JPH03503130A - 転換可能なベッドおよび浴室の組合せ体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 転換可能なベッドおよび浴室の組合せ体発明の背景 １、発明の分野 本発明は、動きを制限されている人を補助し、他人に依存する度合いが少なくて も済むようにするための転換可能なベッドおよび浴室の組合せ体に関する。

２、従来の技術 体の不自由な人だけでなく老人も、身の周りの衛生に関することがら（ｐｅｒｓ ｏｎａｌ　ｈｙｇｉｅｎｅ）を行ったり、寝起きに際して大変な困難をしばしば 経験する。回復期にある病人を補助することを特色にして、浴室を結合させる数 多くの試みがなされてきた。

エル・ケイ・ゴートン化、　Ｋ、　Ｇｏｒｄｏｎ）の米国特許第３．４４７，１ １８号では、便器に腰掛けられ、座ったままの姿勢でシャワーを浴びられるよう に、便器とシャワーとを組合わせている。その装置は、体の不自由な人がそこを 通ってキャビネット内に入れるようなドアが付いたキャビネットの中に収容され ている。

モラン（Ｍａｒａｎ）の米国特許第４，２９６，５０８号では、病人のための回 転可能な端部を有する浴槽を提供し、病人が浴槽内で座るのを補助するようにし ている。その後、前記使用者補助装置は体の不自由な人を持上げて浴槽から出し て回転させ、浴槽から安全に出られるようにしている。

ヨハンソン（Ｊｏｈａｎｓｓｏｎ）の米国特許第４．１１２，５２４号では、集 水ボウル上に配９置された便座付きのシャワー／浴槽組合わせ体が開示されてい る。シャワーの水は体の不自由な人を洗うと共に、集水ボウルからあらゆるもの を排水管に洗い流す集水ボウル用の洗い流し手段ともなっている。

老人および体の不自由な人が自立できるように補助するための、改善された設備 に対する継続的な必要性がある。−生のほとんどを元気に過ごしてきた多くの人 々にとって最も適応し難いことは、高齢になったり、事故や打撃あるいはその他 の、体を不自由にさせる病気やけがが原因で自立性を失うことである。身の周り の衛生に関することがらで、以前は平凡で単純な仕事であったことをする能力が 無くなることは、人を挫折させ、やる気を無くさせる。

同時に、人がベッドと浴室との間を移動する能力が無いということは、その人の 介護のために大変な身の周りの世話と注意が要求されることを意味する。この注 意度合の増大は家族に負担をかけ、またその人は自宅以外で世話をされる必要性 が出てくる。いずれの場合においても、家族の付添い時間、家計上の義務および ストレスを増大させる。体の不自由な人が、自分自身を家族の負担として見始め ることが多くなっている。

発明の概要 本発明は、複数に形態を転換できるシステムであり、体の不自由な人や老人が、 限られた動きを必要とするだけで、身の周りの衛生に関する世話をすることがで きるようにするものである。本発明の好ましい実施例において、このシステムは 、浴槽内に配置され、入浴およびトイレの姿勢、ならびに横たわったり座ったり する休息姿勢に相応して、人を持上げたり下ろしたりする膨張可能バッグ、すな わちクッションが付いた浴槽を具備する。また、このシステムは、好ましくは、 トイレの機能が選択された場合には、便器が開かれて露出し、入浴および休息姿 勢モードにおいては閉じるような浴槽内の便器位置を含む。

本発明の好ましい実施例において、前記浴槽は、人の足を置くことができる脚く ぼみ部と、より高い位置にある上部本体部分とを有する多段階の内部表面を具備 する。前記脚くぼみ部には、膨張可能で、膝を支持するクッションを支持する脚 用台が設けられ、浴槽の上部本体領域内には、上部本体用クッションを支持する 上部本体台が設けられている。さらに、本発明において好ましくは、浴槽内で人 の姿勢を調節するための、脚および上部本体台を移動する手段を具備する。前記 台は互いに動作可能に連結され、適切な位置を得るために互いの動きに応答して 作用するのが望ましい。

本発明の他の実施例において、便器のカバーは閉位置および開位置の間で滑動可 能であって、駆動手段によって動かされる。膨張可能なりッションによって便座 が囲まれ、一つのクッションは前記カバーの上に設けられる。トイレ使用の操作 モードが選択された場合、カバー上の前記クッションがまず収縮し、そしてスラ イドカバーはその開位置まで移動し、つぎに便座を取囲む腰部クッションが収縮 して、開放された便座の上に病人を下ろす。同時に、脚および上部本体台の姿勢 が変更され、普通の腰掛は姿勢になるように、便座の上に病人を下ろすのに適す るように、クッションは膨張または収縮される。

