JPH0352042B2 - - Google Patents

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JPH0352042B2
JPH0352042B2 JP55001330A JP133080A JPH0352042B2 JP H0352042 B2 JPH0352042 B2 JP H0352042B2 JP 55001330 A JP55001330 A JP 55001330A JP 133080 A JP133080 A JP 133080A JP H0352042 B2 JPH0352042 B2 JP H0352042B2
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JP
Japan
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core
optical fiber
polarization
refractive index
dopant
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JP55001330A
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English (en)
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JPS5699306A (en
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Hiroyoshi Matsumura
Toshio Katsuyama
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to DE8181100130T priority patent/DE3176131D1/de
Priority to EP83111109A priority patent/EP0109604B1/en
Priority to EP81100130A priority patent/EP0032390B1/en
Priority to DE8383111109T priority patent/DE3177109D1/de
Priority to US06/223,747 priority patent/US4426129A/en
Publication of JPS5699306A publication Critical patent/JPS5699306A/ja
Publication of JPH0352042B2 publication Critical patent/JPH0352042B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は光フアイバ、特に円形の光フアイバで
かつ偏波面が保存できる単一モード伝送光フアイ
バの構造に係る。 光フアイバの開発の進展に供ない、アイソレー
タ、スイツチ回路ミキサ等の光学回路を光集積回
路で実現することが開発されつつある。光集積回
路に使用される導波構造は基本的には平板(スラ
ブ)型であり、又スイツチ回路を集積回路で実現
するためには光を偏波させる必要からも導波路は
スラブ構造とされる。このような光集積回路と他
の光学装置とを円形の光フアイバで有効に結合す
ることが望まれるが、その場合光フアイバが偏波
面を特定方向に保持できることが必要である。 さらに光の偏波面を利用して種々の測定を行な
うことが提案されているが、これらを実用化する
ためには光の偏波面を保存して伝送することが解
決されなければならない問題となる。特に現在実
用化段階に来た円形導波管(光フアイバ)で光偏
波面を保存して伝送できることは光エネルギーの
伝送効率からも、又製造上からも望まれることで
ある。 このような要求に対して、光学的に異方向性を
有する特殊の材料からなる円筒状単結晶を利用
し、光フアイバを構成して、その断面における屈
折率分布が一方向に対しては単一モード伝送を可
能とし、そこに直交する方向に対しては光が外部
に洩漏して光伝送を行なわないようにした円形導
波管が提案されている(公開特許公報特開昭51−
60534「光導波管」) しかし、上記提案されている光導波路は一方向
において光を外部に洩漏させるものであり、伝送
損失が大きく異方向性を持つ材料を使用しなけれ
ばならないため、伝送損失が大きく、温度特性が
非常に不安定でありまた製造上大きな制約をうけ
る。 又、単一モード伝送光フアイバにおいて偏波面
を保存するために、直交する2つの伝播モードの
伝搬速度の差(以下Δβと表わす)を大きくして
光フアイバ内の偏波面の回転を生じさせないよう
にすれば良いことが理論的には知られている (“Polarization characteristic of non
circularcore single−mode fibers”V.
Ramaswamy、W.G.French and R.D.Standley
Applied Qptics、Vol17.No.18、1978) しかし、これを実用化できる光フアイバとして
実現することは困難とされていた。 仮えば屈折率の高いコアと屈折率の低いクラツ
ドからなる、いわゆるステツプ型光フアイバにお
いて、コアの形状を楕円にすることが提案されて
いるが、単一モード伝送の条件を満し、かつ伝搬
速度差Δβを大きくするためには、コアの径を極
めて、小さく(1μ以下)しなければならず、こ
れは光フアイバの製造を困難とすると同時に光フ
アイバを低損失で結合することが困難となる。 更に伝搬定数Δβを大きくするために、ガラス
に屈折率を与えるドーパントの濃度を制御して、
熱膨張の相違に基づく熱膨張を利用して、光導波
線路の伝送軸に直交する2方向の屈折率差を利用
する方法が提案されている(ELCTRONIC
LETTERS I.P.Kaminow、J.R.Simpson H.M.
