JPH0357238B2 - - Google Patents

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JPH0357238B2
JPH0357238B2 JP3482084A JP3482084A JPH0357238B2 JP H0357238 B2 JPH0357238 B2 JP H0357238B2 JP 3482084 A JP3482084 A JP 3482084A JP 3482084 A JP3482084 A JP 3482084A JP H0357238 B2 JPH0357238 B2 JP H0357238B2
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glass
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weight
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JP3482084A
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、積層ガラス板等のガラスを輸送・保
管するときに隣接ガラス間に挾込み使用される合
紙の製造方法で、詳しくは、古紙(主として新聞
古紙)又は、古紙と砕木パルプを製紙原料として
ガラス用合紙を製造する方法に関する。
この種の、古紙を製造原料とするガラス用合紙
製造方法によれば、製紙原料に使用する古紙の割
合を多くすればするほど、原料コスト及び製造コ
ストを低減化できる反面、一般に、紙を丈夫なも
のとし乍らも薄葉化するために、砕木パルプに比
較して2倍程度の樹脂を紙に含有させており、殊
に、印刷された紙においては、印刷インク中の樹
脂、油脂も加わつて、古紙使用割合が多くなるほ
ど、製紙原料の樹油脂含有量が増大する。
他方、本発明者は、ガラス用合紙の樹油脂含有
量と性能との相関を調べるテスト(詳細は後述す
る。)を行なつた結果、 (イ) ガラス用合紙の樹油脂含有量(エーテル抽出
試験での抽出量で、以下、同じ。)が多いと、
合紙の吸湿吸水性が悪くなつてガラス表面の水
分を合紙で確実に吸収できずにガラスの焼けを
招来し、かつ、含有樹油脂の揮発、溶出、転移
によるガラス表面への付着量が多くなつてガラ
スへの紙肌付着を招来すること、 (ロ) ガラス用合紙の樹油脂含有量を0.3重量%以
下にすると、前記の焼け及び、紙肌付着を実用
に差し障りのない範囲に抑え得ること、 とを知見した。
そして、従来から知られているガラス用合紙の
製造方法は、前述した製紙原料に対して離解脱樹
油脂・異物除去を行なつたのち、ロジン等の有機
質サイズ剤を添加して抄紙する方法、つまり、一
般の紙と変わらない製造方法である。
従つて、前記従来方法によるときは、樹油脂の
1つである有機質サイズ剤を添加するから、この
有機質サイズ剤の添加により合紙の樹油脂含有量
が増大し、そのため、樹油脂含有量が0.3重量%
以下で、ガラスの焼け及びガラスへの紙肌付着の
防止性能に勝れたガラス用合紙を製造するには、
古紙の使用割合を少なくするとともに、製紙原料
に対する脱樹油脂操作を何回も繰返して行なつ
て、有機質サイズ剤添加前の段階において、事後
の有機質サイズ添加によつて樹油脂含有量が0.3
重量%を超えることがない値にまで樹油脂含有量
を低下させなければならず、コストアツプ及び製
造操作の煩雑化を招来し、その結果、実際には、
コスト面及び製造面から、ガラス用合紙の樹油脂
含有量が0.35〜1.0重量%程度とならざるを得な
かつた。
本発明者は、かかる実状に鑑み、テストを行な
つた結果、有機質サイズ剤を添加しないで抄紙す
るならば、たとえ、古紙使用割合が100重量%の
場合であつても、脱樹油脂操作を何回も繰返えさ
なくとも、脱樹油脂操作を2回程度行なうことに
より、ガラス用合紙の樹油脂含有量を0.3重量%
以下にできることを知見したのであり、本発明の
目的は、この知見に基づいて、樹油脂含有量が
0.3重量%以下で、ガラスの焼け及びガラスへの
紙肌付着の防止性能に勝れたガラス用合紙を安
価、かつ、容易に製造できる方法を提供しようと
する点にある。
上記目的達成のために講じた本発明によるガラ
ス用合紙製造方法の特徴は、前記製紙原料に対し
て離解・脱樹油脂・異物除去を行なつたのち、有
機質サイズ剤を添加せずに抄紙する点にある。
従つて、本発明方法によれば、古紙使用割合を
多くし、かつ、製紙原料に対する脱樹油脂操作を
多くとも2、3回に止めて、コストダウン及び製
造操作の簡素化を図り乍らも、樹油脂含有量が
0.3重量%以下で、ガラスの焼け及びガラスの紙
肌付着の防止性能に勝れたガラス用合紙を製造で
きるに至つた。
以下、前述の本発明者が行なつたテストについ
て説明する。
テストには、下記のA、B、C3種の合紙を用
いた。
A合紙:樹油脂含有量(エーテル抽出物量で以下
同じ。)が1.2重量%の新聞古紙と樹油脂含有量
が0.6重量%の砕木パルプとの使用割合が夫々、
60重量%、40重量%の製紙原料に対して、離
解・脱樹油脂・異物除去を行なつたのち、有機
質サイズ剤を添加して抄紙された樹油脂含有量
が0.5重量%の従来合紙。
B合紙:前記A合紙と同様な製紙原料に対して、
離解・脱樹油脂・異物除去を行なつたのち、有
機質サイズ剤を添加せずに抄紙された本発明方
法による樹油脂含有量が0.26重量%の合紙。
C合紙:前記の新聞古紙と砕木パルプとの使用割
合が夫々、90重量%、10重量%の製紙原料に対
