JPH0346234B2 - - Google Patents

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JPH0346234B2
JPH0346234B2 JP61305481A JP30548186A JPH0346234B2 JP H0346234 B2 JPH0346234 B2 JP H0346234B2 JP 61305481 A JP61305481 A JP 61305481A JP 30548186 A JP30548186 A JP 30548186A JP H0346234 B2 JPH0346234 B2 JP H0346234B2
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JP
Japan
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concrete
laser beam
melting
melting aid
fusing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61305481A
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English (en)
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JPS63157780A (ja
Inventor
Akira Kutsumi
Tatsuya Wakizaka
Masahiro Morya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Publication of JPS63157780A publication Critical patent/JPS63157780A/ja
Publication of JPH0346234B2 publication Critical patent/JPH0346234B2/ja
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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明はレーザービームによるコンクリート溶
断方法に関するもので、より具体的にはレーザー
ビームの熱的現象を利用して主にコンクリート構
造物を溶断せしめて解体処理するレーザービーム
によるコンクリート溶断方法に関する。
《従来の技術》 コンクリート構造物を解体処理する方法として
は、ウオータージエツトによる方法或いはレーザ
ービームによる方法等がある。ウオータージエツ
トによる方法は高度にポンプアツプした高圧水の
噴射を利用したウオータージエツトによる切断圧
力でコンクリート構造物を解体処理するものであ
る。
一方、レーザービームによる方法は、焦点距離
の比較的長い集光レンズを用いて炭酸ガスレーザ
等の高出力レーザービームを集光させ、その熱的
現象を利用してコンクリートを溶断せしめてコン
クリート構造物を解体処理するものである。
後者の方法では、コンクリート成分の溶融物、
即ちドロスを排除してレーザービームの熱エネル
ギーをコンクリート構造物の内部方向へ効率良く
作用させる必要がある。
このため、圧搾空気吹付装置等を付設してコン
クリート溶解部に圧搾空気を吹付けその吹付圧力
でドロスを除去する方法、または、特開昭59−
194805号公報に示されているように、コンクリー
ト溶融部へ酸化マグネシウムに富む補給材を連続
供給し、ドロスの化学成分中の酸化マグネシウム
含有量を常時20〜40%の特定水準値に保持するこ
とにより、切断部の近傍に発生する副産物として
の溶滓の剥脱工程で容易にする方法がある。
《発明が解決しようとする問題点》 しかしながら、上記のような方法では以下に述
べる問題点があつた。
即ち、ウオータージエツトによる方法では、水
の高圧噴射のための設備が配管系等を含み大掛か
りである上、例えば原子力発電所や各種化学反応
装置においては、放射能や各種有害物質により水
そのものが汚染されてしまう問題点があつた。
また、レーザービームによる方法であつて、圧
搾空気を吹付けてドロスを除去する方法において
は、ドロスを吹飛ばそうとしても圧搾空気の吹付
けにより却つてドロスの冷却が助長され、完全に
排出しきる前に様々な位置にドロスが固着してし
まい、一端固着したドロスはもはや圧搾空気の吹
付けでは排出できず、機械的スクラツチを行なう
装置等に頼らなければならない問題点があつた。
また、仮にこれらのスクラツチ装置を付属し得た
としても粉塵等の公害上の問題を伴うものであつ
た。
更に、レーザービームによる特開昭59−194805
号公報に開示された方法では溶滓の剥脱工程その
ものが必要となり、具体的には凝固した溶滓を除
