JPH0362436B2 - - Google Patents

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JPH0362436B2
JPH0362436B2 JP63248561A JP24856188A JPH0362436B2 JP H0362436 B2 JPH0362436 B2 JP H0362436B2 JP 63248561 A JP63248561 A JP 63248561A JP 24856188 A JP24856188 A JP 24856188A JP H0362436 B2 JPH0362436 B2 JP H0362436B2
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ball device
variable winning
variable
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Toshio Ando
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Publication of JPH0362436B2 publication Critical patent/JPH0362436B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、入賞領域を形成した遊技盤を含むパ
チンコ遊技機に関し、詳しくは、遊技者にとつて
有利になる第1の状態と遊技者にとつて不利とな
る第2の状態に変化自在な可変入賞球装置が遊技
盤上に配設されたパチンコ遊技機に関する。
[従来の技術] この種のパチンコ遊技機においては、従来から
一般的に知られているものでは、たとえば、予め
定められた特定遊技状態になつた場合に前記可変
入賞球装置を第1の状態にし、一定期間が経過す
ることに基づいて可変入賞球装置を第2の状態に
駆動制御していた。また、前記可変入賞球装置の
第1の状態は、その第1の状態の期間中全く変化
しないものであつた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この種従来のパチンコ遊技機において
は、可変入賞球装置の第1の状態が全く変化しな
いものであつたため、その可変入賞球装置が第1
の状態に切換わつていることを遊技者が気付かな
い場合が生ずるのである。すなわち、遊技者は遊
技中に打空操作に熱中しているものであり、その
ために、可変入賞球装置がせつかく遊技者にとつ
て有利な第1の状態に切換わつているにもかかわ
らず遊技者がそれになかなか気付かず、気付いた
時点では可変入賞球装置の第1の状態が終了した
後または終了間際となつている場合があつた。こ
のような場合は、遊技者に大きな不満を抱かせて
しまい、遊技者の興趣を高めるというパチンコ遊
技機本来の目的が達成できなくなつてしまう欠点
を有していた。
さらに、前記従来のパチンコ遊技機において
は、可変入賞球装置が第1の状態に切換わつてい
る期間中において、その第1の状態が変化しない
ものであるために打球の可変入賞装置内への入賞
確率が一定に保たれて変化せず、遊技が単調にな
り面白味が欠けるという傾向があり、結局遊技者
の興趣を高めるというパチンコ遊技機本来の目的
を十分には達成できないという欠点もあつた。
また、可変入賞球装置の第1の状態が1回切り
で終了してしまい持続性がないために面白味に欠
けるという欠点もあつた。そこで、持続性を持た
せるために前記可変入賞球装置が第1の状態の期
間中予め定める繰返し継続条件の成立に基づい
て、前記可変入賞球装置を再度第1の状態に駆動
する繰返し継続制御を行なうように構成すること
も考えられる。そして、繰返し条件として、遊技
盤上に特定領域を設け、その特定領域に打球が入
賞したことにより繰返し条件が成立するように構
成することも考えられる。
しかし、可変入賞球装置の入賞領域以外の遊技
盤上に特定領域を設けてしまうと、遊技者が、可
変入賞球装置へ打球を入賞させる打球操作と特定
領域へ打球を入賞させる打球操作との2つの打球
操作をしなければならず、遊技に集中することが
できないという問題があつた。
また、この特定領域への打球の入賞による繰返
し継続制御を、あくまでも可変入賞球装置が第1
の状態のときに繰返し継続条件が成立したときの
みに限定した場合には、前記可変入賞球装置が第
2の状態に切換わつた後に前記繰返し継続条件が
成立した場合に、前記繰返し継続制御が行なわれ
ないのであり、可変入賞球装置の第2の状態への
変化時期を境にした繰返し継続条件成立の後先を
巡り遊技場側と遊技者の間でトラブルが多発する
おそれがあり、せつかく遊技者に十分に満足に与
える目的で繰返し継続制御を採用しても前記トラ
ブルが原因で反つて遊技者に不満を与えてしまう
という新たな技純的課題が発生するのである。
本発明は、かかる実情に鑑み、可変入賞球装置
の遊技者にとつて有利な状態を遊技者が見逃すこ
となく十分活用できるとともに、その有利な状態
に切換わつている期間中の遊技の単調さを防止
し、しかも、繰返し継続制御を採用して遊技者に
十分な満足感を与えながらも、遊技者の遊技への
集中を可能にし、かつ、繰返し継続条件成立の後
先を巡るトラブルをも防止し得るパチンコ遊技機
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 遊技盤上に配設され、遊技者にとつて有利にな
る第1の状態と遊技者にとつて不利になる第2の
状態に変化自在で、かつ第1の状態における入賞
領域が複数の領域に分けられ、該複数の領域を通
常領域と特定領域とに区分し、複数の領域のうち
少なくとも1つを特定領域とした可変入賞球装置
と、 遊技状態が予め定められた特定遊技状態になつ
たことを検出する特定遊技状態検出手段と、 該特定遊技状態検出手段の出力に基づいて、前
記可変入賞球装置の可動部材を第1の状態と第2
の状態とに交互に変化させる往復動作を一定期間
に亘つて複数回連続的に駆動制御する駆動制御手
段と、 前記特定領域に入賞した入賞玉に基づいて前記
可変入賞球装置の前記往復動作を再度繰返すよう
に定められた繰返し条件を検出する繰返し条件検
出手段と、 前記駆動制御手段により、前記可変入賞球装置