して、離解・2回の脱樹油脂・異物除去を行な
つたのち、有機質サイズ剤を添加せずに抄紙さ
れた本発明方法による樹油脂含有量が0.18重量
%の合紙。
テスト方法:前記A、B、Cの各合紙について、
夫々、60℃、98〜100%RHで運転される促進
試験機を用いて、ガラスの焼け度合と、ガラス
への紙肌付着の判定指標となるところのガラス
の白濁及びガラスを拭き上げたのちに息を吹き
かけて曇らせたときの曇り方の有無による不透
明の度合とを25日まで5日毎に観察した。尚、
ガラスの焼けについては、合紙が当つている箇
所と当つていない箇所との両方を調べ、白濁、
不透明については、合紙の表面が滑面の場合と
粗面の場合との両方を調べた。
テスト結果:第1図乃至第3図に基づいて次に説
明する。尚、図中の×、○、△の各印が夫々、
A合紙、B合紙、C合紙を示す。
(1) 合紙が当つている箇所の焼は:第1図イに
示すように、A合紙の場合には、10日目から
焼け度合が実用での許容値以上となつた。こ
れに対し、図中○印で示すB合紙の場合に
は、20日目から焼け度合が増大するものの、
25日まで許容値以下であり、また、C合紙の
場合には、25日まで焼けが発生しなかつた。
(2) 合紙が当つていない箇所の焼け:第1図ロ
に示すように、A、B、Cの3紙ともに焼け
が発生するものの、B及びCの合紙の方がA
合紙よりも焼け度合が小さい。
(3) 紙面が滑面の場合における白濁:第2図イ
に示すように、10日目においてC合紙の場合
における白濁度合がA合紙のそれと同じ値に
まで上昇したが、それ以外では、B及びCの
両合紙ともに、A合紙よりも白濁度合が小さ
い。
(4) 紙面が粗面の場合における白濁:第2図ロ
に示すように、日数経過に伴つて3つの合紙
の場合夫々において白濁度合が増大するもの
の、B及びCの両合紙の場合には、25日経過
してもその白濁度合がA合紙の場合における
5日目の白濁度合よりも大きくならなかつ
た。
(5) 紙面が滑面の場合における透明性:第3図
イに示すように、B及びCの両合紙ともに、
A合紙よりも不透明度合が小さい。
(6) 紙面が粗面の場合における透明性:第3図
ロに示すように、日数経過によつて3紙とも
に不透明度合が増大するものの、B及びCの
合紙の場合は、25日経過しても、A合紙の場
合の5日目の不透明度合をこえることがなか
つた。
結論:合紙の樹油脂含有量が少ないほど、ガラス
の焼け及びガラスへの紙肌付着の防止に効果が
あつて、合紙の樹油脂含有量0.3重量%以下に
することによつて、その合紙を、焼け及び紙肌
付着の防止面で実用に供し得ることがわかつ
た。また、古紙の使用割合が大で、樹油脂含有
量が多い製紙原料の場合であつても、脱樹油脂
操作を2回行なうだけで、合紙の樹油脂含有量
を0.3重量%以下にできることがわかつた。つ
まり、本発明方法を実施するにあたつて、樹油
脂含有量が少ない製紙原料の場合は、樹油脂操
作を1回行なう形態で実施し、樹油脂含有量が
0.5以上といつた多い製紙原料の場合は、脱樹
油脂操作を2、3回行なう形態で実施すれば良
いことがわかつた。
尚、本発明を実施するにあたつては、硫酸バン
ド等の非有機質のサイズ剤を添加しても良いこと
は言うまでもなく、又、本発明者が行なつた数々
のテストの結果からも、硫酸化合物を多く含ませ
ることにより、合紙の吸湿吸水性を向上できるこ
とがわかつている。
【図面の簡単な説明】
第1図イ,ロ、第2図イ,ロ、第3図イ,ロは
テスト結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 古紙又は、古紙と砕木パルプを製紙原料とし
    てガラス用合紙を製造する方法であつて、前記製
    紙原料に対して離解・脱樹油脂・異物除去を行な
    つたのち、有機質サイズ剤を添加せずに抄紙する
    ガラス用合紙の製造方法。 2 前記製紙原料が古紙を50重量%以上、含むも
    のである特許請求の範囲第1項に記載のガラス用
    合紙の製造方法。 3 前記脱樹油脂が複数回、繰返される特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載のガラス用合紙の
    製造方法。
JP3482084A 1984-02-24 1984-02-24 ガラス用合紙の製造方法 Granted JPS60181399A (ja)

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JP3482084A JPS60181399A (ja) 1984-02-24 1984-02-24 ガラス用合紙の製造方法

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JP6019342B2 (ja) * 2012-05-31 2016-11-02 国立大学法人岐阜大学 ガラス用合紙の製造方法
WO2014098162A1 (ja) * 2012-12-21 2014-06-26 旭硝子株式会社 ガラス合紙およびガラス板梱包体
KR101538437B1 (ko) * 2012-12-27 2015-07-22 도쿠슈 도카이 세이시 가부시키가이샤 유리판 합지용 목재 펄프 및 유리판용 합지
JP6303102B2 (ja) * 2013-12-05 2018-04-04 長良製紙株式会社 ガラス用合紙とその製造方法

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