去する方法または装置、即ちワイヤーブラシ等の
清掃装置により所定の時間(一例として数時間)
の再度溶滓脱落工法が必要となり、溶断が完了す
るまでの工程が複雑な上長時間を要する問題点が
あつた。
即ち、レーザービームによる上記両方法を用い
ても第3図に示すごとく、レーザービームの局部
照射によつて発生したドロス5′は、コンクリー
ト溝3′に滞留してしまい溶断効率を低下させて
いた。このため、狭い溝の開口で相対的に深く溶
断することが非常に困難であつた。
以上のように汚染問題の点で有利なレーザービ
ームによる方法にしても、長焦点レンズによつて
溝深部までレーザービームを導入し、コンクリー
トの溶融作用を得ることはその初期のみ瞬間的に
可能ながら、切断中の溝内に溶融物が滞留し、溶
融がまさに行なわれている溝内界面にレーザービ
ームが直接到達するのを妨げ、継続的な溶断の進
行の点で効率を著しく低下させていた。このた
め、長期間に亘り継続的に狭い溶断幅で深く切り
込む際は、特に溶断そのものが実用上非常に困難
になる問題点を有してた。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、汚染を伴うことなくまた溶
融物の滞留による効率低下を回避し、溶滓の剥離
のための付属装置や放置処理プロセスを排除し、
狭い溶断溝幅でも深く切り込めるレーザービーム
によるコンクリート溶断方法を提供することにあ
る。
《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本発明ではコンク
リートにレーザービームを照射しながらコンクリ
ートを溶断する際に、コンクリート成分の溶融物
と共融しつつ該溶融物の溶融温度を下げかつ流動
性を増す溶融助剤を該コンクリートの切断溝内に
供給してなるのである。
《実施例》 以下、本発明の好適な実施列について添附図面
を参照にして説明する。
第1図は線状の溶融助剤の供給により溶断を継
続進行せしめる本発明の第1実施例に係るレーザ
ービームによるコンクリート溶断方法を説明する
断面図で、図中1は線状の溶融助剤を示す。この
溶融助剤1は、弱酸と金属またはアルカリの化学
反応によつて生成される加水分解性または熱分解
性の塩、即ち具体的にはホウ酸ナトリウムまたは
ホウ酸リチウム等によつて構成される。レーザー
ビーム2は、これらの溶融助剤を供給されるコン
クリート部材3の溶断すべき溝3′部に局部的に
照射される。ここに線状の溶融助剤1は巻き取り
コイル状態にて保持され、溝部3′の近傍でコン
クリート部材3の中の珪素、アルミニウム、鉄等
の酸化物等の溶融物と共融混合物を形成し、溶融
消費されるたびに該巻き取り部より新材料が供給
される構成とする。
レーザービーム2を挟んで線状の溶融助剤1と
反対側に空気噴出ノズル4が設けられ、線状の溶
融助剤1の先端がレーザービーム2に触れて溶融
された時に、この溶融された溶融助剤1をコンク
リート部材3の溶断されるべき溝3′の内奥部へ
吹付けるようにしている。
上記のような方法によりレーザービーム2が局
部的に照射される溝3′内では、溶融助剤1即ち
ホウ酸ナトリウムやホウ酸リチウムにかかわる共
融現象によりドロス5そのものの溶融温度が低下
し、所定温度におけるドロスの粘性を低下させ、
流動性を高めさせる。従つて、ドロス5は溝3′
の外方へ流出し、コンクリートの溝3′の溶融界
面が効率良くレーザービーム2の局部照射を受け
ることによりコンクリートの溶融が促進され、溝
深度が効率良く形成され続け、溶断が進行する。
第2図は、アシストガスにより粉末状の溶融助
剤1を吹付ける本発明の第2実施例に係るレーザ
ービームによるコンクリート溶断方法を説明する
断面概要図である。図中6は溶融助剤粉末を含有
するアシストガスの流れを示し、このガスの流れ
はノズル6′で絞られ、レーザービーム2を局部
照射させる溶断溝3′内に噴射される。
溶融助剤の材質構成は第1実施例の構成と同じ
であるが、形態が粉末状である点が異なる。その
他の構成は第1実施例の場合と実質的に同じであ
る。粉末状であることによりアシストガスによる
搬送性が良好になり、溶融助剤そのものの表面積
が非常に大きくなることからレーザービーム2の
照射によるメルト状態が非常に速く形成でき、溶
断の進行を促進させる面でも効率が良い。
なお、この実施例では溶融助剤を粉末状とした
が、細粒状でも差支えない。
また、溶融助剤として、鉄、アルミニウム等の
金属またはガラスを使用して、前記第1及び第2
の実施例と同じ方法で実施することもできる。
溶融助剤として金属を使用した前記第1及び第
2の実施例において、アシストガスとして酸素ガ
スを用いると金属が激しく酸化し、その際に発生
する燃焼熱によりコンクリートの溶融が更に促進
される。
《効果》 以上説明したように、本発明に係るレーザービ
ームによるコンクリート溶断方法においては、コ
ンクリート成分と共融しつつドロスの溶融温度を