の可動部材が、第1の状態と第2の状態とに交互
に変化しているときに、前記可変入賞球装置へ入
賞した入賞玉が所定数に達したことを判定する所
定入賞玉数判定手段とを含み、 前記駆動制御手段は、 前記一定期間内に前記所定入賞玉数判定手段出
力のあることまたは所定入賞玉数判定手段出力が
なくかつ一定期間経過したことに応じて前記可変
入賞球装置の前記往復動作を終了させ、前記繰返
し条件検出手段出力に応じて前記可変入賞球装置
の前記往復動作を再度繰返すように構成され、さ
らに、前記可変入賞球装置の前記往復動作が終了
した後も前記繰返し条件検出手段による検出可能
状態を維持する検出可能状態維持手段を含むこと
を特徴とする。
[作用] 第1の状態と第2の状態に変化自在な可変入賞
球装置内の入賞領域が、少なくとも1つの特定領
域と少なくとも1つの通常領域とを含む複数の領
域に分けられている。特定遊技状態検出手段の働
きにより、遊技状態が予め定められた特定遊技状
態になつたことが検出され、その検出出力に基づ
いて、駆動制御手段の働きにより、可変入賞球装
置の可動部材を第1の状態と第2の状態とに交互
に変化させる往復動作が一定期間にわたつて複数
回連続的に行なわれるよう駆動制御される。ま
た、前記可変入賞球装置の可動部材が第1の状態
の第2の状態とに交互に変化しているときに、そ
の可変入賞球装置へ入賞した入賞玉が所定数に達
したことが所定入賞玉数判定手段により判定され
る。そして、前記第1の状態にある可変入賞球装
置内に進入したパチンコ玉が、特定領域に入賞す
れば、繰返し条件検出手段に働きにより、前記可
変入賞球装置の前記往復動作を再度繰返すように
定められた繰返し条件が検出される。さらに、前
記一定期間内に可変入賞球装置内へ入賞した入賞
玉が所定数に達した場合またはその入賞玉が所定
数に達することなく前記一定期間経過した場合に
前記可変入賞球装置の前記往復動作が終了する。
また、前記繰返し条件検出手段の出力に基づい
て、前記可変入賞球装置の前記往復動作が再度繰
返され、さらに、検出可能状態維持手段の働きに
より、前記可変入賞球装置の前記往復動作が終了
した後も前記繰返し条件検出手段による検出可能
状態が維持される。
つまり、可変入賞球装置の遊技者にとつて有利
な状態が、第1の状態と第2の状態とに交互に変
化する往復動作で構成されているため目に付き易
く、その可変入賞球装置の遊技者にとつて有利な
状態を遊技者が見逃すことがなく、その有利な状
態を当初から十分活用できる。また、その有利な
状態に切換わつている期間中、可変入賞球装置へ
の入賞確率が複数回連続的に変化するため、遊技
の単調さが防止でき遊技の興趣を向上し得る。し
かも、繰返し継続制御を採用して遊技者に十分な
満足感を与えることができながらも、その繰返し
継続制御を行なうための繰返し継続条件が、可変
入賞球装置内にパチンコ玉を打込むとによつて成
立可能であるため、繰返し継続条件を成立させる
ために、可変入賞球装置を狙つた打球操作以外に
特別の打球操作を行なう必要がなく、遊技者が無
理なく遊技に集中することができる。しかも、可
変入賞球装置の前記往復動作が終了した後も繰返
し条件検出手段により検出可能状態が維持される
ため、前記可変入賞球装置の遊技者にとつて有利
な状態が終了した後にすぐ繰返し条件が成立した
場合にも、繰返し継続制御が行なわれることとな
り、可変入賞球装置の有利な状態の終了時期を境
にした繰返し継続条件成立の後先を巡るトラブル
を防止できる。
[発明の実施例] 以下に、図面を参照して、この発明の具体的な
実施例について説明する。
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機の正面図である。構成において、パチンコ遊技
機10は、前面枠11と、該前面枠11に着脱自
在に装着された遊技盤1とを含む。遊技盤1に
は、セーフ孔2a,2b、入賞玉によつて後述の
可変表示装置50を可変表示できる条件の定めら
れた入賞領域3aないし3c、複数のヤクモノ
(通称チユーリツプ)4a,4b、およびアウト
玉入口5が形成されている。セーフ孔2a,2
b、入賞領域3a〜3cおよびヤクモノ4a,4
bは、入賞領域の一例であつて、遊技盤1の裏面
へ入賞玉の導き、裏面へ導かれた入賞玉によつて
賞品玉を放出するように決められた入賞口であ
る。なお、入賞領域は、入賞口に限らず、玉の通
過可能な通過領域であつてもよい。その場合は、
通過領域を通過した玉を検出するための通過玉検
出スイツチを設け、その出力で賞品玉の放出指令
が行なわれるようにすればよい。
遊技盤1のほぼ中央部には、可変入賞球・可変
表示装置30が配設されている。可変入賞球・可
変表示装置30は、後述の第3図ないし第5図を
参照して説明する可変入賞球装置40および可変
表示装置50が取付板31に一体的に装着させて
構成されている。可変表示装置50は、機械的可
変表示部材の一例の回転ドラム表示機構50Aお
よび電気的可変表示部材の一例のセグメント表示
器50Bを含んで構成されている。そして、可変
表示装置50は、入賞領域3a〜3cへの入賞玉
に応じて回転ドラム表示機構50Aおよびセグメ
ント表示器50Bの可変表示を開始し、遊技者の
停止指令操作または可変表示開始から一定時間の
経過により、可変表示を停止する。このときの回
転ドラム表示機構50Aの表示状態とセグメント
表示器50Bの表示状態との組合わせが所定の状
態になつたとき、可変入賞球装置40を開成駆動
できるように定めらた特定遊技状態になつたこと
が判断される。なお、可変入賞球装置40を開成
駆動するための特定遊技状態の他の例としては、
比較的入賞しにくいように釘調整された入賞領域
を形成し、当該入賞領域の入賞玉に基づいて特定
遊技状態を検出するようにしてもよい。
遊技盤1の左上隅には、数値情報表示器6が設
けられている。数値情報表示器6は、特定遊技状
態に基づいて可変入賞球装置40が開成している
1回の期間中に入賞した玉の数を表示するための
ものである。
さらに、パチンコ遊技機10には、次のような
構成要素が備えられている。前面枠11の下方に
は、賞品玉放出口12、打球待機樋13、打球ハ
ンドル14、余剰賞品玉放出口15および玉皿1
6が配設されている。ここで、打球待機樋13
は、賞品玉放出口12さら放出された賞品玉およ