図面の簡単な説明 第１図および第２図は本発明の好ましい実施例の、部分的に除去し、破断した斜 視図、第３図は第１図の略３−３断面に沿った断面図、第４図は第１図の略４− ４断面に沿った断面図、第５図は組合わせベッド、浴室およびトイレの平面図、 第６図は本発明の装置の取水口、循環器、および排水システムを示すブロック図 、第７図は本発明の装置の制御システムを示すブロック図、第８Ａ図〜第８Ｈ図 は本発明の動作を示す図である。

好ましい実施例の詳細な説明 第１図および第２図に示したように、ベッド／浴室組合わせユニット１０は、（ 好ましくはアクリル合成樹脂で成型される）浴槽１４を支える金属の管状フレー ム１２を有する。

１つの好ましい実施例において、フレーム１２は、耐蝕性を持たせるために下塗 りおよび塗装を施され、溶接された１インチ角の鋼管からなり、そのコーナに収 縮自在のキャスタ車輪１６が設けられている。キャスタ車輪１６がそれらの「下 げ」位置にあるときは、フレーム１２は床から持上げられ、ユニット１０はあち らこちらへと移動させることができる。キャスタ１６が引込められるとフレーム １２は直ちに床面に下降し、ユニット１０の重量はフレーム１２によって直接支 持される。

外側パネル１８はフレーム１２上に装着され、装置区画室２０に接近できるよう に取り外しできることが望ましい。

第１図および第２図において、フレーム部分１２、浴槽１４、および外壁つまり パネル１８は、図の明瞭化のために取り外されている。装置区画室２０の中に通 常配置されている構成部品は、第１図および第２図には示されていないが、第３ 図および第４図には示されている。

床板２２は装置区画室２０の中に位置し、好ましくは合成樹脂材料またはファイ バグラスで成型されており、フレーム１２の下側部レール２４上で止まり、そし てレール２４の底部では内側に落ち込んでいる。この床板は浴槽１４の底面また は浴槽１４の下方に設けられる配管類からのあらゆる凝縮液体を捕捉する水滴型 を形成する。床板２２はまたフレーム１２の交差部材２６を覆って、これらの部 材を湿気から保護するように成型される。

浴槽１４の横側にはガードレール２８が装着されている。

また、ユニット１０のいずれか片側には、完全な安全を性保証するため、薄膜の 空気操作スイッチが使われた接触応答パネルであるのが望ましい、病人用制御パ ネル３０が装着されている。この構成によって制御パネル３０は包み込まれ、湿 気の影響を受けない。

手洗用の流し３２はラチェット揺腕３４によって支持され、揺腕はさらに、ユニ ット１０の両側に設けられた２つの個人用流し取付アーム３６（第３図および第 ４図）の一方に旋回自在に取付けられる。各取付アーム３６は流し３２に必要な 配管類と共に設けられる。流し３２は１３インチ角よりわずかに大きいのが望ま しく、熱湯および水供給システムと排水システムとが設備され、排水は装置区画 室２０に配置された容器３８（第４図および第６図）に排出される。容器３８の 内側には、リレースイッチに接続され、廃水を排出するための排水ポンプ４０の 動作を制御するフロートがある。流し３２のためのこの廃水排出システムは自動 的に動作する。

流し３２は水を溜めるように設計されていないが、手を洗ったり歯を磨くなどの 軽い用途のための流水には適用できる。

第２図に示したように、カーテン４４、熱ランプ４６、吊り棒４８、およびその 他、上方からの支持を要する、例えばライト（光源）のような物を保持するため 、任意に選択できる軽量フレーム４２を主フレーム１２に取付けることができる 。

浴Ｎ！５１４はフレーム１２の頂部レール５２の上に装着される上部縁５０を有 しているため、浴槽１４は区画室２０の上方に懸架できる。浴槽１４の内部には 、はぼ垂直な１対の側壁５４Ｌおよび５４Ｒと、はぼ垂直な頭端部壁５６と、傾 斜して下方に延びる足端部壁５８とが設けられる。浴槽１４の底部６０は、はぼ 垂直な中間部６０Ｃによって接続された上部本体部６０Ａ１および脚くぼみ部６ ０Ｂを有する。

便座６２は浴槽１４の一体成型部分であり、底部６０Ａおよび６０Ｃの結合部分 近くに配置されている。便座６２の周囲には満６４がある。便座６２は水平面か ら約８度の角度を有しているのが望ましく、頭端部５６に最も近付いた部分で最 も低くなる。

