JPH03502165A - 精製された熱安定酵素 - Google Patents

精製された熱安定酵素

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 精製された熱安定酵素 本発明は、精製した熱安定酵素に関する。一つの態様では、この酵素はテルムス ・アクアチフス(Therμ+s a uaticus)から精製されたDNA ポリメラーゼであり、その分子量は約86、000〜95,000である。
本発明は、既存の核酸配列が試験試料中に存在するならばそれらを増幅し、且つ もし存在するならばそれらをプローブを用いることによって検出する方法に関す る。更に具体的には、本発明は、DNAまたはRNAの所定の配列から特定の核 酸配列を最初に存在している量に比較して大量に産生じてこれらの配列の検出を 容易にし、反応を触媒する熱安定酵素を用いる方法に関する。DNAまたはRN Aは、一本鎖または二本鎖であってもよく、比較的純粋な種類または核酸の混合 物の一成分であってもよい。本発明の方法は、所望な核酸配列の増幅を達成する ため、反復反応を利用する。
E、コリ(E、 coli)のような中温微生物からのDNAポリメラーゼの単 離について、広範な研究が行われてきた0例えば、ベスマン(Bessman)   ら、J、Biol、Ches、 (1957年)、233巻、171〜17 7頁およびブチン(Buttin)とコルンベルグ(Korn−berg) J 、Biol、Chem、 (1966年)、241巻、5419〜5427頁を 参照されたい。
対照的に、テルムス・アクアチフス(Thermus 因」1国服)のような好 熱菌からのDNAポリメラーゼの単離と精製については、余り研究が行なわれて いない。カレジン(Kaledin)ら、h並り畦u、(1980年)45巻、 644〜651頁は、テルムス・アクアチフス(T、肥」1国服)YTI株の細 胞からのDNAポリメラーゼの6段階単離および精製法を開示している。これら の工程は、粗製抽出物の単離、DEAE−セルロース・クロマトグラフィ、ヒド ロキシアパタイト上での分別、DEAE−セルロース上での分別および単一鎖D NA−セルロース上でのクロマトグラフィから成っている。それぞれの段階から のプールは、エンド−およびエクソヌクレアーゼの混入についてはスクリーニン グされていない。精製された酵素の分子量は、モノマ一単位当たり62.000 ドルトンと報告されている。
テルムス・アクアチフス(T、 凹y態国■)からのポリメラーゼについての第 二の精製法は、エイ・チェノ(A、Chien)ら、J、Bacteriol、  (1976年) 、127巻、1550〜1557頁によって記載されている 。この方法では、粗製の抽出物をDEAE−セファデックスカラムにかける。透 析下プール分画を次に、ホスホセルロースカラム上での処理に付す。このプール した分画を透析して、ウシ血清アルブミン(BSA)を加えてポリメラーゼの活 性の損失を防止する。生成する混合物をDNA−セルロースカラムにかける。カ ラムからのプールした物質透析し、ゲル濾過によって分析すると分子量は約63 ,000ドルトンであり、スクロース遠心分離によれば約68,000ドルトン である。
熱安定酵素を用いて、既存の核酸配列を初めに存在する量に比べて大量に増幅す る方法は、米国特許Nα4,683.195明細書に示唆されている。この方法 では、プライマー、ヌクレオチドトリホスフェートおよびポリメラーゼが用いら れ、変性、鋳型鎖の合成およびハイブリダイゼーションからなっている。
それぞれのプライマーの伸長生成物は、所望の核酸配列を製造するための鋳型に なる。この明細書では、用いられるポリメラーゼが熱安定酵素である場合には、 熱によってその活性が破壊されないので、各変性工程の後にそれを添加する必要 はない。精製された熱安定性DNAポリメラーゼの使用については、他の利益お よび詳細な点についてはなにも提供されていない。さらに、New Engla nd BiolabsはT、アクアチフス(T、括」1国躾)由来のポリメラー ゼを販売しているが、非イオン性洗剤を含有しない強緩衝液中でポリメラーゼ活 性が時間と共に実質的に低下することが知られている。
したがって、当業界では、上記の診断用増幅工程を改良するために使用すること ができる精製された安定な熱安定酵素を製造することが望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
したがって、本発明はヌクレオチドトリホスフェートの結合を触媒して核酸鋳型 鎖に相補的な核酸鎖を形成する精製された熱安定酵素を提供する。好ましくは、 精製された酵素はテルムス・アクアチフス(Thermus 剋朋復工旺) 由 来(7) D N Aポリメラーゼであり、分子量は約86.000〜95.0 00ドルトンである。この精製された材料を温度サイクル増幅反応に用いて、所 定の核酸配列から核酸配列を初めに存在する量に比較して大量に産生させて、そ れらを容易に操作しそして/又は分析することができるようにすることができる 。
テルムス・アクアチフス(Thersus 括!匹国u)由来の゛DNAポリメ ラーゼからの酵素をコードする遺伝子も同定され、本発明の熱安定酵素を回収す るもう一つの手段を提供する。
約86.000〜95.000ドルトンの酵素をコードする遺伝子に加えて、D NAポリメラーゼ活性をコードする遺伝子誘導体も提供される。
本発明はまた、1種以上の非イオン性のポリマー性洗剤を含む緩衝液に上記のよ うな精製された熱安定酵素を含有する安定な酵素組成物をも包含する。
精製された酵素および組替えDNA技術によって産生される酵素は、温度循環増 幅反応において使用する場合、熱安定性ではないフレノウ0[1enow)フラ グメントよりも遥かに高い特異性を提供する。更に、精製された酵素及び組換え 技術によって産生された酵素は、TTPまたは他のヌクレオチドトリホスフェー トがDNA鋳型と共にインキュベーション混合物中に存在しないときに予想され る適当な活性を示す、また、これらの酵素は、文献に記載されているテルムス・ アクアチフス(Thermus 括狙匹国■)由来の熱安定酵素のpHよりも広 いpH範囲を有し、pH6,4ではpH8における場合の50%より大きな活性 を示す。
第1図は、TaqポリメラーゼのDNA配列及び予想されるアミノ酸配列を示す 、推定される一次翻訳生成物に対対するアミノ酸配列を1−832と称する。
第2図は、プラスミド85M13°中にサブクローニングされた約4.5 kb のHindlll I 、アクアチクスDNA挿入部を含有するプラスミドpF C83の制限地図である。
第2図は、プラスミドBSM13”中にサブクローニングされた〜2.68kb のHindI[I−Asp718T、アクアチクスDNA挿入部を含有するプラ スミドpFc85の制限地図である。
本明細書に用いられる「細胞」 「細胞系(セルライン)」および「細胞培養物 」は相互交換可能に用いることができ、これらの名称は総て子孫を包含する。し たがって、「形質転換体」または「形質転換された細胞」とは、−次細胞および トランスファーの回数とは関係なしにその細胞に由来する培養物を包含する。ま た、総ての子孫は、故意のまたは偶然の突然変異によりDNA含量が正確には同 一ではないことがあることも理解される。最初に形質転換された細胞に置いてス クリーニングしたのと同じ機能を有する変異体子孫も包含される。
「制御配列」という用語は、特定の宿主生物における作用可能に連結されたコー ド配列の発現に必要なりNA配列を指す、原核生物に好適な制御配列は、例えば プロモーター、任意にはオペレーター配列、リボゾーム結合部位があるが、さら にその他の余り理解されていない配列も包含することが可能である。真核細胞は 、プロモーター、ポリアデニル化シグナルおよびエンハンサ−を利用することが 知られている。
「発現系」という用語は、作用可能に連結された所望のコード配列および制御配 列を含むDNA配列を指し、これらの配列で形質転換される宿主はコードされた 蛋白質を産生ずることができる。形質転換を行うために、発現系をベクターに包 含させてもよいが、次に、関連のDNAが宿主染色体に組み込まれてもよい。
本明細書で用いられる「遺伝子」という用語は、回収可能な生物活性を有するポ リペプチドまたは前駆体をコード化するDNA配列を指す、このポリペプチドは 、完全な長さの遺伝子配列によりまたは酵素活性が保持されているかぎりコード 配列のいずれかの部分によってコードされていてもよい。
本発明の1つの態様においては、テルムス・アクアチフス(Thermus 凹 」1国並) (Tag)の完全な長さの耐熱性DNAポリメラーゼをコードする DNA配列が提供される。第1図は、このDNA配列及び推定されるアミノ酸配 列を示す0便宜上、このTaqポリメラーゼのアミノ酸配列を参照として使用し 、そして耐熱性酵素の他の形態を、第1図に示される配列に言及することにより 特定する。N−末端メチオニンは存在する場合としない場合があるので、耐熱性 酵素が細菌により生産されるすべての場合において両方の形態が含まれる。
「作用可能に連結した」という用語は、成分の正常な機能を行うことができる併 置を指す。例えば、制御配列に「作用可能に連結した」コード配列は、このコー ド配列が制御配列の制御下で発現することができる配置を指す。
「混合物」なる語は、これがTaqポリメラーゼを含有する混合物に関する場合 、Taqポリメラーゼを含有するがしかしさらに他の蛋白質を含む物質の集合を 意味する。Taqポリメラーゼが組換宿主細胞に由来する場合、他の蛋白質は通 常、宿主と関連するものであろう。宿主が細菌である場合、夾雑蛋白質は言うま でもなく、細菌性蛋白質であろう。
「非イオン性のポリマー性洗剤」とは、イオン性電荷を持たず、本発明の目的に は、約3.5〜約9.5のpH範囲、好ましくは4〜8.5のpH範囲で酵素を 安定化することができることを特徴とする界面活性剤を指す。
本明細書に用いられる「オリゴヌクレオチドjという用語は、2個以上のデオキ シリボヌクレオチドまたはりボヌクレオチド、好ましくは3個以上のものからな る分子として定義される。その正確な大きさは多くのファクターによって異り、 これらのファクターはオリゴヌクレオチドの最終的な機能または用途によって異 る。オリゴヌクレオチドは、合成的にまたはクローニングによって誘導すること ができる。
本明細書に用いられる「ブライマー」という用語は、生成された制限消化物中に おけるように天然存在し、または合成的に製造されるオリゴヌクレオチドであっ て、核酸鎖に相補的なブライマー伸長生成物の合成を誘発する条件、すなわち、 適当な緩衝液(「緩衝液」とはpH、イオン強度、コファクター等を包含する) 中で、好適な温度で4種の異なるヌクレオチドトリホスフェートと熱安定酵素の 存在の条件下に置くとき、合成の開始点として作用することができるものを指す 。
Taqポリメラーゼについては、本明細書の緩衝液は、好ましくは1.5〜2+ wMのマグネシウム塩、好ましくはMaCf、、150〜200オのそれぞれの ヌクレオチドおよび1声のそれぞれのブライマーを含有し、好ましくは、50m MのKCfと10n+Mのトリス緩衝液(pH8〜8.4)および100g/j dのゼラチンを含む。
このブライマーは、増幅において最大効率を得るには好ましくは単一鎖であるが 、二本鎖でもよい。二本鎖の場合には、ブライマーは最初に処理されて、伸長生 成物を調製するのに用いる前にそれらの鎖ごとに分離される。好ましくは、ブラ イマーは、オリゴデオキシリボヌクレオチドである。ブライマーは十分に長く、 熱安定酵素の存在で伸長生成物の合成をプライムできるものでなければならない 。ブライマーの正確な長さは、温度、ブライマー由来および方法用途のような多 くのファクターによって変わる。例えば、目標とする配列の複雑さによっては、 オリゴヌクレオチドブライマーは典型的には、15〜25ヌクレオチドを含むが 、それより多くのまたはそれより少ないヌクレオチドを含むこともある。短いブ ライマー分子は一般的には、鋳型と十分に安定なハイブリッド複合体を形成する には、低温が必要である。
これらのブライマーは、増幅されるそれぞれの特定の列の異なる鎖に「実質的に 」相補的になるように選択される。これは、それらのそれぞれの鎖とハイブリッ ド形成するには十分に相補的でなければならないことを意味する。それ故、ブラ イマー配列は鋳型の正確な配列を反映する必要はない。例えば、非相補的ヌクレ オチドフラグメントをブライマーの5′末端に結合させ、残りのブライマー配列 が鎖に対して相補的であるようにすることができる。また、ブライマー配列が増 幅される鎖の配列に対して十分に相補的で、この鎖とハイブリッド形成すること によって、他のブライマーの伸長生成物の合成用の鋳型となる場合には、非相補 的塩基またはより長い配列をブライマー中に含むことができる。しかしながら、 検出の目的には、詳細には標識した配列特異的プローブを用いて検出するには、 ブライマーは典型的には正確な相補性を有する場合に最高の結果が得られる。
本明細書に用いられる「制限エンドヌクレアーゼ」および「制限酵素」という用 語は、細菌酵素であって、それぞれが特異的ヌクレオチド配列のまたはその付近 の二重鎖DNAを切断するものを指す。  ・ 本明細書に用いられる「熱安定酵素」という用語は、熱に安定であり、耐熱性を 有し、それぞれの核酸鎖に相補的であるブライマー伸長生成物を形成する適当な 方法でヌクレオチドの結合を触媒(促進)する酵素を意味する。一般的には、合 成はそれぞれのブライマーの3′末端で開始され、合成が終結するまで鋳型鎖に 沿って5′方向に進行し、異なる長さの分子を産生ずる。しかしながら、5′末 端で合成を開始し、上記と同様な工程を用いて、他の方向に進む熱安定酵素もあ る。
本明細書に用いられる熱安定酵素は、増幅反応に効果的であるという唯一の規準 を満たすものでなければならず、すなわち、酵素は、二本鎖核酸の変性を行うの に必要な時間高温に付す時に、不可逆的に変性(不活性化)するものであっては ならない、この場合の不可逆的変性とは、酵素活性を永久に且つ完全に喪失する ことを意味する。変性に必要な加熱条件は、例えば緩衝液の塩濃度、変性される 核酸の長さおよびヌクレオチ1組成によって変わるが、典型的には、約90〜約 105°Cの範囲であり、時間については主として温度および核酸の長さによっ て変わり、典型的には約0.5〜4分間である。
緩衝液の塩濃度および/または核酸のGC組成が増加すると、更に高温を用いる こともできるや好ましくは、酵素は約90〜100°Cで不可逆的に変性しない 。
本明細書に用いられる熱安定酵素は、好ましくはその酵素が機能する最適温度は 約40°Cよりも高く、鋳型へのブライマーのハイブリダイゼーションが促進さ れる温度よりも低い温度であるが、(1)マグネシウムおよび塩濃度および(2 )ブライマーの組成および長さによっては、ハイブリダイゼーションは更に高い 温度(例えば45〜70°C)で起こることができる。酵素にとっての最適温度 が高くなれば、ブライマー関連の伸長法の特異性および/または選択性は大きく なる。しかしながら、40°C未満(例えば37°C)で活性な酵素も、熱に安 定であるかぎり、本発明の範囲内に含まれる。好ましくは、最適温度は約50〜 90°Cであり、更に好ましくは60〜80℃である。
本明細書に用いられる熱安定酵素は、如何なる由来から得ることもでき、天然ま たは組換え蛋白質であってもよい、耐熱性を有するものとして文献に報告されて いる酵素の例は、熱に安定なポリメラーゼ、例えば好熱菌のテルムス・フラプス (Thermus flavus) 、テルムス・テルモフィルスThera+ o hilus) 、バシルス・ステアロテルモフィルス(Baci一旦us  5tear+江hermo hilus) (他の文献に報告されているものよ りも幾分低い最適温度を有する)、テルムス・アクアチフス(Thermus  凹」1国■) 、テルムス・ラフテラス(Thermuslacteus)テル ムス・ルーベンス(Theri+us rubens) 、およびメタノテルム ス・フェルビドウス(Methanothermus fervidus)から 抽出されたポリメラーゼである。好熱性元始細菌から単離される熱安定性ポリメ ラーゼには、例えば、スルホルブス・ソルファタリクス(Sulfolobus  5olfataricus) 、スルホルブス・アシドカルダリラム(Sul folobus acidocaldarius) 、テルモプラズマ・アシド フィルム(Thern+o Iasma acido hilus)、メタノバ クテリウム・テルモオートトロフィクム(Methano−bacterium  trern+oautotro hicum)、及びデスルフロユツカス・モ ビリス(Desulfurococcus mobilis)のものが含まれる 。
本発明の熱安定酵素は第1図に示されるアミノ酸配列を有する。さらに、この中 に存在する9個又はそれより多(のアミノ酸のいずれかの連続した範囲に対する 50%以上の相同性を含む任意の熱安定ポリメラーゼも本発明の範囲内であると 意図される。この相同性は、Eupopean Mo1eculan Biol ogyLaboratory(EMBL)又はGenbankのごとき市販のデ ーターバンクを用いて決定することができる。さらに、さらに、新規な熱安定ポ リメラーゼが同定される場合、この新規に同定された配列とTaqポリメラーゼ 配列との間の相同性の特異的領域を、例えば、ライスコンシン大学の遺伝子コン ピューターグループの配列分析ソフトウェア−パッケージを用いて決定すること ができよう、相同性の特異的領域には次の領域(第1図のアミノ酸の番号に従う );残基190−204.262−270゜569−587.718−732. 743−759 、及び77B−790が包含される。
本明細書に用いられる好ましい熱安定酵素は、テルムス・アクアチフス(The rmus 鱈!1国躾)から単離されたDNAポリメラーゼである。その各種の 株も、アメリカン・タイプ・カルチ+−コレクション(A+5erican T ype Cu1ture Co11ection)ロックビル、メリーランド、 から入手することができ、ティ・ディ・ブ07り(T、D、Brock) 、J 、Bact、 (1969年)、98巻、289〜297頁、およびティ・オシ マ(7,Q3hisa)、Arch。
Microbiol、 、(1978)、117巻、189〜196真に記載さ れている。これらの好ましい菌株の一つは、TY−1株である。
天然タンパク質を回収するためには、細胞を適当な技術を用いて増殖させる。こ の様な技術は、カレジン(Kaledin)ら、…okhia+i■、(198 0年)同上、に記載されており、この記載を引用によりこの明細書に組み入れる 。簡単に言えば、1リツトルに、ニトリロトリ酢酸(100■)、トリプトン( 3g)酵母抽出液(3g) 、コハク酸(5g)、亜硫酸ナトリウム(50■) 、リボフラビン(1■) 、K、HPO4(522■) 、MgSOa(480 g)、CaCj! z (222M)、NaCj! (20g) 、および痕跡 量の元素を含む培地上で細胞を増殖させる。培地のpoは、KOHで8.0±0 .2に調整している。 70℃の温度で激しく通気しながら培養すると、細胞1 リツトルに対して20gまで収量は増加する。後期対数増殖期における細胞(5 00n−での吸収により測定)を遠心分離によって集めて、緩衝液で洗浄し、− 20”Cに凍結保存した。
チェノ(Chien)ら、J、Bacteriol、、1976年、同上、によ る細胞を生育させるもう一つの方法では、0.1■/lのビオチンを補填した0 、3%のグルタミン酸、0.1■/l、チアミンおよび0.05■/lのニコチ ン酸を含む定義された無機塩培地が用いられる。これらの塩にはニトリロトリ酢 酸、Ca5On、 MgSO4+NaCf、 KNO31NaN0*+ Zn5 On、 u、no、、 Cu5Oa、 NaMo0n+ CoCff1zFeC 122,MnSO4、およびNazHPOaがある。培地のpHはMailで8 .0に調整している。
チェノ(Chien)  らの方法では、細胞は最初は75℃で水浴シェーカー 中で増殖させる。一定の濃度に達したなら、これらの細胞1リツトルを、熱風イ ンキュベーターに入れである16リツトルのカーボーイ(carboys)に移 す。無菌空気を培養液中に通して、温度を75℃に維持する。細胞を20時間増 殖させた後、遠心分離によって回収する。
細胞の増殖の後、酵素の単離および生成を6段階で行い、それぞれの段階は室温 より低い温度、好ましくは約4℃で行う。
第一の段階または工程では、細胞が、凍結している場合には、解凍し、超音波で 破砕し、pHが約7.5の緩衝液に懸濁する。
第二の段階では上澄液を集めて、次いで乾燥1iA酸アンモニウムのような塩を 加えることによって分別する。適当な両分(典型的には、45〜75%飽和)を 集めて、0.2リン酸カリウム緩衝液、好ましくはpH6,5の緩衝液に溶解し て、同じ緩衝液に対して透析する。
第三の段階では、核酸及びある種の蛋白質を取り除く、第二の段階からの画分を 、上記と同じ緩衝液で平衡化したDEAR−セルロースカラムにかける0次いで 、二〇カラムを同じ緩衝液で洗浄し、蛋白質含有画分を溶出し、280n−での 吸収によって測定し、集めて、10−Mリン酸カリウム緩衝液に対して、好まし くは第一の緩衝液でpHを7.5にしたものと同じ成分を有するもので透析する 。
第四の段階では、上記のようにして集めた分画を、第三の段階で透析に用いた緩 衝液で平衡にしたヒドロキシアパタイトカラムにかける。次いで、このカラムを 洗浄し、10−Mの2−メルカプトエタノールと5%のグリセリンを含むPH7 ,5の0.01M−0,5Mリン酸カリウム緩衝液の直線グラジェントで酸素を 溶出する。プールした熱安定酵素(例えばDNAポリメラーゼ)活性を含む両分 を、第三の段階で透析に使用したのと同じ緩衝液で透析する。
第五の段階では、透析した画分を、第三の段階で透析に使用した緩衝液で平滑化 したDEAE−セルロースカラムにかける。
