JPH034752A - 殺菌蜂蜜の製造法 - Google Patents

殺菌蜂蜜の製造法

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JPH034752A
JPH034752A JP1139157A JP13915789A JPH034752A JP H034752 A JPH034752 A JP H034752A JP 1139157 A JP1139157 A JP 1139157A JP 13915789 A JP13915789 A JP 13915789A JP H034752 A JPH034752 A JP H034752A
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JP
Japan
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honey
seconds
heat
sterilized
bacteria
Prior art date
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Pending
Application number
JP1139157A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Ogasa
小笠 勝啓
Takeshi Azuma
東 武司
Shinobu Hitosugi
一杉 忍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M K CHEESE KK
Original Assignee
M K CHEESE KK
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Publication date
Application filed by M K CHEESE KK filed Critical M K CHEESE KK
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Publication of JPH034752A publication Critical patent/JPH034752A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐熱性芽胞菌を含まない殺菌された蜂蜜の製
造法に関する。更に詳しくは、本発明は蜂蜜を少なくと
も130℃以上で34秒間以下の時間保持し、冷却し、
容器に充填し、密封することを特徴とする耐熱性芽胞菌
を含まない殺菌蜂蜜の製造法である。
[技術の背景及び従来技術の説明] 蜂蜜は古くから天然の農産物としての価値を重視してき
たため、採集した蜂蜜中の異物を炉別する程度の加工処
理が従来行われ、著しい褐変化を伴う100℃以上の高
温での加熱殺菌処理は従来全く行われていなかった。
しかしながら蜂蜜中には、わずかではあるが−般細菌(
Ig当り10〜100゜以下同じ)、耐熱性芽胞菌(0
〜100)、酵母、カビが存在していることが知られて
いる。
蜂蜜中に細菌が存在しないことは望ましいことであるが
、一般に蜂蜜は2才以上の子供及び成人では摂取した際
、前記の細菌等が存在しても衛生上何らの問題も生じな
いとされていた。しかし、1976年アメリカにおいて
蜂蜜に起因する乳児ボツリヌス症の発生が確認され、以
後日本を含む世界各国でその発生が報告されて大きな社
会問題となった。
日本では乳児ポツリヌス症予防対策検討会が設置され、
その報告をうけて昭和62年10月20日付厚生省通達
で予防対策が強化された。それによれば乳児ポツリヌス
症は1才未満の乳児に特有な疾病であり、1才未満の乳
児には蜂蜜を与えないよう指導を行うことが指示された
。このため天然の安全な栄養食品として親しまれてきた
蜂蜜が安全でないという風評を呼び、業界として大きな
問題となった。
蜂蜜中のボツリヌス菌は芽胞として生存しており、12
0℃で4分間以上加熱しなければ死滅しないことが知ら
れている。一方、蜂蜜をこのように過酷な条件で加熱し
た場合、主成分の糖が著しく褐変し、強い焦げ臭を発生
して蜂蜜としての特性を損なう。
前記のように、加熱しても色調及び風味の変化がほとん
どなく、蜂蜜として商品価値を有する範囲内で芽胞とし
て存在するボツリヌス菌等の耐熱性芽胞菌を死滅させる
ことができれば、乳児ポツリヌス症に対する有効な対策
となり、蜂蜜が乳児にとっても安全な栄養食品となる。
本発明者らは長年にわたって牛乳及び豆乳の超高温瞬間
加熱処理の研究を行ってきたが、蜂蜜についても研究を
行い、本発明を完成した。
[発明の目的及び発明の要約] 本発明の目的は、耐熱性芽胞菌が存在しない殺菌蜂蜜の
