JPH0345893Y2 - - Google Patents

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JPH0345893Y2
JPH0345893Y2 JP1984082706U JP8270684U JPH0345893Y2 JP H0345893 Y2 JPH0345893 Y2 JP H0345893Y2 JP 1984082706 U JP1984082706 U JP 1984082706U JP 8270684 U JP8270684 U JP 8270684U JP H0345893 Y2 JPH0345893 Y2 JP H0345893Y2
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cylindrical
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、気圧式倍力装置の密封装置に関す
るものである。気圧式倍力装置は、車両のブレー
キあるいはクラツチ装置等におけるマスタシリン
ダの操作力を補助するためのものである。
(従来技術) 一般に、この種の気圧式倍力装置として、内部
に空間、一側に筒状開口部を有する本体と、この
本体の内部空間に移動自在に挿入され、一方側に
低圧室、他方側に高圧室を区画する可動体と、こ
の可動体に設けられ、前記高圧室側に延び前記本
体の筒状開口部を移動自在に貫通して外部に突出
する筒部と、この筒部の内周部分に配置された弁
装置とを有し、この弁装置の制御によつて、前記
可動体の両側に差圧を生じ、それが倍力に供され
るものが知られている。
そして、こうした倍力装置において、前記筒状
開口部と前記可動体の筒部との間を密封するに際
し、シールリングを含む密封部を、前記本体の筒
状開口部から前記可動体の筒部の外方端まで延び
るブーツと一体に成すという技術が提案されてい
る(特開昭55−11993号公報参照)。なお、この技
術には、部品点数の低減という基本的なメリツト
があるといえる。
(考案が解決しようとする問題点) 前記提案に係わる技術について種々検討したと
ころ、ブーツと一体化した密封部には、密封とい
う本来的な機能のほかに、次のようなことがさら
に望まれることが判明した。
すなわち、一つには、前記可動体の筒部を適切
にガイドすることであり、また一つには、前記本
体の筒状開口部に強固に取り付けられるというこ
とである。特に、前記可動体の筒部の内周には、
一般に弁装置が配置されているので、この弁装置
の開閉を円滑にかつ確実に行なうという意味から
も前記ガイド機能は重要である。
この考案は、部品点数の低減という基本的なメ
リツトに加え、こうした検討事項をも充足しうる
気圧式倍力装置の密封装置を提供することを目的
とするものである。
(考案の概要) この考案では、実施例に対応する添付の図面に
も示すように、ブーツ17と一体化した密封部1
8について、次のような特徴をもたせた。
(A) 前記ブーツ17の一端にビード22があり、
このビード22の外周にリング状の溝25があ
る。
(B) ハウジングとなる本体2の筒状開口部15
が、可動体5の筒部14の軸線方向に沿つた筒
状部分151と、この筒状部分151の後端に
設けた内向きフランジ部分152とから成り、
この内向きフランジ部分152が前記ビード2
2側のリング状の溝25に入り込んだ形態でブ
ーツ側17を支持している。
(C) 前記ビード22の内周側であつて、前記リン
グ状の溝25内に入つた前記内向きフランジ部
分152の径方向内側位置に、前記ビード22
の内周面から前記可動体5の筒部14の軸線方
向に対してほぼ直交する方向に突出し、その突
出した先端部が前記可動体5の筒部14の外周
に当たり、その筒部14を支持する摺動支持部
23がある。
(D) 前記摺動支持部23の後方側に位置する前記
ビード22の内周側に、前記可動体5の筒部1
4に密に弾接する密封片24がある。
こうした構成上の特徴によつて、この考案で
は、密封部18の周りの部品構成を簡潔にするこ
とは勿論のこと、可動体5の筒部14の外周に常
に接する摺動支持部23によつて、前記筒部14
を確実にガイドする。特に、前記(C)の特徴が、そ
のガイド機能の実効をあげる。したがつて、摺動
支持部23に隣り合う密封片24による密封機能
も確実となる。また、密封機能の点からすると、
密封片24の前側を前記本体2の内部の高圧室7
に連通させるようにするのが良い。それによつ
て、密封片24の前後に生じる差圧を利用して密
封機能をより一層確実なものとすることができ
る。
(実施例) 実施例はこの考案を負圧式倍力装置に適用した
場合を示し、第1図は負圧式倍力装置の側断面