Presby、J.B.Mac Cheshey“Strain birefr−
ingence in Single−polarisiation german−
osilicate optical fibres”Electronics Letters、
Vol.15、No.21、PP677−679)。 この方法は極めて有効なものであるが、基本的
には中心導体(コア)の形状を円形から離れた、
楕円率の大きな形状とし、そのため、製造の途中
の工程において、プレホーム(線引して細い最終
的光フアイバを作る前のガラスロツト)に特殊の
切削加工をしなければならないこと、コア径を
1μm以上に著しく小さくしなければならないこ
となどの欠点があり、又実用上必要な伝搬定数差
Δβが得られていない。 したがつて、本発明の目的は、製造が容易でか
つ外部擾乱に対して充分に偏波面を保存できる単
一モードフアイバを実現することである。 本発明は上記目的を達成するために、断面形状
が実質的に円形のけい酸ガラスを主成分とする芯
領域と、この芯領域の外周部に設けられ上記芯領
域との熱膨張係数の差に基づいて上記芯領域内部
に複屈折を生ぜしめるための中間領域と、この中
間領域の外周部に設れられた外周領域とを有し、
結合長L=2π/Δβ(但し、Δβ=(nX−nY)/λで
与えられ、nX及びnYは芯領域の直交する2つの主
軸の屈折率、λは伝送光の波長。)が、 L<2mm の関係を満足し、かつ上記芯領域の中心部分はけ
い酸ガラスの屈折率を変化させるドーパントを含
む偏波面保存単一モード光フアイバの構成を採用
するものである。 本発明の単一モード伝送光フアイバ(以下単に
光フアイバと呼ぶ)では、コアとクラツドの持つ
熱膨張係数の差を利用してコア断面の直交する方
向における屈折率(nx、ny)を異ならしめ、伝搬
定数差Δβを大きするものであるが、特にクラツ
ドのドーパントとしてB2O3を使用するとコアの
径を極端に小さく取る必要はなく、かつコアとク
ラツド熱膨張係数の差を大きくすることができる
利点を有し、結合長L=2π/Δβが2mm以下の光フア イバを容易に実現できる。 又このような光フアイバは従来知られている石
英管内に所定のガラス膜を形成しこれを加熱して
カラツプスすることにより、あるいは、石英管内
にコア、クラツドとなるロツドを挿入するいわゆ
るロツドインチユーブ法等によりプレホームを作
り、これを溶融線引する光フアイバの製造方法に
よつて容易に実現できる。 上述した、ならびに他の本発明の目的、特徴は
以下の図面を用いた説明によつて更に明らかにな
るものと思う。 第1図は偏波面を保存する光フアイバの動作原
理を説明するための部分斜視図である。同図にお
いて、光フアイバはコア1と上記コア1の屈折率
より低い屈折率ncを持つクラツド層2と上記コア
1の屈折率より低い屈折率nJを持つジヤケツト層
3よりなる。光学導波の特性に寄与するのはコア
1とクラツド層2で、ジヤケツト層3は製造上の
便、ならびフアイバの機械的強さを保持するため
のものである。コアの屈折率は直交する2軸x、
y方向(主軸方向)において、それぞれnx、ny
持つ。コア1の上記x,y軸方向の屈折率分布が
一定であるなら、 2π/λaxx 2c 2<2.405 ……(1) 2π/λayy 2c 2<2.405 ……(2) のとき単一モードの光伝送を行なう。 ここでax、ayはコアのx,y軸方向の半径であ
り、λは伝送光の波長を表す。なお、コアの屈折
率は一般に製造上から一定とならないことがある
が等価屈折率が一定のコアに等価変換して上記式
を満足する場合も含む。 上記の光フアイバを直線に保ち、偏向された光
を主軸yに対して一定角度θで入射するとフアイ
バ内での偏波面は図面中矢印で示すように、円偏
向、楕円偏向、直線偏向と回転しながら伝播す
る。このことは単一モードフアイバで光を伝送
し、一定方向から見ると光の強弱として容易に認
められる。又主軸x,yに平行に偏向された光を
加えると光フアイバ内の偏波面は主軸に一致して
伝播する。すなわち偏波面が保存される。しか
し、光フアイバが屈曲したり、主フアイバ軸にそ
つて断面が変化すると、一方の主軸にそつた偏向
波(主偏向波)から他の主偏向波にそのエネルギ