便座カバー６６は便座６２−Ｆで前後に滑動する。便座カバー６６の位置はロッ ドレスエアシリンダ６８によって制御される（第４図）。便座カバー６６は通常 、便座６２の上に位置されており、その裏面にはシールが設けられている。病人 が便座カバー６６に座って入浴している間、カバー６６と便座６２との間の高い 水密性が守られる。トイレを使用する時は、凹所７０に設けられているシリンダ ６８が駆動されて便座６２から便座カバー６６が引込められ、便器７２の内部が 現れる。

本発明の好ましい実施例では、便器７２は、装置区画室２０内の床板２２に支持 されたマセレータ（ｍａｓｃｅｒａｔｏｒ）／ポンプシステムである。便器７２ の上縁は浴槽１４の裏面に対向して便座６２の下方に設けられ、両者の間にはシ ール手段を有している。

浴槽１４の側部壁および後部壁の内側には、指向性のある水噴射ロア４Ｒ，７４ Ｌ、７６Ｒ，７６Ｌ、７８Ｒ，７８Ｌ。

および吸水管８０、ならびに水および空気孔８２Ｒ，８２Ｌが設けられている。

下部の脚くぼみ部６０Ｂには排水管８４がある。水噴射ロア４Ｒ，７４Ｌ、７６ Ｒおよび７６Ｌは浴槽１４を満たす水を供給し、これら水噴射口はポンプ８４（ 第６図）に連結されて水の循環渦巻システムを形成している。さらに、水噴射ロ ア４Ｒ，７４Ｌ、７６Ｒ，７６Ｌ。

７８Ｒ１および７８Ｌ１ならびに水および空気孔８２Ｒ２８２Ｌは、調節弁を介 してヒータ１３４に接続され、温風が供給されて入浴の終ったところで病人を暖 かく保ち、病人を乾かす。

本発明のベッド／浴室組合わせユニット１０には、膨張可能な工′アクッション 、すなわち横たわったり座ったりする休息姿勢と、トイレおよび入浴の姿勢とに 応じて、病人を持上げたり下ろしたりするバッグが使用されている。刊合わせユ ニット１０の他の部分を示すために第１図および第２図には膨張クッヨンは示さ れていない。

第３図、第４図および第５図に示したように、膨張クッションは、右肩用クッシ ョン９０Ｒ１左肩用クッション９０Ｌ１右腰部用クツシュン９２Ｒ１左腰部用ク ッション９２Ｌ１中央持上げクッション９４、右膝用クッション９６Ｒ１左膝用 クツシ３ン９６Ｌ、右脚保持クッション９８Ｒ１左脚保持クノショシ９８Ｌ１踵 保持クッション１００、右緩衝クッション１０２Ｒ１左緩衝クツシヨン１０２Ｌ 、頭部緩衝クッション１０４を含む。

第２図、第３図および第４図に示したように、浴槽１４内の膨張クッションは上 部本体台１０６、右腰部支持台１０８Ｒ，左腰部支持台１０８　Ｌ、および力持 上げ台１］０によって底部６０の上に支持されている。上部本体台１０６はステ ンレス鋼またはアクリル合成樹脂などの耐蝕材料で形成された格子であり、支持 ポスト１１２に旋回自在に接続されている。上部本体台１０６の位置は区画室２ ０内に設けられたエアシリンダ１１４によって制御される。シリンダ１１４は、 その代りに、浴室ユニット内に設けられ、便座カバーがその間を通れるように上 部面の両側に水平に置かれた２つのシリンダによって置換えることもできる。

左脚台１１０は、ちょうつがい１２０に共に連結されている腿支持部１１６およ びふくらはぎ支持部１１８を有している。腿支持部１１６は、旋回支点１２２で 旋回自在に浴槽１４に接続されている。エアシリンダ１２４は力持上げ台１１０ の位置を制御し、さらにまた／あるいは、力持上げ台および腿支持台を動かすた め、浴槽の内側にシリンダを設けることができる。

第３図および第」図には装置区画室２０内の各種構成部品の配置を示す。理解を 容易にするため、各種構成部品の接続部は描かれていないが、さらに詳細には第 ６図および第７図に示されている。