び遊技者が玉貸機で借りた玉を一時貯留する貯留
皿として用いられるとともに、貯留玉の整列して
1個ずつ打球供給機構(図示せず)へ供給する働
きをするものである。打球ハンドル14は、その
回動によつて他球強さを調節するためのものであ
る。打球ハンドル14の近傍の前面枠11には、
打球指令スチツチ14sが設けられている。打球
指令スイツチ14sは、押圧により打球指令信号
の発生するものである。この打球指令スイツチ1
4sは、場合により、打球ハンドル14の外周に
設けてもよい。前面枠11の左側辺には停止指令
スイツチ17が設けられている。停止指令スイツ
チ17は、遊技者の指令によつて可変表示装置5
0の可変表示を停止指令するためのものである。
第2図は、パチンコ遊技機10の裏面構造の図
解図である。図において、入賞領域(入賞口)3
a,3b,3cの形成された遊技盤1の裏面側に
は、入賞領域に対応して該入賞領域を通過してき
た入賞玉を下方へ導くための径路211,212
が形成されている。径路211の下方には、入賞
領域(入賞口)3aまたは3bへの入賞玉が検出
するための入賞玉検出器22aが取付けられてい
る。同様に、径路212の下方には、入賞領域
(入賞口)3cへの入賞玉を検出するための入賞
玉検出器22bが取付けられている。なお、必要
に応じて、入賞玉検出器22a,22bで検出さ
れた入賞玉は、ヤクモノ4a,4bの上部位置に
もたらされ、ヤクモノ4a,4bの玉受片を開成
するのに利用される。入賞玉検出器22a,22
bの出力は、回転ドラム表示機構50Aおよびセ
グメント表示器50Bを表示駆動可能な状態の検
出出力として利用されるように、図示しない接続
線によつて配線されている。
アウト玉入口5よりもやや上部位置の遊技盤1
の裏面には径路213が設けられている。径路2
13はセーフ孔2a,2b、入賞領域(入賞口)
3a〜3c、ヤクモノ4a,4bまたは可変入賞
球装置40のいずれかへ入賞した玉の入賞玉処理
器23を導くためのものである。入賞玉処理器2
3は、径路213を介して導かれる入賞玉を1個
ずつ落下させる。入賞玉処理器23で1個ずつ落
下された玉は、従来周知の賞品玉放出機構に連結
された作動部材を作動させ、1個の入賞玉につき
一定数の賞品玉の放出を行なわせる。
第3図は、可変入賞球・可変表示装置30の斜
視図である。第4A図および第4B図は、可変入
賞球装置40の詳細を示し、特に、第4A図は可
変入賞球・可変表示装置30の裏面から見た可変
入賞球装置40の詳細を示し、第4B図は、可変
入賞球装置40の入賞領域部分の縦断面図であ
る。
第5図は、回転ドラム表示機構50Aの詳細を
示す図解図である。
次に、第3図ないし第5図を参照して、可変入
賞球・可変表示装置30の構成について詳細に説
明する。
可変入賞球・可変表示装置30は、取付板31
に可変入賞球装置40と可変表示装置50とが一
体的に装着された構成となつている。具体的に
は、取付板31には開口部32が穿設されてい
る。開口部32は可変入賞球装置40の開閉板4
1が開成されたときに入賞領域となるように、横
長の長方形の孔とされている。取付板31には、
回転ドラム表示機構50Aに含まれる回転ドラム
に描かれた識別情報を表示するための表示窓33
a,33b,33cが形成されている。さらに、
取付板31の最上部には、枠部材34が取付けら
れている。枠部材34にはセグメント表示器50
Bが装着されており、その上部は逆ハの字状の玉
受板341が取付けられている。玉受板341で
受けられた玉は、入賞領域3aとなる孔を介して
裏面へ導かれるようになつている。さらに、枠部
材34の横方向に延びる部分には、玉を通過させ
るための通過領域342,343が形成されてい
るとともに、該通過領域342,343を通過し
た玉の落下に変化を与えるために、取付板31の
ほぼ中央部で開口部32の上部位置には横1列に
障害釘35が適当な数だけ植設されている。障害
釘35と開口部32との間には、ガイド部材36
が装着されている。ガイド部材36は、横方向の
複数箇所に、垂直方向に延びるガイド板を有し、
玉を垂直方向に導きながら落下させる働きをする
ものである。
可変入賞球装置40は、遊技者にとつて有利に
なる第1の状態では開閉板41を前方へ開いて玉
を受け入れ容易な状態となり、遊技者にとつて不
利になる第2の状態では開閉板41を閉じて玉の
受け入れが不可能な状態になる。このような可変
入賞球装置40の構造をより具体的に説明する。
可変入賞球装置40は枠部材42の前面(すなわ
ち開口部32に関連する部分)に回動自在に装着
された開閉板41を含む。開閉板41の両側端縁
には、裏面側に突する三角形の側壁411,41
2が備えられている。側壁411,412は軸4
13で枠部材42の側面に回動自在に取付けられ
ている。枠部材42の下方には、径路421,4
22が形成されている。枠部材42の背面はカバ
ー423で覆われている。開閉板41が開成状態
における開口部32は、玉の入賞容易な入賞領域
43となる。入賞領域43は、横方向に複数の入
賞領域43a〜43cに分けられている。このよ
うに分けられた入賞領域のうち、入賞領域43a
は、特定遊技状態において開閉板41の開成中に
入賞した玉によつて再度開閉板41を開いて可変
入賞球装置40を入賞しやすい状態にできるよう
な条件が定められたいわゆる特定領域となつてい
る。そして、この特定領域43a以外の入賞領域
43b,43cが通常領域となる。このように、
可変入賞球装置40の複数の入賞領域のうち少な
くとも1つを特定領域に形成したことが、この実
施例の特徴である。このように入賞領域の一部に
特定領域43aを形成したことにより次のような
利点がある。すなわち、特定遊技状態において開
閉板41が開成中には、遊技者は開成中の入賞領
域43を目掛けてパチンコ玉の発射する。このと
き、打玉が前記可変入賞装置40内に入賞した後
においても、その入賞玉の流下状態如何によつて
前記特定領域43aに落入することもあれば前記
通常領域43b,43cに落入することもあり、
その落入する領域如何によつて前記可変入賞球装
置を再度第1の状態に繰返し制御されることとな
り、遊技者の興味が打玉の前記可変入賞球装置内
への入賞以降も失われることなく維持され、遊技
の興趣をより一層高めることができる。