ーが変換(モード変換)され、偏波面が保存でき
なくなる。このエネルギー変換が起る原因は主と
して外部擾乱(例えばフアイバの軸方向のランダ
ム曲り分布)が軸方向にそつてL=2π/Δβの空間周 期を持つフーリエ成分を有しているときが最大で
ある。換言すればフアイバの外部擾乱が上記Lよ
り大きな空間周波成分しか持たないときはモード
変換は非常に小さく、無視出来ることになる。そ
して、現実には光フアイバの曲げ破壊を考慮する
と、外部擾乱による空間周波波長は2mmよりと大
きいと考えられるので、結合長L=2π/Δβ<2mmの 光フアイバを実現すれば、実用上常に偏波面を保
存する光フアイバが実現できる。 ここで、伝搬定数差Δβと直交する方向の屈折
率差nx−nyとドーパントによる熱膨張係数の関係
について述べる。 まず、第2図のように半径aのコア1、半径b
のクラツド2、および、半径cのジヤケツト3か
らなる光フアイバについて考える。コア1とジヤ
ケト3の材料の熱膨張係数α1、クラツドの熱膨張
係数をα2とし、コア材、クラツド材、ジヤケツト
材のヤング率Eとポアソン比νが等しいとする。
上記構造のプレホーム(線引する前のガラスロツ
ド)を高温で加熱軟化すると、加熱時は熱膨張係
数がほぼ0となり、線引されて光フアイバにな
り、外気温度まで冷されるとき、上記加熱時とほ
ぼ軟化点の温度の差をΔTとするコア1の半径方
向の屈折率ncは nc=n1+{(b/a)2−1}E(α2−α1)ΔT(P+
3Q) /{2(1−ν)c2/a2} ……(3) と表わされる。ここでn1は歪のない時のコア材料
の屈折率、PとQはコア材料の歪一光変換係数で
ある。 コアおよびクラツドが真円(完全な円形)でな
く楕円となるとき、x軸、y軸方向のコア径およ
びクラツド径をそれぞれax,ayおよびbx,byとす
ると、コアのx軸、y軸方向の屈折率nxとnyの差
は nx−ny=E(α2α1)ΔT(P+3Q)/2(1−ν)c2
{(bx 2−by 2) −(ax 2−ay 2)} ……(4) で表わされる。 ここで、具体的数値例について検討すると、
SiO2を主成分とするガラスにおいてはE=
0.6Mbar、P=−0.05Mbar-1、Q=−
0.3Mbar-1、ν=0.2を用いるとE(P+3Q)/
(1−ν)≒0.7で、ΔTは1500℃として良い。 又、SiO2ガラスにB2O3を混入したガラスの熱
膨張係数α2とSiO2ガラスの熱膨張係数α1との差
は室温から400℃での範囲で実験的に測定したと
ころB2O3の濃度に対し第3図に示す結果を得た。
これらの結果より熱膨張係数差(α2−α1)は
B2O3濃度に対して直線比例の関係になく、濃度
の高次項を含んでいる。これは一般的にAを比例
定数、kを高次定数(k≫)とすると α2−α1=A(MB2O3k ……(5) (但しMB2O3はB2O3のモル濃度) で与えられる。よつて上記(4)式は nx−ny=0.36A(MB2O3k 〔(bx 2−by 2)−(ax 2−ay 2)/C2〕 ……(6) となる。よつて屈折率差nx−nyを所定の値にする
にはB2O3(ドーパント)濃度と楕円率を変えれば
良いことが分る。ここで高次定数kはB2O3濃度
の高い時には第3図より求められず4〜8と大き
な定数となることが後に示す第4図から求められ
る。 一方、光の波長をλとすると光フアイバのコア
径(a)が波長λより非常に大きな場合、伝搬定数差
Δβは近似的に Δβ=2π/λ(nx−ny) で表わされる。結合長Lが2mm以下とするために
はnx−ny>λ/2mmとなれば良いことが理論的に分 る。 上記式は部分的に近似の考え方を導入してお
り、又(6)式は屈折率差のみについて述べたもので
あり光フアイバとしての実際の伝搬位相βxとβy
この屈折率差の他に例えばコアの楕円などによる
x,y方向の伝搬長の違で生ずる伝搬定数差
(Δβc)の効果を考慮しなければならない。すな
わち、全結合長は(7)式を変形して L=2π/Δβ+Δβc=2π/(nx−ny)+Δβc……
(8) と示すことができる。 第4図はジヤケツト3をSiO2、クラツド2を
SiO2とB2O3(ドーパント)、コアをSiO2とした単
一モードフアイバにおけるドーパントB2O3のモ