このカラムを次に洗浄し、第三の段階で透析に使用した緩衝液中で0.01〜0 .6MのMCIのような緩衝液の直線グラジェントで、酵素を溶出する。熱安定 酵素の活性を有する画分を、適当な方法を用いてデオキシリボヌクレアーゼ(エ ンド−およびエキソヌクレアーゼ)の混入について試験した。例えば、エンドヌ クレアーゼ活性は、過剰のDNAポリメラーゼと共にインキュベートした後ファ ージλDNAまたはスーパーコイルプラスミドDNAの分子量の変化から、電気 泳動によって測定することができる。同様に、エキソヌクレアーゼ活性は、数個 の部位で開裂する制限酵素を用いて処理した後、DNAの分子量の変化から電気 泳動によって測定することができる。
デオキシリボヌクレアーゼ活性を持たないと決定された両分をプールして、第三 の段階で用いたのと同じ緩衝液で透析する。
第六の段階では、プールした両分を、一定のベッドボリウムを有するホスホセル ロースカラムに入れる。このカラムを洗浄して、pH7,5でリン酸カリウム緩 衝液中0.01〜0.4 MのMCI!、のような緩衝液の直線グラジェントで 酵素を溶出する。
熱安定なポリメラーゼ活性を有し、デオキシリボヌクレアーゼ活性を有しないプ ールした両分を、pH8,0の緩衝液で透析する。
透析した生成物の分子量は、蛋白質分子量マーカーを用いてSOS PAGEに よる方法等によって決定することができる。好ましい酵素の一つであるテルムス ・アクアチフス(Thermus凹彫工国■)から精製されたDNAポリメラー ゼの分子量は、上記方法によって、約86.000〜90.000ドルトンと決 定される。
この同じDNAポリメラーゼの分子量は、予想アミノ酸配列により決定する場合 、約94.000ダルトンであると計算される。
従って、完全な長さのDNAポリメラーゼの分子量はこの数値を決定するために 用いられる方法に依存し、そして86.000−95.000ダルトンの範囲に ある。
本発明の熱安定酵素は、この酵素をコードする遺伝子がテルムス・アクアチフス (Thermus 結上1匡■)ゲノムDNAからクローン化されたとき、組換 えDNA技術によって産生させることもできる。テルムス・アクアチフス(Ta q)ポリメラーゼについての完全なコード配列は、約18kb (キロベース) のゲノムDNAインサートフラグメント内に含まれる約3.5kb(7) Bg l It −Asp718 (部分)制限フラグメント上バクテ’)オファージ CH35: Taq #4−2から誘導することができる。このバクテリオファ ージは、1987年5月29日にアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクショ ン(ATCC)に寄託され、寄託番号第40,336号を有する。また、この遺 伝子は、プラスミドpFC83(ATCC第67、422号、1987年5月2 9日寄託)から単離された〜730塩基対(bp)のBgl II  Hind  m制限フラグメントを、プラスミドpFC85(ATCC第67.421号、 1987年5月29日寄託)がら単離された〜2.68kb Hindnl   Asp718制限フラグメントに連結することによって造成することができる。
 pFc83制限フラグメントはTaqポリメラーゼ遺伝子のアミノ末端を有す るが、pFC85からの制限フラグメントはカルボキシ−末端を有する。
したがって、これらの2個のフラグメントを、適当な制御配列ををする対応して 消化されたベクターと連結すると、全長Taqポリメラーゼの翻訳が得られる。
前記のように、好ましい熱安定酵素のDNA及び推定アミノ酸配列は第1図に示 される。前記のN−末端欠失に加えて、Taqポリメラーゼ遺伝子の全コード配 列は、所望の酵素活性を有する生物学的に活性な遺伝子生成物を回収することを 必要としないことも見出された。アミノ末端の欠失であって、コード配列の約3 分の1が不在であるものが、ポリメラーゼ分析において完全に活性な遺伝子生成 物を産生じた。
N−末端の欠失に加えて、Taqポリメラーゼを構成するペプチド鎖中の個々の アミノ酸残基は、酸化、還元、またはその他の誘導体化によって改変することが でき、そしてこの蛋白質を開裂して、活性を保持するフラグメントを得ることが できる。活性を破壊しないかかる変更は、遺伝子の定義から上記蛋白質をコード するDNA配列を除外しない。
したがって、翻訳の間に配列に組み込まれるアミノ酸の欠失、付加または変更に よる二次構造自体の改変は、蛋白質の活性を破壊することなく行うことができる 。かかる置換またはその他の変更は、本発明の予想された範囲内にあるDNAに よってコードされたアミノ酸配列を有する蛋白質をもたらす。
本発明の精製された86,000〜95,000ドルトンのポリメラーゼで免疫 したウサギからのポリクローナル抗血清を用いて、テルムス・アクアチフス(T herIlus 剪!国国■)の部分ゲノム発現ライブラリーをプローブして、 下記のようにして適当なコード配列を得た。クローン化されたゲノム配列は融合 ポリペプチドとして発現させたり、それ自体の制御配列を用いて直接に発現させ たり、または酵素の発現に用いられる特定の宿主に好適な制御配列を用いる構成 によって発現させることができる。
勿論、これらの配列をコードするDNA入手可能性は、コドン配列を改変してD NAポリメラーゼ活性をも有するムティン(mutein)形を生じるようにす る機会を提供する。
例えば、これらの手段は、TaqDNAポリメラーゼのための完全なコード配列 を提供して、これから、各種の宿主系に適用できるものを発現ベクター構成し、 そしてコード配列を発現することができる。以上のことから、Taqポリメラー ゼコード配列の部分はプローブとして有用であり、色々な種のその他の熱安定ポ リメラーゼコード配列を回収するためのプローブとして有用である。したがって 、少なくとも6個のアミノ酸をコードするゲノムDNAの部分をE、コリ(E、  eoli)において複製することができ、そして少なくとも6個のアミノ酸を コード化し且つ熱安定ポリメラーゼをコード化するその他のDNAを回収するた めに使用されるプローブまたはオリゴデオキシリボヌクレオチドプローブとして 用いられる変形した形態のものを合成することができる。テルムス・アクアチフ ス(Thermus 皿」旦江旦)におけるヌクレアーゼ配列とその他の種類の 対応する部分の配列は正確には一致しないことがあるので、(6個のアミノ酸ス トレッチをコードする)約12〜18個のヌクレオチドを有するオリゴマーは、 恐らく、間違った陽性を排除するのに十分なストリンジエンシー条件下でハイブ リダイゼーションを行うのに必要であろう。6個のアミノをコードする配列は、 かかるプローブに十分な情報を供給するであろう。
一般的な言い方では、組換え形のTaqポリメラーゼの製造は、以下のような工 程を含む。
第−に、成熟酵素(この場合、総てのムティンを含むように用いられる)、ある いはTaqポリメラーゼとその活性を破壊しない追加の配列との融合体または制 御された条件下で(例えば、ペプチドでの処理によるような)の開裂して他の蛋 白質をもたらすことができる追加の配列との融合体をコード化するDNAを得る 。配列がイントロンによって中断されていないときには、それは如何なる宿主に おける発現にも好適である。この配列は、切り出し可能で且つ回収可能な形であ るべきである。
次に、好ましくは、切り出されたまたは回収されたコード配列を、複製可能な発 現ベクター中の好適な制御配列と作用可能に連結する。このベクターを用いて、 好適な宿主を形質転換し、形質転換された宿主を好ましい条件下で培養して、組 替えTaqポリメラーゼを産生させる。任意には、Taqポリメラーゼを培養液 または細胞から単離するが、ある種の不純物が許容される場合には、蛋白質の回 収および精製は必要でないこともある。
上記の段階のそれぞれは、各種の方法で行うことができる。
例えば、所望のコード配列をゲノムフラグメントから得て、適当な宿主に直接用 いることもできる。各種の宿主で作用可能な発現ベクターの造成は、以下のよう な適当なレプリコンを用いて行なわれる。好適な制限部位は、通常は利用可能で ない場合には、コード配列の末端に加えて切り出し可能な遺伝子を得、これらの ベクターに抽入することができる。
制御配列、発現ベクターおよび形質転換法は、遺伝子を発現するのに用いられる 宿主細胞の型によって異る。一般的には、原核細胞、酵母、昆虫または哺乳類細 胞が、宿主として現在有用である。原核宿主は、一般的には組換え蛋白質の産生 にとって最も有効で好都合であり、それ故Taqポリメラーゼの発現にとって好 ましい。
Taqポリメラーゼの特定の場合には、組換え条件下および自然条件下のいずれ においても、蛋白質のN−末端でかなり欠失が起こり、そして蛋白質のDNAポ リメラーゼ活性はなお保持されたままであることを示す証拠が存在する。単離さ れた天然蛋白質は、蛋白質分解による減成の結果であり、不完全な遺伝子の翻訳 の結果ではない、プラスミドpFC85の不完全な遺伝子から産生されたムティ ンは、しかしながら、DNAポリメラーゼの分析で完全な長さを有する配列をコ ード化するDNAから産生されたムティンと同様に、完全に活性である。ある種 のN末端が短縮された形は活性であることが明らかであるので、用いられる遺伝 子構成またはポリメラーゼの発現も、対応する短縮された形状のコード配列を有 することがある。
原核生物は、最も一般的には、E、コリ(E、 colt)の各種株によっ゛て 代表される。しかしながら、バシルス属、例えばバシルス・ズブチリス(Bac ilus 5ubtilis) 、各種のシュドモナス(Pseudosona s)またはその他の菌株のような他の微生物株を用いることもできる。かかる原 核系では、宿主と適合性の種に由来する複製部位と制御配列を有するプラスミド ベクターが用いられる。例えば、E、コリ(E、 coli)は、典型的には、 ポリバー(Bolivar)ら、膿、1977年、2巻、95頁によるE、コリ (E、 coli)種に由来するプラスミドであるpBR322の誘導体を用い て形質転換される。pBR322はアンピシリンおよびテトラサイクリン耐性の 遺伝子を有し、所望のベクターを造成する際に保持されまたは破壊される付加的 マーカーを提供する。転写開始を促進し、任意にはオペレーターを有し且つリボ ゾーム結合部位配列を有する本明細書記載の一般的に用いられる原核制御配列に は、β−ラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)およびラクトース(lac)プロモー ター系〔チャン(Chang)ら、Nature (1977年)198巻、1 056頁)、トリプトファン(trp)プロモーター系〔ゲーデル(Goedd el)ら、Nucleic Ac1ds Res、 (1980年)8巻、40 57頁〕、およびλ由来のPLプロモーター〔シマタケ(Shisatake)   ら、Nature(1981年)292巻、128頁〕および輸送可能な制 御カセットとして有用なN−遺伝子リボゾーム結合部位があり、これはポータプ ル制御カセットとして有用にされており、このものはN□S配列の6b93’内 での開裂を可能にする少なくとも1個の制限部位を有する第三のDNA配列のN RBS上流に対応する第二のDNA配列に操作可能に連結したP、プロモーター である第−DNA配列を含んで成る。チャン(Chang)らの欧州特許出願公 開第196,864号明細書(1986年10月8日発行)に記載され、同じ承 継人に承継されたホスファターゼA(phoA)系も有用である。しかしながら 、原核生物に適合性の如何なる利用可能なプロモーターも用いることができる。
細菌に加えて、酵母のような真核微生物も宿主として用いることができる。サツ カロミセス・セレビシアエ(Saccharo−m ces cerevisi ae)の実験室菌株であるパン酵母が最も多く用いられるが、その他の多くの菌 株も一般的に利用可能である。2ミクロン複製開始点用いるベクターが示されて いるが〔ブローチ、ジェイ、アール(Broach、 J、R,)、Meth、 Enz。
(1983年)101巻、307頁〕、酵母の発現に好適な他のプラスミドベク ターも知られている[例えば、スチンクコンブ(Stinchcomb)ら、N ature (1979年)282巻、39頁、チェンベ(Tschew+pe )ら、Gene (1980年)10巻、157頁およびクラーク(C1ark e)ら、Meth、Enz、 (1983年)101巻、300頁を参照された い〕。酵母ベクターに対する制御配列は、解糖酵素の合成のプロモーターを有す る〔ヘス(Hess)ら、ムル比、Enz戸111゜(1968年)7巻、14 9頁、ホランド(Holland) ら、Biotech−観圏■(1978年 )17巻、4900頁〕。
その他の当業界に知られているプロモーターには、3−ホスフィングリセレート ・キナーゼ(ヒッ゛ンエマン(Hitzesan)ら、J、Biol、Chew 、 (1980年)255巻、2073頁)およびその他の解糖酵素、例えばグ リセルアルデヒド−3−ホスフェ・−ト・デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、 ピルベート・デカルボキシラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6− ホスフェート・イソメラーゼ、3−ホスホグリセレート・ムターゼ、ピルベート ・キナーゼ、トリオセホスフェート・イソメラーゼ、ホスホグルコースイソメラ ーゼおよびグルコキナーゼのプロモーターがある。増殖条件による制御される追 加の利点を有するその他のプロモーターは、アルコールデヒドロゲナーゼ2、イ ソチトクロームC1酸性ホスフアターゼ、窒素代謝に関係する分解酵素およびマ ルトースおよびガラクトース利用に関する酵素のプロモーターである(ホランド (Hol 1and)同上〕。
ターミネータ−配列は、コード配列の3′末端において望ましいと思われる。か かるターミネータ−は、酵母由来の遺伝子におけるコード配列に続く3′非翻訳 領域に見出される。
示されたベクターの多くはプラスミドpeno46を有するエノラーゼ遺伝子〔 ホランド(Holland、 M、、J、)ら、J、Biol、Che+++。
(1981年)256巻、1385頁〕またはYEp13から得られるLELI  2遺伝子〔ブローチ(Broach、 J、)ら、Gene (1978年) 8巻、121頁〕から誘導される制御配列を有するが、酵母適合性プロモーター 、複製開始点およびだの制御配列を有する如何なるベクターも好適である。
勿論、多細胞生物に由来する真核宿主細胞培養液においてポリペプチドをコード する遺伝子を発現させることも可能である0例えば、Ti5sue Cu1tu re、アカデミツク・プレス(Academic Press)、クルゾ(Cr uz)とパターリン(Patterson)監修(1973年)を参照されたい 。有用な宿主細胞系には、ネズミミエローマN51、VEROおよびHe1a細 胞、およびテンジクネズミ卵巣(CIO)細胞がある。これらの細胞の発現ベク ターは、通常は、シミアンウィルス40 (SV40)からの一般的に用いられ る早期および後期プロモーター(フィールス(Fiers) ら、Nature  (1978年)273巻、113頁)、またはポリオーマ、アデノウィルス2 、ウシパピローマウィルスまたはトリザルコーマウィルスに由来するようなプロ モーター、または免疫グロブリンプロモーターおよび熱シヨツクプロモーターの ような哺乳類細胞に適合性のプロモーターおよび制御配列を有する。
BPVをベクターとして用いる哺乳類系におけるDNA発現系は、米国特許第4 .419.446号明細書に開示されている。この系の変形は、米国特許第4, 601.978号明細書に記載されている。哺乳類細胞系の形質転換の一般的態 様は、米国特許第4.399.216号明細書に記載されている。「エンハンサ −」領域が、最適な発現において重要であると思われるが、これらの領域は一般 的にはプロモーター領域の上流に見出される配列である。所望であるならば、複 製開始点をウィルス源から得ることができる。しかしながら、染色体への組み込 みは、真核生物でのDNA複製では一般的な機構である。
植物細胞も宿主として利用可能であり、植物細胞に適合する制御配列、例えばツ バリン・シンターゼ・プロモーターおよびポリアデニル化シグナル配列(デピフ カー(Depicker。
A、)ら、Lμ状J肝!、Gen、 (1982年)1巻、561頁)が利用で きる。
更に、最近では、バクロウィルス・ベクターによって提供される制御系を利用す る昆虫細胞を用いた発現系も報告されている〔ミラー(Miller、 D、W 、)ら、Genetic En 1neertn(1986年)、セトロウ(S etlow、 J、に、)ら監修、ブレナム・パブリッシング(Plenum  Publishing) 、8巻、277〜297頁〕。
これらの系はTaqポリメラーゼの産生にも成功している。
用いる宿主細胞に依存して、形質転換はその細胞に適当な標準的な技術を用いて 行なわれる。塩化カルシウムを用いるカルシウム処理(コーヘン(Cohen、  S、N、)、Proc、Natl、Acad。
監i、(US旺(1972年)69巻、2110頁)は、原核生物またはその他 の実質的な細胞障壁を有する細胞に用いられる。アグロバクテリウム・チュメフ ァシエンス(A robacteriua+ tu+5efa−劇μ型)での感 染〔シアウ(Shaw、 C,H,)ら、Gene (1983年)23巻、3 15頁〕は、ある種の植物細胞で用いられる。上記のような細胞壁を持たない哺 乳類細胞では、グラハム(Graham)とヴアン・デル・ニブ(van de r Eb)のリン酸カルシウム沈澱法が好ましい〔■匹且■(1978年)52 巻、546頁〕。酵母への形質転換は、ヴアン・ゾリシゲン(VanSolin gen、 P、)ら(J、Bact、、1977年、130巻、946頁)およ びシアオ(Hsiao。
C,I、、) ら(Proc、Natl、Acad、Sci、(USA) 、1 979年、76巻、3829頁)の方法によって行なわれる。
所望の蛋白質をコードするDNA、例えばTaqポリメラーゼをコードするDN Aをバクテリオファージλgtllを用いて単離する方法は、次の通りである。
ライブラリーは、テルムス・アクアチフスCTherraus a uatic ■) DNAの完全な消化によって生じ、λgtllファージのEcoR1部位 に挿入されたEcoR1部位を両端に有するAlu Iフラグメントから構成さ れ得る〔ヤング(Young)とデービス(Davis)、 Proc、Nat l、Acad。
飽ムUSA、1983年、80巻、1194〜1198頁〕、このバクテリオフ ァージ中のユニークEcoRI部位がβ−ガタラトシダーゼ遺伝子のカルボキシ 末端に配置しているので、(適当なフレームおよび方向で)挿入されたDNAは 、ラクトースオペロンプロモーター/オペレーターの制御下でβ−ガラクトシダ ーゼと融合した蛋白質として発現される。
ゲノム発現ライブラリーを次に抗体プラークハイブリダイゼーション法を用いて スクリーニングする。この方法は「エピトープ選択」と呼ばれ、このファージに よってコードされた融合蛋白質配列に対する抗血清を用いてハイブリッド形成し たプラークを同定するものである。例えば、この組換えファージのライブラリー は、86.000〜95,000ドルトンのTaqポリメラーゼを認識する抗体 を用いてスクリーニングして、この蛋白質の抗原決定基をコードするDNAセグ メントを有するファージを同定することができる。
約2X10’個の組換えファージを、全ウサギTaqポリメラーゼ抗血清を用い てスクリーニングする。この−次スクリーニングでは、陽性シグナルが検出され 、これらのプラークの1種以上が、免疫前血清と反応せず且つ免疫血清と反応す る候補プラークから精製され、幾分詳細に分析される。組換えファージによって 産生される融合蛋白質を検査するため、宿主Y1089におけるファージの溶原 株を得る。溶原株を誘発し、生成する蛋白質をゲル電気泳動した後、それぞれの 溶原株が他の溶原株には見られない新たな蛋白質を産生ずるのを観察することが でき、または重複配列が生じることもある。
陽性シグナルを有するファクターを取り出す。ここに記載する例においては陽性 プラークを取り出して更に同定を行ない、低密度で再プレートして組換体を純化 し、純化したクローンをEcoRI制限酵素での消化によるサイズクラスによっ て分析した。次に、プローブを単離されたDNA挿入配列から作り、適当に標識 を行い、そしてこれらのプローブをマニアチス(Maniatis)ら、Mo1 ecular Cloning : A Laboratory Manual s1982年に記載されている通常のプラークハイブリダイゼーション又はコロ ニーハイブリダイゼーション分析法に用いることができる。
標識したプローブを用いて、シャロン(Charon) 35バクテリオフアー ジ中に構成された第二のゲノムライブラリーをプローブした(ウイルヘルマイン (Wilbelmine、 A、M、)ら、Gene、1983年、26巻、1 71〜179頁)、このライブラリーは、テルムス・アクアチフス(Ther+ wus 皿シ匹匡巨)ゲノムDNAの5au3A部分消化によって作られ、そし てサイズ分別したフラグメント(15〜20kb)をシャロン35フアージのB a5in 1部位にクローン化した。このプローブを用いて、Taqポリメラー ゼをコードするDNAを含むファージを単離した。 CH35: Taq#4− 2と命名した生成するファージの一つは、全遺伝子配列を有することが判明した 。この遺伝子の部分をコードする部分配列も単離された。
所望のコード配列および制御配列を含有する好適なベクターの造成は、当業界で 周知の標準的な連結および制限技術を用いる。単離したプラスミド、DNA配列 または合成されたオリゴヌクレオチドを開裂し、ととのえ、そして再連結して所 望の形状にする。
部位特異的DNA開裂は、当業界で周知の条件下で好適な(1種以上の)制限酵 素を用いて処理することによって行ない、その詳細はこれらの市販の制限酵素の 製造業者によって記載されている。例えば、二ニー・イングランド・バイオラプ ス(New England Biolabs) 、製品カタログを参照された い。