特定領域である入賞領域43aに関連して検出
スイツチ44aが設けられている。検出スイツチ
44aは、入賞領域43aへ入賞した玉を検出す
るためのものである。この検出スイツチ44aの
出力が繰返し条件検出出力として後述するように
駆動制御手段にあたえられ、可変入賞球装置40
の繰返し制御がなされる。つまり、この検出スイ
ツチ44aにより、前記特定領域に入賞した入賞
玉に基づいて、前記可変入賞球装置を繰返して第
1の状態に変化できるように決められた繰返し継
続条件を検出する繰返し条件検出手段が構成され
ている。また、入賞領域43a〜43cへ入賞し
た玉は、それぞれ径路421,422を介して下
方へ導かれる。径路421,422の下方には、
入賞領域43へ入賞した玉を検出するための検出
スイツチ44bが設けられている。この検出スイ
ツチ44bは、計数手段の一部を構成しているも
のである。
開閉板41には開閉駆動機構45が結合されて
いる。開閉駆動機構45は、ソレノイド451
と、T字形レバー453と、ロツド455とばね
456とを含む構成である。T字形レバー453
はその中心がピン454によつて取付板31に回
動自在に取付けられている。T字形レバー453
の短辺の一端はソレノイド451のプランジヤ4
52に係合され、該レバー453と短辺の他端に
はばね456が連結されている。さらに、T字形
レバー453の長辺の端部にはロツド455の一
端が係合され、該ロツド455の他端は開閉板4
1の側壁とピン413によつて結合されている。
ソレノイド451が電気的に消勢されているとき
には、T字形レバー453の短辺他端がばね45
6で引張られているので、該レバー453の長辺
先端は下方に引き落された状態になり、ロツド4
55によつて開閉板41の側壁に下方向きの力が
加わり、開閉板41は閉成された状態になる。逆
に、ソレノイド451が電気的に付勢されると、
T字形レバー453は時計方向(第4A図におい
て時計方向)へ回動され、ロツド455が上方向
へ引き上げられて開閉板41が前方へ開成され
る。
なお、この実施例では、可変入賞球装置40
は、遊技者にとつて有利になる第1の状態では玉
が入賞しやすい開閉板41が開成した状態とな
り、遊技者にとつて不利になる第2の状態では開
閉板41が閉成した玉が入賞不可能な状態のもの
を説明した。しかしながら、可変入賞球装置の構
造および第1の状態と第2の状態との変化状態
は、前述した実施例のものに限定されることはな
く、種々の構造および状態をとり得る。たとえ
ば、可変入賞球装置の他の例として、いわゆるチ
ユーリツプのように、遊技者にとつて有利になる
第1の状態では、1対の玉受片が左右に開成した
玉が入賞しやすい状態であり、遊技者にとつて不
利になる第2の状態では玉受片が閉成して玉が入
賞しにくい状態をとるものとすることもできる。
また、可変入賞球装置は、遊技盤1に開閉可能に
設けられた開閉板と、該開閉板の上部に設けられ
た1個の玉を受け入れ可能な玉受口とを含む構成
とし、第2の状態では開閉板が閉じられており、
開閉板の上部に設けられた玉入口にしか玉が入賞
できない、低い確率で入賞玉が生じる状態であ
り、第1の状態では開閉板が開いて高い確率で入
賞玉が生じるような構成にすることもできる。
次に、可変表示装置50の詳細について説明を
する。可変表示装置50は、回転ドラム表示機構
50Aおよびセグメント表示器50Bを含んでい
る。
回転ドラム表示機構50Aは、第5図に示され
るような構成である。第5図を参照して、回転ド
ラム群51は、複数列の回転ドラム51a,51
b,51cを含んでいる。各列の回転ドラム51
a〜51cの外周上には、絵模様や記号や数字な
どの識別情報(たとえばベル、星、ヨツトなどの
絵模様または数字もしくはアルフアベツトなどの
記号)が描かれている。各列の回転ドラム51a
〜51cのそれぞれの側面には、外周上に描かれ
た識別情報の数に相当する歯数を有するラチエツ
ト歯車52a〜52c(図示では52cのみが現
われている)が固着されている。各列の回転ドラ
ム51a〜51cのそれぞれは、ドラム軸53に
遊嵌されて、その摩擦力で個別的に回転可能なよ
うに支持されている。ドラム軸53は、その両側
がボツクス54の側面で軸支されるとともに、ド
ラム軸53の一方端には回転力伝達機構55に含
まれる歯車551が固着されている。歯車551
は変速用歯車552と噛合つている。ボツクス5
4の側面には、回転ドラムを駆動するためのモー
タ56が装着されている。モータ56はギヤード
モータであつて、その駆動歯車は歯車552と係
合されている。従つて、モータ56の回転力は歯
車552,551を介してドラム軸53に伝達さ
れ、回転ドラム群51が回転駆動される。
ボツクス54の後方背面には、各列の回転ドラ
ム51a〜51cのそれぞれを個別的に回転させ
または停止制御するためのソレノイド57a〜5
7cが固着されている。ソレノイド57a〜57
cのプランジヤ571は、それぞれ係止レバー5
8a〜58cの一端とピンで連結されている。係
止レバー58a〜58cのほぼ中央部は、軸58
1で軸支され、該軸581の両端はボツクス54
の両側面で支持されている。係止レバー58a〜
58cのそれぞれの先端には、爪状部582が形
成されている。そして、各係止レバー58a〜5
8cの爪状部582は、対応するラツチエツト歯
車52a〜52cのそれぞれと係合して、各列の
回転ドラムを停止させ、ロツク状態を保持するよ
うにされている。
可変入賞球装置40を第1の状態にすることの
可能な特定遊技状態は、回転ドラム表示機構50
Aで表示される各列の絵模様などの識別情報の組
合わせ状態と、セグメント表示器50Bで表示さ
れる数字情報の表示状態との組合わせによつて決
められる。
なお、特定遊技状態は、回転ドラム表示機構5
0Aの各列のドラムで表示される識別情報の組合
わせだけによつて決められるようにしてもよい。
あるいは、回転ドラム表示機構50Aを用いず、
電気的に数字0〜9を表示できるセグメント表示
器を複数個配設し、該セグメント表示器によつて
表示される複数桁の表示情報の組合わせに基づい
て決められるようにしてもよい。
第6図は、この発明の一実施例の遊技制御回路
図である。構成において、遊技制御回路60は、
可変表示可能条件検出回路61、回転ドラム駆動