ル%濃度と結長L=2π/Δβの実測結果を示すもの で、各光フアイバは次のようにして製造されたも
のである。 外径14mmφ、内径12mmφの石英管の内壁に化学
的気相沈積法によつてSiCl4、BBr3を出発原料と
してSiO2+B2O3ガラスを、その後SiO2ガラスを
堆積させた後約1900℃の高温で内穴を潰し(コラ
ツプス)中実のプレフオームを作つた。各プレホ
ームの形状、B2O3モル濃度を以下に示す。
【表】 No.1〜3の3種のプレフオームのクラツドは楕
円率を(by−bx)/(by−bx)と定義すると約15
%の楕円率をもち、またコアは(ay−ax)/(ay
+ax)と定義すると約6.3%の楕円率を示してい
た。またNo.4はコア、クラツデイング共にほぼ真
円(約1%の楕円率)であつたがコアが約20%偏
心していた。これらのプレフオームを約2000℃の
高温でその線引比(h)が h={d・2πn1√2/(λ・2.405)}2 ただしn1=1.46、λ=0.633μmとなるように
各々線引きし単一モード光フアイバを得た。これ
らの光フアイバの結合長Lを光の波長0.633μmで
測定結果を第4図に示している。第4図において
横軸はB2O3モル濃度であり縦軸は結合長Lであ
る。測定4点は対数スケールにおいてほぼ一直線
上にのつている事がわかる。B2O3が20モル%に
おいて結合長が2mmのものが得られている。これ
らの測定値よりB2O3濃度は20mol%以上あれば
L<2mmとなることが分る。 第4図は式(6)におけるMB2O3を変化させた時の
結合長Lの変化を調べたものであるが、式(3)およ
び式(6)にはその他にa,bの楕円効果も入つてい
る。また(8)式記述したようにコアの楕円によるモ
ードの伝搬長の違いで伝搬定数の差が生ずるがコ
アとクラツデイングの楕円の向きについてはいま
だ記載されていなかつた。この楕円の向きのΔβ
への寄与を調べるために第5図aに示す構造の光
フアイバを作製した。 製造条件は以下の如くである。出発石英管は外
径14mmφ、内径12mmφで化学的気相沈着法によつ
てSiCl4、BBr3を出発原料として28.0モル%の
B2O3ドープSiO2ガラスを堆積させた。堆積後石
英管の一方管を封じ、他端より空気抜きを行つて
管内を減圧にして、約1900℃の加熱を行つて管を
徐々に収縮させた。この減圧の程度にしたがつて
石英管は円形より楕円に移行した。この楕円石英
管の内径の細い方が約600μmになるまで収縮さ
せた。このような楕円石英管を3本作製した。そ
の減圧量と楕円率を以下に示す。
【表】 これらの楕円管に楕円の石英棒(長軸長さ
500μm、短軸長さ220μm)を挿入しロツドイン
チユーブ法によつてコアの長軸が5.2μm短軸が
2.3μmになるよう温度2000℃の炉で線引きし、
He-Neレーザを通して単一モードのみが伝搬し
ている事をたしかめる。線引き後もコアとクラツ
ドの楕円率はほぼ上記楕円率に等しかつた。これ
らの光フアイバの結合長Lを波長0.633μmにて測
定し第5図bに示すような結果を得た。この図よ
り明らかにコアの楕円の長軸方向と、クラツデイ
ングの長軸方向が一致しないと結合長Lは増加す
るという事を示している。B2O3濃度は23mol%
であるがクラツドの楕円率の値が0.005以上であ
ればL<2mmをまた0.03以上であればL<1mmと
なる。これらにより光フアイバの構造としては第
6図a,bおよびcに示すようにコア又はクラツ
ドの少なくとも一方が楕円でかつ(bx 2−ax 2)>
(by 2−ay 2)を満足するものが望ましいことが分
る。 次に他の参考例について説明する。 なおコアの楕円の効果はクラツドの効果が大き
いのでこれまでのべていなかつたが重要な要素で
ある事を次に示す。クラツドの効果を考えないた
めに光フアイバはコアがP2O5+SiO2よりなりク
ラツド、ジヤケツトは共に同じSiO2よりなるも
のを考える事にする。 外径14mmφ、内径12mmφの石英管の内壁に2,
3,3.6,4.2モル%のP2O5をSiO2と共に堆積させ
1900℃の高温でコラツプスした。このプリフオー
ムを約2000℃の電気炉で線引きしそれぞれ単一モ
ードフアイバになるようにした。光フアイバのコ