一般的には、約1〜のプラスミドまたはDNA配列を、約2゜Iの緩衝溶液中で 1単位の酵素で開裂し、本明細書の実施例では、典型的には、過剰量の制限酵素 を用いてDNA基質を完全に消化するようにしている。約37°Cで約1〜2時 間のインキュベーション時間が有効であるが、変更を行なうこともできる。それ ぞれのインキュベーションの後に、蛋白質をフェノール/クロロホルムで抽出し て、次いでエーテル抽出を行なうことによって除去して、核酸を水性分画からエ タノール沈澱によって回収することができる。所望ならば、開裂フラグメントの サイズ分離を、標準的技術を用いるポリアクリルアミドゲルまたはアガロースゲ ル電気泳動によって行なうことができる。サイズ分離の一般的説明については、 MethodsinEnzysology、1980年、65巻、499〜56 0頁に記載されている。
制限開裂したフラグメントを、50mMのトリス、pH7,6,5゜−nのNa Cl、10mMのMgCl−z 、10mMのDTTおよび50〜100尤のd NTPs中で、20〜25℃で約15〜25分間のインキュベーション時間を用 いて、4種類のデオキシヌクレオチドトリホスフェ) (dNTP)の存在でE 、コリ(t!、coli) D N Aポリメラーゼ! (フレノウ(Klen oev) )の大フラグメントで処理することによって平滑末端にすることがで きる。フレノウフラグメントは5′接着末端をフィルインするが、4種のdNT Psが存在していても、突出する3′単一鎖をチューバック(chewsbac k)する。所望ならば、接着末端の性状によって指定される制限内で唯1種のま たは選択された複数のdNTPsを供給することによって選択的修復を行なうこ とができる。フレノウで処理した後、混合物をフェノール/クロロホルムで抽出 し、エタノールで沈澱させた。適当な条件下でSlヌクレアーゼを用いて処理す ると、単一鎖部分の加水分解が起こる。
合成オリゴヌクレオチドは、マテウチ(Matteucci)ら(LAm、Ch e+n、Soc、、1981年、103巻、3185〜3191頁)のトリエス テル法を用いて、または自動合成法を用いて調製することができる。アニーリン グの前のまたは標識のための単一鎖のキナーゼ処理は、505Mのトリス、pH 7,6,10+wMのMgCfz、51のジチオスレイトール、1〜2wMのA TPの存在下で、1nHの基質に対して過剰量の、例えば約10単位のポリヌク レオチドキナーゼを用いて行なう。このキナーゼ処理がプローブの標識するため のものであるときには、ATPは高比活性のT 3!pを有する。
連結は、下記の標準的条件及び温度で15〜301X1の容積で行なう、 20 mM Tris−HCj!、(pH7,5) 10a+M MaCf z 、  10mM DTT。
33trg/ld BSA、 10s+M〜50mMのNaCl、および(「接 着末端」の連結には)40−のarp 、0.ol 〜o、02 (ワイス(W eiss) )単位のT4 DNAリガーゼ、0℃;または(「平滑末端」の連 結には)1−MのATP 、 0.3〜0.6 (ワイス(Weiss) 3単 位のT4 DNAリガーゼ、14°C0分子内「粘着末端」連結は、通常は33 〜100x/dの総DNA濃度(5〜100nHの総末端濃度)で行なう。分子 間平滑末端連結(通常は10〜30倍の過剰モルのリンカ−を用いる)は、1岸 の総末端濃度で行なう。
「ベクターフラグメント」を用いるベクターの造成では、ベクターフラグメント を通常は細菌性アルカリホスファターゼ(BAP)で処理して5′ホスフエート を除去して、ベクターの再連結を防止する。BAP消化は、pH8で、約150 mMのトリス中で、Na+およびM g + @の存在で、ベクター1■当たり 約1単位のBAPを用いて、60°Cで約1時間行なう。核酸フラグメントを回 収するため、調製物をフェノール/クロロホルムで抽出し、エタノール沈澱せし める。また、好ましくないフラグメントを追加的制限酵素消化によって二重消化 されたベクターでは、連結は防止することができる。
配列の改変を必要とするcDNAまたはゲノムDNAに由来するベクターの部分 については、部位特異的なブライマー指令変異誘発を用いる。この技術は現在で は当業界で標準的であり、所望の変異を表わす限定されたミスマツチを除いて変 異誘発されるべき単一鎖ファージDNAに相補的なブライマー合成オリゴヌクレ オチドを用いて行なわれる。要約すれば、ファージに相補的な鎖の合成を指令す るブライマーとして合成オリゴヌクレオチドを用い、生成する二本鎖DNAをフ ァージ支持性の宿主細菌に形質転換する。形質転換された細菌の培養液を上層寒 天に塗布しファージを有する単一細胞からプラークを形成させる。
理論的には、新たなプラークの50%は変異形を単一鎖として有するファージを 含み、50%はもとの配列を有する。ブラ−りをニトロセルロースフィルターに 移して、正確にマツチするハイブリダイゼーション可能にし且つもとの鎖とのミ スマツチがハイブリダイゼーションを防止するのに十分であるような温度で、キ ナーゼ処理した合成プライマーで「リフト(lifts) Jハイブリダイゼー ションを行なう。次に、このプローブとハイブリッド形成するプラークを採取し て、培養し、DNAを回収する。
以下の造成では、プラスミド造成物の正確な連結を、最初に連結混合物を用いて E、コリ(rICo 1 i ) MM294株または他の適当な宿主を形質転 換することによって確かめる。当業界で理解されているように、好結果の形質転 換体を、プラスミド造成の方式に依存してアンピシリン耐性、テトラサイクリン 耐性またはその他の抗生物質耐性によって選択する。次に、形質転換体からのプ ラスミドを、フレウェル(Clewe11. D、B、)ら、(Proc、Na tl、Acad、Sci、USA、 1969年、62巻、1159頁)の方法 により、場合によってはクロラムフェニコール増幅法(フレウェル(C1ee1 e11. o、a−)+ J、Bacteriol、 、1972年、110巻 、667頁)によって調製する。単離したDNAを、制限処理により分析しそし て/又はサンガー(Sanger+ F、)ら(Proc、Natl、Acad 、Sci、USA、 1977年、74巻、5463頁)のジデオキシ法であて 更にメッシング(Messing)ら(Nucleic Actds展、198 1年、9巻、309頁)によって記載されている方法またはマクサム(Maxa m )ら(厘旦剋■L旦U鯨旦■、1980年、65巻、499頁)の方法によ って配列決定する。
この発明においてクローニング及び発現に用いられる宿主菌株は、次の通りであ る。
クローニング及び配列決定、並びにほとんどの細菌性プロモーターの制御下での 造成物の発現には、E、コリ(E、colt)ゲネチック・ストック・センター GCSG#6135から得たE、コリ (E、coli)株MM294を宿主と して用いた。pt?Jm*sプロモーターの制御下での発現には、E、コリ(E 、 col i) K 12株MC1000λ溶原株、NJssC1857Su sP@6、ATCC39531を用いることができる。本明細書では、1987 年4月7日にATCC(ATCC53606)で寄託したE、コリ(L匹旦)D G116、及び1985年3月29日にATCC(ATCC53075)に寄託 されたE、コリKB2を用いる。
M13ファージ組換体のためには、ファージ感染を受けやすいE、コリ(E、  coli) 、例えばE、コリに12株DG98を用いる。
DG98株は1984年7月13日にATCC寄託され、寄託番号39768を 有する。
哺乳1での発現はCO5−7,C05−A2. CV−1およびネズミ細菌で行 うことができ、そして昆虫細胞ではスポドプテラ・フルジペイダ(釘列〃ぶ二ロ ℃11畦蝕)での発現を基礎とする。
前記の精製法に加えて、本発明の熱安定ポリメラーゼは疎水性相互作用クロマト グラフィーを用いて精製することができる。疎水性相互作用クロマトグラフィー は、疎水性基を含有する非荷電の床材料との疎水性相互作用の強さの差に基いて 物質を分離する分離技法である。典型的には、カラムはまず、疎水性結合に好都 合な条件、例えば強イオン強度、のもとて平衡化される。サンプルを溶出するの に低下する塩勾配を用いることができる。
本発明によれば、水性混合物(生来のポリメラーゼ又は組換ポリメラーゼを含有 する)が、フェニルセファロース(ファルマシアにより製造される)又はフェニ ルTSK (東ソーにより製造される)のごとき比較的強疎水性のゲルを含むカ ラムに付加される。フェニルセファロースカラムとの疎水性相互作用を促進する ため、例えば0.2M又はそれより高濃度の硫酸アンモニウムを含有する溶剤が 使用され、0.2Mが好ましい、すなわち、カラム及びサンプルは505M T ris−1mMEDTA緩衝液中0.2M硫酸アンモニウムに調整され、そして このサンプルがカラムに適用される。カラムは0.2M硫酸アンモニウム緩衝液 により洗浄′される。次に酵素を、例えば低下する塩勾配、エチレングリコール もしくはプロピレングリコール、又は尿素のごとく疎水性相互作用を低下させる 溶剤により溶出することができる。Taqポリメラーゼのために好ましい態様は 、Tris−EDTA緩衝液及び20%エチレングリコールを含有するTris −EDTA緩衝液により次々と洗浄することを含む。次に、T a、 qポリメ ラーゼはTris−IEDTAエチレングリコール緩衝液中0−4M尿素グラジ ェントによりカラムから溶出される。
酵素は、長期間安定にするためには、1種又は複数種の非イオン性ポリマー性洗 剤を含む緩衝液中に貯蔵しなければならない、この様な洗剤は一般的には分子量 が約100〜250 、000の範囲であり、好ましくは約4.000〜200 .000ドルトンであり、pl’lが約3.5〜約9.5、好ましくは約4〜8 .5で酵素を安定化するものである。この様な洗剤の例としては、マツグ・クチ ェオン(McCu tcheon)のむ凪刀工1ers & Deter en ts、北アメリカ版(1983年)エムシー・パブリッシング・カンパニー(M CPublishing Co、)のマツグ・クチェオン部門発行、175、ロ ックロード、グレンロック、ニュージャージ(米国)、の295〜298頁に記 載されているものがあり、その詳細については上記文献を参照されたい。好まし くは、洗剤はエトキシル化した脂肪族アルコールエーテルおよびラウリルエーテ ル、エトキシル化したアルキルフェノール、オクチルフェノキシポリエトキシエ タノール化合物、改質オキシエチル化したおよび/またはオキシプロピル化した 直鎖状アルコール、ポリエチレングリコールモノオレエート化合物、ポリソルベ ート化合物およびフェノール性脂肪族アルコールエーテルからなる群から選択さ れる。更に詳細には、好ましくは、ポリオキシエチル化(20)ソルビタンモノ ラウレートであるツイーン(Tween)20  (I CI ・アメリカス・ インコーボレーテド(ICIAmericas Inc、)、ウイルミントン、 DEIおよびエトキシル化アルキルフェノール(ノニル)であるイコノール(I conol)(登録商標) NP−40(バスフ(BASF)イアンドット・コ ーポレーション、パーシバニー、ニューシャーシー)である。
本発明の熱安定酵素は、この酵素が必要であるかまたは望ましいような目的に用 いられる。特定の好ましい態様では、この酵素は下記のような増幅プロトコール に用いられる。
本発明の酵素を用いる増幅プロトコールは、1987年7月28日に発行された 米国特許k 4.683.202 (引用によりその記載を本明細書に組み入れ る)に記載されている、既存の核酸配列を増幅する方法である。しかしながら、 この酵素は下記のような増幅工程で用いるのが好ましい。
更に具体的には、この増幅方法は、核酸または核酸の混合物に含まれる少なくと も1種の特定の核酸配列を増幅することを含み、核酸が二本鎖である時には、こ の核酸が同じまたは異なる長さの2本の別々の相補的鎖からなり、(a)それぞ れの核酸鎖を、4個の異なるヌクレオチドトリホスフェートと増幅されるべきそ れぞれの異なる特定の配列について1個のオリゴヌクレオチドプライマーとに接 触させ、但しそれぞれのブライマーはそれぞれの特定の配列の異なる鎖に実質的 に相補的であるように選択され、1個のブライマーから合成された伸長生成物が 、その相補体から分離したとき、他のブライマーの伸長生成物の合成の鋳型とし て働くことができるようにし、上記接触を、それぞれのブライマーのその相補的 核酸鎖へのハイブリダイゼーションを促進する温度で行い; (b)それぞれの核酸鎖を、工程(a)と同時にまたはこの工程の後に、ヌクレ オチドトリホスフェートの結合を可能にするテルムス・アクアチフス由来のDN Aポリメラーゼと接触させて、それぞれの核酸のそれぞれの鎖に相補的なブライ マー伸長生成物を形成し; (C)酵素の活性化し、そして増幅されるべきそれぞれの異なる配列について、 それぞれの核酸鎖鋳型に相補的なそれぞれのブライマーの伸長生成物を合成する ためには有効な温度であるがしかしそれぞれの伸長生成物をその相補的鎖鋳型か ら分離する程の高温ではない温度において、酵素の活性を促進するために有効な 時間にわたり、工程(d)からの混合物を保持し: (d)プライマー伸長生成物がその上で合成された鋳型から該プライマー伸長生 成物を分離して一本鎖分子を生成せしめるためには有効な温度ではあるがしかし 酵素を不可逆的に変性させる程の高温ではない温度において、有効な時間にわた り、工程(C)からの混合物を加熱し;(e)工程(d)からの混合物を、それ ぞれのブライマーの工程(d)で産生される一本鎖分子のそれぞれへのハイブリ ダイゼーションを促進するために有効な温度に有効な時間にわたり冷却し; (f)酵素の活性を促進させ、そして増幅されるべきそれぞれの異なる配列につ いて、工程(d)で産生されるそれぞれの核酸鎖鋳型に相補的なそれぞれのブラ イマーの伸長生成物を合成するためには有効な温度であるがしかしそれぞれの伸 長生成物をその相補的鎖鋳型から分離する程の高温ではない温度において、有効 な時間にわたり、工程(b)からの混合物を保持し、工程(e)および(f)を 同時にまたは順次に行うことを特徴とする方法を提供する。
工程(d)〜(f)は、所望な水準の配列の増幅が得られるまで繰り返すことが できる。
この増幅方法は、既存の完全に特徴付けられた核酸配列の多量生産のためのみな らず、存在することは知られているが完全には特徴付けられていない核酸配列を 生産するためにも有用である。いずれの場合には、増幅されるべき配列の最初の コピーは入手可能でなければならないが、純粋な又は個別の分子である必要はな い。
一般的には、増幅工程は、連鎖反応であって、関与する反応段階の数に関して対 数的な量で少なくとも1種の特異的核酸配列を産生ずる連鎖反応からなる。但し 、(a)所望な配列の末端が十分詳細に知られており、それらにハイブリッド形 成するオリゴヌクレオチドを合成することができ、(b)少量の配列を連鎖反応 を開始するのに利用することができることを条件とする。連鎖反応の生成物は、 用いられる特定のブライマーの末端に対応する末端を有する別個の核酸デュプレ ックスであろう。
精製されたまたは未精製の形の如何なる核酸配列も、それが所望の特定の核酸配 列を含むかまたは含むと考えられる場合には、出発核酸として用いることができ る。したがってこの工程は、例えばDNAまたはメツセンジャーRNAを包含す るRNAを用いることができ、これらのDNAまたはRNAは一本鎖または二本 鎖であってもよい。更に、DNA−RNAハイブリッドであってそれぞれの1つ づつの鎖を有するものを利用することもできる。これらの核酸のいずれかの混合 物を用いることもでき、または同じまたは異るブライマーを用いて先行する増幅 反応から産生された核酸も同様に用いることができる。増幅されるべき特定の核 酸配列は大きな分子の単なる部分であってもよく、または最初から別個な分子と して存在し、該特定の配列が全核酸を構成していてもよい。
増幅される配列は純粋な形で存在することは必要ではなく、複雑な混合物の少量 分画、例えば全ヒトDNAに含まれるβ−グロビンの一部分(サイキ(Sa i  k i )ら、5cience、230巻、1530〜1534頁、1985 年、に例示されているようなもの〕または、特定の生物学的試料の極少量部分の みを構成する特定の微生物の核酸配列の一部分であることもできる。出発核酸配 列は1種又は複数の所望の特定の核酸配列を有し、この配列は同じでも異なるも のであってもよい。それ故、この増幅工程は、ある種の特定の核酸配列を多量に 産生ずるのに有用であるだけでなく、同じまたは異る核酸分子に配置された1種 以上の異る特定の核酸配列を同時に増幅するのにも有用である。
1種又は複数種の核酸は、如何なる由来からも得ることができ、例えばpBR3 22のようなプラスミド、クローン化されたDNAもしくはRNA、または細菌 、酵母、ウィルス、オルガネラおよび植物または動物のような高等生物のあらゆ る由来の天然DNAまたはRNAから得ることもできる。DNAまたはRNAは 血液、組織材料例えば絨毛膜または羊膜細胞から、マニアチス(Maniati s)ら、同上、280〜281頁によって記載されている方法のような各種技法 によって抽出することができる。
増幅され、その後検出される配列に特異的なプローブを用いるときには、細胞は 核酸の抽出を行なわずに直ちに用いることができ、この場合にはそれらを低張緩 衝液に懸濁して、細胞の溶解及び分子内成分の分散が起こるまで、一般的には1 〜15分間約90〜100℃に加熱する。加熱工程の後、増幅試薬を、溶解した 細胞に直接に加えることができる。
如何なる特定の核酸配列も、増幅工程によって産生ずることができる。必要なこ とは、配列の両端の十分な数の塩基が十分詳細に知られており、所望の配列の異 なる鎖と共に配列に沿った相対的な位置でハイブリッド形成する2個のオリゴヌ クレオチドブライマーを調製することができ、一つのブライマーから合成された 伸長生成物が、その鋳型(相補体)から分離した時に、画定された長さの核酸配 列へのもう一方の伸長のための鋳型として働くことができるようにすることであ る。配列の両端の塩基についての知識が多くなるに従って、標的核酸配列のため のプライマーの特異性を高くすることができ、工程の効率も高くなる。
これ以後に用いられる「プライマー」という用語は、増幅される1又は複数のフ ラグメントの末端配列に関する情報が幾分不明確である場合には特に、1種より 多くのプライマーを意味することができる。例えば、核酸配列が蛋白質配列情報 から推定される場合には、遺伝子コードの縮重による総ての可能なコドンの多様 性を代表する配列が有するブライマーの集合をそれぞれの鎖について用いられる であろう。この集合からのある1つのプライマーは、増幅されるべき所望の配列 の末端と相同であろう。
オリゴヌクレオチドプライマーは、例えば上記のホスホトリエステルおよびホス ホジエステル法又はそれらの自動化した態様のような如何なる好適な方法を用い ても調製することができる。この様な自動化した態様ではジエチルホスホルアミ ダイトを出発物質として用い、ビューケージ(Bea−uacage)らの方法 (Tetrahedron Letters、 1981年、22巻、1859 〜1862頁)によって合成してもよい、修飾された固形支持体上でオリゴヌク レオチドを合成する方法は、米国特許第4,458.066号明細書に記載され ている。生物学的起源(例えば制限エンドヌクレアーゼ消化物)から単離したブ ライマーを用いることも可能である。
特定の核酸配列は、この配列を含有する核酸を鋳型として用いて産生される。第 一の段階は、それぞれの核酸鎖を、増幅されまたは検出されるべきそれぞれの異 なる核酸配列について、4種の異なるヌクレオチドトリホスフェートと1種のオ リゴヌクレオチドプライマーと接触させることを含む。増幅されまたは検出され るべき核酸がDNAである時には、ヌクレオチドトリホスフェートはdATP  、 dCTP 、 dGTPおよびTTPである。
核酸鎖は、追加の核酸鎖の合成用の鋳型として用いられる。
この合成は、如何なる好適な方法を用いて行なうこともできる。一般的には、そ れは、好ましくはpHは7〜9であり、最も好ましくは約8である水性緩衝溶液 中で起こる。好ましくは、分離された鋳型鎖を含む緩衝液に2種のオリゴヌクレ オチドプライマーを、過剰モル量で(クローン化された核酸については、通常は 約1000:1のプライマー二鋳型比であり、ゲノム性核酸については、通常は 約10’  : 1のブライマー:鋳型比である)加える。しかしながら、この 方法を診断的用途に用いるときには、相補的鎖の量が知られていないことがあり 、したがって相補的鎖の量に対するプライマーの量は確定することができないこ とがあることが理解される。しかしながら、実際的には、加えられるプライマー の量は、一般的には、増幅される配列が複雑な長鎖核酸鎖の混合物中に含まれる ときには、相補的鎖(鋳型)の量に対して過剰モル量となるであろう。工程の効 率を向上するには、大過剰量が好ましい。
ヌクレオチドトリホスフェートの濃度は、増幅用の緩衝液中ではそれぞれ150 〜20Mであり、MgCI!、、は緩衝液中に1.5〜2wMの量で存在するこ とにより反応の効率及び特異性を増加させる。
次に、生成する溶液を、増幅または検出されるべき核酸が二本鎖か一本鎖かに依 存して処理する。核酸が一本鎖であるときには、変性段階を用いる必要はなく、 反応混合物は、プライマーのその相補的標的(鋳型)配列へのハイブリダイゼー ションを促進する温度に保持される。このような温度は一般的には約35℃〜6 5℃又はそれ以上であり、好ましくは約37〜60°Cであり、効果的な時間は 一般的には0.5〜5分間であり、好ましくは1〜3分間である。好ましくは、 Taqポリメラーゼ及び15−マー以上のブライマーについては45〜58℃を 用いてブライマーのハイブリダイゼーションの特異性を増加させる。プライマー が短い場合には、より低温が必要である。
もとの−末鎖の核酸に対する相補体は、それに1または2個のオリゴヌクレオチ ドプライマーを加えることによって合成することができる。適当な単一プライマ ーを加えた場合、ブライマー伸長生成物が、該ブライマー、テルムス・アクアチ フスからのDNAポリメラーゼおよびヌクレオチドトリホスフェートの存在で合 成される。この生成物は該−末鎖の核酸に部分的に相補的であり、そして該核酸 鎖とハイブリダイズして等しくない長さの鎖のデュプレックスを形成し、次いで これが上記のように一本鎖に分離されて、2本の単一の分離された相補的鎖を生 成する。また、2種の適当なブライマーを一本鎖核酸に加えて、反応を行なって もよい。
