JPH0349366Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0349366Y2 JPH0349366Y2 JP1984190194U JP19019484U JPH0349366Y2 JP H0349366 Y2 JPH0349366 Y2 JP H0349366Y2 JP 1984190194 U JP1984190194 U JP 1984190194U JP 19019484 U JP19019484 U JP 19019484U JP H0349366 Y2 JPH0349366 Y2 JP H0349366Y2
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- wire
- superconducting
- coil
- reinforcing
- wires
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- Expired
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Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は含浸型の超電導コイルの、特に、超電
導線の固定手段の改良に関する。
導線の固定手段の改良に関する。
超電導線を多巻回して製作される超電導コイル
では、通電時に超電導線に作用するローレンツ力
により該超電導線が位置ずれを起こし、通電容量
の低下を招くことがある。
では、通電時に超電導線に作用するローレンツ力
により該超電導線が位置ずれを起こし、通電容量
の低下を招くことがある。
この通電容量の低下を防ぐ為、従来、(a)液体
He等により超電導線を充分に冷却し、仮に上記
位置ずれによる摩擦熱が発生しても温度上昇を防
止して安定化する方法、或いは(b)超電導線間にエ
ポキシ樹脂等を含浸して機械的に強固に固定する
方法が採られている。
He等により超電導線を充分に冷却し、仮に上記
位置ずれによる摩擦熱が発生しても温度上昇を防
止して安定化する方法、或いは(b)超電導線間にエ
ポキシ樹脂等を含浸して機械的に強固に固定する
方法が採られている。
第２図はこの後者(b)の方法による含浸型の超電
導コイルの従来の構造を説明する為の断面図であ
り、図において、１はコイル巻枠、２，３は絶縁
材、４は超電導線、５は補強線材、６はエポキシ
樹脂等の含浸剤である。
導コイルの従来の構造を説明する為の断面図であ
り、図において、１はコイル巻枠、２，３は絶縁
材、４は超電導線、５は補強線材、６はエポキシ
樹脂等の含浸剤である。
このコイルの製作手順を簡単に説明すると、コ
イル巻枠１にガラス繊維など絶縁被覆超電導線４
を巻回したのち、その外周に絶縁材３を介し補強
線材５に多層に巻付けて多巻回された超電導線４
を半径方向内方へ締付け、次いで、矢印で示す如
く、補強線材５の相互間の隙間を通して含浸剤６
を超電導線４間に充填含浸させる。
イル巻枠１にガラス繊維など絶縁被覆超電導線４
を巻回したのち、その外周に絶縁材３を介し補強
線材５に多層に巻付けて多巻回された超電導線４
を半径方向内方へ締付け、次いで、矢印で示す如
く、補強線材５の相互間の隙間を通して含浸剤６
を超電導線４間に充填含浸させる。
従来、このようにして超電導コイルが製作され
ていたが、補強線材５として単線タイプのものを
使用しているため、これを密に巻回すると、含浸
剤６のコイル内充填径路が塞がれて含浸剤６をコ
イル内全体に充分に行き渡らせることができず、
逆に、含浸剤６のコイル内侵入を容易にすると、
補強線材５の締付け力が不足し、いずれにしても
超電導線４を上記位置ずれが起こらない程度に充
分に強固に固定することが難しいと云う問題があ
つた。
ていたが、補強線材５として単線タイプのものを
使用しているため、これを密に巻回すると、含浸
剤６のコイル内充填径路が塞がれて含浸剤６をコ
イル内全体に充分に行き渡らせることができず、
逆に、含浸剤６のコイル内侵入を容易にすると、
補強線材５の締付け力が不足し、いずれにしても
超電導線４を上記位置ずれが起こらない程度に充
分に強固に固定することが難しいと云う問題があ
つた。
この考案は上記の問題点を解決するためになさ
れたもので、超電導線の位置ずれが生ずる恐れが
実質上無く、従来に比し高精度で通常容量低下の
少ない超電導コイルを得ることを目的とする。
れたもので、超電導線の位置ずれが生ずる恐れが
実質上無く、従来に比し高精度で通常容量低下の
少ない超電導コイルを得ることを目的とする。
この考案は上記目的を達成するため、補強線材
として、非成形撚線を用い、補強線材の巻線層
に、その外周から内周に達し含浸樹脂通路となつ
た多数の樹脂充填部が蛇行する構成とした。
として、非成形撚線を用い、補強線材の巻線層
に、その外周から内周に達し含浸樹脂通路となつ
た多数の樹脂充填部が蛇行する構成とした。
第１図はこの考案の一実施例を示す半部断面図
であり、図において、１〜４及び６は上記第１図
のものと同一であるが、補強線材７として非成形
撚線（本実施例では、３本撚り）が使用されてい
る点において相違する。
であり、図において、１〜４及び６は上記第１図
のものと同一であるが、補強線材７として非成形
撚線（本実施例では、３本撚り）が使用されてい
る点において相違する。
この構成においては、超電導コイルの製作手順
は従来と同じであるが、補強線材７として多巻し
た場合に非整列巻きとなる撚線を使用しているた
め、密に多層巻きしてもその外周面側から内周面
側え蛇行状に隙間が確保されので、この隙間を充
填径路Ａとして含浸剤６がコイル内全体に充分に
含浸され、含浸・固化後の補強線材の層は、その
外周から内周に達し含浸樹脂通路となつた多数の
隙間（樹脂で埋まつている）が蛇行する構造とな
る。
は従来と同じであるが、補強線材７として多巻し