制御回路62、表示駆動回路63、特定遊技状態
検出手段の一例の特定遊技状態検出回路64、所
定入賞玉数検出回路65、所定価値付与状態検出
回路66、数値情報表示駆動回路67および駆動
制御回路70を含む。
可変表示可能条件検出回路61は、可変表示装
置50を可変表示できる条件を検出すものであ
る。回転ドラム駆動制御回路62は、可変表示可
能条件に基づいて、回転ドラム表示機構50Aを
駆動制御するための回路である。表示駆動回路6
3は、可変表示可能条件に基づいて、セグメント
表示器50Bを表示駆動するための回路である。
特定遊技状態検出回路64は、回転ドラム表示機
構50Aの表示状態とセグメント表示器50Bの
表示状態との組合わせに基づいて、予め定める特
定遊技状態になつたことを検出するための回路で
ある。なお、特定遊技状態検出回路65は、この
実施例では、特定遊技状態のみならず、該特定遊
技状態よりも小さな遊技価値を付与可能な遊技状
態であつて、可変入賞球装置40を第1の状態に
できる条件を検出する機能を含んでいる。このた
め、この実施例では、遊技状態の種類が豊富にな
り、遊技者にとつてより興趣のあるパチンコ遊技
機とすることができる。所定入賞玉数検出回路6
5は、特定遊技状態において可変入賞装置40に
入賞した玉数を計算することともに、その玉数が
予め許容された所定数になつたときに検出出力を
導出する回路である。所定価値付与状態検出回路
66は、特定遊技状態において所定の価値を付与
した状態(たとえば打止数として設定された多量
の賞品玉数が払出された状態)を検出するための
回路である。数値情報表示駆動回路67は、所定
入賞玉数検出回路65の出力に基づいて所定の数
値を数値情報表示器6に表示駆動するための回路
である。
第7図は、第6図に示す遊技制御回路のうち
の、この実施例の特徴となる駆動制御回路70お
よび所定入賞玉数検出回路65の詳細な構成の一
例を示す回路図である。第7図を参照して、駆動
制御回路70は、オアゲート71、タイマ72〜
74、ドライバ75および一定時間繰返し開閉駆
動回路76を含む。ここに、ドライバ75は、オ
アゲート71の出力期間中ソレノイド451を付
勢することによつて、可変入賞球装置40を第1
の状態に駆動するためのものである。一定時間繰
返し開閉駆動回路76は、可変入賞球装置40
を、原則として一定時間(たとえばt1=30秒)連
続的に入賞しやすい状態にするものである。
次に、第1図ないし第7図を参照して、この実
施例のパチンコ遊技機10の具体的な動作につい
て説明する。
遊技者は、玉貸機で借りた玉を打球待機樋13
へ入れ、打球ハンドル14を回動して打球強さを
調節した後、打球スイツチ14sを押圧する。打
球スイツチ14sの押圧に応じて、モータ241
に電力が供給され、モータ241が回転駆動し、
打球ハンマ243を間欠的に回動させることによ
つて、玉が1個ずつ遊技盤1へ打込まれる。この
ようにして遊技者が打球遊技をしているとき、打
込玉がセーフ孔2a〜2cのいずれかまたはヤク
モノ4aにもしくは4bに入賞すると、賞品玉放
出機構が作動して、1個の入賞玉につき所定数の
賞品玉が放出制御される。
また、打込玉が入賞領域3a〜3cのいずれか
へ入賞すると、対応の検出スイツチ22aまたは
22bがハイレベル信号を導出し、この信号はオ
アゲート611を介して駆動回路621に与えら
れるとともに、タイマ622に与えられる。さら
に、オアゲート611からのハイレベル出力は表
示駆動回路63に含まれるフリツプフロツプ63
1に与えられ、該フリツプフロツプ631をセツ
トする。駆動回路621は、オアゲート611か
らの信号に基づいて、ソレノイド57a〜57c
を付勢して係止レバー58a〜58cの爪状部5
82と対応するラチエツト歯車52a〜52cと
の係合状態を解除し、同時にモータ56を回動駆
動させる。これによつて、各列の回動ドラム51
a〜51cが回転駆動され、回転ドラムの表示状
態が可変される。また、フリツプフロツプ631
のセツト出力はアンドゲート632の一方入力と
して与えられる。アンドゲート632には、クロ
ツク発振器633の出力クロツクパルスが常時他
方入力として与えられている。このため、アンド
ゲート632はフリツプフロツプ631のセツト
出力に応じてクロツクパルスを導出し、リングカ
ウンタ634に与える。リングカウンタ634
は、クロツクパルスの入力に応じて、セグメント
表示器50Bで表示可能な数値0〜9を循環的に
計数するものであつて、その計数地はデコーダド
ライバ635および特定遊技状態検出回路64に
含まれる判定回路645に与えられる。デコーダ
ドライバ635は、リングカウンタ634の計数
値をデコードし、その計数値に基づいてセグメン
ト表示器50Bで表示される数字をクロツクパル
スの周期に同期して順次的に変化させる。
このようにして、回転ドラム51a〜51cが
回転駆動されかつセグメント表示器50Bが可変
表示されることによつて、機械的な可変表示と電
気的な可変表示とが同時に行なわれる。
前述のごとくして、回転ドラム51a〜51c
およびセグメント表示器50Bがそれぞれ可変表
示されている状態において、遊技者は各列の回転
ドラム51a〜51cの表示状態の組合わせが特
定の遊技状態となることを期待して、任意のタイ
ミングで停止指令スイツチ17を押圧する。な
お、可変表示が開始されてからタイマ622で設
定されている一定時間内に停止指令スイツチ17
が押圧されない場合には、タイマ622の出力で
停止指令される。停止指令スイツチ17の押圧に
よる出力またはタイマ622の出力に応じて、駆
動回路621はソレノイド57a〜57cを予め
定める順序(または不規則的な順次)で消勢し、
応じて係止レバー58a〜58cの爪状部582
と対応するラチエツト歯車52a〜52cとがそ
れぞれ係合して、回転ドラム51a〜51cが順
次停止される。さらに、駆動回路621は少し遅
れてモータ56の回転を停止させるとともに、す
べての回転ドラムが停止したことを表わすハイレ
ベル信号を導出する。このハイレベル信号は、フ
リツプフロツプ631をリセツトするとともに、
判定指令信号として表示状態判定回路643に与
えらえる。フリツプフロツプ631のリセツトに
よつてアンドゲート632は、クロツクパルスの
導出を停止する。このため、リングカウンタ63
