JPH034839A - 連続自動計測可能な非侵襲可搬型膀胱内尿量センサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、膀胱内に貯留した尿量が排尿レベルに達して
いるかどうかを非侵襲かつ連続的、自動的に計測して告
知する可搬型超音波センナに関するものである。

［従来の技術］ 人間の体内水分量の分布は、身体の諸機能を正常に保つ
ように調節されており、摂食・摂水に伴う過剰な水分量
は腎から尿管を経由して膀胱内に貯留され、不要な代謝
産物とともに尿として体外に排出される。

この排出機構が異常に陥っている例としては、膀胱を支
配する自律神経や随意神経の損傷による尿意の喪失、膀
胱癌等による正常な排尿機構の損傷、等がある。

このような場合、膀胱内に貯留した尿量が排尿レベルに
達しているかどうかを非侵襲かつ簡便に計測する小型で
携帯回部な測定手段は、生理機能を正常に保ち健常者と
同様な日常生活を送るための補助・支援として極めて重
要な意義を持っているが、従来の装置は、大重量の超音
波ＣＴを医師が操作し、表示画面を観察して診断する汎
用型のもののみで、満足できる装置は開発されていない
。

［発明が解決しようとする課題Ｊ 本発明は、上述のような観点に基づいてなされたもので
、その技術的課題は、膀胱内に貯留した尿量が排尿レベ
ルに達しているかどうかを非侵襲かつ連続的、自動的に
計測する小型で携帯可能なの振動子を組み込み、固定装
置によって皮膚面上に装着される超音波探触子と、該探
触子により検出した超音波の反射強度パターンから、膀
胱前壁面と膀胱後壁面間の距離に応じた膀胱的尿量を推
定し、それが予め設定した排尿レベルに達したときに感
覚提示手段によりその旨を告知する表示告知装置とを備
えたことを特徴とするものである。

［作　用］ 皮膚面上に装着した超音波探触子により超音波を照射し
、°その超音波の反射強度パターンを検出して、膀胱前
壁面と膀胱後壁面間の距離を測定すると、膀胱的尿量を
推定でき、それが予め設定した排尿レベルに達したとき
に、感覚提示手段によりその旨が告知される。

従って、本発明によれば、膀胱内に貯留した尿量が排尿
レベルに達しているかどうかを非侵襲かつ簡便に計測す
る小型、軽量で携帯可能な牙量セ、； 」ｌ ンサを得ることができる。

［実施例］ 第１図は、本発明に係る膀胱内尿量センサの実施例の構
成及びその使用の態様を模式的に示すものである。

同図に例示した膀胱内尿量センサは、膀胱付近の皮膚ｌ
Ｏの表面に装着するための単一の振動子を組み込んだ超
音波探触子ｌと、それに接続した超音波発受信機２と、
膀胱的尿量が排尿レベルに達したことを知らせる表示告
知装置３と、検出した超音波エコーを表示するモニター
装置４とを備え、非侵襲可搬型の尿量センサとして構成
される。

上記超音波探触子１は、後述するような固定装置により
体表面上に装着し、超音波発受信機２に接続して皮膚面
に超音波を照射するもので、それ１体を小型でモ型形状
に形成し、その超音波照射角度を皮膚面に対してほぼ垂
直に設定するのが望１、ｌ’： ｔしい。

探触子１を皮膚面上に固定する手段は、安定した信頼性
の高い測定を行うために重要な要素である。そのため、
上記探触子１は、伸縮性材料からなるバンド状の固定装
置５内に取り付けて、所定の皮膚面に装着される。この
固定装Ｍ５は、伸縮性材料によって、左右の上前膓骨練
を支えにして腰の回りに＠きつけるようにしたバンド状
に形成し′たもので、その内部に設けた貯留部６に探触
子を収容すると共に、その貯留部６にシェリー注入ロア
を開設し、この注入ロアを通して貯留部６内に超音波測
定用シェリーを注入することにより、探触子ｌと皮膚面
との間にそのシェリーを介在させる。それにより、ハン
ド状固定装置５の装着時には、それを構成する伸縮性材
料の圧力で絶えず探触子１と皮膚１０との接触部にシェ
リーが供給される。

超音波発受信機２は、上記探触子１を通して超音波を照
射すると同時に、その探触子ｌによって検出された皮膚
面エコー、膀胱の前壁エコー及び後壁エコー等の超音波
エコーを、電気的信号として表示告知装置３へ送るもの
で、この表示告知装置３においては、膀胱の前後壁エコ
ーの時間間隔に基づいてその前後壁間距離を求め、それ
によって推定される膀胱的尿量が予め設定した排尿レベ
ルの設定値を超えると、膀胱内法量が排尿レベルに達し
たことを当人または介護者に告知する視拳聴・触覚等の
適宜感覚提示手段を作動させる。