核酸が二本の鎖を有するときには、これを鋳型として用いる前に核酸の鎖を分離 する必要がある。この鎖分離は、物理的、化学的または酵素的手段のような好適 な変性法によって行なうことができる。核酸の鎖を分離する好ましい物理的方法 は、核酸が完全(99%以上)に変性するまで加熱することを含む。典型的な熱 変性の温度は約90〜105°Cであり、時間は一般的には約0.5〜5分間で ある。好ましくは、効果的な変性温度は、90〜100℃であり、0.5〜3分 間である。鎖の分離は、へりカーゼとして知られている酵素のクラスからの酵素 、またはへりカーゼ活性を有しそしてリボATPの存在下でDNAを変性するこ とが知られている酵素RecAによって誘発することもできる。ヘリカーゼを用 いて核酸の鎖を分離するのに好適な反応条件は、ターン・ホフマン−ベリング( Kuhn Hoffmann−Berling)、 C3H−Quantita tive Biolo  43巻、63頁、1978年に記載されており、Re cAを用いる技法はシー・ラッシング(C,Radding)、 Ann、Re v、Genetics、 16巻、405〜37頁、1982年に記載されてい る。これらの変性法により、等しいかまたは等しくない長さの2本の分離された 相補的類が生じる。
二本鎖核酸が熱によって変性された場合には、反応混合物を、存在するそれぞれ のブライマーの相補的標的(鋳型)配列へのハイブリダイゼーションを促進する 温度に放冷する。
この温度は、試薬によって異り、通常は約35°C〜65°C又はこれ以上であ り、好ましくは37〜60’Cであり、効果的な時間、一般的には0.5〜5分 間、好ましくは1〜3分間維持される。
実際には、Taqポリメラーゼについては、温度は単に約95°Cから37℃程 度へ、好ましくは約45〜58°Cへ低下させるだけであり、ハイブリダイゼー ションはこの範囲内の温度で起きる。
核酸が一本鎖または二本鎖のいずれであっても、テルムス・アクアチフス由来の DNAポリメラーゼを変性段階で加えることができ、あるいはハイブリダイゼー ションを促進する範囲まで温度が下がった時又はこの範囲の温度にあるときに加 えることができる。次いで、反応混合物を、酵素の活性が促進されまたは最適化 される温度、すなわちハイブリダイズしたブライマー及び鋳型からのブライマー 伸長生成物の合成を促進するのに酵素の活性を増加させるのに十分な温度まで加 熱する。この温度は、実際にそれぞれの核酸鋳型に相補的なそれぞれのブライマ ーの伸長生成物を合成するのに十分なものでなければならないが、その相補的鋳 型からのそれぞれの伸長生成物を変性してしまうほど高温であってはならない( すなわち、この温度は一般的には約80℃〜90°C以下である)。
この合成反応に効果的な典型的な温度は、主として用いられる酵素および1種又 は複数種の核酸のタイプによって異り、一般的には約40〜80°C1好ましく は50〜75°Cである。この温度は更に好ましくは、テルムス・アクアチフス (Thermus剋」1国服)からのDNAポリメラーゼを用いる場合には、約 65〜75℃である。この合成に要する時間は、主として温度、核酸の長さ、酵 素および核酸混合物の複雑さによって変わり、約0.5〜40分間又はこれ以上 、好ましくは1〜3分間の範囲にある。核酸が長いものであれば、一般的にはよ り長時間を必要とする。ジメチルスルホキシド(DMSO)はTaqポリメラー ゼ酵素の活性を阻害することが見出だされているので、DMSOは存在する必要 はなくまたは推奨されない。
新たに合成された鎖とその相補的核酸鎖は二本鎖の分子を形成し、この分子はこ の工程の引き続く段階において用いられる。次の段階では、二本鎖分子を変性す るのに効果的ではあるがしかし熱安定酵素が完全且つ不可逆的に変性しまたは不 活性化するほど高くはない温度で熱変性することによって二本鎖分子の鎖を分離 する。この温度は、主として酵素のタイプおよび核酸の長さによって異り、一般 的には約90〜105℃、更に好ましくは90〜100℃であり、変性に要する 時間は、主として温度と核酸の長さによって変わり、典型的には0.5〜4分間 である。
この時間の後、ブライマーに相補的な前の段階から生成した一本鎖分子(鋳型) へのブライマーのハイブリダイゼーションを促進する水準まで温度を下げる。こ の温度は、上記したような温度である。
このハイブリダイゼーション段階の後に、またはハイブリダイゼーション段階の 代わりに(またはそれと同時に)、熱安定酵素の活性を促進しそして前の段階か らの新たに合成された鎖を鋳型として用いてブライマー伸長生成物を合成するこ とができる温度に調整する。この温度も、上記したように、その鋳型から伸長生 成物を分離(変性)するほど高いものであってはならない(通常は、40〜80 ℃で0.5〜4分間、好ましくは50〜70℃で1〜3分間である)、ハイブリ ダイゼーションがこの段階中に起こるので、前の段階の変性後冷却は必要でない 。このような2つ以上の段階を同時に行なう場合には、好ましい温度範囲は50 〜70″Cである。
鎖の分離、ハイブリダイゼーションおよび伸長生成物の合成の加熱および冷却段 階は、所望量の特定の核酸配列を産生ずるのに必要な回数だけ繰り返すことがで き、この回数は最終的用途によって変わる。この回数は、存在するブライマー、 熱安定酵素およびヌクレオチドトリホスフェートの量によって制限されるだけで ある。これらの段階は、少なくとも2回繰り返すのが好ましい、検出に使用する ためには、サイクルの数は、例えば試料の性状によって変わる。例えば、増幅さ れるべき試料が純粋なときにはサイクル数は少なくて済む。
試料が核酸の複雑な混合物であるときには、シグナルを十分に増幅して検出する には、より多くのサイクル数が必要となる。一般的な増幅および検出には、工程 を少なくとも20回繰り返すのが好ましい。
下記のように、標識した配列特異的プローブを用いるときには、これらの段階を 少なくとも5回繰り返すのが好ましい。
ヒトゲノムDNAを上記のようなプローブと共に用いるときには、この工程を好 ましくは15〜30回繰り返して配列を十分に増幅して、明確に検出可能なシグ ナルが生成するようにする。すなわちバックグラウンドノイズが検出を妨げない ようにする。
以下に更に詳細に説明するように、生成した特異的核酸配列の量は、指数的に蓄 積する。
酵素が不可逆的に変性または不活性化しない限り、ヌクレオチド、ブライマーま たは熱安定酵素を最初に加えた後に更に添加する必要はない、酵素が不可逆的変 性又は不活性化を受ける場合には、それぞれの変性段階の後に酵素を補充する必 要がある。しかしながら、それぞれの段階でこれらの物質を添加しても反応には 悪影響を及ぼさない。
第一の核酸または核酸の混合物から1種より多くの特定の核酸配列を産生させる ことが所望な時には、適当な数の異なる種類のオリゴヌクレオチドブライマーを 利用する6例えば、2種類の異なる特定の核酸配列を産生させるときには、4種 類のブライマーを用いる。これらのブライマーの2つは特定の核酸配列の一つに 特異的であり、残りの2種のブライマーは第二の特定の核酸配列に特異的である 。この場合には、2種類の異なる特定の配列のそれぞれが、本発明によって指数 的に産生される。
適当な長さの時間が経過して所望量の特定の核酸配列が産生された後、既知の方 法(例えば、EDTA、フェノール、SDSまたはCH(/!、の添加)で酵素 を不活性化することによって、または反応の成分を分離することによって、反応 を停止させる。
増幅工程は連続的に行なってもよい、自動化法の一態様では、温度を所定の水準 に所定の時間制御するように設定する温度サイクルを反応混合物に行なってもよ い。
この目的のための一つの装置はコンピューターによって制御される液体取扱系を 利用しており、第一の容器で成る制御された温度で保管された酵素を、温度がコ ンピューターで制御されて所定のインキュベーション方式に一致するようになっ ている第二の容器に液体移動させるものである。この第二の容器は1種又は複数 の増幅される核酸配列とヌクレオチドトリホスフェートとブライマーを貯蔵して いる。コンピューターはユーザー・インターフェースを備えており、それによっ て使用者がインキュベーションの時間および温度、移動させる酵素の量などの、 増幅工程における各種段階の特徴を制御する工程パラメーターを入力することが できるようになっている。
酵素はサイクル毎に移動させる必要はないので、用いることができる好ましい装 置は液体制御系のない温度循環を利用している。この様な装置は1987年9月 9日に公開されたヨーロッパ特許出願公開Na236.069にさらに完全に記 載されておりこの記載を引用により本明細書に組み入れる。要約すれば、この装 置は下記の系から成る。
1、所定数の試験管、好ましくは500 d試験管であって、ヌクレオチドトリ ホスフェート、ブライマー、核酸配列および酵素の反応混合物が入っている試験 管を固定する熱伝導性容器。
Z 熱伝導性容器を加熱、冷却し且つ室温より高いおよび低い温度に保持する装 置であり、この装置は容器を加熱、冷却しまたは保持する温度を制御する制御シ グナルを受けとる入力部を有する〔この様な装置はマテリアルス・エレクトロニ クス・プロダクツ・コーポレーション(Meterials Electro− nfcs Products Corporation)、トレントン、二3. −シャーシーから発売されているベルティーア(Peltier)熱ポンプまた は水熱交換器でもよい〕。
3、上記の装置の入力部に接続したコンビエータ−装置(例えば、マイクロプロ セッサ−・コントローラー)であって、増幅工程、温度水準および温度勾配とタ イミングを自動的に制御するシグナルを発生する装置。
代表的な増幅プロトコールを模式的に示す。ここでは、相補的な鎖〔S゛〕及び 〔S−〕を含んで成る所望の配列(S)を含有する2本鎖DNAが核酸として使 用される。第1の及びこれに続(各反応サイクルの間、もとの鋳型上での各オリ ゴヌクレオチドブライマーの延長が、ブライマーの1つのみにより停止する無限 長の新しい、、DNA分子生成物を生成する。
今後“長生放物”と称するこれらの生成物は直線的に蓄積するであろう。すなわ ち、ある数のサイクルの後に存在する量がサイクル数に比例するであろう。
こうして生成された長生放物は、その後のサイクルの間一方又は他方のオリゴヌ クレオチドプライマーの鋳型として機能し、そして所望の配列〔S゛〕又は〔S −〕の分子を生成するであろう。これらの分子もまた、一方又は他方のオリゴヌ クレオチドプライマーの鋳型として機能してさらに〔S″″〕及び(S−)を生 成し、そしてそれ故に、サイクル数に対して指数的速度での(S)の蓄積をもた らすであろう連鎖反応が継続され得る。
意図されるオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーション以外のオリゴヌクレオチ ドハイブリダイゼーションにより生成される副産物は自己触媒的ではなく、そし てそれ故に直線的速度で蓄積する。1つのブライマーのオリゴヌクレオチド配列 及び他方の相補的配列で終る各類は生産されることが望まれる特定の核酸配列S である。もとのヌクレオチドは複製されないので、その量は全工程を通じて一定 に維持される。長生放物はもとの核酸からのみ生成されるのでその量は直線的に 増加する。特定の配列の量は指数的に増加する。すなわち、特定の配列は支配的 な種となる。これは次の表に示される。
この表は、各サイクルの効率を100%として、nサイクル数に存在する種の相 対量を示す。
0〜nサイクル′の2  ′の 15     1     15      32.75220     1      20     1.04B、555nl      n        (2わ−n−1)鋳型として一末鎖ヌクレオチドが使用される場合、サイクル当 り1個のみの長生放物が生成する。
少なくとも1サイクルの増幅の後に、増幅される配列の(末端にない)内部配列 に相補的な一組のブライマーを加えることによって、所定回数の増幅の後、所定 の配列内の配列を増幅して反応の特異性を大きくすることができる。この様なブ ライマーは如何なる段階で加えてもよく、そしてこのものはより短い増幅された ブライマーを供するであろう。また、非相補的末端を有するが、増幅において前 に用いてブライマーと幾分オーバーラツプするブライマーを用いることによって より長いフラグメントを調製することができる。
増幅方法は、特定の核酸配列をクローン化して、適当な発現ベクターに挿入する ことができる。次に、このベクターを用いて適当な宿主生物を形質転換して、組 換えDNA技法の標準的方法によって配列の遺伝子生成物を産生させることがで きる。このクローニングは、平滑末端連結を用いてのベクターへの直接連結、又 はブライマー内に含まれる部位において開裂するための制限酵素の使用を含むこ とができる。
更に、この増幅工程は、試験管内での変異誘発に用いることができる。オリゴヌ クレオチドブライマーは、増幅されるべき核酸配列に正確に相補的である必要は ない。それらは、熱安定酵素によって伸長されるべき配列十分にハイブリダイズ することだけが必要である。用いられるブライマーが元の鋳型に正確には相補的 ではない場合の増幅反応の生成物は、鋳型配列ではなくブライマーの配列を有す るので、試験管内突然変異が導入される。引き続くサイクルでは、この突然変異 は、それ以上不対合プライミングを必要としないので、限定されない効率で増幅 される。このようにして産生された変異体を標準的な生物学的技法によって適当 なベクターへ挿入することができ、このベクターに変更された蛋白質の産生態の ような変異体特性を付与することができる。
上記のような変更されたDNA配列を作る工程は、他の配列の変化を誘発するた めの異なるブライマーを用いて、変更されたDNAに対して繰り返すことができ る。このようにして、一連の変異配列が徐々に産生され、このシリーズに新たに 加えられたそれぞれのものは前のものから僅かしか粉となっていないが元のDN A源配列からはかなりの点で異なっているようにすることができる。このように して、非常に不適正なブライマーを機能させることはできないために単一段階で は得られないような変化を、最終的に行なうことができる。
更に、十分な量のブライマーが、増幅されるべき鎖に相補的な配列を含有する場 合には、ブライマーはその配列の一部に非相補的配列を有することができる。例 えば、(プロモーター、リンカ−、コード配列などの)鋳型配列に相補的でない ヌクレオチド配列をブライマーの一方または両方の5′末端に結合させ、これに よって増幅工程の生成物に付加することができる。伸長ブライマーが添加された 後、工程を十分な回数だけ繰り返し、非相補的ヌクレオチド挿入部を含有する新 たな鋳型を所望な量で得る。これによって、単純な技法を用いて、比較的短時間 (例えば2時間以下)で結合したフラグメントを多量に産生ずることができる。
この増幅方法を用いて、感染症、遺伝学的疾患または細胞性疾患、例えば癌に関 する特異的核酸配列、例えば腫瘍遺伝子の検出および/または特徴化を行なうこ とができる0分析に利用できる核酸の量が極めて少ないとき、例えば胎児細胞か ら得られるDNAを用いる繊状赤血球貧血の出生前診断で有用である。この増幅 法は、3)1放射性検出法を用いる本来鋭敏でない分析法を用いて少量試料の分 析を行なう場合、または放射分析法を用いる場合であって速やかな検出が望まれ る場合に、特に有用である。
本発明の目的に関して、遺伝学的疾患は、例えば繊状赤血球貧血、α−サラセミ ア、β−サラセミア等のような生体からのゲノムDNAの特異的欠失および/ま たは変異誘発を包含する。繊状赤血球貧血は、本方法により適当なりNA配列の 増幅を行なった後の1985年12月11日発行の欧州特許出願公開第164. 054号明細書に記載のオリゴマー制限分析によりまたはRFLP様分析により 、容易に検出することができ、α−サラセミアは、この疾患を起こす変異部に緊 密に関連した多形制限部位の不在によって検出することができ、またβ−サラセ ミアはその制限部位の存在によって検出することができる。
これらの遺伝的疾患の総ては、適当な配列を増幅し、それをサチン法によって放 射性プローブを用いることなく分析することによって検出することができる。こ の様な方法では、例えば極めて低水準の所望な配列を含む羊水からのDNAの少 量の試料を増幅し、制限酵素で切断し、サチン法によって分析する。増幅された 高水準のシグナルによって非放射性プローブの使用が容易になる。
もう一つの態様では、DNAの少量試料を通常の水準にまで増幅した後、伸長反 応のサイクルを続けて行ない、この場合、(3! p−標識またはビオチン−標 識したヌクレオチドトリホスフェートのような)容易に検出されるヌクレオチド 誘導体を最終のDNA生成物中に直接に導入し、これを制限酵素処理および電気 泳動法による分離またはその他の適当な方法で分析することが可能である。
もう一つの態様では、核酸を、増幅前に特定の制限エンドヌクレアーゼに暴露す ることができる。切断された配列は増幅することは出来ないので、あらかじめD NA試料を制限酵素処理したにもかかわらず増幅されたフラグメントが出現する ことは、増幅された配列内のエンドヌクレアーゼの部位の不在を示唆する。増幅 された配列の存在または不在は、適当な方法によって検出することができる。
本発明の方法の実際的応用は、本明細書、および欧州特許第164,054号明 細書(同上)およびサイキ(Saiki)らのBi。
/Technology、 3巻、1008〜1012頁に記載されているオリ ゴマー制限法によって繊状赤血球貧血の検出を容易にするためのその使用によっ て例示することができる。繊状赤血球貧血は、β−グロブリン遺伝子の6番目の コドンにおける唯一つの塩基対の変化によって起こるヘモグロビン疾患である。
本発明の増幅方法は、配列特異的オリゴヌクレオチドを用いて(ゲノムDNAの ような)核酸配列の一塩基対の変化を直接に検出するのにも用いることができる 。これは、1987年9月16日に公開されたヨーロッパ特許出願公開Na 2 37,362に一層十分に記載されており、その記載を引用により本明細書に組 み入れる。
要約すれば、この方法においては、増幅されたサンプルが一連の膜上に直接スポ ットされ、そして各膜が異るラベル化配列特異的オリゴヌクレオチドプローブと ハイブリダイズされる。ハイブリダイゼーションの後、サンプルは洗浄されそし てラベルが検出される。この技法はDNA多形の検出において特に有用である。
各種感染生疾患は、臨床試料中に起因微生物に特徴的な特定のDNA配列が存在 することによって診断することができる。これら起因微生物には、サルモネラ、 クラミジア、ネイセリアのような細菌、肝炎ウィルスのようなウィルスおよびマ ラリアの原因となるプラスモジウムのような寄生虫がある。
ファルコウ(Falkow)らに発行された1986年5月13日付は米国特許 再審査証明書第814.358,535号は、感染性疾患の診断への特異的DN Aハイブリダイゼーションプローブの使用を記載している。比較的少数の病原生 物が、感染した患者からの臨床試料中に存在するので、これらから抽出されるD NAは試料中の総DNAの極めて小さな分画だけを構成することがある。DNA 試料の固定の前に、推定される病原特異的配列を特異的に増幅し、検出すること によって、従来の方法の感度および特異性を著しく向上することができる。
ワード(Ward)の欧州特許第63.879号明細書に記載されているように 、非放射性標識されたプローブを用いることができれば、感染性疾患の診断のた めのDNAプローブの日常的臨床使用はかなり簡略化されるであろう。この方法 では、ビオチン含有DNAプローブを、アビジンまたはビオチン特異的抗体に結 合した発色性酵素によって検出する。この型の検出法は好都合であるが、感受性 が比較的低い。本発明の方法による特異的DNA増幅と安定に標識されたプロー ブの使用の組み合わせによって、ファルコウ(Fa l kow)とワード(W ard)の方法を日常の臨床検査に有用にするのに要する便宜と感度が得られる 。
AIDSウィルスの検出と監視に対するこの増幅技術の具体的な使用は1987 年7月22日に公開されたヨーロッパ特許出願公開k 229.701に記載さ れており、その記載を引用により本明細書に組み入れる。要約すれば、ブライマ ーとプローブであって、それぞれAIDSウィルスの核酸中に実質的に保存され ておりAIDSウィルス中の核酸に特異的な核酸配列を増幅し検出するように設 定されているものを、増幅および検出法に用いる。したがって、検出される配列 はAIDSウィルス中の核酸に十分に相補的であり、酵素およびヌクレオチドト リホスフェートの存在で、好ましくは室温で重合を開始するものでなければなら ない。
好ましい増幅方法はラベルされたブライマーを使用する。
増幅された生成物上のラベルは、その後の検出のために生成物を「捕捉する」又 は固定化するために使用することができる(例えば、ビオチン化された増幅プラ イマーはラベルされた生成物をもたらし、この生成物はアビジン又はストレプト アビジンとの相互作用により「捕捉」され得る)。前記の増幅プロトコールにお いて示したように、一方のラベルされたブライマーの延長生成物は、他方とハイ ブリダイズした場合、目的とする特定の核酸配列の生産のための鋳型となり、こ の逆も真であり、そしてこの方法は所望の量の配列を生産するのに必要な回数だ け反復される。ラベルとして使用することができる特定の好ましい試薬の例は米 国特許NIL 4,582.289に記載されており、その記載を引用により本 明細書に組み入れる。
この増幅法を利用して、単一コピーヒト遺伝子からDNAを十分な量で産生させ 、単純な非特異的DNA染色剤例えば臭化エチジウムをDNAの検出に直接に用 いられる様にできる。
生物のゲノムにおける感染性疾患及び病理学的異常の検出に加えて、病的状態を 伴わないDNA多形を検出するのに用いることもできる。