第３図において、ユニット１０の足方端部の装置区画室２０の内側には、付添い 者の操作パネル１３０がある。この操作パネルは病人用操作パネル３０に設けら れている機能と同様の機能を有し、さらに病人用操作パネル３０を「ロックアウ ト」する能力を具備することによって、付添い者用操作パネル１３０からの制御 信号のみでユニット１０を操作できる。あるいはまた、操作パネル３０および１ ３０を組合わせ、使用者（病人）用のパネルの裏面に付添い青用のパネルを配置 した１つのユニットとして設けるようにしてもよい。

それぞれのキャスタ１６は、それに結合された１組の空気ばね１３２を存してい る。第３図および第４図に示したように、空気ばね１３２が拡張されるとキャス タ１６は下降する。

空気ばね１３２が収縮されるとキャスタ１６は内側に旋回して引込められ、ユニ ットはフレーム１２の側部レール２４および交差レール２６上に置かれる。便座 ６２の真下に便器ユニット７２がある。第３図において、便器ユニット７２の横 側に水マツサージ循環ポンプ８４がある。

区画室２０内の台１０６のほぼ下に、ヒータ１３４、真空／圧カボンブ１３６、 空気調節弁１３８、および高圧空気ポンプ１４０が配置されている。ヒータ１３ ４は好ましくは熱湯からの熱の抽出器であり、短絡されるような電気コイルはな い。真空／圧カポンブ１３６は調節弁１３８を介して膨張バッグに接続され、病 人用操作パネル３０または付添い音用操作パネル１３０から供給される制御指令 によって、バッグは膨張したり収縮したりする。高圧ポンプ１４０もまた調節弁 １３８に接続され、空気ばね１３２、便座カバー用シリンダ６８、ならびに台制 御シリンダ１１４および１２４を動作させる空気圧を供給する。

第４図に示されている付加的構成部品は、すべての電気制御回路を収容する電気 制御面１４２、取水マニホールド１４４、フロートによって制御される、流しの 水の排出容器３８、排水ポンプ４０、可撓性の配管１４８によってマニホールド １４４に接続されたポータプルシャワー器具１４６、ならびに水位検出リレー１ ５０および１５２からなる。

ユニット１０の取水、循環、および排出システムを第６図に示す。第６図に示さ れるすべてのものは、好ましくは透明な合成樹脂マニホールドの中に収容され、 水の流れと方向とが見えるようにするのがよい。水は冷水取入れライン２００お よび熱湯取入れライン２０２からシステムに供給される。

手動操作される遮断弁２０４が、冷水ライン２００のユニット１０への入口地点 で、冷水ライン２００に接続される。冷水はライン２００を通って水温混合弁２ ０６に供給される。

便器洗浄ライン２０８はＴ継手２１０において冷水ライン２００から分岐し、流 し用冷水ライン２１２はＴ継手２１４において冷水ライン２００から分岐する。

便器洗浄ライン２０８は便器７２の洗浄ノズル２１６に冷水を供給する。

ノズル２１６への水の流れは、便器洗浄ライン２０８の空気便器洗浄制御弁２１ ８で調節される。

熱湯ライン２００は、その取入れ端部に手動で調節される遮断弁２２０を有し、 逆止弁２２２がその後に続く。ライン２０２は水温混合弁２０６に接続される。

流し熱湯ライン２２４はＴ継手２２６において主熱湯ライン２０２から分岐する 。逆止弁２２２は、混合弁２０６からの冷水が熱湯ラインに逆流するのを防ぐ。

混合弁２０６は、入浴、シャワー、およびトイレでの身体の洗浄に使用される所 望の水温を得るための冷水と熱湯との比率を決定する。混合弁２０６において、 混合された水は３方向に分岐する。混合水取出しライン２２６は、Ｔ継手２３２ で身体洗浄ライン２２８および浴槽ライン２３０に分岐する。身体洗浄ライン２ ２８は、便器７２の中の便座６２の下に位置された３つの洗浄ノズル２３４に水 を供給し、病人の下側にこれを噴射して、便器７２が洗浄された後に病人を清浄 にする。手動で制御される遮断弁２３６および空気弁２３８は身体洗浄ライン２ ２８に接続される。ノズル２３４を通して水を噴射した後、弁２３８は閉じられ て空気弁２３９が開かれ、ヒータ１３４からの空気が通れるようにして病人を乾 かす。

ポータプル身体シャワー１４６は可撓性導管１４８を介してライン２３０に接続 されているＴ継手２４０に接続される。

ポータプル身体シャワー１４６の手動調節弁により、ライン１４８を通って身体 シャワー１４６から出る水の流れが調節される。

第６図に示したように、ライン２３０は、浴槽上部領域の指向性噴射ロア４Ｒ， ７４Ｌ、７８Ｒ，および７８Ｌと、浴槽１４の足部領域の指向性噴射ロアロＲお よび７６Ｌに水を供給する。ライン２３０から噴射ロア４Ｒ，７４Ｌ、７８Ｒ。