図、第2図はブーツ前端に位置する密封部の部分
の拡大図である。なお、図の中で一部を除けば従
来のものとほぼ同一であり、説明は簡略にする。
また、前後方向は図の左右方向である。
負圧式倍力装置1のハウジングは本体2であ
り、本体2は前方シエル3と後方シエル4とから
成る。本体2の内部は可動体5によつて2つの室
6,7に区画されている。前方の室6は低圧室、
後方の室7は高圧室である。両室6,7は、たと
えばブレーキ非作動時には通路8,9を通して互
いに連通しており、両方ともに外部負圧源による
負圧に保持されている。しかし、ブレーキ作動
時、オペレーテイングロツド10に連動して作動
する弁装置11によつて、それら両室6,7は互
いに隔離された状態となる。それにより、前方の
負圧室6が依然として負圧に保持されたままであ
るのに対し、後方の高圧室7はフイルタ12を通
して流入する大気によつて大気圧に保持されるこ
とになる。こうした両室6,7間の差圧に基づく
力が、ペダル踏力にプラスして出力軸13を通し
て図示しないマスタシリンダ側に加わり、大きな
ブレーキ液圧を得ることができる。
こうした倍力装置1においてハウジングの内部
空間を区画する可動体5には、後方に延びた筒部
14が一般に設けられている。この筒部14は、
その内部にオペレーテイングロツド10や弁装置
11などを収容するためのものである。したがつ
て、この筒部14をハウジングの内部から本体2
を貫いて外部に突出させることが必要である。そ
こで、本体2の後側に筒部14を取り囲む筒状開
口部15が形成されるわけである。この筒状開口
部15は当然内部の高圧室7に臨んでおり、しか
も高圧室7は弁装置11によつて大気圧と負圧と
に交互に切り換えられる。そのため、本体2の筒
状開口部15と可動体5の筒部14との間を密封
することが必要となる。
この考案では、こうした密封のために以下に示
すような密封装置を用いる。
密封装置16は、ブーツ17および、そのブー
ツ17の前端に位置する密封部18とから成る。
前述したとおり、密封部18は蛇腹形状のブーツ
17と一体化している。ブーツ17は、筒状開口
部15から筒部14の外方端にわたつて筒部14
の外周をすつぽりと覆つている。このブーツ17
の後端のビード19は、筒部14の後端に嵌着し
た金具20のフランジ部201に支持されてい
る。したがつて、ブーツ17の内面と筒部14の
外面との間の空間21は、フイルタ12を通して
大気に通じている。
一方、ブーツ17の前端は密封部18と一体化
して本体2の筒状開口部15に取り付けられる。
ここで、筒状開口部15は、筒部14の軸線方向
に沿つた筒状部分151と、筒状部分151の後
端に設けた内向きフランジ部分152とによつて
構成されている。内向きフランジ部分152の存
在は、密封部18の取り付け上重要な意義をも
つ。
密封部18には、主な構成要素として、補強の
ために他より厚くなつた嵌着部としてのビード2
2と、筒部14の外周面に接触し、その筒部14
をガイドないしは支持する摺動支持部23と、密
封のための密封片24とがある。これら各構成要
素は、摺動支持部23の前後に、ビード22およ
び密封片24がそれぞれ位置するという配列とな
つている。この場合、摺動支持部23の径方向外
側にリング状の溝25が設けられていることに留
意されたい。この溝25は内向きフランジ部分1
52を受け入れるための溝である。ブーツ17お
よび密封部18がゴムなどの弾性材料によつて作
られるのに対し、本体2の方はエンジニアリング
プラスチツクあるいは金属などのより剛性の高い
材料によつて作られる。したがつて、摺動支持部
23にとつてみれば、剛性の高い本体2側に近い
位置に配置するようにするのが好ましい。前記溝
25の役割の一つは、それに応えることにある。
溝25のもう一つの役割は、内向きフランジ部
分152を受け入れることによつて、密封部18
の離脱を防止することにある。密封部18は、ビ
ード22を筒状部分151の内周面に嵌着し、し
かも溝25内に内向きフランジ部分152を挿入
した形態で、筒状開口部15側に取り付けられ
る。そこで、内向きフランジ部分152は、前後
方向の位置ずれを阻止し、密封部15の離脱を有
効に防止することができる。溝25の入口に位置
する押さえ片26は、内向きフランジ部分152
を溝25内に押さえ、前記離脱防止をより確実な
ものとしている。特に、摺動支持部23が筒部1
4の外周に常に接し、筒部14を円滑にガイドす
るため、押さえ片26による押さえおよび密封の
機能も有効である。
また、前記摺動支持部23としては、一部に切
欠き通路27を有する環状の突条、あるいは筒状
開口部15の周方向に間隔をおいて設けた複数の
突起を用いる。それは、摺動支持部23と筒部1
4との間に生じる摩擦力を小さくするためでもあ
