JPH0347220Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はテレビジヨン受像機の電源スイツチ等
に用いられる押釦の取付装置に関するものであ
る。

〈考案の概要〉 本考案はテレビジヨン受像機の電源スイツチ
等、デザイン面の制約によりキヤビネツトの隅部
に設けられる押釦の取付装置において、押釦本体
の頭部の側面に段部を形成することで、押釦本体
をキヤビネツトの裏側から取付けられるようにし
たものである。

〈従来の技術〉 従来より、テレビジヨン受像機の電源スイツチ
等では、そのデザイン面の制約により様々な位置
に設けられているが、例えば第３図に示すように
キヤビネツト１の下隅部に設けられることがあ
る。この場合、押釦本体２はその頭部２ａの側面
がキヤビネツト１の側面と面一になるように形成
する必要があるため、第４図に示すようにキヤビ
ネツト１の下隅部に設けた凹部３に、押釦本体２
を表側から取付けていた。これは第５図に示すよ
うなキヤビネツト１の裏側から押釦本体４を挿入
し、その後、固定板５にて押釦本体４を固定する
タイプの押釦取付装置では、押釦本体４の頭部４
ａの側面をキヤビネツト１の側面と面一に形成す
ることができないためである。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記のように押釦本体２をキヤ
ビネツト１の表側から取付けるタイプの押釦取付
装置には、頭部２ａを手前に引つ張つた際に、押
釦本体２が比較的容易に外れてしまうという欠点
があつた。

〈問題点を解決するための手段〉 上記従来の問題点を解決するために本考案で
は、前面の片隅部に窓孔が穿設されたキヤビネツ
トと、 鍔部と、前記鍔部の前面に設けられ、一方の側
面の端部が突出して設けられ且つその突出した部
分の裏面よりに段部が形成された頭部と、前記鍔
部の裏面に設けられた押圧突部とを備えた押釦本
体と、からなる押釦取付装置において、 押釦本体の頭部をキヤビネツトの窓孔に裏側か
ら嵌挿し、押釦本体の頭部の突出した部分の側面
がキヤビネツト側面と面一になるようにした。

〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。第１図及び第２図において、６は押釦本体で
あり、その鍔部７には、前面に頭部８が、裏面に
押圧突部９が、それぞれ設けられている。前記頭
部８は一方の端部が前記鍔部７の一方の側端から
突出して突出部８ａを形成し、更にその側面に段
部８ｂを形成している。

１０はテレビジヨン受像機のキヤビネツトであ
り、片隅部に押釦本体６の頭部８を嵌挿しうる窓
孔１０ａが穿設されている。

上記のように形成された押釦本体６をキヤビネ
ツト１０に取付ける場合は、第２図に示すよう
に、押釦本体６の突出部８ａをキヤビネツト１０
の裏側から窓孔１０ａへ挿入し、段部８ｂを支点
に回動させて鍔部７をキヤビネツト１０に当接さ
せ、その後、固定板１１を鍔部７の裏側に配して
スプリング１２により外方向に付勢させるもので
ある。

このように押釦本体６をキヤビネツト１０に取
付けてしまえば、頭部７を手前に引つ張つても鍔
部７がキヤビネツト１０の裏面に当接しているの
で押釦が外れることはなく、また、突出部８ａを
適宜に形成することで、押釦本体６の側面とキヤ
ビネツトの側面とを面一にすることができる。

〈考案の効果〉 以上のように本考案の押釦取付装置によれば、
押釦の頭部を手前に引つ張つた際にも押釦本体が
外れることがなく、また押釦の側面とキヤビネツ
トの側面とを面一に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の押釦取付装置の断面図、第２
図は押釦本体の取付工程を示す断面図、第３図は
テレビジヨン受像機の斜視図、第４図及び第５図
は従来の押釦取付装置の断面図である。 ６……押釦本体、７……鍔部、８……頭部、８
ａ……突出部、８ｂ……段部、９……押圧突部、
１０……キヤビネツト、１０ａ……窓孔、１１…
…固定板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前面の片隅部に窓孔が穿設されたキヤビネツト
   と、 鍔部と、前記鍔部の前面に設けられ、一方の側
   面の端部が突出して設けられ且つその突出した部
   分の裏面よりに段部が形成された頭部と、前記鍔
   部の裏面に設けられた押圧突部とを備えた押釦本
   体と、からなる押釦取付装置において、 押釦本体の頭部がキヤビネツトの窓孔に裏側か
   ら嵌挿され、押釦本体の頭部の突出した部分の側
   面がキヤビネツト側面と面一になることを特徴と
   する押釦取付装置。