要約すれば、増幅法は連鎖反応と熱安定酵素を用いる1種以上の特定の核酸配列 を増幅する方法を提供するものであり、上記反応においてブライマー伸長生成物 を産生させ、これを次にその後のブライマー伸長反応の鋳型として働くことがで きるようにする。この方法は、最初は極めて少量でのみ存在する核酸配列を検出 するのに特に有用である。
以下の実施例は、単に例示のために提供するものであり、発明の範囲および特許 請求の範囲を限定することを意図するものではない。これらの実施例において、 総てのパーセンテージは、特に断らないかぎり、固体の場合には重量%、液体の 場合には容積%であり、総ての温度は摂氏で表わしている。
裏施±土 A、ブライマーの合成 次の2種類のブライマーを下記の方法により調製した。
5’ −ACACAACTGTGTTCACTAGC−3’ (PCO3)5’  −CAACTTCATCCACGTTCACC−3’ (PCO4)これらの ブライマーはいずれも20−マーであり、ゲノムDNAの相対する鎖に、110 塩基対の間隔をおいてそれらの5′端にアニールする。
1、 自動化された合成法 Beaucage及びCaruthers (Tetrahedron Let ters(1981)22 :1859−1862)の方法に従って合成された ジエチルホスホラミダイトを、ヌクレオチドで誘導体化された制御された孔サイ ズのガラス支持体上に逐次縮合させた。この方法は、ジクロロメタン中トリクロ ロ酢酸による脱トリチル化、活性化プロトン供与体としてベンゾトリアゾールを 使用する縮合、並びにテトラヒドロフラン及びピリジン中無水酢酸及びジメチル アミノピリジンによるキャッピングを含む。サイクル時間は約30分間であった 。各段階での収率は本質的に定量的であり、そして脱トリチル化中に放出される ジメトキシトリチルアルコールの回収及び分光分析により決定した。
2 オリゴデオキシリボヌクレオチドの脱保護及び精製固体支持体をカラムから 取り出し、そして密閉チューブ中で室温にて4時間、ladの濃水酸化アンモニ ウムに暴露した。
次に、支持体を濾過によって除去し、そして部分的に保護されたオリゴデオキシ ヌクレオチドを含有する溶液を5時間55°℃とした。アンモニアを除去し、そ して残渣を分取用ポリアクリルアミドゲルに適用した。30V/ellにて90 分間電子泳動を行い、次に生成物を含有するバンドを、蛍光プレートのUVシャ ドーにより同定した。バンドを切り出し、そして工dの蒸留水により4°Cにて 一夜溶出した。この溶液をRP−11PLCカラムに適用し、そして1%酢酸ア ンモニウム緩衝液(pH6,0)中ア七ト二トリル7〜13%のグラジェントに より溶出した。この溶出を26on閣でのUV吸収によりモニターし、そして適 当な画分を集め、一定容量中でのUV吸収により定量し、そして真空遠心機中で 室温にて蒸発乾固した。
3、 オリゴデオキシヌクレオチドの特徴付は精製されたオリゴヌクレオチドの 試験アリコートをポリヌクレオチドキナーゼ及びγ−”P−ATPにより31− Pラベルした。
ラベルされた化合物を、50V/e1mにて45分間の電気泳動の後、14−2 0%ポリアクリルアミドゲルのオートラジオグラフィーにより試験した。この方 法により分子量が確認される。塩基組成を、ヘビ毒ジェステラーゼ及び細菌アル カリ性ホスファターゼによるオリゴデオキシヌクレオチドのヌクレオシドへの消 化、並びにこれに続く、逆相HPLCカラム及び10%アセトニトリル+1%酢 酸アンモニウム移動相を用いる該ヌクレオシドの分離・定量により決定した。
B、セルラインからのヒトゲノムDNAの単離高分子量ゲノムDANを、Man iatis等、前掲、P2O3−281に本質的に従うて、ヒユーマン・ゼネテ ィック・ミュータント・セル・デボジトリ−、カムデン、NJからGM2219 Cとして入手可能な、正常β−グロビンについてホモ接合性のT細胞系から単離 した。
C,テルムス・アクアチフス(Thermos 凹犯匹国■)からのポリメラー ゼの精製 アメリカン・タイプ・カルチュアー・コレクション、12301バークラウンド ライブ、ロックビル、MDからATCCNa25.104としてなんら制御なく 入手できるテルムス・アクアチフス(Ther+mus肥」1国us)YTI株 をフラスコ中で、下記の培地で増殖せしめた。
クエン酸ナトリウム     1nM リン酸カリウムpH7,95sM 塩化アンモニウム      10w+M硫酸マグネシウム     0.2m M塩化カルシウム      0.1mM塩化ナトリウム      1g/l 酵母エキス        Ig/l 硫酸第一鉄        0.01mM(オートクレーブ前にpHを8.0に 調整)上記培地中で70℃にて一夜培養したフラスコ種母を10j!発酵槽に接 種した。種母フラスコからの合計600dの種母を102の同じ培地に接種した 。 pHを水酸化アンモニウムにより8.0に調節し、溶存酸素を40%に調節 し、温度を70℃に調節し、そして攪拌速度を400rp−とした。
細胞の増殖の後、最初の5段階についてはKaledin等、前掲、の方法(わ ずかに変更を加えて)を用い、そして第6段階では異る方法を用いて精製を行っ た。6段階すべてを4℃にて行った。カラムでの分画速度は0.5力ラム/時と し、溶出中のグラジェントの容量は10カラム容量とした。これに代る好ましい 方法を例6に後記する。
要約すれば、上記培養のT、アクアチフス(T、 Ja!tticus)細胞を 、9時間の培養の後、後期対数期1.4g乾燥重量/lの細胞濃度において、遠 心分離により集菌した。20gの細胞を、50v+M Tris−HCj! ( pH7,5)及び0.1 mM EDTAを含む緩衝液80d中の懸濁した。細 胞を溶解し、そして溶解物を1℃のローター中で35,000rpmにて2時間 遠心した。上滑を集め(画分A)、そして硫酸アンモニウムの45〜75飽和の 間で沈澱する蛋白質画分を集め、0.2Mリン酸カリウム(pH6,5)、10 a+M 2−メルカプトエタノール及び5%グリセリンを含有する緩衝液中に溶 解し、そして最後に同じ緩衝液に対して透析して画分Bを得た。
画分Bを、上記の緩衝液で平衡化されたDEAE−セルロースの2.2 X30 cmカラムに適用した。次に、このカラムを同じ緩衝液で洗浄し、そして蛋白質 を含有する両分(280nmにおける吸収により決定する)を集めた。−緒にし た蛋白質画分を、0.01Mリン酸カリウム(pH7,5) 、10a+M 2 −メルカプトエタノール及び5%グリセリンを含有する第二緩衝液に対して透析 して画分Cを得た。
画分Cを、第二緩衝液で平衡化されたヒドロキシアパタイトの2.6X21Cm カラムに適用した0次に、二〇カラムを洗浄し、そして10a+M 2−メルカ プトエタノール及び5%グリセリンを含有する0、01〜0.5Mリン酸カリウ ム(pH7,5)緩衝液の直線グラジェントにより酵素を溶出した。DNAポリ メラーゼ活性を含有する両分(90〜180wMリン酸カリウム)を集め、アミ コン攪拌セル及びYMIO膜を用いて4倍に濃縮し、そして第二緩衝液に対して 透析して画分りを得た。
画分りを、第二緩衝液で平衡化したDEAE−セルロースの1、6 X28Cl カラムに適用した。このカラムを洗浄し、そして第二緩衝液中0.01〜0.5 Mリン酸カリウムの直線グラジェントによりDNAポリメラーゼを溶出した。a 分をエンドヌクレアーゼ及びエキソヌクレアーゼの汚染について測定した。
これは、過剰のDNAポリメラーゼと共にインキュベートした後のファージλD NA又はスーパーコイルプラスミドDNAの分子量の変化を電気泳動により検出 することにより(エンドヌクレアーゼについて)、そしてDNAを幾つかのフラ グメントに開裂せしめる制限酵素による処理の後に(エキソヌクレアーゼについ て)行った。最少のヌクレアーゼ汚染を有するDNAポリメラーゼ画分(65〜 95mMリン酸カリウム)のみをプールした。このプールにオートクレーブした ゼラチンを250g/id!の量で添加し、そして第二緩衝液に対して透析を行 って画分Eを得た。
画分Eをホスホグルコースカラムに適用し、そして205Mリン酸カリウム(p H7,5)中0.01〜0.4MKCfのグラジェント100dにより溶出した 0両分を上記のようにしてエンドヌクレアーゼ/エキソヌクレアーゼの汚染につ いて、そしてさらにポリメラーゼ活性について(Kaledin等の方法により )測定した。プールした画分を第二緩衝液に対して透析し、次に50%グリセリ ン及び第二緩衝液に対する透析により濃縮した。
ポリメラーゼの分子量を5O5−PAGEにより決定した。マーカー蛋白質はホ スホリダーゼB (92,000)、ウシ血清アルブミン(66、200)、オ バルプミン(45,000)、カーボニックアンヒドラーゼ(31、000)、 大豆トリプシンインヒビター(21,500)、及びリゾチーム(14,400 )であった。
予備的データは、文献(例えばKaledin等)に報告されている62.00 0〜63.000ドルトンではなく、約86.000〜90.000ドルトンで あった。
このポリメラーゼを、25mM Tris−HCj! (pH6,4及びpH8 ,0)0.1MKCj!、10mPI MgCj!z 、1mM 2−メルカプ トエタノール10nmoleずつのdGTP, dATP及びTTP 、及び0 . 5 、E/ Ci (”H)dCTP。
8にの“活性化されたウシ”胸腺DNA並びに0. 5 − 5ユニツトのポリ メラーゼを含有する混合物50d中でインキエベートした.″活性化されたDN Aは、DNAの5%が酸−溶解性画分に移るまでDNase Iにより消化して 部分加水分解した後のDNAの天然調製物である.この反応は70℃にて30分 間行い、そして0.125M EDTA−Hatを含有するリン酸ナトリウムの 飽和水溶液的50dの添加により停止せしめた。サンプルをKaledin等、 前掲に記載されているようにして処理しそして活性を測定した。
この結果は、ポリメラーゼはpH6.4においてpus.oにおける活性の半分 より活性であることを示した.これに対して、Kaledin等は、酸素はpH 約7. 0において、pH8.3における活性の8%を有することを見出した. 従って、本発明の熱安定酵素のpiプロフィールはKaledin等の酵素のそ れよりも広い。
最後に、DNAポリメラーゼ測定反応混合物から1種類のみ又は複数種類のヌク レオチドトリホスフェートを除去した場合、本発明の酵素を用いて活性がほとん ど観察されず、活性は予想値と一致しており、そして酵素は高い忠実性を示した .これに対して、Kaledin等、前掲、を用いて観察さた活性は予想値と一 致しておらず、そしてヌクレオチドトリボスフエートの間違った導入が示唆され る。
D.増幅反応 上記の1nのゲノムDNAを、25mM Tris−HCj! (pH8. 0  )、50+++M KCI, 10mM MgCj!x、5■Hジチオスレイ トール、200I@/dゼラチン、1声のプライマーPCO2、l洲のプライマ ーPCO4、1. 5 mM dATP 、 1. 5園It dCTP 、  1. 5■M dGTP及び1.5mM TTPを含有するIooitlの初期 水性反応容量中に稀釈した。
サンプルを98℃にて10分間加熱してゲノムDNAを変性せしめ、次に室温に 冷却した.テルムス・アクアチフスからのポリメラーゼ4Iを反応混合物に加え 、そして100Iの鉱油を重層した.次にサンプルを、溶体を供給するためにプ ログラムされたピペット及び変温のための温度調節装置を用いる上記の液体取扱 い及び加熱装置のアルミニウム加熱ブロックに入れた。
DNAサンプルを、次のプログラムサイクルを反復して20サイクルの増幅にか けた。
1)加熱ブロック中で2.5分間にわたり37℃から98℃に加熱し;そして 2)3分間にわたって98℃から37℃に冷却してブライマーとDNAとのアニ ールを可能にする。
最終サイクルの後、サンプルをさらに10分間55℃でインキエベートして最終 伸長反応を完了する。
E.オリゴデオキシリボヌクレオチドプローブの合成及びリン酸化 次の配列: 5′−”CCCACAGGGCAGTAACGGCAGACTTCTCCTCA GGAGTCAG−3’ (RS24)を有しRS24と称するラベルされたD NAプローブを調製した。
配列中、*はラベルを示す.このプローブは40塩基の長さを有し、遺伝子の第 4コドンから第7コドンまでを含み、そして正常β−グロビン対立遺伝子(βA )を相補的である.ブライマーとプローブとの関係を次に模式的に示す。
死’rfN      ■■     R■このプローブを例1.1.に記載し た方法に従って合成した。
2Qp−oleのプローブを4ユニクトのT4ボリヌクレオチドキ゛ナーゼおよ び約40pmoleのy −”P−ATP(New England Nucl ear ;約7000Ci/ms+ole)と、 70sM  Tris(pH 7.6  )  、 10+sM  ngcj! *  、1、5mMスペルミ ン及び10+sMジチオスレイトールを含有する40Iの反応容量中で37°C にて60分間接触せしめた.次に25sMEDT^により全容量を100Iに調 製し、そしてTris−EDTA(TE)緩衝液(10s+M  Tris、0 .1sIMεDTA 、 pH8. 0 )により平衡化したIH1スピン透析 カラム上で、Maniatis等、Mdecularすμ住」(1982) 、 p466−467の方法に従って精製した。反応生成物のTCA沈澱は、RS2 4にってい比活性が4.3μCi/を示した。
F・ ドツトプロットハイブリダイゼーション前記■.からの増幅されたサンプ ル4d、並びに70 、 75 。
80 、 85 、 90 、 95及び100%の増幅効率を代表するように 計算されたβ−グロビンプラスミドDNAの適当な稀釈物5.6メを200 d の0. 4 N NaOH及び25mM EDTAで稀釈し、そしてGen t ra45(Plasco)ナイロンフィルター上にスポットした.これは、フィ ルターを水で湿し、これを、フィルターを定位置に保持するドツトブロック調製 用Bio−Dot(リッチモンド、CA)装置中に入れ、サンプルを適用し、そ してReed及びMann+Nucleic Acicfs Research . l:3. 7202−7221(1985)により開示されているようにし て、0. 1 atの20XSSPE ( 3. 6 H NaCffi、20 0mM NaHzPOa、20+*M EDTA)により各ウェルをすすいだ. 次に、フィルターを取り出し、20 X SSPE中で洗浄し、そして真空オー ブン中で80℃にて30分間加熱した。
加熱の後、各フィルターを、3 XSSPE, 5 Xデンハート溶液(lx− 0.02%ポリビニルピロリドン、0.02%フィコール、0、02%ウシ血清 アルブミン、0. 2 mM Tris 、 0. 2 silIII!DTA  。
pH8.0)、0.5%SOS及び30%ホルムアミドから成るハイブリダイゼ ーション溶液16M1と接触せしめ、そして42℃にて2時間インキエベートし た.次に、23)moleのプローブRS24をハイブリダイゼーション溶液に 加え、そしてフィルターを42℃にて2分間インキエベートした。
最後に、ハイブリダイズした各フィルターを100dの2×SSPE及び0.1 %SDSで2回室温にて10分間洗浄した,次に、フィルターを100dの2  xSSPE, 0. 1%SDSで、60℃にて10分間処理した。
次に、各フィルターをオートラジオグラフ処理した.シグナルは2時間後に容易 に出現した。
G、オートラジオグラムの検討 2時間後にドツトプロットのオートラジオグラムを分析して、そしてHaell [/M+狙■−消化pBR:β^により調製された標準逐次稀釈β−グロビン調 製物と、強度について比較した。
β1は、5aiki等5cience−,前掲、において記載されている野性型 対立遺伝子である0反応生成物の分析により、全体゛の増幅効率は約95%であ ることが示され、これはβ−グロビン標的配列の630.000倍の増加に相当 する。
1施11 A、増幅反応 例1に記載したようにしてMo1t4セルラインから抽出されたゲノムDNAの INのサンプル2個をそれぞれ、50+M、KCj2.25mM Tris−F l(/! (pH8,0) 、10mM Mg(/!z 、I Aのブライマー PC03,1岸のブライマーPCO4,200層/dのゼラチン、10%ジメチ ルスルホキシド、並びに1.5 mMずつのdATP。
dCTP、 dGTP及びTTPを含有する100111の反応容量中に稀釈し た。この混合物を98°Cで10分間加熱してゲノムDNAを変性した後、サン プルを室温に冷却し、そして例1に記載したテルムス・アクアチフスからのポリ メラーゼ4J11を各サンプルに加えた。サンプルに鉱油を重層して凝縮及び蒸 発ロスを防止した。
サンプルの1つを例1に記載した機械の加熱ブロックに入れ、そして次のプログ ラムサイクルを反復して25サイクルの増刷にかけた。
(1)2.5分間にわたり37℃から93℃に加熱し;(2)3分間にわたって 93℃から37℃に冷却することによりブライマー及びDNAをアニールせしめ ;そして(3) 37℃に2分間保持した。
最終サイクルの後、サンプルを60℃にてさらに10分間インキュベートして最 終伸長反応を完結した。
第二サンプルをEP 236,069に一層詳細に記載されている温度サイクル 機の熱伝導コンテナーに入れた。この機械においては、熱伝導コンテナーに温度 を上方又は下方に調節するベルティールヒートポンプ並びに増幅サイクル、温度 レベル、温度勾配及び温度のタイミングを自動的にコントロールするマイクロプ ロセッサ−に取り付けられる。
第二サンプルを、次のプログラムサイクルを反復する25サイクルの増幅に付し た。
(1)3分間にわたり37°Cから95°Cに加熱し;(2) 95°Cに0. 5分間保持して変性を生じさせ:(3)1分間にわたり95°Cから37℃に冷 却し;そして(4)37℃にて1分間保持する。
B、アッセイ 分析、すなわちドツトプロット分析及びアガロース分析のために2つの試験を行 った。
ドツトプロット分析のためには、次の配列:5’ −” CTCCTGAGGA GAAGTCTGC−3’ (RSlB)のラベルされたDNAプローブを調製 した。この配列中*はラベルを示す。このプローブは19塩基の長さを存し、遺 伝子の第4〜第7コドンを含み、そして正常β−グロビン対立遺伝子(βA)に 相補的である。ブライマー及びプローブの概略の関係を次に示す。
このプローブを、例1.1.に記載した方法により合成した。
10pmoleのプローブを4ユニツトT4ポリヌクレオチドキナーゼ及び約4 0pmoleの1−”P−ATP(Nesv England Nuclear  ;約7000Ci / a+s+o l e)と、705M Tris−H( /! (pH7,6)、10mM MgCj! z、1.511IMスペルミン 及び10a+Mジチオスレイトールを含む4oIの反応容量中で37°Cにて6 0分間接触せしめた。次に25mM EDTAにより全容量を100p1に調整 し、そしてTris−EDTA(TE)緩衝液(10mM Tris−HCjl !、0.1 +aM EDTA 、 pH8,0)で平衡化された1Mlスピン 透析カラム上でManiatis等、前掲、p466−467の方法に従って精 製した。反応生成物のTCA沈澱は、R51Bについては比活性が4.6μCi /pa+oleでありそして最終濃度が0、114pmole/ trlである ことを示した。
前記1.からの増幅されたサンプル5I、及び熱安定酵素の代りにE、コリDN AポリメラーゼIのKleno−断片を用いたほか前記の方法と同様にして増幅 したサンプル5Iを、195Iの0.4 N NaOH,25mM EDTAに より稀釈し、そして2枚のGentran45(Plasco)ナイロンフィル ターにスポットした。
この場合、まずフィルターを水で湿し、フィルターを適切な場所に保持するドツ トプロット調製用のBio−Dot(Bio−Rad 。
リッチモンド、CA)装置に入れ、サンプルを適用し、そしてReed及びMa nn、前掲、により開示されている様にして0.4dの20XSSPE (3, 6M NaC1,200mM NaHzPOn、20mM EDTA)で各ウェ ルをすすいだ。次に、フィルターを取り出し、そして真空オーブン中で80°C にて30分間加熱した。
加熱の後、各フィルターを、5 X5SPE、5×デンハート溶液(IX=0. 02%ポリビニルピロリドン、0.02%フィコール、0.02%ウシ血清アル ブミン、0.2 mM Tris 、0.2 mM EDTA 。
pH8,0)及び0.5%SDSから成るハイブリダイゼーション溶液6dと接 触せしめ、そして55℃にて60分間インキュベートした。次に、5I11のプ ローブR51Bをハイブリダイゼーション溶液に加え、そしてフィルターを55 ℃にて60分間インキュベートした。最後に、ハイブリダイズした各フィルター を100dの2XSSPE及び0.1%SDSで2回室温にて10分間洗浄した 。
次に、フィルターをさらに2回(1回は1分間、2回目は3分間)100dの5  X5SPE、0.1%SDSにより処理した。
次に、各フィルターをオートラジオグラフ処理し、シグナルは90分間後に容易 に現われた。
アガロースゲル分析において、5Iずつの増幅反応混合物を、l XTBE緩衝 液(0,0891’l Tris、  0.089M硼酸及び2mMEDTA  )中4%NuSieve/ 0.5%アガロースゲルに負荷し、そして100v にて60分間電気泳動した。臭化エチジウムで染色した後、DNAをUV蛍先に より可視化した。
この結果は、例1において使用した機械及びこの例がDNAの増幅において同様 に効果的であることを示し、目的の配列に対応する同様の強度の別個の高強度1 10塩基対、並びに非常に低強度の少数の他の別個のバンドを示した。これに対 して、E、コリーポリメラーゼIのフレノウフラグメントを用いて各サイクルの 後に試薬を移送する増幅方法は、多くの無関係のDNA配列の非特異的増幅から 生ずるDNAのよごろ(smer)をもたらした。
1’1LA−DQ、 DR及びDP病変の評価において、増幅及び検出の同様の 改良が達成されることが期待される。