製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、特に乳児にとって安全な蜂蜜を提
供することにある。
本発明は、蜂蜜を少なくとも130℃以上で34秒間以
下の時間保持し、冷却し、容器に充填し、密封すること
を特徴とする殺菌蜂蜜の製造法である。[発明の詳細な
説明] 本発明の方法に使用する原料蜂蜜は市販品であれば、ど
のようなものであってもよい。原料蜂蜜(通常ブリック
ス糖度75〜80)を湯煎溶解槽で40℃前後に加温し
、混合タンクに送り、異物を除去する。次いで50℃前
後に加温し、60〜120メツシユのフィルターで不純
物を?戸別し、貯留タンクに移送する。必要があれば、
真空釜で低温濃縮を行い、更に200メツシユのフィル
ターで加圧濾過し、不純物を除去することもできる。
得られた清浄蜂蜜を超高温短時間殺菌装置で殺菌処理を
行う。本発明の方法において殺菌に使用する超高温短時
間殺菌装置は、牛乳、クリーム。
チーズソース等の殺菌に広く使用されているプレート式
又はチューブ式の蒸気吹込み直接加熱方式、あるいは蒸
気温湯加熱の間接加熱方式でよいが、耐熱性芽胞菌を死
滅させる必要条件であるF値4.0を厳密に保持できる
装置が必要である。尚、装置によっては予備加熱を必要
とするものもあるが、後記する試験結果から明らかなよ
うに80℃。
30分の予備加熱を行っても、蜂蜜に悪い影響を与えな
い。
加熱殺菌条件は少なくとも130℃、望ましくは132
〜135℃であり、保持時間は34秒間以下、望ましく
は21〜12秒間であり、加熱温度と保持時間との関係
から、130℃で34秒間〜140℃で4秒間である。
次いで70℃以下、望ましくは60〜70℃に冷却し、
適宜の大きさの容器に充填し、密封し、殺菌蜂蜜を得る
。尚、容器への充填はクリーンブースのように、可及的
に落下細菌による汚染のない場所で行うのが望ましい。
次に試験例を示して本発明を詳述する。
(試験例) (1)試料及び装置 1)試料 蜂蜜は市販品(糖度:80.6、■秋田原型)を用いた
。耐熱性芽胞菌として C1osl+idiom +po+ogen!s (I
 M A  19235゜この細菌はJ FCCのカタ
ログに記載されていて容易に入手できる)を用いた。
2)装置 殺菌装置はニーピーブイ・クレパコ(APV−CREP
ACO)社製の蒸気吹込式殺菌装置であり、ホールドタ
ンク、蒸気注入ノズル、スタティックミキサー、可変式
保持チューブ、フラッシュチャンバー、全自動制御装置
を備えており、蜂蜜を必要な温度、時間で加熱したのち
注入蒸気に相当する水分をフラッシュチャンバーで除去
する方式である。尚、比較のためバッチ式のレトルト殺
菌袋rIl(トミー精工社製)及び予備加熱の影響を調
べるためバッチ式の蒸気間接殺菌装置(クスナー(にU
STNER)社製)を用いた。
(2)試験方法 1)微生物学的検査 一般細菌、耐熱性芽胞菌、大腸菌群、ブドウ状球菌、カ
ビ及び酵母の測定方法は常法にしたがった。
2)オキシメチルフルフラール(HMF)の測定ウィン
クラ−(Winkler)法(厚生省環境衛生局監修:
[食品衛生検査指針I」、555ページ、社団法人日本
食品衛生協会発行、昭和48年)によった。
3)色度 メスフラスコを使用して試料10m1を蒸留水で正確に
20m1に希釈し、濾紙(東洋濾紙No、 5)で濾過
し、濾液の吸光値を分光光度計(日立製作新製)により
430mgで測定した。
4)色調 10人のパネラ−により肉眼で被験試料の外観を観察し
、最も多かったコメントを表に記載した。
5)風味 10人のパネラ−により被験試料を官能的に評価し、最
も多かったコメントを表に記載した。
6)物性 容器の取出口から蜂蜜特有の粘性で絞り出せるかを見る
ために性状の変化を視覚的に観察した。
7)試料の調製 ■ レトルト殺菌装置では120℃で4゜10及び20
分間加熱し、70℃に冷却した。
■ 蒸気間接殺菌装置では50℃で30分間及び80℃
で30分間加熱し、70℃に冷却した。
■ 蒸気吹込式殺菌装置では130℃で34゜50秒間
、132℃で21.50秒間、135℃で12.50秒
間、140℃で4秒間加熱し、70℃に冷却した。
以下実施例1と同様の方法で試料を調製した。
81 F値の測定 前記の細菌について常法によりF値を測定した。
(3)試験結果 この試験の結果は第1表〜第3表のとおりであり、前記
細菌のF値4.0 (120℃で4分間加熱)に相当す
る加熱温度と時間は130℃で33.7秒、132℃で
21.0秒、135℃で11.2秒、140℃で3.7
秒であつた。
Closjridiom 5poroHeIts (I
 MA  19235)を死滅させるためには120℃
、4分間の加熱処理でよいが、第1表から明らかなよう
にHMF、色調及び風味の点から蜂蜜の処理には適さな
いことが判明した。
一方り20℃、4分と同等の殺菌効果を有する130℃
、34秒、132℃、21秒、135℃、12秒及び1