た場合に非整列巻きとなる撚線を使用しているた
め、密に多層巻きしてもその外周面側から内周面
側え蛇行状に隙間が確保されので、この隙間を充
填径路Ａとして含浸剤６がコイル内全体に充分に
含浸され、含浸・固化後の補強線材の層は、その
外周から内周に達し含浸樹脂通路となつた多数の
隙間（樹脂で埋まつている）が蛇行する構造とな
る。
また、撚線は単線に比して巻テンシヨン印加時
の伸び率が顕著に大きいので、コイル形成後の極
低温冷却工程において超電導線４に大きな熱収縮
が生じても、補強線材７はこの熱収縮に充分に追
従して収縮し、締付けが弛む恐れは無い。
の伸び率が顕著に大きいので、コイル形成後の極
低温冷却工程において超電導線４に大きな熱収縮
が生じても、補強線材７はこの熱収縮に充分に追
従して収縮し、締付けが弛む恐れは無い。
なお、上記実施例では、補強線材７として撚線
だけを使用しているが、撚線と第２図の単線５と
の２種類を使用し、両者を、例えば、１ターン毎
あるいは２ターン毎など交互に巻回する構成とし
ても同様の効果を得ることができる。
だけを使用しているが、撚線と第２図の単線５と
の２種類を使用し、両者を、例えば、１ターン毎
あるいは２ターン毎など交互に巻回する構成とし
ても同様の効果を得ることができる。
本考案は以上説明した通り、補強線材として撚
線を使用したことにより、補強線材による締付力
を犠牲にすることなく含浸剤を充分にコイル内全
体に充填することができ、超電導線の各ターンを
従来に比し強固に固定することができるので、コ
イル通電後に発生する超電導線の位置ずれを実質
上なくすことができ、高精度で通常容量低下の少
ない超電導コイルを得ることができる。
線を使用したことにより、補強線材による締付力
を犠牲にすることなく含浸剤を充分にコイル内全
体に充填することができ、超電導線の各ターンを
従来に比し強固に固定することができるので、コ
イル通電後に発生する超電導線の位置ずれを実質
上なくすことができ、高精度で通常容量低下の少
ない超電導コイルを得ることができる。
第１図は本考案の一実施例を示す半部断面図、
第２図は従来の超電導コイルを示す半部断面図で
ある。 １……コイル巻枠、４……超電導線、５……含
浸剤、７……補強線材、Ａ……充填径路。
第２図は従来の超電導コイルを示す半部断面図で
ある。 １……コイル巻枠、４……超電導線、５……含
浸剤、７……補強線材、Ａ……充填径路。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 超電導線を多巻回してなるコイルの外側に補
強線材を締付巻回してなる含浸型の超電導コイ
ルにおいて、上記補強線材として、非成形撚線
が用いられ、上記補強線材の巻線層には、その
外周から内周に達し含浸樹脂通路となつた多数
の樹脂充填部が蛇行して存在することを特徴と
する超電導コイル。 (2) 補強線材として、非成形撚線と単線の２種類
が使用され、両者が交互に巻回されていること
を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
載の超電導コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984190194U JPH0349366Y2 (ja) | 1984-12-17 | 1984-12-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984190194U JPH0349366Y2 (ja) | 1984-12-17 | 1984-12-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61104508U JPS61104508U (ja) | 1986-07-03 |
| JPH0349366Y2 true JPH0349366Y2 (ja) | 1991-10-22 |
Family
ID=30747645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984190194U Expired JPH0349366Y2 (ja) | 1984-12-17 | 1984-12-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0349366Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011171625A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Japan Superconductor Technology Inc | 超電導コイル |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55138208A (en) * | 1979-04-12 | 1980-10-28 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Super-conducting magnet |
-
1984
- 1984-12-17 JP JP1984190194U patent/JPH0349366Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55138208A (en) * | 1979-04-12 | 1980-10-28 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Super-conducting magnet |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61104508U (ja) | 1986-07-03 |
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