および７８Ｌへの水の流れは、空気弁２４２によって調節される。噴射ロアロＲ および７６Ｌへの水の流れは空気弁２４４によって調節される。

入浴中に優しいマツサージを提供するため、渦巻システムがユニット１０に組込 まれている。取入口８０から浴槽水を引込むポンプ８４によって水は循環させら れる。ポンプ８４は、空気弁２４６およびライン２４８を介して水噴射ロア４Ｒ １７４Ｌ、７８Ｒ１および７８Ｌに水を放出し、また空気弁２５０およびライン ２５２を介して足部領域の指向性噴射ロアロＲおよび７６Ｌに水を供給する。

浴槽水排出システム、は排水栓を必要としないで動作するように組立てられてい る。水は浴槽排水管８４および弁２５４を通って排水ポンプ４０に流れ落ちる。

同様に、フロートで制御される流しの水の排水容器３８の出口は逆止弁２５６を 介してポンプ４０に接続されている。液体を汚水管２５８に排出するため、パネ ル３０または１３０の適切な指令スイッチを押すことによってポンプ４０が付勢 される。

入浴後は、使用者を暖かい状態に保持し、できるだけ早く乾かすことが重要であ る。ヒータ１３４からの温風は空気弁２６０を通り、通風シーケンス（ｄｒａｗ ｉｎｇ　５ｅｑｕｅｎｃｅ）の間は空気ノズルとしても動作する指向性噴射ロア ４Ｒ，７４Ｌ。

７８Ｒ１および７８Ｌに供給される。同様に、ヒータ１３４からの空気は、空気 弁２６２を通って足部領域の指向性水噴射ロアロＲおよび７６Ｌに供給される。

浴槽１４の反対側の端部においても、ヒータ１３４によって空気弁２６３（第７ 図）を通って空気ノズル８２Ｒおよび８２Ｌに空気が供給される。

第７図に本発明の制御システム、つまりユニット１０のブロック図を示す。第７ 図に示したように、ユニット１０の動作は、病人用操作パネル３０、付添い者用 操作パネル１３０、レベルセンサ１５０．１５２、およびフロート制御された排 出容器３８のフロートセンサからの入力を受ける気体制御部３００で制御される 。１つの実施例において、気体制御部３００には、病人用操作パネル３０と付添 い者用操作パネル１３０からの指令によるシーケンス制御を実行するためにリレ ーロジックが使用されている。他の実施例においては、気体制御部３００はプロ グラムされたマイクロコンピュータ制御を有する。

第７図に示したように、気体制御部３００は膨張／収縮空気弁１３８Ａ、シリン ダ制御用空気弁１３８Ｂ、および空気ばね制御部１３８Ｃに制御信号を供給する 。圧力／真空ポンプ８６はエアクッションを膨張および収縮させるための空気と 真空とを弁１３８Ａに供給する。弁１３８Ａは３方弁であり、空気圧が供給でき 、真空が供給でき、また空気圧あるいは真空状態を保持できる。気体制御部３０ ０からの制御信号によって、それぞれのクッションに接続された各弁の状態が決 定される。

高圧ポンプ１４０は、シリンダ制御用空気弁１３８Ｂおよび空気ばね用制御弁１ ３８Ｃに空気を供給する。シリンダ制御用空気弁１３８Ｂは上部本体台用エアシ リンダ１１４、力持上げ台用エアシリンダ１２４、および便座用エアシリンダ６ ８に接続されていて、各シリンダは複動エアシリンダである。気体制御部３００ からの弁１３８Ｂへの信号によって、シリンダ６８．１１４、および１２４の駆 動は個別に制御される。

空気ばね用制御弁１３８Ｃは、高圧ポンプ１４０から空気ばね１３２への空気を 調節する。空気ばね１３２に高い圧力がかけられるとキャスタ車輪１６が下降し 、ユニット１０はあちらこちらへと移動できる。空気ばねがら空気が抜かれると キャスタ車輪１６は内側に旋回してフレームが床の上に降りる。

気体制御部３００はまた、ポンプ４０および８４ならびに空気弁２１８．２３８ ．２３９．２４２．２４４．２４６．２５０．２６０．２６２および２６３の動 作を制御する。各空気弁およびポンプの動きは、操作パネル３０および１３０か らの入力に基づいて制御され、病人を持ち上げたり、降したりする膨張／収縮シ ステムの操作に合わせて制御される。