アは真円ではなく、楕円率が7.1%を有していた。
この光フアイバの波長0.633μmでの結合長Lを測
定した所第7図の白丸印で示す値を得た。次に出
発石英管内を約0.4mmHg減圧にし約1900℃の高温
で管を収縮させた所楕円管が得られた。この楕円
管の内壁にP2O5を5,6,6.5モル%SiO2と共に
堆積させコラツプス後線引きし単一モードフアイ
バを作製した所の楕円率は約30.2%であつた。こ
れらのフアイバの結合長を測定し、その結果を第
7図黒丸で印す。この図より白丸を結ぶ点線と黒
丸を結ぶ直線の勾配が明らかに違つている事がわ
かる。すなわち、コアを楕円にすることによつて
結合長Lを小さくさせることができる。又、同時
に線引きの温度は少なくとも1900℃が必要であ
る。 以上の理論ならびに実験結果より、光の波長を
λとするとコア径が約4.5λ以上の光フアイバであ
つて、かつ結合長Lが2mm以下の単一モードフア
イバをコアおよびクラツドの少なくとも一方が楕
円率1%以上を有し、クラツドにドーパントとし
てB2O3を20モルパーセント以上加えることによ
つて実現することができる。 以下本発明による光フアイバの実施例について
述べる。 参考例 1 外径14mmφ、肉厚1mmの石英管内壁にB2O3
約25モルパーセントを含むシリカ層を堆積し、そ
の後SiO2のみを堆積し、これを高温(約1900℃)
でコラツプスしてプレフオームを作り、このプレ
フオームを高温加熱(2100℃)して線引し、コア
径が5μmの単一モードフアイバを得た。この光
フアイバのコアの楕円率は1.1%でクラツドの楕
円率は15%である。この光フアイバを1Kmを半径
20cmのドラムに巻き波長0.633μmのレーザ光の直
線偏波を主軸に平行に入射したところ、光力光は
直線偏波となつてその直交偏波成分は40dB以上
であり、波長が約1.5mmを有する正弦波の振動を
加えた場合にも約30dBの出力を得た。又結合長
Lは0.95mmであつた。 参考例 2 第8図は本発明による光フアイバの一実施例の
直径方向における屈折率分布と濃度とドーパント
の分布と屈折率の変化を示すものである。すなわ
ち、コア1とジヤケツト3は材料SiO2で構成さ
れクラツド2の部分はジヤケツト3の側からコア
1に向つてドーパントB2O3濃度をその濃度勾配
が0から徐々にコア1との境界において最大とな
るようしたものである。この場合伝搬定数差Δβ
を決定する濃度は最大の量を含む、コアと接する
位置の値で本実施例では30モル%である。このよ
うにドーパントB2O3の濃度が分布した場合の屈
折率は、B2O3の濃度と屈折率の関係はB2O3が20
%付近で屈折率が最小となるため、光フアイバの
屈折率分布は、曲線2のようになる。 参考例によれば、ジヤケツト3とクラツド2と
の間の熱膨張係数の差による歪を緩和させ、ガラ
スの破損を防ぐと共に歪をコアの周辺にのみ集中
させる効果を持ち、コア1に集中した歪はコア径
が小さいためガラスを破損しない。又コアに熱応
力を集中することによつて大きな伝搬定数差Δβ
を得ることができる。 上記参考例の製造例を次に示す。外径14mmφ、
肉厚1mmの石英管の内壁にSiCl4、BBr3を出発原
料としてSiO2+B2O3ガラスを以下に示すように
順次B2O3の濃度を変化させて堆積し、その後コ
アとしてSiO2のみを堆積する。
【表】
【表】 これを高温(1900℃)でカラツプスしてプレフ
オームを作り、更に高温(2100℃)で溶融し、平
均のコア径3.5μm、クラツド径20μmの光フアイ
バにする。得られたフアイバのクラツドは約6%
の楕円率コアは約2%の楕円率を有していた。こ
れは波長0.633μmで単一モードフアイバとなり結
合長L=1.5mmとなつた。 参考例 3 第9図は第8図と同様に熱膨張の歪による破損
を防止するためのもので、ドーパントの濃度分布
をクラツド2の中央部で最大とするようにしたも
ので、他の材料製造方法は第8図のものとほぼ同
様である。クラツド2のドーパントB2O3の濃度
変化をつけるため、石英管にSiO2+B2O3を堆積
する場合の工程は次の通りである。 最終的に得られた光フアイバはコア径3.5μm、
クラツド径22μm、で0.633μmの光波長に対して
