粧水に対して非常に溶けやすいという特徴
を持つ。予め、目尻等を化粧水で湿らせた部分に、涙滴
状、半月状、楕円形等適当な形と大きさに切断した本発
明のシート状ヒアルロン酸(塩)を貼ると、シートは急
速に溶解して濃厚なヒアルロン酸(塩)の溶液となる。
水或いは化粧水が足りなくてシートが完全に溶解しない
場合は、シートの上から水或いは化粧水を適量加えて滲
み込ませて完全に溶解させる。逆に涙滴状に切断し7た
本発明のシート状ヒアルロン酸(塩)を目尻等の部分に
貼り、その上を水或いは化粧水で湿らせても良い。水或
いは化粧水で湿ったシートを指先で軽く押さえると、溶
解は一層完全になる。一定時間経過後、水で洗顔すると
、容易にヒアルロン酸(塩)は水に溶け、皮膚から除く
ことが出来る。
本発明の方法で得られたシート状ヒアルロン酸(塩)は
、目尻以外に瞼、額、臼杵、首等の小皺の出やすい部分
に化粧料として用いることが出来るが、これ以外の部分
にも勿論用いることが出来る。化粧料として用いた部分
は、ヒアルロン酸く塩)の持つ美容効果で皮膚に適度の
「潤い」と「張り」が付与される。
(発明の効果) 本発明法により、水或いは化粧水に対して非常に溶解性
の良いシート状のヒアルロン酸(塩)を製造することが
出来、これを用いてヒアルロン酸(塩)を主剤とした荒
肌改善効果、角質改善効果、角質層のターンオーバーを
速くする効果、美肌効果等の皮膚老化防止効果等に優れ
たワンポイント化粧料を製造することが出来る。
(実施例) 実施例1 ヒアルロン酸(分子ii1:120万)0.50gを、
純水10〇−中に溶解させた。この溶液を0.45−の
フィルターで濾過した。濾液をアル短製のバットに厚さ
21mになるように入れ、−40℃に冷却した凍結乾燥
庫(ラブコンコ社製、ストッパリングトレイドライヤー
〉で予備凍結した。予備凍結乾燥終了後、20時間、真
空度: 0.05torrで凍結乾燥し、シート状ヒア
ルロン酸0.42gを得た。これを縦3c11、横4 
cmの長方形に切断し、−片9.6■のシート状化粧品
とした。
このシート状化粧品を、薄く水を張ったシャーレに入れ
たところ、水を吸収して極短時間のうちに熔解した。
比較例1 ヒアルロン酸(分子it;120万)0.50gを、純
水100 、d中に溶解させた。この溶液を0.45m
mのフィルターで濾過した。濾液をアルξ製のバットに
厚さ2Hになるように入れ、恒温乾燥機中で温度60℃
で8時間乾燥した。フィルム状のヒアルロン酸0.45
 gを得た。これを縦3 cm、横4 ctnの長方形
に切断した。
コノフィルムラ、薄<水を張ったシャーレに入れたとこ
ろ、10分経っても、膨潤はしたが溶解しなかった。
実施例2 醗酵法で製造したヒアルロン酸ナトリウム(分子量:1
20万) 0.30kgを精製水1501中に溶解させ
た。このヒアルロン酸ナトリウム溶液にマンニトール2
.0kgを添加し、撹拌して完全に溶解せしめた。この
溶液を0.45−のフィルターで濾過した。
濾液をアルミ製のバットに厚さ2nになるように入れ、
−50℃に冷却した凍結乾燥機(共和社製、真空凍結乾
燥機RL−2412BS)内で予備凍結した。
予備凍結乾燥終了後、2日間、真空度: 0.05to
rrで凍結乾燥し、シート状ヒアルロン酸ナトリウム2
.21kgを得た。これを縦3cm、横4CI11の長
方形に切断し、シート状化粧品とした。
このシート状化粧品を、薄く水を張ったシャーレに入れ
たところ、水を吸収して極短時間のうちに?容解した。
比較例2 実施例2で得られたヒアルロン酸ナトリウムとマンニト
ールの混合溶液の濾液をアルミ製のバットに厚さ2uに
なるように入れ、恒温減圧乾燥機中で温度60℃で8時
間乾燥した。フィルム状ヒアルロン酸ナトリウム2.4
0kgを得た。これを縦3C111横4(Jの長方形に
切断した。
このフィルムを、薄く水を張ったシャーレに入れたとこ
ろ、10分経っても完全には溶解しなかった。
実施例3 本発明のシート状ヒアルロン酸ナトリウムからなる化粧
料の作用効果について、使用テストによって試験を行っ
た。使用テストは10名の女性をパネルとした。
テストは、毎日夜、洗顔後、第1表に示す組成の化粧水
を適量、目尻の部分に塗布し、その上に実施例1で得ら
れたシート状ヒアルロン酸ナトリウムを涙滴状に切断し
たものを貼りつけた。化粧水が足りなくてシートが完全
に溶解出来ないときは、シートの上から化粧水を適量浸
み込まさせ、指先でかるく押さえて溶解させた。1夜、
その状態に保ち、翌朝水で洗顔し、化粧料を洗い落とし
た。
テストは3週間にわたって行い、評価は第2表記載の3
項目についてその有効性を判定した。結果は第2表に示
す通りである。
第1表 化粧水の組成   (重量%)エタノール  
          8.0%プロピレングリコール 
      4.0%グリセリン          
 3.0%ポリオキシエチレンオレイル アルコールエーテル    1.0% クエン酸ソーダ          0.1%p−オキ
シ安息香酸メチルエステル 0.1%イオン交換水  
         残量第2表 有効性の判定結果 第2表の結果から明らかなよづに、本発明のシート状ヒ
アルロン酸ナトリウムからなる化粧料は、肌の潤い、肌
の張りが認められた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒアルロン酸またはその塩の水溶液を薄層状に真
    空凍結乾燥することを特徴とする、水易溶解性のシート
    状ヒアルロン酸またはその塩の製造法。
  2. (2)水が化粧水である請求項1記載のシート状ヒアル
    ロン酸またはその塩の製造法。
  3. (3)請求項1記載の製造法で製造されたシート状ヒア
    ルロン酸またはその塩から成る化粧料。
JP19654989A 1989-07-31 1989-07-31 シート状ヒアルロン酸またはその塩の製造法およびその利用 Pending JPH0363209A (ja)

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