第８Ａ図〜第８Ｈ図に、１つのモードから他のモードへ転換する際におけるユニ ット１０の動作を示す。この特定の例において、病人は第８図に示した水平の休 息姿勢から始め、足部のみの水によるマツサージが行われている位置８Ｈの、座 った姿勢で終了する。その間に病人は便器７２を使用したとする。

第８Ａ図〜第８Ｈ図に示されるユニット１０は、クッション９０Ｌと９ＯＲ，９ ２Ｌと９２Ｒ，９６Ｌと９６Ｒ５ならびに９８Ｌと９８Ｈの上に重ねられた、１ つの付加的な膨張可能なりッション（上部マツトレス３５０）を有している。

上部マツトレス３５０は中央部便座クッション９４の上方に中央開放部ををする 。

第８Ａ図において、すべてのクッションは本質的に十分に膨張されていて、台１ ０６および１１０は概ね水平姿勢にある。この場合は、だいたい病人の水平休息 姿勢になっている。

病人（または付添い者）が操作パネル３０（または操作パネル１３０）の適当な スイッチを押すことによってトイレ機能を選択すると、気体制御部３００の制御 によってトイレ用シーケンスが開始される。

第８Ｂ図に示したように、まず中央部クッション９４が収縮を始める一方で、残 りのすべてのクッションは十分に膨張されたままである。中央部バッグ９４が収 縮している間は、腰部バッグ９２Ｌおよび９２Ｒの内側周囲と、膠部バッグ９６ Ｌおよび９６Ｒによって病人は持上げられた状態で保持されている。

第８Ｃ図において、中央部バッグ９４は完全に収縮し、トイレ用空気シリンダ６ ８によって便座カバー６６と一緒にに台１０６の下の位置まで動かされている。

便座６２は露出され、便器７２は開かれて病人をいつでも下げられる状態にある 。

第８Ｄ図は、病人が下げられ始めた状態のユニット１ｏを示す。この姿勢では、 踵部ぐくラグ１００、脚部バッグ９８Ｌおよび９８Ｒ１膝部バッグ９６Ｌおよび ９６Ｒ１ならびに腰部バッグ９２Ｌおよび９２Ｒが収縮し始めている。台１１０ はまだ水平にあるが、台１０６は空気シリンダ１１４によって持上げ始められて いる。

第８Ｅ図において、上部体クッション９０Ｌおよび９０Ｒは完全に収縮してしま っている一方で、バッグ９２Ｌ１９２Ｒ，９６Ｌ、９６Ｒ，９８Ｌおよび９８Ｒ は部分的に膨張状態が残っていて、そのために膣はしっかりと支持されて持上げ られている。このことによって、病人が便器７２に向かって下げられた時に、病 人が前方に滑り落ちるのを防止できる。上部マツトレス３５０は、この時点では 、十分に膨張された状態を保持しており、病人の良好な感覚を維持している。

第８Ｆ図において、台１１０は下降し始めており、他方、台１０６は約４５度の 角度に持上げられている。この時点で、病人と便座６２との間では、完全な腰掛 は接触状態が得られる。便座６２で作られる水平からの８度の角度によって、尾 骨部分に圧力がかからずに病人を適合させられる。この時点で、浴槽１４内のす べての空気バッグは収縮されている。わずかに緩衝クッション１０２Ｌ、１０２ Ｒおよび１０４が膨張したままとなっている。

第８Ｇ図において、台１１０は完全に下げられ、他方、台１０６は水平から約６ ０度の角度に最大限に持上げられている。便器７２の使用を終えた病人は、パネ ル３０の適切なスイッチを押して便器７２を洗浄させ、噴射口２３４かろ水を噴 射させ、続いて、噴射口２３４を介してヒータ１３４からの温風を吹付けて病人 を乾燥させる。

最後に、第８Ｇ図において、病人が足部マツサージ機能を選択したとすると、水 噴射ロアロＬおよび７６Ｒは脚くぼみ領域に水を噴射する。パネル３０を通じて 病人（またはパネル１３０を通じて付添い者）によって行われた足部マツサージ モードの選択に応答して、空気弁２４４が開かれ、ライン２３０を通って混合弁 ２０６から足部領域の噴射ロアロＲおよび７６Ｌへの水の流れが生じる。この水 の流れは水位センサ１５２によって水の存在が検出されるまで続く。その時点で 、空気弁２４４を閉じ、空気弁２５０を開くための信号が気体制御部３０に供給 され、渦巻システムを動作させる循環ポンプ８４が付勢される。