下げ流動性を増す溶融助剤、好ましくは、線状ま
たは粉末状もしくは細粒状の鉄、アルミニウム等
の金属もしくはガラスまたは弱酸とアルカリ金属
との塩からなる溶融助剤を供給させながら、レー
ザービーム照射とともに溶断を進めるので、溶融
したドロスが切断溝の外方へ、例えば自重または
アシストガスによつて容易に排出され易く、その
結果、従来の方法のように溶融ドロスが溝内に滞
留することによりレーザービーム照射にかかわり
コンクリート側が受ける熱効率が悪く切断の進行
に困難をきわめることがなく、レーザービームの
エネルギーが新しい溶融界面に効率良く作用し、
より狭い開口で深い溶断の進行が容易になる効果
を有する。
更に、溶融助剤として金属を使用し、かつ、ア
シストガスとして酸素ガスを使用すれば、コンク
リートの溶融が金属の燃焼熱により更に促進され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るレーザービ
ームによるコンクリート溶断方法を説明する溶断
部の断面要図、第2図は本発明の第2実施例に係
るレーザービームによるコンクリート溶断方法を
説明する溶断部の断面概要図、第3図は従来例を
示す断面概要図である。 1……線状溶融助剤、2……レーザービーム、
3……コンクリート、3′……コンクリート内溝、
5,5′……溶融物(ドロス)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンクリートにレーザービームを照射しなが
    らコンクリートを溶断する際に、コンクリート成
    分の溶融物と共融しつつ該溶融物の溶融温度を下
    げかつ流動性を増す溶融助剤を該コンクリートの
    切断溝内に供給してなることを特徴とするレーザ
    ービームによるコンクリート溶断方法。 2 前記溶融助剤をホウ酸ナトリウム、ホウ酸リ
    チウム等の弱酸とアルカリ金属との塩から線状に
    形成し、線状とした該溶融助剤の先端を前記コン
    クリート切断溝の開口部に臨ませ、レーザービー
    ムによつて溶融しながら該切断溝内に供給してな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    レーザービームによるコンクリート溶断方法。 3 前記溶融助剤をホウ酸ナトリウム、ホウ酸リ
    チウム等の弱酸とアルカリ金属との塩から粉末状
    に形成し、該粉末状の溶融助剤をアシストガスと
    ともに前記コンクリート切断溝内に供給してなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のレ
    ーザービームによるコンクリート溶断方法。 4 前記溶融助剤が鉄、アルミニウム等の金属ま
    たはガラスからなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のレーザービームによるコンクリ
    ート溶断方法。 5 前記溶融助剤を線状に形成するとともに、そ
    の先端をコンクリートの切断溝に臨ませ、レーザ
    ービームによつて溶融しながら該切断溝内に供給
    することを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    のレーザービームによるコンクリート溶断方法。 6 前記溶融助剤を粉末状または細粒状に形成
    し、該溶融助剤をアシストガスとともに前記コン
    クリート切断溝内に供給することを特徴とする特
    許請求の範囲第4項記載のレーザービームによる
    コンクリート溶断方法。
JP61305481A 1986-08-26 1986-12-23 レ−ザ−ビ−ムによるコンクリ−ト溶断方法 Granted JPS63157780A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19824186 1986-08-26
JP61-198241 1986-08-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63157780A JPS63157780A (ja) 1988-06-30
JPH0346234B2 true JPH0346234B2 (ja) 1991-07-15

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ID=16387851

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JP61305481A Granted JPS63157780A (ja) 1986-08-26 1986-12-23 レ−ザ−ビ−ムによるコンクリ−ト溶断方法

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