4の計数値の歩進が停止し、従つてリングカウン
タ634で計数された計数値に相当する数字が連
続的にセグメント表示器50Bで表示される。
表示状態判定回路643は、判定指令信号に応
じてセンサ641および642から与えられる出
力に基づいて各列の回転ドラムで表示されている
識別情報の組合わせを判定する。ところで、この
実施例では、センサ641および642は、投光
部と受光部とを有する光電センサで構成されてい
る。各センサ641,642の投光部と受光部と
は、回転ドラムの軸方向両外側に対峙して設けら
れている。そして、回転ドラム51a〜51cの
それぞれの側面には、第5図では図示を省略して
いるが、同心円に半径の異なる第1の円周上と第
2の円周上とに、それぞれ回転ドラムで表示され
る識別情報に対応する位置に、透孔が穿設された
部分と透孔が穿設されない部分とが形成されてい
る。そして、各回転ドラム51a〜51cの停止
状態によつて、4種類の識別情報が出力されるよ
うになつている。たとえば、第1および第2の円
周上のそれぞれに透孔が穿設されている部分を論
理「1」とし、透孔の穿設されていない部分を論
理「0」とすれば、4種類の2ビツトのコード
「00」、「01」、「10」、「11」が規定でき、各列の回
転ドラムの識別情報の組合わせを検出することが
できる。そして、表示状態判定回路643は、回
転ドラム51a〜51cで表示されている識別情
報の組合わせに基づいて得点を判定し、その得点
を駆動制御回路70および判定回路645に与え
る。
もし、回転ドラム51a〜51cで表示される
識別情報の組合わせが特定遊技状態の組合わせ、
すなわち最大価値を付与するように定められた組
合わせ(たとえばすべてAの記号)でなければ、
表示状態判定回路643はそのときの組合わせに
基づいて最大価値よりも小さな価値を付与すべき
ことを表わす判定信号j2〜j4のいずれかを導
出する。各判定信号j2〜j4は対応するタイマ72
〜74に与えられる。各タイマ72,73,74
は、それぞれ対応する判定信号j2、j3、j4の入力
に応じて、予め定められる一定時間t2、t3、t4だ
けハイレベル信号を導出するものである。ここ
で、タイマ72〜74で設定されている一定時間
は、t2≧t3≧4tの関係に選ばれ、たとえばt2=10
秒、t3=6秒、t4=4秒とされている。なお、判
定回路645は、判定信号がj1以外(すなわちj2
〜j4)であれば、ゼグメント表示器50bの表示
状態の判定は何ら行なわれない。
今、たとえば、表示状態判定回路643が判定
信号j2を導出した場合を想定すると、タイマ72
が一定時間t2だけハイレベル信号を導出する。こ
のハイレベル信号はオアゲート71介してドライ
バ75に与えられる。応じて、ドライバ75は一
定時間t2だけソレノイド451を連続的に付勢す
る。従つて、可変入賞球装置40の開閉板41は
一定時間t2だけ開成されて、打込玉の入賞を許容
する。このとき、打込玉が入賞領域43a〜43
cのいずれかへ入賞すると、賞品玉放出機構が入
賞玉に応じて所定数の賞品玉を払出す。なお、こ
の場合において、打込玉が入賞領域43aへ入賞
しても、可変入賞球装置40の開閉動作の延長制
御は行なわない。
次に、各列の回転ドラム51a〜51cで表示
される識別情報の組合わせが最大価値を付与する
ように定められた組合わせの場合を説明する。こ
の場合、表示状態判定回路643は判定信号j1を
導出し、該信号j1は判定回路645に与えられる
とともに、フリツプフロツプ761のセツト入力
として与えられる。応じて、フリツプフロツプ7
61がセツトされる。また、判定回路645は、
判定信号j1に応じてリングカウンタ634の計数
値が組合わせ設定部644で設定されている最大
価値を付与すべき表示状態(たとえば7が表示さ
れた状態)であるか否かを判定する。このとき、
判定回路645は、回転ドラム51a〜51cの
表示状態の組合わせが最大価値を付与する状態で
あつても、セグメント表示器50Bが数字7を表
示していなければ最大価値付与指令信号j0(ハイ
レベル信号)を導出しない。この場合は、判定信
号j1によつてセツトされたフリツプフロツプ76
1のセツト出力がオアゲート762を介してタイ
マ763に与えられる。応じて、タイマ763が
一定時間t1の計時動作を開始し、その期間中ハイ
レベル信号を導出して、そのハイレベル信号はト
ランジスタ764のコネクタへ与えられる。この
とき、トランジスタ764のベースには、比較回
路653の不一致出力(ローレベル)がインバー
タ655でハイレベルに反転されて与えられてい
る。従つて、トランジスタ764は比較回路65
3が不一致出力を導出している期間中導通し、タ
イマ763の出力をオアゲート71を介してドラ
イバ75に与える。応じて、ドライバ75はソレ
ノイド451を付勢して開閉板41を開成させ
る。この場合において、フリツプフロツプ766
がセツトされていないので、アンドゲート651
および767が不能動化されたままである。従つ
て、所定入賞玉数検出回路65は入賞領域43a
へ入賞した玉を検出せず、可変入賞球装置40を
繰返して開成するための準備動作を行なわない。
そして、タイマ763が一定時間t1を計時する
と、その出力はローレベルになるので、開閉板4
1は閉成される。
次に、この実施例の特徴である特定遊技状態に
なつた場合、すなわち回転ドラム51a〜51c
の表示状態の組合わせが最大価値を付与可能な所
定の状態(たとえばすべてAの記号の表示状態)
となりかつセグメント表示器50Bの表示状態が
7を表示している状態になつた場合の動作につい
て説明する。
判定回路645が特定遊技状態の成立したこと
を表わすハイレベル信号を導出してアンドゲート
646に与える。このとき、アンドゲート646
は、所定価値付与状態検出回路66の出力のロー
レベルがハイレベルに反転されて与えられている
ので、アンドゲート646からハイレベルの判定
信号j0が導出される。判定信号j0はフリツプフロ
ツプ766をセツトする。このため、特定遊技状
態になつた場合は、所定信号j1に応じて前述の回
転ドラム51a〜51cの表示状態のみ最大価値
付与状態になつた場合の動作が行なわれ、かつ特
定遊技状態に基づく繰返し価値付与動作が行なわ
れる。すなわち、タイマ763は判定信号j1の与