り、密封片24の前側を高圧室7に連通するため
でもある。高圧室7が負圧になつたとき、密封片
24の前後に圧力差が生じるので、後方に向いた
密封片24は自らの弾性力のみならず、その圧力
差に基づく作用力によつてより密に筒部14側に
接触する。しかもこの場合、隣り合う摺動支持部
23が筒部14の倒れを有効に防止するので、筒
部14が前後に動く場合においても、密封片24
と筒部14との位置関係がほぼ一様となる。これ
が均一な密封機能を得る上で好ましいことは勿論
である。
なお、図示の実施例では、摺動支持部23を一
条としているが、これを複数条とすることもでき
る。
(効果) この考案では、ブーツ17に一体化した密封部
18に、可動体5の筒部14の摺動を案内する特
定の摺動支持部23をも含ませているので、筒部
14の倒れを有効に防止し、筒部14の内周に位
置する弁装置11の作動を円滑にかつ確実に行な
うことができる。
特に、摺動支持部23を本体2の筒状開口部1
5の内周面によつてバツクアツプしているので、
摺動支持部23の機能をより有効に発揮させるこ
とができ、それに伴なつて密封片24による密封
も確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案が適用された倍力装置の側断
面図、第2図は要部の拡大断面図である。 1……負圧式倍力装置、2……本体、5……可
動体、6……低圧室、7……高圧室、11……弁
装置、14……筒部、15……筒状開口部、15
1……筒状部分、152……内向きフランジ部
分、16……密封装置、17……ブーツ、18…
…密封部、22……ビード(嵌着部)、23……
摺動支持部、24……密封片、25……溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 内部に空間、一側に筒状開口部を有する本体
    と、この本体の内部空間に移動自在に挿入さ
    れ、一方側に低圧室、他方側に高圧室を区画す
    る可動体と、この可動体に設けられ、前記高圧
    室側に延び前記本体の筒状開口部を移動自在に
    貫通して外部に突出する筒部と、この筒部の内
    周部分に配置された弁装置とを有し、この弁装
    置の制御によつて、前記可動体の両側に差圧を
    生じ、それが倍力に供される気圧式倍力装置に
    おいて、前記本体の筒状開口部と前記可動体の
    筒部との間を密封する密封部を、前記本体の筒
    状開口部から前記可動体の筒部の外方端まで延
    びるブーツと一体に成した密封装置であつて、
    前記密封部が、次の(A)〜(D)の特徴をもつ、気圧
    式倍力装置の密封装置。 (A) 前記ブーツの一端にビードがあり、このビ
    ードの外周にリング状の溝がある。 (B) 前記本体の筒状開口部が、前記可動体の筒
    部の軸線方向に沿つた筒状部分と、この筒状
    部分の後端に設けた内向きフランジ部分とか
    ら成り、この内向きフランジ部分が前記ビー
    ド側のリング状の溝に入り込んだ形態でブー
    ツ側を支持している。 (C) 前記ビードの内周側であつて、前記リング
    状の溝内に入つた前記内向きフランジ部分の
    径方向内側位置に、前記ビードの内周面から
    前記可動体の筒部の軸線方向に対してほぼ直
    交する方向に突出し、その突出した先端部が
    前記可動体の筒部の外周に当たり、その筒部
    を支持する摺動支持部がある。 (D) 前記摺動支持部の後方側に位置する前記ビ
    ードの内周側に、前記可動体の筒部に密に弾
    接する密封片がある。 2 前記摺動支持部に切欠き通路があり、この摺
    動支持部側に臨む前記密封片の前側が、前記高
    圧室に連通している、実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の気圧式倍力装置の密封装置。
JP8270684U 1984-06-04 1984-06-04 気圧式倍力装置の密封装置 Granted JPS60193862U (ja)

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JPS60193862U JPS60193862U (ja) 1985-12-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198158A (en) * 1981-05-28 1982-12-04 Sumitomo Electric Ind Ltd Booster

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