上記の実験において、増幅反応緩衝液が10mM MgCl zではなく 2m M MgCj!z 、及び1.511Mずつではなく150〜200茹ずつの各 ヌクレオチドを含有する場合、並びに増幅の間37°Cの低温を45°C〜58 °Cに上げた場合、増幅の一層良好な特異性及び効率が得られる。さらに、DM SOは増幅のために必要でないか、又は好ましくないことが見出された。
1隻IL −びクローニング ヒトβ−グロビン遺伝子上の119塩基対断片の増幅のため、Mo1t4セルラ インから又はGM2064Mo1t4セルラインδ−ヒモグロビン領域のホモ接 合性欠失を代表し、そしてヒト・ケノミック・ミュータント・セル・デポンジト リー、カムデン、NJから得られる)を、50+wM KCI、 25mM T ris−HCj!(pH8) 、10mM MgCff1z 、  200x/ mff1ゼラチン、512−メルカプトエタノール、1.5wMずつのdATP 、 dCTP、 TTP及びdGTP、並びに1岸ずつの次のプライマm:5’   −C丁TCTGcagCAACTGTGTTCACTAGC−3’  (G H18)5’−CACaAgCTTCATCCACGTTCACC−3’    (G)119)を含有する100i11の反応容量中で増幅した。上記プローブ の配列中、小文字は制限酵素部位を形成するための野性型配列からのミスマツチ を示す。GH18は負鎖に対して相補的な26−塩基のオリゴヌクレオチドであ り、そして内部PstI部位を含有する。GH19は、玉鎖に対して相補的な2 9−塩基オリゴヌクレオチドであり、そして内部HindlI[認識部位を含有 する。
これらのプライマーは、PstI及びHirBdll[制限部位に相同な遺伝子 の領域をまずスクリーニングすることにより選択された。次に、例1に記載した ようにしてプライマーを調製した。
上記の反応混合物を95°Cにて10分間加熱しそして次に室温に冷却した。例 1に記載したポリメラーゼ合計44を各反応混合物に加え、そして次に各混合物 に鉱油を重層した。この反応混合物を次のプログラムによる30サイクルの増幅 に付した。
2分間にわたり37℃から98℃に加熱し;30分間にわたり98°Cから37 °Cに冷却し;そして 37℃に2分間浸漬する。
最終サイクルの後、反応混合物を65°Cにて20分間インキエベートして最終 伸長を完結した。クロロホルムにより鉱油を抽出し、そして混合物を一20″C に貯蔵した。
合計101!1の増幅生成物を、Boehringer−Mannheimから 一般に入手可能なM13+*plOクローニングベクター0.5にと共に、50 mM NaCf、 10mM Tris−HCI!(pH7,8) 、IORI M MgCj! t 、20ユニツトの力μ■及び26ユニツトのHindlI [を含有する50mの容量中で37°Cにて90分間消化した。−20°Cに凍 結することにより反応を停止した。TE緩衝液により容量を110Iに調整し、 そして100i11を1111のビオゲルP−4スピン透析カラムに負荷した。
1個の0.1 d画分を集め、そしてエタノール沈澱せしめた。
(この時点において、G)12064サンプル中にβ−グロビン増幅生成物が存 在することが見出された。次の実験は、プライマーGH18又はGH19への汚 染源を追跡した。他のブライマー源が得られなかったので、若干のクローン化配 列がブライマー中の汚染DNAに由来するであろうと理解して実験を続けた。) エタノールベレットを15JX1の水に再懸濁し、次に50mM Tris−H Cj! (pH7,8) 、10mM MgC1z 、0.5mM ATP、  10mMジチオスレイトール及び400ユニツトのりガーゼを含有する20d容 量に調整した。この混合物を16℃にて3時間インキュベートした。
Mo1t4 DNAを含有する10J11の連結反応混合物を、ベセスダ、MD のBRLから一般に入手可能なE、コリJM103のコンピテント細胞に形質転 換した。形質転換された株を調製するための方法はMessing J、 (1 981)Thtrd C1eveland S tm osiu* onMac romolecules : Reco+1binant DNA、A、Wal ton[、エルゼビール、アムステルダム、 143−163に記載されている 。合計651個の無色のプラーク(及び0個の青色プラーク)が得られた。
これらの内、119個(18%)は(+)鎖挿入部を有し、19個(3%)は( −)鎖挿入部を有していた。これば、E、コリーポリメラーゼIのKlenow フラグメントを用いる増幅技法からのプライマー−陽性プラーク中のβ−グロビ ン陽性プラークのパーセントのほとんど20倍である。 Kleno−フラグメ ントを用いる方法においては、反応を25°Cにて2分間行い、次に100°C への加熱段階を2分間行い、冷却し、Klenowフラグメントを添加し、そし て反応を9回反復した。これらの結果は、この発明の熱安定酵素を用いる増幅反 応の改良された特異性を確認している。
GM2064及び汚染されたプライマーを用いる後のクローニング実験において は、510個の無色プラーク中43個(8%)が(+)鎖挿入部を有していた。
これは、Mo1t4からの119クローンの約半分が汚染配列を含有することを 示唆する。
Mo1t4からの(+)鎖クローンの10個を配列決定した。5個は正常な野性 型配列であり、そして1個のCからTへの変異を遺伝子の第二コドンの第三位置 に有していた(CAC−CAT)。
GM2064からの汚染クローンの4個を配列決定し、4個すべてが正常であっ た。
上記の技法を用いながら、制限部位変形ブライマーを用いてヒトN−ras発癌 遺伝子を増幅し、クローン化し、そして部分的に配列決定し、及びHLADQ− α、DQ−β及びOR−β遺伝子の塩基対セグメントをクローン化するために使 用することができる。
実施±N 這春jシ(社)支束 A、Taqポリメラーゼ遺伝子のためのDNA配列プローブの同定 Taq ホ江遺伝子のための特異的DNA配列プローブを、λgtl1発現ライ ブラリーの免疫的スクリーニングにより得た。
T、アクアチフスのDNAをAlu Iにより完全消化し、EcoR112−マ ーリンカ−(CCGGAATTCCGG、ニューイングランドバイオラプス)に 連結し、EcoRIで消化し、そしてEcoRI−消化され脱リン酸化されたλ gtll DNA (ブロゲマ・バイオチク)と連結した。連結されたDNAを パッケージしくジガパックプラス、ストラテジーン)、そしてE、コリに一12 株Y1090(R,Youngより入手)にトランスフェクトした。
2X10’プラークの最初のライブラリーを、精製されたTaqポリメラーゼ( 例1及び例6を参照のこと)に対するラビットポリクローナル抗血清の1:20 00稀釈物を用いてスクリーニングした(Young、 R,A、及びR,W、  Davis (1983) 5cience。
222 : 77B−782) 、候補プラークを限界稀釈で再プレートし、そ して均一になるまで(約3サイクル)再スクリーニングした。免疫前血清と反応 せずそして免疫血清と反応する候補プラークからファージを精製した。
候補ファージを用いてE、コリに一12株Y1089(R,Young)を溶原 化した。溶原菌を、Taqポリメラーゼ抗血清と反応するIPTG誘導性融合蛋 白質(β−ガラクトシダーゼより大)の産生についてスクリーニングした。固相 のサイズ分画された融合蛋白質を用いて、全ポリクローナル抗体からエピトープ 特異的抗体をアフィニティー精製した(Goldstein、 L、S、B、等 <1986)J、Ce11.Biol、 102 : 2076−2087)。
“つり上げられた”エピトープ−選択された抗体をウェスタン分析において用い て、Taqポリメラーゼに特異的なりNA配列をコードしているλgtllファ ージ候補を同定した。
λgt:1と称する1つのλgtllファージ候補が、精製されたTaqポリメ ラーゼ及びTaqポリメラーゼを含有する粗抽出画分の両者と特異的に反応する 抗体を、全ラビットポリクローナルTaqポリメラーゼ抗血清から特異的に選択 した。
このファージλgt:1を使用してさらに検討した。
テルムス・アクアチフスDNAの約115bpのEcoRI  a合Alu I 断片をラベルしくManiatis等、前掲)で、Taqポリメラーゼ特異的プ ローブを形成した。このプローブをサザン分析において、及びT、アクアチフス DNAランダムゲノムライブラリーをスクリーニングするために用いた。
B、テルムス・アクアチフス−ランダムゲノムライブラリーの造成及びスクリー ニング λフアージシャロン35 (Wilhelmine、 A、M、等、前掲)をそ の接着末端を介してアニールしそして連結し、BamHIにより完全消化し、そ してアニールされたアームをスタツフ−(5tuffer)フラグメントから、 酢酸カルシウム密度勾配超遠心(Maniatis等、前掲)により精製した。
T、アクアチフスのDNAを5au3Aで部分分解し、そして15〜20kbサ イズの両分をシェークロース密度勾配超遠心により精製した。標的DNAフラグ メント及びベクターDNAフラグメントを1=1のモル比で連結することにより ランダムゲノムライブラリーを造成した。DNAをパッケージし、そしてE、コ リに一12株LE392又はに802にトランスフェクトした。99%以上の組 換体を含有する20,000以上の最初のファージのランプラリ−をE、コリに 一12株LE392上で増幅した。
λgtll:1の放射性ラベルされたECORI挿入部によりCH35Taqゲ ノムフアージライブラリーをスクリーニングした(マニアチス等、前掲)、特異 的にハイブリダイズする候補ファージプラークを精製し、そしてさらに分析した 。CH35: :4−2と称する1つのファージが、HindII[による消化 の後に4個以上のT、アクアチフスDNAフラグメントを放出した(約8、0  、4.5 、0.8 、0.58kb)。
4種類のHindl[IT、アクアチフスDNAフラグメントを、Hindll rで消化したプラスミドBSM13”  (3,2kb、ベクタークローニング システムス、サンジエゴ)に連結し、そしてそれぞれE、コリに一12株DG9 8の形質転換にクローン化した。
CH35::4−2からの約8. Okb(7)Hind m DNA 7 ラ グメントをプラスミドpFC82(11,2kb)中に単離し、他方CH35: :4−2からの4、5 kb)lindl[[DNA7 ラグメントを7’ ラ スミt’ pFC83(7,7kb)中に単離した。
pFC82を含有するE、コリDG98株は熱安定性高温DNAポリメラーゼ活 性を含有することが示された(第1表)、さらに、この細胞は、免疫的にTaq DNAポリメラーゼと関連する新たな約60kdの分子量のポリペプチドを合成 する。
8、 OkbHind m DNAフラグメントのTaqポリメラーゼコード領 域をさらに、8. OkdHind mフラグメントの1as−プロモーター近 位′2..8kb厖ndln−担1718部分に位置付けた。この領域をサブク ローニングしてプラスミドpFC85(6,0kb)を得た。
I PTGと共にインキュベートした後、プラスミドpFC82を含有するE、 ]すDG98細胞は、もとの親り0 7(pFC85/DG9B)に比べて10 0倍までの熱安定性Taqポリメラーゼ関連活性を合成する(第1表) 、 p FC85を含有する細胞は有意量の熱安定DNAポリメラーゼ活性を合成するが 、Taq P!!l!1DNA配列の一部分のみが翻訳され、約60kdのTa qポリメラーゼ関連ポリペプチドの蓄積が起こる。
星−上一表 E、コリ(#)における熱安定DNAポリメラーゼ活性の発現BSM13/DG 98−            0.02pFc82/ DG9B        2.2    2.7(#)細胞は後期対数期まで増殖せしめ、(−)−/− IPTG、10IIM)、集菌し、音波処理し、75℃にて20分間加熱し、遠 心し、そして透明な上清を70℃にてDNAポリメラーゼ活性について測定した 。
(*)1ユニット−30分間に1 nM dCTPの導入。
1施■M この発明の熱安定酵素の遺伝子は種々の細菌発現ベクター、例えばDG141( ATCC39588)及びpPLN□5ATG (米国特許随4.711.84 5)に記載されており、その記載を引用により本明細書に組み入れる)中で発現 せしめることができる。これらの宿主ベクターの両者はpBR322の誘導体で あって、トリプトファン・プロモーターオペレーター及びATG開始コドンと作 用可能に連結されたりボゾーム結合部位(DG141) 、又はλPLプロモー ターを含む配列及びATG開始コドンに作用可能に連結された遺伝子N結合部位 (1)PLN□5ATG)を有する。
これらの宿主ベクターのいずれか一方をSac Iにより制限酵素処理し、そし てKlenow又はS1ヌクレアーゼにより平滑末端化して、Taqポリメラー ゼ遺伝子を後で挿入するための便利な部位を作ることができる。
次の様にして、プラスミドpFC83及びpFC85にサブクローニングされた DNA挿入フラグメントから完全な長さのTaqポリメラーゼ遺伝子を造成した 。ベクターBSM13″′ (ベクタークローニングシステムス、サンジエゴ、 CAから市販されている)をユニークBindl[[部位において消化し、Kl eno−及びdNTPにより修復し、そしてT4 DNAリガーゼを用いてシd IIオクタヌクレオチドチドリンカ−5’ −CAGATCTG−3’ (Ne wEngland Biolabs)に連結し、そしてE、コリDG98株に形 質転換したe  Amp”1acZ、 ”形質転換体からプラスミドを単離した 。
クローンの1つをシ江■及び信組71Bにより消化し、そして大ベクターフラグ メントをゲル電気泳動により精製した。
次に、プラスミドpFc83をシB■及びHindlI[で消化し、そして約7 50bpのフラグメントを単離した。プラスミドpFC85をHindI[1及 び担171Bで消化し、そして約2.8kbのフラグメントを単離し、そして3 片連結によりpFC83からの約750bpのBa1II  Hindlnフラ グメント及びBSM13”の坦佳■−担阻718ベクターフラグメントと連結し た。この連結混合物を用いてE。
コリDG98株(1984年7月13日に寄託のATCC阻39.76B)を形 質転換し、これからA+sp”コロニーを選択し、そして約6.75kbのプラ スミド(pLSG 1 ”)を単離した。pLSG 1を含有するイソプロピル −β−D−チオガラクトシド(IPTG)−誘導DG98細胞は、T、アクアチ フスから単離された天然酵素とはサイズを異にするTaq DNAポリメラーゼ を合成した。次に、プラスミドpLSG 1を用いて、ベクタークローニングシ ステムスにより推奨される方法に従って単鎖DNA鋳型を形成することができる 。
オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発(参照、ZollerおよびSo+it h、 Nucleic Ac1ds Re5earch(1982)10 :  6887−6500)を使用して、同時に、1 )Sph 1部位をTaq D NAポリメラーゼ遺伝子配列のコドン3〜6(参照、第1図、nt8−13)内 に導入し、2)コードされるアミノ酸に影響を与えないで最初の7コドンのうら の4つのA/T含量を増加しく参照、第1図においてコドン2−7)、3)DN Aポリメラーゼ遺伝子の開始コドンに対して5′の1acZ DNAおよびT、 アクアチフスDNAの170ヌクレオチドを欠失する。
バクテリオファージR408(Russel、 M、 et al、、 Gen e(1986)旦: 333−338)を使用して、pLsG1/DG9B細胞 を怒染させ、そしてpLsGlの一本鎖DNA (s s)の形態(+鎖)の合 成を指令した。精製したpLsGl 5sDNAを、精製したPvu n消化B SM13”Bgl IIベクターの断片および47マーの突然変異誘発のオリゴ ヌクレオチドDG26(5’ −CCCTTGGGCTCAAAAAGTGGA AGCATGCCTCTCATAGCTGTTTCCTG )とアニーリングし た。E、コリのDNAポリメラーゼlクレノー断片での伸長、DG9B細胞の形 質転換、およびAmp”形質転換体の選択の後、コロニーを5′3tp標識した DG25でスクリーニングした。ハイブリダイゼーションする候補をBglII 制限部位の損失、1acZ : T、アクアチフスDNAのほぼ170塩基対の 欠失、およびユニークsph I部位の導入についてスクリーニングした。pL sG 2と表示する、1つの候補を配列決定し、そして所望の配列をコードする ことが示された。
pLSG 1配列: 、、、AACATG  AGG GGG ATG CTG CCCCTCTTT pLSG 2配列: オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発を使用して、Taqポリメラーゼ遺伝子 のためのTGA停止コドンの直後でプラスミドpLsG 2中にBg111部位 を導入した(第1図においてヌクレオチド2499後)。前述のように、バクテ リオファージR408を使用してプラスミドpLSG 2の一本鎖(+)形態を 生じさせた。精製したpLSG25sDNAを、精製したPvu U消化BSM 13’Bgl mベクター断片および297−の突然変異誘発性オリゴヌクレオ チド5C107(5’ −GCATGGGGTGGTAGATCTCACTCC TTGGC)とアニーリングした。クレノー断片(50ミリモルの各dNTP) を使用する伸長、DG98細胞の形質転換およびAmp”形質転換体についての 選択の後、コロニーを5′ffgp標識5c107でスクリーニングした。ハイ ブリダイゼーションする候補をユニークBa111部位の獲得についてスクリー ニングした。psYc1578と表示する、1つの候補を配列決定し、そして所 望の配列を含有することが示された。
pLSG 2配列: 、、、 GCCAAG GAG TGA TACCACCCCATG C、、。
psYc1578配列: 」紅旦− 、、、GCCAAG GAG TGA GATCTACCACCCCATG C 、、。
実施■豆 ベク −DG161およびDG161のCo1Ei cop”ベクター中のAm p”またはTet”ラムダPLプロモーターリポソーム結合部位、ポリリンカー 、BT cry PRE(陽性のレトロ調節要素、米国特許第4,666.84 8号、1987年5月19日発行、に記載されている)を、前述のプラスミドお よび二本鎖合成オリゴヌクレオチドリンカーDG31およびDG32から構成し た。DG31/32二本鎖リンカ−は、5’ Hindll粘着末端及びこれに 続< Sal I 、  Nco I 、  Kpn I /Asp718、X *a I / Sea I認識部位および3’ Bawl l粘着末端をコード プラスミドpFC54,7(前述の米国特許第4,666.848号に記載され ている5、96kbのプラスミド)をHindI[およびBamHIで消化し、 そして単離されたベクター断片を5倍過剰量のリン酸化されておらずアニーリン グされたDG31/32二本鎖と連結した。連結の後、DNAをXba Iで消 化しく親ベクターIL−2DNA断片を不活性化するため)そしてE、コリに1 2株DG116をアンピシリン抵抗性に形質転換するために使用した。コロニー をdes−ala−ser”IL−2ムティン配列および制限酵素の消化による DG31/32ポリリンカー配列の獲得についてスクリーニングした。1つの候 補におけるポリリンカー領域(pDG160と表示する)を配列決定し、そして 所望のポリリンカーDNA配列をコードすることが示された。
B、 Tet”プラスミドDG161のプラスミドpAW740cHB(ATC C67605) (修飾されたテトラサイクリン抵抗性遺伝子源、ここでBam HIおよび旧ndI[制限部位が排除されており、そしてCo1Ei cop” ベクター中にラムダPtプロモーター、遺伝子Nリポソーム結合部位、cry  PREを含有する)を旧ndl[IおよびBamHIで完全に消化し、そして4 .19kbのベクター断片をアガロースゲルの電気泳動により精製した。精製し たベクターDNA断片を5倍過剰のリン酸化されておらずアニーリングされたD G31/32二本鎖と連結した。
E、コリに12株DG116をDNAの一部分で形質転換し、そしてTet”コ ロニーを4.2 kbのプラスミドの存在についてスクリーニングした。いくつ かの候補を、さらに、制限酵素の消化によりスクリーニングし、そしてポリリン カー領域をサンガー(Sanger)法により配列決定した。所望の配列をもつ 候補の1つを、pDG161と表示した。
1旌■距 A、 Al1p”PLプロモーター、遺伝子Nリポソーム結合部位(N□3)T aqポリメラーゼ(832)BT cry PRE、 cop”発現ベクターの 構成 ラムダPtプロモーターおよび遺伝子Nリポソーム結合部位の制御下にプラスミ ドpsYc1578によりコードされる全長(832アミノ酸)の突然変異した Taqポリメラーゼ配列を発現するために、プラスミドpsYc1578および pFC54,tを使用した。
プラスミドpsYc1578をSpb IおよびBa1IIで消化し、そして生 ずるほぼ2.5kbのTaqポリメラーゼ遺伝子断片をアガロースゲルの電気泳 動および電気溶離により精製した。プラスミドpFC54,tを旧ndI[Iお よびBaw+HIで完全に消化し、そしてベクターの断片をアガロースゲルの電 気泳動により精製した。
合成オリゴペプチドDG27(5’−AGCTTATGAGAGGCATG)お よびDG2B(5’−CCTCTCATA)を合成し、そしてアニーリングした 。