えられたときから一定時間t1だけハイレベルを導
出してドライバ75を駆動させ、開閉板41を開
成する。このとき、アンドゲート651はフリツ
プフロツプ766のセツト出力によつて能動化さ
れている。従つて、打込玉が入賞領域43a〜4
3cのいずれかへ入賞すると、検出スイツチ44
bによつて検出される。検出スイツチ44bの検
出出力はアンドゲート651を介してカウンタ6
52に与えられる。カウンタ652は特定遊技状
態において、入賞領域43a〜43cへ入賞した
玉数を計算し、その計算値を比較回路653およ
び数値情報表示駆動回路67に与える。比較回路
653は設定部654で設定されている特定遊技
状態における可変入賞球装置40への入賞可能な
入賞玉数(たとえば10個)が基準入力としてあた
えられている。比較回路653はカウンタ654
の計算値が設定数よりも小さいときはローレベル
信号を導出する。このローレベル信号がインバー
タ655でハイレベルに反転されてトランジスタ
764のベース入力として与えられるので、トラ
ンジスタ764はタイマ763の出力のハイレベ
ル信号をオアゲート71に与える。
また、カウンタ652の計算値が数値情報表示
駆動回路67によつて数値情報表示器6で表示さ
れている。遊技者は数値情報表示器6の表示状態
を見て、特定遊技状態において可変入賞球装置4
0の開成期間中に入賞した玉数を知ることがで
き、しかもあと何個まで入賞玉が許容されている
かを容易に知ることもできる。このため、この表
示に基づいて、遊技者は遊技に対しての作戦を立
てやすくなる等の利点がある。
タイマ763がタイムアツプする前に、許容さ
れた所定数の入賞玉があつた場合は、比較回路6
53がハイレベル信号を導出する。このハイレベ
ル信号はインバータ655でローレベル信号に反
転され、トランジスタ764がオフになり、タイ
マ763のハイレベル出力は導出されない。この
ようにして、特定遊技状態になつた場合は、タイ
マ763で設定された一定時間t1が経過する前
に、入賞領域への入賞玉が所定数に達したとき、
強制的にソレノイド451が消勢されて、開閉板
41が閉成される。なおこのとき、インバータ6
55の出力はオアゲート765を介して立下がり
微分回路767に与えられ、立下がり微分され
る。そして、この微分パルスは単安定マルチ76
8に与えられ、単安定マルチ768は一定時間だ
けハイレベル信号の出力する。その出力はアンド
ゲート769,76aに与えられるとともい、フ
リツプフロツプ761をセツトさせる。
ところで、特定遊技状態後に可変入賞球装置4
0が開成駆動されている期間において、玉が入賞
領域43aへ入賞すると、検出スイツチ44aが
検出出力を導出してフリツプフロツプ76bをセ
ツトさせている。このため、アンドゲート769
は、フリツプフロツプ766のセツト出力のある
こと(すなわち特定遊技状態であること)、フリ
ツプフロツプ76bのセツト出力のあること(す
なわち繰返して可変入賞球装置40を開成できる
条件を検出したこと)および単安定マルチ768
の出力のあること(すなわち可変入賞球装置40
の開成したこと)に基づいて、ハイレベル信号を
導出し、該ハイレベル信号をオアゲート762を
介してタイマ63に与える。応じて、タイマ76
3は再び一定時間t1の計時動作を開始し、その期
間中ハイレベル信号を導出する。このハイレベル
信号はトランジスタ764およびオアゲート71
を介してドライバ75に与えられ、ソレノイド4
51が付勢される。よつて、特定遊技状態になつ
た後は、繰返し条件が検出される限り、繰返して
可変入賞球装置40が開成駆動される。そして、
前記検出スイツチ44aにより、前記特定領域に
入賞した入賞玉に基づいて、前記可変入賞球装置
を繰返して第1の状態に変化できるように定めら
れた繰返し継続条件を検出する繰返し条件検出手
段が構成されている。なお、この繰返し条件検出
手段と前記特定遊技状態検出手段とを兼用構成し
てもよい。
なお、単安定マルチ768の出力から一定時間
遅れて、遅延回路76cがフリツプフロツプ76
bをリセツトさせるように構成されている。な
お、この場合、フリツプフロツプ76bのリセツ
ト出力がアンドゲート76aに与えられるが、こ
のときはもはやアンドゲート76aの他方入力と
して単安定マルチ768の出力が与えられていな
いので、アンドゲート76aはハイレベル信号を
導出しない。
以後同様にして、特定遊技状態後は、一定時間
t1(たとえば30秒)または1回の開成期間中に許
容された所定数(たとえば10個)の入賞玉が発生
するまでを1サイクルとして、入賞領域43aへ
の入賞玉がある限り、そのサイクルが繰返され
る。よつて、1度特定遊技状態になつた後払出す
べき賞品玉数が制限されているパチンコ遊技機1
0においては、可変入賞球装置40の1回の開成
期間中における入賞玉数が所定数以下に制限され
るとともに、繰返して開成する回数が多くでき、
遊技者にとつて有利な状態を長く継続でき、遊技
の雰囲気を盛上げる等の利点がある。なお、前記
繰返し制御は、現在行なわれている開成制御の終
了を待たずに、検出スイツチ44aの検出出力が
あつた時点で即座に行なつてもよい。また、検出
スイツチ44aの検出出力がありかつその出力時
点における可変表示装置の表示態様が所定のもの
である場合に初めて前記繰返し制御を開始させて
もよい。
なお、可変入賞球装置40が繰返して開成駆動
されている場合において、玉が入賞領域43aへ
1個も入賞しなければ、フリツプフロツプ76b
がリセツトされたまままである。従つてこの場合
は、単安定マルチ768の出力に応じてアンドゲ
ート76aがハイレベル信号を導出し、オアゲー
ト76dを介してフリツプフロツプ766をリセ
ツトさせる。この結果、可変入賞球装置40の繰
返し開成駆動動作は終了される。
特定遊技状態後、可変入賞球装置40が繰返し
て開成駆動される毎に、玉が入賞領域43aへ入
賞すると、可変入賞球装置40の繰返し開成動作
が継続される。しかしながら、所定価値付与状態
検出回路66が予め定められる一定数の賞品玉
(たとえば2000個)を払出したことを検出した場
合は、その検出出力がオアゲート76dを介して
フリツプフロツプ766に与えられ、フリツプフ
ロツプ766はリセツトされる。これによつて