単一モードフアイバを構成し、結合長Lは2mmで
ある。
【表】 実施例 1 外径14mmφ、内径12mmφの石英管の内壁に
SiO2+B2O3ガラスを順次堆積し、つぎにSiO2
ラス、ついでSiO2+GeO2ガラスを堆積した。こ
れらのガラスの堆積条件は、以下のとおりであ
る。
【表】 堆積したのちの石英管はGeCl4雰囲気中で約
1900℃でコラツプスし、そののち線引きして光フ
アイバとした。 得られた光フアイバのコア径は4.2μmφ、中心
部のSiO2+GeO2ガラスの領域は1.2μmφであつ
た。この光フアイバの結合長(L=2π/Δβ)は
波長0.83μmで約1mmであり、実用的な偏波面保
存光フアイバが得られた。 実施例 2 実施例1と同様の方法によつて、クラツドが
SiO2+B2O3ガラス、コアがSiO2ガラス、中心領
域がSiO2+B2O3ガラスの光フアイバを作製した。
堆積条件は参考例1と同一であるが、最後の中心
領域はSiO270.0モル%、B2O330.0モル%のガラス
層を作製した。また溶着はBBr3雰囲気中で行な
つた。得られた光フアイバのコア径は5μmφ、
中心部のSiO2+B2O3ガラスの領域は1.6μmφで
あつた。この光フアイバの結合長は測定の結果波
長0.83μmで1.0mmであつた。 上記実施例1および2の場合はコアの中心部に
ドーパントを更に付加するもので、コアのドーパ
ント濃度が高い領域と低い領域との界面、コアと
クラツドとの界面とに熱膨張による応力が逆方向
に入るため、直交方向の屈折率差をより高める効
果を持つ。上記中心領域に加えるドーパントは
B2O3の如き屈折率を低下するものでも屈折率を
高めるGeO2、P2O5などでも良い。 以上の実施例から明らかなように、本発明で
は、従来の光フアイバの製造方法とほとんど同じ
方法によつて、結合長が2mm以下でかつ光の波長
をλとするとコア径が4.5λ以上の実用的な偏波面
を保存できる単一モード伝送光フアイバを実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は光フアイバにおける偏波面の説明のた
めの部分斜視図、第2図はB2O3濃度と熱膨張係
数差の実験結果を示す図、第3図は光フアイバの
断面図、第4図、第5図、および第7図は光フア
イバの結合長の測定結果を示す図、第6図は本発
明に望ましい光フアイバの断面図、第8図および
第9図はいずれも参考例における屈折率分布およ
びB2O3の分布を示す図である。 1……コア、2……クラツド、3……ジヤケツ
ト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 断面形状が実質的に円形のけい酸ガラスを主
    成分とする芯領域と、この芯領域の外周部に設け
    られ上記芯領域との熱膨張係数の差に基づいて上
    記芯領域内部に複屈折を生ぜしめるための中間領
    域と、この中間領域の外周部に設けられた外周領
    域とを有し、結合長L=2π/Δβ(但し、Δβ=(nX
    −nY)/λで与えられ、nX及びnYは芯領域の直交
    する2つの主軸の屈折率、λは伝送光の波長。)
    が、 L<2mm の関係を満足し、かつ上記芯領域の中心部分はけ
    い酸ガラスの屈折率を変化させるドーパントを含
    んでいることを特徴とする偏波面保存単一モード
    光フアイバ。 2 特許請求の範囲第1項に記載の偏波面保存単
    一モード光フアイバにおいて、前記ドーパントは
    けい酸ガラスの屈折率を大きくするドーパントで
    あることを特徴とする偏波面保存単一モード光フ
    アイバ。 3 特許請求の範囲第1項に記載の偏波面保存単
    一モード光フアイバにおいて、前記ドーパントが
    酸化ゲルマニウムであることを特徴とする偏波面
    保存単一モード光フアイバ。 4 特許請求の範囲第1項に記載の偏波面保存単
    一モード光フアイバにおいて、前記中間領域を酸
    化硼素を含むけい酸ガラスで構成したことを特徴
    とする偏波面保存単一モード光フアイバ。
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