40℃、4秒の加熱条件では第2表から明らかなように
HMF、色調及び風味とも未加熱の蜂蜜(対照)とほと
んど差がなく蜂蜜の殺菌処理に適することが認められた
これに対して120℃、4分の加熱条件と同等以上の殺
菌効果を有する130℃、50秒、132℃、50秒及
び135℃、50秒の加熱条件では、第3表から明らか
なように、いずれも風味の点では130℃、34秒の加
熱条件とほとんど差はないが、一般に蜂蜜のHMF含量
といわれている5■%以下の限界に近く、蜂蜜の殺菌処
理に望ましくないことが判明した。
一般に過剰な加熱処理はHMF及び色度の増加を招くの
で、本発明の実施においては130℃以上34秒以下で
、F値4.0を満足するできるだけ低い温度、短い加熱
時間の殺菌条件にとどめることが望ましい。更に50℃
、30分間及び80℃、30分間の加熱処理では、HM
F1色度、色調及び風味にほとんど変化がなく、130
℃以上の温度で加熱殺菌する場合の予備加熱処理工程と
して採用しても何ら問題のないことが認められた。
以  下  余  白 次に実施例を示して本発明を更に詳述する。
実施例1 市販蜂蜜(糖度80.6.■秋田原型)100聴を湯煎
溶解槽に入れ、40℃に加温し、混合タンクに移送した
。次いで50℃に加温し、100メツシユのフィルター
で異物を炉別し、貯留タンクに移送した。
次いで殺菌装置(ニーピーブイ・クレパコ社製)により
80℃に予備加熱した蜂蜜に加熱管内で蒸気を注入し、
130℃で34秒間加熱殺菌し、のちフラッシュチャン
バーで脱気し、70℃に冷却した。クリーンブース内で
1kg入りのビンに充填し、密封し、容器入り殺菌蜂蜜
92個を得た。この殺菌蜂蜜を試験例と同一の方法で試
験した結果、IMFは4.0■%、色度は0.164で
あり、風味、物性ともに良好であった。
実施例2 市販蜂蜜(糖度80.6.■秋田原型)100贈を湯煎
溶解槽に入れ、40℃に加温し、混合タンクに移送した
。次いで50℃に加温し、100メツシュのフィルター
で異物を炉別し、貯留タンクに移送した。
次いで殺菌装置(ニーピーブイ・クレパコ社製)を使用
し、80℃に予備加熱した蜂蜜に加熱管内で蒸気を注入
し、140℃で4秒間加熱殺菌し、のちフラッシュチャ
ンバーで脱気し、70℃に冷却した。クリーンブース内
で500g入りの細孔キャップ付きのプラスチック容器
に充填し、密封し、容器入り殺菌蜂蜜182個を得た。
この殺菌蜂蜜を試験例と同一の方法で試験した結果、H
MFは4.18■%、色度は0.167であり、風味、
物性ともに良好であった。
[発明の効果] 本発明によって奏せられる効果は次のとおりである。
(1)耐熱性芽胞菌を含まない蜂蜜が得られる。
(2)高温加熱殺菌したにもかかわらず、加熱殺菌処理
しない蜂蜜とほぼ同一品質の蜂蜜が得られる。
(3)1才未満の乳児にも安全な蜂蜜が提供できる。
(4)新規の設備をすることなく、従来の設備で蜂蜜を
殺菌できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蜂蜜を少なくとも130℃以上で34秒間以下の
    時間保持し、冷却し、容器に充填し、密封することを特
    徴とする殺菌蜂蜜の製造法。
JP1139157A 1989-06-02 1989-06-02 殺菌蜂蜜の製造法 Pending JPH034752A (ja)

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JP1139157A JPH034752A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 殺菌蜂蜜の製造法

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JP1139157A JPH034752A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 殺菌蜂蜜の製造法

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JP1139157A Pending JPH034752A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 殺菌蜂蜜の製造法

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JP (1) JPH034752A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010057782A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Yukiko Hikita 茶碗類の積重ね支持具

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