も、可変入賞球装置40の繰返し開閉駆動動作が
終了する。
なお、この実施例では所定価値付与状態検出回
路66は一定数の賞品玉を払出したときに検出出
力を導出するようにしたが、可変入賞球装置40
の繰返し開成回数を検出しその回数が一定回数
(たとえば10回)になつたときに、所定価値対付
状態検出回路66からの検出出力を導出するよう
な構成にしてサービスの均一化を図つてもよい。
また、前述の実施例では、繰返し条件検出手段
として、特定遊技状態において可変入賞球装置4
0の開成期間中に入賞領域43aへの入賞玉が1
個以上あつた場合を説明したが、その他の繰返し
条件を検出するようにしてもよい。たとえば、入
賞領域43a〜43cのいずれかへ入賞した玉数
が所定入賞玉数検出回路65で検出される玉数
(たとえば10個)よりも少ない玉数(たとえば3
個)以上であつた場合に繰返し条件を検出するよ
うに構成してもよい。その場合は、カウンタ65
2が上記少ない入賞玉数(3個)を計数したこと
を検出する比較回路を別に設け、その比較回路出
力でフリツプフロツプ76bをセツトさせるよう
に構成すればよい。
さらにまた、前述の実施例では、回転ドラム表
示機構50Aとセグメント表示器50Bの表示の
組合わせに基づいて特定遊技状態が判定されるよ
うにしたが、回転ドラム表示機構50Aの表示だ
けに基づいて特定遊技状態が判定されるようにし
てもよい。すなわち、セグメント表示器50Bを
特定遊技状態の判定に使わないようにすることも
できる。このようにすれば、特定遊技状態になる
確率が高くなり、遊技者に対するサービスの向上
が図れるパチンコ遊技機とするとができる。
さらに、駆動回路70の他の実施例として、オ
アゲート71とドライバ75との間にアンドゲー
トを設け、アンドゲートの他方入力に一定時間間
隔(たとえば2秒)のパルスを与えることによつ
て、可変入賞球装置40を相対的に長い一定期間
内で開閉駆動してもよい。
上述の第6図および第7図の実施例では、この
発明の動作を説明するためのハード回路を用いて
構成した場合を示したが、この発明の技術思想は
マイクロプロセツサを用いてプログラム処理によ
つて行なうこともできる。この場合は、第6図お
よび第7図に示す回路の動作を行なうようにプロ
グラム設定すればよいが、このようなプログラム
設定は電子技術に詳しい当業者ならば容易に考え
られるので、その詳細な説明は省略する。
[発明の効果] 前記構成を有する本発明は、可変入賞球装置の
遊技者にとつて有利な状態を遊技者が見逃すこと
なく十分活用できるとともに、その有利な状態に
切換わつている期間中の遊技の単調さを防止し
得、しかも、繰返し継続制御を採用して遊技者に
十分な満足感を与えながらも、遊技者の遊技への
集中を可能にし、かつ、繰返し継続条件成立の後
先を巡るトラブルを防止でき、全体として、遊技
中遊技有に大きな満足感を与えるとともに遊技を
通しての遊技者の不満を極力解消し得るパチンコ
遊技機を提供し得るに至つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機の正面図である。第2図は、パチンコ遊技機の
裏面構造を示す図解図である。第3図は、可変入
賞球・可変表示装置30の斜視図である。第4A
図および第4B図は、可変入賞球装置40の詳細
図である。第5図は、回転ドラム表示機構50A
の詳細図である。第6図は、この実施例に含まれ
る遊技制御回路の回路ブロツク図である。第7図
は、所定入賞玉数検出回路65および駆動制御回
路70の詳細な回路図である。 図において、2a〜2cはセーフ孔、3a〜3
c、43a〜43cは入賞領域(入賞口)、6は
数値情報表示器、10はパチンコ遊技機、30は
可変入賞球・可変表示装置、40は可変入賞球装
置、50は可変表示装置、50Aは回転ドラム表
示機構、50Bはセグメント表示器、60は遊技
制御回路、61は可変表示可能条件検出回路、6
2は回転ドラム駆動制御回路、63は表示駆動回
路、64は特定遊技状態検出回路、65は所定入
賞玉数検出回路、66は所定価値付与状態検出回
路、67は数値情報表示駆動回路、70は駆動制
御回路、76は一定時間繰返し開閉駆動回路を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入賞領域を形成した遊技盤を含むパチンコ遊
    技機であつて、 前記遊技盤上に配設され、遊技者にとつて有利
    になる第1の状態と遊技者にとつて不利になる第
    2の状態に変化自在で、かつ第1の状態における
    入賞領域が複数の領域に分けられ、該複数の領域
    を通常領域と特定領域とに区分し、複数の領域の
    うち少なくとも1つを特定領域とした可変入賞球
    装置と、 遊技状態で予め定められた特定遊技状態になつ
    たことを検出する特定遊技状態検出手段と、 該特定遊技状態検出手段の出力に基づいて、前
    記可変入賞球装置の可動部材を第1の状態と第2
    の状態とに交互に変化させる往復動作を一定期間
    に亘つて複数回連続的に駆動制御する駆動制御手
    段と、 前記特定領域に入賞した入賞玉に基づいて前記
    可変入賞球装置の前記往復動作を再度繰返すよう
    に定められた繰返し条件を検出する繰返し条件検
    出手段と、 前記駆動制御手段により、前記可変入賞球装置
    の可動部材が第1の状態と第2の状態とに交互に
    変化しているとき、前記可変入賞球装置へ入賞し
    た入賞玉が所定数に達したことを判定する所定入
    賞玉数判定手段とを含み、 前記駆動制御手段は、 前記一定期間内に前記所定入賞玉数判定手段出
    力があることまたは所定入賞玉数判定手段出力が
    なくかつ一定期間経過したことに応じて前記可変
    入賞球装置の前記往復動作を終了させ、前記繰返
    し条件検出手段出力に応じて前記可変入賞球装置
    の前記往復動作を再度繰返すように構成され、さ
    らに、前記可変入賞球装置の前記往復動作が終了
    した後も前記繰返し条件検出手段による検出可能
    状態を維持する検出可能状態維持手段を含むこと
    を特徴とする、パチンコ遊技機。
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