精製したpFC54,を断片(0,085ピコモル)、精製したTaqポリメラ ーゼ遺伝子断片(0,25ピコモル)およびアニーリングした非リン酸化DG2 7/2B二本鎖アダプター(0,43ピコモル)を30p1で一緒にし、そして 14℃において連結した。連結したDNAの一部分を75°C(15分)加熱し て試料中のDNAリガーゼを不活性化し、そしてχbaIで処理して、IL−2 を含有する連結生成物を線状化(不活性化)した。連結しそして消化された(は ぼ10100nを使用して、E、コリに12株DG116をアンピシリン抵抗性 に形質転換した。Ao+p”コロニーをほぼ8kbのプラスミドの存在について スクリーニングし、前記プラスミドは旧ndI[(621bp +7,4i0b p)EcoRI (3,250bp+4.781bp)およびSph I (8 ,031bp) 、Asp718(8,031bp) 、Ba5in r(8, 031bp)およびPvu II (4,090bp+3.477+464bp )をもつ期待する消化生成物を生じさせた。いくつかの候補を、5′ラムダP  L  : TaqPol接合および3’ TaqPol : Bt横接合おいて DNA配列分析した。候補の1つを、また、抗Taqポリメラーゼ抗体を使用し て、はぼ90kbの免疫反応性抗原の合成についてスクリーニングした。単一の コロニーを30℃の培養平板から41℃の培養平板に2時間移した。コロニーを 楊枝で30°Cおよび40°Cの両者の平板からかき取り、SDS導入緩衝液中 で沸騰させ、5O5−PAGE電気泳動にかけ、そして分離したタンパク質をニ トロセルロースの膜に移した。膜をポリクローナル抗Taq抗体の1:6.OO O希釈物でブロービングし、そしてヤギ抗うサギHPR接合体で展開した。試験 した候補のすべては、温度誘導性のほぼ90kbのTaqポリメラーゼ関連タン パク質の証拠を示した。E、coli中でTaqポリメラーゼの合成を指令しそ して期待するDNA配列を含有する、いくつかの候補の1つをpLSG 5と表 示する。
B、 Tet”P1プロモーター、遺伝子Nリポソーム結合部位、Taqポリメ ラーゼ(832)BT cry cop”発現ベクターの構成 Tet”ベクター中でラムダPtプロモーターおよび遺伝子Nリポソーム結合部 位の制御下にpsYc1578によりコードされる全長(832アミノ酸)の突 然変異したTaqポリメラーゼ配列を発現するために、プラスミドpsYc15 7BおよびplV740cHBを使用した。プラスミドpsYc1578をsp h IおよびBgl IIで消化し、そして生ずるほぼ2.5kbのTaqポリ メラーゼ遺伝子断片をアガロースゲルの電気泳動および電気溶離により精製した 。プラスミドpAW740cHBをHindl[rおよびBaw+HIで完全に 消化し、そして生ずる4、19kbのベクターの断片をアガロースゲルの電気泳 動および電気溶離により精製した0合成オリゴペプチドDG27およびI)G2 8 (前述の)をアニーリングした。精製したpAW740cHB断片(0,1 2ピコモル)を精製したTaqポリメラーゼ遺伝子断片(0,24ピコモル)お よびアニーリングした非リン酸化DG27/2B二本鎖アダプター(0,24ピ コモル)を30dで14℃において結合した。結合したDNAの一部分(100 ng)を使用して、E、コリに12株DG116をテトラサイクリン耐性に形質 転換した。Te−の候補をほぼ6.7kbのプラスミドの存在についてスクリー ニングし、前記プラスミドは旧ndI[(621bp + 6.074bp)  EcoRI (3,445bp + 3.695bp)、Asp71B(6,6 95bp)、Sph I (3,445bp+3,250bp)、Bawl I  (6,695bp)およびPvu U (3,477bp+ 2.754+4 64bp)をもつ期待される消化生成物を生じた。いくつかの候補を、5′ラム ダP L: TaqPol接合部および3’ TaqPol : Bt接合部に おいてDNA配列分析した。候補を、また、抗Taqポリメラーゼの温度誘発性 合成について前述したように、単一のコロニーイムノプロットによりスクリーニ ングした。E、コリ中でTaqポリメラーゼの合成を指令しそして期待するDN A配列を含有する、プラスミドの候補の1つをpLSG 6と表示する。
実施例■ Met4(3829アミノ のノヒのTa  ポリメラーゼの天然Taqポリメ ラーゼの予測される第4コドンは、メチオニン残基の導入を指令する(参照、上 のpLsG 1およびpLSG 2の5′配列)。829アミノ酸の一次翻訳生 成物の合成を指令するTaqポリメラーゼ遺伝子のさらに変異した形態を得るた めに、psYc1578およびpDG161を使用した。プラスミドpsYc1 578をsph Iで消化し、dGTPの存在下にE、コリDNAポリメラーゼ Iクレノー断片で処理して、4塩基の粘着末端を除去し、そしてCTT (ロイ シン、第5コドン)を発生させた。DNAポリメラーゼの不活性化および試料の Il縮の後、DNAをaginで消化し、そしてほぼ2.5kbのTaqポリメ ラーゼの遺伝子断片をアガロースゲルの電気泳動および電気溶離により精製した 。プラスミドpDG161をSac Iで完全に消化し、dGTPの存在下にE 、コリDNAポリメラーゼIクレノー断片で修復して4塩基の3′粘着末端を除 去し、そしてATG末端の二本鎖平滑末端を発生させた。ポリメラーゼの不活性 化の後、試料をBamHIで消化した。
消化したpDG161 (0,146ピコモル)および精製したTaqポリメラ ーゼ断片(0,295ピコモル)を粘着末端条件下に一夜30■/ll11で連 結した6部分的に連結されたDNA試料(BamHI/BglII末端)を15 g/dに希釈し、そして4時間平滑末端の条件下に連結した。DNAリガーゼを 不活性化しく75℃、10分)、そして試料をNco Iで消化して、pDG1 61ポリリンカー配列を含有する結合生成物を線状化した。60ngの連結およ び消化したDNAを使用して、E、コリに12株DG116をテトラサイクリン 抵抗性に形質転換した。Tet”候補をほぼ6.7廟のプラスミドの存在につい てスクリーニングし、このプラスミドは旧ndnl (612bp+6.074 bp)、EcoRI (3,445bp+3,241)およびSph I (6 ,686bp)で処理したとき、期待する消化生成物を生じた。コロニーを、上 のように、単一コロニーのイムノプロットにより、はぼ90kbのTaqポリメ ラーゼ関連ポリペプチドの温度誘導合成についてスクリーニングした。Taqポ リメラーゼ関連ポリペプチドの合成を指令するプラスミドの1つ(pLSG 7 と表示する)を、5′ラムダPLプロモーター:Taqポリメラーゼ接合部およ び3’Taqボリメラ一ゼ二BT接合部において、サンガー配列決定法にかけた 。
5′接合部においてDNA配列の分析は、制限酵素の分析(pLSG 6におけ る1つのSph 1部位の喪失、およびpLSG 6中の621bpのHind 111断片よりわずかに小さい、612bl)の旧ndllI断片)を確認し、 そしてTaqポリメラーゼの829アミノ酸の形態をコードするプラスミドの誘 導体化を示した。
皇施五入 Ta  ボ1メー−ゼのMet289 289544アミノ のl の1底 天然Taqポリメラーゼの精製(実施例XI[)の間、70°CにおけるdNT Pの鋳型依存性導入を触媒するTaqポリメラーゼの変更された形態を得た。T aqポリメラーゼのこの変更された形態は、実施例X■に記載するほぼ90kb の形能に免疫学的に関係づけられるが、より低い分子量をもっていた。
5OS−PAGE電気泳動後のBSAおよびオバルプミンに対する移動度に基づ いて、この形態の見掛けの分子量はほぼ61kdである。この変更した形態の酵 素は、5O5−PAGEウェスタン・プロット分析あるいは50S−PAGES DS−PAGEゲル電気泳動及びその後のその場でのDNAポリメラーゼ活性の 決定(Spanos、 A、およびHubscher、 U、 (1983)  Meth、Enz、  91 : 263−277)により決定した場合、サー ムス・アクアチフス(Thermus 括」1匡■)細胞の注意深く調製した粗 抽出物中には存在しない。この形態は、試料の取り扱いの間生じ得るタンパク質 分解による人工物であるように思われる。この低分子量の形態を均質に精製し、 そしてABI自動化気相配列決定装置でN末端配列の決定にかけた。得られたN 末端の配列をTaqポリメラーゼ遺伝子の予測されるアミノ酸配列と比較すると (第1図参照)、このより短い形態はgluzsvおよびser□。の間のタン パク質分解的切断の結果として生ずることが示される。
544アミノ酸の一次翻訳生成物の合成を指令するであろうTaqポリメラーゼ 遺伝子の更なる短縮形を得るために、プラスミドpFc54.t 、 psYc 1578並びに相補的合成オリゴヌクレオチドDG29(5’ −AGCTTA TGTCTCCAAAAGCT)およびDG30(5’ −AGC丁TTTGG AGACATA)を使用した。プラスミドpFC54,tをHindI[[およ びBawl Iで完全に消化した。プラスミドpsYc1578をBstXIで 消化し、そしてすべてのdNTPの存在下にE6 コリDNAポリメラーゼIク レノー断片で処理して、4ヌクレオチドの3′粘着末端を除去し、そしてTaq ポリメラーゼ配列中のIeuzq<をコードするCTG末端の二本鎖平滑末端を 発生させた(参照、11、ヌクレオチド880)。DNAの試料をBglnで完 全に消化し、そしてほぼ1.6kbのBstXI(修復された)/ BgII[ Tag DNA断片をアガロースゲルの電気泳動および電気溶離により精製した 。pFC54,t、PLプロモーターの消化物(0,1ピコモル)を、粘着リガ ーゼ条件下にて30珂/111.15℃において一夜、Taqポリメラーゼ遺伝 子断片(0,3ピコモル)およびアニーリングした非リン酸化DG29/DG3 0と連結した。DNAをほぼ10 ts / ad!に希釈し、そして連結を平 滑末端条件下に続けた。連結したDNAの試料をXba Iで消化して、IL− 2ムテインをコードする連結生成物を線状化(不活性化)した。80ngの連結 および消化したDNAを使用して、E、コリに12株DG116をアンピシリン 耐性に形質転換した。
Amp”の候補をほぼ7.17kbのプラスミドについてスクリーニングし、こ のプラスミドはEcoRI (4,781bp + 2.386bp)、Pst  I (4,138bp+3.029bp)、Apa I (7,167bp) およびHindI[/ Psi I (3,400bp+3.Q29bp +7 38bp)をもつ期待する消化生成物を生じた。候補のプラスミドを収容するE 、コリのコロニーを、前述したように、単一コロニーのイムノブロックにより、 はぼ61kdのTaqポリメラーゼ関連ポリペプチドの温度誘導合成についてス クリーニングした。さらに、候補のプラスミドを、5′ラムダPLプロモーター : Taq DNA接合部および3’Taqポリメラーゼ: BT cry P RE接合部においてDNA配列を決定した。意図するDNA配列をコードしそし て温度誘導性の61kdのTaqポリメラーゼ関連ポリペプチドの合成を指令す るプラスミドの1つを、pLSG67と表示した。
プラスミドpFC85の約2.68kdのHindl[[−Asp718断片内 に含断片−ドするアミノ末端Hind m制限部位をATG開始コドンに作用可 能に連結することによって発現させることができる。
発現したときのこの融合生成物は、約70.000〜72.000ダルトンの短 縮ポリメラーゼを生ずるであろう。
この特定の構成体は、pFC85を旧ndII[で処理し、そしてdATPおよ びdGTPの存在下にクレノー断片で処理することによって作ることができる。
生ずる断片を31ヌクレアーゼで処理して一本鎖の伸長部を除去し、そして生ず るDNAをAsp71Bで消化し、そしてすべての4種類のdNTPの存在下に クレノー断片で処理する。回収した断片は、T4 DNAリガーゼを使用して、 Sac Iで消化しそしてdGTPの存在下にクレノー断片で処理してATG平 滑末端を構成したリン酸化されていないプラスミドpPLNRISATGに結合 することができる。次いで、この結合混合物を使用してE、コリDG116を形 質転換し、そして形質転換体をTaqポリメラーゼの産生についてスクリーニン グすることができる。発現はウェスタン免疫プロット分析および活性分析により 確証することができる。
実差[X Amp”trpプロモーターオペレーター、t、r p Lリポソーム結合部位 、Taqポリメラーゼ(832) BT cry PRE cop”発現ベクタ ーの構成 E、コリtrpオペロンプロモーター/オペレーターおよKB 2 (ATCC k53075)に形質転換した。
5DS−PAGE分画した全細胞抽出タンパク質のクーマツシーの蓄積を指令す る。プラスミドの1つをpLsGIQと表示する。
2施五X上 同時にラムダPtプロモーターを抑制解除しくc I Is? リプレッサーの 不活性化)かつCo1Ei cop”プラスミドベクターのコピー数を増加した 。37℃において69時間増殖させた後、細胞のアリコートを収得し、細胞を遠 心し、そして沈澱を一70℃において貯蔵した。
あるいは、プラスミドpLsG10を収容するE、コリに12株KB2を0.5 %のグルコース、5 trg / ad!のトリプトファン、1゜pg / d のチアミン、0.25%(W/V)のディフコ(Dirco)カサミノ酸および アンピシリン(100■/d)を含有するボンナたように収穫した。
細胞の沈澱を、505M Tris−(/! (pH1,5)、1mM EDT A 。
2.4mMのPMSFおよび0.5■/Id、のロイブチン中で約62.5れ。
。 /H1(約150〜160gの合計タンパク質/M1)に再懸濁し、そして超音 波処理により溶菌した。超音波処理した抽出物を505−PAGEにかけ、そし てクーマツシー染色およびウサギポリクローナル抗Taqポリメラーゼ抗体を使 用するウェスタン例X■参照)においてアッセイした。
−マッシーブルーの染色は、これらの誘導された菌株における約94kdにおけ る新しい主たるタンパク質の存在を明らかにした。最後に、高温活性測定は、こ れらのE、コリ株における有意のレベルの組換えTaq DNAポリメラーゼの 合成を確証した(下表参照)。
pDG160/DG116         P L      −or+     <1.0pLSG5/DG116      +       P L                         23pLSG5/DG116       +        P L           +            308pLsG6/DG116      +       P L                         5pLsG6/DG116       +       P L           +            170pLsG10/KB 2    +     Trp       +       300x1単位=74°C/30分において取込まれた10ナ ノモルの合計ヌクレオチド。
直m えTaDN^ボ1メー−ゼの 1 pLsG 5を収容するE、コリ株[lG116を101の発酵器内で増殖させ た。培地はIOIIIM(NHJtSOa、255M KlbPO4,4mMN a5サイトート、 400mFIの FeC1g 、28JS ZnCj! z  、34JIM CoCj! g 、33JIM NaFIoOa、27渕のC aCj! z、3OaM CuCl gおよび32d HJOsであった。培地 を15mM NaOHでpH6,5に調節し、そして滅菌した0次の滅菌成分を 添加した;20■71のチアミン・HCf、3 mM Mg5Oa、10g/l のグルコースおよび12.5■/j!のアンピシリン、 pHを6.8に調節し 、そしてそこにNH4OHを使用して保持した。グルコースを培養物にアルカリ の要求と組み合わせて供給して、自動的なrpmの増加(350〜1000)お よび空気流の増加(2〜5f/分)により、40%の空気飽和にグルコース濃度 を維持した。必要に応じて、ポリプロピレングリコールを使用して発砲を制御し た。
発酵器に細胞を接種し、そしてA6110=5、α(14,25時間)に増殖さ せた。温度を37°Cに上げて組換えTaqポリメラーゼの合成を誘導し、そし て増殖を16.5のA。。に5時間続けた。
特記しない限り、すべての精製工程は4℃において実施した。プラスミドpLS G 5を収容する誘導され凍結されたE、コリに12株DG116の12g(湿 潤重量)を、3体積の50mM Tris−HCj! (pH7,5)、1 m M EDTA、 3 wM PMSF、、0.64ag/ d(7) Oイペプ チン中で融解し、そしてフレンチプレスで20,000psiで粉砕した。細胞 溶解物を5.5×細胞体積に追加の緩衝液で調節し1.そして超音波処理して( 4X30秒)粘度を減少させたg/りに調節し、そして20.0QOX gにお いて15分間遠心した。上澄液(分画■)を75°Cに加熱しく100”Cの水 浴中で)そして72〜75°Cに15分間維持して、E、コリ宿主タンパク質を 変性させた。試料を氷水浴中で撹拌することによって4℃に急速に冷却した。0 ℃において20分後、試料を20.000x gにおいて15分間遠心して、変 性したタンパク質を沈澱させた。
上澄液(分画■)を、4ad!/時間で、50d Tris−HCI CpH7 ,5)、1mMのEDTA (緩衝液A)(0,2M (NHa)zsO4を含 有する)により平衡化した6mのフェニル−セファ0−ズCL −4B(Pha rmasia)カラムに適用した。このカラムを順次に3〜1゜カラムの体積の a)同一の緩衝液、b)緩衝液A、c)20%のエチレングリコールを含有する 緩衝液Aで洗浄して、核酸および非Taqポリメラーゼタンパク質を除去した。
Taq DNAポリメラーゼの活性を、6oIdの直線勾配の20%のエチレン グリコールを含有する緩衝液A中の0〜4M尿素で溶出した。
活性分画(約2M尿素)をプールしく分画■)、そして3111/時間で、50 wM Tris−H(/! (pH7,5) 、0.1a+M EDTA 、  0.2%ノツイー720 (緩衝液B)(0,1M KCjl!を含有する)に より平衡化した12Id(1,5x 6. Ocm)のヘパリン−セファローズ CL−68(Pharmasia)カラムに適用した。このカラムを2力ラム体 積の0.15MK1を含有する緩衝液Bで洗浄した。
Taqポリメラーゼを120dの直線勾配の緩衝液B中の0.15〜0.65M  KCj2で溶出した。Taqポリメラーゼは単一のA280および約0.29 M MC1,における活性のピークとして溶離した。
精製した組換えTaqポリメラーゼタンパク質および天然Taqポリメラーゼタ ンパク質は、5DS−PAGE上での電気泳動およびクーマツシーブルーの染色 で同時に移動する。精製したTaqポリメラーゼは精製したホスホリラーゼB  (Pharvasia)よりわずかに速く移動し、93.920ダルトンのDN A配列(pLSG 5の)から予測される分子量と一致する。
ピーク活性の分画をプールし、そして一部分をアプライド・バイオシステムス( Applied Biosystes+s)気相配列決定装置のN末端アミノ酸 配列にかけた。ブロッキングされたアミノ末端を有する天然Taqポリメラーゼ と対照的に、精製したTaqポリメラーゼの配列および個々のサイクルの収率は 、プラスミドpLSG 5によりコードされるTaqポリメラーゼタンパク賞の アミノ末端について予測される末端配列と一致した。
プラスミドpLSG 5によりコードされそして前述したように精製した組換え Taqポリメラーゼは、ヒトの「単一コピーjの配列を増幅することができるで あろう。55℃の低い温度の限界、72℃の伸長温度、94°Cの上限の温度お よび2〜2.5分のサイクル時間で、匹敵する収率および効率が、1〜2単位/  LooplのPCRを使用して天然および組み換えのTaqポリメラーゼにつ いて認められた。
豊−製 熱安定性ポリメラーゼは、後に記載する例に従って、テルムス・アクアチフス( Thermus 肥彫工匡■)の培養物から直接精製することができ、あるいは 粗抽出物の調製において必要なわずかな変更を伴って、組換生産された酵素を含 有する細面培養物から精製することができる。
遠心分離により集菌した後、60gの細胞を50mM Tris−HCf(pH 8,1)及び1 mM EDTAを含有する緩衝液75d中に懸濁した。細胞を フレンチプレス中で14.000〜16,0OOPSIにて溶菌し、この後4容 積(300M1.)の追加の丁ris−EDTAを加えた。緩衝液A(β−メル カプトエタノールを5111Mに、そしてNP −40及びトウィーン20をそ れぞれ0.5 v / v%に)を添加し、そしてこの溶液を冷却しながら十分 に音波処理した。得られる均質懸濁液を緩衝液Aによりさらに稀釈して最終容量 が出発細胞重量の7.5〜8倍となるようにした。これを画分Iと称する。
画分■及び上清画分中のポリメラーゼ活性を、0.025MTIPS−HCj!  (p)19.4 、20°C) 、0.002M MgCf t 、0.05 M MCI、1mM2−メルカプトエタノール、0.2+sMずつのdGTP  、 dATP 。
TTP 、 O,Lw+M dCTP  [α−”P 、 0.05Ci/mM ) 、12.511g”活性化された”サケ***DNA及び0.01〜0.2ユ ニツトのポリメン20及び1mM2−メルカプトエタノール中に稀釈)を含んで 成る501の混合物中で測定した。1ユニツトは30分間中10nFIの生成物 に相当する。“活性化された”DNAは、DNAの5%が酸可溶性画分に変るま でDNase Iにより部分加水分解された後のDNAの天然調製物である。反 応を74°Cにて10分間行い、そして次に404を2mMEDTA中50■/ i中手0■/iDNA溶液1.0m(0℃)中に移した。同容量(1,0m)の 20%TCA及び2%ピロリン酸ナトリウムを加えた。O″Cにて15−20分 間の後、サンプルをワットマンGF/Cディスクを通して濾過し、そして冷5% TC^−1%ピロリン酸塩により十分に洗浄し、次に冷95%エタノールで洗浄 し、そして乾燥し、計数した。
百分■を、ベックマンT1450−ター中で35.00Orpmにて2時間、2 ℃にて遠心し、そして集めた上清を画分■とした。
活性の90〜95%を沈澱せしめるのに必要なポリメン(Pols+1n)Pの 最少量(この量は一般に最終容量の0.25〜0.3%であることが見出された )を決定した後、ポリメンP (BRL、ガイセルブルグ、MD)(10v/v %、pH7,5に調整しそしてオートクレーブしたもの)によりTaqポリメラ ーゼ活性を沈澱せしめた。
0 ”Cにて15分間にわたり攪拌しながら、適当なレベルのポリメンPを画分 ■に徐々に添加した。この溶液を0℃にてベックマンJA140−ター中で20 分間にわたり13.00Orpmにて遠心した。上清の活性を測定し、そしてペ レットを115容量の0.5×緩衝液A(水で1:2に稀釈したもの)に再懸濁 した。