この感覚提示手段を１例えば当人への聴覚的アラーム等
として単純化する場合には、表示告知装置３を超音波発
受信機２と一体化させることもできる。

なお、排尿レベルの設定は１個人の症状に合わ室上図示
したもので、膀胱内法量センサの実際の使用に際して必
要ではない。

上記構成を有する膀胱内法量センサの使用に際しては、
第１図に示すように、人体内において膀胱１１が骨盤腔
の中で恥骨結合１２の後に位置しているため、超音波探
触子ｌを体表面上における恥骨結合直上の正中線上に配
設する。

伸縮性のあるバンド状の固定装置５により皮膚面上に固
定される探触子ｌは、該固定装置５における貯留部６に
予めシェリー注入ロアを通して十分に超音波測定用シェ
リーを注入、充填することにより、探触子ｌと皮膚面と
の間にそのシェリーを介在させ、しかも伸縮性材料によ
って与えられる圧力により、探触子と皮膚面との間にシ
ェリーが絶えず供給された状態に保持される。

このような固定装置５を用いると、体動に伴う体型変化
にも追随し１体動に起因する探触子１の位置のずれや角
度の変動を低減して、安定した連続的計測が可能となる
。

上述した状態で超音波発受信機２を駆動し、上記探触子
１から皮膚面に超音波を照射すると、第１図におけるモ
ニター装置４の画面に表示してｌ、Ｘるように、皮膚面
エコー４ａ、膀胱の前壁エコー４ｂ及び後壁エコー４Ｃ
が検出される。そして、表示告知装置３において、それ
らの超音波の反射強度ノくターンをエコートラッキング
方式により追跡し、それから得られる膀胱の前後壁エコ
ー４ｂ、４ｃの時間間隔に基づいてその前後壁間距離が
求められて、膀胱内法量が推定され、それが予め設定し
た排尿レベルの設定値を超えると、視・聴・触覚等の感
覚提示手段が作動し、膀胱内法量が排尿レベルに達した
ことが当人または介護者に告知される。

パ（なお、探触子１による超音波照射角度を皮膚面に対
してほぼ垂直に設定すると、もつとも鮮明なハ・、、ｉ
ｆ： １胱前壁面、後壁面のエコーを得ることができる。さら
に、排尿直後には、残尿症状が著しい場合を除いて、通
常前後壁エコーが消失するので、エコートラッキングを
正確に働かせるためには、排尿後一定時間が経過してか
ら装置を動作させるタイマー機能が必要である。

また、膀胱の後壁面の体表面からの深度は、尿充満時に
は１ｉｅｓを越えることもあるので、超に波周波数及び
照射強度は、このような深部をも十分測定可能であるよ
うに設計する必要がある。

第２図は、本発明の装置による実測例（超音波周波数３
ＭＨｚ、照射強度ＧＯＯｍＷ／ｃｒｎ’）　テ、測定さ
れた前壁後壁間距離（Ｘ　０層）と排尿により測定され
た膀胱内原量（ｙ　ｃｃ）の関係を示している。

これらの測定結果は、図中に直線で示すように、一定の
範囲内で、 ｙ＝Ａ　（ｘ−Ｂ） Ａ　＝　９９．０ｃｃ／ｃｍ Ｂ　＝　１．０８ｃｍ によって表わされる比例関係にある。膀胱は、前壁と下
壁とが外膜によって周囲とｉ着していて、後上面壁のみ
がＩ′ｉ！膜に被われて自由表面を有しているため、こ
のような比例関係が生じるものと考えられるが、膀胱内
法量が４００ｃｃを超えるときには、比例関係が得られ
ない、しかし、尿意に関係するのは、　４００ｃｃ以下
の尿量（１００〜２００ｃｃ）と考えられるので、膀胱
内法量センサとしての？を置の動作範囲では比例関係が
成立し、従って膀胱の前壁後壁間距離により膀胱内尿軟
を推定できることがわかる。

［発明の効果］ 以上に詳述したところから明らかなように、本発明の膀
胱内法量センサによれば、小型、軽量で携帯可能な測定
手段により、膀胱内に貯留した尿量が排尿レベルに達し
ているかどうかを非侵聾かつ簡便に計測して告知するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る膀胱内法量センサの実施例の構成
及びその使用の態様を模式的に示す説明図、第２図は本
発明の装置による実測例を示すグラフである。 １・・超音波探触子、２０φ超音波発受信機、３・・表
示告知装置、５−・固定装置。 ０− ・皮膚。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．単一の振動子を組み込み、固定装置によって皮膚面
   上に装着される超音波探触子と、 該探触子により検出した超音波の反射強度パターンから
   、膀胱前壁面と膀胱後壁面間の距離に応じた膀胱内尿量
   を推定し、それが予め設定した排尿レベルに達したとき
   に感覚提示手段によりその旨を告知する表示告知装置と
   、 を備えたことを特徴とする連続自動計測可能な非侵襲可
   搬型膀胱内尿量センサ。