さらに、第８Ｈ図には、キャスタ車輪１６が引込められた位置が示されている。

第８Ｈ図の左下方隅に示されているように、空気ばね１３２がら空気が抜かれた 結果、キャスタ車輪１６は内側かつ上方に旋回している。

足部マツサージ処置が終了すると（所定の時間作動するか、操作パネル３０また は１３０からの入力に基づいて終了するようにする）、ポンプ８４は停止して空 気弁２５０は閉じ、排水ポンプ４０が駆動されて浴槽の排水管８４を通じて汚水 管２５８に水が汲出される。このシーケンスの間中空気弁２６２か開かれ、ブロ ワ１３４からの温風が噴射ロアロＲおよび７６Ｌに供給され、病人の下脚部およ び足が乾燥される。

第８Ａ図に示された休息姿勢に病人を戻す手順は、だいたい第８Ａ図〜第８Ｇ図 に示されたのと反対のステップに従う。

身体全体の入浴のシーケンスは、だいたい第８Ａ図〜第８Ｈ図に示されたシーケ ンスと同様であるが、中央部クッション９４は周囲のエアクッションとだいたい 同じ進度で収縮し、便座カバー６６は便座６２の上に位置したままである。

病人が便座カバー６６の上に下ろされると、病人の体重は、便座６２と便座カバ ー６６との間に確かな水密状態を与えるのを補助する。

第８Ａ図には、完全に水平な休息姿勢が示されているが、台１０６を第８Ａ図の 水平姿勢から旋回させ、すべてのクッションを完全な膨張状態のままにしておく ことによって部分的な腰掛は休息姿勢も可能である。

結論的には、本発明の組合わせベッド／浴室ユニット１０によって病人が自己介 護でき、家族または介護者に要求される世話を軽減することができる。本発明は 、安全かつ快適で、ゆとりがあり、使用の容易なユニットを提供し、個々の病人 が自立および自己価値感覚をもって家庭にいることを可能とする。

本発明を好ましい実施例を参照して説明したが、当該技術に精通している技術者 によれば、本発明の思想および範囲から逸脱しない形状および詳細の変更ができ ることは明らかである。