この懸濁液を再遠心分離し、そしてベレットを174容量の緩衝液A(o、4M KcI!、を含有)に再懸濁した。この懸濁液を十分にホモジナイズし、そして 4°Cに一装置いた。このホモジネートを前記のように遠心し、そして集めた上 滑を画分■と命名した。
蛋白質画分を硫酸アンモニウムの75%飽和での“沈澱”により集め、遠心分離 し、(27,00Orpm、 5W270−ター、30分間)そして浮上した薄 膜を50mM Tris−IC/! (pH8)、l mM EDTA中に再懸 濁した。これらの段階を反復し、そして蛋白質懸濁液を80mM KCj!を含 有するP−cell緩衝液〔20*M KPOa 、pH7,50、5d ED TA 、  5 ml’lβ−メルカプトエタノールグリセロール、0.5v/ v%NP − 40及びトウィーン20〕により十分に透析した。
透析物を遠心ビンに移し、これに、8抛MKCfを含有するP−cell緩衝液 ですすがれたサックから回収された蛋白質を加えた。遠心を20.000Xgに て行い、そして時間は15分間に短縮した。上清を貯蔵し、そして残ったベレッ トをP−cell緩衝液及び80mM KCj2により洗浄・抽出し、そして再 遠心した。
次に上清を一緒にして画分■と命名した。
画分■を、80a+M KCI!を含有するP−cell緩衝液で平衡化したホ スホセルロースの2. 2 X22cmOカラムに通用した。このカラムを同じ 緩衝液で洗浄しくカラムの2.5〜3倍容量)、そしてP−cell緩衝液中8 0〜400eoM KCj!の直線グラジェントを用いて蛋白質を溶出した。D NAポリメラーゼ活性を含有する画分(約0.18〜0.20M KCj2 ) をプールし、そしてアミコン撹拌セル及びYM30膜上で3〜4倍濃縮した。こ のセルを、KCfを含有しないP−cell緩衝液ですすぎ、そして両分濃縮物 (0.15?l KCj2最終容量調整)に加えて画分Vとした。
画分■を、P−cell緩衝液及び0.15M)[C/!で平衡化したヘパリン ・セファロースCL − 68カラム(ファルマシア)5−に適用した。カラム を0.15M KCjl!緩衝液(3〜4カラム容量)により洗浄し、そしてP −cell緩衝液中0.15 〜0.65M KCj!の直線グラジェントによ り蛋白質を溶出した。SOS−PAEG分析のためにゼラチンを含まない稀釈剤 への1:10稀釈を行い、そして酵素の測定に使用するため1■/dのゼラチン を含有する稀釈剤への引続いての1:20稀釈を行った.活性画分(約0. 3 MKC/!で溶出)を、スーパーコイルDNA鋳型上で特異的及び非特異的エン ドヌクレアーゼ/トポイソメラーゼについて、過剰のDNAポリメラーゼと共に インキュベートした後のスーパーコイルプラスミドDNAの分子量の変化を電気 泳動により検出することによって測定した。少量の線状DNAフラグメントとの インキュベーションの後エキソヌクレアーゼの汚染が検出された。ピーク画分中 、約88kd蛋白質が主たるバンドであることが見出された。画分■と称する主 要画分は、このプールを約3〜5ポリメラーゼユニツト/600ng DNAで 55℃にて30分間測定した場合、最少の検出可能なエンドヌクレアーゼ活性を 伴って最高のポリメラーゼ活性を有していた。
画分■を、10mM KPO4(pH7. 5 ) 、5wMβ−メルカプトエ タノール、5%グリセロール、0. 2%NP−40及び0,2%トウィーン2 0(HAffl衝液)に対して透析した。こ°の透析されたサンプルを、ヒドロ キシアパタイトの3dのカラムに適用し、そしてHA緩衝液中10〜250a+ M KPO4 (1)117. 5 )の直線グラジェントにより酵素を溶出し た。ポリメラーゼ活性は75sM KPOaにおいて溶出し始め、100mM  POaにおいてピークを示した。
活性ピーク画分を1:100〜1:300稀釈で測定した。前のクロマトグラフ ィ一段階におけるように、SDS−PAGE分析のため、ゼラチンを含まない稀 釈剤中1=10の稀釈物を調製した。5ポリメラーゼユニツトで55℃において 有意なエンドヌクレアーゼ又は二本鎖エキソヌクレアーゼ活性を有しない百分を プールし、そして画分■と命名した。
百分■を、25mM酢酸ナトリウム(pH5. 2 ) 、5%グリセロール、 5顛hβ−メルカプトエタノール、0.1■M EDTA 、 0. 1%NP  − 40及び0. 1%トウィーン20の溶液に対して透析し、室温において pH5に調整した。透析されたサンプルを、あらかじめ平衡化した2IiのDE AE−Tris−Acryl−M(LKB)カラムに適用し、そして次に同じ緩 衝液で洗浄した。カラムに付着しなかったポリメラーゼ活性を含有する両分をプ ールし、そして同じ緩衝液中50mM NaCj!に調整し、画分■を得た。
画分■を、同じ緩衝液(25mM酢酸ナトリウム、50s+M NaC1,5% グリセロール、0.1 sM EDTA 、 0.1%NP −40及び0.1 %トウィーン20)で平衡化された2dのCM−Tris−Acryl−M(L KB)カラムに適用した。このカラムを、4〜5カラム容量の同じ緩衝液で洗浄 し、そして酵素を酢酸ナトリウム緩衝液中50〜400+IIM Maceの直 線グラジェントにより溶出した。ポリメラーゼ活性のピークは約0.15〜0. 20M NaC1において溶出された。ポリメラーゼ活性を、5OS−PAGE 分析のためゼラチンを含有しない稀釈剤中にまず1:10で稀釈し、1:300 〜1:500稀釈において測定した。74°CにてDNAポリメラーゼアフセイ 塩(25mM TAPS−HCj! 、 pH9,4,2,OmMMgCj!z 及び50mMKCf)を用いて特異的及び非特異的エンドヌクレアーゼ/トポイ ソメラーゼについてスーパーコイルDNA鋳型に対する活性ピークにわたる測定 を行い、さらにM13ssDNA及びpBR322フラグメントに対するヌクレ アーゼの測定も行った。検出可能なヌクレアーゼを含有しない活性画分をプール し、そして銀染色5DS−PAGEミニゲル上を泳動せしめた。この結果は、〜 200.000ユニツト/■の比活性を有する約88kd単一バンドを示す。
この比活性は、すでに単離されているTaqポリメラーゼについてクレームされ ているものに比べて1オーダー以上高く、そしてE、コリポリメラーゼIのそれ に比べて少なくとも1オーダー高い。
11皿Xヱ 実施例X■に記載したようにして精製されたTaqポリメラーゼは、Taqエン ドヌクレアーゼ活性及びTaqエキソヌクレアーゼ活性により汚染されていない ことが見出された。
さらに、Taqポリメラーゼは好ましくは、使用される各非イオン性洗剤約0. 1〜約0.5 v / v%を含有する貯蔵緩衝液中に貯蔵される。さらに好ま しくは、貯蔵緩衝液は50v/v%グリセロール、100+mM KCj!、2 0dl Tris−H(/! (pH8,0)、0.1mMエチレンジアミン四 酢酸酢酸DTA)、1mMジチオスレイトール、0.5 v / v%NP − 40,0,5v / v%トウイーン20及び20g/ad!ゼラチンからなり 、そして好ましくは一20°Cで貯蔵される。
この貯蔵されたTaqポリメラーゼを、25mM Tris−H(、e(pH8 ,0) 、20mM KCj! 、  1 w+Mβ−メルカプトエタノール、 0.5%NP −40,0,5%トウィーン20及び500x/dゼラチンから 成る緩衝液に稀釈した0次に、50wM KCj!、10mM Tris−HC I (pH8,3) 、1.5sM MgCj!g 、0.01w/ v%ゼラ チン、200団ずつのdNTP、 1−ずつのプライマー(バクテリオファージ λからの対照鋳型上の500塩基対の標的配列を定義する)、及び2.0〜2. 5ユニツトのTaqポリメラーゼ/1測定を100Iの最終容量中に含有する反 応緩衝液を調製した。この反応緩衝液に鋳型を添加し、サンプルを0.5 mの ポリプロピレンチューブに入れ、そしてサンプルを100i11の重白色鉱油で 覆って蒸発を防止した。
logの対照鋳型(バクテリオファージλDNA)を使用し、標的配列がDNA の出発量の約1%を占め、次の条件を用いた場合、少なくとも10’倍の増幅が 達成された。
チューブを熱浴中に置くことにより94°Cにて30秒間、1分間にわたり鋳型 混合物をまず変性した。次に、チューブを37°Cの熱浴に2分間入れた。次に 、チューブを72°Cの熱浴に3分間入れ、そして次に94°Cの熱浴に1分間 入れた。このサンプルを合計25サイクル反復した。25回目のサイクルの終り において、94゛Cにおける熱変性段階を省略し、そしてその代りに、72°C のインキュベージジン段階をさらに3分間延長した。
測定を停止した後、サンプルを室温に放冷し、そして先行例において記載したよ うにして分析した。
異る濃度のdNTP及び異る濃度のTaqポリメラーゼを用いて、鋳型を最適に 増幅することができよう。さらに、DNAサンプル中の標的配列のサイズは、適 切な伸長(72℃でのインキュベーション段階)のために必要な最短時間に影響 を与えるであろう、最大の効率を得るため、増幅されるべき個々の鋳型について 温度サイクルプロフィールの最適化を行うべきである。
1隻11 実施例Iに記載したようにして精製したTaqポリメラーゼを先行する例におい て記載したようにして貯蔵のために製剤化した。但し、非イオン性ポリマー洗剤 を使用しなかった。
その例において記載したようにして活性を測定した場合、この酵素貯蔵混合物は 不活性であることが見出された。貯蔵緩衝液にNP −20及びトウィーン20 を添加した場合、十分な酵素活性が保存されており、酵素製剤の安定のために非 イオン性洗剤が必要であることが示された。
尖施U立 ヒトゲノムDNAのIgのサンプル数個を、同等のユニット数のKleno−フ ラグメント又はTaqポリメラーゼを用いて、実施例■に記載したようにして2 0〜35サイクルの増幅に付し、そしてアガロースゲル電気泳動及びサザンプロ ットにより分析した。これらの反応において使用されたプライマーPCO3及び PCO4はヒトβ−グロビン遺伝子の110bpセグメントの合成を指令する。
 Kleno−ポリメラーゼ増幅は、この酵素を用いる場合に典型的に観察され るDNAの汚れ(smear)を示し、その予想される原因は非特異的アニーリ ング、及び本質的に非−ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件(1× Kleno−塩、37℃)下での無関係のゲノム配列へのプライマーの伸長であ る。それにもかかわらず、サザンプロットにおいて、すべてのレーンで特異的1 10bPβ−グロビン標的フラグメントが観察された。Taqポリメラーゼを用 いて行われた増幅において実質的に異る電気泳動パターンが見られ、この場合、 単一の主要バンドは110bp標的配列である。この顕著な特異性は疑いなくプ ライマーが伸長された時の温度によるものであった。
Kleno−フラグメント増幅の場合のように、アニーリング段階は37°Cで 行われたが、Taq−触媒反応の温度を約70℃に上昇せしめた後に酵素は有意 な活性を示した。37℃から70”Cへのこの変温の間、貧弱にマツチしたプラ イマー−鋳型バイブリド(37℃で形成される)が解離し、反応混合物が酵素活 性化温度に達する時点までに、高度に相補的な基質のみが伸長のために利用可能 であった。この特異性はまた、Kleno−フラグメントを用いて行われる同様 の増幅に比べて高収量の標的配列をもたらす。なぜなら、非特異的伸長生成物が ポリメラーゼに関して効果的に競争し、これによりKleno−フラグメントに より作られ得る。10−マーの量が減少するからである。
実施IX−舅 1 trg M’olt 4 DfJA、 50n+M KCI、10mM T ris(pH8,3) 、10+sM MgC4z 、O,01%ゼラチン、1 洲ずつの次のプライマー(150bp6N域を増幅するためのもの):5’ − CATGCCTCTTTGCACCATTC−3’ (RS79)及び 5’ −TGGTAGCTGGATTGTAGCTG−3’ (RS80)1、 5 mMずつのdNTP及び5.0ニー1− ットのTaqポリメラーゼを10 0mの反応容量当りに含有するサンプルの増幅を行った。
2.5.1.3、又は0.6ユニツトの、Taqポリメラーゼを含有する3個の 追加のサンプルを調製した。次のサイクルを用いて前記の温度サイクル機中で3 0サイクルの増幅を行った。
1分間にわたり70°Cから98℃に加熱し;98°Cにて1分間保持し; 1分間にわたり98°Cから35°C145°C又は55°Cに冷却し:35° C145℃又は55°Cに1分間保持し;1分間にわたり35℃、45℃又は5 5℃から70°Cに加熱し;そして 70℃に30秒間保持する。
35℃のアニーリング温度において、2.5ユニツト/ 100dのTaq酵素 稀釈物が、アガロースゲル電気泳動において、他のすべてのTaqポリメラーゼ 濃度に比べて最良のシグナル;ノイズ比を与える。45℃においては、5ユニツ ト/100IのTaq酵素が、他の濃度に比べて最良のシグナル:ノイズ比を与 える。55°Cにおいては、5ユニツト/ 100IllのTaq酵素が、他の 濃度及び45°Cでのアニーリングに比べて最良のシグナル:ノイズ比、及び改 良された収量を与える。Taqポリメラーゼは55℃において一層特異性が高く 、そして一層好収量を与える。
別の実験において、Mo1t 4 DNAを、ヒユーマン・ゼネティック・ミュ ータント・セル・デポジトリ−(Human GeneticMutant C e1l Depository) 、カムデン、ニューシャーシーから得られる β−又はT−グロビン配列を含有するセルラインGM2064 DNAに10倍 ごとに、細胞当りのコピーの相違を代表する種々の濃度で稀釈し、そしてこれら のサンプルについて、35°C及び55℃のアニーリング温度においてこの例に おいて記載したようにして増幅を行った。35°Cにおいて、アガロースゲル電 気泳動により見ることができる最良のものは50細胞中1コピーであった。55 ℃においては、見られる最良のものは1 / 5.000細胞(低温に比べて1 00倍の改良)であり、これらの条件下でのTaqポリメラーゼの特異性のため には上昇したアニーリング温度が重要であることが示された。
第三の実験において、ニューヨーク、シラクスのB、Po1esz州立大学から 得られるHIV−陽性DNAを含有するセルライン368HからのDNAを同様 にして、SCIセルライン(1985年3月19日にATCCに寄託されている ;鎌形赤血球対立遺伝子についてホモ接合性でありそしてHIV配列をすべて欠 いているEBV−形質転換されたβ−セルライン)からのDNAに、細胞当りの コピーの相違を代表する種々の濃度で稀釈し、そしてHIV配列の115bp領 域を増幅するプライマー5K38及び5K39 : 5’  −ATAATCCACC丁ATCCCAGTAGGAGAAAT−3’   (SK38)及び 5’ −TTTGGTCCTTGTCTTATGTCCAGAATGC−3’  (SK39)を用いて、35°C及び55℃のアニーリング温度において、この 例に記載したようにして増幅を行った。
アガロースゲル電気泳動による結果が示すところによれば、35°Cのアニーリ ング温度においては未稀釈の368Hサンプルのみが検出されたが、55℃のア ニーリング温度によれば少なくとも10−2稀釈を検出することができ、検出に おける100倍の改良が与えられた。
次のバクテリオファージおよびバクテリアの株は、アメリカン・タイプ・カルチ ャー・コレクション(the Aw+ericanType Cu1ture  Co11ection)米国マリイランド州ロックビレ、パークローンドライブ 12301 、に受託された。これらの受託物は、特許び手順およびその下の調 整の目的で微生物の受託の国際的認識のブタベスト条約の規定に基づいてなされ た(ブタベスト条約)。
iu卜遣主    CMCC阻 畠 ニジl−CB55 : Taqif4−2           3125    40366     5/29/87T aq  DNAポリメラーゼ配列 GGω−GCGτTT(τ蒜AAGCCC??■−■にGCTλCCCGGGG GCGGGτGGτG以GGGτににB0          10o            120200 、          220           240260      ・    2B0          300F IG、l−1 Taq  DNAポリメラーゼ配列 740    、       160          780800           820           B40FIG+−2 Taq  DNAポリメラーゼ配列 1040           logo           1080i2 B0          1300          1320FIG、 l −3 Taq  DNAポリメラーゼ配列 FIG、I−4 Taq  DNAポリメラーゼ配列 Taq  DNAポリメラーゼ配列 2240          2260          22B04.5k b□ FIG、2 2、E3kt+                   ’手続補正書(方式) 平成3年2月15日 特許庁長官 植 松   敏 殿 1、事件の表示 PCT/US 89100127 2、 発明の名称 精製された熱安定酵素 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 名称 シタス コーポレイション 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号6、補正の対象 明細書、請求の範囲及び図面の翻訳文 7、補正の内容 明細書、請求の範囲及び図面の翻訳文の浄書(内容に変更なし) 8、添付書類の目録 明細書、請求の範囲及び図面の 翻訳文             各1通国際調査報告

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.86〜95,000ダルトンの分子量を有しそしてpH8.0においてそれ が有する活性の少なくとも半分をpH6.4において有する、テルムス・アクア チクス(Thermusaquaticus)からの、精製された自然の熱安定 DNAポリメラーゼをコードする遺伝子。
  2. 2.テルムス・アクアチクス(Thermusaquaticus)のゲノムか らクローニングされた、上記第1項記載の遺伝子。
  3. 3.第1図のDNA配列またはそのアレル変異型を有する、請求項2に記載の遺 伝子。
  4. 4.約86,000〜95,000ダルトンの分子量を有するポリメラーゼをコ ードする、請求項2に記載の遺伝子。
  5. 5.第1図の4〜832のアミノ酸残基を有するポリメラーゼをコードする、請 求項4に記載の遺伝子。
  6. 6.第1図の832のアミノ酸残基を有するポリメラーゼをコードする、請求項 4に記載の遺伝子。
  7. 7.約60,000〜65,000ダルトンの分子量を有するポリメラーゼをコ ードする、請求項2に記載の遺伝子。
  8. 8.第1図の290〜832のアミノ酸残基を有するポリメラーゼをエンコード する、請求項7に記載の遺伝子。
  9. 9.第1図に示す9またはそれ以上のアミノ酸の連続するストレッチに対して少 なくとも50%の相同性を含有するポリメラーゼである熱安定酵素。
  10. 10.前記9またはそれ以上のアミノ酸の連続するストレッチが次の配列: a)残基190〜204、 b)残基262〜270、 c)残基569〜587、 d)残基718〜732、 e)残基743〜759、および f)残基778〜790、 から選択される、請求項9に記載の熱安定ポリメラーゼ。
  11. 11.上記第1項記載の遺伝子から組み換え的に産生される酵素。
  12. 12.ブロッキングされていないアミノ末端を有する、請求項11に記載の酵素 。
  13. 13.上記第4項記載の遺伝子から組み換え的に産生される酵素。
  14. 14.上記第7項記載の遺伝子から組み換え的に産生される酵素。
  15. 15.1または2以上の非イオン性ポリマーの洗浄剤からなる緩衝液中の、上記 第11項記載の酵素を含んでなる安定な酵素組成物。
  16. 16.熱安定ポリメラーゼを含有する水性混合物を疎水性の相互作用支持体で、 疎水性相互作用を促進する条件下に処理し、そして前記熱安定ポリメラーゼを前 記支持体からの、疎水性相互作用を弱める溶媒で溶離することを含んでなる、熱 安定ポリメラーゼを精製する方法。
  17. 17.疎水性クロマトグラフィー支持体がフェニルセファローズ(Sephar ose)である、請求項16に記載の方法。
  18. 18.前記疎水性相互作用が0.05MNaClより大きいか、又はそれに等し いイオン強度をもつ緩衝液により提供される、請求項16に記載の方法。
  19. 19.前記疎水性相互作用を促進する条件が、0.2Mより大きいか、又はそれ に等しい硫酸アンモニウムを含有する緩衝液を使用して提供される、請求項18 に記載の方法。
  20. 20.前記溶離溶媒が、0.2M尿素の勾配を使用する、請求項16に記載の方 法。
  21. 21.熱安定ポリメラーゼがテルムス・アクアチクス(Thermusaqua ticus)から分離されるDNAポリメラーゼである、請求項16に記載の方 法。
  22. 22.前記熱安定ポリメラーゼが組換え酵素である、請求項16に記載の方法。
  23. 23.水性混合物が細胞溶解物を熱処理することによって、熱安定ポリメラーゼ について前以て濃縮されている、請求項22に記載の方法。
  24. 24.熱処理を少なくとも45℃〜約90℃の範囲の温度において実施する、請 求項23に記載の方法。
  25. 25.細胞溶解物を少なくとも45℃〜約90℃の温度で処理し、そして熱安定 ポリメラーゼの活性を回収することからなる、熱不安定性宿主細胞中で産生され る組み換え熱安定ポリメラーゼを精製する方法。
  26. 26.前記熱安定ポリメラーゼがテルムス・アクアチクス(Thermusaq uaticus)からのものである、請求項25に記載の方法。
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