箱　　　　　　　　　　　　外 国際調査報告 ”　　　　”’ＰＣＴ１０３８９１００７０４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．浴槽と、 病人を支持するために前記浴槽に配置された膨張可能な複数のクッションと、 病人を種々の姿勢に動かすため、前記クッションを選択的に膨張および収縮させ る手段とを具備したとを特徴とする病人看護装置。 ２．前記浴槽内に配置された部分を有するトイレをさらに具備したことを特徴と する請求項１記載の病人看護装置。 ３．前記浴槽に、上部本体部と脚くぼみ部とが設けられていることを特徴とする 請求項２記載の病人看護装置。 ４．前記トイレに、便座と、前記浴槽の上部本体部に設けられたトイレ用開口部 とが設けられていることを特徴とする請求項３記載の病人看護装置。 ５．便器カバーと、便座を覆っている閉位置から、便座が露出された開位置へ前 記便器カバーを移動させる手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項４記 載の病人看護装置。 ６．前記便器カバーを移動させる手段が、便器カバーに連結され、この便器カバ ーを前記閉位置および開位置の間で滑動させるためのエアシリンダを具備したこ とを特徴とする請求項５記載の病人看護装置。 ７．前記膨張可能なクッションの少なくとも１つを支持するために、前記浴槽内 の上部本体部の上方に設けられた上部本体台手段をさらに具備したことを特徴と する請求項６記載の病人看護装置。 ８．開位置にある便器カバーが、前記上部本体台手段の下方に位置していること を特徴とする請求項７記載の病人看護装置。 ９．前記膨張可能な複数のクッションが、便器カバーを覆うように配置され、こ れに連結された便器カバークッションを含むことを特徴とする請求項８記載の病 人看護装置。 １０．前記膨張可能な複数のクッションが、便座に近接して位置された左および 右腰部支持クッションを含むことを特徴とする請求項８記載の病人看護装置。 １１．前記浴槽の底面上方の左および右腰部支持クッションを支持するための腹 部支持台手段をさらに具備したことを特徴とする請求項１０記載の病人看護装置 。 １２．少なくとも１つの膨張可能なクッションを支持するため、前記脚くぼみ部 領域に設けられた脚支持台手段をさらに具備したことを特徴とする請求項４記載 の病人看護装置。 １３．脚支持台手段を浴槽に対して旋回自在に装着する手段をさらに具備したこ とを特徴とする請求項１２記載の病人看護装置。 １４．上昇位置および下降位置の間で脚支持台手段を移動させる手段をさらに具 備したことを特徴とする請求項１３記載の病人看護装置。 １５．前記旋回自在に装着する手段が、トイレに近接した脚支持台手段の旋回動 作用枢軸を規定していることを特徴とする請求項１４記載の病人看護装置。 １６．脚支持台手段に支持されている前記膨張可能なクッションが、少なくとも １つの膝支持用クッションおよび少なくとも１つの脚支持用クッションを有する ことを特徴とする請求項１２記載の病人看護装置。 １７．前記膨張可能なクッションが、浴槽の一端に位置された踵支持用クッショ ンを含むことを特徴とする請求項１６記載の病人看護装置。 １８．少なくとも１つの膨張可能なクッションを支持するため、浴槽内に旋回自 在に設けられた上部本体台手段をさらに具備したことを特徴とする請求項１記載 の病人看護装置。 １９．前記上部本体台手段を旋回動作させるための駆動手段をさらに具備したこ とを特徴とする請求項１８記載の病人看護装置。 ２０．前記上部本体台手段が、左および右肩用クッションを支持していることを 特徴とする請求項１８記載の病人看護装置。 ２１．浴椿を支持するフレームと、このフレームを支持する車輪手段とをさらに 具備したことを特徴とする請求項１記載の病人看護装置。 ２２，浴槽に液体を指向させるための複数の噴射口と、前記噴射口と水および温 風の供給源とを選択的に接続する手段とをさらに具備したことを特徴とする請求 項１記載の病人看護装置。 ２３．流しと、この流しを支持するように浴槽に対して旋回自在に支持されたア ームとをさらに具備したことを特徴とする請求項１記載の病人看護装置。 ２４．上部本体部および脚くぼみ部からなる底面を有する浴槽と、 浴槽の底面の前記上部本体部に設けられたトイレ用開口部、このトイレ用開口部 を囲む便座、および前記浴槽の底面の下方に設けられた便器を供えたトイレ装置 と、便器カバーと、 便座を覆う閉位置および、便座が露出された開位置の間で、前記便器カバーを移 動させる手段とを具備したことを特徴とする病人看護装置。 ２５．便器カバーを移動させる前記手段が、前記閉位置および開位置の間で便器 カバーを滑動させるために、前記便器カバーに連結されたエアシリンダを有して いることを特徴とする請求項２４記載の病人看護装置。 ２６．浴槽内の前記上部本体部の上方に配置された上部本体台手段をさらに具備 したことを特徴とする請求項２５記載の病人看護装置。 ２７．開位置にある前記便器カバーが、前記上部本体台手段の下方に位置するこ とを特徴とする請求項２６記載の病人看護装置。 ２８．病人を支持するために浴構内に設けられた膨張可能な複数のクッションと 、複数の姿勢に病人を動かすため、前記膨張可能なクッションを選択的に膨張お よび収縮させる手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項２４記載の病人 看護装置。 ２９．前記膨張可能な複数のクッションが、便器カバーを覆うように配置され、 かつ、これに連結された便器カバークッションを含むことを特徴とする請求項２ ８記載の病人看護装置。 ３０．前記膨張可能な複数のクッションが、便座に近接して位置された左および 右腰部支持クッションを含むことを特徴とする請求項２９記載の病人看護装置。 ３１．少なくとも１つの膨張可能なクッションを支持するため、前記脚くぼみ部 領域に設けられた脚支持台手段をさらに具備したことを特徴とする請求項２８記 載の病人看護装置。 ３２．脚支持台手段を浴槽に対して旋回自在に装着する手段をさらに具備したこ とを特徴とする請求項３１記載の病人看護装置。 ３３．上昇位置および下降位置の間で脚支持台手段を移動させる手段をさらに具 備したことを特徴とする請求項３２記載の病人看護装置。 ３４．前記旋回自在に装着する手段が、トイレに近接した脚支持台手段の旋回動 作用枢軸を規定していることを特徴とする請求項３３記載の病人看護装置。 ３５．少なくとも１つの膨張可能なクッションを支持するため、浴槽内に旋回自 在に設けられた上部本体台手段をさらに具備したことを特徴とする請求項２８記 載の病人看護装置。 ３６．前記上部本体台手段を旋回動作させるための駆動手段をさらに具備したこ とを特徴とする請求項３５記載の病人看護装置。